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JP4098074B2 - 電子装置とその遠隔管理システムおよび通信規格切替方法並びにプログラム - Google Patents
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電子装置とその遠隔管理システムおよび通信規格切替方法並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外部装置と通信する機能を備えた電子装置(通信装置)と、この電子装置とこれをネットワークを介して遠隔管理する管理装置とによって構成された遠隔管理システム、およびその通信規格切替方法、並びに上記通信装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、通信機能を備えたプリンタ,ファクシミリ(FAX)装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置を始め、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能を持たせた電子装置を被管理装置とし、サービスセンタの管理装置が公衆回線やインタネット等のネットワーク経由でこれらの被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムが提案されている。
あるいは、被管理装置が通信機能を持たない場合、その被管理装置にネットワーク経由で通信手段(通信機能)を有するラインアダプタ(仲介装置)を接続し、管理装置がネットワークおよびラインアダプタ経由で被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムも提案されている。
【0003】
ところで、このような遠隔管理システムにおいて、サービスセンタ側の管理装置から機器利用者(ユーザ)側の被管理装置又はラインアダプタへの通信に使用する通信回線として、従量制課金用の通信回線(公衆回線など)を利用すると、管理装置が被管理装置又はラインアダプタへの通信を行うたびに費用(通信料金)がかかる。そうかといって、機器利用者側で定額制課金用の通信回線が利用されているとは限らない。そこで、コールバックという手法が従来から利用されている。コールバックについては、例えば特許文献1に記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−333113号公報
【0005】
ここで、上記遠隔管理にコールバックを利用する場合の動作例について、簡単に説明する。この場合、被管理装置が通信手段を備えているものとする。
管理装置は、被管理装置と通信してその被管理装置を遠隔管理する場合、その被管理装置に対して発呼する(通信要求を行う)。
【0006】
被管理装置は、発呼信号(通信要求信号)を受信すると、管理装置とネゴシエーション(通信に関する情報交換)を行って管理装置との間を通信可能状態にし(管理装置との回線を通信可能に接続し)、該状態を一旦解除(管理装置との回線を遮断)した後、自己からのコールバック要求によりダイヤルアップサーバ(中継装置)とネゴシエーションを行って管理装置との間を再び通信可能状態にするコールバック制御(通信状態制御)を行う。
管理装置は、被管理装置との間が再び通信可能状態になった後、その被管理装置と通信し、その被管理装置を遠隔管理する。
【0007】
それによって、管理装置側では、被管理装置と通信するための通信回線として、従量制課金用の通信回線(公衆回線又は専用回線)を利用している場合でも、通信料金の負担を軽減することができる。また、被管理装置側では、管理装置と通信するための通信回線として、定額制課金用の通信回線を利用し、例えば自己からのコールバック要求時にダイヤルアップサーバ(中継装置)と定額制課金用の通信回線(公衆回線又は専用回線)経由でネゴシエーションを行い、その通信回線,ダイヤルアップサーバ,および定額制課金用の通信回線(インタネット又は専用回線)経由で管理装置との間を再び通信可能状態にすることにより、通信料金の負担を軽減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遠隔管理システムにおいて、管理装置と被管理装置とは所定の通信速度の通信規格(プロトコル)によってネゴシエーションおよび通信を行うようにしているため、以下に示すような問題があった。
通信規格としては、ITU V.21(300bps),V.22(1200bps),V.22bis(2400bps)等の低速モードの通信規格(通信速度が遅い通信規格)と、ITU V.34(33.6kbpsまでの通信),V.90(受信56kbpsまでの通信1200bps),V.42(エラー訂正機能),V.42bis(データ圧縮機能)等の高速モードの通信規格(通信速度が速い通信規格)があるが、ネゴシエーションを行う場合には高速モードよりも低速モードを利用した方がネゴシエーション完了までの時間が短い。発明者が実際に、低速モード(V.21,V.22,V.22bis)時と高速モード(V.34,V.90)時のネゴシエーション完了までの時間を計測した結果、低速モード時には約15秒、高速モード時には約22秒かかった。
【0009】
なお、V.34又はV.90にV.42又はV.42bisを組み合わせた通信規格を利用することも可能である。その場合には、たとえネゴシエーションを行う場合でも、そのネゴシエーション時に不要な回線上のデータのエラー訂正又はデータ圧縮を行ってしまうため、ネゴシエーション完了までの時間が更に長くなってしまう。
そこで、低速モードによってネゴシエーションを行うようにすると、ネゴシエーション完了までの時間、つまり通信を開始するまでの時間が短くなるが、通信速度が遅いため、結局は高速モードに比べて通信が完了するまでの時間が相当長くなってしまう。
【0010】
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電子装置又は仲介装置において、コールバック制御(通信状態制御)を用いて外部装置(管理装置)との間で通信を行う場合の通信完了までの時間を短縮することにより、その通信をより高速化することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、電子装置と、その遠隔管理システム、および電子装置の通信規格切替方法、並びに電子装置を制御するコンピュータに必要な機能を実現させるためのプログラムを提供する。
【0012】
請求項1の発明による通信装置は、外部装置と通信規格に基づいて通信を行う通信手段を有する電子装置であって、上記通信手段が、上記外部装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、上記外部装置から通信要求信号を受信した場合に、該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を備え、上記通信手段によって上記外部装置との間が通信可能状態になって該状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって上記外部装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による該外部装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段を設けたものである。
【0013】
請求項2の発明による通信装置は、請求項1の電子装置において、上記通信規格設定手段に、待機時に上記通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を備えたものである。
請求項3の発明による通信装置は、請求項2の電子装置において、上記通信手段の通信状態制御手段を、上記外部装置から従量制課金用の通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した場合に、該外部装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により上記外部装置と定額制課金用の通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該外部装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0014】
請求項4の発明による通信装置は、請求項2の電子装置において、上記通信手段の通信状態制御手段を、上記外部装置から従量制課金用の通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した場合に、該外部装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により中継装置と従量制課金用又は定額制課金用の通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行い、該通信回線,上記中継装置,および定額制課金用の通信回線経由で上記外部装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
請求項5の発明による通信装置は、請求項2〜4のいずれかの電子装置において、上記通信手段の通信状態制御手段を、上記外部装置から上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、該外部装置を識別するための通信識別信号も受信した場合にのみ、上記通信状態制御を行う手段としたものである。
【0015】
請求項6の発明による通信装置は、請求項2〜5のいずれかの電子装置において、上記通信手段に、上記通信状態制御手段により上記外部装置との間が再び通信可能状態になった後、データ要求信号を上記第1の通信規格に基づいて該外部装置へ送信する手段を備えたものである。
請求項7の発明による通信装置は、請求項6の電子装置において、上記通信手段に、上記外部装置へのデータ要求信号の送信に対して、該外部装置から上記第1の通信規格に基づいて応答データを受信した後、該外部装置へ送信すべきデータがあった場合には、該データを該第1の通信規格に基づいて該外部装置へ送信する手段を備えたものである。
【0016】
請求項8の発明による遠隔管理システムは、管理装置によってネットワークを介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記管理装置に、上記各電子装置と通信規格に基づいて通信する手段であり、上記各電子装置のいずれかへ通信要求信号を送信した後、自己を識別するための通信識別信号を送信することにより、上記通信要求信号の送信先の電子装置との間を通信可能状態にする通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって上記送信先の電子装置との間が通信可能状態になり、該状態が一旦解除された場合に、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設け、上記複数の電子装置にそれぞれ、上記管理装置と通信規格に基づいて通信すると共に、上記管理装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、上記管理装置から通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって上記管理装置との間の通信可能状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって上記管理装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による上記管理装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設けたものである。
【0017】
請求項9の発明による遠隔管理システムは、請求項8の遠隔管理システムにおいて、上記管理装置の通信規格設定手段に、待機時に自己の通信手段を上記第1の通信規格に設定し、該通信手段による各電子装置のいずれかへの通信要求信号の送信に先立ち、該通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を備え、上記各電子装置の通信規格設定手段に、待機時に自己の通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を備えたものである。
【0018】
請求項10の発明による遠隔管理システムは、請求項9の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信手段の通信状態制御手段を、上記管理装置から従量制課金用の通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により上記管理装置と定額制課金用の通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0019】
請求項11の発明による遠隔管理システムは、請求項9の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信手段の通信状態制御手段を、上記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により上記管理装置と定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0020】
請求項12の発明による遠隔管理システムは、請求項9記載の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信手段の通信状態制御手段を、上記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により中継装置と従量制課金用又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行い、該通信回線経由,上記中継装置,および定額制課金用のデジタル通信回線経由で上記該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0021】
請求項13の発明による遠隔管理システムは、請求項9〜12のいずれかの遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信手段に、上記管理装置との間を再び通信可能状態にした後、データ要求信号に自己の識別情報を付加して上記管理装置へ送信する手段を備え、上記管理装置の通信手段に、上記通信要求信号の送信先の電子装置からデータ要求信号を受信した場合に、該データ要求信号に付加された識別情報に基づいて該電子装置へ送信すべきデータを検索し、該データを応答データとして該電子装置へ送信する手段を備えたものである。
【0022】
請求項14の発明による遠隔管理システムは、請求項13の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信手段に、上記管理装置へのデータ要求信号に対して、該管理装置から応答データを受信した場合に、該応答データを解析して処理する手段と、該手段による処理結果を該管理装置へ送信する手段とを備え、上記管理装置の通信手段に、上記データ要求信号の送信元の電子装置への応答データの送信に対して、該電子装置から該応答データに対する上記処理結果を受信した後、該電子装置との間の通信可能状態を解除する手段を備えたものである。
