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JP4100289B2 - 自動販売機 - Google Patents
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JP4100289B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

この発明は、販売商品である物品を冷却又は加温しながら格納する自動販売機に関し、たとえば清涼飲料や薬用ドリンク剤等を省スペースで陳列しながら販売するのに利用して有効である。
販売商品としての物品を外部から透視可能な陳列状態で格納しながら販売する自動販売機は、所謂シースルー型の自動販売機として従来から提供されている。従来のシースルー型自動販売機は全体が四側面を有する直方体の筐体によって構成され、その筐体の前面に断熱透明パネルを配置することにより、その前面から内部の物品を透視できるようにしてある。これにより、例えば利用者は、物品の実物を目で確認して購入することができる。このように、実物を陳列状態で販売するシースルー型自動販売機は、実物と見本とが異なるといった間違いの回避や、実物展示による販売促進等の効果が期待される。
特開平10−188107号公報 特開平11−250341号公報
従来のシースルー型自動販売機は、前述したように、全体が四側面を有する直方体の筐体によって構成され、その筐体の前面だけに断熱透明パネルが配置されているため、内部に格納されている物品は前面に立って見なければ視認することができない。つまり、格納されている物品は一方向からしか透視することができず、所謂アメニティ性のある陳列効果を得るには不十分であった。
一方、アメニティ性を求めて、例えば筐体の全側面から視認可能なシースルー型自動販売機を提供するとすれば、当該側面に沿って配設される物品格納部は、従来のシースルー型自動販売機の商品収納搬出コラムを略環状としたものに相当し得るために、当該略環状の内方側の空間が冷却又は加温が可能でありながら有効利用されない恐れがある。つまり、自動販売機の商品収納量が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、アメニティ性に優れた外観を具備しつつ、商品収納量の高い自動販売機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための発明は、物品を販売するための販売指令に基づいて、物品格納部に格納されている物品を払出口へ搬出させる自動販売機において、鉛直軸を中心に回転する回転体、前記鉛直軸の方向における前記回転体の周囲にて複数の物品列を保持しつつ前記回転体とともに回転する複数のホルダ、を有し、前記販売指令に基づいて回転することによって、前記複数の物品列のうちの何れかの物品を、前記物品格納部の床の物品落し穴から前記払出口へ搬出させるための回転ホルダ部材と、前記複数のホルダで囲まれている前記回転体の所定の高さ位置に設けられる、前記複数のホルダに向かって低くなる底面を有する物品格納用のストッカと、前記複数のホルダの前記回転体の側に設けられる、前記ストッカに格納されている物品を前記回転ホルダ部材の回転に基づいて前記複数のホルダ内に案内するための複数の案内口と、を備えたことを特徴とする。
この自動販売機によれば、例えば、ストッカに格納された商品としての物品は、回転ホルダ部材の回転による遠心力を受け、且つ複数のホルダに向かって低くなる底面に案内されて、当該ホルダに向かって摺動し得る。よって、自動販売機はストッカに格納された分の物品も販売商品として余分に保有できる。更に、このストッカの底面の所定の高さ位置と例えば当該ストッカが備えた案内口の形状とを、空きのあるホルダに対して前記摺動する物品が向かい補充されるように設定できる。従って、アメニティ性に優れた外観を具備しつつ、商品収納量の高い自動販売機を提供できる。
また、かかる自動販売機において、前記底面は、前記底面上における物品が前記回転ホルダ部材の回転に基づいて前記複数のホルダに向かって摺動するだけの傾きを有することを特徴とする。この自動販売機によれば、例えば、ストッカに格納された商品としての物品は、回転ホルダ部材の回転による遠心力を受け、且つ当該ストッカの底面の有する傾きに案内されて、当該底面上を複数のホルダに向かって摺動し得る。よって、自動販売機は、ストッカに格納された分の物品も販売商品として余分に保有でき、商品収納量の高い自動販売機となる。
