JP4100207B2 - 記録媒体の管理方法および記録媒体の管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスク状記録媒体などの記録媒体を製造する際に、この記録媒体に対して個別識別情報を記録するときに適用して好適な記録媒体の管理方法および記録媒体の管理システムに関する。詳しくは、記録媒体への個別識別情報の記録が正常になされたときの正常記録情報と、正常に記録されなかったときの異常記録情報から、記録媒体に対する管理情報を生成することで、出荷される記録媒体数や媒体管理に対する料金情報などの管理情報を生成できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンパクトディスク(CD)などのディスク状記録媒体を製造する場合には、各種コンテンツを管理しているソフトウエアハウス(クライアントである記録媒体の製造委託者)からディスク製造メーカ(記録媒体製造受託者)にディスクの製造を依頼することから始まる。クライアント側では記録情報を記録したマスタディスクそのもの、あるいは生データそのものを、ディスク製造メーカに提供し、ディスク製造メーカでは提供された記録情報がマスタディスクであるならば、これよりスタンパを作った上で、指示された枚数だけディスクを製造(複製)して製造工場より出荷(納品)することになる。あるいは、記録情報が生データであるときは、この生データをオーサリング処理した後のデータ(記録用コンテンツ)からマスタディスクを製造し、製造したマスタディスクより同じくスタンパを作って、指定された枚数だけディスクを製造して出荷することになる。
【0003】
このディスク製造委託者側とディスク製造メーカとの間は、いわゆる信頼関係でビジネスが成り立っており、製造された後のディスク管理は、ディスク製造メーカより報告された製造実績を示す報告書のみで行っている場合が多い。ディスク製造委託者側では、この報告書の内容を自社で管理する管理サーバなどに蓄積している。ディスク製造費用の請求などもこの実績報告書に基づいて作成される場合が多く、未払い管理サーバなどにその内容を蓄積して、爾後の管理に活用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディスク製造メーカの工場内品質管理、納品管理などは相当厳格に行われるものであるから、報告書などに記載された納品個数と、実際に納品した実績個数との間には殆どの場合齟齬がないのが現実であるが、その確認手段が現在のところ確立されていない。
【0005】
クライアント側からの依頼個数より多めに製造したりした場合の管理体制も確立されていないので、発注分を越えた完成品の横流しなどを監視することができず、結果としてディスク製造工場内でのディスク製造実績を確実に把握し、確認する術がないと言ってよい。
【0006】
また、ディスク製造元あるいはディスク販売元を明示して不正なコピーを防止する手段として、最近では特定のディスク領域を利用して、互いに重複することのない個別識別情報(ユニークID)をディスクごとに記録する手法も採られている。この場合にも、個別識別情報の管理体制が確立していないと、実体に即したディスク出荷枚数の把握などは不可能に近い。
【0007】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、特に記録媒体の製造を委託された側より提供される個別識別情報を含む媒体個別属性情報を記録媒体に記録するとき、その記録情報を利用して実際に工場などで製造された記録媒体数などを把握することで、製造された記録媒体数や個別識別情報そのものの管理を始めとして、記録媒体の管理に相当する料金情報などの管理を正確に行えるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係る記録媒体の管理方法は、記録媒体の製造委託者側より提供された記録媒体に付す個別識別情報を取得するステップと、取得した個別識別情報を、記録媒体を製造する記録媒体製造受託者側に提供するステップと、個別識別情報に、記録媒体製造受託者側の識別情報を付加した媒体個別属性情報を、記録媒体に記録したとき、その記録が正常になされたときに生成される正常記録情報と、記録媒体への記録が正常になされなかったときに生成される異常記録情報とをそれぞれ取得するステップと、正常記録情報と異常記録情報から、記録媒体に対する管理情報を生成するステップとを有し、正常記録情報は媒体個別属性情報そのものであり、異常記録情報は媒体個別属性情報に記録不良を示す情報が付加されたものであり、記録媒体製造受託者側の識別情報は、記録媒体製造受託者、記録媒体個別属性情報書き込み機のうちの何れか1以上の情報を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項8に記載したこの発明に係る記録媒体の管理システムは、記録媒体の製造委託者側より提供された記録媒体に付す個別識別情報を受信する受信手段と、受信した個別識別情報を記憶する記憶手段と、記憶した個別識別情報を記録媒体の製造受託者側に送信する送信手段と、個別識別情報に、記録媒体製造受託者側の識別情報を付加した媒体個別属性情報を、記録媒体に記録したとき、その記録が正常になされたときに生成される正常記録情報と、記録媒体への記録が正常になされなかったときに生成される異常記録情報とをそれぞれ受信する受信手段と、受信した正常記録情報と異常記録情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、正常記録情報と異常記録情報から、記録媒体に対する管理情報を生成する管理情報生成手段と、管理情報を記憶する記憶手段と、これらの手段を制御する制御手段とを備え、正常記録情報は媒体個別属性情報そのものであり、異常記録情報は媒体個別属性情報に記録不良を示す情報が付加されたものであり、記録媒体製造受託者側の識別情報は、記録媒体製造受託者、記録媒体個別属性情報書き込み機のうちの何れか1以上の情報を含むことを特徴とする。