請求項15の発明による遠隔管理システムは、請求項14の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって上記管理装置へ上記処理結果が送信された後、上記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を上記第2の通信規格に設定するようにしたものである。
【0023】
請求項16の発明による遠隔管理システムは、請求項14の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信手段に、上記管理装置へ上記処理結果を送信した後、該管理装置へ送信すべきデータがあった場合には、該データを該管理装置へ送信する手段と、該手段による該管理装置へのデータの送信に対して、該管理装置から該データに対する処理結果を受信した場合に、上記管理装置との間の通信可能状態を解除する手段を備え、上記管理装置の通信手段に、上記データ要求信号の送信元の電子装置への応答データの送信に対して、該電子装置から該応答データに対する処理結果を受信した後、上記データを受信した場合に、該データを解析して処理する手段と、該手段による処理結果を該電子装置へ送信する手段とを備えたものである。
請求項17の発明による遠隔管理システムは、請求項16の遠隔管理システムにおいて、上記各電子装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって上記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を上記第2の通信規格に設定するようにしたものである。
【0024】
請求項18の発明による遠隔管理システムは、管理装置によってネットワークおよび複数の仲介装置を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記管理装置に、上記各仲介装置と通信規格に基づいて通信する手段であり、上記各仲介装置のいずれかへ通信要求信号を送信した後、自己を識別するための通信識別信号を送信することにより、上記通信要求信号の送信先の仲介装置との間を通信可能状態にする通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって上記送信先の仲介装置との間が通信可能状態になり、該状態が一旦解除された場合に、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設け、上記複数の仲介装置にそれぞれ、上記管理装置と通信規格に基づいて通信すると共に、上記管理装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、上記管理装置から通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって上記管理装置との間の通信可能状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって上記管理装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による上記管理装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設けたものである。
【0025】
請求項19の発明による遠隔管理システムは、請求項18の遠隔管理システムにおいて、上記管理装置の通信規格設定手段に、待機時に自己の通信手段を上記第1の通信規格に設定し、該通信手段による各仲介装置のいずれかへの通信要求信号の送信に先立ち、該通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を有し、上記各仲介装置の通信規格設定手段に、待機時に自己の通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を備えたものである。
【0026】
請求項20の発明による遠隔管理システムは、請求項19の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信手段の通信状態制御手段を、上記管理装置から従量制課金用の通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により上記管理装置と定額制課金用の通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0027】
請求項21の発明による遠隔管理システムは、請求項19の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信手段の通信状態制御手段を、上記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により上記管理装置と定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0028】
請求項22の発明による遠隔管理システムは、請求項19の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信手段の通信状態制御手段を、上記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、上記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で上記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により中継装置と従量制課金用又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で上記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行い、該通信回線経由,上記中継装置,および定額制課金用のデジタル通信回線経由で上記管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段としたものである。
【0029】
請求項23の発明による遠隔管理システムは、管理装置によってネットワークおよび複数の仲介装置を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記管理装置に、上記各仲介装置と通信規格に基づいて通信する手段であり、上記各仲介装置のいずれかへ通信要求信号を送信した後、自己を識別するための通信識別信号を送信することにより、上記通信要求信号の送信先の仲介装置との間を通信可能状態にする通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって上記送信先の仲介装置との間が通信可能状態になり、該状態が一旦解除された場合に、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設け、上記複数の仲介装置にそれぞれ、上記管理装置から通信要求信号を受信した場合にオフフックするオフフック手段を有する電話器又はファクシミリ装置等の外部通信機器を接続する外部通信機器接続手段と、該手段に接続された外部通信機器を優先的に使用する外部通信機器優先モードを設定する外部通信機器優先モード設定手段と、上記管理装置と通信規格に基づいて通信すると共に、上記管理装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、上記外部通信機器優先モード設定手段によって上記外部通信機器優先モードが設定されている状態で上記オフフックを検出した後、上記管理装置から上記通信識別信号を受信した場合にのみ、該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって上記管理装置との間の通信可能状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって上記管理装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による上記管理装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設けたものである。
【0030】
請求項24の発明による遠隔管理システムは、請求項23の遠隔管理システムにおいて、上記管理装置の通信規格設定手段に、待機時に自己の通信手段を上記第1の通信規格に設定し、該通信手段による各仲介装置のいずれかへの通信要求信号の送信に先立ち、該通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を備え、上記各仲介装置の通信規格設定手段に、待機時に自己の通信手段を上記第2の通信規格に設定する手段を備えたものである。
請求項25の発明による遠隔管理システムは、請求項19乃至22,24のいずれかの遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信手段に、上記管理装置との間を再び通信可能状態にした後、データ要求信号に自己の識別情報を付加して上記管理装置へ送信する手段を有し、上記管理装置の通信手段に、上記通信要求信号の送信先の仲介装置からデータ要求信号を受信した場合に、該データ要求信号に付加された識別情報に基づいて該仲介装置へ送信すべきデータを検索し、該データを応答データとして該仲介装置へ送信する手段を備えたものである。
【0031】
請求項26の発明による遠隔管理システムは、請求項25の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信手段に、上記管理装置へのデータ要求信号に対して、該管理装置から応答データを受信した場合に、該応答データを自己に接続されている電子装置へ送信する手段と、該手段による該電子装置への応答データの送信に対して、該電子装置から該応答データに対する処理結果を受信した場合に、該処理結果を該上記管理装置へ送信する手段とを備え、上記管理装置の通信手段に、上記データ要求信号の送信元の仲介装置への応答データの送信に対して、該仲介装置から該応答データに対する処理結果を受信した後、該仲介装置との間の通信可能状態を解除する手段を備えたものである。
請求項27の発明による遠隔管理システムは、請求項26の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって上記管理装置へ上記処理結果が送信された後、上記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を上記第2の通信規格に設定するようにしたものである。
【0032】
請求項28の発明による遠隔管理システムは、請求項26の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信手段に、上記管理装置へ上記処理結果を送信した後、該管理装置へ送信すべきデータがあった場合には、該データを該管理装置へ送信する手段と、該手段による上記管理装置へのデータの送信に対して、該管理装置から該データに対する処理結果を受信した場合に、上記管理装置との間の通信可能状態を解除する手段とを備え、上記管理装置の通信手段に、上記データ要求信号の送信元の仲介装置への応答データの送信に対して、該仲介装置から該応答データに対する処理結果を受信した後、上記データを受信した場合に、該データに対する処理結果を該仲介装置へ送信する手段を備えたものである。
請求項29の発明による遠隔管理システムは、請求項28の遠隔管理システムにおいて、上記各仲介装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって上記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を上記第2の通信規格に設定するようにしたものである。
【0033】
請求項30の発明による通信規格切替方法は、外部装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う通信手段を有し、該通信手段により、外部装置から通信要求信号を受信した場合に、該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う電子装置における通信規格切替方法であって、待機時に上記通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定し、上記通信手段によって上記外部装置との間が通信可能状態になって該状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって上記外部装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による該外部装置との通信が終了した後、該通信手段を上記第2の通信規格に設定するものである。
【0034】
請求項31の発明によるプログラムは、外部装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う通信手段を有し、該通信手段により、外部装置から通信要求信号を受信した場合に、該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う電子装置を制御するコンピュータに、待機時に上記通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定し、上記通信手段によって上記外部装置との間が通信可能状態になって該状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信状手段によって上記外部装置との間が再び通信可能状態になって上記通信手段による該外部装置との通信が終了した後、該通信手段を上記第2の通信規格に設定する通信規格設定機能を実現させるためのものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、この発明による電子装置を被管理装置とする、この発明による電子装置の遠隔管理システムの構成例について説明する。図1は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。
【0036】
この遠隔管理システムは、プリンタ,FAX装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置や、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能を持たせた電子装置を被管理装置10(10a,10b,10c,10d,10e,10f)とする遠隔管理システムである。そして、この被管理装置10と接続される(被管理装置側から見た)外部装置として、被管理装置10とLAN(ローカルエリアネットワーク)によって接続された遠隔管理仲介装置である仲介装置101(101a,101b,10c)、更に仲介装置101と公衆回線103(専用回線等の他のネットワークでもよい)又はインタネット112(専用回線等の他のネットワークでもよい)を介して接続されるサーバ装置として機能する管理装置102を備え、当該管理装置102が、仲介装置101を介して各被管理装置10を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。当該仲介装置101および被管理装置10は、その利用環境に応じて多様な階層構造を成す。
【0037】
