JP4097466B2 - 育児器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、乳母車、チャイルドシート、ベビーラック、子守帯その他の育児器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
育児器具の開発にあたっては、たとえば座席に座る子供に対して快適な環境を与えることができるようにするのが望ましい。また、乳母車等の育児器具を運転操作する母親等に安心感を持たせることができるようにするのが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
子供に対して快適な環境を与える要素の一つとして、通気性がある。夏や、暑くて湿気の多い日には、座席に座る子供に涼感を与えるために、通気性の良好な座席が好ましい。一方、冬や、寒くて風のきつい日には、隙間風の侵入を防いで保温性を維持できるような座席が好ましい。
【0004】
また、他の育児器具として子守帯においては、親側が装着する親側装着具と、子供側キャリアとがあるが、どちらも、夏や、暑くて湿気の多い日には、涼感を与えるために、通気性を備えていることが好ましい。一方、冬や、寒くて風のきつい日には、保温性を維持できることが好ましい。
【0005】
一方、幌を備えた乳母車の場合、例えば背面押しで乳母車を運転操作していると、幌が邪魔になって座席内の子供の姿が見えず、母親等にとって不安感を抱くことがある。
【0006】
この発明は、上記の課題に注目してなされたものであり、その目的は、通気性の程度を調整することのできる育児器具を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、必要に応じて子供の姿を確認できるようにした幌を備える座席付き育児器具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の1つの局面においては、子供受入空間を形成する壁を備えた座席付きの育児器具を前提とし、次のことを特徴とする。すなわち、壁は、互いに重ね合わせて配置される第1および第2の板部材を備える。第1の板部材は、厚み方向に貫通する第1の通気用開口を有する。第2の板部材は、厚み方向に貫通する第2の通気用開口を有し、かつ第1および第2の通気用開口が整列する第1の位置と、第1および第2の通気用開口がずれて位置する第2の位置との間を相対的に位置変更可能に設けられている。
【0009】
上記の構成を備えた本発明によれば、第2の板部材を第1の位置に保持すれば、整列した第1および第2の通気用開口を通して座席内に風が通るようになるので、良好な通気性が得られる。一方、第2の板部材を第2の位置に保持すれば、第1および第2の通気用開口が遮断されるので、通気用開口を通した風の侵入が無くなり、良好な保温性が得られる。
【0010】
一つの好ましい実施形態では、第1および第2の板部材は、座席の座面、背面または側面に沿って配置される。座面、背面および側面のうちのいずれか一つだけに第1および第2の板部材を配置してもよいし、すべての面に沿って第1および第2の板部材を配置してもよい。
【0011】
座席の座面または背面に沿って配置される芯材を備えた育児器具の場合、芯材が、上記の第1および第2の板部材を備えるようにしてもよい。この種の育児器具の中には、座席の座面および背面に沿って配置されるシートと、このシートの背面部の背後に取付けられた袋とを備えるものがある。その場合、芯材を袋内に取り出し可能に収納してもよい。
【0012】
他の好ましい実施形態では、育児器具は座席の上部に幌を備える。この場合、幌を構成する壁が、上記の第1および第2の板部材を備える。このような構成にすれば、第2の板部材を第1の位置に保持したとき、整列した第1および第2の開口を通して座席内の子供を見ることができるので、育児器具を操作する母親等に安心感を持たせることができる。
【0013】
この発明の他の局面において、座席付きの育児器具は、子供受入空間を形成する壁を備え、この壁は、通気孔と、この通気孔を開閉する開閉手段とを有する。開閉手段を動かして通気孔を開けば、座席内に風が通るようになる。一方、開閉手段を動かして通気孔を閉じれば、風の侵入がなくなる。
【0014】
この発明のさらに他の局面において、子守帯としての育児器具においては、親側装着具と、親側装着具に連結され赤ちゃんを抱っこするための子供側キャリアとを備え、この子供側キャリアは、赤ちゃんの背面をサポートする子供側背部サポート部材を備え、この子供側背部サポート部材は、通気孔と、この通気孔を開閉する第1開閉手段とを有する。この第1開閉手段を動かして通気孔を開けば、赤ちゃんの背中に風が通るようになる。一方、第1開閉手段を動かして通気孔を閉じれば、風の侵入がなくなる。
【0015】
