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JP4100230B2 - 車両用ワイパユニット - Google Patents
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JP4100230B2 - 車両用ワイパユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントガラスの両側に左右のワイパアームが対向して設けられた車両用ワイパユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前部には、エンジンルームと客室とを仕切るようにダッシュパネルが設けられ、このダッシュパネルの上端部に車幅方向に沿って閉断面を有するカウルトップパネルが結合され、このカウルトップパネルの両端部がサスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネルの上部に結合されている。そして、カウルトップパネルの上部にフロントガラスの下端部が固着され、内部にワイパユニットを収容している。このような従来のワイパユニットとしては、下記に示す特許文献1がある。
【0003】
【特許文献1】
特許第2888651号
【0004】
特許文献1に記載された「対向払拭型ワイパ」は、フロントガラスの両側にワイパアームの基端部が回動自在に支持されており、右側に配設されたワイパモータと中央部に配設されたベルクランクとがロッドにより連結されると共に、このベルクランクと右側のワイパアームとがロッド、セグメントレバー、ロッドを介して連結される一方、ベルクランクと左側のワイパアームとがロッドを介して連結されたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の「対向払拭型ワイパ」にあっては、左右のワイパアームがフロントガラスの両側に支持され、右側にワイパモータを有する駆動部が配設されると共に、中央部にベルクランクが配設されており、駆動部とベルクランクと各ワーパアームとが所定長さのロッドにより連結されている。そのため、全体の構成部品が増加して組立作業に長時間を要してしまい、作業性がよくないという問題がある。また、駆動部とベルクランクと各ワイパアームとが車幅方向に離間して配設されているため、長いロッドを多数用いて連結することとなる。このため、各部品が単独でボディに取付けられることとなり、各部品間の剛性低下によりワイパアームの適正な作動が困難となってしまう。
【0006】
また、近年は車両のメンテナンス作業性を考慮し、カウルトップパネルを前後分割式とし、カウルトップフロントを艤装部品として取り外し可能としている。ところが、カウルトップパネルには、ワイパユニットが車幅方向のほぼ全域にわたって装着されているため、カウルトップフロントを取り外すときに、ワイパユニットも解体しなければならず、メンテナンス作業が面倒なものとなってしまうという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するものであって、構造の簡素化を図ることで組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上する共に適正な作動を可能とした車両用ワイパユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1の発明の車両用ワイパユニットでは、ウルトップパネルの左右両側に配設された第1、第2支持軸によってそれぞれ支持される第1、第2ワイパアームを有し、この第1、第2ワイパアームが対向して往復回動可能に設けられ、各ワイパアームの先端部に装着された第1、第2ワイパブレードがフロントガラスのほぼ中央部を重複して払拭可能に構成し、駆動部、この駆動部の駆動力を各ワイパアームに振り分ける駆動力振り分け機構、第1支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第1支持軸に伝達する第1連結ロッドを駆動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの一端部に装着する一方、第2支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第2支持軸に伝達する第2連結ロッドを従動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの他端部に装着している。
【0009】
従って、ワイパ駆動機構を駆動部ユニットと従動部ユニットとにモジュール化して車体に装着することで、構造を簡素化して組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上することができる共に、取付ける部品点数を削減し、多数の長いロッド等を不要として部品間の剛性を向上することで、ワイパアームの適正な作動を可能とすることができる。
【0010】
請求項2の発明の車両用ワイパユニットでは、駆動力振り分け機構と第2連結ロッドの端部とを着脱自在に連結している。従って、メンテナンス作業時には、駆動力振り分け機構から第2連結ロッドの端部を取り外すことで、カウルトップパネルの車幅方向中央部に作業空間部を確保することができ、作業性を向上することができる。
【0011】
