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JP4096005B2 - 光ネットワークにおけるパス最適化方法及びパス最適化を実現する光伝送ノード - Google Patents
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JP4096005B2 - 光ネットワークにおけるパス最適化方法及びパス最適化を実現する光伝送ノード - Google Patents

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Description

本発明は、光ネットワークにおけるパス最適化方法及びパス最適化を実現する光伝送ノードに関し、特に、基幹光通信(WDM:Wavelength Division Multiplex)ネットワークに用いて好適な技術に関する。
従来、長距離(Long−Haul)ネットワークではポイント・ツー・ポイント(Point−to−Point)型が主流であったが、回線需要の増大・複雑化に伴い、メッシュ(Mesh)型のパス重視ネットワーキングの必要性が高まっている。
従来のポイント・ツー・ポイント主流のWDMネットワーク設計の基本思想は、全ての波長をあるノードから別ノードまで伝送する(途中のアド/ドロップ(Add/Drop)ノードを含む)ため、「システムの3R距離」〔電気的再生中継(リジェネレーション:Regeneration)、つまり、光/電気/光(O/E/O)変換無しでの伝送距離〕が最長となるように、リジェネレータ(Regenerator)ノードを配置している。そして、一旦システムの3R距離及びリジェネレータノードの配置を決定したら、将来のパス増設時も当該リジェネレータ配置は固定され、増設パス用の再設計は不要(不可能)である。
このようなポイント・ツー・ポイントベースのシステムの3R設計(リジェネレータノードの配置)及び分散補償等の設計は、装置立上げ前に顧客から提示されたスパンデータ(ノード間の光ファイバ情報等)に従って、机上(ツール)にて実施されるものである。
即ち、従来のWDMネットワーク設計は、ネットワークの光ファイバ情報(伝送路損失・分散)を基に、装置設置前に、机上(ツール)で「システムの3R距離」を最長とすべく、各ノードのリジェネレータの要否や分散補償値を決定する。従来のポイント・ツー・ポイント主流のネットワークでは、例えば図9に示すように、ほぼ全てのパスの起点と終点が同じで、一部が途中ノードでドロップ(又はアド)される形態であった。従って、システムとしての最長3R距離を達成することで、多くの場合、リジェネレータ(R:図9の網がけ部参照)数を最小にすることができた。
しかしながら、システム全体としての光ネットワークがメッシュ型となり、パスが複雑化してくると、このシステムの3R距離に最適化した設計では、不要なリジェネレータが設置されることになる。なお、メッシュ型の光ネットワークの一例として、下記特許文献1に示されるものがある。
特表2002−504776号公報
例えば図10に示すように、従来のシステムの3R距離に最適化する設計思想でメッシュネットワークを構成した場合、当該メッシュネットワークは、システムの3R距離に最適化されたポイント・ツー・ポイントシステム(3Rシステム:太実線矢印100参照)の集合となる。なお、この図10において、符号101〜107はそれぞれWDM信号のアド/ドロップ機能を有する光伝送ノード(以下、分岐ノードと称する)、符号200は光中継ノード、300は波長多重分離部、400はリジェネレータ(R)(O/E/O変換器)、500はクロスコネクト部をそれぞれ表し、各分岐ノード101〜107はそれぞれ入出力方路(WDM方路)数に応じた数の波長多重分離部300,リジェネレータ400及びクロスコネクト部500の組み合わせにより構成されている。
そして、この場合、分岐ノード101から分岐ノード105に設定されるパス(b)は、分岐ノード101と分岐ノード102を結ぶ3Rシステム100を通り、分岐ノード102で一旦終端(リジェネレータ配置)された後、分岐ノード103と分岐ノード105を結ぶ3Rシステム100に、途中、アド/ドロップされる形になる。
ここで、例えば、分岐ノード101から分岐ノード105までの距離(伝送路)そのものは、リジェネレータ400による電気的再生中継無しでの伝送の可能性があったとしても、各システムの3R距離に最適化された設計(分散補償など)がされているため、分岐ノード101から分岐ノード105までの伝送を保証することができない。
これを解決するためには、システムの3R距離ではなく各パス(波長)の3R距離に最適な設計をすべきであるが、初期設計時には必ずしもパス(波長)増設計画やパス分岐計画は決定されていないため、従来のような、最初に固定した3Rシステムに最適化した分散補償等の設計手法では、将来のパスの増設に対して最適設計が容易にならない。
また、机上設計当初にパスの3R距離に最適な設計を行なおうとすると、システムの3R距離の設計(初期にシステム単位での設計をするだけで、増設時は再設計・再設定不要)に比較して、リジェネレータ数は削減できるものの、初期設置時からパス毎に最適化設計を行なう手間と、増設の度にパスに応じた設計を実施する手間、増設パスに応じた再設定の手間が増えることになる。
さらに、メッシュ型ネットワークにおいては、起点から終点への経路の選択(決定)方法も課題となる。即ち、最短距離は必ずしもコスト面で最適とは限らない。伝送路条件(劣悪光ファイバ等)によっては、距離以外の性能要件からリジェネレータが必要となり得るためである。このため、最適経路を決定するには、経路上のリジェネレータ数や使用波長数なども考慮に入れなければならない。
さらに、WDM全般の課題として、WDM回線設計そのものが、顧客にとって非常に負荷となっている。即ち、WDM装置は、その性能を最大限に生かすためには厳密な伝送路(光ファイバ)測定情報に基づく回線設計が必須である。しかし、多くの場合、回線敷設・装置購入計画時には厳密な測定情報が存在しておらず、ラフデータに基づき設計・装置購入し、装置立上げ直前に、伝送路測定・再設計をしている。このため、設計の手間が2倍必要になり、更に、最悪の場合、再設計による物品変更すら生じることがある。
本発明は、以上のような課題に鑑み創案されたもので、光ネットワークが自律的にノード間で伝送路条件に関する情報を伝達して波長パスを設定すべき最適経路(例えば、リジェネレータ数が最小の経路等)を選択(決定)できるようにして、システムの3R距離ではなく波長パスの3R距離に最適化したパス設計を行なえるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光ネットワークにおけるパス最適化方法は、波長多重光信号を伝送する複数の光伝送ノードと、該波長多重光信号についての分岐/挿入処理を行なう複数の分岐/挿入ノードとが相互に接続されて成る光ネットワークにおいて、
(a)該光伝送ノード及び該分岐/挿入ノードが、それぞれ、自己に接続されている他の隣接ノードとの間の伝送路条件情報をスパン情報として保持し、
(b)或る波長パスの始点ノードとなる分岐/挿入ノードから該波長パスの終点ノードとなる分岐/挿入ノードに向けて上記の各ノードで保持する該スパン情報を累積的に伝達し、
(c)該終点ノードが、該始点ノードから自ノードまでの複数経路についてそれぞれ伝達される累積スパン情報に基づいて、所定の伝送条件を満たす経路を該波長パスの最適経路として自律決定する
ことを特徴としている。
ここで、該分岐/挿入ノードは、それぞれ、自ノードに接続されている隣接ノードから伝達される累積スパン情報に基づいて他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての伝送路条件情報を求めてリンク情報として保持し、該始点ノードから該終点ノードに向けて上記の各分岐/挿入ノードで保持する該リンク情報を累積的に伝達し、該終点ノードが、自ノードで保持するリンク情報と自ノードと接続されている複数の隣接ノードからそれぞれ伝達される累積リンク情報とに基づいて、該始点ノードから自ノードまでの所定の伝送条件を満たす光リンクの組み合わせを該波長パスの最適経路として決定するのが好ましい。
