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JP4100468B2 - 原料粉体混合物を打錠することによりタブレットを製造する方法 - Google Patents
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原料粉体混合物を打錠することによりタブレットを製造する方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の有効成分を経口摂取することが可能なタブレットを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
人の健康を維持するために求められる栄養成分は、通常、天然物等の飲食により摂取されるが、バランスのよい摂取、あるいは個別に重要な成分の摂取は困難であることが多い。そこで、従来から、各種栄養成分を含有するタブレットが開発されており、求められる栄養成分の摂取が容易となっている。
ここで、上述のようなタブレットの製造の際に用いられる栄養成分として各種原料粉体を用いることが望まれるが、吸湿により固結し易い原料粉体を用いる場合には、それが固結すると、該原料粉体がタブレット中にまばらに点在したものとなる。このようなものは外観がよくないばかりか、その固結原料からのエキス成分の染み出しにより保存中の変色の問題が顕著なものとなり得る。
また、プロポリス等の原料粉体は、打錠(圧縮成形)により、原料粉体自体又はその中に含まれる成分が打錠機のうすやきねに結着(スティッキング)して、得られるタブレットの表面につやがなく、凹凸が生じてしまうといった問題が生じ易い。尚、このようなスティッキングの問題は、直接打錠を行う際に顕著なものとなる。また、このような原料粉体を用いる場合、その原料粉体又はそれを含む原料粉体混合物の流動性が悪く、打錠機への充填の際にホッパ等に付着するといった問題も生じる。
【0003】
一方、前記吸湿による固結の問題を解決するために、微粉二酸化ケイ素の使用が考えられ、また、スティッキングの問題を解決するために、滑沢剤の使用も提案されている。滑沢剤を原料粉体として添加することで、原料粉体の流動性が改良されて打錠機のうすに充填する際の充填が良好なものとなると同時に、圧縮成形時のスティッキングを防止することができる。また、滑沢剤は、圧縮成形時の粉体内部摩擦及び粉体とうす間の摩擦を低減する役割を果たすため、圧縮圧を低くすることができ、排出圧も小さくなり機械的な困難性も低減する。しかしながら、滑沢剤等として、健康指向の観点から、食品添加物を使用しないことが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような問題を効率的に解決し、所定の有効成分を経口摂取可能なタブレットの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、まず、原料粉体混合物を打錠してタブレットを製造する方法において、プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれる少なくとも1種の原料粉体と、吸湿しても固結し難い原料粉体とを予備混合することにより上記課題を効率的に解決することができるとの知見に基づくものである。
即ち、本発明は、(A)プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれる少なくとも1種の原料粉体と(B)吸湿しても固結し難い原料粉体とを予備混合し、次いで、これを(C)打錠用の他の原料粉体と混合して原料粉体混合物を調製し、これを打錠することを特徴とするタブレットの製造方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の製造方法では、(A)プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれる少なくとも1種の原料粉体と(B)吸湿して固結し難い原料粉体とを予備混合する。