請求項3の発明の車両用ワイパユニットでは、駆動部ユニットを、駆動部及び第1支持軸が支持された第1駆動ベースと、駆動力振り分け機構が支持された第2駆動ベースとを連結部材により一体に連結して構成している。従って、駆動部ユニットの各構成部材を2つの駆動ベースに分割して支持したことで、駆動ベースの大型化を防止することができると共に、レイアウトの自由度を向上することができる。
【0012】
請求項4の発明の車両用ワイパユニットでは、カウルトップパネルを、車両のエンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネルと、ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、ダッシュパネルの上部とカウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に両側部が前方に延出されて中央部に作業用切欠部が設けられたカウルトップインナと、カウルトップインナに作業用切欠部を被覆するように着脱自在に連結されたカウルトップフロントにより構成し、駆動部ユニット及び従動部ユニットを、各々カウルトップアウタ及びカウルトップインナに支持している。従って、ワイパユニットをカウルトップフロントに支持する必要はなく、ワイパユニットを解体せずにカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができ、また、カウルトップパネルを板金部品により容易に、且つ、低コストで製作することができる。
【0013】
請求項5の発明の車両用ワイパユニットでは、カウルトップパネルに設けられたワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュを設け、デッキガーニッシュを作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも分割して設け、この中央部を単独で着脱可能としている。従って、メンテナンス作業時にカウルトップフロントと共にデッキガーニッシュの中央部を取り外せばよく、ワイパアーム及びワイパユニットを取り外す必要がないので作業性を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1に本発明の一実施形態に係る車両用ワイパユニットを表す概略、図2に本実施形態の車両用ワイパユニットが装着されるカウルトップパネルの概略、図3に図1のIII−III断面、図4にカウルトップパネルの正面視、図5にカウルトップパネルの平面視、図6にワイパユニットにおける駆動部ユニットの平面視、図7にワイパユニットにおける駆動部ユニットの側面視、図8にワイパユニットにおける従動部ユニットの平面視、図9にデッキガーニッシュの概略、図10にデッキガーニッシュの取付部の断面を示す。
【0016】
本実施形態の車両用ワイパユニットにおいて、図1及び図5に示すように、エンジンルームEと客室Cとを仕切るようにダッシュパネル11が立設され、このダッシュパネルの左右側部は図示しないフロントピラーに結合され、下部は図示しないフロアパネルに結合されている。また、ダッシュパネル11の上端部にカウルトップアウタ12の後端部が溶接により結合されると共に、ダッシュパネル11の上部にカウルトップインナ13の後端部が溶接により結合され、カウルトップアウタ12がカウルトップインナ13の前端部に溶接により結合されることで、車幅方向に沿って閉断面をなすカウルトップパネル14の一部、つまり、カウルトップリヤが構成されている。そして、カウルトップアウタ13の上部にフロントガラス15の下端部が接着剤16により固着されている。
【0017】
図示しない左右一対のフロントサイドメンバにはそれぞれスプリングハウスパネル17a,17bが接合され、内部にサスペンション装置のスプリングを収容可能となっている。カウルトップインナ13は両側部が水平をなして前方に底部18a,18bが延出され、この左右の底部18a,18bから上方に立ち上がって縦壁部19a,19bが形成され、上端部が水平に屈曲したフランジ部20a,20bが形成されている。そして、左右のスプリングハウスパネル17a,17bには上端部にフランジ21a,21bを有するアッパフレーム22a,22bが結合されており、カウルトップインナ13の左右の底部18a,18bが各スプリングハウスパネル17a,17bの上部に溶接により結合されると共に、カウルトップインナ13の左右端部がアッパフレーム22a,22bの下部に溶接により結合されている。
【0018】
従って、ダッシュパネル11、カウルトップアウタ12、カウルトップインナ13、スプリングハウスパネル17a,17b、アッパフレーム22a,22bが溶接結合により連続した一体組み立て部品を構成することとなり、十分な剛性を確保することができる。また、カウルトップパネル14の両側部はU字形断面を構成することとなり、捩り剛性も向上する。
【0019】
また、カウルトップインナ13は、前側の中央部に作業用切欠部23が設けられており、カウルトップインナ13にはこの作業用切欠部23を被覆するようにカウルトップパネル14の一部を構成するカウルトップフロント24が締結されている。即ち、カウルトップインナ13における作業用切欠部23の周縁に沿って複数の取付孔25が形成されている。一方、カウルトップフロント24は、底部26(26a,26b,26c)と縦壁部27とフランジ部28とが連続して形成されてなり、後方側の周縁に沿って複数の取付孔29が形成されている。そして、カウルトップフロント24がカウルトップインナ13の作業用切欠部23を被覆するように、且つ、作業用切欠部23の周縁に図示しないシール材を介してカウルトップフロント24の周縁が重合するように配設され、複数のボルト30が各取付孔24,29を貫通して着脱自在に締結される。