他の好ましい実施形態では、親側装着具は、親の背面をサポートする親側背部サポート部材を備え、この親側背部サポート部材は、通気孔と、この通気孔を開閉する第2開閉手段とを有する。子供側背部サポート部材と同様に、第2開閉手段を動かして通気孔を開けば、親の背中に風が通るようになる。一方、第2開閉手段を動かして通気孔を閉じれば、風の侵入がなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、座席付きの育児器具の一例としての乳母車を示している。図示する乳母車1は、座席の座面および背面に沿って延在するシート2と、このシート2の背面部の背後に取付けられたメッシュ状の袋3とを備える。袋3の上部開口には蓋部4が設けられており、ボタン5を介して上部開口を閉じるようにしている。袋3内には、シート2の背面部に剛性を与えるための芯材6が取り出し可能に収納されている。
【0017】
図2および図3は、芯材6の詳細を示している。図示するように、芯材6は、互いに重ね合わせて配置される第1の板部材7と、第2の板部材8とを備える。第1の板部材7に比べて、その背後に重なる第2の板部材8は、面方向に広がる面積および厚みが小さくされている。
【0018】
第1の板部材7の上方部分に、上プレート9が固定ピン10を介して固定されている。上プレート9と第1の板部材7との間には、図3に示すように、第2の板部材8の厚みに相当する大きさの隙間が存在する。第2の板部材8は、その上方端部分が上プレート9と第1の板部材7との間に挟まれており、第1の板部材7上で上下方向に位置変更可能に設けられている。
【0019】
図4を参照して、上プレート9の詳細を説明する。上プレート9は、中央部分に、厚みを減ずる段差凹部11と、厚み方向に貫通して上下に長く延びるガイド貫通孔12とを有する。また、ガイド貫通孔12に沿って上下に長く位置する板ばね15が、離れて位置する2個のピン13,14間に保持されている。板ばね15は、ガイド貫通孔12側に突出する2個の係止突起26,27を有する。
【0020】
図2および図3に示すように、第2の板部材8に、連結ピン19を介して操作つまみ16を固定する。図5に詳細に示すように、操作つまみ16は、中央部分に、指でつまむための中央突片17を有する。この中央突片17の下方の位置に、連結ピン19を挿通させるための穴18が位置する。また、操作つまみ16の底面には、上下方向にやや長く延びる嵌入突部24が設けられている。
【0021】
操作つまみ16は上プレート9の段差凹部11内に位置し、操作つまみ16の嵌入突部24は上プレート9のガイド貫通孔12内に位置する。操作つまみ16の嵌入突部24は、板ばね15の係止突起26または27に係合する係止凹部25を有する。操作つまみ16は、上プレート9の段差凹部11内を上下方向に位置変更可能になっている。図2および図3に示す状態では、操作つまみ16は段差凹部11内の最上方の位置にあり、操作つまみ16の嵌入突部24も上プレート9のガイド貫通孔12内の最上方の位置にある。
【0022】
第1および第2の板部材7,8の下方部分に注目する。第2の板部材8には上下に長く延びるガイド貫通孔20が形成され、第1の板部材7にはガイド貫通孔20内を挿通する立設ピン21が設けられている。図2および図3に示す状態では、立設ピン21は、ガイド貫通孔20の最下方に位置している。
【0023】
第1の板部材7および第2の板部材8には、それぞれ厚み方向に貫通する多数の貫通孔または開口22および23が形成されている。図2および図3に示す状態では、第1の板部材7の開口22と第2の板部材8の開口23とが整列した位置関係になっている。便宜上、この位置関係を第1の位置とする。この状態では、板ばね15の2つの係止突起26および27のうち、上方に位置する係止突起26が操作つまみ16の嵌入突部24の係止凹部25に係合して、第1および第2の板部材7,8が相対的に位置ずれしないようにしている。
【0024】
図2および図3に示す状態から、操作つまみ16の中央突片17を指でつまんで下方に移動させると、第2の板部材8が第1の板部材7上を下方にスライドする。この状態では、第1の板部材7の開口22と第2の板部材8の開口23とがずれた位置関係になり、両開口22および23が閉塞した状態となる。便宜上、この位置関係を第2の位置とする。この状態では、図6に示すように、板ばね15の2個の係止突起26および27のうち下方に位置する係止突起27が操作つまみ16の嵌入突部24の係止凹部25に係合して、第1および第2板部材7,8が相対的に位置ずれしないようにしている。
【0025】
夏や、暑くて湿気の多い日には、第2の板部材8を図2および図3に示す第1の位置に保持する。この状態では、第1の板部材7の第1開口22と第2の板部材8の第2開口23とが整列しているので、背面に位置する芯材6の開口22,23を通して座席内に風が入り込み、子供の背中に涼感を与えることができる。
【0026】