また、該分岐/挿入ノードは、それぞれ、自ノードで保持するリンク情報と該隣接ノードからの該累積リンク情報とに基づいて電気的再生中継の要否を判定し、その判定結果を該終点ノードに向けて自ノードで保持する該リンク情報とともに累積的に伝達し、該終点ノードが、該隣接ノードから伝達される累積判定結果に基づいて、該電気的再生中継が必要と判定された数が最小の経路を、該伝送条件を満たす該波長パスの最適経路として決定してもよい。
さらに、該分岐/挿入ノードは、それぞれ、該他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての使用波長情報を上記累積伝達されるリンク情報の一部として保持し、該終点ノードが、自ノードで保持する該リンク情報に含まれる使用波長情報と該累積リンク情報に含まれる使用波長情報とに基づいて、決定した該最適経路を構成する光リンクの波長配置を決定してもよい。
また、該分岐/挿入ノードは、それぞれ、該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に電気的再生中継しうる電気的再生中継機能部をそなえ、該終点ノードが、該累積判定結果に基づいて該電気的再生中継が必要と判定した分岐/挿入ノードの前段に位置する分岐/挿入ノードに対して、該波長パスの該電気的再生中継機能部による電気的再生中継を有効に設定するようにしてもよい。
さらに、該分岐/挿入ノードは、それぞれ、該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に波長変換しうる波長変換機能部をそなえ、該終点ノードが、決定した該波長配置に基づいて該波長パスの波長変換が必要な分岐/挿入ノードに対して、該波長パスの該波長変換機能部による波長変換を有効に設定するようにしてもよい。
また、該分岐/挿入ノードは、それぞれ、該波長多重光信号の波長分散を波長毎に補償しうる分散補償機能部をそなえ、該終点ノードが、該波長パスの最適経路についての分散値及び分散スロープを測定し、その測定結果に基づいて、該最適経路上の分岐/挿入ノードの該分散補償機能部に対して、必要な分散補償設定を行なうようにしてもよい。
さらに、本発明のパス最適化を実現する光伝送ノードは、波長多重光信号を伝送する光伝送ノードであって、
(a)自己に接続されている他の隣接ノードとの間の伝送路条件情報をスパン情報として保持するスパン情報保持部と、
(b)或る波長パスの始点ノードとなる分岐/挿入ノードから該波長パスの終点ノードとなる分岐/挿入ノードに向けて上記の各ノードで保持する該スパン情報を累積的に伝達すべく、該スパン情報保持部に保持されている該スパン情報を他の隣接ノードから伝達されてくる当該隣接ノードまでのスパン情報に付加してさらに別の隣接ノードへ伝達するスパン情報累積伝達部とをそなえたことを特徴としている。
ここで、該光伝送ノードが該波長多重光信号についての分岐/挿入処理を行なう分岐/挿入ノードとして構成されている場合、
(c)自ノードに接続されている隣接ノードから伝達される累積スパン情報に基づいて他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての伝送路条件情報をリンク情報として算出するリンク情報算出部と、
(d)該リンク情報算出部により得られたリンク情報を保持するリンク情報保持部と、
(e)該始点ノードから該終点ノードに向けて上記の各分岐/挿入ノードで保持する該リンク情報を累積的に伝達すべく、該リンク情報保持部で保持されている該リンク情報を上記他の分岐/挿入ノードまでのリンク情報に付加して上記別の隣接ノードへ伝達するリンク情報累積伝達部と、
(f)自ノードが該終点ノードである場合に、該リンク情報保持部で保持するリンク情報と自ノードと接続されている複数の隣接ノードからそれぞれ伝達される累積リンク情報とに基づいて、該始点ノードから自ノードまでの所定の伝送条件を満たす光リンクの組み合わせを該波長パスの最適経路として決定する最適経路決定部とをそなえるのが好ましい。
また、本光伝送ノードは、該リンク情報保持部で保持するリンク情報と該隣接ノードからの該累積リンク情報とに基づいて電気的再生中継の要否を判定する伝送可否判定部と、該伝送可否判定部による判定結果を該終点ノードに向けて該リンク情報保持部で保持する該リンク情報とともに伝達する判定結果伝達部とをそなえ、自ノードが該終点ノードである場合に、該最適経路決定部が、該隣接ノードから伝達される該最適経路の光リンクについての累積判定結果に基づいて、該電気的再生中継が必要と判定された数が最小の経路を、該伝送条件を満たす該波長パスの最適経路として決定するように構成されていてもよい。
さらに、該リンク情報保持部が、他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての使用波長情報を上記累積伝達されるリンク情報の一部として保持するように構成されるとともに、自ノードが該終点ノードである場合に、該リンク情報保持部で保持する該リンク情報に含まれる使用波長情報と隣接ノードから伝達される累積リンク情報に含まれる使用波長情報とに基づいて、該最適経路決定部により決定した該最適経路を構成する光リンクの波長配置を決定する波長配置決定部をさらにそなえていてもよい。
また、本光伝送ノードは、自ノードが該終点ノードである場合に、該累積判定結果に基づいて該電気的再生中継が必要と判定した分岐/挿入ノードの前段に位置する分岐/挿入ノードに対して、該波長パスの電気的再生中継を有効に設定する他ノード電気的再生中継設定部をさらにそなえていてもよい。
さらに、本光伝送ノードは、該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に電気的再生中継しうる電気的再生中継機能部と、該終点ノードでの累積判定結果に基づいて自ノードでの該波長パスの該電気的再生中継が必要と判定された場合に、該終点ノードからの設定により、該電気的再生中継機能部による該波長パスの電気的再生中継を有効に制御する自ノード電気的再生中継制御部とをさらにそなえていてもよい。
また、本光伝送ノードは、該波長配置決定部により決定した波長配置に基づいて該波長パスの波長変換が必要な他の分岐/挿入ノードに対して当該波長パスの波長変換を設定する他ノード波長変換設定部をさらにそなえていてもよい。
さらに、本光伝送ノードは、該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に波長変換しうる波長変換機能部と、該終点ノードにおいて決定された最適経路についての波長配置に基づく該終点ノードからの波長変換設定により、該波長パスの該波長変換機能部による波長変換を有効に制御する自ノード波長変換制御部とをさらにそなえていてもよい。
また、本光伝送ノードは、該波長パスの該最適経路についての分散値及び分散スロープを測定する分散測定部と、該分散測定部による測定結果に基づいて、該最適経路上の他の分岐/挿入ノードの分散補償機能部に対して、必要な分散補償設定を行なう他ノード分散補償設定部とをさらにそなえていてもよい。
さらに、本光伝送ノードは、該波長多重光信号の波長分散を波長毎に補償しうる分散補償機能部と、該終点ノードでの該最適経路についての分散値及び分散スロープの測定結果に基づく該終点ノードからの分散補償設定に応じて該分散補償機能部による自ノード分散補償を制御する分散補償制御部とをさらにそなえていてもよい。
図1は本発明の一実施形態に係るメッシュ型の光ネットワークの構成を示すブロック図である。
図2は図1に示す光ネットワークにおけるノードの詳細構成を示すブロック図である。
