JP4100373B2 - 電磁弁 - Google Patents
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Description
スプール弁は、中空円筒状のスプール室が形成されると共に、このスプール室に通じる入力ポート、出力ポート、およびドレンポート等が形成されたスリーブと、スプール室に摺動可能に挿入されたスプールとで構成され、このスプールの位置を調整することで、出力ポートより流出する作動油の圧力(出力圧)を制御している。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ドレンポートから作動液を流出し易くする、あるいは作動液がドレンポートを逆流することを防ぐことで、応答性の悪化を防止できる電磁弁を提供することにある。
本発明は、スプール弁と駆動手段とを備え、スプール弁の取付け面が、水平面に対し所定角度の傾きを有して相手側に取り付けられる電磁弁であって、スプール室の径方向中心を通ってスプール弁の取付け面と直角に交わる垂直線を仮想し、その垂直線がスプール室の内周面と交差する位置をA位置と仮定すると、ドレンポートは、スプール室に接続される入口側開口部の中心が、A位置より天地方向の地方側に位置する様に設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、スプール室に対してドレンポートの入口をより低い位置に接続できるので、スプール室からドレンポートへ作動液が流出しやすくなる。
請求項1に記載した電磁弁において、ドレンポートは、スプール室に対し天地方向の地方側へオフセットした位置に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、スプール室に対してドレンポート全体をより低い位置に配置できるので、スプール室からドレンポートへ作動液が流出しやすくなる。
請求項1に記載した電磁弁において、ドレンポートは、スプール弁の取付け方向に対し、スプール室に接続される入口側から排出通路に接続される出口側に向かって、天地方向の地方側へ傾斜して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ドレンポートがスプール弁の取付け方向と同一方向に設けられた場合(図10に示した場合)と比較すると、ドレンポートの出口側がより低い位置に設けられるので、作動液の排出性が良くなる。
請求項1〜3に記載した何れかの電磁弁において、ドレンポートは、スプール室の接線方向に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、スプール室の最も低い位置にドレンポートを接続できるので、スプール室に作動液が溜まり難く、且つスプール室からドレンポートへ作動液が流出しやすくなる。
本発明は、スプール弁と駆動手段とを備え、スプール弁の取付け面が、水平面に対し所定角度の傾きを有して相手側に取り付けられる電磁弁であって、ドレンポートは、排出通路の上流側より流れてきた作動液が、ドレンポートを逆流してスプール室へ流入することを防止する逆流防止構造を有していることを特徴とする。
この構成によれば、ドレンポートを逆流する作動液の流れを防止できるので、作動液の排出性が向上する。
請求項5に記載した電磁弁において、ドレンポートは、逆流防止構造として、排出通路に接続される出口側開口部の上端より下端の方がスプール室方向に後退して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、排出通路の上流側より流れてきた作動液が、ドレンポートの出口側開口部の下端側に受け止められることがなく、ドレンポート内部への流入を抑制できる。
請求項5に記載した電磁弁において、ドレンポートは、逆流防止構造として、排出通路に接続される出口側開口部の上端が、スプール室に接続される入口側開口部の下端より低い位置に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ドレンポートの出口側開口部の上端と入口側開口部の下端との間に高低差を付けることができるので、排出通路の上流側より流れてきた作動液がドレンポートの内部に流入した場合でも、前記高低差によってスプール室への作動液の流入を抑制できる。
請求項5に記載した電磁弁において、ドレンポートは、逆流防止構造として、排出通路に接続される出口側開口部の上端側に排出通路内へ突き出る庇部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ドレンポートの出口側開口部の上端側に設けた庇部の作用により、排出通路の上流側より流れてきた作動液がドレンポートの内部へ流入することを抑制できる。
請求項1〜4に記載した何れかの電磁弁において、ドレンポートは、請求項5〜8に記載した何れかの逆流防止構造を有していることを特徴とする。
この場合、スプール室からドレンポートへ作動液が流出しやすく、且つ排出通路の上流側より流れてきた作動液がドレンポートを逆流してスプール室へ流入することを防止できるので、作動液の排出性を向上できる。
請求項1〜9に記載した何れかの電磁弁において、スプール弁は、排出通路を共通とする他のスプール弁の下流側(天地方向の地方側)に配置されていることを特徴とする。