冬や、寒くて風のきつい日には、第2の板部材8を下方に移動させて図6に示す第2の位置に保持する。この状態では、第1の板部材7の第1開口22と第2の板部材8の第2開口23とがずれた位置関係になり、両開口22、23が遮断されるので、開口を通る風の侵入が無くなり、良好な保温性を維持できる。
【0027】
図1〜図6に示した実施形態では、第1の板部材7および第2の板部材8の開口22,23が共に貫通孔の形態であったが、それ以外の形態もあり得る。例えば、図7に示すように、板部材28の両側方部分に中央に向かって延びる切欠き29を設けるようにしても良い。
【0028】
図1〜図7を用いてこの発明の好ましい実施の形態を説明したが、それらは例示的なものである。これらの実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、および均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。以下に、それらのいくつかを列挙して説明する。
【0029】
(1)図示した実施の形態では、第1および第2の板部材を座席の背面に沿って配置した。他の例として、座席の座面に沿って、あるいは座席の側面に沿って第1および第2の板部材を配置するようにしても良い。座席の座面、背面および側面の全ての面に第1および第2の板部材を配置すれば、より良好な通気性が得られる。
【0030】
(2)図示した実施形態では、芯材が第1および第2の板部材を備えていた。他の例として、座席を構成する育児器具の本体壁自体が第1および第2の板部材を備えるものであってもよい。
【0031】
(3)本発明を適用できる座席付き育児器具としては、乳母車に限られず、チャイルドシートやベビーラック等も挙げることができる。
【0032】
(4)図示した実施の形態では、第1の板部材が静止し、第2の板部材が位置変更可能に設けられていた。その逆に、第1の板部材を位置変更可能に設け、第2の板部材を静止させてもよいし、あるいは、両者を位置変更可能に設けてもよい。また、両板部材を上下方向に相対移動可能に設ける代わりに、左右方向に相対移動可能に設けてもよい。
【0033】
(5)図示した実施の形態では、第1および第2の板部材が第1の位置関係にあるとき両者の開口が整列し、第2の位置関係にあるとき両者の開口がずれて閉塞した状態となるものであった。修正例として、両板部材の開口が半分だけ整列する「半開き」状態となる中間位置を設けるようにしてもよい。
【0034】
(6)図示した実施の形態では、両板部材が第1および第2の位置関係にあるときの両板部材の位置ずれを防止するために板ばねを使用したが、板ばねに変わるべき手段を採用してもよい。
【0035】
(7)幌を備えた育児器具の場合、幌も子供受入空間を形成する壁となる。幌付き乳母車を背面押しの状態で運転操作しているときには、幌の存在が邪魔となって子供の姿が見えない。そこで、幌を構成する壁が前述したような第1および第2の板部材を備えるようにすれば、必要に応じて、整列した第1および第2の板部材の開口を通して座席内の子供を見ることができるので、乳母車を運転操作する母親等に安心感を与えることができる。
【0036】
(8)子供受入空間を形成する壁が、実施の形態で説明したような第1および第2の板部材を備えるようなものでなくともよい。この場合、壁は、通気孔と、この通気孔を開閉する開閉手段とを有する。開閉手段を動かして、通気孔を開けば、座席内に風が通るようになる。一方、開閉手段を動かして、通気孔を閉じれば、風の侵入が無くなる。開閉手段としては、例えば、通気孔を閉塞する蓋部材、壁に回動可能に連結されたプレート部材、壁に取付けられた柔軟なシート部材等を採用できる。
【0037】
ここで、図8に、幌を備えた乳母車300を図示する。この乳母車300は、基本的構成は、図1に示す乳母車1と同じである。座部302と、この座部302に対して後方にリクライニング可能に設けられる背もたれ部303とを備え、座部302および背もたれ部303によりベッド面としての子供受入空間を形成している状態を示している。座部302および背もたれ部303の上面には、幌307が、子供受入空間を覆うように設けられている。
【0038】
背もたれ部303は、赤ちゃんの頭頂部を保護するためのヘッドガード301が設けられている。ヘッドガード301および背もたれ部303にはそれぞれ、上記図2から図5を用いて説明した機構と同様の通気機構(ベンチレーション機構)310,311が設けられている。
【0039】
また、幌307も折りたたみ可能なように連結された、前側幌304、中間幌305、および後側幌306が設けられている。前側幌304には、メッシュ部材等からなる通気窓304が設けられ、赤ちゃんの顔を視認可能としている。また、後側幌306にも、メッシュ部材等からなる通気窓306aが設けられ、さらにこの通気窓306aの開閉を行なうための開閉カバー308が設けられている。
【0040】
このように、幌307にも通気領域を設けることにより、図8に示すように、乳母車300の全面を幌307によって覆う場合においても、矢印Fに示すような通気ルートが確保され、子供受入空間における良好な通気性が得られる。