図3は図2に示すノードで用いられる通信データ(前ノードまでの情報)の一例を示す図である。
図4A及び図4Bはそれぞれ図2に示すノードで用いられる通信データ(前リンクまでの情報)の一例を示す図である。
図5及び図6はそれぞれ本実施形態の光ネットワークにおけるパス最適化方法を説明すべく光ネットワークの構成を簡易化して示すブロック図である。
図7は本実施形態の各ノードで保持するデータ内容の一例を示す図である。
図8は本実施形態のパス最適化方法による効果を説明すべく光ネットワークの構成を簡易化して示す図である。
図9は従来のネットワーク設計を説明すべくポイント・ツー・ポイント型の光ネットワークの一例を示すブロック図である。
図10は従来のネットワーク設計を適用して構築されるメッシュ型光ネットワークの一例を示すブロック図である。
〔A〕概要
本発明では、パス毎の最適化という設計思想をベースに、(1)伝送路条件を加味して最も低コストな(リジェネレータ数や波長変換数が最小の)経路を選択・決定し、(2)その経路上のパス毎の調整をノード自身で自律的に行なう。
ここで、WDM光ネットワークを構築する上で最もコストに影響を与えるのがリジェネレータ(O/E/O変換器)である。従って、光ネットワーク内で、パス毎に起点(始点)から終点の取りうる経路全てについてリジェネレータ配置設計をノードが自律的に実施し、その中から、以下の優先順位に従って最適経路を選択・決定するものとする。
1.経由するリジェネレータ数が最も少ない経路
2.OSNR余裕の大きい経路
3.経由ノード数の少ない経路
さらに、分岐ノード1−iにおける波長変換をできるだけ避けるために、決定した経路で使用する波長を以下の優先順位で割り当てる。
1.起点から終点まで、同じ波長が使えること
2.波長変換回数が少ないこと
そして、リジェネレータ配置設計を実施するために、各ノードで、ファイバ(スパン)データ,分岐ノード間情報(リンクデータ)及びパスデータ等を管理する。これらのデータには、後述するように、OSNR(光信号対雑音比),分散値,スロープ値,帯域DCM(Dispersion Compensation Module)値,PMD(Polarization Mode Dispersion)値,使用波長等の情報が含まれる。
これらのデータをノード間で累積的に伝達し、アド/ドロップ機能を有するアド/ドロップノード(以下、単に「分岐ノード」ともいう)において、始点ノードもしくは直前のリジェネレータノードからリジェネレータ(電気的再生中継)無しでの伝送可能範囲か否かを判別し、伝送不能の場合は直前の分岐ノードにリジェネレータが必要と判定する。
これを始点ノードから終点ノードまで繰り返し、その経路で使用されるリジェネレータ数,各リジェネレータ間でのOSNR値,経由ノード数,使用波長を決定する。
以上の処理(設計)を光ネットワーク内のパスの起点から終点までで取りうる全ての経路について実施し、上述の判定基準により最適経路を決定する。
〔B〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態に係るメッシュ型の光ネットワークの構成を示すブロック図で、この図1に示す光ネットワークは、WDM信号についてのアド/ドロップ機能を有する複数(図1では7台)の光伝送ノード(分岐/挿入ノード:以下、単に「分岐ノード」と称する)1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7と、これらの分岐ノード1−i(i=1〜7)間でWDM信号の中継伝送を行なう(アド/ドロップ機能をもたない)複数の中継ノード(光伝送ノード)2とが相互にメッシュ状に接続されて構成されている。なお、以下において、「ノード」は「局」と称することがある。
そして、本実施形態では、当該光ネットワークのパス(波長)設計を行なうにあたって、従来のように「システムの3R距離」に最適化するのではなく、「パスの3R距離」に最適化する設計思想とする。そのために、パス毎に柔軟なリジェネレータ配置を行なう仕組みと、各パスに最適な分散補償器を準備する。また、パス毎の最適化によるネットワークコストの削減がオペレーションコストの増大を招かないようにするために、人的作業ではなく装置(ノード)が自律的にパスの最適化を行なえるようにする。
具体的には、光ネットワークを従来のように3Rシステムの集合ではなく分岐ノード間リンクの集合体と考え、リジェネレータの固定配置は行なわない。そして、パス毎に、通過するリンクの情報を基にリジェネレータの要否を判断し、必要なパスにのみ選択的にリジェネレータ及び波長変換器を接続できるようにノードを構成する。
例えば、この図1に示す構成の場合、分岐ノード1−2では点線矢印で示すパス(a),(b),(c)の3パスのうち、電気的再生中継(O/E/O変換)が必要なパス(b)のみに網がけ部で示すリジェネレータ(R)が接続されるようにする。
このため、本実施形態の光ネットワークを構成する各分岐ノード1−iは、それぞれ、本実施形態の要部に着目すると、例えば図2に示すように、主信号処理系として、パワーモニタ部11a付きの(受信)前段アンプ11,(受信)可変帯域分散補償器12,(受信)後段アンプ13,波長分離(DMUX)部14,波長毎の可変波長(λ)分散補償器15,光クロスコネクト(OXC)部16,波長多重(MUX)部17,(送信)前段アンプ18,(送信)可変帯域分散補償器19,(送信)後段アンプ20をそなえるとともに、制御系として、PMD測定部21,分散/スロープ測定部22,スパンロス値計算部23,スパンデータデータベース(DBS)24,スペクトルモニタ部25,OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)計算部26,帯域分散/スロープ補償値計算部27,リンクデータデータベース(DBS)28,伝送可否判定部29,光カプラ30,波長別分散/スロープ測定部31,波長別分散/スロープ測定部32,パスデータデータベース(DBS)33,リジェネレータプール34,最適経路判定部35,光受信部36,(受信)OSC処理部37,装置制御部38,(送信)OSC処理部39,光送信部40などをそなえて構成されている。
なお、分岐ノード1−i以外の中継ノード2は、この図2に示す構成において斜線部で示す部分(パワーモニタ部11a付きの前段アンプ11,可変帯域分散補償器12,後段アンプ20,PMD測定部21,分散/スロープ測定部22,スパンロス値計算部23,スパンデータDBS24,光受信部36,OSC処理部37,39,装置制御部38,光送信部40)のみをそなえた構成となる(他は分岐ノード1−iにのみそなえられる)。ただし、以下において、分岐ノード1−iと中継ノード2とを区別しない場合は、単に「ノード」と符号を付さないで表記する。
また、上記の装置制御部23は、この図2においては紙面の都合上、2つの部分に分割して表記しているが、実際には、同じ機能ブロックとして構成される。さらに、OSC処理部37及び39も同じ機能ブロックとして構成されていてもよい。また、上記制御系の構成について、この図2では一方向(紙面左から右方向)の主信号処理系についてのもののみその詳細を図示しているが、原則として、双方向同じ構成である。
ここで、上記の主信号処理系において、前段アンプ11は、光伝送路(光ファイバ)41から受信されるWDM信号を所要のレベルに増幅するものであり、パワーモニタ部11aは、当該WDM信号の受信パワーをモニタするもので、そのモニタ値はスパンロス値計算部23に供給されるようになっている。
可変帯域分散補償器(帯域DCM)12は、上記前段アンプ11による増幅後のWDM信号の主信号帯域に生じている分散(帯域分散)を補償するものであり、後段アンプ13は、この可変帯域分散補償器12による分散補償に伴って低下した主信号レベルを所要のレベルにまで増幅するものである。
