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JP4100614B2 - 汚染土壌処理装置 - Google Patents
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JP4100614B2 - 汚染土壌処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重質油で汚染された土壌を浄化するための装置に関する。より詳細には、重質油で汚染された土壌を低温で処理することが出来る汚染土壌処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油で汚染された土壌を浄化する装置は、乾燥ドラムによって灯油や軽油等の軽質油で汚染された土壌から沸点が低い揮発性の成分を揮散させて分離・分解させていた。
【0003】
しかしながら、汚染土壌の油質は軽質油に限定されたのもののみでなく、石油産業施設跡地では原油・重油等の重質油が混入されて土壌が汚染されており、また各種産業工場跡地では軽質油に加えて重質油でも汚染されている複合汚染土壌となっている。
【0004】
このような重質油で汚染された土壌を加熱処理で浄化する場合は、高温で加熱すると汚染土壌中から油膜・油臭が発生して、生活環境リスクの原因となって好ましくない。したがって、低温で汚染土壌を加熱するのが好適である。
【0005】
しかし、例えば特開2002−263633号公報に記載されているように、重質油で汚染された土壌を低温加熱処理すると、加熱処理を行う乾燥ドラムの内壁に重質系の揮発成分が付着する。そして付着した揮発成分(油分)が硬化して断熱効果をもたらし、乾燥ドラムによる効率的な低温加熱処理が困難になる、という問題がある。
【0006】
また、重質油で汚染された土壌を低温加熱処理する際の重質系の揮発成分がバグフィルタの目詰まりという障害の原因となる。バグフィルタが目詰まりを起こすと、フィルタ機能を減じて正常運転が出来なくなる、という問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述したような従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、乾燥ドラムの内壁に重質系の揮発成分が付着して硬化することを防止できるような汚染土壌処理装置の提供を目的としている。
また本発明は、重質系の揮発成分がバグフィルタの目詰まりを防止できるような汚染土壌処理装置の提供を目的としている。
【0008】
本発明によれば、重質油で汚染された土壌を処理することができる汚染土壌処理装置において、汚染土壌を加熱処理する乾燥ドラム(20)と、その乾燥ドラム(20)の内壁に付着した重質油揮発成分を除去するための固形物(5)を乾燥ドラム(20)に供給するための固形物供給機構(10)と、乾燥ドラム(20)からの排気ガス(G)が送気されるバグフィルタ(34)と、そのバグフィルタ(34)を通過する排気ガス中の重質油成分を付着させる粉体をバグフィルタ(34)に供給する粉体供給機構と、乾燥ドラム(20)で加熱処理された浄化土壌(7)が送られる冷却ドラム(40)と、その冷却ドラム(40)で冷却された浄化土壌(7)が投入される貯蔵サイロ(44)とよりなり、貯蔵サイロ(44)は底部に漏斗部が形成され、その漏斗部から冷却された浄化土壌(7)と固形物(5)との所定量をバッチ方式でベルトコンベヤ(48)を介して振動篩(50)に供給するように構成され、振動篩(50)で網棚上に残された固形物(5)を前記乾燥ドラム(20)に入れてリサイクルする別のコンベヤ(11)を設けてある。
【0010】
係る構成を具備する本発明によれば、前記固形物が試料粉砕用のボールミルにおけるボールの様な役割を果たし、乾燥ドラム内に付着した重質油揮発成分の固化物の様な汚染物質成分が固化する前に叩き落す、こすり落とす、剥ぎ取る作用を奏するので、乾燥ドラムの内壁に重質系の揮発成分が付着してもそれが硬化する以前の段階で前記固形物により除去される。