【0010】
この発明では、記録媒体例えばディスクの製造委託者より、このディスクの個々に付される個別識別情報の提供を受ける。ディスク製造の管理者側では、製造委託者より提供された個別識別情報を、ディスク管理者側で保存してある登録済みの個別識別情報と照合する。照合の結果、内容が一致していないときは、全く新しい個別識別情報であると判断して製造受託者側にこの個別識別情報を提供する。
【0011】
これに対して、照合の結果その内容が過去の個別識別情報と一致したときには、製造委託者に照会を行う。これによって製造委託者側の間違った委託を排除したり、同じ個別識別情報が別のディスク製造委託者側のディスクに記録されたりする事態や、不正な委託を排除できる。製造受託者側に提供した個別識別情報は、製造委託者がディスク管理者を介すことなく、直接管理者側サイトをアクセスして確認できる。これで、ディスク管理者側による間違った注文を排除できる。
【0012】
個別識別情報は、少なくともシリアルナンバーなどからなるディスクIDを有する。製造委託者側が指定する数字、文字、記号などで組み合わせられたディスクIDでもでもよい。ディスクIDの構成は、製造委託者側で任意に設定できる。単純なシリアルナンバーなどのときは、場合によっては製造委託者側の許可を得て、ディスク管理者側で作成することもできる。
【0013】
ディスク管理者側からは、ディスク製造メーカに対してこの個別識別情報を提供する。ディスク製造メーカでは提供されたこの個別識別情報に、メーカ側の識別情報が自動的に付加されたディスク個別属性情報(媒体個別属性情報)を個々の記録媒体ごとに記録する。ディスク製造メーカ側の識別情報としては、ディスク製造メーカ側で付与したメーカ名(工場名)を始めとして、製造年月日、ディスク個別属性情報を記録する記録機名などである。
【0014】
記録媒体を管理する側では、このディスク個別属性情報を記録媒体に記録したとき、このディスク個別属性情報が正常に記録されたときに生成される正常記録情報と、正常に記録できなかったときに生成される異常記録情報とをそれぞれディスク製造メーカより取得する。
【0015】
正常記録情報はディスク個別属性情報そのもので、これは上述したようにその記録媒体に対する個別識別情報と、ディスク製造メーカ側で付与した識別情報とからなる。
【0016】
異常記録情報は、記録しようとしたディスク個別属性情報そのものに、記録エラー(記録不良)を示す情報(記録エラーフラグなど)が付加されたものである。異常記録情報を利用することで、記録エラーとなった個別識別情報(本来は市場に出回ることのない個別識別情報)を特定できる。
【0017】
取得した正常記録情報と異常記録情報から、製造工場より出荷したディスク枚数などのディスク管理情報が生成される。ディスク管理情報としては、製造された記録媒体の製造費、管理費などの対価を得る目的でそれらの料金情報(管理料)や、ディスク個別属性情報記録手段に対する寿命情報(詳細は後述する)などがあり、正常記録情報や異常記録情報はもちろんのこと、課金情報などはディスクの製造委託者側に送られる。寿命情報はディスクの製造受託者側に送られる。
【0018】
ディスク管理情報には、ディスク製造受託者に提供したディスク個別属性情報が含まれているので、ディスク個別属性情報に含まれる個別識別情報を検証すれば、ディスク製造枚数が発注数よりも多いような事態を簡単に把握できる。
【0019】
不正コピーされたものも容易に特定できる。個別識別情報が存在しなかったり、同一の個別識別情報が複数存在するときは、何れも不正コピーされたディスクと判断できるからである。
【0020】
ディスク製造委託者側では、ディスクを購入したユーザ(顧客)からネットワーク経由で取得したその購入ディスクに記録されたディスク個別属性情報に基づいて不正ディスクなどのチェックを行うことができる。これは、ディスク個別属性情報の一部であるディスクID(シリアルナンバーなどからなる識別情報)に着目し、これとディスク製造委託者側で管理しているディスクIDとの照合処理を行えるからである。
【0021】
不正ディスクが発見されたようなときには、そのディスクに記録されたコンテンツを復調するためのキー(暗号解除キー、デスクランブルキーなど)の配給を停止したりする処置が可能になると共に、取得した個別識別情報をディスク管理者側に照会をして、該当するディスク製造メーカからその回答を得るなどの、爾後管理も行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係る記録媒体の管理方法および記録媒体の管理システムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
対象となる記録媒体の好適な例はディスク状記録媒体である。このディスク状記録媒体としては、追記型のCD−Rや、書き換え可能なCD−RWなどがあり、またデジタル多用途ディスク(DVD)としては、追記型のDVD−Rや書き換え可能なDVD−RW、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)などがある。特に好適なディスク状記録媒体としては、再生専用のCD−ROMやDVD−ROMなどがある。
【0024】
そして、この発明では、後述するようにマスタディスク(実際にはスタンパ)からディスクを製造する一連の工程で、そのディスク固有の個別識別情報(ユニークID)が記録される。実施の形態では、この個別識別情報に、ディスク製造受託者を特定するための情報(工場側で付加される情報)を加えた情報(以下ディスク個別属性情報と言う)として記録される。
【0025】