また、かかる自動販売機において、前記底面は、円錐の形状を有することを特徴とする。この自動販売機によれば、ストッカに格納された物品は、円錐形状をなす底面上にて複数のホルダに向かってより効果的に摺動する。よって、自動販売機は、ストッカに格納された分の物品も販売商品として余分に保有でき、商品収納量の高い自動販売機となる。
本発明によれば、アメニティ性に優れた外観を具備しつつ、商品収納量の高い自動販売機を提供できる。
===自動販売機の構成===
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態における自動販売機の構成について説明する。
図1は、本実施の形態の自動販売機の外観構成例を示す斜視図である。図2は、この構成例を、外装の一部を取り外した状態にて示す斜視図である。図1及び図2に示されるように、本実施の形態の自動販売機10は、全体が正六角柱形状のタワー型筐体11をなすように構成されている。この筐体11の外観形状は、正六角形の基台21と、当該基台21における正六角形の各頂点位置からそれぞれ垂直に立設された6本の支柱22と、当該各支柱22の上端を正六角形の各頂点上に拘束して固定する上部枠部材23とからなっている。
上部枠部材23は、断熱のために例えば樹脂の一体成形品により形成され、内側には円形の窓枠部が形成されたものである。この窓枠部には断熱性の円盤状天蓋24が上方から嵌着されている。この天蓋24は適宜な施錠機構(不図示)を有し、その上側面の中央に設けられた鍵穴25から所定の鍵によって施錠又は開錠の操作が行えるようになっている。天蓋24は、施錠により上部枠部材23に係止される一方、解錠により当該係止が解除されて着脱可能となっている。
筐体11の上部には、自動販売機10の主要な空間を占める物品格納部12が設けられている。この物品格納部12の下方には機械室13が設けられている。機械室12には、冷却サイクル30のためのコンプレッサ及び凝縮器(コンデンサ)等が備えられている。また、金銭収受装置33と物品払出口34とがこの機械室13に配設されている。物品格納部12と機械室13との間は、二重床40で仕切られている。
二重床40は、断熱板41と床板44との間に層状空間部を介在させて構成されるものである。この場合、断熱板41は機械室13側に配設され、床板44は物品格納部12側に配設されるものである。このような構造により、二重床40は機械強度と断熱性とが共に良好な断熱床を形成することとなる。この断熱性により、物品格納部12は機械室30から熱的に絶縁される。基台21、二重床40、及び上部枠部材23は、それぞれ頂点どうし及び辺どうしが互いに重なり合う正六角形の輪郭をなして配設されている。
物品格納部12は、隣接する支柱22間に嵌入装着された6面の透明断熱パネル35によって囲繞されることにより、その内部に正六角柱形状の断熱室を形成するものである。この断熱室は、上方が天蓋24で覆われて断熱され、底面が二重床40で断熱されるものである。この透明断熱パネル35としては、例えば、2枚のガラス間に断熱空気層を挟んだ、所謂ペアガラスが好ましい。このペアガラスは、物品格納部12側と外気側とでの温度差による曇りが発生し難く、断熱性と透視性とが共に良好である。このペアガラスの一部に対して例えばリボン又はフィルム形状をなす電気ヒータを貼付し、当該電気ヒータに弱電流を供給して常時加温するようにすれば、常時良好な透視性を確保することができる。
機械室13は、鋼板等の金属製側板36で囲繞されてその内部に正六角形をなす格納空間を形成するものである。側板36には、凝縮器からの放熱を逃散させるための適宜な通気スリット(不図示)等が設けられている。この機械室13の外側は、物品格納部12の外側と略同一面をなす正六角柱形状をなし、当該正六角柱の1面が開窓されて金銭収受装置33と物品払出口34とが配設されるようになっている。
図3において、物品格納部12の構成部分が取り出して示されている。同図において、二重床40については、床板44(図2)を取り外してその下部に隣接する断熱板41のみを示す。断熱板41は厚手で剛性を有する例えば硬質発泡樹脂からなり、その上に床板44を重ねたときに層状の空間が形成されるように、縁部を除いた主要面部は平坦な凹底面42となっている。この凹底面42には扁平な凸面部43が島状に形成されているが、これは床板44を平坦に支持するスペーサとして機能する。断熱板41の輪郭は基台21と重なり合う正六角形であり、当該正六角形の一辺に沿って長円形の物品落し穴45が形成されている。この物品落し穴45は物品払出口34への落下通路であって、床板44の対応位置にも同一形状で形成されている。