波長分離部14は、後段アンプ13による増幅後の主信号を波長毎に分離するものであり、各可変波長分散補償器(分散補償機能部)15は、それぞれ、この波長分離部14で波長分離された光信号の分散を波長毎に補償するためのもので、本実施形態では、装置制御部23からの設定値によってその分散補償値が個別設定されるようになっている。
光クロスコネクト部16は、各可変波長分散補償器15に対応した複数の入力ポートと出力ポートとを有し、装置制御部23から与えられるパス設定情報に従って、任意の入力ポートに入力された分散補償後の光信号を任意の出力ポートに接続することにより、波長単位のクロスコネクトを行なうものである。ただし、本実施形態では、後述するパス最適化設計結果として自ノードでの電気的再生中継及び/又は波長変換が必要なパス(波長)については、該当波長の光信号をリジェネレータプール34に波長毎に用意されている波長可変リジェネレータ(O/E/O変換部)34aに接続して経由させるようになっている。
波長多重部17は、この光クロスコネクト部16によるクロスコネクト後の各波長の光信号を波長多重するものであり、前段アンプ18は、この波長多重部17で波長多重された光信号(WDM信号)を所要の送信レベルにまで増幅するものである。
可変帯域分散補償器19は、この前段アンプ18による増幅後のWDM信号の主信号帯域に生じている分散を補償するものであり、後段アンプ20は、この可変帯域分散補償器18による分散補償に伴って低下した主信号の送信レベルを増幅して、光伝送路42へ送信するものである。
一方、制御系において、PMD測定部21は、光伝送路41を伝送されてくる受信WDM信号のPMDを測定(実測)するものであり、分散/スロープ測定部22は、受信WDM信号の分散値及び/又はスロープ(波長依存性の分散)を測定(実測)するものであり、スパンロス値計算部23は、対向局(隣接ノード)の出力値とパワーモニタ部11aでモニタされる受信WDM信号の受信パワーとを基に対向局との間(受信スパン)でのパワーロス値(スパンロス値)を計算するものである。なお、対向局出力値は、光監視制御チャネル(OSC:Optical Supervision Channel)により対向局から通知されるものを用いる(OSC処理部37で抽出されて装置制御部38経由でスパンロス値計算部23に与えられる)。
スパンデータDBS(スパン情報保持部)24は、受信スパンの伝送路条件に関する情報(PMD値,分散値・スロープ,自局の帯域DCM12,19の分散補償値,入力(受信)レベル,対向局出力値,スパンロス値等の伝送路条件情報)を自局のスパンデータ(自スパンデータ)として保持するもので、その初期設定は、顧客提示データ等により机上設計した値を手動入力・設定することで行なわれる。
ただし、本実施形態では、装置立上げ時に、PMD測定部21及び分散/スロープ測定部22によりPMD,分散・スロープを測定し、また、対向局出力値とパワーモニタ部11aによるモニタ結果を基にスパンロス計算部23にてスパンロス値を計算し、その結果、上記初期設定内容と差異があれば、これらの測定結果により当該スパンデータDBS24を更新するようになっている。これにより、装置立上げ時に初期設定と差異が生じても各ノードにおいて自スパンデータの自動補正が行なわれ、手動による再机上設計・設定が不要となる。
また、スペクトルモニタ部25は、後段アンプ13の出力光を受光してそのスペクトルをモニタするものであり、OSNR計算部26はこのスペクトルモニタ部25のモニタ結果を基に受信WDM信号のOSNRを計算するものである。
帯域分散/スロープ補償値計算部(リンク情報算出部)27は、このOSNR計算部26で計算された受信WDM信号のOSNRと、自ノードに接続されている隣接ノードから伝達される、前分岐ノード1−iから前ノードまでの図3に示すような情報(累積スパンデータ)51(前分岐ノード1−iから前ノードまでの、PMD値,分散値,各スパンの分散値,各DCMの補償値・スロープ等)とに基づいて、前分岐ノード1−iから自ノードまでの光リンク毎の条件(伝送路条件)に関する情報(OSNR,PMD値,分散・スロープ等)を自ノードのリンクデータ(自リンクデータ)として計算(累積算出)するものである。
リンクデータDBS(リンク情報保持部)28は、上記の光リンク毎の自リンクデータ(OSNR値,PMD値,分散値・スロープ,使用波長等)を保持するもので、その初期設定は、スパンデータと同様に、顧客提示データ等により机上設計した値を手動入力・設定することで行なわれる。ただし、このリンクデータDBS28についても、装置立上げ時に、該当リンクについて測定されたスパンデータ(前ノードまでの情報)を基に帯域分散/スロープ補償値計算部27により該当リンクの全ノードの帯域DCM値を算出し、初期設定内容と差異があれば、当該算出結果により帯域DCM値が再設定されて自動補正され、この際、スパンデータDBS24の値も更新されるようになっている。
なお、当該更新に伴って、同じリンクの別ノードの帯域DCM値にも変更が必要であれば、装置制御部38及びOSC処理部39を経由して前ノードまでの帯域DCM値も再設定される。また、本リンクデータDBS28は、該当リンクの他のノード情報も保持する。
次に、伝送可否判定部29は、OSC経由で伝達される前リンクまでの情報(累積リンクデータ)52と、自ノードのリンクデータDBS28で保持する自リンクデータとに基づいて、該当パスのリジェネレータ(電気的再生中継)無しでの伝送の可否を判定するもので、その判定結果がNG(伝送不可)となった場合は、前リンクにリジェネレータが必要と判断するようになっている。なお、前リンクまでの情報52には、例えば、図4Aに示すような、前分岐ノード1−iまでのリンク毎の、OSNR値,PMD値,分散値,各スパンの分散値,各帯域DCMの補償値・スロープ等の情報52aと、図4Bに示すような、リンクのノード数,リンクのリジェネレータ有無,リンクの使用波長,リンクのOSNR値等のリンクテーブル(経由する各リンクの情報)52bとが含まれる。
光カプラ30は、波長分離部14で波長分離された波長毎の光信号を波長別分散/スロープ測定部31に導入するためのものであり、波長別分散/スロープ測定部31は、各波長の光信号別に、それぞれの分散・スロープを測定するものであり、波長別分散/スロープ補償値計算部32は、この波長別分散/スロープ測定部31での測定結果に基づいて波長別の分散・スロープの補償値を計算するものである。
パスデータDBS33は、自局で使用している波長と、その波長毎の分散・スロープ,その波長(パス)の経由リンク等の情報を保持するもので、上記の波長毎の分散・スロープについては、波長立上げ時に、波長別分散/スロープ測定部31により測定された分散・スロープを基に波長分散/スロープ補償値計算部32にて計算された値が登録され、その値が装置制御部38によって可変波長分散補償器15に個別に設定されるようになっている。
リジェネレータプール(電気的再生中継機能部,波長変換機能部)34は、WDM信号を構成する任意の波長を選択的に電気的再生中継及び波長変換しうるもので、このために、波長可変(チューナブル)送信器を有する波長可変リジェネレータ(O/E/O変換部)34aをWDM信号の波長毎にそなえており、それぞれの入出力が光クロスコネクト部16と接続され、装置制御部37からのクロスコネクト設定によって、電気的再生中継及び/又は波長変換が必要なパス(波長)が該当リジェネレータ34aに接続されて必要な電気的再生中継及び/又は波長変換が波長単位で選択的に施されるようになっている。
なお、電気的再生中継及び波長変換が不要なパスは、光クロスコネクト部16によりそのまま波長多重部17に接続される。また、該当リジェネレータ34aの入出力波長は、波長分離部14及び/又は波長多重部17のポートに合せた波長に設定される。そして、かかる接続ポート制御には、例えば、GMPLS(Generalized Multi−Protocol Label Switching)を使用する。