ディスクとして追記型のCD−Rを使用する場合には、ディスク内周側に設けられたリードインエリアをディスク属性情報の記録エリアとすることもできれば、CD−ROMのようにデータエリア(プログラムエリア)をディスク属性情報の記録エリアとすることもでき、その場合にはデータエリア内に記録されたデータに重ねて記録することになる。CD−ROMの書き込み方法としては、ポストスクライブドIDなどを用いても良い。デジタル多用途ディスクであるDVDの場合には、副記録領域として用意されたバースト・カッティング・エリア(BCA)にディスク属性情報を記録することができる。
【0026】
さて、この発明に係る管理システムから説明する。記録媒体としてはディスクを例示する。図1はこの管理システム10の実施の形態を示す。このディスク管理システム10は複数のサイトがインターネットや専用回線を使用したネットワーク12によって相互に接続されたもので、ディスクの製造委託者側サイト10A、ディスク製造に対する管理を依頼されたディスク製造管理者側サイト10Bおよびディスク製造管理者側から受託したディスク製造受託者側サイト10Cで構成される。ディスク製造依頼などは製造委託者側より直接行ってもよい。
【0027】
製造委託者側はソフトウエア(記録用コンテンツ)を提供するクライアントであり、製造委託者はコンテンツが記録されたマスタディスク14を保有する。あるいはマスタディスク14までは完成されていないが少なくとも記録すべきコンテンツの情報(生データ)を保有する。実施の形態では、マスタディスク14での委託形態(依頼形態)とする。
【0028】
製造委託者側からはネットワーク12を介して若しくは電話などで、ディスク製造に関する管理の依頼が、ディスク製造管理者側サイト10Bに連絡されることでこの管理システム10が稼働することになる。ディスク製造管理者側では製造受託者であるディスク製造メーカが予め指定されているときには、指定されたディスク製造メーカにディスク製造を、ネットワーク12などを介して依頼することになる。これで図1に示すネットワーク12によって複数のサイト10A,10B,10Cが、管理システム10を構築する相互に関連したサイトとして位置付けられる。この管理システム10は製造委託者や製造受託者が複数であっても、それらを個別に一元管理することが可能である。
【0029】
ディスク製造管理者側サイト10Bでは、ディスク情報を製造委託者側に提供する他、この情報提供が有料である場合には、ディスクに記録されたディスク個別属性情報などからディスク管理情報が生成される。ディスク製造委託者側に対して、ディスク製造およびディスク製造のための管理などを含めた課金情報を算出して、これを個別に、あるいは合算して管理料として請求したりする。また、ディスク製造委託者側に、ディスク個別属性情報の記録手段であるID書き込み機内の記録用光源(書き込み用レーザなど)の寿命情報を生成し、ID書き込み機に対する保守点検を促す情報を有料で提供したりすることができる。
【0030】
コンテンツはマスタディスク14に保存されているので、図1に示すように製造委託者側サイト10Aより直接製造受託者であるディスク製造メーカ10C側に引き渡すことも可能である。また、製造管理者側サイト10Bを経由して送られる場合は、ディスク製造メーカ10Cに対して送られる個別識別情報を、マスターディスクに記録して送付したり、別メディアに記録して送ってもよい。
【0031】
図2はこの管理システム10の処理フローの一例を示す。上述したようにネットワーク12には3つのサイト10A,10B,10Cが連携されており、そのうちサイト10Bでは上述のように3つの処理(正常記録情報と異常記録情報の提供、管理料(課金)の請求および保守点検情報の提供)を行っているので、図2のようにトータル5つの処理系が相互に連携されながら進行することになる。
【0032】
図2において、まず製造委託者側サイト10Aより個別識別情報がディスク管理者側サイト10Bに提供される。提供された個別識別情報はID管理サーバに蓄積される(ステップS1)。
【0033】
提供された個別識別情報がシリアル番号以外のディスクIDで構成されているときには、そのディスクIDが過去に使用されているか、あるいは特定の製造委託者側で使用しているディスクIDであるかどうかを検証し、検証結果が一致したときには製造委託者側に照会したり、使用できないディスクIDを含む個別識別情報であることを通知する。これで、唯一無二の個別識別情報をディスクに記録できる。また、個別識別情報が正規にコンテンツを所有しているクライアントからの依頼かどうか、登録されている過去のデータと確認することにより、成りすましでディスク製造を依頼してくる注文を排除することができる。
【0034】
検証処理が終了すると、ディスク管理者側サイト10B側からは製造受託者側サイト10Cに受託依頼が行われる(ステップS2)。これと並行して、検証後の個別識別情報と、コンテンツが入ったマスタディスク14とが製造受託者側サイト10Cに管理者側サイト10Bを介して、若しくはディスク管理者側サイト10Bを介すことなく直接送られる。
【0035】
正式に受託した製造受託者側サイト10Cではマスタディスク14から製造用のスタンパを作製し、このスタンパを用いてディスクの製造が行われる(ステップS3)。その製造工程のうち最後の工程でディスクの所定の領域に、個別識別情報が記録される。
【0036】
実際にはこの個別識別情報に、製造受託者側を特定する固有の識別情報(工場名や、ID書き込み機の番号、記録の日時など)を加えた情報をディスク個別属性情報として用い、このディスク個別属性情報が個々のディスクに、そのディスク固有な識別情報として記録される。
【0037】
この記録工程は一連のディスク製造工程の一工程として組み込まれており、必ずこの記録工程を経ることになる。その後、通常のディスクと同様に、レーベル印刷等を行い、アッセンブリ工程を経て完成品となり、この完成品が納品(出荷)される。ディスク個別属性情報の書き込みはディスク製造工程で説明をしているが、ネットワークで接続された販売店などで行うことも可能である。
【0038】