この場合、上流側のスプール弁より排出される作動液が、本発明のスプール弁に設けられるドレンポートを通ってスプール室へ流入することを防止できるので、複数のスプール弁が排出通路を共通として天地方向に配設される多連構成において、下流側に配置されるスプール弁を備えた電磁弁の応答性悪化を防止できる。
請求項1〜10に記載した何れかの電磁弁は、車両に搭載される自動変速機の油圧制御弁として使用することができる。
本実施例の電磁弁は、例えば、自動車に搭載される自動変速機(図示せず)の多板ブレーキや多板クラッチ等に直接または間接的に供給される油圧(作動油の圧力)を制御するための油圧制御弁1として用いられる。
駆動装置2は、円筒形状に樹脂モールドされたソレノイド5と、このソレノイド5の周囲に磁気回路を形成するヨーク6と固定鉄心7およびプランジャ8等より構成される。
ソレノイド5は、図示しないエンジン制御装置(ECUと呼ぶ)により、ソレノイド5に通電される電流がデューティ比制御される。
固定鉄心7は、ヨーク6の開口部側(図示左側)よりソレノイド5の内側に軸方向中程まで挿入されるコア部7aと、このコア部7aと一体に設けられて、ヨーク6の開口部側を閉塞するフランジ部7bとを有し、ヨーク6と共に固定磁路を形成している。この固定鉄心7には、径方向の中央部を軸方向に貫通する貫通孔7cが形成されている。
また、プランジャ8には、鉄心側(図示左側)の端面中央部に孔部8bが穿設され、この孔部8bにシャフト11の一端側端部が圧入固定されている。シャフト11は、固定鉄心7の貫通孔7cに挿通されて、他端側端部が貫通孔7cより突出している。
このプランジャ8は、ECUを通じてソレノイド5に通電されると、コア部7aとの間に生じる磁力により吸引されて、エアギャップが消滅する方向(コア部7a側)に移動する。
スリーブ13には、スプール室12に作動油を供給するための入力ポート15と、スプール室12から調圧された作動油を流出するための出力ポート16、スプール室12からドレン油路17(図1参照)へ作動油を排出するためのドレンポート18(第1ドレンポート18aと第2ドレンポート18b)、および出力ポート16から流出する作動油の圧力(出力圧)が作用するフィードバックポート19等が設けられている。
なお、第2ドレンポート18bは、分配室21に供給された作動油が第3ランド14cの外周面とスプール室12の内周面との隙間を通って反分配室側へ流れ込んだ場合に、その作動油を排出するために設けられている。
従って、スプール14は、ソレノイド5への通電によって発生する電磁吸引力(プランジャ8を図2の左方向へ吸引する力)と、フィードバック室20に導入される出力圧からスプール14が受ける力と、前記スプリング22の付勢力との3つの力が釣り合う位置で静止する。
本実施例の油圧制御弁1は、スプール室12からドレンポート18へ作動油を流出しやすくするために、以下の特徴を有している。
スプール室12の径方向中心を通ってスプール弁3の取付け面3aと直角に交わる垂直線を仮想し、その垂直線がスプール室12のドレンポート18側の内周面と交差する位置をA位置と仮定した時に、本実施例のドレンポート18は、スプール室12に接続される入口側開口部の中心(B位置とする)がA位置より天地方向の地方側に位置する様に設けられている(図1参照)。
本実施例のドレンポート18は、実施例1に記載した様に、スプール室12に接続される入口側開口部の中心(B位置)がA位置より天地方向の地方側に位置する様に設けられ(図1参照)、且つ、図中に矢印で示すスプール弁3の取付け方向に対し、スプール室12に接続される入口側からドレン油路17に接続される出口側に向かって、天地方向の地方側へ傾斜して設けられている。
本実施例のドレンポート18は、実施例1に記載した様に、スプール室12に接続される入口側開口部の中心(B位置)がA位置より天地方向の地方側に位置する様に設けられ(図1参照)、且つ、図4に示す様に、スプール室12の接線方向に接続されている。つまり、ドレンポート18の周方向底部の内周面がスプール室12の内周面に対し接線方向に接続されている。
本実施例のスプール弁3は、例えば、図5に示す様に、ドレン油路17を共通とする他のスプール弁23の下流側(天地方向の地方側)に配置されている場合の一例であり、上流側から流れてきた作動油がドレンポート18を逆流してスプール室12へ流れ込むことを防止する逆流防止構造を有している。
この場合、ドレン油路17の上流側より流れてきた作動油が、ドレンポート18の出口側開口部の下端側に受け止められることはなく、従って、ドレンポート18の内部へ作動油が流れ込むことを防止できる。
本実施例のドレンポート18は、逆流防止構造として、図7に示す様に、ドレン油路17に接続される出口側開口部の上端18cが、スプール室12に接続される入口側開口部の下端18eより低い位置に設けられている。
この構成によれば、ドレンポート18の出口側開口部の上端18cと入口側開口部の下端18eとの間に高低差hを設けることができるので、ドレン油路17の上流側より流れてきた作動油がドレンポート18の内部に流入した場合でも、前記高低差hによってスプール室12への作動油の流入を抑制できる。
本実施例のドレンポート18は、逆流防止構造として、図8に示す様に、ドレン油路17に接続される出口側開口部の上端側にドレン油路17内へ突き出る庇部24が設けられている。