【0011】
換言すれば、前記固形物は、乾燥ドラム内に付着した(重質油揮発成分の固化物の様な)汚染物質成分が固化する前に叩き落す、こすり落とす、剥ぎ取る作用を奏するものであり、且つ、当該乾燥ドラムを破損しないものであれば良い。
当該固形物の比重が小さすぎると、その様な汚染物質成分が固化する以前に除去することが困難である。一方、当該固形物の比重が大きすぎると、乾燥ドラムに供給された際にドラムを破損する恐れがあるので不都合である。
【0012】
また、当該固形物の表面が滑らか過ぎても、汚染物質の除去に不適当である。また、乾燥ドラムのみならず、該ドラムに供給するためのホッパや、該ドラムに連続する各種機器、例えばエレベータの損傷を防止するため、当該固形物の寸法は、最大でも100mm以下が好ましい。
【0013】
さらに、前記固形物としては、処理済みの土壌に混ざっても、問題が無いものでなければならない。すなわち、環境面からリサイクル材として問題が無いものである必要がある。
【0014】
そして、産業廃棄物として環境に悪影響を与えないように、前記固形物は篩等の選別手段により選別出来るものが好ましい。
浄化処理後の土壌は湿潤のものだから、回転或いは振動を行う選別手段(例えば振動篩)が好ましい。
【0017】
係る構成を有する本発明によれば、繊維を主成分とする濾布によるフィルタをもつフィルタ手段のバグフィルタに、乾燥ドラムから重質油の揮発成分である汚染物質を導くダクトを連通させ、そのダクトに汚染物質を吸着する粉体を噴射注入させる粉体供給機構が設けられていることが好ましい。粉体供給機構は、ダクトに連通する粉体投入用パイプと、粉体投入用パイプに連通する粉体投入槽とで構成されることが好ましい。
【0018】
粉体投入槽はフィルタ手段のバグフィルタ近傍に設置され、定量ずつ粉体をダクトに噴射してバグフィルタ内の濾布に付着させる。
乾燥ドラムから送られる乾燥ガス中の重質油成分は、濾布を通過する際に粉体に付着吸着され濾布には直接に付着されにくくなる。
粉体に付着吸着された重質油成分は定期的に振動篩をかけられて、粉体ごとダストと共に回収される。
【0019】
これに加えて、本発明の汚染土壌処理装置においては、(重質油で汚染された)汚染土壌を加熱処理する乾燥ドラムと、(重質油の揮発成分のような汚染物質を包含する)該乾燥ドラムからの排気ガスを浄化するためのフィルタ手段(例えばバグフィルタなど)と、(前記乾燥ドラムの内壁に付着した重質油揮発成分の固化物の様な汚染物質成分を除去するための)固形物を乾燥ドラムに供給する固形物供給機構(例えば、固形物投入ベルトコンベア、土壌・固形物投入ベルトコンベア)と、該フィルタ手段に汚染物質吸着用の粉体を供給する粉体供給機構(粉体投入槽、粉体投入用パイプ等)とを備え、前記フィルタ手段は繊維を主成分とするフィルタを有しており、前記汚染物質吸着用の粉体は、当該フィルタの繊維を通過すること無く当該繊維表面に位置し、汚染物質(重質油の揮発成分)を吸着する性質を有しているのが好ましい。
或いは、前記固形物供給機構に代えて、前記ドラム内に(該乾燥ドラムの内壁に付着した重質油揮発成分の固化物の様な)汚染物質成分除去用の固形物が混入されていても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示している。
本発明の汚染土壌処理装置1は乾燥ドラム20と、乾燥ドラム20に固形物を供給する固形物供給機構10と、フィルタ手段のバグフィルタ34と、バグフィルタ34に粉体を供給する粉体供給機構30と、冷却ドラム40と、貯蔵サイロ44とで主要構成がされている。
【0021】
固形物供給機構10は、固形物5を搬送する第1のベルトコンベヤ11と、第2のベルトコンベヤ12と、ホッパ14と、第5のベルトコンベヤ16とで構成されている。固形物供給機構10で供給される固形物5は、乾燥ドラム20内の油分による固化物を除去する重量の目安としての径サイズは100mm以下がよく、外形形状はある程度の角のある、ただし汚染土壌処理装置内を循環させる場合にホッパやエレベータ等を損傷させない固形物がよい。また浄化土壌7と共に埋め立て等に使用された場合に環境悪化となる性状のないものが好ましい。