ここで、ディスク個別属性情報の書き込み用ID書き込み機(図13参照)には、その光源としてレーザを用いた記録手段が設けられており、後述するように製造受託者側サイト10Cに設けられたディスク個別属性情報の蓄積サーバ80(図11)より受信した個別識別情報を含むディスク個別属性情報が高出力レーザを用いてディスクに記録される。そしてこのID書き込み機には、書き込まれたディスク個別属性情報が、正しく読みとれるかどうかを確認するために、書き込まれた情報を読み出し、読み出した情報と保存されているディスク個別属性情報とを比較する機能が付属している。
【0039】
ディスク個別属性情報がディスクに正常に記録されているときはディスク個別属性情報がそのまま正常記録情報として蓄積サーバ80に保存され、正常に記録されなかったとき(情報が正常に読みとれなかったり、照合の結果本来書き込まれるべき情報と相違していることが判明した場合も含む)には、記録に使用したこのディスク個別属性情報に記録不良を示す識別情報(記録エラーフラグ)を加えて、これが異常記録情報として蓄積サーバ80に保存される(ステップS3)。
【0040】
これら正常記録情報および異常記録情報はそれぞれ管理者側サイト10Bにも転送されて図5に示すディスク製造管理サーバ50に保存される(ステップS4)。書き込みの都度、逐一管理者側サイト10Bに転送するのではなく、まとめて転送しても差し支えない。
【0041】
管理者側サイト10Bでは、受信したこれら正常記録情報および異常記録情報をディスク管理情報として利用する。まず、個別識別情報および製造受託者側の固有な識別情報(製造メーカ名あるいは工場名、記録年月日など)が正しく記録されているかの照合処理が行われる(ステップS5)。照合結果を製造受託者サイト10C側に、品質上の問題としてフィードバックすることも可能である。
【0042】
照合の結果、良品として出荷し得るディスクに関する正常記録情報は図5に示す課金サーバ52に保存される。正常記録情報からディスク管理費などの諸費用を積算して料金の請求が行われる(ステップS6)。同時に、正常記録情報および異常記録情報が製造委託者側サイト10A側に送られる(ステップS7)。これら正常記録情報や異常記録情報は、ユーザ(ディスク購入者)から入手した情報(個別識別情報)との照合を行ったりするための爾後のディスク管理などに利用することができる。
【0043】
ディスク個別属性情報を正常に記録できなかったディスクは不良ディスクとして処理し、この不良ディスクを差し引いたディスク枚数が実際に製造し、しかもディスク個別属性情報が書き込まれた枚数であるから、この真のディスク枚数に対するディスク製造受託費などが製造受託者側サイト10Cより管理者側サイト10B側に設けられた課金サーバ52に転送されて保存される(ステップS8)。管理者側サイト10Bには、正確に出荷された数量情報があるので、請求金額(ディスク製造費)と出荷枚数とを比較して、請求が正しいことを確認できる。その後、ディスクの製造費が製造委託者側サイト10Aに請求される(ステップS9)。このステップS9を省略し、ディスク製造費を直接製造委託者側サイト10Aに送ってもよい。いずれにしろ、製造委託者側サイト10Aには、正確に出荷された数量情報(ステップS7)があるので、請求金額と出荷枚数とを比較して、請求が正しいことを確認できる。
【0044】
また、上述した正常記録情報および異常記録情報は保守点検サーバ54(図5)にも蓄積され、これに基づいてディスク個別属性情報の記録手段に設けられたレーザに対する寿命情報が算出され、この寿命情報が保守管理情報として保存されると共に、必要ならば製造受託者側サイト10Cにこの保守管理情報が転送される(ステップS10)。
【0045】
このようにディスク個別属性情報を記録したディスクそのものを管理すれば、少なくとも製造委託者側サイト10Aには出荷されるディスク枚数と同じディスク個別属性情報が提供されることになる。また、製造されたディスク1枚1枚に、ディスク製造工程の1つとして、製造委託者側サイト10Aで提供された個別識別情報を記録すれば、個別識別情報のないディスクが製造されたりする事故を未然に防止できる。
【0046】
もちろん、市場において製造委託者側サイト10Aで保管されているものとは異なる個別識別情報などが記録されているような場合でも、製造委託者側サイト10Aおよびディスク管理者側サイト10Bでは、両者のディスク個別属性情報、特に個別識別情報のうちディスクIDを用いて照合するだけで、それが不正コピーによるものかどうかを簡単に検証できる。また、ディスク個別属性情報を確認することにより、どこのディスク製造所が不正ディスクを製造したかを調査することもできる。
【0047】
ディスク個別属性情報が正常に記録できなかったディスクは不良ディスクとして廃棄処分される。ディスク個別属性情報が正常に記録できなかったディスクが、そのまま市場に出回ったとしても、管理者側サイト10Bおよび製造委託者側サイト10Aには不良ディスクに記録したディスク個別属性情報の一覧が存在するので、何れのサイト10A,10Bでも不正な取得を確認できる。
【0048】
図3は上述した製造委託者側サイト10Aにおけるシステム構成の実施の形態を示す。図3において、この製造委託者側サイト10Aにはディスク個別属性情報のうち個別識別情報を蓄積した蓄積サーバ20を有する他、個別識別情報の格納サーバ22を有する。
【0049】
この個別識別情報には、乱数器などで得られた例えば7〜8桁からなる個別識別番号とか、順に増加していくシリアル番号を含んだディスクIDが含まれる。サーバ20,22は何れも大容量の記録媒体(ハードディスク装置や半導体メモリ装置など)を使用することができる。
【0050】