【0020】
このカウルトップフロント24は、底部26が車幅方向一端部と他端部とで高低差をもって形成されている。即ち、カウルトップフロント24の底部26は、車幅方向に高さの異なる3つの右底26a、中央底26b、左底26cが段差26d,26eにより連続したものとなっており、右底26aの位置が最も低く、左底26cが最も高い位置に設定されている。一方、カウルトップインナ13にて、カウルトップフロント24が重なる作業用切欠部23の周縁は、カウルトップフロント24の各底26a,26b,26cと同様に、3つの底31a,31b,31cと段差31d,31eが形成されている。また、カウルトップフロント24の右底26aに連結されるカウルトップインナ13の底部18aは、この右底26aより低い位置に、左底26cに連結される底部18bはこの左底26cより低い位置に設定され、雨水等がカウルトップフロント24に溜まらずにカウルトップインナ13側に流れて排水されるようになっている。
【0021】
このように構成されたカウルトップパネル14には、内部にワイパユニット収容部32が形成され、この収納部32にワイパユニット51が収容されており、上方がデッキガーニッシュ41により隠蔽されている。
【0022】
ここで、ワイパユニット51について詳細に説明する。このワイパユニット51は、図1、図6乃至図8図に示すように、アーム対向式であって、駆動部ユニット52と従動部ユニット53とから構成されている。駆動部ユニット52において、第1駆動ベース54と第2駆動ベース55とが連結パイプ56により一体に連結され、それぞれ脚部57,58が連結されることで、4つの取付部59a,59b,59c,59dが設けられている。
【0023】
第1駆動ベース54の下面には駆動モータ(駆動部)60及び減速機61が取付けられ、上方に駆動軸62が突出し、連結リンク63の基端部が固結されている。一方、第2駆動ベース55の上面にはベルクランク(駆動力振り分け機構)64の中間部が支持軸65により回動自在に支持されている。そして、連結リンク63の先端部とベルクランク64の一端部とが駆動ロッド66を介して連結軸67,68により回動自在に連結されている。また、第1駆動ベース54には第1出力軸69が回動自在に支持され、下端部が第1駆動ベース54の下面にて駆動リンク70の基端部に固結される一方、上端部が第1駆動ベース54の上方に突出している。そして、ベルクランク64の一端部と駆動リンク70の先端部とが連結ロッド71を介して連結軸72,73により回動自在に連結されている。
【0024】
一方、従動部ユニット53にて、従動ベース74は3つの脚部75,76,77が連結されることで、3つの取付部78a,78b,78cが設けられている。従動ベース74の中央部には第2出力軸79が回動自在に支持され、下端部が従動ベース74の下面にて従動リンク80の基端部に固結される一方、上端部が従動ベース74の上方に突出している。そして、ベルクランク64の他端部には連結リンク81の基端部が連結軸82により回動自在に連結されており、連結リンク81の先端部と従動リンク80の先端部とが連結ロッド83を介して連結ボルト84と連結軸85により回動自在に連結されている。この場合、連結リンク81の先端部と連結ロッド83の一端部とは、連結軸82,85とほぼ直行する方向に沿った連結ボルト84により着脱自在に連結されている。
【0025】
そして、第1出力軸69に第1ワイパアーム86の基端部が着脱自在に連結される一方、第2出力軸79に第2ワイパアーム87の基端部が着脱自在に連結されており、各ワイパアーム86,87の先端部にはワイパブレード88,89が装着されている。
【0026】
このように構成されたワイパユニット51は、駆動部ユニット52及び従動部ユニット53をそれぞれモジュール化し、カウルトップパネル14の収容部32に装着した後、ユニット52,53同士を連結するようにしている。この場合、駆動部ユニット52の2つの取付部59a,59bはカウルトップアウタ12に締結され、取付部59cは取付ブラケット90(図3参照)を介してカウルトップアウタ12に締結され、取付部59dはボルト30によりカウルトップフロント24と共にカウルトップアウタ12に締結されている。また、従動部ユニット53の3つの取付部78a,78b,78cはカウルトップアウタ12に締結されている。そして、従動部ユニット53側の連結ロッド83の一端部を、駆動部ユニット52の連結リンク81の先端部に連結ボルト84により連結する。
【0027】
また、デッキガーニッシュ41は、図3及び図9、図10に示すように、ワイパユニット51が収容されたワイパユニット収容部32を上方から被覆するものであり、駆動部ユニット52及び従動部ユニット53に対応した収容部32を被覆する側部ガーニッシュ42,43と、駆動部ユニット52と従動部ユニット53の間の領域、つまり、カウルトップインナ13の作業用切欠部23に対応した中央部ガーニッシュ44とに3分割されている。そして、各ガーニッシュ42,43,44は後端部がフロントガラス15に下端部に嵌合する一方、側部ガーニッシュ42,43の前端部がカウルトップインナ13のフランジ部20a,20bにクリップ50aにより取付けられ、中央部ガーニッシュ44がカウルトップフロント24のフランジ部28にクリップ50bにより取付けられており、中央部ガーニッシュ44が単独で着脱可能となっている。
