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JP4099414B2 - 水分検出装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は処理対象物が水分を含むもの、例えば生ゴミ等の中の水分を検出する水分検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
処理対象物が、例えば生ゴミである場合には、好気性の微生物を利用して生ゴミを発酵させ分解処理する方法があり、微生物が活性化しやすい様に生ゴミ中の湿度、或は水分を検出して生ゴミを所定の湿度に維持する必要がある。
【0003】
微生物を利用して生ゴミを処理する生ゴミ処理装置として例えば特許文献1に示されるものがある。
【0004】
該特許文献1に示される生ゴミ処理装置について、図5を参照して概略を説明する。
【0005】
生ゴミ処理槽1内部に攪拌羽根2が回転可能に設けられ、該攪拌羽根2は攪拌軸3を介してモータ4により回転される様になっている。前記生ゴミ処理槽1の上面にはゴミ投入口5が設けられ、前記生ゴミ処理槽1の底面には温度センサ6を具備するヒータ7が設けられている。
【0006】
前記ゴミ投入口5から生ゴミが投入され、前記モータ4により前記攪拌軸3を介して前記攪拌羽根2が回転され、該攪拌羽根2により生ゴミが攪拌される。又、微生物が活性化しやすい様に、前記ヒータ7により生ゴミが加熱される。加熱温度は前記温度センサ6により検出され、適正な加熱温度とされる。
【0007】
生ゴミが微生物により分解処理されると、前記攪拌羽根2が停止され、処理後の残渣が排出される。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−288514号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
好気性の微生物を利用した生ゴミ処理装置では、安定的な生ゴミ処理を行う為には微生物が活性化し易い環境を作る必要があり、好気性の微生物が活性化する条件としては適正な温度、適正な湿度、充分な空気(酸素)が必要である。
【0010】
上記した従来の生ゴミ処理装置では、前記ヒータ7により生ゴミを加熱し、微生物が活性化する適温とし、充分な空気が供給される様に前記攪拌羽根2により生ゴミを攪拌している。温度は温度サーモスタット付ヒータ、空気はブロア等により比較的コントロールが可能である。然し乍ら、従来の生ゴミ処理装置では生ゴミの水分を検出する水分検出装置を具備してなく、微生物が活性化し易い水分状態で処理することについては考慮されていなかった。
【0011】
生ゴミの処理量、処理すべき生ゴミが含む水分は、処理する都度異なっており、温度のみを管理していると、水分が多くなり過ぎたり、乾燥したりする状況も現れ、微生物が活性化し易い環境が安定して作られているとはいえなかった。処理中、水分が過多になると、菌床内への酸素の供給が少なくなり、菌床に変化が生じ処理能力の低下と悪臭の発生を招く。更に、乾燥が過ぎると、菌床の微粉末が飛散し、配管系、脱臭系の目詰りを生じるという問題があった。
【0012】
本発明は斯かる実情に鑑み、好気性の微生物が活性化する状況を安定に維持できる様に、生ゴミ中の水分を検出する水分検出装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、温度検出部と温度検出部を加温するヒータとを具備し、該ヒータで加温しない状態の温度と該ヒータで加温した状態の温度とを検出可能とし、検出した温度偏差に基づき水分値を検出する様構成した水分検出装置に係るものである。
【0014】
又本発明は、温度検出部が封入され、直接処理対象物に接触する第1温度センサと、温度検出部及びヒータが封入され、直接処理対象物に接触する第2温度センサとを具備し、前記第1温度センサが検出する温度と前記ヒータで加温された状態での前記第2温度センサが検出する温度との比較により水分値を検出する様構成した水分検出装置に係るものである。
【0015】
更に又本発明は、温度偏差に対応する水分値が記憶された演算処理部を更に具備し、前記ヒータで加温しない状態の温度と該ヒータで加温した状態での温度との温度偏差を演算し、該温度偏差に基づき水分値を検出する水分検出装置に係るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は本発明に係る水分検出装置40の構成の概略を示すものである。
【0018】
図1中、35は第1温度センサ、36は第2温度センサを示し、前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36は水分検出センサ37を構成する。
【0019】
前記第1温度センサ35は、ステンレス等の耐食性を有すると共に耐摩耗性、耐衝撃性材料から成る筒体に熱電対等の温度検出部を液密に封入したものであり、前記第2温度センサ36は、ステンレス等の耐食性を有すると共に耐摩耗性、耐衝撃性材料から成る筒体に熱電対等の温度検出部及び内部ヒータ38を液密に封入したものである。前記水分検出センサ37は前記内部ヒータ38を発熱させた状態で前記第1温度センサ35と前記第2温度センサ36との温度を検出し、両温度センサの温度差で生ゴミ中の水分を検出する。