最適経路判定部35は、パスのドロップノード(終点ノード)において機能するもので、パスのアドノード(始点ノード)から自ノードまでの複数経路から到達した複数の経路情報(リンクデータ)を比較して、パスの始点ノード(アドノード)1−iから当該パスの終点ノードである自ドロップノード1−iまでの最適経路(光リンクの組み合わせ)を判定(決定)するとともに、その経路で使用するのに最適な波長(波長配置)を判定(決定)するものである。
つまり、この最適経路判定部35は、下記(a),(b)に示す各部351,352(図2参照)としての機能を兼ね備えているのである。
(a)自ノードがパスの終点ノードである場合に、リンクデータDBS28で自リンクデータと自ノードと接続されている複数の隣接ノードからそれぞれ伝達される累積リンクデータ52とに基づいて、始点ノードから終点ノードである自ノードまでの所定の伝送条件(例えば、リジェネレータ数の少ない経路)を満たす光リンクの組み合わせをパスの最適経路として決定する最適経路決定部351としての機能
(b)自ノードがパスの終点ノードである場合に、リンクデータDBS28で保持する自リンクデータと隣接ノードから伝達される累積リンクデータ52とに基づいて、最適経路決定部351により決定した最適経路を構成する光リンクの波長配置を決定する波長配置決定部352としての機能
光受信部36は、光伝送路(光ファイバ)41を伝送されてくるWDM信号を受信するものであり、OSC処理部37は、この光受信部36で受信されたWDM信号のうち光監視制御チャネル(OSC)として割り当てられている波長の光信号によって伝送されてきた監視制御情報を抽出して、当該情報に応じた処理を行なうものである。この監視制御情報には、本実施形態では、他ノードから伝達される上述した前ノードまでの累積スパンデータ51及び前リンクまでの累積リンクデータ52が含まれる。
OSC処理部39は、後段の他ノード向けの監視制御情報(前ノードまでの情報51+自スパンデータ、並びに、全リンクまでの情報52+自リンクデータを含む)を光送信部40で生成されるOSCの光信号に載せて、光伝送路42を伝送されるWDM信号とともに伝送させるためのものである。
なお、上記のOSCには、主信号に未使用の波長を専用に割り当て、例えば、そのオーバヘッドバイト(OHB)の内、各ノードで終端される光伝送セクション(OTS:Optical Transmission Section)レイヤの未定義バイトを専用に使用する。
そして、装置制御部38は、自ノード全体の制御を司るもので、可変帯域分散補償器12,19,可変波長分散補償器15に対する分散補償値の設定,光クロスコネクト部16に対するクロスコネクト設定(パス設定),リジェネレータプール34(リジェネレータ34a)に対する波長(変換)設定等を行なうほか、下記(a)〜(i)に示すような各機能を有して構成されている。
(a)パスの始点ノードとなる分岐ノード1−iから当該パスの終点ノードとなる分岐ノード1−iに向けて各ノードで保持するスパンデータを累積的に伝達すべく、前ノードまでの(累積)スパンデータ51に自ノードのスパンデータDBS24で保持する自スパンデータを付加してさらに別のノード(後段ノード)へOSC経由で伝達するスパンデータ累積伝達部381としての機能
(b)上記の始点ノードから終点ノードに向けて各分岐ノード1−iで保持するリンクデータを累積的に伝達すべく、前分岐ノード1−iまでの(累積)リンクデータにリンクデータDBS28で保持されている自リンクデータを付加して隣接ノード(後段ノード)へOSC経由で伝達するリンクデータ累積伝達部382としての機能
(c)伝送可否判定部29による判定結果〔自リンクまでの情報(リンクテーブル)52b〕を自リンクデータとともに終点ノードに向けてOSC経由で累積的に伝達する伝送可否判定結果伝達部383としての機能
(d)自ノードがパスの終点ノードである場合に、上記の累積判定結果に基づいてリジェネレータ34a(電気的再生中継)が必要と判定した分岐ノード1−iの前段に位置する分岐ノード1−iに対して、該当パスがリジェネレータ34aを経由するよう光クロスコネクト部16のポート接続設定をOSC経由で行なうことにより、当該パスの電気的再生中継を有効に設定する他ノード電気的再生中継設定部384としての機能
(e)自ノードがパスの終点ノード以外である場合に、終点ノードでの累積判定結果に基づいて自ノードでのパスの電気的再生中継が必要と判定された場合に、当該終点ノードからの設定により、光クロスコネクト部16のポート接続設定を制御して、リジェネレータ34aによる該当パスの電気的再生中継を有効に制御する自ノード電気的再生中継制御部385としての機能
(f)自ノードがパスの終点ノードである場合に、前記の最適経路判定部35(波長配置決定部351)により決定した波長配置に基づいてパスの波長変換が必要な他の分岐ノード1−iに対して当該パスの波長変換をOSC経由で設定する他ノード波長変換設定部386としての機能
(g)自ノードがパスの終点ノード以外である場合に、終点ノードにおいて決定された最適経路についての波長配置に基づく終点ノードからの波長変換設定により、該当パスのリジェネレータ34aによる波長変換を有効に制御する自ノード波長変換制御部387としての機能
(h)自ノードがパスの終点ノードである場合に、最適経路判定部35で決定したパスの最適経路についての波長別分散/スロープ測定部31の測定結果(分散値及び分散スロープ)に基づいて、最適経路上の他の分岐ノード1−iの可変波長分散補償器15に対して、必要な分散補償設定をOSC経由で行なう他ノード分散補償設定部388としての機能。
(i)自ノードがパスの終点ノード以外である場合に、終点ノードでの最適経路についての分散値及び分散スロープの測定結果に基づく終点ノードからの分散補償設定に応じて自ノードの可変波長分散補償器15による分散補償を制御する自ノード分散補償制御部389としての機能
つまり、本装置制御部38は、(1)スパンデータ及びリンクデータの累積伝達機能、(2)自局がパスの終点ノード(ドロップノード)である場合に、最適経路判定部35での判定結果(最適経路及びその経路で使用するのに最適な波長)に基づいて、当該経路上の他ノードに対する必要な設定(パスのリジェネレータ34aへの接続設定,波長変換設定,可変波長分散補償器15に対する分散補償値の設定等)をOSC経由で行なう機能、(3)終点ノードからOSC経由で送られてくる設定情報に応じて自局におけるパスのリジェネレータ34aへの接続設定,波長変換設定,可変波長分散補償器15に対する分散補償値の設定等を制御する機能等を兼ね備えているのである。
以下、上述のごとく構成されたノードを用いて構築された光ネットワークにおけるパス最適化方法について詳述する。なお、以下では、説明を簡単にするため、光ネットワークを、図5及び図6に示すように、9台のノード#1〜#9から成る簡易な構成とし、アド/ドロップ機能をもつノード#1,#3,#8,#9が分岐ノード、それ以外がアド/ドロップ機能をもたない中継ノードとして構成されているものとする。そして、ノード#nとノード#n+1(n=1〜8)との間をスパンn、当該スパンnのスパンデータをスパンnデータ6nとそれぞれ表記する。
また、図6に示すように、分岐ノード#1,#3間の光リンクをリンク1、分岐ノード#3,#9間の光リンクをリンク2、分岐ノード#3,#8間の光リンクをリンク3、分岐ノード#8,#9間の光リンクをリンク4と表記し、リンクk(k=1〜4)のリンクデータをリンクkデータ7kと表記する。
さらに、本例においては、パスに最適な条件でパス設定を行なう場合の伝送条件として、ノード#1〜ノード#3の経路はリジェネレータ無しで伝送可能、ノード#1〜ノード#3〜ノード#8の経路はリジェネレータ無しで伝送可能、ノード#1〜ノード#3〜ノード#9の経路はリジェネレータ無しで伝送可能、ノード#1〜ノード#3〜ノード#9〜ノード#8の経路はリジェネレータ無しで伝送不能とする。