物品落し穴45の下にはバネ復帰型の一方向の弁蓋(不図示)が介在させられている。この弁蓋は、物品落し穴45から前記物品払出口34へ向かう方向だけに物品50の重量で自動的に開くが、それ以外はバネ付勢によって常時閉じるようになっている。
断熱室の側面を囲繞する各透明断熱パネル35はそれぞれ図3に示されるように側部枠部材46、47を介して、各支柱22の間に挟持されるものである。支柱22はV字断面を有する棒状に形成された鋼板からなっている。側部枠部材46、47は、外側枠部材46と内側枠部材47とにより形成されている。両枠部材はそれぞれ一様な断面形状をなす棒状であって、図3に示されるV字状断面の支柱の内側と外側とに沿って長手方向に摺動可能に嵌合するものである。この2つの枠部材46、47の間に透明断熱パネル35の両幅端が上下摺動可能に挟持されている。外側枠部材47は外観の体裁性(美観)と剛性及び強度との両方を備えるために、例えばアルミニウムの押出成形品を用いて構成されている。内側枠部材47は断熱と緩衝の効果を得るために、例えば樹脂の押出成型品を用いて構成されている。
図4は、前述した上部枠部材23の斜視図である。図5は、この上部枠部材23の窓枠部に被さる天蓋24の斜視図である。同図に示されるように、上部枠部材23の外側は基台21及び二重床40と重なり合う正六角形であり、その内側は天蓋24が上方から嵌着する円形の窓枠部となっている。天蓋24は窓枠部に被さって断熱室の上方を塞ぐ。
図6は、図1及び図2に示された自動販売機10全体の内部を部分的に示す斜視図である。同図に示されるように、本実施の形態の自動販売機10の販売対象商品(例えば、缶、瓶、ペットボトル等の清涼飲料商品)である物品50は、二重床40上にて3本(3個)ずつ上下に積み重ねられるとともに、その物品50列が30度(360度÷12列)の中心角間隔で円陣に配置された状態で格納されるようになっている。これにより、図6の例示においては、36本(=3本×12列)まで格納可能となっている。二重床40は、前述したように、断熱板41に床板44を重ねて二重構造としたものであって、その上面は上下に積み重ねられた物品50列が摺動移動できるよう、平坦且つ平滑に形成されている。
二重床40の中央面上にはドラム状の回転ホルダ部材51が軸線を垂直に立てた状態で配設されている。この回転ホルダ部材51は、矩形U字形状をなす金属製チャネル材(ホルダ)52を円陣状に集合させて組み立てたものである。本実施の形態においては、12本のチャネル材52が矩形U字形状部の開口側を外側に向けて30度の中心角間隔で円陣をなすように配列されている。各チャネル材52は、それぞれ物品50列を側方から保持する列ホルダ部を形成するものである。矩形U字形状部の両端は、それぞれ物品50列を保持するために内側に略直角に屈曲し、当該屈曲により物品50(ボトル)を抱き込んで保持するようになっている。このドラム状回転ホルダ部材51は二重床40の中央面上にて当該二重床40と直交する軸線周りに回転可能に設けられている。各チャネル材52は、それぞれ金属板(薄鋼板)を矩形に折曲加工して構成されている。
二重床の下部には、前述したように、冷却サイクル30のコンプレッサや凝縮器等が配設されている。また、二重床の下部には、金銭収受装置33、物品払出口34等が配設されている。物品払出口34には、重力作動で開いてバネ復帰で閉じる自動開閉トレー60が取り付けられている。この自動開閉トレー60は、弁蓋(不図示)が開いて二重床40の物品落し穴45(図3)から物品50が落とされたときに、その物品50の重量で外側に押し倒されることにより、その物品50を取り出し易いように自動的に外部へ繰り出す一方、物品50が落とされていないときは、常時作用するバネ付勢により起き上げられて物品払出口34を自動的に閉じるものである。
図6に示されるように、本実施の形態の自動販売機10においては、後述する上部円盤状フレーム70の上面、即ち最上段に位置する物品50の底部の高さにストッカ底部88が設けられている。これにより、回転ホルダ部材51においてドラム状内側を形成する面とストッカ底部88とが、販売予定の物品50を格納するためのストッカ500を形成している。ストッカ底部88は、当該ストッカ底部88の上面を形成する円錐部88aと、当該ストッカ底部88の側面を形成する側面部88bとからなっている。本実施の形態においては、円錐部88aは、回転ホルダ部材51の回転中心部において最も高く、当該円錐部88aの円周部において最も低く、当該回転中心部から当該円周部にかけて徐々に低くなるように形成されている。