例えば、図1に示す設置環境Aでは、管理装置102とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による直接的なコネクションを確立できる仲介装置101aが、被管理装置10aおよび10bを従える単純な階層構造になっているが、同図に示す設置環境Bでは、4台の被管理装置10を設置する為、1台の仲介装置101を設置しただけでは負荷が大きくなる。そのため、管理装置102とHTTPによる直接的なコネクションを確立できる仲介装置101bが、被管理装置10cおよび10dだけでなく、他の仲介装置101cを従え、この仲介装置101cが被管理装置10eおよび10fを更に従えるという階層構造を形成している。この場合、被管理装置10eおよび10fを遠隔管理するために管理装置102から発せられた情報は、仲介装置101bとその下位のノードである仲介装置101cとを経由して、被管理装置10e又は10fに到達することになる。
【0038】
また、設置環境Cのように、被管理装置10に仲介装置101の機能を併せ持たせた仲介機能付被管理装置(以下単に「被管理装置」ともいう)11a,11bを、別途仲介装置を介さずに公衆回線103又はインタネット112によって管理装置102に接続するようにしてもよい。
図示はしていないが、仲介機能付被管理装置11の下位に更に被管理装置10と同等の被管理装置を接続することもできる。
【0039】
ダイヤルアップサーバ111は、中継装置であり、管理装置102と仲介装置101又は被管理装置11とを公衆回線103およびインタネット112経由で通信可能に接続する。例えば、仲介装置101又は被管理装置11からの要求(管理装置102との通信要求)により、その要求元と公衆回線103経由でネゴシエーション(通信に関する情報交換)を行い、公衆回線103およびインタネット112経由で要求元と管理装置102とを通信可能に接続する(要求元と管理装置102との間を通信可能状態にする)。
なお、各設置環境A,B,Cには、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104(104a,104b,104c)を設置する。
【0040】
このような遠隔管理システムにおいて、仲介装置101は、これに接続された被管理装置10の制御管理のためのアプリケーションプログラムを実装している。
管理装置102は、各仲介装置101の制御管理、更にはこの仲介装置101を介した被管理装置10の制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、被管理装置10も含め、この遠隔管理システムにおけるこれら各ノードは、RPC(remote procedure call)により、相互の実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「応答」を取得することができるようになっている。
【0041】
すなわち、仲介装置101又はこれと接続された被管理装置10では、管理装置102への要求を生成してこれを管理装置102へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できる一方で、管理装置102は、上記仲介装置101側への要求を生成してこれを仲介装置101側へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できるようになっている。この要求には、仲介装置101に被管理装置10に対して各種要求を送信させ、被管理装置10からの応答を仲介装置101を介して取得することも含まれる。
なお、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol),HTTP,FTP(File Transfer Protocol),COM(Component Object Model),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の既知のプロトコル(通信規格},技術,仕様などを利用することができる。
【0042】
この送受信のデータ送受モデルを図2の概念図に示す。
(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの要求に対する応答aを返すというモデルになる。同図に示す仲介装置101は複数であるケースも想定できる(上記図1に示す設置環境B)。なお、(A)では、応答aだけでなく応答遅延通知a′を返信するケースが表記されている。これは、管理装置102を、仲介装置101を経由して被管理装置側要求を受け取って、当該要求に対する応答を即座に返せないと判断したときには、応答遅延通知を通知して一旦接続状態を切断し、次回の接続の際に上記要求に対する応答を改めて引き渡す構成としているためである。
(B)は、管理装置102で被管理装置10に対する要求が発生したケースである。このケースでは、管理装置102が管理装置側要求bを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った被管理装置10が、当該要求に対する応答bを返すというモデルになっている。なお、(B)のケースでも、応答を即座に返せないときに応答遅延通知b′を返すことは(A)のケースと同様である。
【0043】
次に、図1に示す管理装置102の物理的構成について簡単に説明すると、当該管理装置102は、CPU,ROM,RAM等からなる制御装置や、データベース,モデム,プロシキサーバ等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
更に、図1に示す仲介装置101の物理的構成について簡単に説明すると、当該仲介装置101は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ,ネットワークインタフェースカード(以下「NIC」と略称する)等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
【0044】
また、仲介機能付被管理装置11については、仲介装置101の機能を実現するためにこれらのユニットを単に被管理装置10に付加しても良いが、被管理装置10に備えるCPU,ROM,RAM等のハードウェア資源を利用し、CPUに適当なアプリケーションやプログラムモジュールを実行させることによって仲介装置101の機能を実現することもできる。
【0045】
以下、図1に示した遠隔管理システムのより具体的な例として、この発明による電子装置である画像形成装置を被管理装置とした、この発明による電子装置の遠隔管理システムである画像形成装置遠隔管理システムについて説明する。図3は、その画像形成装置遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に、仲介機能付被管理装置11を仲介機能付画像形成装置(以下単に「画像形成装置」ともいう)110に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー、ファクシミリ、スキャナ等の機能および外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。また、仲介機能付画像形成装置110は、画像形成装置100に仲介装置101の機能を併せ持たせたものである。
【0046】
このような画像形成装置100の物理的構成について図4を用いて説明する。
図4は、画像形成装置100内の物理的構成例を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置100は、コントローラボード200、HDD(ハードディスクドライブ)201、NV−RAM(不揮発性RAM)202、PI(パーソナルインタフェース)ボード203、PHY(物理メディアインタフェース)204、操作パネル205、プロッタ/スキャナエンジンボード206、電源ユニット207、フィニッシャ208、ADF(自動原稿給送装置)209、給紙バンク210、その他周辺機211を備えている。
【0047】
ここで、コントローラボード200は、制御手段に該当し、CPU,ROM,RAM等を備え、PCI−BUS(Peripheral Components Interconnect-Bus)212を介して各機能を制御している。また、HDD201は、記憶手段に該当する。また、NV−RAM202は、記憶手段に該当し、不揮発性メモリであって、例えば、フラッシュメモリ等が該当する。
また、PIボード203とPHY204は、外部との通信を行うためのものであって、例えば、通信ボード等が該当する。PIボード203はRS485規格に準拠したインタフェースを備え、ラインアダプタを介して公衆回線に接続している。PHY204は、LANを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
また、操作パネル205は、操作手段および表示手段に該当する。
ここで、同図中のENGRDYは、エンジン側の各種初期設定が完了し、コントローラボード200とコマンドの送受信の準備ができたことをコントローラボード200側に通知するための信号線である。また、PWRCTLは、エンジンへの電源供給をコントローラボード200側から制御するための信号線である。
【0048】
次に、仲介装置101の物理的構成について図5〜図7を参照して説明する。
図5は、仲介装置101内の物理的構成例を示すブロック図である。
この仲介装置101は、CPU31,DRAM32,フラッシュROM33,カードメモリコントローラ34,カードメモリ35,画像形成装置I/F36,リアルタイムクロック回路(RTC)37,モデム38,NCU(網制御装置)39,NIC40,41,および電源回路42によって構成されている。
【0049】
CPU31は、DRAM32内のOS(オペレーションシステム)を含む各種プログラムに基づいて、仲介装置101に接続されている画像形成装置100を制御したり、NCU39又はNIC40,41等により、公衆回線103又はインタネット112経由で管理装置102に対する各種データ(又は信号)の送受信を制御したり、画像形成装置100からのデータにより公衆回線103経由で管理装置102に対して発呼を行ったり、回線を画像形成装置100側に接続するか、外部通信機器である一般電話器(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替え制御(回線切り替えタイミングの制御を含む)を行うなど、この仲介装置101全体を統括的に制御する中央処理装置である。
【0050】
DRAM32は、OSを含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU31がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このDRAM32の代わりに、SRAMを使用してもよい。
フラッシュROM33は、ブート・プログラムを記憶するプログラムメモリや、管理装置102および各画像形成装置100の一方から他方への送信データ、各画像形成装置100の中から1台を特定するそれぞれの機番情報(識別情報)、管理装置102等の通信先のIPアドレス,電話番号(発呼先電話番号)、回線接続が成功しなかった場合の再発呼回数(リトライ回数),再発呼間隔などを記憶するデータベース(DB)として使用する不揮発性メモリであり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このフラッシュROM33の代わりに、EEPROM等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
【0051】
カードメモリコントローラ34は、カードメモリ35に対する各種データの読み書きを制御するものである。
カードメモリ35は、SDメモリ等の記録媒体であり、OS,ドライバ,アプリケーション等の各種プログラムを記録している。
画像形成装置I/F36は、遠隔管理対象となる図示しない画像形成装置を接続する画像形成装置接続手段である。
リアルタイムクロック回路37は、時刻情報を発生するものであり、CPU31がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
モデム38は、変復調手段であり、管理装置102へ公衆回線103経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線103に流せる形に変調する。また、管理装置102から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
【0052】
NCU39は、公衆回線103経由で管理装置102を含む各種外部装置あるいは外部通信機器(一般電話器又はファクシミリ装置)との通信(データの送受信)を制御するものである。よって、外部通信機器接続手段としての機能を実現できる。
NIC40,41は、LAN(他のネットワークでもよい)上の遠隔管理対象となる各画像形成装置100,ファイアウォール104,又は図示しないパーソナルコンピュータ等を用いた管理用端末を含む他の電子装置との通信を制御したり、ファイアウォール104およびインタネット112を介して管理装置102を含む各種の外部装置と通信を制御するものである。よって、画像形成装置接続手段としての機能を実現できる。
電源回路42は、ACアダプタ43からのAC電源(商用電源)をDC電源に変換して仲介装置101内の上述した各部に供給するものである。
【0053】
ここで、モデム38とCPU31とは、送信データ(TX),受信データ(RX)のデータ線、および送信可能信号(CTS),送信要求信号(RTS),データセットレディ信号(DSR),キャリア検出信号(DCD)の信号線によって接続されており、モデム38はCPU31からの送信要求信号(RTS)およびキャリア検出信号(DCD)に従って制御する。
また、NCU39とモデム38とは、受信データ(RXD)および送信データ(TXD)の信号線によって接続されている。受信データ(RXD)は管理装置102のモデムにより変調されたアナログ信号、送信データ(TXD)はモデム38によって変調されたアナログ信号である。
【0054】
図6は、図5のNCU39内の物理的構成例を示すブロック図である。
NCU39は、保護回路51,ループ電流検出回路52,リンギング検出回路53,ライン切替回路54,ループ形成回路55,アナログスイッチ56,およびハイインピダンストランス57等によって構成されている。
保護回路51は、公衆回線103からのノイズから装置を保護するための回路である。
ループ電流検出回路52は、ループ形成回路55により形成される直流ループに流れる電流を検出するものであり、図示しない両方向性のフォトカプラ等からなる。
【0055】
リンギング検出回路53は、公衆回線103からの通信要求信号である呼び出し信号(リンギング)を検出するものである。
ライン切替回路54は、公衆回線103を図5のモデム38あるいは外付けの外部通信機器(一般電話器又はファクシミリ装置)への接続に切り替えるものである。
ループ形成回路55は、オフフックして回線をつかんだ際に直流ループを形成し、公衆回線103との間でモデム信号(音声帯域信号)の送受信を行うものである。
アナログスイッチ56は、CPU31からの制御信号(指示)によってモデム38へ出力する信号を切り替える。
【0056】
ハイインピダンストランス57は、管理装置102から送られてくる通信識別信号であるDTMF信号(IDトーン信号)をモデム38内のDTMF検出部64(図7参照)が検出できるようにするために、そのDTMF信号を抽出するものである。
ここで、ループ形成回路55によって直流ループを形成し、モデム38によってデータ通信を行うモード(通常のコマンドモード)と、DTMF検出部64によってDTMF信号を検出するモード(通信識別モードであるDTMF検出モード)は、アナログスイッチ56によるモデム38への出力信号の切り替えによって選択することができる。
【0057】
図7は、図5のモデム38内の物理的構成例を示すブロック図である。