製造委託者側サイト10Aにはさらにインターネット12に接続するための送受信部24が設けられ、これが通信用インタフェース26によって内部バス25に連結される。さらに一般的な情報端末としての機能を付与するため、この製造委託者側サイト10Aには、入力部(マウスやキーボード)28,液晶ディスプレイなどの表示器30が設けられる他、サイト全体を制御する制御部としてのCPU31,インターネット12との通信、それぞれのサイトからの情報授受を行うための各種処理プログラムをストアしたメモリ手段(例えばROM)32,プログラム展開用などに使用されるメモリ手段(フラッシュメモリやRAMなど)34,さらには内部処理用のメモリ手段(RAMなど)36などによって構成される。
【0051】
この構成を採用することで、例えば複数のディスク製造メーカに対してディスク製造の発注を行うようなときには、個別識別情報に製造受託者側の情報(メーカ名など)を付加して管理することで、どの製造受託者にはどこまでの個別識別情報を提供したかなどを確実に把握することができる。
【0052】
ディスク管理システム10によって、製造委託者側サイト10Aと製造受託者側サイト10Cとが有機的に連結されるものであるから、図5に示すディスク製造管理者側サイト10Bは、結局以下に示すような手段によって構成されていることになる。
【0053】
(1)記録媒体の製造委託者側より提供された記録媒体に付す個別識別情報を受信する受信手段64を有する。
(2)受信した個別識別情報を記憶する記憶手段50を有する。
(3)記憶した個別識別情報を記録媒体の製造受託者側に送信する送信手段64を有する。
(4)個別識別情報に、記録媒体製造受託者側の識別情報を付加した媒体個別属性情報を、記録媒体に記録したとき、その記録が正常になされたときに生成される正常記録情報と、記録媒体への記録が正常になされなかったときに生成される異常記録情報とをそれぞれ受信する受信手段64を有する。
(5)受信した正常記録情報と異常記録情報をそれぞれ記憶する記憶手段50を有する。
(6)正常記録情報と異常記録情報から、記録媒体に対する管理情報を生成する管理情報生成手段72(74,76)を有する。
(7)管理情報を記憶する記憶手段52,54を有する。
(8)これらの手段を制御する制御手段(CPU)72を有する。
【0054】
したがって、システム全体を司るこの制御手段(10)によって、製造委託者側サイト10Aと製造受託者側サイト10Cがそれぞれ有機的に連繋されて管理されることになる。
【0055】
さて、図4は上述した個別識別情報の一例を示す。この例では、製造委託者名(ソフトカスタマー)、製造委託者の識別番号(カスタマー番号)、ディスクのタイトル名(アルバム名)、そして特定桁数のシリアル番号などを含んだディスクIDによって個別識別情報が構成されている。図4に示す個別識別情報の構成は一例である。
【0056】
図5は管理者側サイト10Bに設けられたディスク管理システムの構築例である。図5においては、管理者側特有なサーバが設けられている。まず、個別識別情報を蓄積するディスク製造管理サーバ50を有する。
【0057】
このディスク製造管理サーバ50には製造委託者側より提供された個別識別情報の他に、製造受託者側より提供されたディスク製造時に使用する製造受託者側の固有な情報などもストアされる。
【0058】
さらに、管理費などの課金処理を行うための課金サーバ52と、保守点検情報を蓄積するための保守情報サーバ54が設けられている。これらサーバ50,52,54は個別に設けるのではなく、共通のものでもよい。
【0059】
そして、このシステムも情報端末処理を実行できるように構成されているので、図3に示したシステムと同じ構成を踏襲している。図3と対応する部分には対応する符号(64〜78)を付し、その説明は省略する。
【0060】
図6は図5に示す管理者側サイト10Bにおける処理例を機能的に図示したものであり、送受信部64を経由して入力した例えば製造委託者側サイト10A側からの個別識別情報は一旦情報登録部42において、過去に登録されている個別識別情報と同一であるかどうかなどの検証処理が行われ、過去に使用されたものでないときには管理サーバ50や、他のサーバ52,54などに個別識別情報を登録する。過去に使用されたものと同一であるときは、上述したように製造委託者側サイト10Aに対して照会処理を行う。
【0061】
個別識別情報の読み出し命令がかかったときには、その情報が情報取得部44に一旦保存され、そして命令に則した情報処理を情報処理部46で行い、その処理情報が送受信部64を介して製造委託者側サイト10Aや製造受託者側サイト10Cに発信される。
【0062】
図7は、ディスク個別属性情報の一例を示す。このディスク個別属性情報は管理者(製造委託者)側から提供された個別識別情報と、製造メーカ(工場)側で付加された固有の識別情報とで構成される。図は1つの工場で付加される固有の識別情報が例示されている。
【0063】
ここに、日時データは、ディスク個別属性情報をディスクに書き込んだ日時であり、ディスク個別属性情報書き込み機番号とは、そのディスク個別属性情報をディスクに記録するときに使用したID書き込み機のことである。製造受託者側を特定する固有な識別情報として、図7ではID書き込み機番号に、ディスク製造工場名(製造所コード)を付加した例を示したが、ディスク製造工場名とID書き込み機の番号がディスク管理者側で正確に管理されている場合には、ID書き込み機番号のみにすることも可能である。ディスク管理者側から提供される情報は、図4で説明したものと同様であるので、その説明は割愛する。
【0064】
ディスク個別属性情報を書き込んだときに得られる正常記録情報は、図8に示すような形態で製造受託者側サイト10Cから管理者側サイト10Bに送られてくる。この正常記録情報はディスク個別属性情報に、受託会社名が付加されたものであり、この情報がディスク製造管理サーバ50に蓄積される。複数の製造受託者を管理するときには受託会社名が必要になる。図8の例は、製造受託者が2社(ABC社とDEF社)であるときを示す。
【0065】