また、本実施の形態においては、側面部88bは、円錐部88aが後述する位置決めガイド軸87の上端部よりも上部にて支持されるために所定の高さを有するものである。尚、図6に示されるように、各チャネル材52の内方側には案内口520が設けられている。この案内口520は、垂直方向部520aと水平方向部520bとからなっている。本実施の形態においては、この垂直方向部520aは、当該垂直方向部520a間の幅を例えば物品50が容易に通過できるだけの長さとしてなるものであり、水平方向部520bは、当該水平方向部520bの高さ(回転体の所定の高さ位置)をストッカ底部88の円錐部88aの円周部の高さとしてなるものである。
図7は、物品落し穴45近傍の構成を部分的に示す斜視図である。同図に示されるように、物品落し穴45の外側近傍には落下制御板61が立設されている。この落下制御板61は、上端部が物品50列側に水平に張り出していて、この張り出し部が上下に積み重ねられた物品50のうち最下段の物品50と2段目の物品50との間に介在することにより、最下段の物品50のみを物品落し穴45に選択的に落下させるものである。
図8は、回転ホルダ部材51とその内側を部分的に示す斜視図である。同図に示されるように、回転ホルダ部材51をなす本実施の形態のチャネル材52は、金属板を略矩形U字形状をなす断面を有するチャネル状に折曲加工したものが使用されている。各チャネル材52は、それぞれU字形状の底面側を中心側に向けた状態で円陣をなして配設されてドラム状に集合するようになっている。
各チャネル材52は、U字形状部の側面どうしが密に隣接しつつ円陣をなして配設されてドラム状に組み立てられている。よって、各チャネル材52におけるU字形状部の側面どうしは平行ではなくおよそ15度ずつ合計およそ30度開くようになっている。このため、U字形状部の一方の側板部には、当該U字の内側に向けて矩形に切り起こされた切り起し片53が形成されている。この切り起し片53により、各チャネル材52には略直角のU字形状ホルダ部が形成されるようになっている。
また、各チャネル材52には、それぞれ落下制御板61(図7)の水平張り出し部に対応する高さに、水平切欠部54が設けられている。この水平切欠部54は、回転ホルダ部材51が二重床40上で回転させられたときに、水平張り出し部との位置干渉を回避すべく、物品50の保持には支障ない幅をもって設けられている。前述したように、各チャネル材52の内方側には、垂直方向部520aと水平方向部520bとからなる案内口520が設けられている。
二重床40には物品落し穴45が設けられており、当該物品落し穴45の手前に物品センサ62が配設されている。ここで、物品センサ62は、物品落し穴45手前の定位置に物品が位置したか否かを検出するものである。本実施の形態の物品センサ62には、マイクロスイッチ(又は、リミットスイッチとも呼ばれる)といった、機械作動でオン又はオフされるスイッチが使用されるものとする。但し、物品検出センサ62は、このような機械動作式のスイッチに限定されるものではなく、例えば適宜な光学センサやタッチセンサ(接触センサ)等が使用されてもよい。
図9は、本実施の形態の回転ホルダ部材51の断面方向における要部抽出図である。また、図10は、この回転ホルダ部材51の側面方向における要部抽出図である。本実施の形態の回転ホルダ部材51は、上部円盤状フレーム70と下部環状フレーム71とが組み立てられてなるものである。この両フレーム70、71は、図9に示されるように、何れも外側輪郭が正12角形をなすように形成されており、各チャネル材52は当該正12角形の各辺にネジ止め固定されることにより互いに隣接状態にて円陣形状をなすように集合しドラム状に組み立てられたものである。尚、図9の上方には、理解を容易にするために、チャネル材52のみの断面も示されている。
図10に示されるように、上部円盤状フレーム70の中央部には大歯車72が設けられ、当該大歯車72の中心軸位置には貫通ガイド孔73が設けられている。また、上部フレーム70と下部フレーム71とには、それぞれ固定側の定位置に軸支されたガイドローラが内接するローラリング74、75が設けられている。尚、本実施の形態の回転体とは、上部円盤状フレーム70、下部環状フレーム71、ローラリング74、75等、回転ホルダ部材51の回転に寄与する構成を有するものである。