【0028】
そして、各側部ガーニッシュ42,43にはワイパユニット51の第1、第2出力軸69,79が突出する開口45,46が形成されている。また、デッキガーニッシュ41の中央部には車幅方向に沿って縦壁部47が形成され、フード48の後端部が近接して内部を隠蔽するようにしている。更に、デッキガーニッシュ41の前端上面部には車幅方向に沿ってウェザーストリップ49が装着され、フード48が密着してエンジンルームE内への雨水の侵入を防止している。
【0029】
このように構成された本実施形態の車両用ワイパユニットは、図1乃至図3示すように、車体の組立ラインにおいて、ダッシュパネル11の上端部にカウルトップアウタ12及びカウルトップインナ13が溶接により結合され、底部18a,18bがスプリングハウスパネル17a,17bに溶接により結合される。この組立状態で、カウルトップパネル14の両側部はU字断面形状をなしているため、十分な車体剛性を確保できる。また、カウルトップインナ13に作業用切欠部23が設けられているため、作業者はこの作業用切欠部23を用いてエンジンルームE内でブレーキの倍力装置などの部材をダッシュパネル11に容易に装着することができる。その後、カウルトップインナ13にカウルトップフロント24をボルト締結し、内部にワイパユニット51を収容してデッキガーニッシュ41を取付けることができる。
【0030】
また、車両のメンテナンス時に、作業者はカウルトップフロント24を取り外し、前述と同様に、作業用切欠部23を用いてエンジンルームE内で各種の作業を行う。この場合、ワイパユニット51(駆動部ユニット52、従動部ユニット53)がカウルトップアウタ12やカウルトップインナ13に支持されているため、ボルト30を弛緩するだけで容易にカウルトップフロント24を取り外すことができ、ワイパユニット51を解体する必要はなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【0031】
そして、カウルトップインナ13からカウルトップフロント24を取り外すとき、図4及び図5に示すように、全てのボルト30を弛緩した後、カウルトップインナ13に対してカウルトップフロント24を右方(図5にて矢印A方向)へ移動し、左底26cと底部18bとの重なりが解除されてから、カウルトップフロント24の左端部前方を(図5にて矢印B方向)へ移動することで、カウルトップフロント24を容易に取り外すことができる。
【0032】
このように本実施形態の車両用ワイパユニットにあっては、カウルトップパネル14の左右両側に第1、第2ワイパアーム86,87を対向して往復回動可能に装着し、駆動モータ60、この駆動モータ60の駆動力を各ワイパアーム86,87に振り分けるベルクランク64、出力軸69、ベルクランク64により振り分けられた駆動力を出力軸59に伝達する連結ロッド71を駆動部ユニット52として一体化してカウルトップパネル14の一端部に装着する一方、出力軸79、ベルクランク64により振り分けられた駆動力を出力軸79に伝達する連結ロッド83を従動部ユニット53として一体化してカウルトップパネル14の他端部に装着している。
【0033】
従って、ワイパユニット51を駆動部ユニット52と従動部ユニット53とにモジュール化してカウルトップパネル14に装着することで、部品点数が減少して構造を簡素化し、組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上することができる共に、複数部品を一体化することで多数の長い連結ロッド等を不要として剛性を向上することができ、ワイパアーム86,87の適正な作動を可能とすることができる。
【0034】
また、駆動部ユニット52側のベルクランク64と従動部ユニット53の連結ロッド83の端部とを着脱自在に連結しており、メンテナンス作業時に、ベルクランク64から連結ロッド83の端部を取り外すことで、カウルトップパネル14の車幅方向中央部に作業空間部23を確保することができ、作業性を向上することができる。
【0035】
更に、駆動部ユニット51を、駆動モータ60及び出力軸69が支持された第1駆動ベース54と、ベルクランク64が支持された第2駆動ベース55とを連結パイプ55により一体に連結して構成しており、駆動部ユニット52の各構成部材を2つの駆動ベース54,55に分割して支持したことで、駆動ベース54,55の大型化を防止することができると共に、レイアウトの自由度を向上することができる。
【0036】
そして、エンジンルームEと客室Cとを仕切るダッシュパネル11の上端部にカウルトップアウタ12とカウルトップインナ13を結合して車幅方向に沿った閉断面を構成し、カウルトップインナ13の両側部を前方に延出してカウルトップアウタ13と共にU字形断面のワイパユニット収容部32を構成すると共に、カウルトップインナ13の中央部に作業用切欠部23を形成し、この作業用切欠部を被覆するようにカウルトップインナ13の前端部にカウルトップフロント24を着脱自在に連結している。
【0037】
従って、カウルトップインナ13の両側部を延出してU字形断面を構成することで、車体剛性を向上することができると共に、カウルトップフロント24を取り外して作業用切欠部23を確保することができ、また、カウルトップアウタ12及びカウルトップインナ13で構成するワイパ収容部32にワイパユニット51を装着することができ、このワイパユニット51を解体することなくカウルトップフロント34を取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができる。