(A)原料粉体は、プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれる1種であり、これらは、吸湿した場合に固結し易いものである。(A)原料粉体は、単一原料であっても、又は複数の原料混合物であってもよい。(A)原料粉体としては、プロポリスを用いるのが好ましい。また、(A)原料粉体は、打錠される原料粉体混合物中に5〜30質量%(以下、単に%と称する)含まれるのが好ましく、より好ましくは5〜20%である。(A)原料粉体の大きさは、通常、タブレットの打錠に用いることができる程度のものであればよく、特に限定されないが、例えば、その粒度が850μm以下のものであるのが好ましく、より好ましくは355μm以下である。また、その平均粒径も特に限定されないが、例えば、20〜200μmのものとするのが好ましく、より好ましくは50〜150μmである。尚、本発明において粒度とは、試料100gの量を日本工業規格Z8801(1987)に規定する基準寸法の網ふるいに移し、約10分間振動を与えた後、ふるい目を通過するか否かを検査して、当該基準寸法のふるい目を通過することをもって規定したものである。尚、この測定方法は、糖類の日本農林規格第6条に規定された測定方法に準じたものである。
【0007】
(A)原料粉体が上記範囲より大きい場合には、各種微粉砕装置により上記範囲内の大きさとなるように微粉砕するのが好ましい。また、(A)原料粉体は、微粉砕直後、即ち、その固結が発生する前に、(B)原料粉体と予備混合するのがよい。尚、(A)原料粉体としてプロポリスを用いる場合には、その粉体は、常法により、例えば、該原料の塊(原塊)をエタノール等により抽出した後、抽出エキスの乾燥物を微粉砕して上記範囲内の大きさを有する原料粉体とすることができる。微粉砕のための手段としては、例えば、パワーミル、ハンマーミル及びピンミル等の粉砕機を用いることができる。あるいは、プロポリスの粉体は、市場で容易に入手することができ、これをそのまま又は微粉砕して(A)原料粉体としてもよい。
【0008】
また、(B)原料粉体としては、吸湿しても固結し難い原料粉体を用いる。このような(B)原料粉体は、コラーゲン、澱粉類及びデキストリンからなる群から選ばれた1種以上であるのが好ましい。コラーゲンとしては、例えば、牛骨、豚皮、魚類から得られたものが挙げられる。また、澱粉類としては、馬鈴薯、タピオカ及びトウモロコシ類から得られた澱粉が挙げられる。デキストリンとしては、馬鈴薯、タピオカ由来の澱粉から得られたものが挙げられる。(B)原料粉体は、最も好ましくは、コラーゲンである。また、(B)原料粉体の使用量は、下記のように(A)原料粉体との比率により決定することができる。(B)原料粉体の大きさは、通常、タブレットの打錠に用いることができる程度のものであればよく、特に限定されないが、例えば、その粒度が850μm以下のものであるのが好ましく、より好ましくは500μm以下である。また、その平均粒径も特に限定されないが、例えば、20〜200μmのものとするのが好ましく、より好ましくは50〜150μmである。このような粒度及び平均粒径を有する(B)原料粉体は、常法により製造することができ、あるいは、市場で容易に入手することができる。
【0009】
上述したような(A)原料粉体と(B)原料粉体との予備混合は、(A):(B)の割合が10:50〜10:5となるように行うのが好ましく、より好ましくは10:40〜10:20である。予備混合は、常法により行うことができ、例えば、その混合条件を、温度5〜30℃、好ましくは10〜25℃、湿度10〜50%、好ましくは20〜40%、回転数15〜25rpm、好ましくは20〜25rpmで10〜30分間、好ましくは20〜25分間とすることができる。また、予備混合は、所定の混合機内において処理することにより行うことができる。混合機としては、例えば、V型混合機やロッキングミキサー等を用いることができる。尚、この際、(A)粉体原料が吸湿により固結しない条件とするのが好ましい。
【0010】