図8及び図10に示されるように、回転ホルダ部材51の内側には冷却サイクル30の蒸発器31と冷却ファン32とが配設されている。蒸発器31は冷却サイクル30の一部をなし、二重床40下の凝縮器に配管接続されている。蒸発器31には適宜な熱交換フィン(不図示)が設けられており、その上方には電動式の冷却ファン32が配設されている。
冷却ファン32は、空気を物品格納部12の下部から吸い上げて蒸発器31の熱交換フィン近傍を通過させるものである。この熱交換フィン近傍を通過させられて冷却された空気(冷気)は、冷却ファン32の上方へ吹き上げられるようになっている。吹き上げられた冷気は、図10の矢印にて示されるように、回転ホルダ部材51の内側から外側に回って物品50列を冷却しつつ物品格納部12の下部に循環するようになっている。
本実施の形態の回転ホルダ部材51は、前述したように、12本のチャネル材52が円陣をなして配設されてドラム状に組み立てられたものであるが、図8にて示されるように、各チャネル材52のU字底面部にはそれぞれ矩形状をなす通気窓55が穿設されていて、この通気窓55を通しても冷気が流通させられるようになっている。
二重床40を形成する断熱板41と床板44との間には層状空間部が形成されているが、この層状空間部は床板44に設けられた通気孔によって物品格納部12内に連通している。この通気孔は、回転ホルダ部材51の外側と内側との間に通気ダクトを形成するように設けられている。回転ホルダ部材51の内側から外側に回り込んで物品50を冷却した空気は、二重床40内の通気ダクトを通って蒸発器31に循環し再度冷却される。これにより、回転ホルダ部材51の外側に保持されている物品50を均一に冷却させることができる。
このように、冷却ファン32によって吹き上げられた冷気は、通気窓55から回転ホルダ部材51の外側へ回り込んで、その回転ホルダ部材51の外側に格納されている物品を効率よく冷却しつつ、物品格納部12内を循環させられるようになっている。また、チャネル材52は金属製であるが故にその熱伝導性は良好である。よって、このチャネル材52も冷気によって冷却されるようになっている。冷却されたチャネル材52はU字形状部の内側に保持している物品を均等に冷却するようになっている。このようにして、小さな冷却容量であるが故に少ない消費電力をもって物品50群を効率良く冷却することが可能となっている。
このように、ファン32によって吹き上げられた冷気は、通気窓55から回転ホルダ部材51の外側へ回り込んで、その回転ホルダ部材51の外側に格納されている物品50を効率良く冷却しながら物品格納部12内を循環させられる。また、金属製のチャネル材52の熱伝導性は良好であるため、このチャネル材52も冷気よって冷却される。冷却されたチャネル材52は、U字形状の内側に保持している物品を均等に冷却する。このようにして、小さな冷却容量即ち少ない消費電力でもって物品群を効率良く冷却させることができる。
回転ホルダ部材51の下端部には、図9及び図10に示すように、少なくとも3個のローラ車輪81が等間隔で取り付けられている。回転ホルダ部材51はそのローラ車輪81に載って二重床40面上を水平方向に回転させられるようになっている。つまり、ローラ車輪81は回転ホルダ部材51を二重床40上にて回転可能に支持する一種のスラスト軸受けとして機能する。
各ローラ車輪81はそれぞれ同一円周上にて円周方向を向いて回転するように取り付けられ、その外周囲は円弧状又は曲線状に湾曲形成されている。これによれば、ローラ車輪81は二重床40面上を小さな接触面積及び少ない転がり抵抗で接触しながら円周方向に円滑に転動可能である。これにより、回転ホルダ部材51を比較的小さな駆動力でもって二重床40面上にて水平方向に円滑且つ安定に回転させることができる。
一方、回転ホルダ部材51の内側には、図8及び図10に示すように、逆U字形状をなす門型の枠具82が取り付けられている。この枠具82は、鋼板等の構造材を用いて構成され、回転ホルダ部材51の内側にて、凝縮器31及び冷気ファン32を跨いだ状態で二重床40に固定されている。この枠具82の上端部には減速ギヤ付モータ83(所謂ギヤード・モータ)が取り付けられている。このモータ83の減速出力軸には小歯車84が取り付けられ、この小歯車84が回転ホルダ部材51側の大歯車72に噛合させられている。
また、枠具82には、回転ホルダ部材51側の上下2つのローラリング74、75にそれぞれ内接するガイドローラ85、86が取り付けられている。さらに、枠具82の上端中央部からは、大歯車72の貫通ガイド孔73に挿通する位置決めガイド軸87が垂直に突設されている。このガイド軸87とガイドローラ85、86とにより、回転ホルダ部材51は物品格納部12内の中央に位置決めされるとともに、その位置決め状態にて水平方向に回転するように案内されている。そして、この状態でもって、減速ギヤ付モータ83により、物品を保持しながら回転駆動させられるようになっている。物品50は上下に積み重ねられた状態で、回転ホルダ部材51の回転にしたがって旋回移動させられる。