【0038】
また、ダッシュパネル11とカウルトップアウタ12とカウルトップインナ13とスプリングハウスパネル17a,17bとを互いに溶接により一体に結合することで、一体構造体となって車体剛性を向上することができる一方、カウルトップフロント24をカウルトップインナ13にボルト締結しており、メンテナンス作業時にカウルトップフロント24を容易に取り外すことができる。
【0039】
そして、ワイパユニット51をカウルトップアウタ12及びカウルトップインナ13に支持し、ワイパユニット収容部32を上方から被覆するデッキガーニッシュ41における作業用切欠部23に対応した中央部ガーニッシュ44を分割して着脱可能としている。従って、ワイパユニット51をカウルトップフロント24に支持する必要はなく、ワイパユニット51を解体せずにカウルトップフロント24を取り外すことができ、このとき、中央部ガーニッシュ44のみを取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【0040】
また、カウルトップフロント24の底部26を車幅方向一端部と他端部とが高低差をもつように、右底26a、中央底26b、左底26cが段差26d,26eにより連続するように形成している。従って、カウルトップフロント24を車幅方向にずらしてから前方に移動して取り外すことで、作業用切欠部23を容易に確保することができ、メンテナンス作業性を向上することができ、このとき、カウルトップフロント24には雨水等が溜まっていることはなく、この雨水等が各種作業に支障を来たすことはない。
【0041】
そして、カウルトップインナ13に対してカウルトップフロント24を上方から重合して連結しており、両者の間のシールは簡易なものでよくなり、低コスト化を可能とすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の車両用ワイパユニットによれば、カウルトップパネルの左右両側に配設された第1、第2支持軸によってそれぞれ支持される第1、第2ワイパアームを有し、この第1、第2ワイパアームが対向して往復回動可能に設けられ、各ワイパアームの先端部に装着された第1、第2ワイパブレードがフロントガラスのほぼ中央部を重複して払拭可能に構成し、駆動部、この駆動部の駆動力を各ワイパアームに振り分ける駆動力振り分け機構、第1支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第1支持軸に伝達する第1連結ロッドを駆動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの一端部に装着する一方、第2支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第2支持軸に伝達する第2連結ロッドを従動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの他端部に装着したので、ワイパ駆動機構を駆動部ユニットと従動部ユニットとにモジュール化して車体に装着することで、構造を簡素化して組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上することができる共に、複数部品を一体化することで多数の長いロッド等を不要として剛性を向上することができ、ワイパアームの適正な作動を可能とすることができる。
【0043】
請求項2の発明の車両用ワイパユニットによれば、駆動力振り分け機構と第2連結ロッドの端部とを着脱自在に連結したので、メンテナンス作業時には、駆動力振り分け機構から第2連結ロッドの端部を取り外すことで、カウルトップパネルの車幅方向中央部に作業空間部を確保することができ、作業性を向上することができる。
【0044】
請求項3の発明の車両用ワイパユニットによれば、駆動部ユニットを、駆動部及び第1支持軸が支持された第1駆動ベースと、駆動力振り分け機構が支持された第2駆動ベースとを連結部材により一体に連結して構成したので、駆動部ユニットの各構成部材を2つの駆動ベースに分割して支持したことで、駆動ベースの大型化を防止することができると共に、レイアウトの自由度を向上することができる。
【0045】
請求項4の発明の車両用ワイパユニットによれば、カウルトップパネルを、車両のエンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネルと、ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、ダッシュパネルの上部とカウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に両側部が前方に延出されて中央部に作業用切欠部が設けられたカウルトップインナと、カウルトップインナに作業用切欠部を被覆するように着脱自在に連結されたカウルトップフロントにより構成し、駆動部ユニット及び従動部ユニットを、各々カウルトップアウタ及びカウルトップインナに支持したので、ワイパユニットをカウルトップフロントに支持する必要はなく、ワイパユニットを解体せずにカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができ、また、カウルトップパネルを板金部品により容易に、且つ、低コストで製作することができる。
【0046】