また、リンク1では波長(番号)#1〜#20、リンク2では波長#16〜#30、リンク3では波長#1〜#15及び波長#25〜#40、リンク4では波長#25〜#40がそれぞれ既に使用中であると仮定し、各ノード#1〜#9で保持するスパンデータ,リンクデータ及びパスデータの内容は、それぞれ、図7に示すとおりとする。
(1)まず、回線敷設計画・装置購入計画時に顧客から提示された条件等により、ノード#3,#8,#9には予めリジェネレータプール34を設置しておく。
(2)ノード#1からノード#8へのパスを増設するよう、ノード#1に監視システム60(図6参照)からノード#1に起動をかける。
(3)ノード#1(始点ノード)は、隣接ノード#2に対し、終点ノードがノード#8である経路探索を伝達する。
(4)ノード#2は、自局のスパンデータDBS24を参照して自スパン2データ62を上記経路探索に付加してOSC経由で隣接ノード#3に伝達する。
(5)ノード(分岐ノード)#3は、ノード#2からのスパン1データ61と自局のスパンデータ(スパン2データ)62とに基づいて、伝送可否判定部29により伝送可否判断を行なう。この時、自リンク1データ71との差異が生じたらリンクデータDBS28の自リンクデータ(リンク1データ)71を更新する。
(6)伝送可能である場合(本例では伝送可能)、終点ノード情報(ノード#8のノード番号)とリンク1データ71を、隣接ノード#4と隣接ノード#6の両方にOSC経由でそれぞれ伝達する。
(7)ノード#4は、ノード#3から伝達されたリンク1データ71に自局のスパン3データ63を付加してOSC経由で隣接ノード#5に伝達する。
(8)ノード#5は、ノード#4から伝達されたリンク1データ71及びスパン3データ63に、自局のスパン4データ74を付加して隣接ノード(分岐ノード)#9にOSC経由で伝達する。
(9)ノード(分岐ノード)#9は、ノード#5から伝達されたリンク1データ71,スパン3データ63及びスパン4データ64と、自スパンデータ(スパン5データ)65とに基づいて、伝送可否判定部29により伝送可否判断を行なう。この時、リンク2データ72との差異が生じたらリンクデータDBS28のリンク2データ72を更新する。
(10)伝送可能である場合(本例では伝送可能)、終点ノード情報,リンク1データ71及びリンク2データ72を隣接ノード#8に伝達する。伝送不可である場合には、前リンク終端ノードである分岐ノード#3にリジェネレータ34aが必要と判定し、終点ノード情報,リンク1データ71+リジェネレータ要(有)及びリンク2データ72をOSC経由で隣接ノード(終点ノード)#8に伝達する。
(11)隣接ノード(終点ノード)#8は、ノード#9から伝達されたリンク1データ71,リンク2データ72及び自スパンデータ(スパン9データ)69とに基づいて、伝送可否判定部29により伝送可否判断を行なう。この時、リンク4データ74に差異が生じたらリンクデータDBS28の自リンクデータ(リンク4データ)74を更新する。
(12)伝送不可である場合(本例では伝送不可)、前リンク終端ノードであるノード#9にリジェネレータ34aが必要と判定する。
(13)本例ではノード#8は終点ノードであるため、他の隣接ノードへの伝達は行なわず、始点ノード#1から自ノード#8までの経路情報として、リンク1データ71,リンク2データ72,リンク4データ74及びリンク2でのリジェネレータ要を記録する。
(14)一方、上記のステップ(6)で分岐ノード#3から終点ノード情報及びリンク1データ71を伝達されたノード#6は、自局のスパン6データ66を付加して隣接ノード#7にOSC経由で伝達する。
(15)ノード#7は、ノード#6から伝達された終点ノード情報,リンク1データ71及びスパン6データ66に、自局のスパン7データ67を付加して隣接ノード(終点ノード)#8に伝達する。
(16)隣接ノード(終点ノード)8は、伝達されたリンク1データ71,スパン6データ66,スパン7データ67と、自スパンデータ(スパン8データ)68とに基づいて、伝送可否判定部29により伝送可否判断を行なう。この時、リンク3データ73に差異が生じたらリンクデータDBS28の自リンクデータ(リンク3データ)73を更新する。
(17)伝送可能である場合、本例ではノード#8は終点ノードであるため、始点ノード#1から自ノード#8までの別の経路情報としてリンク1データ71及びリンク3データ73を記録する。
(18)終点ノード#8は、上記のステップ(13)とステップ(17)で記録した経路情報の比較を行ない、前記の優先順位(1.経由するリジェネレータ数が最も少ない経路、2.OSNR余裕の大きい経路、3.経由ノード数の少ない経路)で、パスの最適経路を判定・選択する。本例では、リジェネレータ数の少ない(無い)リンク1及びリンク3の組み合わせの経路を最適経路として選択する。
(19)次に、終点ノード#8は、当該最適経路で使用する波長を、前記の優先順位(1.起点から終点まで同じ波長が使えること、2.波長変換回数が少ないこと)で決定する。本例では、波長1〜20(リンク1),1〜15及び25〜40(リンク3)以外の波長が使用可能であるため、例えば、波長#21を最適経路で使用する波長として割り当てる。
(20)そして、ノード#8は、始点ノード#1,終点ノード#8,リンク1−リンク3,波長#21のパスの立上げを、当該経路上の全ノード#1,#2,#3,#6,#7に対して起動する。
(21)これにより、始点ノード#1及び終点ノード#8は、波長#21の光源をONとする。
(22)分岐ノード#3では、装置制御部23により、波長分離部14(3−A)の波長#21のポートとノード#6側の波長多重部17(3−B)の波長#21のポートとを接続するよう、GMPLSを用いて光クロスコネクト部16に対するパス設定を行なう。なお、仮に、本ノード#3において、リジェネレータ34aが必要な場合は、波長分離部14(3−A)の波長#21のポートがリジェネレータプール34の該当リジェネレータ34aの入力ポートに接続され、その出力ポートが波長多重部17(3−B)の波長#21のポートに接続されるよう、光クロスコネクト部16に対する設定が行なわれることになる。また、その際、波長変換が必要であれば、該当リジェネレータ34aで波長変換も行なわれることになる。
(23)その後、終点ノード#8は、波長#21の分散・スロープを測定し、リンク1(ノード#3)とリンク3(ノード#8)で必要な個別分散補償値を算出し、その算出結果に基づいてノード#3とノード#8に対して分散補償値の設定を行なう。
(24)この後、ノード#8は、再度、分散・スロープを測定し、伝送可能範囲にあることを確認する。
(25)上記のステップ(22)の後、始点ノード#1でも、波長#21の(逆方向の)分散・スロープを測定し、リンク1(ノード#1)とリンク3(ノード#3)で必要な個別分散補償値を算出し、その算出結果に基づいてノード#1とノード#3に対して分散補償値の設定を行なう。
(26)この後、ノード#1は、再度、分散・スロープを測定し、伝送可能範囲にあることを確認する。
(27)ノード#1及びノード#8ともに伝送確認が完了した時点で、立上げが完了し、始点ノード#1及び終点ノード#8はそれぞれ監視システム60に経路をレポートする。
なお、本例と同じネットワーク構成で、従来のシステム3Rでの最適化設計を行なった場合には、図8に示すように、ノード#1からノード#9で1つの3Rシステム、ノード#3からノード#9で1つの3Rシステム、という2つのポイント・ツー・ポイントシステムが構築されることになり、ノード#1からノード#8へのパスにはノード#3にてリジェネレータが必要となる。したがって、本実施形態では、上述した手順によりノード#3でのリジェネレータが削減できることが分かる。