モデム38は、アナログフロントエンド部61,ホストI/F部62,各種トーン送出部63,DTMF検出部64,デモジュレーション部65,モジュレーション部66,システム制御部67,およびメモリ部68を備えており、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)をコアとするワンチップ型のLSIによって構成している。
アナログフロントエンド部61は、NCU39との間で音声帯域信号のやりとりをするものである。
ホストI/F部62は、ホストとしてのCPU31との間でデータのやりとりをするものである。
【0058】
各種トーン送出部63は、DTMF信号(IDトーン信号)を含むモデム通信に使用する各種トーン信号を生成して送出するものである。
DTMF検出部64は、図6のハイインピダンストランス57によって抽出されたDTMF信号を検出して出力する通信識別信号検出手段である。
デモジュレーション部65は、公衆回線103からの音声帯域信号を復調し、デジタル信号に変換する変換手段である。
モジュレーション部66は、CPU31からのデータを公衆回線103に流せる音声帯域信号に変調するものである。
【0059】
システム制御部67は、メモリ部68のROM内の制御プログラムに従ってモデム38全体を統括的に制御し、モデム機能(管理装置102とのデータ通信に係わる動作)およびDTMF機能(DTMF信号の検出・変換・通知のタイミングやモード切り替え等のDTMF信号に係わる動作)を実現する制御手段(CPU)である。
メモリ部68は、システム制御部67が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納しているROMや、システム制御部67の動作時にデータを一時的に記憶するデータバッファ等として使用するRAMなどによって構成されている。
ここで、上述した仲介装置101では、モデム38内のシステム制御部67とCPU31とのやりとりをATコマンドを用いて実施するようにしている。
【0060】
また、CPU31は、電源ON(電源回路42からの電源投入)時に、DRAM32内のブート・プログラムに従い、カードメモリコントローラ34を制御してカードメモリ35内のOSを含む各種プログラムを読み出し、DRAM32のプログラムメモリにインストールする。そして、その各種プログラムに従って動作する(その各種プログラムを必要に応じて選択的に実行する)と共に、画像形成装置I/F36,リアルタイムクロック回路37,モデム38,NCU(網制御装置)39,NIC40,41を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による各種機能(通信状態制御手段を含む通信手段,通信規格設定手段,外部通信機器優先モード設定手段としての機能)を実現することができる。
【0061】
次に、管理装置102の物理的構成について図8および図9を参照して説明する。
図8は、管理装置102内の物理的構成例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム601,通信端末602,プロキシ(Proxy)サーバ603,操作者端末604,データベース605,制御装置606等からなる。
モデム601は、公衆回線103を介して機器利用者側(例えば画像形成装置を利用しているユーザ先)の仲介装置101又は画像形成装置110と通信するものであり、送受信するデータを変復調する。
通信端末602は、モデム601による通信を制御するものである。
プロキシサーバ603は、インタネット112を介して機器利用者側の仲介装置101又は画像形成装置110との通信およびセキュリティ管理を行う。
【0062】
操作者端末604は、各種データの入力をオペレータによるキーボード等の入力装置上の操作により受け付ける。入力されるデータとしては、例えば、各機器利用者側の仲介装置101又は画像形成装置110と通信する際に使用するそれらのIPアドレスや電話番号(発呼先電話番号)等の顧客情報がある。
データベース605は、図示しないサーバのハードディスク装置等の記憶装置に存在し、各機器利用者側の仲介装置101および画像形成装置110のIPアドレスや電話番号、それらの装置から受信したデータ、操作者端末604から入力されたデータ、およびこの発明に係るプログラム等の各種データを記憶する。
【0063】
制御装置606は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置102全体を統括的に制御する。そのCPUが、上記プログラムに従って動作する(上記プログラムを必要に応じて実行する)と共に、モデム601,通信端末602,又はプロキシサーバ603を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による機能(通信手段,通信規格設定手段としての機能)を実現することができる。
【0064】
図9は、図8のモデム601内の物理的構成例を示すブロック図である。
このモデム601は、保護回路701,ループ電流検出回路702,リンギング検出回路703,極性反転検出回路704,ループ形成回路705,モデム部706,CPU707,ROM708,RAM709,およびRS232Cドライバ/レシーバ710によって構成されている。
保護回路701は、公衆回線103からのサージなどから回路を守るための回路である。
ループ電流検出回路702は、ループ形成回路705により形成される直流ループに流れる電流を検出するものである。
【0065】
リンギング検出回路703は、公衆回線103からの通信要求信号である呼び出し信号(リンギング)を検出するものである。
極性反転検出回路704は、公衆回線103の極性の反転を検出するものである。
ループ形成回路705は、オフフックして回線を閉結した際に直流ループを形成し、公衆回線103との間で通信信号(モデム信号)の送受信を行うものである。
モデム部706は、公衆回線103を介して仲介装置101又は画像形成装置110との間で送受信するデータを変復調するものである。
【0066】
CPU707は、ROM708内の制御プログラムによってモデム601全体を統括的に制御するものである。
ROM708は、CPU707が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
RAM709は、データを一時保存するメモリである。
RS232Cドライバ/レシーバ710は、通信端末602との間でデータのやりとりを行うものである。
【0067】
以下、このように構成した画像形成装置遠隔管理システムにおけるこの発明に係わる制御について、図10〜図16も参照して具体的に説明する。なお、管理装置102と仲介装置101との通信に係わる制御と管理装置102と仲介機能(仲介装置101としての機能)を有する画像形成装置110との通信に係わる制御は略同様なので、前者の制御についてのみ説明する。また、仲介装置101に接続される外部通信機器をファクシミリ装置(FAX)とする。さらに、公衆回線103のうち、管理装置102から仲介装置101への発呼時に使用する通信回線を従量制課金用のアナログ通信回線とし、仲介装置101からダイヤルアップサーバ111へのコールバック(発呼)時に使用する通信回線を従量制課金又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線とする。インタネット112のうち、上記コールバック時に使用するダイヤルアップサーバ111から管理装置102への通信回線を定額制課金用のデジタル通信回線とする。
【0068】
〔第1実施形態〕
図10は、管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの第1例を示す説明図である。
図11は、管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの第2例を示す説明図である。
図12は、管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの第3例を示す説明図である。
ここで、管理装置102の制御機能部801,コマンド応答部802,コマンドキュー803,仲介装置情報DB804,発呼制御部805,およびNW(ネットワーク)接続部806としての機能は、図8および図9によって説明した各部によって実現することができる。
【0069】
また、仲介装置101の着信検出部901,ダイヤルアップクライアント902,コールバック先DB903,コマンド受信機能部904,コマンドキュー905,機器コマンド送信機能部906,および機器通信機能部907としての機能は、図5〜図7によって説明した各部によって実現することができる。機器通信機能部1000は、図4によって説明した画像形成装置100内のコントローラボード200およびPHY204によって実現することができる。
さらに、この第1実施形態では、仲介装置101がファクシミリ装置を優先的に使用するFAX受信モード(外部通信機器優先モード)ではなく、ファクシミリ装置を使用しないデータ通信モード(初期モード)に設定されているものとする。この場合、通常は仲介装置101にファクシミリ装置が接続されていない。それらのモードの設定は、仲介装置101のCPU31がLAN上のパーソナルコンピュータ等の操作端末あるいは画像形成装置100の操作パネル205等からの操作信号によって行う。
【0070】
管理装置102側では、オペレータ(操作者)が、いずれかの機器利用者側の画像形成装置100からデータ(情報)を取得したい場合、そのデータを取得できるように操作者端末604の入力装置を操作する。
操作者端末604は、その操作により、図10に示すように、該当する機器利用者側の仲介装置101(データ要求先の画像形成装置を接続している仲介装置101)に対して通信要求であるコマンド送信要求(データ要求)が発行されると、そのコマンド送信要求を示すコマンドに該当する機器利用者側の仲介装置101を識別する識別情報である仲介装置識別子を付加して制御機能部801へ通知する。
【0071】
制御機能部801は、操作者端末604からコマンド(仲介装置識別子を含む)を受け取ると、それを内部メモリに一時保持し、発呼制御部805(モデム部706を含む)を通信速度が遅い第2の通信規格である低速モードに設定した後、発呼要求に上記仲介装置識別子を付加して発呼制御部805へ通知する。なお、管理装置102の待機時には、発呼制御部805を通信速度が速い第1の通信規格である高速モードに設定している。
【0072】
発呼制御部805は、発呼要求の通知を受けると、その発呼要求に付加されている仲介装置識別子に基づいて該当する仲介装置101の電話番号である発呼先電話番号を仲介装置情報DB804(データベース605)から検索して読み込み、公衆回線(電話回線)103により該当する仲介装置101に対して発呼する。つまり、オフフックし、仲介装置情報DB804から読み込んだ電話番号を示すダイヤル信号(通信要求信号)を低速モードに基づいて公衆回線103上に送出する。それによって、公衆回線103から該当する仲介装置101へ呼び出し信号(通信要求信号)が送出される。
発呼制御部805は、該当する仲介装置101に対して発呼した後、管理装置102からの通信を識別するためのIDトーン信号(DTMF信号)を低速モードに基づいて公衆回線103上に送出する。
【0073】
各仲介装置101ではそれぞれ、待機時に、ダイヤルアップクライアント902がモデム部706を通信速度が遅い第2の通信規格である低速モードに設定している。
各仲介装置101のモデム部706はそれぞれ、低速モード時に公衆回線103から呼び出し信号が送られてくると、その呼び出し信号を低速モードに基づいて着信(受信)し、その旨を着信検出部901へ通知すると共に、自己をIDトーン検出モード(DTMF検出モード)に設定する。その後、公衆回線103からIDトーン信号が送られくると、そのIDトーン信号を低速モードに基づいて検出(受信)し、その旨も着信検出部901へ通知した後、自己をIDトーン検出モードから通常のコマンドモードに復帰させる(切り替える)。
【0074】
着信検出部901は、モデム部706から呼び出し信号の着信通知およびIDトーン信号の検出通知を受けると、モデム部706へモデム応答を指示する。このとき、IDトーン信号により通信相手を識別し、通信相手が管理装置102であることを認識する。
モデム部706は、着信検出部901からモデム応答が指示されると、モデム応答信号を低速モードに基づいて公衆回線103経由で管理装置102へ送信する。
管理装置102の発呼制御部805は、発呼先の仲介装置101のモデム部706から公衆回線103経由でモデム応答信号が送られてくると、そのモデム応答信号を低速モードに基づいて受信する。
【0075】
それによって、管理装置102の発呼制御部805と発呼先の仲介装置101のモデム部706は、互いに公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行い、相手との回線を通信可能に接続する(相手との間を通信可能状態にする)。
管理装置102の発呼制御部805は、発呼先の仲介装置101との回線が通信可能に接続されると(ネゴシエーションが成功すると)、発呼OKを制御機能部801へ通知する。
【0076】
制御機能部801は、発呼制御部805から発呼OKの通知を受けると、発呼制御部805による発呼先の仲介装置101へのコマンドの送信を許可し、発呼制御部805を高速モードに設定変更すると共に、先に操作者端末604から受け取って内部メモリに保持しておいたコマンド(仲介装置識別子を含む)をコマンドキュー803に転送して保存させ、発呼先の仲介装置101からのコマンド要求信号(データ要求信号)の受信を待つ。
発呼先の仲介装置101のモデム部706は、管理装置102との回線が通信可能に接続されると、モデム接続を着信検出部901へ通知する。
着信検出部901は、モデム部706からモデム接続の通知を受けると、着信をコマンド受信機能部904へ通知する。
【0077】
コマンド受信機能部904は、着信検出部901から着信の通知を受けると、回線切断要求を着信検出部901へ通知する。
着信検出部901は、コマンド受信機能部904から回線切断要求の通知を受けると、その回線切断要求をモデム部706へ通知する。
モデム部706は、着信検出部901から回線切断要求の通知を受けると、管理装置102との回線を一旦切断(管理装置102との間の通信可能状態を一旦解除)する。
【0078】
コマンド受信機能部904は、回線切断要求を着信検出部901へ通知した後、コールバック先電話番号(ダイヤルアップサーバ111の電話番号)をコールバック先DB903(フラッシュROM33)から検索して読み込み、そのコールバック先電話番号(発呼先電話番号)をコールバック要求に付加してダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、コマンド受信機能部904からコールバック要求の通知を受けると、モデム部706を高速モードに設定変更した後、そのコールバック要求をモデム部706へ通知する。
【0079】
モデム部706は、ダイヤルアップクライアント902からコールバック要求の通知を受けると、ダイヤルアップサーバ111に対してコールバック(発呼)する。つまり、コールバック要求に付加されたコールバック先電話番号を示すダイヤル信号を高速モードに基づいて公衆回線103上に送出する。それによって、公衆回線103からダイヤルアップサーバ111へ呼び出し信号が送出される。
ダイヤルアップサーバ111は、公衆回線103から呼び出し信号が送られてくると、その呼び出し信号を高速モードに基づいて着信する。
【0080】