【0041】
(実施の形態2)
図9は、育児器具の一例としての子守帯を示している。図示する子守帯50は、親1000側に装着される親側装着具200と、親側装着具200に連結され赤ちゃん2000を抱っこするための子供側キャリア100とを有する。
【0042】
子供側キャリア100は、図示するように赤ちゃん2000の背面をサポートする子供側背部サポート部材101が設けられている。同様に、親1000側にも、図9および図10に示すように、親1000の背面をサポートする親側背部サポート部材201が設けられている。
【0043】
子供側背部サポート部材101には、通気孔と、この通気孔を開閉する第1開閉手段が設けられている。この詳細構造を図11に示す。
【0044】
この子供側背部サポート部材101は、互いに重ね合わせて配置される第1の板部材102と、第2の板部材104とを有する。この第1の板部材102には、厚み方向に貫通する複数の第1の開口102aが設けられる。また、第2の板部材104にも、厚み方向に貫通する複数の第2の開口104が設けられる。
【0045】
第1の開口102aと第2の開口104aとは、図11に示すように全ての開口の位置が一致して整列する第1の位置と、第2の板部材104をスライド移動させることにより、全ての開口の位置がずれて位置する第2の位置との間を相対的に位置変更可能に設けられている。
【0046】
第1の板部材102の子供側に面する側には、クッション部材103が設けられ、このクッション部材103には、第1の板部材102の第1の開口102aに対応する第3の開口103aが設けられている。なお、第2の板部材104は、第1の板部材102に対して、クッション部材103とは反対側の外側に設けられている。
【0047】
第1の板部材102、第2の板部材104およびクッション部材103の下端部には、それぞれ開口領域102b、103b、104bが設けられ、この開口領域102b、103b、104bを利用して、第1の板部材102、第2の板部材104およびクッション部材103を連結するゴム等の弾性部材108が配置されている。これにより、第2の板部材104を第1の板部材102に対して相対的にスライド移動可能としている。通常状態においては、全ての開口の位置が一致して整列する第1の位置となる。
【0048】
第1の板部材102、第2の板部材104およびクッション部材103は、メッシュ部材等、通気性のあるカバー部材107により覆われている。また、第2の板部材104の上端には、ホック等の係止具105が設けられ、この係止具105の上方のカバー部材107には、この係止具105が着脱可能に係止するホック等の係止具106が設けられている。第2の板部材104を上方にスライドさせ、係止具105を係止具106に係止させた状態においては、全ての開口の位置がずれて位置する第2の位置が選択される。
【0049】
親側背部サポート部材201にも、子供側背部サポート部材101と同様の、通気孔と、この通気孔を開閉する第2開閉手段が設けられている。この詳細構造を図12に示す。
【0050】
この親側背部サポート部材201は、互いに重ね合わせて配置される第1の板部材202と、第2の板部材204とを有する。この第1の板部材202には、厚み方向に貫通する複数の第1の開口202aが設けられる。また、第2の板部材204にも、厚み方向に貫通する複数の第2の開口204が設けられる。
【0051】
第1の開口202aと第2の開口204aとは、図12に示すように全ての開口の位置が一致して整列する第1の位置と、第2の板部材204をスライド移動させることにより、全ての開口の位置がずれて位置する第2の位置との間を相対的に位置変更可能に設けられている。
【0052】
第1の板部材202の親の背中側に面する側には、クッション部材203が設けられ、このクッション部材203には、第1の板部材202の第1の開口102aに対応する第3の開口203aが設けられている。また、第2の板部材204の子供側に面する側には、クッション部材209が設けられ、このクッション部材209には、第2の板部材204の第2の開口204aに対応する第4の開口209aが設けられている。
【0053】
第1の板部材202、第2の板部材204、クッション部材203、およびクッション部材209の下端部には、それぞれ開口領域202b、203b、204b、209bが設けられ、この開口領域202b、203b、204b、209を利用して、第1の板部材202、第2の板部材204、クッション部材203、およびクッション部材209を連結するゴム等の弾性部材208が配置されている。これにより、第2の板部材204を第1の板部材202に対して相対的にスライド移動可能としている。通常状態においては、全ての開口の位置が一致して整列する第1の位置となる。
【0054】