以上のように、本実施形態によれば、各ノードで接続されるファイバ情報(スパン毎の伝送路損失値,分散,スロープ,PMD等のスパンデータ)を保持するとともに、分岐ノードにおいて分岐ノード間情報(リンク毎のOSNR,分散,スロープ,PMD等のリンクデータ)や使用波長情報(パスデータ)を保持しておき、パス増設時にパスの起点となる分岐ノード1−iからパスの終点となる分岐ノード1−iへ、これらの情報を累積的に伝達し、終点ノード1−iにおいて、リジェネレータ配置設計(判定)を行なうとともに経路比較を行ない、リジェネレータ数・使用波長などを基に所定の伝送条件を満たす光ネットワークでの最適経路をノード1−iで自律的に検出・決定することができる。
また、決定した上記最適経路において、そのリンクで使用可能な波長から最適な波長配置を分岐ノード1−iにおいて自律的に決定し、必要に応じて波長変換を行なうこともできる。
したがって、顧客の回線設計の負荷を軽減することができるとともに、ポイント・ツー・ポイント型ネットワーク時と同等のオペレーションによって(つまり、オペレーションコストを増大させずに)、メッシュ型光ネットワークにマッチしたパス(波長)毎の最適化設計を行なうことができ、ネットワーク機器コストの削減を図ることができる。
また、パス毎の最適設計のために、各ノードには、パス別に可変分散補償器15を設置し、パス毎に伝送路状態に応じた最適な分散補償値を算出して個別に自動設定することができるので、オペレーションコストを増加させずに、パスに最適化されたメッシュ型ネットワークを実現することができる。
さらに、分岐ノード1−iにおいては、伝送可否判定部29により、伝送可能範囲を超える直前の分岐ノード1−iを自動判別するので、パス毎に電気的再生中継(リジェネレータ34a)の必要なノードを自動的に決定することができ、必要最小限のリジェネレータ設計を実現することができる。
また、分岐ノード1−iに予め波長可変型のリジェネレータ34aをそなえたリジェネレータプール34を用意しておき、電気的再生中継の必要なパスのみ選択的に該当リジェネレータ34aを経由させるようにノード1−i内での接続設定を行なうので、必要なパスにのみ効率的なリジェネレータ配置を実現することができる。従って、同じサイト(ノード)に使用されるどのWDM方路に対しても必要なパスのみへのリジェネレータ配置を容易に実現することができ、光ネットワーク全体におけるリジェネレータ数を最小限にできる。また、パス増設時等においても、リジェネレータ配置のための人材のノード配置サイトへの派遣を不要にすることも可能となる。
さらに、回線敷設・装置購入計画時の顧客提示データにより最初にネットワークの装置配置を机上設計にて決定して設定された初期ファイバ情報(スパンデータ及びリンクデータの初期設定内容)と実ファイバ情報とに差異が生じた場合でも、装置立上げ時等において自ノードで実測した情報を基に当該初期ファイバ情報を自動補正することが可能なので、煩雑な再設計や物品(分散補償器)変更無しで最適化対応できる。
また、GMPLSを用いてクロスコネクト接続を制御することにより、ノードで決定されたパス経路設定(必要な波長変換を含む)とリジェネレータ配置とをクロスコネクト接続に反映させることができる。
〔C〕その他
なお、上述した実施形態では、スパンデータ及び当該スパンデータの累積データとして求められるリンクデータを、始点ノードから終点ノードに向けて累積的に伝達しているが、原理的には、スパンデータのみの累積伝達によっても、本発明の目的を達成することは可能である。
ただし、スパンデータのみを伝達した場合、終点ノードにおいて始点ノードから終点ノードまでの全経路の計算を行なう必要があり終点ノードの処理負荷が増大してしまい、また、同時に複数の異なる始点・終点をもつパスを立上げる際に、リンク毎に計算・保持できるはずのデータ(パラメータ)の再計算を行なう必要が生じるため、上述の実施形態で述べたように、各リンクで閉じたパラメータは、リンク毎に分岐ノードで計算・保持する方が効率的である。
以上詳述したように、本発明によれば、光ネットワークを構成する各ノード自身が自ノードに接続されている光伝送路の条件に関する情報を累積的に伝達して、ノード自身がその情報に基づいて自律的にパスに最適な経路を判定・決定することができるので、顧客の回線設計の負荷を軽減することができるとともに、オペレーションコストを増大させずに、メッシュ型光ネットワークにマッチしたパス(波長)毎の最適化設計を行なうことができる。したがって、光通信分野においてその有用性は極めて高いものと考えられる。

Claims (17)

  1. 波長多重光信号を伝送する複数の光伝送ノードと、該波長多重光信号についての分岐/挿入処理を行なう複数の分岐/挿入ノードとが相互に接続されて成る光ネットワークにおいて、
    該光伝送ノード及び該分岐/挿入ノードが、それぞれ、自己に接続されている他の隣接ノードとの間の伝送路条件情報をスパン情報として保持し、
    或る波長パスの始点ノードとなる分岐/挿入ノードから該波長パスの終点ノードとなる分岐/挿入ノードに向けて上記の各ノードで保持する該スパン情報を累積的に伝達し、
    該終点ノードが、該始点ノードから自ノードまでの複数経路についてそれぞれ伝達される累積スパン情報に基づいて、所定の伝送条件を満たす経路を該波長パスの最適経路として自律決定することを特徴とする、光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  2. 該分岐/挿入ノードが、それぞれ、自ノードに接続されている隣接ノードから伝達される累積スパン情報に基づいて他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての伝送路条件情報を求めてリンク情報として保持し、
    該始点ノードから該終点ノードに向けて上記の各分岐/挿入ノードで保持する該リンク情報を累積的に伝達し、
    該終点ノードが、自ノードで保持するリンク情報と自ノードと接続されている複数の隣接ノードからそれぞれ伝達される累積リンク情報とに基づいて、該始点ノードから自ノードまでの所定の伝送条件を満たす光リンクの組み合わせを該波長パスの最適経路として決定することを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  3. 該分岐/挿入ノードが、それぞれ、自ノードで保持するリンク情報と該隣接ノードからの該累積リンク情報とに基づいて電気的再生中継の要否を判定し、その判定結果を該終点ノードに向けて自ノードで保持する該リンク情報とともに累積的に伝達し、
    該終点ノードが、該隣接ノードから伝達される累積判定結果に基づいて、該電気的再生中継が必要と判定された数が最小の経路を、該伝送条件を満たす該波長パスの最適経路として決定することを特徴とする、請求の範囲第2項に記載の光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  4. 該分岐/挿入ノードが、それぞれ、該他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての使用波長情報を上記累積伝達されるリンク情報の一部として保持し、
    該終点ノードが、自ノードで保持する該リンク情報に含まれる使用波長情報と該累積リンク情報に含まれる使用波長情報とに基づいて、決定した該最適経路を構成する光リンクの波長配置を決定することを特徴とする、請求の範囲第3項に記載の光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  5. 該分岐/挿入ノードが、それぞれ、該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に電気的再生中継しうる電気的再生中継機能部をそなえ、
    該終点ノードが、該累積判定結果に基づいて該電気的再生中継が必要と判定した分岐/挿入ノードの前段に位置する分岐/挿入ノードに対して、該波長パスの該電気的再生中継機能部による電気的再生中継を有効に設定することを特徴とする、請求の範囲第3項に記載の光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  6. 該分岐/挿入ノードが、それぞれ、該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に波長変換しうる波長変換機能部をそなえ、
