JP4100358B2 - プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 - Google Patents
プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4100358B2 JP4100358B2 JP2004059410A JP2004059410A JP4100358B2 JP 4100358 B2 JP4100358 B2 JP 4100358B2 JP 2004059410 A JP2004059410 A JP 2004059410A JP 2004059410 A JP2004059410 A JP 2004059410A JP 4100358 B2 JP4100358 B2 JP 4100358B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphate
- steel sheet
- film
- zinc
- prephosphate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/30—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer
- C23C28/32—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one pure metallic layer
- C23C28/322—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one pure metallic layer only coatings of metal elements only
- C23C28/3225—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one pure metallic layer only coatings of metal elements only with at least one zinc-based layer
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/30—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer
- C23C28/34—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one inorganic non-metallic material layer, e.g. metal carbide, nitride, boride, silicide layer and their mixtures, enamels, phosphates and sulphates
- C23C28/345—Coatings combining at least one metallic layer and at least one inorganic non-metallic layer including at least one inorganic non-metallic material layer, e.g. metal carbide, nitride, boride, silicide layer and their mixtures, enamels, phosphates and sulphates with at least one oxide layer
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
このように、高張力GAには従来のGAよりも成形性に問題がある。したがって、自動車車体等への適用を拡大するために、当該鋼板のプレス成形性の向上及び安定化が望まれている。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
プレフォスフェイト皮膜の付着量が、P換算で1mmol/m2以上5mmol/m2以下であり、
プレフォスフェイト皮膜中に含有されるZnとPとのモル比Zn/Pが、1.0以上2.0以下であり、
プレフォスフェイト皮膜表面のZn(II)とPとのモル比Zn(II)/Pが、1.0未満であることを特徴とする、リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板により、上記課題を解決しようとするものである。
ここで、「プレフォスフェイト皮膜」とは、プレス成形前に鋼板表面に設けられるリン酸塩皮膜のことをいう。したがって、プレフォスフェイト皮膜表面のZn(II)とPとのモル比Zn(II)/Pにおいて、分母のPが0になることはない。
亜鉛系めっき鋼板の少なくとも一面に、リン酸塩処理液を接触させる第1の工程と、
第1の工程後に水洗することなく上記処理液を接触させた鋼板を乾燥させる第2の工程とを有し、
上記処理液は、0.3〜1.0mol/Lのリン酸根と、リン酸根に対してモル比が0.5以下の亜鉛イオンとを含有し、