それによって、ダイヤルアップサーバ111とコールバック要求元の仲介装置101のモデム部706は、互いに公衆回線103経由で高速モードに基づいてネゴシエーションを行い、相手との回線を通信可能に接続する(相手との間を通信可能状態にする)。つまり、コールバック要求元の仲介装置101が、公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で管理装置102との回線を再び通信可能に接続する(管理装置102との間を再び通信可能状態にする)。但し、ネゴシエーションが成功しなかった場合には、管理装置102との回線は通信可能に接続されない。
【0081】
ダイヤルアップサーバ111は、コールバック要求元の仲介装置101との回線が通信可能に接続される(ネゴシエーションが成功する)と、接続OKを公衆回線103経由でコールバック要求元の仲介装置101へ通知する。
コールバック要求元の仲介装置101のモデム部706は、ダイヤルアップクライアント902からの接続OKの通知を高速モードで受け、ダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、モデム部706から接続OKの通知を受けると、ネゴシエーションが成功したと判定し、その接続OKをコマンド受信機能部904へ通知する。
【0082】
コマンド受信機能部904は、ダイヤルアップクライアント902から接続OKの通知を受けると、コマンド要求(データ要求信号)に仲介装置101の識別情報である仲介装置識別子およびIPアドレスを付加してダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、コマンド受信機能部904からコマンド要求の通知を受けると、そのコマンド要求をモデム部706へ通知する。
モデム部706は、ダイヤルアップクライアント902からコマンド要求の通知を受けると、そのコマンド要求信号を公衆回線103経由で高速モードに基づいてダイヤルアップサーバ111へ送信する。
【0083】
ダイヤルアップサーバ111は、コールバック要求元の仲介装置101からコマンド要求信号を高速モードに基づいて受信すると、そのコマンド要求信号をそれに付加されているIPアドレスに基づいてインタネット112経由で管理装置102のNW接続部806へ送信する。
管理装置102のNW接続部806は、コールバック要求元の仲介装置101から送信されたコマンド要求信号が公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で送られてくると、そのコマンド要求信号を受信し、コマンド応答部802へ通知する。
【0084】
コマンド応答部802は、NW接続部806からコマンド要求の通知を受けると、そのコマンド要求に付加されている仲介装置識別子に基づいてコマンドキュー803からコールバック要求元の仲介装置101へ送信すべきコマンド(データ)、つまり仲介装置識別子が一致するコマンドを検索して読み込み、そのコマンドをNW接続部806へ通知する。
NW接続部806は、コマンド応答部802からコマンドを受け取ると、そのコマンドを応答データとしてインタネット112経由でダイヤルアップサーバ111へ送信する。
【0085】
ダイヤルアップサーバ111は、管理装置102のNW接続部806からコマンドを受信すると、そのコマンドを公衆回線103経由で高速モードに基づいてコールバック要求元の仲介装置101のモデム部706へ送信する。
コールバック要求元の仲介装置101のモデム部706は、管理装置102のNW接続部806から送信されたコマンドがインタネット112,ダイヤルアップサーバ111,および公衆回線103経由で送られてくると、そのコマンドを高速モードで受信し、そのコマンドをダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、モデム部706からコマンドを受け取ると、そのコマンドをコマンド受信機能部904へ通知する。
【0086】
コマンド受信機能部904は、ダイヤルアップクライアント902からコマンドを受け取ると、そのコマンドを機器コマンド送信機能部906へ通知する。
機器コマンド送信機能部906は、コマンド受信機能部904からコマンドを受け取ると、そのコマンドを機器通信機能部907へ通知する。
機器通信機能部907は、コマンド受信機能部904からコマンドを受信すると、そのコマンドを仲介装置101に接続されている画像形成装置100の機器通信機能部1000へ送信する。
【0087】
画像形成装置100の機器通信機能部1000は、仲介装置101の機器通信機能部907からコマンドを受信すると、そのコマンドを解析して処理する(そのコマンドによって要求されたデータを取得する)。そして、その処理結果(取得データ)であるコマンド結果を仲介装置101の機器通信機能部907へ送信する。
仲介装置101の機器通信機能部907は、画像形成装置100の機器通信機能部1000からコマンド結果を受信すると、そのコマンド結果を機器コマンド送信機能部906へ通知する。
【0088】
機器コマンド送信機能部906は、機器通信機能部907からコマンド結果を受信すると、そのコマンド結果をコマンド受信機能部904へ通知する。
コマンド受信機能部904は、機器コマンド送信機能部906からコマンド結果を受け取ると、コマンド結果をダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、コマンド受信機能部904からコマンド要求の通知を受けると、そのコマンド結果をモデム部706へ通知する。
【0089】
モデム部706は、ダイヤルアップクライアント902からコマンド結果を受け取ると、そのコマンド結果を公衆回線103経由で高速モードに基づいてダイヤルアップサーバ111へ送信する。
ダイヤルアップサーバ111は、コールバック要求元の仲介装置101からコマンド結果を高速モードに基づいて受信すると、そのコマンド結果をインタネット112経由で管理装置102のNW接続部806へ送信する。
【0090】
管理装置102のNW接続部806は、コールバック要求元の仲介装置101から送信されたコマンド結果が公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で送られてくると、そのコマンド結果を受信して制御機能部801へ通知する。
制御機能部801は、NW接続部806からコマンド結果を受け取ると、そのコマンド結果を操作者端末604へ送信した後、所定時間内にNW接続部806からコマンドを受信しなかった場合に、回線切断要求をNW接続部806へ通知する。
【0091】
操作者端末604は、制御機能部801からコマンド結果を受信すると、その内容を図示しない表示装置の画面に表示させる。
NW接続部806は、制御機能部801から回線切断要求の通知を受けると、その回線切断要求信号をダイヤルアップサーバ111に送信する。
ダイヤルアップサーバ111は、管理装置102のNW接続部806から回線切断要求信号を受信すると、コールバック要求元の仲介装置101との回線を切断(仲介装置101との間の通信可能状態を解除)する。つまり、管理装置102と仲介装置101との間の通信可能状態が解除されることになる。
それによって、コールバック要求元の仲介装置101のダイヤルアップクライアント902は、モデム部706を低速モードに設定変更する。
【0092】
一方、コールバック要求元の仲介装置101では、図11に示すように、コマンド結果を公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で管理装置102へ送信した後、コマンドキュー905に管理装置102へ送信すべきコマンド(データ)があった場合には、そのデータを同様に管理装置102へ送信する。
すなわち、コマンドキュー905が、まず管理装置102へ送信すべきコマンドをダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、コマンドキュー905からコマンドを受け取ると、そのコマンドをモデム部706へ通知する。
【0093】
モデム部706は、ダイヤルアップクライアント902からコマンドを受け取ると、そのコマンドを公衆回線103経由で高速モードに基づいてダイヤルアップサーバ111へ送信する。
ダイヤルアップサーバ111は、コールバック要求元の仲介装置101からコマンドを高速モードに基づいて受信すると、そのコマンドをインタネット112経由で管理装置102のNW接続部806へ送信する。
【0094】
管理装置102のNW接続部806は、コールバック要求元の仲介装置101から送信されたコマンドが公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で送られてくると、そのコマンドを受信してコマンド応答部802へ通知する。
コマンド応答部802は、NW接続部806からコマンドを受け取ると、そのコマンドを解析して処理する(例えばそのコマンドによって要求されたデータを取得する)。そして、その処理結果であるコマンド結果をNW接続部806へ通知する。
【0095】
NW接続部806は、コマンド応答部802からコマンド結果を受け取ると、そのコマンド結果を応答データとしてインタネット112経由でダイヤルアップサーバ111へ送信する。
ダイヤルアップサーバ111は、管理装置102のNW接続部806からコマンド結果を受信すると、そのコマンド結果を公衆回線103経由で高速モードに基づいてコールバック要求元の仲介装置101のモデム部706へ送信する。
コールバック要求元の仲介装置101のモデム部706は、管理装置102のNW接続部806から送信されたコマンド結果がインタネット112,ダイヤルアップサーバ111,および公衆回線103経由で送られてくると、そのコマンド結果を高速モードで受信してダイヤルアップクライアント902へ通知する。
【0096】
ダイヤルアップクライアント902は、モデム部706からコマンド結果を受け取ると、そのコマンド結果をコマンド受信機能部904へ通知する。
コマンド受信機能部904は、ダイヤルアップクライアント902からコマンド結果を受け取った後、回線切断要求をダイヤルアップクライアント902へ通知する。
ダイヤルアップクライアント902は、コマンド受信機能部904から回線切断要求を受けると、その回線切断要求をモデム部706へ通知する。
【0097】
モデム部706は、ダイヤルアップクライアント902から回線切断要求の通知を受けると、ダイヤルアップサーバ111との回線を切断(ダイヤルアップサーバ111との間の通信可能状態を解除)する。つまり、管理装置102と仲介装置101との間の通信可能状態が解除されることになる。
それによって、コールバック要求元の仲介装置101のダイヤルアップクライアント902は、モデム部706を低速モードに設定変更する。
【0098】
また、コールバック要求元の仲介装置101では、モデム部706が、ダイヤルアップクライアント902からコールバック要求の通知を受け、ダイヤルアップサーバ111に対してコールバック(発呼)しても、そのダイヤルアップサーバ111から応答がなかった場合には、図12に示すような制御を行う。
すなわち、ダイヤルアップクライアント902が、ネゴシエーションが失敗したと判定し、接続NGをコマンド受信機能部904へ通知する。
コマンド受信機能部904は、ダイヤルアップクライアント902から接続NGの通知を受けると、コールバック要求を再びダイヤルアップクライアント902へ通知することにより、モデム部706からダイヤルアップサーバ111へコールバックを行わせるが、このリトライ制御を指定回数行っても接続NGの通知を受けた場合に、エラー処理としてコールバック要求の通知を停止する。
【0099】
この場合、管理装置102側では、発呼先の仲介装置101側からコマンド要求信号が送られてくることはないため、次のような制御を行う。
すなわち、制御機能部801が、発呼先の仲介装置101との回線が遮断された後、指定時間(コールバック期限)を経過してもコマンド要求信号を受信しなかった場合に、ネゴシエーション失敗と判定し、エラー処理としてコマンドキュー803に保存しておいたコールバック要求元の仲介装置101へ送信すべきコマンドを削除する。
【0100】
さらに、管理装置102側では、発呼制御部805が、制御機能部801から発呼要求の通知を受け、いずれかの仲介装置101に対して発呼してIDトーン信号を送出しても、その仲介装置101から応答がなかった場合に、ネゴシエーションが失敗したと判定し、接続NG(エラー)を制御機能部801へ通知する。
制御機能部801は、発呼制御部805から接続NGの通知を受けると、指定時間(再発呼間隔)待って発呼要求を再び発呼制御部805へ通知することにより、オフフックさせ、同じ仲介装置101に対して発呼させてIDトーン信号を送出させるが、このリトライ制御を指定回数行っても接続NGの通知を受けた場合にはエラー処理として発呼要求の通知を停止する。
この場合、発呼先の仲介装置101側では、管理装置102からIDトーン信号の着信がないか、着信があってもネゴシエーションを行えなかった場合に、ネゴシエーションが失敗したと判定し、エラー処理を行う。
【0101】
図13は、管理装置102の制御装置606によるこの発明に係わる制御の概略例を示すフローチャートである。
管理装置102の制御装置606は、通信端末602により、待機時に通信手段であるモデム601(実際には通信端末602と共に通信手段としての機能を果たす)を通信速度が速い第1の通信規格である高速モードに設定し、操作者端末604からいずれかの仲介装置101に対する通信要求があった場合(その仲介装置101の識別情報である仲介装置識別子を含むコマンド送信要求を示すコマンドを受け取った場合)に、モデム601を通信速度が遅い第2の通信規格である低速モードに設定する。
【0102】
その後、モデム601にオフフックさせ、公衆回線103を用いて該当する仲介装置101に対して発呼させる。つまり、該当する仲介装置101の電話番号を示すダイヤル信号(通信要求信号)を低速モードに基づいて公衆回線103上に送出させる。
続いて、モデム601に管理装置102からの通信を識別するためのIDトーン信号を低速モードに基づいて公衆回線103上に送出させる。
それによって、モデム601が、該当する仲介装置101のモデム38およびNCU39と公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行う。
【0103】
管理装置102の制御装置606は、そのネゴシエーションが成功しなかった(失敗した)場合には指定時間待って再びモデム601にオフフックさせ、以後上述と同様の制御を繰り返し、その制御を指定回数行ってもネゴシエーションが成功しなかった場合にはエラー処理を行って処理を終了するが、指定回数内にネゴシエーションが成功した場合(仲介装置101との回線が通信可能に接続された場合)にはモデム601を通信速度が速い第1の通信規格である高速モードに設定し、該当する仲介装置101からの着信を待つ。
【0104】
その後、コールバック期限内に該当する仲介装置101から公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で着信がなかった場合、あるいは着信があっても、その着信からダイヤルアップサーバ111と該当する仲介装置101のモデム38およびNCU39との公衆回線103経由でのネゴシエーション(コールバック時のネゴシエーション)が成功しなかったと判定した場合には、エラー処理を行って処理を終了する。
コールバック期限内に該当する仲介装置101から着信があり、且つダイヤルアップサーバ111と該当する仲介装置101のモデム38およびNCU39との公衆回線103経由でのネゴシエーションが成功したと判定した場合には、インタネット112,ダイヤルアップサーバ111,および公衆回線103経由で該当する仲介装置101と通信を行い、処理を終了する。