前述したように、ストッカ底部88の円錐部88aにおける図10の上下方向断面は、二等辺三角形形状をなす。つまり、円錐部88aは、回転ホルダ部材51の回転中心を頂点として、チャネル材52側に向かって傾斜する面をなしている。本実施の形態のストッカ500を構成するストッカ底部88の円錐部88aは、回転ホルダ部材51が回転していないときには物品50が安定に載置され、当該回転ホルダ部材51が回転しているときには当該回転に伴う遠心力によって物品50がチャネル材52側に向かって摺動し当該回転ホルダ部材51内に格納されるような傾斜面をなすものである。尚、上記した安定載置及び摺動運動は、円錐部88aの上面と物品50の底面とに作用する摩擦力にも依存する。よって、本実施の形態の円錐部88aの上面は、傾斜した部分においても回転ホルダ部材51が回転していないときには物品50が安定に載置されるような荒さを有するが、当該回転ホルダ部材51が回転しているときには当該回転に伴う遠心力によって物品50がチャネル材52側に向かって摺動し当該回転ホルダ部材51内に格納されるような滑らかさも有するものとする。
===自動販売機の動作===
図11は、本実施の形態の自動販売機10が備えるストッカ500内の物品50が回転ホルダ部材51に格納されるまでの当該物品50の状態の遷移を示す図である。物品50販売の度に回転ホルダ部材51が回転することにより、当該回転の動径方向に沿った遠心力がストッカ500内の物品50に作用する。これにより、円錐部88aの傾斜面に安定に載置されていた物品50(状態K)は、チャネル材52側に向かって当該傾斜面を摺動する(状態L)。
図11に示されるように、円錐部88aの傾斜面上をチャネル材52に向かって摺動する物品50は、案内口520を通過して当該チャネル材52内に入り得る(状態M)。例えば、もし、チャネル材52に既に格納されている物品50が最下段に載置されている場合、状態Mにある物品50は、重力によって状態Mから下降して当該チャネル材52の中段に載置される(状態N)。
図12乃至図15においてそれぞれ前述した自動販売機10の物品格納状態が展開図により示されている。ドラム状の回転ホルダ部材51には、積み重ね状態の物品50列が円陣配列で格納されているが、この円陣配列の状態を平面展開して示すと、図12乃至図15のようになる。図中の矢印は、回転ホルダ部材51の回転方向すなわち物品50の旋回移動方向を示し、最左端の物品50は次の移動ステップにより最右端に移動するものとする。
同図において、回転ホルダ部材51は物品センサ62が物品50を検出するまで回転駆動される。つまり、センサ62がいずれかの物品50を検出すると、その検出位置にて上記モータ83が停止され、これにより、物品50の旋回移動も停止する。ただし、モータ83の駆動回路には連続無検出時間検出タイマが介在させられていて、物品センサ62があらかじめ設定した時間以上連続して物品50を検出しない場合は、そのタイマの制御により、上記モータ83による駆動が停止されるようになっている。
ここで、物品50が格納されている状態にて、金銭収受装置33が所定金額の金銭(コイン等)の投入を検出すると、その金銭収受装置33から商品の払出指令が発せられ、これにより、上記モータ83が駆動されて物品50が旋回移動させられる。金銭投入の検出によるモータ83の駆動は、次の物品50が物品センサ62の検出位置に来るまで行われる。つまり、金銭収受装置33が所定金額の投入を検出する毎に、物品50列が二重床40上を一定ピッチだけ旋回移動させられる。これにより、センサ62の検出位置より先へ送り出された物品50が落し穴45に落ち込んで物品払出口34へ搬出(払い出し)されるとともに、次の物品50が落し穴45手前の検出位置に繰り出される。尚、上記においては、所定金額の金銭の投入が検出されることによって物品50の販売が開始されるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、自動販売機10には、金銭収受装置33の代わりに適宜な販売釦(不図示)が備えられていてもよい。この場合、販売釦が例えば自動販売機10の利用者によって適宜押下されると、当該販売釦から物品50を販売する旨の信号が出力されるものである。このように、利用者が物品50を所望する旨を伝えるための販売釦を備えた自動販売機10を例えば会議室等に設置すれば、当該会議の出席者は金銭を支払うことなく例えば冷えた飲料としての物品50を自由に手にすることができる。
この場合、落し穴45に送り出された物品50の上に物品50が積み重ねられていても、前述した落下制御板61が最下段の物品50とその上の物品50との間に介在することにより、落し穴45に落し込まれるのは最下段の1本だけである。2段目及びそれより上の段の物品50は、たとえば図12と図13に示すように、次の金銭投入又は販売釦押下の検出によって物品50列が再度一定ピッチだけ繰り出されたときに、その落し穴45を飛び越えた前方にてそれぞれ一段下に落下する。
以上のようにして、回転ホルダ部材51に保持されている物品50が金銭投入毎に1本ずつ物品払出口34へ払い出される。そして、図15に示すように、回転ホルダ部材51に保持されている最後の1本が払い出されると、モータ83は少なとも回転ホルダ部材51が一周するのに足りる時間だけタイマ駆動された後、停止させられる。なお、金銭収受装置33は上記物品センサ62の検出に連動していて、回転ホルダ部材51に物品50が残っている場合だけ、金銭投入の受入れを行うように構成されている。
物品50の補充は、物品格納部12の上部から天蓋24を開けて行うことができる。このとき、その物品50の補充個所は回転ホルダ部材51のどの場所でもよい。回転ホルダ部材51に保持された物品50は、図12乃至図15に示すように、どの位置にあっても1本残さず払い出すことができる。
尚、図12乃至図15においては、ストッカ500から回転ホルダ部材51に物品50が補充される動作の記載が省略されている。
本実施の形態のストッカ500には、例えば物品格納部12に補充されるべき物品50を余分に格納しておくことが可能である。つまり、例えば作業者は回転ホルダ部材51への格納量以上の物品50を自動販売機10に余分に格納しておくことができ、当該物品50は、販売時の適宜な回転によって自動的に補充されていく。また、図10において矢印にて示される冷気により回転ホルダ部材51の内側においても冷却効果が得られるため、販売時の適温に近い温度まで物品50を冷却しつつ格納できる。よって、ストッカ500から物品格納部12に移されることによって補充された物品50は迅速に販売可能な状態となる。これは、自動販売機10の商品収納量がストッカ500の分だけ高まったことと等しい。
===その他の実施の形態===
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、その等価物も含まれる。
例えば、自動販売機10の透明断熱パネル35の水平方向断面は、正六角形以外の正多角形状をなしてもよい。しかし、6角未満の多角形の場合は、角部での無駄なスペースが大きくなり、6角形を越える多角形の場合は、支柱22や透明断熱パネル35等の部点数が多くなるため、スペース効率及び構成の合理性においては正六角形が最適で好ましい。また、自動販売機10の透明断熱パネルの水平方向断面は、一般に多角形状又は円形状をなしてもよい。
冷却サイクル30としては、コンプレッサ、凝縮器、蒸発器による冷却サイクル以外に、ペルチェ素子等の冷却システムも利用可能である。回転ホルダ部材51の底部に断続的に隙間を設け、冷却ファン32が上方に吹き出す空気をこの隙間を通して循環させることとしてもよい。また、本発明による自動販売機10は物品を冷却して販売する用途だけではなく、物品を加温して販売する用途にも利用可能である。
前述した実施の形態においては、ストッカ底部88における図10の上下方向断面は、二等辺三角形形状をなすものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、一般に不等辺三角形形状をなすものであってもよいし、円弧形状をなすものであってもよい。不等辺三角形形状であれば、ストッカ底部88を正確な二等辺三角形形状とすべく精密に加工する必要がなく、自動販売機10の製造コストが低くて済む。また、円弧形状であれば、ストッカ底部88の中心部にて物品50をより安定に載置できる。更に、ストッカ底部88の上面は、回転中心の軸に対して回転対称である必要はなく、例えば多角錐形状をなしてもよい。このようにすれば、多角錐の各面において物品50が安定に載置され得る。