第1の板部材202、第2の板部材204、クッション部材203、およびクッション部材209は、メッシュ部材等、通気性のあるカバー部材207により覆われている。また、第2の板部材204の上端には、ホック等の係止具205が設けられ、この係止具205の上方のカバー部材207には、この係止具205が着脱可能に係止するホック等の係止具206が設けられている。第2の板部材204を上方にスライドさせ、係止具205を係止具206に係止させた状態においては、全ての開口の位置がずれて位置する第2の位置が選択される。
【0055】
夏や、暑くて湿気の多い日には、第2の板部材104,204を図11および図12に示す第1の位置に保持する。この状態では、第1の板部材102,202の第1開口102a,202aと第2の板部材104,204の第2開口104a,204aとが整列しているので風が入り込み、子供や親の背中に涼感を与えることができる。
【0056】
冬や、寒くて風のきつい日には、第2の板部材104,204を上方にスライド移動させて保持する。この状態では、第1の板部材102,202の第1開口102a,202aと第2の板部材104,204の第2開口104a,204aとがずれた位置関係になり、両開口が遮断されるので、開口を通る風の侵入が無くなり、良好な保温性を維持できる。
【0057】
なお、上記実施の形態2においては好ましい実施の形態を説明したが、それらは例示的なものである。これらの実施の形態に対して、上記実施の形態1に示したものと同様の種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における乳母車を示す斜視図である。
【図2】 重なり合った第1および第2の板部材を示す正面図である。
【図3】 図2の線A−Aに沿って見た断面図である。
【図4】 上プレートの正面図である。
【図5】 操作つまみの正面図である。
【図6】 操作つまみの嵌入突部が上プレートのガイド貫通孔内に入っている状態を示す図である。
【図7】 板部材の他の例を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1における他の乳母車を示す側面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における子守帯を示す斜視図である。
【図10】 親側装着部材の構造を示す平面図である。
【図11】 子供側背部サポート部材101の構造を示す断面図である。
【図12】 親側背部サポート部材201の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1,300 乳母車、2 シート、3 袋、6 芯材、7,102,202 第1の板部材、8 第2の板部材、9 上プレート、12 ガイド貫通孔、15板ばね、16 操作つまみ、22,102a,202a 第1開口、23,104a,204a 第2開口、24 嵌入突部、50 子守帯、100 子供側キャリア、200 親側装着具、101 子供側背部サポート部材、104,204 第2の板部材、103,203 クッション部材、103a,203a 第3の開口、102b,103b,104b 開口領域、108,208 弾性部材、107,207 カバー部材、105,106,205,206 係止具、201 親側背部サポート部材、209 クッション部材、209a 第4の開口、301 ヘッドガード、302 座部、303 背もたれ部、304 前側幌、304a,306a 通気窓、305 中間幌、306 後側幌、307幌、308 開閉カバー、310,311 通気機構(ベンチレーション機構)、1000 親、2000 赤ちゃん。
Claims (5)
- 子供受入空間を形成する壁を備えた座席付きの育児器具において、
前記壁は、互いに重ね合わせて配置される第1および第2の板部材を備え、
前記第1の板部材は、厚み方向に貫通する第1の通気用開口を有し、
前記第2の板部材は、厚み方向に貫通する第2の通気用開口を有し、かつ前記第1および第2の通気用開口が整列する第1の位置と、前記第1および第2の通気用開口がずれて位置する第2の位置との間を相対的に位置変更可能に設けられていることを特徴とする、育児器具。 - 前記第1および第2の板部材は、座席の座面、背面または側面に沿って配置される、請求項1に記載の育児器具。
- 座席の座面または背面に沿って配置される芯材を備え、前記芯材が、前記第1および第2の板部材を備える、請求項1または2に記載の育児器具。
- 座席の座面および背面に沿って配置されるシートと、前記シートの背面部の背後に取付けられた袋とを備え、前記芯材は、前記袋内に取り出し可能に収納される、請求項3に記載の育児器具。
- 座席の上部に幌を備え、前記幌を構成する壁が、前記第1および第2の板部材を備える、請求項1に記載の育児器具。
Priority Applications (2)
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