図8に示すように、この例では受託者であるディスク製造メーカ名(受託会社名)、その製造工場名(製造所コード)及びその製造工場で設置されているID書き込み機のうち、実際にそのディスクに使用したID書き込み機の番号が製造受託者側の記録情報として送信される。しかし、実際にディスクに記録される情報は、図8に示すように「ディスクに書き込まれたディスク個別属性情報」の欄に示す情報である。「ディスクに書き込まれたディスク個別属性情報」とは、ディスク製造所コード、記録年月日、記録時間を始めとして、ID書き込み機の番号、カスタマー、タイトル及びディスクIDである。
【0066】
このような情報を入手することで、何時、誰が、どこの工場で、そのディスクをスタンピング(製造)したのかを一目瞭然に知ることができる。
【0067】
図9は、正常記録情報から作成された料金情報(課金情報)の一例を示す。この料金情報はディスク出荷情報である正常記録情報からディスク製造費、管理費などを含めた諸費用が管理料として算出され、そして集計される。集計されたこの料金情報が課金サーバ52に蓄積される。料金情報は製造委託者側サイト10Aに請求される。
【0068】
なお、図9ではこの料金情報に関連した情報も記載されている。この例ではディスク製造の製造委託者名(クライアント)、ディスク製造メーカ(受託会社名)、その製造工場名、ディスク出荷情報が併記されている。これらの情報は製造受託者側を管理するために必要な情報となる。
【0069】
図10はID書き込み機に対する保守点検のために使用される管理情報であって、具体的には記録手段であるレーザ(光源)の寿命情報である。その内容としては、ID書き込み機の累積使用回数(使用ID数)と、寿命情報がレーザ平均寿命までの余裕度(%)としてそれぞれ明示されている。そして、ID書き込み機に設けられたレーザの寿命は、大凡ID書き込み回数に比例するものであるから、予め設定された寿命回数(正しく書き込める回数)から逆算して、レーザ平均寿命までの余裕度(%)が寿命情報として算出される。
【0070】
ただし、レーザ平均寿命までの余裕度というのは、実際の書き込みパターンによりかなり変化するので、最初に、このようなデータベースを作成しておき、実際の運用を行い、ID書き込み機のレーザがだめになるごとに、実績データを累積して蓄積することが必要であり、そうすることにより、より正確な不良発生時間を想定できる。
【0071】
また、レーザパワーが下がってくると、書き込みに失敗する回数が増えてくることが分かっている場合は、失敗した回数も蓄積したデータベースを構築することで、より正確な、保守必要時期の予測が可能になる。
【0072】
なお、ID書き込み機の構成によっては、レーザ(レーザダイオード)を流れる電流は、自動パワー制御系(APC)によって通常レーザパワーが自動的に一定値になるようにフィードバックがかかっているので、この電流値の変化具合をモニターする機能を後述するID書き込み機100(図11)に付加し、電流値をディスク個別属性書き込み情報蓄積サーバ82(図11)に記録しておき、一方ディスク個別属性情報と共に送られてきたこの電流値の情報をも参照して寿命情報を作成すれば、より正確な保守点検データを得ることができる。電流値の情報はディスク製造管理者サイト10Bの保守情報サーバ54に蓄積されることになる。
【0073】
図10に示すディスク個別属性情報はレーザの保守管理情報として図5に示す保守情報サーバ54に蓄積されており、適宜なタイミングでその蓄積情報(例えば有料)が製造受託者側サイト10Cに提供される。
【0074】
保守管理情報は製造受託者側サイト10Cでも生成できる情報ではあるが、この蓄積情報を有料として扱えるようにするため、この例では管理者側サイト10Bで生成している。
【0075】
図11は製造受託者側サイト10Cの具体例を示す系統図であって、製造受託者側サイト10Cを構成するシステムにあっても、図5などで説明したように複数のサーバを備えている。
【0076】
このシステムでは複数のID書き込み機100,100、・・・を有する場合を示したので、これら複数のID書き込み機100,100,・・・が工場内ネットワーク102を介して通信インタフェース101に接続されている。
【0077】
製造受託者側サイト10C内に設けられた蓄積サーバ80は、管理者側サイト10Bより転送された個別識別情報を蓄積するためのもので、ID書き込み機100との相互連携により、ディスク1枚ごとに個別識別情報を含むディスク個別属性情報(図8)が順次更新されながら書き込まれる。提供された個別識別情報が不足したようなときには、管理者側サイト10Bを介して製造委託者側サイト10Aに個別識別情報の催促が行われる。
【0078】
書き込み情報蓄積サーバ82には、ディスクに書き込まれたディスク個別属性情報が蓄積される。ディスク個別属性情報を正常に記録することができたときはこのディスク個別属性情報が正常記録情報として書き込み情報蓄積サーバ82に保存され、正常に記録することができなかったときには異常記録情報として保存される。
【0079】
ここに、異常記録情報とは、上述したように記録しようとしたが実際には記録することができなかった個別識別情報とメーカ固有の識別情報とであって、これらに記録エラーフラグが付加されたものである。
【0080】
このシステムも情報端末処理を実行できるように構成されているので、このシステムも図3に示したシステムと同じ構成を踏襲しているので、図3と対応する部分には対応する符号(84〜98)を付し、その説明は省略する。
【0081】
ディスク個別属性情報の書き込み処理例を図12に示す。この処理ステップにおいて、ディスクが書き込み工程に搬送された段階で、ディスク個別属性情報の蓄積サーバ80よりディスク個別属性情報を取得し(ステップ110)、取得したディスク個別属性情報を用いてディスクへの書き込み処理が行われ(ステップ111)、書き込み処理が終了すると、書き込み情報の読み出し処理が行われて、正常に記録されたかどうかのチェックが行われる(ステップ112)。そしてその結果が、正常記録情報としてあるいは異常記録情報として書き込み情報蓄積サーバ82に保存される(ステップS113)。