【0022】
第2のベルトコンベヤ12は、適宜な場所に集積された汚染土壌3を第1のベルトコンベヤ11からの固形物と混載してホッパ14に搬送し投入するように構成されている。
【0023】
ホッパ14は、汚染土壌3と固形物5を所定の量ずつ乾燥ドラム20に供給するよう構成されている。
【0024】
第3のベルトコンベヤ16は、ホッパ14からの所定量の汚染土壌3と固形物5をバッチ方式で乾燥ドラム20に供給するよう構成されている。
【0025】
乾燥ドラム20は、汚染土壌3と固形物5を回転攪拌しながら油膜・油臭の発生しない所定の低温で乾燥ガスによって加熱し、蒸発した重質油を含む排気ガスGをダクト24からバグフィルタ34に送気するよう、また乾燥し脱油された汚染土壌3と固形物5を吐出口22から排出するよう構成されている。
【0026】
この乾燥ドラム20内での汚染土壌3の加熱、乾燥時に、固形物5はドラム20の回転によって落下する際にドラム20の内壁に付着した油分を叩き落とし、擦り取る。その結果、乾燥ドラム20の機能が劣化せずに汚染土壌3と乾燥ガスとの間での熱交換が正常に行われて、重質油を含む汚染土壌3の低温加熱処理が可能になるよう構成されている。
【0027】
乾燥ドラム20のダクト24の反対側下方に設けられた吐出口22に、エレベータ26が投入口28を介して冷却ドラム40に連通されている。
【0028】
冷却ドラム40は、投入部28から供給された固形物5と浄化された浄化土壌7を所定温度まで冷却して、隣接して設置された貯蔵サイロ44に投入するよう構成されている。
【0029】
貯蔵サイロ44は、底部に漏斗部44が形成され、その漏斗部44から冷却された浄化土壌7と固形物5との所定量をバッチ方式で第4のベルトコンベヤ48を介して振動篩50に供給するよう構成されている。なお、振動篩50への浄化土壌7と固形物5の供給は浄化土壌7の堆積場所が確保され、第5のベルトコンベヤ52の容量があれば連続供給方式でもよい。
【0030】
振動篩50は、振動によって網棚上に固形物5を残して浄化土壌7を落下させ、固形物5を第5のベルトコンベヤ52に送るよう、浄化土壌7を図示の例では運搬車9に積載して搬出するよう構成されている。
【0031】
バグフィルタ34は、濾布で濾過機能を果たす公知の機能、構成を備えていて、ダクト24からの汚染物質である重質油成分を含む排気ガスGを導入して繊維を主成分とする濾布36によって油分を分離すると共に無害ガスGnを排気装置38から外部に排出するよう構成されている。
【0032】
バグフィルタ34の近傍に、無機材である微粉体Pwを供給する粉体供給機構30が設けられている。
【0033】
粉体供給機構30は、粉体Pwを貯蔵する粉体投入槽31と、ダクト24に粉体Pwを噴射注入するノズル33と、ノズル33と粉体投入槽31を連通する粉体投入用パイプ32とで構成され、バグフィルタ34の運転に応じて所定必要量の粉体Pwをバグフィルタ34に供給するよう構成されている。
【0034】
バグフィルタ34は、粉体Pwを濾布36に付着させ、その濾布36の繊維に付着した粉体Pwに排気ガスG中の重質油成分を吸着させ、かつ重質油成分を吸着した粉体Pwを定期的あるいは随時に、振動あるいは衝撃付与等によって分離させダストと共に回収するよう構成されている。
【0035】
上記構成の汚染土壌処理装置の作用を説明する。
最初に、汚染土壌3と第1のベルトコンベヤ11から供給された固形物5とが第2のベルトコンベヤ12で混載されホッパ14に投入される。ホッパ14は汚染土壌3と固形物5とを所定量だけバッチ方式で第3のベルトコンベヤ16を介して乾燥ドラム20に供給する。
【0036】
乾燥ドラム20では、汚染土壌3中の重質油分を油膜・油臭の発生しない低温加熱によって、排気ガスGと油分を分離された浄化土7にする。この過程で、加熱された重質油の揮発成分が乾燥ドラム20の内壁に付着してそのまま放置すれば固化するので、この固化前に固形物5がドラム回転と共に回転あるいは落下しながら叩き落し、こすり落し、剥ぎ取りの作用をして重質油の揮発成分の固化を予防する。その結果、汚染土壌3と乾燥ガスとの間熱交換が正常に行はれ、低温加熱処理が可能になる。