【0020】
前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36からの温度検出信号はそれぞれ信号処理部41,42を介してCPUに代表される演算処理部43に入力される。該演算処理部43には記憶部44が接続される。該記憶部44には半導体メモリ、例えばEEPROM等が用いられる。
【0021】
該記憶部44には処理対象物、例えば生ゴミの種類に応じ前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36が検出した温度差と水分値との関係(水分値テーブル)が記憶されている。該水分値テーブルについては実験等により事前に求めておく。
【0022】
水分検出を行う場合は、前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36が直接、処理対象物に接触する様に設けられ、発熱量が所定値となる様に前記内部ヒータ38に通電される。
【0023】
該内部ヒータ38が発熱された状態で、前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36により温度検出が行われる。前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36からの温度検出信号は、前記信号処理部41,42で増幅、A/D変換、非直線補正等の信号処理がなされ、前記演算処理部43に送出される。
【0024】
前記内部ヒータ38の発熱により前記第2温度センサ36で検出する温度は前記第1温度センサ35で検出する温度より高くなる。又、前記内部ヒータ38からの発熱量を一定とすると、処理対象物が含有する水分値に対応して上昇温度が異なる。
【0025】
前記演算処理部43では、両信号の偏差から温度差を演算し、前記記憶部44に記憶された水分値テーブルと対比させ前記温度差に対応する水分値を演算する。
【0026】
演算して得られた水分値は、前記演算処理部43より水分検出信号として出力される。
【0027】
次に、上記水分検出装置40が生ゴミ処理装置に用いられた場合を説明する。
【0028】
図2は本実施の形態の外観を示し、図3は内部の機構を示すものである。
【0029】
筐体10の内部に生ゴミ処理機構部11が収納されている。前記筐体10の上部にはガス処理部12が設けられ、前記筐体10の前面には操作部13が設けられている。前記筐体10の上面、或は側面の所要位置に吸気口(図示せず)が設けられ、ブロア48(図4参照)より該吸気口を介して吸引された空気が前記筐体10内部に送風される様になっている。
【0030】
前記ガス処理部12は、加熱ヒータ(図示せず)、白金等の触媒(図示せず)を具備し、前記生ゴミ処理機構部11で生じたガスを加熱し、触媒を通過させることで、脱臭無害化し、排気筒14より排出する。
【0031】
前記操作部13は、起動スイッチ、停止スイッチ或は生ゴミの状況に合わせて運転状況を選択する選択スイッチ等の操作スイッチ15、或は運転状況を表示する表示部16等が設けられている。
【0032】
図3により前記生ゴミ処理機構部11について説明する。
【0033】
ベース17に架台18,19が立設され、一方の前記架台18の上端には軸受21が設けられ、他方の前記架台19の上端には軸受22,23が設けられている。
【0034】
前記架台18と前記架台19との間に生ゴミ処理槽24が配設され、該生ゴミ処理槽24の両端は前記架台18及び前記架台19にそれぞれ取付けられている。
【0035】
前記生ゴミ処理槽24を水平方向に貫通する攪拌軸25が設けられ、該攪拌軸25の一端部は前記軸受21に回転自在に支持され、前記攪拌軸25の他端部は前記軸受22,23に回転自在に支持されている。前記攪拌軸25より放射状に羽根支持棒26が所要数固着され、該羽根支持棒26に螺旋状の攪拌羽根27が固着されている。
【0036】
前記攪拌軸25の前記生ゴミ処理槽24の貫通箇所はシール28により液密となっている。前記攪拌軸25の他端部は前記軸受23より更に延出し、延出した端部には従動スプロケット29が嵌着されている。
【0037】
前記架台19に収納される様に攪拌モータ31が前記ベース17に取付けられ、該攪拌モータ31の出力軸に駆動スプロケット32が固着され、該駆動スプロケット32と前記従動スプロケット29間にチェーン33が掛回されている。
【0038】
前記生ゴミ処理槽24の外面底部にヒータ34が設けられ、前記ヒータ34の内面で貯留された生ゴミに埋没する位置、例えば図中で示す前記生ゴミ処理槽24の内端面下部に第1温度センサ35、第2温度センサ36が取付けられている。
【0039】
図4に於いて制御部39を説明する。
【0040】
前記記憶部44には生ゴミの種類に応じ前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36が検出した温度差と水分値との関係(水分値テーブル)が記憶されていると共に検出された水分値に基づきゴミ処理装置の稼働状態を制御する為の水分閾値、温度閾値等の閾値についても予め設定入力されている。
【0041】