前述した実施の形態においては、図6に示されるように、案内口520は、互いに対向する2つの垂直方向部520aと当該垂直方向部520aに隣接する1つの水平方向部520bとから構成される切り欠き形状をなすものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示されるように、案内口530は開口形状をなすものでもよい。この場合、図17に示されるように、物品50は、販売時にストッカ底部88上をその底部が案内口530と対向するように摺動且つ転倒して当該案内口530を通過し、回転ホルダ部材51内に格納されるものである。案内口530が開口形状となっていれば、回転ホルダ部材51内に既に格納されている物品50に隣接する、ストッカ500内の物品50が、当該回転ホルダ51内の物品50に回転時に負荷をかけることを防止できる。
本発明の一実施例による自動販売機の外観構成を示す斜視図である。 図1に示した自動販売機の外装の一部を取外して示す斜視図である。 物品格納部の構成部分を取り出して示す斜視図である。 上部枠部材の構成を示す斜視図である。 天蓋の斜視図の構成を示す斜視図である。 図1及び図2に示した自動販売機全体の内部を部分的に示す斜視図である。 物品落し穴付近の構成を部分的に示す斜視図である。 回転ホルダ部材とその内側を部分的に示す斜視図である。 回転ホルダ部材の断面方向における要部を抽出して示す。 回転ホルダ部材の側面方向における要部を抽出して示す。 ストッカ内の物品が回転ホルダ部材に格納されるまでの当該物品の状態の遷移を示す図である。 自動販売機内における物品格納の第1の状態を示す平面展開図である。 上記物品格納の第2の状態を示す平面展開図である。 上記物品格納の第3の状態を示す平面展開図である。 上記物品格納の第4の状態を示す平面展開図である。 図1及び図2に示した自動販売機全体の内部を部分的に示すもう1つの斜視図である。 ストッカ内の物品が回転ホルダ部材に格納されるまでの当該物品の状態の遷移を示すもう1つの図である。
符号の説明
10 自動販売機 11 筐体
12 物品格納部 13 機械室
21 正6角形の基台 22 支柱(6本)
23 正6角形の上部枠部材 24 断熱性の円盤状天蓋
25 鍵穴 30 冷却サイクル
31 蒸発器 32 冷却ファン
33 金銭収受装置 34 物品払出し口
35 透明断熱パネル 36 金属製側板
40 二重床 41 断熱板
42 凹底面 43 凸面部
44 床板 45 物品落し穴
46 外側枠部材 47 内側枠部材
50 物品 51 回転ホルダ部材
52 金属製チャネル材 53 切り起し片
54 水平切欠部 55 矩形の通気窓
60 自動開閉トレー 61 落下制御板
62 物品センサ 70 上部円盤状フレーム
71 下部環状フレーム 72 大歯車
73 貫通ガイド孔 74 ローラリング
75 ローラリング 81 ローラ車輪
82 門型の枠具 83 減速ギヤ付モータ
84 小歯車 85 ガイドローラ
86 ガイドローラ 87 ガイド軸
88 ストッカ底部 88a 円錐部 88b 側面部
500 ストッカ 520、530 案内口
520a 垂直方向部 520b 水平方向部

Claims (3)

  1. 物品を販売するための販売指令に基づいて、物品格納部に格納されている物品を払出口へ搬出させる自動販売機において、
    鉛直軸を中心に回転する回転体、前記鉛直軸の方向における前記回転体の周囲にて複数の物品列を保持しつつ前記回転体とともに回転する複数のホルダ、を有し、前記販売指令に基づいて回転することによって、前記複数の物品列のうちの何れかの物品を、前記物品格納部の床の物品落し穴から前記払出口へ搬出させるための回転ホルダ部材と、
    前記複数のホルダで囲まれている前記回転体の所定の高さ位置に設けられる、前記複数のホルダに向かって低くなる底面を有する物品格納用のストッカと、
    前記複数のホルダの前記回転体の側に設けられる、前記ストッカに格納されている物品を前記回転ホルダ部材の回転に基づいて前記複数のホルダ内に案内するための複数の案内口と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記底面は、前記底面上における物品が前記回転ホルダ部材の回転に基づいて前記複数のホルダに向かって摺動するだけの傾きを有することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 前記底面は、円錐の形状を有することを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機。
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