【0037】
乾燥ドラムから20で油分を分離された浄化土壌7は固形物5と共に、吐出口22、エレベータ26および投入部28を経由して冷却ドラム40に投入され適宜の温度まで冷却され、貯蔵サイロ44に投入される。
【0038】
浄化土壌7と固形物5は、貯蔵サイロ44の漏斗部44から所定量をバッチ方式で第4のベルトコンベヤ48を介して振動篩50に供給される。
【0039】
振動篩50では、振動によって網棚上に固形物5を残して浄化土壌7を落下させ、運搬車9に積載して搬出させ、固形物5を第5のベルトコンベヤ52に送る。
第5のベルトコンベヤ52に集積された固形物5は、リサイクル利用材として第1のベルトコンベヤ11に送られ、再使用される。
【0040】
一方、乾燥ドラム20で汚染土壌3から蒸発分離された重質油成分を含む排気ガスGは、ダクト24を通ってバグフィルタ34に導かれる。
このとき、ダクト24のバグフィルタ34側の端部に設けられたノズル33から粉体投入槽30内の粉体Pwがダクト24に噴射注入され、バグフィルタ34内に分散される。
【0041】
バグフィルタ34内に分散された粉体Pwは濾布36に付着して、その後に流入される排気ガスG中の重質油成分を軽質油成分と共に吸着する。また、油分を除かれた排気ガスG中の無害ガスGnは濾布36を通って排気装置38から外部に排出される。
【0042】
重質油成分を軽質油成分と共に吸着した粉体Pwは、振動あるいは衝撃等によって濾布36から脱落させてダストと共に回収される。
【0043】
このようにして、汚染土壌3の土壌部分は無害な浄化土壌7として回収され、重質油成分は無害ガスGnとなって排出される。また、乾燥ドラム20での低温加熱処理を保証させるための固形物5は、汚染土壌処理装置1内を循環して無限に利用される。
【0044】
図2は、本発明の第2実施形態を示している。
本発明の汚染土壌処理装置2は固形物5が内蔵された乾燥ドラム20と、乾燥ドラム20に汚染土壌3を供給する汚染土壌供給機構10Aと、フィルタ手段のバグフィルタ34と、バグフィルタ34に粉体を供給する粉体供給機構30と、冷却ドラム40と、貯蔵サイロ44とで主要構成がされている。
【0045】
汚染土壌供給機構10Aは、汚染土壌3を搬送する第1のベルトコンベヤ12Aと、ホッパ14と、第2のベルトコンベヤ16Aとで構成されている。乾燥ドラム20に内蔵される固形物5は、乾燥ドラム20内の油分による固化物を除去する重量の目安としての径サイズは100mm以下がよく、外形形状はある程度の角のある、ただし乾燥ドラム20内を循環させる場合に内壁を損傷させない固形物がよい。また工事完了後に浄化土壌7と共に埋め立て等に使用された場合に環境悪化となる性状のないものが好ましい。
【0046】
第1のベルトコンベヤ12Aは、適宜な場所に集積された汚染土壌3をホッパ14に搬送し投入するように構成されている。
【0047】
ホッパ14は、汚染土壌3を所定の量ずつ第2のベルトコンベヤ16Aに供給するよう構成されている。
【0048】
第2のベルトコンベヤ16Aは、ホッパ14からの所定量の汚染土壌3を乾燥ドラム20に供給するよう構成されている。
【0049】
乾燥ドラム20は、汚染土壌3と内蔵された固形物5を回転攪拌しながら油膜・油臭の発生しない所定の低温で乾燥ガスによって加熱し、蒸発した重質油を含む排気ガスGをダクト24からバグフィルタ34に送気するよう、また乾燥した汚染土壌3を網体21を通して固形物5を残して吐出口22から排出するよう構成されている。
【0050】
この乾燥ドラム20内での汚染土壌3の加熱、乾燥時に、固形物5はドラム20の回転によって落下する際にドラム20の内壁に付着した油分を叩き落とし、擦り取る。その結果、乾燥ドラム20の機能が劣化せずに汚染土壌3と乾燥ガスとの間での熱交換が正常に行われて、重質油を含む汚染土壌3の低温加熱処理が可能になるよう構成されている。
【0051】