【0082】
その後、ディスク個別属性情報の更新処理が行われる(ステップ114)。保存された正常記録情報および異常記録情報は適宜のタイミングで、例えば所定のロット単位で管理者側サイト10Bに送出される(ステップ115)。以上の処理が、個別識別情報が無くなるまで継続され、無くなるとディスク個別属性情報の書き込み処理が終了することになる。
【0083】
上述したID書き込み機100は、図13のように構成されたものを使用することができる。ID書き込み機100は基本的には、周知のディスク記録再生装置と同様の構成をなす。
【0084】
図13において、管理者側サイト10Bからのディスク個別属性情報は通信インタフェース120及びCPUを有したコントローラ122を介してディスク個別属性情報の蓄積サーバ80に取り込まれ、取り込まれたディスク個別属性情報は適宜なタイミングに読み出される。読み出されたディスク個別属性情報はエンコーダ123で記録に適したフォーマットに変換され、フォーマット返還後のディスク個別属性情報によってレーザコントロール用ドライバ124が駆動される。
【0085】
ID書き込み機100が複数台ある場合には、これらと工場内ネットワーク102が通信インタフェース101で接続されており、このような場合でも、CPU92は兼用することができ、それぞれのID書き込み機100に対し個別にディスク個別属性情報を送受できる。もちろん蓄積サーバ80やID書き込み情報蓄積サーバ82も共用できる。
【0086】
ドライバ124は光ピックアップユニット126に設けられたレーザ128をコントロールする。周知のように、ディスク150に情報を記録するときはハイパワー(例えば50mW程度)となるようにレーザパワーがコントロールされ、ディスク150から情報を読み取るときには数mW(例えば3mW程度)のレーザパワーとなるようにドライバ124によってコントロールされる。
【0087】
光ピックアップユニット126は周知のようにレーザ128の他に、複数の光学系を有し、レーザはこれら光学系を介してディスク150に照射されて、ディスク個別属性情報の記録が行われる。図13では光学系の全体は図示しないが、代表してビームスプリッタ130および対物レンズ132を示す。また、このディスク150よりの戻り光が対物レンズ132およびビームスプリッタ130を介して光検出素子134に導かれて、読み取った情報が電気信号(再生信号)に変換される。
【0088】
再生信号はRFアンプ136を介してデコーダ137に供給されて再生信号の復調処理が行われる。復調された再生信号はコントローラ122に供給される。ディスク150への情報の書き込みや読み出しを行うには、ドライバ140によってモータ142を駆動してディスク150を線速度(CLV)が一定となるように回転制御される。この他に、光ピックアップユニット126をディスク半径方向にスライドさせるためのスレッドモータ144が制御される他、コントローラ122では再生信号から生成したトラッキング信号およびフォーカス信号に基づいてサーボコントローラ146が制御されて、周知のように情報を正しく書き込み、書き込まれている情報を正しく読み出せるように光ピックアップユニット126が2軸制御される。
【0089】
ディスク150の所定エリアにディスク個別属性情報を書き込むには、ディスク150よりデータを読み込んで、そのデータからディスク150のアドレス情報を抽出してディスク個別属性情報の書き込み位置を探索することになる。書き込み位置に到達したときディスク個別属性情報をそのエリアに書き込む。
【0090】
また、実際に書き込まれたディスク個別属性情報の読み出し処理が、書き込み処理の直後に行われて、記録の良否が判断される。その結果が正常記録情報あるいは異常記録情報として蓄積サーバ82にストアされる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明に係る記録媒体の管理方法および記録媒体の管理システムでは、製造委託者側から記録媒体に対する個別識別情報を取得すると共に、製造受託者側から提供される正常記録情報および異常記録情報から、記録媒体に対する管理情報を生成するようにしたものである。
【0092】
記録媒体の管理情報としては、正常記録情報や異常記録情報を始めとして、製造された記録媒体に対する管理料などの料金情報や、ディスク個別属性情報の記録手段に対する寿命情報などがあり、これらの管理情報から実際に製造受託者側で製造された記録媒体の数など正確に把握できるので、製造情報の管理を正確に行えるようになる。製造委託者側には製造された記録媒体の数を正確に報告することができるし、正常記録情報に基づいて料金情報や、場合によっては製造受託者側で使用するディスク個別属性情報の記録手段に対する保守点検情報なども提供できるので、記録媒体の製造に関する一元管理が容易になる。
【0093】
また、製造され、出荷された製品番号(個別識別情報)が、ディスク製造委託者に情報として報告されるので、記録媒体の製造委託者がこれらの個別識別情報を使用する上でも、個別識別情報が重複したり、不正番号が出現しなくなり、不正のディスクが市場に出回ったとしてもどこで製造したか調査することができ、使用上使い勝手が良い。
【0094】
したがってこの発明は、CDやDVDなどのディスク状記録媒体を大量に製造するときのディスク管理用システムなどに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る製造された記録媒体の管理システムの実施の形態を示すネットワーク構築図である。
【図2】製造された記録媒体を管理するときの処理の流れを示す図である。
【図3】ディスク製造委託者側サイトのシステム構築例を示す系統図である。
【図4】個別識別情報の一例を示す図である。
【図5】ディスク製造管理者側サイトのシステム構築例を示すの系統図である。
【図6】ディスク製造委託者側サイトの動作処理例を示すブロック図である。