上記処理液中における全酸濃度T.A.と、遊離酸濃度F.A.との比で表される酸比が、4.5以上6.5以下であり、
上記処理液中の強電解質アニオン濃度[Am−](m:アニオンの電荷)と強電解質カチオン濃度[Mn+](n:カチオンの電荷)とが、式(1)の関係を満たすことを特徴とする、リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法により、上記課題を解決しようとするものである。
Σ(n×[Mn+])−Σ(m×[Am−])>0 (1)
亜鉛系めっき鋼板の少なくとも一面に、リン酸塩処理液を接触させる第1の工程と、
第1の工程後に水洗することなく上記処理液を接触させた鋼板を乾燥させる第2の工程とを有し、
上記処理液は、0.3〜1.0mol/Lのリン酸根と、前記リン酸根に対してモル比が0.5以下の亜鉛イオンとを含有し、
上記処理液中における全酸濃度T.A.と、遊離酸濃度F.A.との比で表される酸比が、4.5以上6.5以下であり、
T.A.と、F.A.と、亜鉛イオン濃度[Zn2+]とが、式(4)の関係を満たすことを特徴とする、リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法により、上記課題を解決しようとするものである。
T.A.−2×F.A.−(14/5)×[Zn2+]>0 (4)
1.亜鉛系めっき鋼板
本発明においては、目的とするプレフォスフェイト皮膜が得られるものであれば、めっきの種類は特に限定されない。現状では、自動車用途に広く使用されている合金化溶融亜鉛めっき鋼板が好ましいが、今後自動車用途への展開が期待される溶融亜鉛めっき鋼板(合金化しないもの)や、電気亜鉛系めっき鋼板等も使用可能である。
また、めっきの付着量等も特に限定されない。ただし、加工性や溶接性の観点からは、めっき付着量は150g/m2以下であることが好ましい。
さらに、本発明は、従来材と比較して成形性に劣るハイテン材において有用である。たとえば、現在検討が進められている、引張強度が60キロ(580MPa)級、80キロ(780MPa)級、又はそれ以上の高張力鋼板の適用を進める上で有用である。
2−1 皮膜の構造
本発明におけるプレフォスフェイト皮膜の平均的なZnとPとのモル比(以後、「Zn/P」と記述する。)は、1.0以上2.0以下とする。この値は、リン酸亜鉛Zn3(PO4)2におけるZn/Pの化学量論比(=1.5)に、ほぼ等しい。
なお、本発明の方法で得られるプレフォスフェイト皮膜は、Zn/Pが1.0以上のものについては、概ね結晶質の皮膜として観察される。一方、本発明のプレフォスフェイト皮膜は塗布型処理で形成されるため、処理液がそのまま乾燥し成膜された部分(主として、非晶質性のリン酸塩)も存在する。この部分も含め、プレフォスフェイト皮膜全体としての平均的なZn/Pを、1.0以上2.0以下とする。
ここで、本発明において、「Ni、Mn、Fe等を実質的に含まない」とは、プレフォスフェイト皮膜中のNi、Mn、Fe等の元素成分の合計量が質量%で1%以下であることをいう。
なお、Ni、Mn、Fe等を実質的に含まないプレフォスフェイト皮膜の場合、上記脱脂工程で皮膜が完全に除去されず若干残存したとしても、その後の下地処理工程における鋼板表面のエッチングがかえって活性化されるため、良好な塗装下地処理層が得られる。したがって、上記特徴を有するプレフォスフェイト皮膜は、脱脂液や塗装下地処理液が劣化している場合や、形状により薬液がまわりにくい部位がある加工品の下地処理をする場合等にも有効である。
本発明におけるプレフォスフェイト皮膜の付着量は、P換算で1mmol/m2以上5mmol/m2以下(おおよそ30〜160mg/m2)であることが必須である。摺動性確保の観点から、1mmol/m2以上であることが好ましく、スポット溶接時における連続打点性の劣化防止の観点から、5mmol/m2以下であることが好ましいためである。より好ましい当該皮膜の付着量は、2〜4mmol/m2である。
本発明では、プレフォスフェイト皮膜のごく表層におけるZn(II)とPとのmol比(以後、「Zn(II)/P」と記述する。)を、1.0未満とする。Zn(II)/Pが低いほど、摺動性が良いためである。実際のプレス方法や形状によって、求められる摺動性は異なることがあるため、Zn(II)/Pのしきい値もそれに応じて変動しうるが、Zn(II)/Pが1.0未満であれば、摺動性が概ね良好なレベルになる。このほか、プレス成形工程における材料の割れや金型の焼付き等を防止する観点からも、1.0未満であることが好ましく、より好ましくは、0.9未満である。
なお、皮膜表面のZnを後述するX線光電子分光分析(以後、「XPS」と記述する。)で調査する場合、金属Znに起因するピークとZn(II)に起因するピークとが検出されるので、これらをピーク分離してZn(II)に起因するピークからZn(II)/Pを求めるものとする。
3−1 前洗浄