【0105】
図14は、仲介装置101のCPU31によるこの発明に係わる制御の概略例を示すフローチャートである。
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、待機時に通信手段(モデム部706)を構成するモデム38およびNCU39を通信速度が遅い第2の通信規格である低速モードに設定する。
それによって、NCU39が、公衆回線103より呼び出し信号(通信要求信号)が送られてくると、その呼び出し信号を低速モードで着信(受信)する。
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、NCU39による呼び出し信号の着信により、モデム38をIDトーン検出モードに設定する。
【0106】
それによって、モデム38は、公衆回線103よりNCU39経由でIDトーン信号が送られくると、そのIDトーン信号を低速モードに基づいて検出する。
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、モデム38によるIDトーン信号の検出により、モデム38を通常のコマンドモードに設定した後、そのモデム38およびNCU39によりモデム応答信号を公衆回線103経由で管理装置102へ送信させる。
それによって、モデム38およびNCU39が、管理装置102のモデム601と公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行う。
【0107】
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、そのネゴシエーションが成功しなかった(失敗した)場合にはエラー処理を行って処理を終了するが、成功した場合にはNCU39に管理装置102のモデム601との回線を一旦遮断させた後、モデム38およびNCU39を通信速度が速い第1の通信規格である高速モードに設定し、モデム38にオフフックさせ、モデム38およびNCU39に公衆回線103経由でダイヤルアップサーバ111に対してコールバック(発呼)させる。つまり、ダイヤルアップサーバ111の電話番号を示すダイヤル信号を高速モードに基づいて公衆回線103上に送出させる。
それによって、モデム38およびNCU39が、ダイヤルアップサーバ111の図示しないモデムと公衆回線103経由で高速モードに基づいてネゴシエーションを行う。
【0108】
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、そのネゴシエーションが成功しなかった(失敗した)場合には再びモデム38にオフフックさせ、以後上述と同様の制御を繰り返し、その制御を指定回数行ってもネゴシエーションが成功しなかった場合にはエラー処理を行って処理を終了するが、指定回数内にネゴシエーションが成功した場合(ダイヤルアップサーバ111のモデムとの回線が通信可能に接続された場合)には、モデム38およびNCU39が、高速モードに基づいて公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で管理装置102と通信を行い、処理を終了する。
【0109】
ここで、管理装置102のモデム601,各仲介装置101のモデム38,NCU39,およびダイヤルアップサーバ111のモデムにおける通信規格としては、ITU V.21(300bps),V.22(1200bps),V.22bis(2400bps)等の低速モードの通信規格と、ITU V.34(33.6kbpsまでの通信),V.90(受信56kbpsまでの通信1200bps),V.42(エラー訂正機能),V.42bis(データ圧縮機能)等の高速モードの通信規格がある。
【0110】
このように、管理装置102では、自己の通信手段を構成するモデム601が各仲介装置101のいずれかへ公衆回線103(従量制課金用のアナログ通信回線)経由で通信要求信号を送信した後、自己を識別するためのIDトーン信号(通信識別信号)を送信することにより、通信要求信号の送信先の仲介装置101と公衆回線103経由でネゴシエーションを行ってその仲介装置101との間を通信可能状態にし、その状態が一旦解除された場合に、自己のモデム601を低速モードに設定する。
【0111】
各仲介装置101では、自己の通信手段を構成するモデム38およびNCU39への通信規格の設定の切り替えによる通信速度の差を利用し、モデム38およびNCU39が、管理装置102から公衆回線103経由で通信要求信号を受信した後、IDトーン信号も受信した場合にのみ、管理装置102と公衆回線103経由でネゴシエーションを行ってその管理装置102との間を通信可能状態にし、その状態を一旦解除した後、モデム38およびNCU39を高速モードに設定し、その後自己からの要求(コールバック要求)によりダイヤルアップサーバ111と公衆回線103(従量制課金用又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線)経由で高速モードに基づいてネゴシエーションを行い、公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112(定額制課金用のデジタル通信回線)経由で管理装置102との間を再び通信可能状態にするコールバック制御を行い、モデム38およびNCU39による管理装置102との通信が終了した後、そのモデム38およびNCU39を低速モードに設定する。
【0112】
したがって、各仲介装置101がそれぞれ、コールバック制御(通信状態制御)を用いて管理装置102との間で通信を行う場合の通信完了までの時間を短縮することができるため、その通信をより高速化することができる。また、管理装置102側では、仲介装置101と通信するための通信回線として、従量制課金用の通信回線を利用している場合でも、通信料金の負担を軽減することができる。仲介装置101側では、管理装置102と通信するための通信回線として、少なくとも一部でも定額制課金用の通信回線を利用し、例えば自己からのコールバック要求時にダイヤルアップサーバ111と従量制課金用又は定額制課金用の通信回線経由でネゴシエーションを行い、その通信回線,ダイヤルアップサーバ111,および定額制課金用の通信回線経由で管理装置102との間を再び通信可能状態にすることにより、通信料金の負担を軽減することができる。さらに、各仲介装置101がそれぞれ、管理装置102から公衆回線103経由で通信要求信号を受信した後、IDトーン信号も受信した場合にのみ、管理装置102との公衆回線103経由でのネゴシエーションを開始してコールバック制御を行う(IDトーン信号を受信しなければコールバック制御を行わない)ため、無駄にコールバック制御を行わずに済む分だけ、処理効率が向上する。
【0113】
また、管理装置102側では、モデム601(発呼制御部805)が、管理装置102と公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行ってその管理装置102との間を通信可能状態にした後、その旨(発呼OK)を制御装置606(制御機能部801)に通知し、その制御装置606が、その通知を受けた場合にのみ、モデム601による仲介装置101へのデータ(コマンド)の送信を許可し、そのデータをデータベース605の所定エリア(コマンドキュー803)に保存するようにすれば、保存したデータを削除するような無駄な処理を行う必要がなくなる。
【0114】
さらに、各仲介装置101のモデム38,NCU39が、コールバック要求の際に、通信規格を低速モードから高速モードに切り替え、例えばV.34又はV.90等の通信規格(高速モード)にV.42等のエラー訂正を行うための通信規格を組み合わせた通信規格に基づいて通信を行うようにすれば、回線上のデータのエラー訂正を行うため、高速通信を正確に行うことができる。V.34又はV.90等の通信規格(高速モード)にV.42bis等のデータ圧縮を行うための通信規格を組み合わせた通信規格に基づいて通信を行うようにすれば、通信用データの圧縮を行うため、より高速な通信を行うことが可能になる。
【0115】
さらにまた、管理装置102が、待機時に自己のモデム601を高速モードに設定し、そのモデム601による各仲介装置101のいずれかへの発呼(通信要求信号であるダイヤル信号の送信)に先立ち、そのモデム601を低速モードに設定し、各仲介装置101が、待機時に自己のモデム38,NCU39を低速モードに設定することにより、次のような効果も得られる。つまり、管理装置102側では、いずれかの仲介装置101から公衆回線103経由で通信要求があった場合に、その仲介装置101と公衆回線103経由で高速モードに基づいてネゴシエーションおよび通信を行うため、その仲介装置101との通信完了までの時間を短縮することができる。そして、それに伴い、仲介装置101側では、通信料金の負担をより軽減することができる。また、仲介装置101側では、管理装置102から公衆回線103経由で通信要求があった場合に、直ちに管理装置102と公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行うため、上述したコールバック制御完了までの時間を短縮することができ、結果的に管理装置102との通信完了までの時間をより短縮することができる。
【0116】
また、いずれかの仲介装置101が、コールバック制御により管理装置102との間を再び通信可能状態にした後、データ要求信号(コマンド要求信号)に自己の識別情報を付加して管理装置102へ送信し、その管理装置102が、その通信要求信号の送信先の仲介装置101からデータ要求信号を受信した場合に、そのデータ要求信号に付加された識別情報に基づいてその仲介装置101へ送信すべきデータ(コマンド)を検索し、そのデータを応答データとしてその仲介装置101へ送信することにより、管理装置102がいずれかの仲介装置101へコールバックを利用してデータを送信する場合でも、そのデータ送信を高速且つ確実に行うことができる。
【0117】
さらに、いずれかの仲介装置101が、管理装置102へのデータ要求信号に対して、その管理装置102から応答データ(コマンド)を受信した場合に、その応答データを自己に接続されている画像形成装置100へ送信し、その応答データの送信に対して、画像形成装置100からその応答データに対する処理結果(コマンド結果)を受信した場合に、その処理結果を管理装置102へ送信し、その管理装置102が、データ要求信号の送信元の仲介装置101への応答データの送信に対して、その仲介装置101からその応答データに対する処理結果を受信した後、その仲介装置101との間の通信可能状態を解除することにより、管理装置102側は、いずれかの仲介装置101に接続されている画像形成装置100へ上述したコールバックを利用してデータを送信する場合でも、その画像形成装置100からそのデータ処理の結果(要求データ)を確実に得ることができる。この場合、仲介装置101が、管理装置102へ上記処理結果を送信した後、管理装置102との間の通信可能状態が解除された場合に、自己のモデム38,NCU39を低速モードに設定することにより、その後管理装置102から公衆回線103経由で再び通信要求があった場合に、直ちに管理装置102と公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行える。
【0118】
あるいは、いずれかの仲介装置101が、管理装置102へ上記処理結果を送信した後、その管理装置102へ送信すべきデータがあった場合には、そのデータをその管理装置102へ送信し、そのデータの送信に対して、その管理装置102からそのデータに対する処理結果を受信した場合に、その管理装置102との間の通信可能状態を解除し、その管理装置102が、データ要求信号の送信元の仲介装置101への応答データの送信に対して、その仲介装置101からその応答データに対する処理結果を受信した後、上記データを受信した場合に、そのデータに対する処理結果をその仲介装置101へ送信することにより、その仲介装置101は、本来、自己の通信要求(コールバック要求以外)により管理装置102へ送信すべきデータをコールバック要求時に管理装置102へ送信してその結果を得ることができるため、自己の通信要求の発生回数が減り、結果的に通信料金の軽減につながる。この場合、仲介装置101が、管理装置102との間の通信可能状態を解除した後、自己のモデム38,NCU39を低速モードに設定することにより、その後管理装置102から公衆回線103経由で再び通信要求があった場合に、直ちに管理装置102と公衆回線103経由で低速モードに基づいてネゴシエーションを行える。
【0119】
〔第2実施形態〕
図15は、管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの一例を示す説明図である。
ここで、この第2実施形態では、仲介装置101にファクシミリ装置(FAX)2000が接続され、その仲介装置101がファクシミリ装置2000を優先的に使用するFAX受信モードに設定されているものとする。
また、管理装置102側の制御は第1実施形態(図13)と同様なので、その説明は省略する。
さらに、仲介装置101側の制御は、第1実施形態と若干異なるだけなので、その異なる部分のみを説明する。
【0120】
各仲介装置101にそれぞれ接続されているファクシミリ装置2000は、公衆回線103から送られてくる呼び出し信号(通信要求信号)を受信した場合にオフフックし、FAX応答信号を公衆回線103経由で管理装置102へ送信する。
各仲介装置101のモデム部706はそれぞれ、FAX受信モードが設定されている状態でファクシミリ装置2000によってオフフックされると、そのオフフックを検出し、その旨を着信検出部901へ通知する。
着信検出部901は、オフフックが検出された旨の通知を受けると、IDトーン検出の開始要求をモデム部706へ通知する。
モデム部706は、着信検出部901からIDトーン検出の開始要求を受けると、自己をIDトーン検出モードに設定し、以後第1実施形態と同様の制御を行う。
【0121】
図16は、仲介装置101のCPU31によるこの発明に係わる制御の他の概略例を示すフローチャートである。
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、待機時に通信手段(モデム部706)を構成するモデム38およびNCU39を通信速度が遅い第2の通信規格である低速モードに設定する。
その後、ファクシミリ装置2000によるオフフックを検出すると、モデム38をIDトーン検出モードに設定する。
【0122】
それによって、モデム38は、公衆回線103よりNCU39経由でIDトーン信号が送られくると、そのIDトーン信号を低速モードに基づいて検出する。各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、モデム38によってIDトーン信号が検出されなかった場合には、通信相手が管理装置102以外の電子装置(ファクシミリ装置等のFAX機能を有する画像形成装置など)であり、それとファクシミリ装置2000とのFAX通信が行われるため、そのFAX通信が終了した後(オンフックを検出した後)、再びファクシミリ装置2000によるオフフックの検出を待つ。
また、モデム38によってIDトーン信号が検出された場合には、第1実施形態と同様の制御を行う。
【0123】
このように、管理装置102では、自己のモデム601が各仲介装置101のいずれかへ公衆回線103(従量制課金用のアナログ通信回線)経由で通信要求信号を送信した後、自己を識別するためのIDトーン信号(通信識別信号)を送信することにより、通信要求信号の送信先の仲介装置101と公衆回線103経由でネゴシエーションを行ってその仲介装置101との間を通信可能状態にし、その状態が一旦解除された場合に、自己のモデム601を低速モードに設定する。