この構成によれば、ドレンポート18の出口側開口部の上端側に設けた庇部24の作用により、ドレン油路17の上流側より流れてきた作動油がドレンポート18の内部へ流入することを抑制できる。なお、庇部24は、ドレン油路17内へ突き出るだけでなく、ドレンポート18の出口側開口部の上端側を覆う様に下方へ突き出る様に設けても良い。
実施例4〜6の油圧制御弁1は、ドレン油路17を共通とする他のスプール弁23の下流側(天地方向の地方側)に配置される場合について記載したが、実施例4〜6で述べたドレンポート18の逆流防止構造については、実施例1〜3に記載した油圧制御弁1にも適用できる。これにより、スプール室12から作動油が流出しやすくなり、且つ上流側に他のスプール弁23が配置されている場合でも、上流側から流れてきた作動油が、ドレンポート18を逆流してスプール室12へ流れ込むことを抑制できる。その結果、作動油の排出性が向上し、駆動装置2における応答性の悪化を防止できる。
実施例1では、本発明の電磁弁を油圧制御弁1として用いた例を記載したが、油圧制御弁1に限定されるものではなく、その他の用途(例えば流量調整弁)にも使用できる。
2 駆動装置(駆動手段)
3 スプール弁
3a スプール弁の取付け面
12 スプール室
13 スリーブ
14 スプール
15 入力ポート
16 出力ポート
17 ドレン油路(排出通路)
18 ドレンポート
24 庇部
Claims (11)
- 中空円筒状のスプール室を形成すると共に、このスプール室に作動液を供給する入力ポート、前記スプール室から調圧された作動液を流出する出力ポート、前記スプール室から排出通路へ作動液を排出するドレンポートが設けられたスリーブと、前記スプール室に摺動可能に挿入されるスプールとを有するスプール弁と、
電磁力を利用して前記スプールを駆動する駆動手段とを備え、
前記スプール弁の取付け面が、水平面に対し所定角度の傾きを有して相手側に取り付けられる電磁弁であって、
前記スプール室の径方向中心を通って前記スプール弁の取付け面と直角に交わる垂直線を仮想し、その垂直線が前記スプール室の内周面と交差する位置をA位置と仮定すると、 前記ドレンポートは、前記スプール室に接続される入口側開口部の中心が、前記A位置より天地方向の地方側に位置する様に設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1に記載した電磁弁において、
前記ドレンポートは、前記スプール室に対し天地方向の地方側へオフセットした位置に設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1に記載した電磁弁において、
前記ドレンポートは、前記スプール弁の取付け方向に対し、前記スプール室に接続される入口側から前記排出通路に接続される出口側に向かって、天地方向の地方側へ傾斜して設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1〜3に記載した何れかの電磁弁において、
前記ドレンポートは、前記スプール室の接線方向に接続されていることを特徴とする電磁弁。 - 中空円筒状のスプール室を形成すると共に、このスプール室に作動液を供給する入力ポート、前記スプール室から調圧された作動液を流出する出力ポート、前記スプール室から排出通路へ作動液を排出するドレンポートが設けられたスリーブと、前記スプール室に摺動可能に挿入されるスプールとを有するスプール弁と、
電磁力を利用して前記スプールを駆動する駆動手段とを備え、
前記スプール弁の取付け面が、水平面に対し所定角度の傾きを有して相手側に取り付けられる電磁弁であって、
前記ドレンポートは、前記排出通路の上流側より流れてきた作動液が、前記ドレンポートを逆流して前記スプール室へ流入することを防止する逆流防止構造を有していることを特徴とする電磁弁。 - 請求項5に記載した電磁弁において、
前記ドレンポートは、前記逆流防止構造として、前記排出通路に接続される出口側開口部の上端より下端の方が前記スプール室方向に後退して設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項5に記載した電磁弁において、
前記ドレンポートは、前記逆流防止構造として、前記排出通路に接続される出口側開口部の上端が、前記スプール室に接続される入口側開口部の下端より低い位置に設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項5に記載した電磁弁において、
前記ドレンポートは、前記逆流防止構造として、前記排出通路に接続される出口側開口部の上端側に前記排出通路内へ突き出る庇部が設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1〜4に記載した何れかの電磁弁において、
前記ドレンポートは、請求項5〜8に記載した何れかの前記逆流防止構造を有していることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1〜9に記載した何れかの電磁弁において、
前記スプール弁は、前記排出通路を共通とする他のスプール弁の下流側(天地方向の地方側)に配置されていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1〜10に記載した何れかの電磁弁は、車両に搭載される自動変速機の油圧制御弁として使用されることを特徴とする電磁弁。
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