【図7】書き込まれるディスク個別属性情報の一例を示す図である。
【図8】受託者とディスク個別属性情報との関係の一例を示す図である。
【図9】課金情報の一例を示す図である。
【図10】レーザ保守管理情報の一例を示す図である。
【図11】製造受託者側サイトのシステム構築例を示す系統図である。
【図12】ディスク個別属性情報の書き込み処理例を示す図である。
【図13】ID書き込み機の一例を示す系統図である。
【符号の説明】
10・・・ディスク製造管理システム、10A・・・ディスク製造委託者側サイト、10B・・・ディスク製造管理者側サイト、10C・・・ディスク製造受託者側サイト、12・・・ネットワーク、14・・・マスタディスク、20・・・ディスク管理情報蓄積サーバ、22・・・ユニークID格納サーバ、50・・・ディスク製造管理サーバ、52・・・課金サーバ、54・・・保守情報サーバ、80・・・ディスク個別属性情報蓄積サーバ、82・・・ID書き込み情報蓄積サーバ、100・・・ID書き込み機、150・・・製造用ディスク
Claims (13)
- 記録媒体の製造委託者側より提供された上記記録媒体に付す個別識別情報を取得するステップと、
取得した上記個別識別情報を、上記記録媒体を製造する記録媒体製造受託者側に提供するステップと、
上記個別識別情報に、上記記録媒体製造受託者側の識別情報を付加した媒体個別属性情報を、上記記録媒体に記録したとき、その記録が正常になされたときに生成される正常記録情報と、上記記録媒体への記録が正常になされなかったときに生成される異常記録情報とをそれぞれ取得するステップと、
上記正常記録情報と上記異常記録情報から、上記記録媒体に対する管理情報を生成するステップとを有し、
上記正常記録情報は上記媒体個別属性情報そのものであり、上記異常記録情報は上記媒体個別属性情報に記録不良を示す情報が付加されたものであり、
上記記録媒体製造受託者側の上記識別情報は、上記記録媒体製造受託者、記録媒体個別属性情報書き込み機のうちの何れか1以上の情報を含む
ことを特徴とする記録媒体の管理方法。 - 上記管理情報には、上記記録媒体の製造管理に関する料金情報、媒体個別属性情報記録手段に対する寿命情報のうちの何れか1以上の情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の記録媒体の管理方法。
- 上記正常記録情報から、上記記録媒体の製造管理に対する料金情報を生成するステップを有することを特徴とする請求項1記載の記録媒体の管理方法。
- 上記正常記録情報と異常記録情報から、個別識別情報記録手段に対する寿命情報を生成するステップを有することを特徴とする請求項1記載の記録媒体の管理方法。
- 上記製造委託者側より提供される上記個別識別情報と、過去に委託された登録済み個別識別情報とを照合し、照合が一致しなかったとき、上記個別識別情報を上記製造受託者側に提供するステップを有することを特徴とする請求項1記載の記録媒体の管理方法。
- 上記製造委託者側より提供される上記個別識別情報と、過去に委託された登録済み個別識別情報とを照合し、照合が一致したときには上記製造委託者側に上記個別識別情報の照会処理を行うステップを含むことを特徴とする請求項5記載の記録媒体の管理方法。
- 上記記録媒体は、ディスク状記録媒体であることを特徴とする請求項1記載の記録媒体の管理方法。
- 記録媒体の製造委託者側より提供された上記記録媒体に付す個別識別情報を受信する受信手段と、
受信した上記個別識別情報を記憶する記憶手段と、
記憶した上記個別識別情報を上記記録媒体の製造受託者側に送信する送信手段と、
上記個別識別情報に、上記記録媒体製造受託者側の識別情報を付加した媒体個別属性情報を、上記記録媒体に記録したとき、その記録が正常になされたときに生成される正常記録情報と、上記記録媒体への記録が正常になされなかったときに生成される異常記録情報とをそれぞれ受信する受信手段と、
受信した上記正常記録情報と異常記録情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、
上記正常記録情報と異常記録情報から、上記記録媒体に対する管理情報を生成する管理情報生成手段と、
上記管理情報を記憶する記憶手段と、
これらの手段を制御する制御手段とを備え、
上記正常記録情報は上記媒体個別属性情報そのものであり、上記異常記録情報は上記媒体個別属性情報に記録不良を示す情報が付加されたものであり、
上記記録媒体製造受託者側の上記識別情報は、上記記録媒体製造受託者、記録媒体個別属性情報書き込み機のうちの何れか1以上の情報を含む
ことを特徴とする記録媒体の管理システム。 - 上記管理情報には、上記記録媒体の製造管理に関する料金情報、個別属性情報記録手段に対する寿命情報のうちの何れか1以上の情報が含まれることを特徴とする請求項9記載の記録媒体の管理システム。
- 上記制御手段では、受信した正常記録情報から上記記録媒体の製造管理に対する料金情報が生成されることを特徴とする請求項8記載の記録媒体の管理システム。
- 上記制御手段では、正常記録情報と異常記録情報から個別識別情報記録手段に対する寿命情報が生成されることを特徴とする請求項8記載の記録媒体の管理システム。
- 上記制御手段では、受信した上記製造委託者側からの個別識別情報と、上記記憶手段に記憶されている登録済みの個別識別情報との照合処理が行われるようになされたことを特徴とする請求項8記載の記録媒体の管理システム。
- 上記制御手段での照合処理の結果、上記製造委託者側からの個別識別情報と、上記記憶手段に記憶されている登録済みの個別識別情報とが一致していないときには、上記製造委託者より提供された上記個別識別情報を上記製造受託者側に提供する送信処理を行い、一致しているときには製造受託者側への照会処理を行うようにしたことを特徴とする請求項12記載の記録媒体の管理システム。
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