前記演算処理部43にはモータ駆動部45を介して前記攪拌モータ31が接続され、ヒータ駆動部46を介して前記ヒータ34が接続され、ブロア駆動部47を介して前記ブロア48が接続され、前記攪拌モータ31、前記ヒータ34及び前記ブロア48の駆動が制御される様になっている。
【0042】
以下、作動について説明する。
【0043】
前記生ゴミ処理槽24に生ゴミが投入され、前記操作スイッチ15を操作して、ゴミ処理装置を稼働する。
【0044】
前記攪拌モータ31が駆動されると共に前記ブロア48、前記ヒータ34が駆動される。又、前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36、前記内部ヒータ38に通電され、前記第1温度センサ35は生ゴミに接触した状態での温度(生ゴミの温度)を検出する。又、前記第2温度センサ36は前記内部ヒータ38からの発熱と共に生ゴミの温度を検出する。前記内部ヒータ38からの発熱による前記第2温度センサ36の検出温度の上昇は、生ゴミの水分量の影響を受ける。即ち、生ゴミの水分が多いと前記内部ヒータ38による温度の上昇は少なく、生ゴミの水分が少ないと温度の上昇が大きい。
【0045】
前記第1温度センサ35、前記第2温度センサ36からの信号は、前記信号処理部41,42で増幅、A/D変換、非直線補正等の信号処理がなされ、前記演算処理部43に送出される。該演算処理部43では、両信号の偏差から温度差を演算し、前記記憶部44に記憶された水分値テーブルから前記温度差に対応する水分値を演算する。更に、演算した水分値と前記記憶部44に記憶された水分閾値とを比較演算する。
【0046】
又、前記演算処理部43は前記第1温度センサ35からの検出値で生ゴミの温度を検出し、処理中の生ゴミの温度が前記記憶部44に記憶された温度閾値に対して適正かどうかを判定する。
【0047】
水分閾値と演算した水分値との比較で、検出した前記水分値が閾値を越える場合、例えば検出した水分値が大きい(水分が多い)場合は、前記ヒータ駆動部46を介して前記ヒータ34の発熱量を増大させて生ゴミを加熱し、又前記モータ駆動部45を介して前記攪拌モータ31を駆動し、前記攪拌羽根27を回転させることで、生ゴミを充分な空気に接触させ、又前記ブロア駆動部47を介して前記生ゴミ処理槽24に充分な空気を供給する等、水分値が低減する様に、前記生ゴミ処理機構部11の駆動が制御される。
【0048】
而して、最適な水分値が維持される様に駆動されるので、微生物が活性化が促進され、効率のよい生ゴミ処理が行える。
【0049】
尚、前記水分検出器37に於いて、前記第1温度センサ35を省略し第2温度センサ36のみとし、該第2温度センサ36で最初、前記内部ヒータ38に通電しない状態で生ゴミの温度を測定し、次に該内部ヒータ38に通電した状態で温度測定を行い、通電しない状態と通電した状態の検出温度の差から水分を検出する様にしてもよい。更に、前記水分検出器37は生ゴミの水分検出のみでなく、水分を含む対象物であれば種類を問わず水分の検出が可能であり、耐摩耗性、耐衝撃性材料から成る筒体に熱電対等の温度検出部を封入した構造であるので、腐食性環境等悪条件でも水分検出が可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、温度検出部と温度検出部を加温するヒータとを具備し、該ヒータで加温しない状態の温度と該ヒータで加温した状態の温度とを検出可能とし、検出した温度偏差に基づき水分値を検出する様構成したので、対象物の実際の水分検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る水分検出装置のブロック図である。
【図2】本発明の水分検出装置が使用されるゴミ処理装置の外観図である。
【図3】該ゴミ処理装置の生ゴミ処理機構部を示す断面図である。
【図4】該ゴミ処理装置の制御ブロック図である。
【図5】従来のゴミ処理装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体
11 生ゴミ処理機構部
13 操作部
16 表示部
24 生ゴミ処理槽
27 攪拌羽根
31 攪拌モータ
34 ヒータ
35 第1温度センサ
36 第2温度センサ
37 水分検出器
38 内部ヒータ
39 制御部
40 水分検出装置
41 信号処理部
42 信号処理部
43 演算処理部
44 記憶部
45 モータ駆動部
46 ヒータ駆動部
47 ブロア駆動部
48 ブロア

Claims (2)

  1. 温度検出部が耐食性、耐衝撃性を有する筒体に液密に封入され、直接処理対象物に接触する第1温度センサと、温度検出部及びヒータが耐食性、耐衝撃性を有する筒体に液密に封入され、直接処理対象物に接触する第2温度センサとを具備し、前記第1温度センサが検出する温度と前記ヒータで加温された状態での前記第2温度センサが検出する温度との温度偏差に基づき水分値を検出する様構成したことを特徴とする水分検出装置。
  2. 温度偏差に対応する水分値が記憶された演算処理部を更に具備し、前記ヒータで加温しない状態の温度と該ヒータで加温した状態での温度との温度偏差を演算し、該温度偏差に基づき水分値を検出する請求項1の水分検出装置。
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