本発明では、(A)原料粉体と(B)原料粉体とを予備混合した後、これを(C)打錠用の他の原料粉体と混合して原料粉体混合物を調製する。ここで、(C)原料粉体としては、賦形剤、滑沢剤、各種栄養成分等の任意の打錠用の原料を、単独あるいは任意の組み合せで使用することができる。賦形剤とは、原料粉体を打錠後に適切な硬度に賦形するための賦形機能を有するものをいい、例えば、コラーゲン、澱粉、糖、糖アルコール、デキストリン、食物繊維、ゼラチン、蛋白質及び寒天等が挙げられる。賦形剤は、打錠される原料粉体混合物中に40〜90%含まれるのが好ましく、より好ましくは50〜70%である。尚、これらの賦形剤が、前記の(B)原料粉体としても使用し得る場合には、その一部を(A)原料粉体との比率により決定される量で予備混合の際に使用し、残量を(C)他の原料粉体の混合の際に使用すればよい。賦形剤の大きさは、通常、タブレットの打錠に用いることができる程度のものであればよく、特に限定されないが、例えば、その粒度が850μm以下のものであるのが好ましく、より好ましくは355μm以下である。また、その平均粒径も特に限定されないが、例えば、20〜200μmのものとするのが好ましく、より好ましくは50〜150μmである。このような粒度及び平均粒径を有する賦形剤は、常法により製造することができ、あるいは、市場で容易に入手することができる。
【0011】
本発明においては、滑沢剤としてショ糖脂肪酸エステルを含ませないのが好ましい。滑沢剤を用いる場合には、ショ糖脂肪酸エステル以外のもの、例えば、硬化油脂等を用いるのがよい。硬化油としては、例えば、常温で固体の硬化油脂、例えば、なたね硬化油脂、大豆硬化油脂、ラード及びヘッド等が挙げられる。硬化油脂を用いる場合には、原料粉体混合物中におけるその含量は0.5〜10%であるのが好ましく、より好ましくは1〜5%であり、また、その粒度は、好ましくは850μm以下であるのがよく、より好ましくは600μm以下である。また、その平均粒径は、50〜200μmであるのが好ましく、より好ましくは70〜120μmである。尚、本発明において、滑沢剤とは、原料粉体の流動性を改良して打錠機の金型(うす)の中へ一定量が充填されるようにすると同時に、原料をうすやきねに付着するスティッキングを防止するための添加剤である。
尚、本発明においては、上記以外の任意の成分を含ませることができ、各種栄養成分として、ビタミン類等を含ませることができる。
【0012】
(A)原料粉体及び(B)原料粉体の予備混合物と(C)他の原料粉体との混合は、上記予備混合の場合と同様の条件で行うことができる。これにより、各成分が均一に分散された原料粉体混合物を調製することができる。この際、原料粉体混合物中において、(A):(B):(C)の割合が、5〜30:5〜60:40〜90となるように行うのが好ましく、より好ましくは、5〜20:20〜40:50〜70である。
【0013】
本発明では、上述のようにして調製した原料粉体混合物を打錠することによりタブレットを製造する。打錠は、常法により行うことができるが、好ましくは、直接打錠により行うのがよい。「直接打錠」とは、原料粉体混合物に対し直接的に圧力をかけて圧縮成形してタブレットの形態とすることを意味する。従って、このような打錠方法は、原料粉体を所定の形状、例えば一旦顆粒状としてから、その顆粒状物を打錠してタブレットを製造する方法とは区別される。
また、打錠条件は、例えば、湿度10〜50%、好ましくは20〜40%で、温度5〜30℃、好ましくは10〜25℃の条件下で、60〜8000個/分、好ましくは630〜1400個/分の速度とするのがよい。また、このような打錠により得られるタブレットは、一個あたり100〜1000mg、好ましくは200〜300mgの質量とすることができる。本発明におけるタブレット製造に用いることができる打錠機としては、特に制限されないが、例えば、ロータリ打錠機及び単発打錠機等が挙げられる。このような打錠機は、通常、原料粉体の一定量をはかり取りする機能と、それを圧縮成形する機能とを備える。一定量をはかり取りするためには容積法を用いることができる。即ち、うすと下きねとの間の空間に粉体原料を満たし、それをフィーダの下面ですりきることができる。尚、打錠は、上述したような原料粉体を混合撹拌して、原料粉体混合物を調製し、これを直接打錠することにより行うことができる。
【0014】
次に、本発明の一態様であるタブレットの製造方法の一例を簡単に説明するが、本発明の製造方法はこれに限定されるものではない。