乾燥ドラム20のダクト24の反対側下方に設けられた吐出口22に、エレベータ26が冷却ドラム40の投入口28を介して冷却ドラム40に連通されている。
【0052】
冷却ドラム40は、投入部28から供給された加熱され浄化された浄化土壌7を所定温度まで冷却して、隣接して設置された貯蔵サイロ44に投入するよう構成されている。
【0053】
貯蔵サイロ44は、底部に漏斗部44が形成され、その漏斗部44から冷却された浄化土壌7の所定量をバッチ方式で第3のベルトコンベヤ48Aを介して外部に、図示の例では運搬車9に積載して搬出するよう構成されている。
【0054】
バグフィルタ34は、濾布で濾過機能を果たす公知の機能、構成を備えていて、ダクト24からの汚染物質である重質油成分を含む排気ガスGを導入して繊維を主成分とする濾布36によって油分を分離すると共に無害ガスGnを排気装置38から外部に排出するよう構成されている。
【0055】
バグフィルタ34の近傍に、無機材である微粉体Pwを供給する粉体供給機構30が設けられている。
【0056】
粉体供給機構30は、粉体Pwを貯蔵する粉体投入槽31と、ダクト24に粉体Pwを噴射注入するノズル33と、ノズル33と粉体投入槽31を連通する粉体投入用パイプ32とで構成され、バグフィルタ34の運転に応じて所定必要量の粉体Pwをバグフィルタ34に供給するよう構成されている。
【0057】
バグフィルタ34は、粉体Pwを濾布36の繊維に付着させ、その濾布36に付着した粉体Pwに排気ガスG中の重質油成分を吸着させ、かつ重質油成分を吸着した粉体Pwを振動あるいは衝撃付与等によって分離させダストと共に回収するよう構成されている。したがって、定期的あるいは随時に重質油成分を吸着した粉体Pwを除去できるよう構成されている。
【0058】
上記構成の汚染土壌処理装置の作用を説明する。
最初に、汚染土壌3が第1のベルトコンベヤ12Aでホッパ14に投入される。
ホッパ14は汚染土壌3を所定量だけ第3のベルトコンベヤ16によって乾燥ドラム20に供給する。
【0059】
乾燥ドラム20では、汚染土壌3中の重質油分を低温加熱によって、排気ガスGと油分を分離された油膜・油臭の発生しない浄化土7にする。この過程で、加熱された重質油の揮発成分が乾燥ドラム20の内壁に付着してそのまま放置すれば固化するので、この固化前に固形物5がドラム回転と共に回転あるいは落下しながら叩き落し、こすり落し、剥ぎ取りの作用をして重質油の揮発成分の固化を予防する。その結果汚染土壌3と乾燥ガスとの間の熱交換が正常に行はれ、低温加熱処理が可能になる。
【0060】
乾燥ドラムから20で油分を分離された浄化土壌7は網体21を通過して吐出口22、エレベータ26および投入部28を経由して冷却ドラム40に投入され適宜の温度まで冷却され、貯蔵サイロ44に投入される。
【0061】
浄化土壌7は、貯蔵サイロ44の漏斗部44から所定量をバッチ方式で第3のベルトコンベヤ48Aを介して運搬車9に積載され搬出される。
【0062】
一方、乾燥ドラム20で汚染土壌3から蒸発分離された重質油成分を含む排気ガスGは、ダクト24を通ってバグフィルタ34に導かれる。
このとき、ダクト24のバグフィルタ34側の端部に設けられたノズル33から粉体投入槽30内の粉体Pwがダクト24に噴射注入され、バグフィルタ34内に分散される。
【0063】
バグフィルタ34内に分散された粉体Pwは濾布36に付着して、その後に流入される排気ガスG中の重質油成分を軽質油成分と共に吸着する。また、油分を除かれた排気ガスG中の無害ガスGnは濾布36を通って排気装置38から外部に排出される。
【0064】
重質油成分を軽質油成分と共に吸着した粉体Pwは、振動あるいは衝撃等によって濾布36から脱落させてダストと共に回収される。
【0065】
このようにして、汚染土壌3は無害な浄化土壌7として回収され、重質油成分は無害ガスGnとなって排出される。また、乾燥ドラム20での低温加熱処理を保証させるための固形物5は、繰り返しリサイクル利用される。
【0066】