本発明のプレフォスフェイト鋼板の製造方法においては、鋼板のプレフォスフェイト処理におけるめっき鋼板基材表面の反応性を確保するために、基材表面を覆う酸化物や汚れが除去されていることが必要である。亜鉛系めっき鋼板表面を覆う酸化物としては亜鉛酸化物、アルミニウム酸化物等が想定され、これらを効率よく除去するために、アルカリ性若しくは酸性の水溶液を用いることが好ましい。例えば、水酸化ナトリウム水溶液や塩酸水溶液等をベースとする水溶液を用いることができる。特に、溶融亜鉛めっき鋼板の場合は表面をアルミニウム酸化物が覆っている場合が多く、当該酸化物を除去する目的においては、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液をベースとする洗浄液等を使用することが好ましい。
上記前洗浄工程の後、めっき表面を活性に均一化して、プレフォスフェイト皮膜を均一に付着させるために、さらに表面調整を行うことが好ましい。めっき鋼板は、通常、調質圧延が施されるが、この場合、圧延ロールとの接触部/非接触部等との間で、めっき表面の活性が不均一になり、プレフォスフェイト処理時の反応ムラが生じやすくなるためである。当該表面調整処理としては、チタンコロイド含有水性液、リン酸亜鉛コロイド含有水性液等への浸漬処理等が挙げられる。
本発明のプレフォスフェイト鋼板の製造方法におけるプレフォスフェイト処理は、主成分としてリン酸根(PO4 3−、H2PO4 −、HPO4 2−、H3PO4)と亜鉛イオンとを含有する処理液を、めっき鋼板に接触させた後、水洗することなく乾燥させる塗布型処理により、亜鉛系めっき鋼板の表層にプレフォスフェイト皮膜を形成させるものである。塗布型処理である以外は、本発明のプレフォスフェイト鋼板を得る方法は特に限定されないが、好ましい形態について以下に説明する。
本発明では、いわゆる塗布型処理によりプレフォスフェイト鋼板を製造するものである。塗布方法としては、処理液をスプレーした後、余分な処理液を搾り取るスプレーリンガー法や、アプリケーターロールから鋼材へ処理液を転写させるロールコート法等が挙げられる。これら2つの方法を比較すると、処理液のマスバランスを維持する観点からは、鋼板と接触した処理液の戻りの少ないロールコート法の方が有利であり、ロールコート法の中でも特にリバースコート法は戻りが少なくて有利である。一方、連続操業時の生産性の観点からは、スプレーリンガー法の方がリンガーロールの磨耗が少なくて有利である。特に、リンガーロールの周速を、鋼板の通板速度と同期させた場合(リンガーロールを無駆動とし、ロール周速と通板速度とがほぼ一致した場合を含む。)には、ロール損耗低減が図れるため有利である。したがって、少量生産ではロールコート法が有利である一方、大量生産では、薬液のマスバランス維持のシステムを付加した上でスプレーリンガー法により操業することが好ましい。
本発明において、プレフォスフェイト処理液中のリン酸根の含有量は、0.3〜1.0mol/Lの範囲が好ましい。また、リン酸根に対する亜鉛イオンのモル比は、0.5未満が好ましく、より好ましくは0.35以上0.5未満である。これは、主として、皮膜付着量を本発明の範囲とするためには当該範囲が適当であるという理由、及び亜鉛イオン濃度が高くなりすぎると薬液中にリン酸亜鉛系のスラッジが発生し製品の表面品質に悪影響を及ぼすためであるという理由によるものである。
δ≡Σ(n×[Mn+])−Σ(m×[Am−]) > 0 (1)
ただし、[Am−]: Am−の濃度(mol/L)
m : アニオンの電荷
[Mn+]: Mn+の濃度(mol/L)
n : カチオンの電荷
である。
Zn(めっき皮膜)+2H3PO4→Zn2++2H2PO4 −+H2↑ (i)
Zn2++2H2PO4 −→ZnHPO4↓+H3PO4 (ii)
3ZnHPO4→Zn3(PO4)2↓(ホパイト)+H3PO4 (iii)
上記(i)〜(iii)の反応の進行に伴って、処理液中のリン酸根が消費され、減少してゆく。このとき、処理液中の未反応のリン酸根と過剰の強電解質カチオンとが酸・塩基として当量を迎えた時点で、(ii)及び(iii)の反応が停止すると考えられる。この結果、乾燥造膜過程では、例えば、強電解質カチオンとリン酸根とが結合した塩がプレフォスフェイト皮膜近傍に生成され、結果としてごく表層のZn(II)/Pの値が小さくなると考えられる。上述したように、このような状態の表面は、活性が高く潤滑油や防錆油と吸着性が大きいと想定されるため、これが摺動性改善効果につながると考えられる。
F.A.=[PO4]+Σ(m×[Am−])−2×[Zn2+]−Σ(n×[Mn+]) (2)
T.A.=F.A.+[PO4]+(4/5)×[Zn2+] (3)
ただし、[PO4] : 処理液中のリン酸根の濃度
[Zn2+]: 処理液中のZn(II)の濃度
である。
δ=Σ(n×[Mn+])−Σ(m×[Am−])
=T.A.−2F.A.−(14/5)×[Zn2+]>0 (4)
δの、より好ましい値は、0.05以上である。
プレフォスフェイト処理液における上記以外の成分としては、復極剤としての硝酸イオン(NO3 −)を、リン酸根に対するモル比で0.05以上0.5以下含有させることが好ましい。また、エッチング性フッ化物(たとえばフッ化水素酸、フルオロケイ酸、フルオロほう酸等)を、フッ化水素酸換算でリン酸イオンに対するモル比が0.05以上0.5以下となるように含有させることが好ましい。これらの成分が少なすぎると、上記(i)〜(iii)の反応の進行速度が小さく、短時間で本発明の目的とする皮膜が得られ難い。一方、これらの成分を含有させることは、δの値を大きくする方向に影響する。