【0124】
各仲介装置101では、自己の通信手段を構成するモデム38およびNCU39への通信規格の設定の切り替えによる通信速度の差を利用し、モデム38およびNCU39が、自己に接続されているファクシミリ装置2000によるオフフックを検出した後、IDトーン信号も受信した場合にのみ、管理装置102と公衆回線103経由でネゴシエーションを行ってその管理装置102との間を通信可能状態にし、その状態を一旦解除した後、モデム38およびNCU39を高速モードに設定し、その後自己からの要求(コールバック要求)によりダイヤルアップサーバ111と公衆回線103(従量制課金用又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線)経由で高速モードに基づいてネゴシエーションを行い、公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112(定額制課金用のデジタル通信回線)経由で管理装置102との間を再び通信可能状態にするコールバック制御を行い、モデム38およびNCU39による管理装置102との通信が終了した後、そのモデム38およびNCU39を低速モードに設定する。
したがって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0125】
なお、上述した第1,第2実施形態では、仲介装置101のモデム38およびNCU39が、コールバック要求よりダイヤルアップサーバ111と公衆回線103経由でネゴシエーションを行い、公衆回線103,ダイヤルアップサーバ111,およびインタネット112経由で管理装置102との間を再び通信可能状態にするようにしたが、コールバック要求より管理装置102のモデム601と公衆回線103経由でネゴシエーションを行い、そのモデム601との間を再び通信可能状態にするようにしてもよい。この場合でも、各仲介装置101では、モデム38およびNCU39への通信規格の設定の切り替えによる通信速度の差を利用することになり、仲介装置101のモデム38およびNCU39と管理装置102のモデム601との間のネゴシエーションおよび通信のうち、ネゴシエーションは低速モードに基づいて行われ、通信は高速モードに基づいて行われるため、第1,第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0126】
また、電子装置の例として通信機能(仲介機能)を持つ画像形成装置110および通信機能を果たす仲介装置101を接続した画像形成装置100について説明したが、この発明はこれらに限られるものではなく、通信機能を持つか、通信機能を果たす仲介装置を接続したネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等や、ネットワークに接続可能なコンピュータ等も含め、通信機能を備えた各種電子装置に適用可能である。また、これらの装置を被管理装置とした場合にも、遠隔管理システムを上述した場合と同様に動作させることができる。さらに、電子装置の遠隔管理システムについても、電子装置,遠隔管理仲介装置,管理装置の構成及びこれらの接続形式は、以上の実施形態に限られるものではない。
【0127】
また、この発明によるプログラムは、上述の画像形成装置等の電子装置あるいは仲介装置を制御するコンピュータに、この発明による各機能(通信規格設定機能等)を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
【0128】
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。図5は、カードメモリ35にこの発明による各機能を実現させるためのプログラムを格納した例である。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、電子装置又は仲介装置において、コールバック制御(通信状態制御)を用いて外部装置(管理装置)との間で通信を行う場合の通信完了までの時間を短縮できるため、その通信をより高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による通信装置の遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。
【図2】その遠隔管理システムにおけるデータ送受モデルを示す概念図である。
【図3】この発明による通信装置の遠隔管理システムである画像形成装置遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。
【図4】その画像形成装置遠隔管理システムを構成する、この発明による通信装置である画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の仲介装置101内の物理的構成例を示すブロック図である。
【図6】図5のNCU39内の物理的構成例を示すブロック図である。
【図7】図5のモデム38内の物理的構成例を示すブロック図である。
【図8】図3の管理装置102の物理的構成例を示すブロック図である。
【図9】図8のモデム601内の物理的構成例を示すブロック図である。
【図10】図3の管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの第1例を示す説明図である。
【図11】図3の管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの第2例を示す説明図である。
【図12】図3の管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの第3例を示す説明図である。
【図13】図8の制御装置606によるこの発明に係わる制御の概略例を示すフロー図である。
【図14】図3の仲介装置101のCPU31によるこの発明に係わる制御の概略例を示すフロー図である。
【図15】図3の管理装置102と仲介装置101との通信シーケンスの一例を示す説明図である。
【図16】図5のCPU31によるこの発明に係わる制御の他の概略例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10:被管理装置 11:仲介機能付被管理装置
31,707:CPU 32:DRAM
33:フラッシュROM
34:カードメモリコントローラ
35:カードメモリ 36:画像形成装置I/F
37:リアルタイムクロック回路
38,601:モデム 39:NCU
40,41:NIC 42:電源回路
51,701:保護回路
52,702:ループ電流検出回路
53,703:リンギング検出回路
54:ライン切替回路 55,705:ループ形成回路
56:アナログスイッチ
57:ハイインピダンストランス
61:アナログフロントエンド部
62:ホストI/F部 63:各種トーン送出部
64:DTMF検出部 65:デモジュレーション部
66:モジュレーション部 67:システム制御部
68:メモリ部 100:画像形成装置
101:仲介装置 102:管理装置
103:公衆回線 104:ファイアウォール
110:仲介機能付画像形成装置
111:ダイヤルアップサーバ 112:インタネット
200:コントローラボード 201:HDD
202:NV−RAM 203:PIボード
204:PHY 205:操作パネル
206:プロッタ/スキャナエンジンボード
207:電源ユニット 212:PCI−BUS
602:通信端末 603:プロキシサーバ
604:操作者端末 605:データベース
606:制御装置 704:極性反転検出回路
706:モデム部 708:ROM
709:RAM
710:RS232Cドライバ/レシーバ

Claims (31)

  1. 外部装置と通信規格に基づいて通信を行う通信手段を有する電子装置であって、
    前記通信手段が、前記外部装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、前記外部装置から通信要求信号を受信した場合に、該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有し、
    前記通信手段によって前記外部装置との間が通信可能状態になって該状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって前記外部装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による該外部装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段を設けたことを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1記載の電子装置において、
    前記通信規格設定手段が、待機時に前記通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有することを特徴とする電子装置。
  3. 請求項2記載の電子装置において、
    前記通信手段の通信状態制御手段が、前記外部装置から従量制課金用の通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した場合に、該外部装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により前記外部装置と定額制課金用の通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該外部装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする電子装置。
  4. 請求項2記載の電子装置において、
    前記通信手段の通信状態制御手段が、前記外部装置から従量制課金用の通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した場合に、該外部装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により中継装置と従量制課金用又は定額制課金用の通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行い、該通信回線,前記中継装置,および定額制課金用の通信回線経由で前記外部装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする電子装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の電子装置において、
    前記通信手段の通信状態制御手段が、前記外部装置から前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、該外部装置を識別するための通信識別信号も受信した場合にのみ、前記通信状態制御を行う手段であることを特徴とする電子装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の電子装置において、
    前記通信手段が、前記通信状態制御手段により前記外部装置との間が再び通信可能状態になった後、データ要求信号を前記第1の通信規格に基づいて該外部装置へ送信する手段を有することを特徴とする電子装置。
  7. 請求項6記載の電子装置において、
    前記通信手段が、前記外部装置へのデータ要求信号の送信に対して、該外部装置から前記第1の通信規格に基づいて応答データを受信した後、該外部装置へ送信すべきデータがあった場合には、該データを該第1の通信規格に基づいて該外部装置へ送信する手段を有することを特徴とする電子装置。
  8. 管理装置によってネットワークを介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
    前記管理装置に、前記各電子装置と通信規格に基づいて通信する手段であり、前記各電子装置のいずれかへ通信要求信号を送信した後、自己を識別するための通信識別信号を送信することにより、前記通信要求信号の送信先の電子装置との間を通信可能状態にする通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって前記送信先の電子装置との間が通信可能状態になり、該状態が一旦解除された場合に、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設け、
    前記複数の電子装置にそれぞれ、前記管理装置と通信規格に基づいて通信すると共に、前記管理装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、前記管理装置から通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって前記管理装置との間の通信可能状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって前記管理装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による前記管理装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  9. 請求項8記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記管理装置の通信規格設定手段が、待機時に自己の通信手段を前記第1の通信規格に設定し、該通信手段による各電子装置のいずれかへの通信要求信号の送信に先立ち、該通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有し、
    前記各電子装置の通信規格設定手段が、待機時に自己の通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  10. 請求項9記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信手段の通信状態制御手段が、前記管理装置から従量制課金用の通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により前記管理装置と定額制課金用の通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする遠隔管理システム。
  11. 請求項9記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信手段の通信状態制御手段が、前記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により前記管理装置と定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする遠隔管理システム。
  12. 請求項9記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信手段の通信状態制御手段が、前記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により中継装置と従量制課金用又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行い、該通信回線経由,前記中継装置,および定額制課金用のデジタル通信回線経由で前記該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする遠隔管理システム。