    該終点ノードが、決定した該波長配置に基づいて該波長パスの波長変換が必要な分岐/挿入ノードに対して、該波長パスの該波長変換機能部による波長変換を有効に設定することを特徴とする、請求の範囲第4項に記載の光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  7. 該分岐/挿入ノードが、それぞれ、該波長多重光信号の波長分散を波長毎に補償しうる分散補償機能部をそなえ、
    該終点ノードが、該波長パスの最適経路についての分散値及び分散スロープを測定し、その測定結果に基づいて、該最適経路上の分岐/挿入ノードの該分散補償機能部に対して、必要な分散補償設定を行なうことを特徴とする、請求の範囲第1〜6項のいずれか1項に記載の光ネットワークにおけるパス最適化方法。
  8. 波長多重光信号を伝送する光伝送ノードであって、
    自己に接続されている他の隣接ノードとの間の伝送路条件情報をスパン情報として保持するスパン情報保持部と、
    或る波長パスの始点ノードとなる分岐/挿入ノードから該波長パスの終点ノードとなる分岐/挿入ノードに向けて上記の各ノードで保持する該スパン情報を累積的に伝達すべく、該スパン情報保持部に保持されている該スパン情報を他の隣接ノードから伝達されてくる当該隣接ノードまでのスパン情報に付加してさらに別の隣接ノードへ伝達するスパン情報累積伝達部とをそなえたことを特徴とする、パス最適化を実現する光伝送ノード。
  9. 該光伝送ノードが該波長多重光信号についての分岐/挿入処理を行なう分岐/挿入ノードとして構成されている場合において、
    自ノードに接続されている隣接ノードから伝達される累積スパン情報に基づいて他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての伝送路条件情報をリンク情報として算出するリンク情報算出部と、
    該リンク情報算出部により得られたリンク情報を保持するリンク情報保持部と、
    該始点ノードから該終点ノードに向けて上記の各分岐/挿入ノードで保持する該リンク情報を累積的に伝達すべく、該リンク情報保持部で保持されている該リンク情報を上記他の分岐/挿入ノードまでのリンク情報に付加して上記別の隣接ノードへ伝達するリンク情報累積伝達部と、
    自ノードが該終点ノードである場合に、該リンク情報保持部で保持するリンク情報と自ノードと接続されている複数の隣接ノードからそれぞれ伝達される累積リンク情報とに基づいて、該始点ノードから自ノードまでの所定の伝送条件を満たす光リンクの組み合わせを該波長パスの最適経路として決定する最適経路決定部とをそなえたことを特徴とする、請求の範囲第8項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  10. 該リンク情報保持部で保持するリンク情報と該隣接ノードからの該累積リンク情報とに基づいて電気的再生中継の要否を判定する伝送可否判定部と、
    該伝送可否判定部による判定結果を該終点ノードに向けて該リンク情報保持部で保持する該リンク情報とともに伝達する判定結果伝達部とをそなえ、
    自ノードが該終点ノードである場合に、該最適経路決定部が、該隣接ノードから伝達される該最適経路の光リンクについての累積判定結果に基づいて、該電気的再生中継が必要と判定された数が最小の経路を、該伝送条件を満たす該波長パスの最適経路として決定するように構成されたことを特徴とする、請求の範囲第9項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  11. 該リンク情報保持部が、他の分岐/挿入ノードから自ノードまでの光リンクについての使用波長情報を上記累積伝達されるリンク情報の一部として保持するように構成されるとともに、
    自ノードが該終点ノードである場合に、該リンク情報保持部で保持する該リンク情報に含まれる使用波長情報と隣接ノードから伝達される累積リンク情報に含まれる使用波長情報とに基づいて、該最適経路決定部により決定した該最適経路を構成する光リンクの波長配置を決定する波長配置決定部をさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第10項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  12. 自ノードが該終点ノードである場合に、該累積判定結果に基づいて該電気的再生中継が必要と判定した分岐/挿入ノードの前段に位置する分岐/挿入ノードに対して、該波長パスの電気的再生中継を有効に設定する他ノード電気的再生中継設定部をさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第10項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  13. 該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に電気的再生中継しうる電気的再生中継機能部と、
    該終点ノードでの累積判定結果に基づいて自ノードでの該波長パスの該電気的再生中継が必要と判定された場合に、該終点ノードからの設定により、該電気的再生中継機能部による該波長パスの電気的再生中継を有効に制御する自ノード電気的再生中継制御部とをさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第10項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  14. 該波長配置決定部により決定した波長配置に基づいて該波長パスの波長変換が必要な他の分岐/挿入ノードに対して当該波長パスの波長変換を設定する他ノード波長変換設定部をさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第11項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  15. 該波長多重光信号を構成する任意の波長を選択的に波長変換しうる波長変換機能部と、
    該終点ノードにおいて決定された最適経路についての波長配置に基づく該終点ノードからの波長変換設定により、該波長パスの該波長変換機能部による波長変換を有効に制御する自ノード波長変換制御部とをさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第11項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  16. 該波長パスの該最適経路についての分散値及び分散スロープを測定する分散測定部と、
    該分散測定部による測定結果に基づいて、該最適経路上の他の分岐/挿入ノードの分散補償機能部に対して、必要な分散補償設定を行なう他ノード分散補償設定部とをさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第9〜15項のいずれか1項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
  17. 該波長多重光信号の波長分散を波長毎に補償しうる分散補償機能部と、
    該終点ノードでの該最適経路についての分散値及び分散スロープの測定結果に基づく該終点ノードからの分散補償設定に応じて該分散補償機能部による自ノード分散補償を制御する分散補償制御部とをさらにそなえたことを特徴とする、請求の範囲第9〜16項のいずれか1項に記載のパス最適化を実現する光伝送ノード。
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