<プレフォスフェイト鋼板の作製>
・プレフォスフェイト処理条件
前洗浄条件:7%NaOH水溶液(70℃)に5秒間浸漬し、浸漬後水洗。
表面調整処理:パーコレンZ(日本パーカライジング社製)1g/L液(常温)に10秒間浸漬。
・プレフォスフェイト処理液の分析方法
処理液をろ紙に所定量染み込ませて試料とし、蛍光X線分析装置を用いて、リン酸濃度及び亜鉛イオン濃度を定量分析した。全酸濃度(T.A.)及び遊離酸濃度(F.A.)は、酸・塩基滴定によって測定した。全酸濃度(T.A.)、遊離酸濃度(F.A.)、及び亜鉛イオン濃度の測定値から、上記式(4)を用いて、表1のδを算出した。
<プレフォスフェイト処理液の評価>
上記のようにして得られたプレフォスフェイト鋼板のサンプルについて、皮膜分析及び性能評価を実施した。プレフォスフェイト皮膜の分析方法及び性能の評価方法を、以下にそれぞれ示す。
5%クロム酸水溶液を用いてプレフォスフェイト皮膜だけを溶解し、溶解液中のP及びZnを原子吸光法により定量分析した。
XPS法により、プレフォスフェイト皮膜表面のZn及びPそれぞれのスペクトルの積分強度を測定(評価面積:5mm×5mm)し、Zn(II)/Pの値を算出した。Znのピークについては、金属ZnのピークとZn(II)のピークとを分離し、Zn(II)のみの値を用いた。
特開2003−136151号公報に記載のピンオンディスク試験法により、防錆油を塗布した状態で、以下の条件にて摩擦係数を測定し、摩擦係数及び摩擦係数の変動から、摺動性を評価した。
試験条件;
押し付け荷重:30N 試験具先端形状:球
試験具先端形状曲率:2.5mmR 試験具先端材質:SKD鋼
試験温度:60℃ 回転半径:10mm
摺動速度:63mm/min(1rpm) 摺動回数:20回転
摩擦係数μ:1回転毎に12個の測定値から算出した平均値20個の最大値
摩擦係数の変動ν:上記最大摩擦係数が得られた周回における12個の測定結果の標準偏差値
評価基準;
×:μが0.15以上
×:μが0.15未満であって、かつ、Bが0.04以上
○:μが0.15未満であって、かつ、Bが0.04未満
スポット溶接機を用いて、以下の条件でスポット溶接を行い、ナゲット径(mm)が4√t(t:鋼板厚み(mm))より小さくなるまでの打点数で評価した。
電極:ドーム型電極
加圧力:2450N
通電時間:12サイクル(周波数は50Hz)
溶接電流:チリが発生し始める最小電流をあらかじめ調査して、その電流に設定。
評価基準;
○:3000打点以上
×:3000打点未満
サンプルに、下記のアルカリ脱脂、水洗、及び表面調整の各処理を施した後、下記の条件で化成処理(リン酸亜鉛処理)を行った。得られた化成処理材の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察することにより、化成処理性を調査した。
脱脂条件:ファインクリーナー4380(日本パーカライジング社製)200g/l液(50℃)に、2分間浸漬。
表面調整条件:パーコレンZ(日本パーカライジング社製)1g/L液(常温)に10秒間浸漬。
化成処理条件:PB−3080(日本パーカライジング社製、液温43℃)を2分間スプレー。
評価基準;
○:1μm程度の化成結晶粒が緻密に析出している。
×:結晶がまばらに析出している。
×:結晶粒の大きさが不均一である。
×:結晶粒が粗大である。
本実施例の皮膜分析及び性能評価の結果を、表1及び表2にあわせて示す(No.1〜24)。以下、本発明のプレフォスフェイト鋼板を「本発明の鋼板」と、本発明のプレフォスフェイト鋼板でない鋼板を「比較例の鋼板」と、それぞれ記述する。
溶融亜鉛めっき鋼板(板厚0.8mm、付着量90/90(g/m2))に、実施例1と同様の前洗浄及び表面調整処理を施してから、ロールコート法でプレフォスフェイト処理を行い、性能を評価した。プレフォスフェイト条件は、表3及び表4のとおりである。一方、評価方法については、概ね実施例1と同様であるが、スポット溶接性の評価基準は以下の通りとした。
・スポット溶接性の評価基準
○:1000点以上
×:1000点未満
本実施例の皮膜分析及び性能評価の結果を、表3及び表4にあわせて示す(No.25〜33)。
Claims (7)
- 少なくとも片面のめっき表面にプレフォスフェイト皮膜を有する亜鉛系めっき鋼板であって、
前記プレフォスフェイト皮膜の付着量が、P換算で1mmol/m2以上5mmol/m2以下であり、
前記プレフォスフェイト皮膜中に含有されるZnとPとのモル比Zn/Pが、1.0以上2.0以下であり、
前記プレフォスフェイト皮膜表面のZn(II)とPとのモル比Zn(II)/Pが、1.0未満であることを特徴とする、リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板。 - 前記プレフォスフェイト皮膜が、結晶性のホパイトと非晶質性のリン酸塩とを有するものであることを特徴とする、請求項1に記載のリン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板。