請求項5の発明の車両用ワイパユニットによれば、カウルトップパネルに設けられたワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュを設け、デッキガーニッシュを作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも分割して設け、この中央部を単独で着脱可能としたので、メンテナンス作業時にカウルトップフロントと共にデッキガーニッシュの中央部を取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用ワイパユニットを表す概略図である。
【図2】本実施形態の車両用ワイパユニットを表すカウルトップパネルの概略図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】カウルトップパネルの正面図である。
【図5】カウルトップパネルの平面図である。
【図6】ワイパユニットにおける駆動部ユニットの平面図である。
【図7】ワイパユニットにおける駆動部ユニットの側面図である。
【図8】ワイパユニットにおける従動部ユニットの平面図である。
【図9】デッキガーニッシュの概略図である。
【図10】デッキガーニッシュの取付部の断面図である。
【符号の説明】
11 ダッシュパネル
12 カウルトップアウタ
13 カウルトップインナ
14 カウルトップパネル
15 フロントガラス
17a,17b スプリングハウスパネル
18a,18b 底部
19a,19b 縦壁部
23 作業用切欠部
24 カウルトップフロント
26 底部
32 ワイパユニット収容部
41 デッキガーニッシュ
42,43 側部ガーニッシュ
44 中央部ガーニッシュ
51 ワイパユニット
52 駆動部ユニット
53 従動部ユニット
54 第1駆動ベース
55 第2駆動ベース
56 連結パイプ
60 駆動モータ(駆動部)
64 ベルクランク(駆動力振り分け機構)
66 駆動ロッド
69,79 出力軸(支持軸)
71,83 連結ロッド
74 従動ベース
84 連結ボルト
86,87 ワイパアーム

Claims (5)

  1. カウルトップパネルの左右両側に配設された第1、第2支持軸によってそれぞれ支持される第1、第2ワイパアームを有し、該第1、第2ワイパアームは対向して往復回動可能に設けられ、前記各ワイパアームの先端部に装着された第1、第2ワイパブレードがフロントガラスのほぼ中央部を重複して払拭する車両用ワイパユニットにおいて、駆動部、該駆動部の駆動力を前記各ワイパアームに振り分ける駆動力振り分け機構、前記第1支持軸、前記駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を前記第1支持軸に伝達する第1連結ロッドを駆動部ユニットとして一体化して前記カウルトップパネルの一端部に装着する一方、前記第2支持軸、前記駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を前記第2支持軸に伝達する第2連結ロッドを従動部ユニットとして一体化して前記カウルトップパネルの他端部に装着したことを特徴とする車両用ワイパユニット。
  2. 請求項1記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記駆動力振り分け機構と前記第2連結ロッドの端部とを着脱自在に連結したことを特徴とする車両用ワイパユニット。
  3. 請求項1記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記駆動部ユニットは、前記駆動部及び前記第1支持軸が支持された第1駆動ベースと、前記駆動力振り分け機構が支持された第2駆動ベースとが連結部材により一体に連結されて構成されたことを特徴とする車両用ワイパユニット。
  4. 請求項1記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記カウルトップパネルは、車両のエンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネルと、該ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、前記ダッシュパネルの上部と前記カウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に両側部が前方に延出されて中央部に作業用切欠部が設けられたカウルトップインナと、該カウルトップインナに前記作業用切欠部を被覆するように着脱自在に連結されたカウルトップフロントにより構成され、前記駆動部ユニット及び前記従動部ユニットは、各々前記カウルトップアウタ及び前記カウルトップインナに支持されたことを特徴とする車両用ワイパユニット。
  5. 請求項記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記カウルトップパネルに設けられたワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュが設けられ、該デッキガーニッシュは前記作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも分割して設け、前記中央部を単独で着脱可能としたことを特徴とする車両用ワイパユニット。
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