まず、(A)プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれる少なくとも1種の原料粉体と(B)吸湿しても固結し難い原料粉体とを10:50〜10:5の割合で予備混合する。これを(C)打錠用の他の原料粉体と混合して、(A):(B):(C)の割合が5〜30:5〜60:40〜90の原料粉体混合物を調製する。この際、健康指向から、二酸化ケイ素、ショ糖エステル等を添加しないのが好ましい。この原料粉体混合物を、例えばホッパを通して、得られるタブレット一個あたりの質量が240〜260mgとなるような割合で、うすときねにより形成された金型に充填する。この金型は、所望の形状を有していてもよく、例えば、得ようとするタブレットの形状により設定することが可能である。その後、金型に充填された原料粉体混合物に直接的に圧力をかけて、所定の条件で圧縮成形することにより、直接打錠を行う。このようにして得られたタブレットは、種々の形態のものであってもよく、上面からみた形態が円、四角形又は三角形をしていてもよく、それらの角は丸みを帯びていてもよい。また、側面からみたときに、モディファイドディープ、スペシャルディープ、エキストラディープ、スタンダード等の種々の形態のものとなるように打錠することもできる。また、得られるタブレットの硬度は、2kgf以上であるのが好ましく、より好ましくは4kgf以上である。
【0015】
【発明の効果】
本発明により、原料粉体混合物を打錠することによりタブレットを製造する方法において、二酸化ケイ素、ショ糖脂肪酸エステル等の固結防止剤や滑沢剤を用いなくとも固結やスティッキングを良好に防止することができ、外観が良好で、その表面につやがあって凹凸のない所望の形状のタブレットを製造することができる。また、原料粉体混合物の流動性が高く、うす等への充填をスムースに行うことができる。また、(A)プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれた少なくとも1種を均一に分散含有し、外観が良好で所定の硬度を有する高品質タブレットを製造することができる。更に、かかるタブレットは、長期間の保存後においても殆ど変色することがないものである。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0016】
【実施例】
実施例1
プロポリス粉末10質量部をパワーミルで粒度355μm以下(平均粒径100μm)に微粉砕した後、直ちにこれと粒度500μm以下(平均粒径100μm)のコラーゲン30質量部とを予備混合した。予備混合の際の条件は、湿度45%、温度25℃、20rpmで20分とした。予備混合した原料粉体と粒度355μm以下(平均粒径100μm)の澱粉59質量部と粒度600μm以下(平均粒径70μm)のなたね硬化油1質量部を混合撹拌して、各成分が均一に分散された原料粉体混合物を調製した。この際の混合条件は、湿度45%、温度25℃、20rpmで20分とした。
この原料粉体混合物を、畑株式会社製の打錠機(型式HT−AP18SS2)のうす中へ充填し、打錠を行った。この際の打錠条件は、湿度45%、温度25℃、720個/分の速度で、250mg/個の割合とした。
原料粉体混合物は流動性が高く、打錠機のうす中への充填がスムースで、粉体を良好に圧縮成形できた。また、製造中スティッキングが発生せず、その表面につやがあって凹凸のない所望の形状のタブレットを製造することができた。尚、得られたタブレットの強度は、12kgfであった。
上記のタブレットは、各々プロポリスの微粒子を均一に分散含有しており外観のよいもので、微粒子のプロポリスは12ヶ月密閉容器中で保存した後にも殆ど変色していなかった。

Claims (3)

  1. (A)プロポリス、糖類、果汁粉末、植物抽出物及び調味料からなる群から選ばれる少なくとも1種の原料粉体と(B)コラーゲン、澱粉及びデキストリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である原料粉体とを10:50〜10:5の割合で、(A)原料粉体を微粉砕処理した直後に予備混合し、次いで、これを(C)打錠用の他の原料粉体と混合して原料粉体混合物を調製し、これを打錠することを特徴とするタブレットの製造方法。
  2. (A)原料粉体がプロポリスである請求項1記載の製造方法。
  3. (B)原料粉体がコラーゲンである請求項2記載の製造方法。
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