- 前記プレフォスフェイト皮膜が、Ni、Mn、及びFeを実質的に含まないことを特徴とする、請求項1又は2に記載のリン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板。
- 引張強度が、580MPa以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板。
- リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法であって、
亜鉛系めっき鋼板の少なくとも一面に、リン酸塩を含む液体を接触させる第1の工程と、
前記工程後に水洗することなく前記液体を接触させた鋼板を乾燥させる第2の工程とを有し、
前記液体は、0.3〜1.0mol/Lのリン酸根と、前記リン酸根に対してモル比が0.5以下の亜鉛イオンとを含有し、
前記液体中における全酸濃度T.A.と遊離酸濃度F.A.との比で表される酸比が4.5以上6.5以下であり、
前記液体中の強電解質アニオン濃度[Am−](m:アニオンの電荷)と強電解質カチオン濃度[Mn+](n:カチオンの電荷)とが、式(1)の関係を満たすことを特徴とする、リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法。
Σ(n×[Mn+])−Σ(m×[Am−])>0 (1) - リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法であって、
亜鉛系めっき鋼板の少なくとも一面に、リン酸塩を含む液体を接触させる第1の工程と、
前記工程後に水洗することなく前記液体を接触させた鋼板を乾燥させる第2の工程とを有し、
前記液体は、0.3〜1.0mol/Lのリン酸根と、前記リン酸根に対してモル比が0.5以下の亜鉛イオンとを含有し、
前記液体中における全酸濃度T.A.と遊離酸濃度F.A.との比で表される酸比が4.5以上6.5以下であり、
前記T.A.と、前記F.A.と、亜鉛イオン濃度[Zn2+]とが、式(4)の関係を満たすことを特徴とする、リン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法。
T.A.−2×F.A.−(14/5)×[Zn2+]>0 (4) - 前記第1の工程と、前記第2の工程との間に、前記鋼板に付着した前記液体を減少させる工程を有することを特徴とする、請求項5又は6に記載のリン酸塩被覆亜鉛系めっき鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004059410A JP4100358B2 (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004059410A JP4100358B2 (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005248242A JP2005248242A (ja) | 2005-09-15 |
| JP4100358B2 true JP4100358B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=35029005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004059410A Expired - Fee Related JP4100358B2 (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4100358B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4645470B2 (ja) * | 2006-02-20 | 2011-03-09 | 住友金属工業株式会社 | 潤滑性、接着性に優れた亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法 |
| JP4654346B2 (ja) * | 2006-02-20 | 2011-03-16 | 住友金属工業株式会社 | リン酸亜鉛皮膜を有する溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法 |
| JP2010116599A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 表面処理亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法 |
| WO2013153682A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | Jfeスチール株式会社 | 鋼製部材の化成処理方法、電着塗装を施した鋼製塗装部材の製造方法、および鋼製塗装部材 |
-
2004