  13. 請求項9乃至12のいずれか一項に記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信手段が、前記管理装置との間を再び通信可能状態にした後、データ要求信号に自己の識別情報を付加して前記管理装置へ送信する手段を有し、
    前記管理装置の通信手段が、前記通信要求信号の送信先の電子装置から前記第1の通信規格に基づいてデータ要求信号を受信した場合に、該データ要求信号に付加された識別情報に基づいて該電子装置へ送信すべきデータを検索し、該データを応答データとして該電子装置へ送信する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  14. 請求項13記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信手段が、前記管理装置へのデータ要求信号に対して、該管理装置から応答データを受信した場合に、該応答データを解析して処理する手段と、該手段による処理結果を該管理装置へ送信する手段とを有し、
    前記管理装置の通信手段が、前記データ要求信号の送信元の電子装置への応答データの送信に対して、該電子装置から該応答データに対する前記処理結果を受信した後、該電子装置との間の通信可能状態を解除する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  15. 請求項14記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって前記管理装置へ前記処理結果が送信された後、前記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を前記第2の通信規格に設定するようにしたことを特徴とする遠隔管理システム。
  16. 請求項14記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信手段が、前記管理装置へ前記処理結果を送信した後、該管理装置へ送信すべきデータがあった場合には、該データを該管理装置へ送信する手段と、該手段による該管理装置へのデータの送信に対して、該管理装置から該データに対する処理結果を受信した場合に、前記管理装置との間の通信可能状態を解除する手段を有し、
    前記管理装置の通信手段が、前記データ要求信号の送信元の電子装置への応答データの送信に対して、該電子装置から該応答データに対する処理結果を受信した後、前記データを受信した場合に、該データを解析して処理する手段と、該手段による処理結果を該電子装置へ送信する手段とを有することを特徴とする遠隔管理システム。
  17. 請求項16記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各電子装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって前記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を前記第2の通信規格に設定するようにしたことを特徴とする遠隔管理システム。
  18. 管理装置によってネットワークおよび複数の仲介装置を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
    前記管理装置に、前記各仲介装置と通信規格に基づいて通信する手段であり、前記各仲介装置のいずれかへ通信要求信号を送信した後、自己を識別するための通信識別信号を送信することにより、前記通信要求信号の送信先の仲介装置との間を通信可能状態にする通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって前記送信先の仲介装置との間が通信可能状態になり、該状態が一旦解除された場合に、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設け、
    前記複数の仲介装置にそれぞれ、前記管理装置と通信規格に基づいて通信すると共に、前記管理装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、前記管理装置から通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって前記管理装置との間の通信可能状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって前記管理装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による前記管理装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  19. 請求項18記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記管理装置の通信規格設定手段が、待機時に自己の通信手段を前記第1の通信規格に設定し、該通信手段による各仲介装置のいずれかへの通信要求信号の送信に先立ち、該通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有し、
    前記各仲介装置の通信規格設定手段が、待機時に自己の通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  20. 請求項19記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信手段の通信状態制御手段が、前記管理装置から従量制課金用の通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該通信回線経由で該第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により前記管理装置と定額制課金用の通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする遠隔管理システム。
  21. 請求項19記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信手段の通信状態制御手段が、前記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により前記管理装置と定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする遠隔管理システム。
  22. 請求項19記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信手段の通信状態制御手段が、前記管理装置から従量制課金用のアナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信要求信号を受信した後、前記通信識別信号としてトーン信号も受信した場合にのみ、該管理装置と該アナログ通信回線経由で前記第2の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行って該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により中継装置と従量制課金用又は定額制課金用のアナログ通信回線又はデジタル通信回線経由で前記第1の通信規格に基づいて通信に関する情報交換を行い、該通信回線経由,前記中継装置,および定額制課金用のデジタル通信回線経由で前記管理装置との間を再び通信可能状態にする通信状態制御を行う手段であることを特徴とする遠隔管理システム。
  23. 管理装置によってネットワークおよび複数の仲介装置を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
    前記管理装置に、前記各仲介装置と通信規格に基づいて通信する手段であり、前記各仲介装置のいずれかへ通信要求信号を送信した後、自己を識別するための通信識別信号を送信することにより、前記通信要求信号の送信先の仲介装置との間を通信可能状態にする通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって前記送信先の仲介装置との間が通信可能状態になり、該状態が一旦解除された場合に、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設け、
    前記複数の仲介装置にそれぞれ、前記管理装置から通信要求信号を受信した場合にオフフックするオフフック手段を有する電話器又はファクシミリ装置等の外部通信機器を接続する外部通信機器接続手段と、該手段に接続された外部通信機器を優先的に使用する外部通信機器優先モードを設定する外部通信機器優先モード設定手段と、前記管理装置と通信規格に基づいて通信すると共に、前記管理装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う手段であり、前記外部通信機器優先モード設定手段によって前記外部通信機器優先モードが設定されている状態で前記オフフックを検出した後、前記管理装置から前記通信識別信号を受信した場合にのみ、該管理装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う通信状態制御手段を有する通信手段と、該手段によって前記管理装置との間の通信可能状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって前記管理装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による前記管理装置との通信が終了した後、該通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定する通信規格設定手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  24. 請求項23記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記管理装置の通信規格設定手段が、待機時に自己の通信手段を前記第1の通信規格に設定し、該通信手段による各仲介装置のいずれかへの通信要求信号の送信に先立ち、該通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有し、
    前記各仲介装置の通信規格設定手段が、待機時に自己の通信手段を前記第2の通信規格に設定する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  25. 請求項19乃至22,24のいずれか一項に記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信手段が、前記管理装置との間を再び通信可能状態にした後、データ要求信号に自己の識別情報を付加して前記管理装置へ送信する手段を有し、
    前記管理装置の通信手段が、前記通信要求信号の送信先の仲介装置からデータ要求信号を受信した場合に、該データ要求信号に付加された識別情報に基づいて該仲介装置へ送信すべきデータを検索し、該データを応答データとして該仲介装置へ送信する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  26. 請求項25記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信手段が、前記管理装置へのデータ要求信号に対して、該管理装置から応答データを受信した場合に、該応答データを自己に接続されている電子装置へ送信する手段と、該手段による該電子装置への応答データの送信に対して、該電子装置から該応答データに対する処理結果を受信した場合に、該処理結果を前記管理装置へ送信する手段とを有し、
    前記管理装置の通信手段が、前記データ要求信号の送信元の仲介装置への応答データの送信に対して、該仲介装置から該応答データに対する処理結果を受信した後、該仲介装置との間の通信可能状態を解除する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  27. 請求項26記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって前記管理装置へ前記処理結果が送信された後、前記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を前記第2の通信規格に設定するようにしたことを特徴とする遠隔管理システム。
  28. 請求項26記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信手段が、前記管理装置へ前記処理結果を送信した後、該管理装置へ送信すべきデータがあった場合には、該データを該管理装置へ送信する手段と、該手段による前記管理装置へのデータの送信に対して、該管理装置から該データに対する処理結果を受信した場合に、前記管理装置との間の通信可能状態を解除する手段とを有し、
    前記管理装置の通信手段が、前記データ要求信号の送信元の仲介装置への応答データの送信に対して、該仲介装置から該応答データに対する処理結果を受信した後、前記データを受信した場合に、該データに対する処理結果を該仲介装置へ送信する手段を有することを特徴とする遠隔管理システム。
  29. 請求項28記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記各仲介装置の通信規格設定手段が、自己の通信手段によって前記管理装置との間の通信可能状態が解除された場合に、該通信手段を前記第2の通信規格に設定するようにしたことを特徴とする遠隔管理システム。
  30. 外部装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う通信手段を有し、該通信手段により、外部装置から通信要求信号を受信した場合に、該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う電子装置における通信規格切替方法であって、
    待機時に前記通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定し、前記通信手段によって前記外部装置との間が通信可能状態になって該状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信手段によって前記外部装置との間が再び通信可能状態になって該通信手段による該外部装置との通信が終了した後、該通信手段を前記第2の通信規格に設定することを特徴とする通信規格切替方法。
  31. 外部装置への通信要求を含む該外部装置との各通信を全て同一の通信回線を利用して行う通信手段を有し、該通信手段により、外部装置から通信要求信号を受信した場合に、該外部装置との間を通信可能状態にし、該状態を一旦解除した後、自己からの要求により再び通信可能状態にする通信状態制御を行う電子装置を制御するコンピュータに、待機時に前記通信手段を通信速度が遅い第2の通信規格に設定し、前記通信手段によって前記外部装置との間が通信可能状態になって該状態が一旦解除された後、該通信手段を通信速度が速い第1の通信規格に設定し、その後該通信状手段によって前記外部装置との間が再び通信可能状態になって前記通信手段による該外部装置との通信が終了した後、該通信手段を前記第2の通信規格に設定する通信規格設定機能を実現させるためのプログラム。
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