以上の図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術範囲を限定する趣旨ではない。
例えば、図1の第1の実施形態では、乾燥ドラム20内壁に付着した重質油を削除する固形物5は、乾燥ドラム20の外部から供給され、乾燥ドラム20から排出されて、汚染土壌処理装置1内を循環するように構成されているが、当該重質油削除用の固形物5の全量を循環させずに、乾燥ドラム20内に所定量残存させる様に構成すれば、乾燥ドラム20内に残存した固形物5中に蓄積された熱量の分だけ、乾燥ドラム20の加熱熱量を低減することが可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列挙する。
(a) 本発明によれば、固形物を乾燥ドラムに供給するので、固形物が乾燥ドラム内で落下あるいは回転して重質油がドラム内壁に固着することを防止し、重質油の固化物付着による汚染土壌と乾燥ガスとの熱交換不良を防止して乾燥ドラムの正常運転ができる。
(b) 乾燥ドラムに固形物を供給する固形物供給機構を備えているので、固形物の供給及び交換が容易であり常に新しい固形物を多量に供給して重質油の固化物付着を防止できる。
(c) 乾燥ドラム内に固形物を混入させれば、重質油の乾燥ドラム内壁への付着・固化を防止できる。
(d) 乾燥ドラムからの排気ガスを浄化するためのフィルタ手段に粉体供給機構から汚染物質吸着用の粉体を供給するので、粉体が排気ガス中の汚染物質を吸着して無害の排気ガスを分離できる。
(e) フィルタ手段は繊維を主成分とするフィルタを備えているので、汚染物質吸着用の粉体が繊維表面に付着し易く、その粉体によって汚染物質の吸着が効率的にできる。
(f) 汚染物質が繊維表面の粉体に付着するので、定期的あるいは随時に振動あるいは衝撃付与によってフィルタから容易に付着物を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚染土壌処理装置の第1の実施形態のブロック構成図。
【図2】汚染土壌処理装置の第2の実施形態のブロック構成図。
【符号の説明】
G・・・排気ガス
Pw・・粉体
1・・汚染土壌処理装置の第1の実施形態
2・・汚染土壌処理装置の第2の実施形態
3・・・汚染土壌
5・・・固形物
7・・・浄化土壌
9・・・搬送車
10・・・固形物供給機構
11・・・第1のベルトコンベヤ
12・・・第2のベルトコンベヤ
14・・・ホッパ
16・・・第3のベルトコンベヤ
20・・・乾燥ドラム
26・・・エレベータ
30・・・粉体供給機構
31・・・粉体投入槽
32・・・粉体投入用パイプ
33・・・ノズル
34・・・バグフィルタ
36・・・濾布(フィルター)
40・・・冷却ドラム
44・・・貯蔵サイロ
48・・・第4のベルトコンベヤ
50・・・振動篩
52・・・第5のベルトコンベヤ

Claims (1)

  1. 重質油で汚染された土壌を処理することができる汚染土壌処理装置において、汚染土壌を加熱処理する乾燥ドラム(20)と、その乾燥ドラム(20)の内壁に付着した重質油揮発成分を除去するための固形物(5)を乾燥ドラム(20)に供給するための固形物供給機構(10)と、乾燥ドラム(20)からの排気ガス(G)が送気されるバグフィルタ(34)と、そのバグフィルタ(34)を通過する排気ガス中の重質油成分を付着させる粉体をバグフィルタ(34)に供給する粉体供給機構と、乾燥ドラム(20)で加熱処理された浄化土壌(7)が送られる冷却ドラム(40)と、その冷却ドラム(40)で冷却された浄化土壌(7)が投入される貯蔵サイロ(44)とよりなり、貯蔵サイロ(44)は底部に漏斗部が形成され、その漏斗部から冷却された浄化土壌(7)と固形物(5)との所定量をバッチ方式でベルトコンベヤ(48)を介して振動篩(50)に供給するように構成され、振動篩(50)で網棚上に残された固形物(5)を前記乾燥ドラム(20)に入れてリサイクルする別のコンベヤ(11)を設けたことを特徴とする汚染土壌処理装置。
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