- 2004-03-03 JP JP2004059410A patent/JP4100358B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2005248242A (ja) | 2005-09-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100206669B1 (ko) | 아연계 도금강판 및 그 제조방법 | |
| KR101068708B1 (ko) | 인산 아연 피막을 가지는 용융 아연 도금 강판의 제조 방법 | |
| KR20020087461A (ko) | 합금화 용융아연도금강판 및 그 제조방법 | |
| CN101384750B (zh) | 具有磷酸锌皮膜的熔融镀锌钢板的制造方法 | |
| JP6992831B2 (ja) | 溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法 | |
| JP4100358B2 (ja) | プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 | |
| CN1846011B (zh) | 热镀锌钢板及其制造方法 | |
| JP3966244B2 (ja) | プレフォスフェイト鋼板およびその製造方法 | |
| JP4654346B2 (ja) | リン酸亜鉛皮膜を有する溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法 | |
| JP3807388B2 (ja) | プレフォスフェイト鋼板の製造方法および装置 | |
| KR20150014517A (ko) | 화성 처리성 및 내형골링성이 우수한 강판의 제조 방법 | |
| JP4088069B2 (ja) | 加工性に優れたリン酸塩処理亜鉛系めっき鋼板およびその製造方法 | |
| JP4848737B2 (ja) | 脱脂性に優れる合金化溶融亜鉛めっき鋼板 | |
| JP2005320558A (ja) | プレフォスフェイト鋼板及びその製造方法 | |
| JP4269758B2 (ja) | 亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
| JP7842349B2 (ja) | プレス成形性と化成処理性および外観品位に優れた亜鉛系めっき鋼板およびその製造方法 | |
| JP4911095B2 (ja) | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法並びにリン酸亜鉛処理液 | |
| JPH10212563A (ja) | 亜鉛系メッキ鋼板の製造方法 | |
| JP4630326B2 (ja) | 加工性に優れたリン酸塩処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法 | |
| JP3425270B2 (ja) | プレス性、化成処理性、耐脱脂液汚染性に優れた亜鉛系めっき鋼板の製造方法 | |
| JP4344219B2 (ja) | 電着塗装後耐食性に優れた無機有機複合処理亜鉛系めっき鋼板 | |
| JPH08296057A (ja) | プレス性、化成処理性、耐脱脂液汚染性に優れた亜鉛系めっき鋼板の製造方法 | |
| JP2004197143A (ja) | 亜鉛系めっき鋼板 | |
| JP2024001900A (ja) | 鋼板およびその製造方法 | |
| JP3191637B2 (ja) | 亜鉛系メッキ鋼板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060322 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070831 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080226 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080310 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4100358 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20101101 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328 Year of fee payment: 4 |
|
| A072 | Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20110301 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328 Year of fee payment: 6 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |