JP4100621B2 - 管体性能比較表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばホースやチューブなどの弾性変形可能な管体の性能を視覚によって比較するための管体性能比較表示装置(管体性能比較ディスプレー装置)に関する。
詳しくは、簡単な操作で例えばホースの耐捩れ性能を比較することが可能な管体性能比較表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、強化フレキシブルホースとして、プラスチック又はゴム製の内層と外層との間に、ニット編みされたブレードを挟み込んで一体化し、このニット編された編み目の実質的に平行な行と列を螺旋状に巻き付けることにより、捩れ難くしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特表2001−511232号公報(第5〜9頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、例えば捩れ難いホースなどのように特定な性能に優れた管体であっても、これと特定性能を持たない従来の管体とを同じ条件で捻るなどして、簡単に両者の性能を比較できないため、その性能の優位性を消費者にうまく伝えられず、販売を効果的に促進できないという問題がある。
【0005】
本発明のうち請求項1記載の発明は、簡単な操作で比較対象の管体の性能を明確に見分けることを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、環状に捻った状態の管体1,2をより戻すことなく無理に引き出した状況を想定して比較テストすることを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、水栓などに接続した状態で管体1,2のみが捻られた状況を想定して比較テストすることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、所定長さずつ切断された複数の弾性変形可能な管体(1,2)の耐捩れ性能を視覚によって比較するための手動操作による管体性能比較表示装置であって、前記管体1,2を平行に並べて装置本体Aに取り付け、これら管体1,2の一端部1a,2aを装置本体Aに対して移動不能に固定すると共に、他端部1b,2bを装置本体Aに対して各管体1,2の軸方向又は周方向へ移動自在に支持し、これら管体1,2の他端部1b,2bには、該他端部1b,2bを同じ量ずつ同時に変位させる手動操作部3を連結し、この同時変位に伴い上記管体1,2のどれかをその内部流路2cが閉鎖されるキンク状態又は該キンク状態に近い状況にすることで耐捩れ性能を比較することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記管体1,2の他端部1b,2bを、それらの一端部1a,2aに対し夫々同角度だけ捻って支持し、これら管体1,2の他端部1b,2bに前記手動操作部3を連結し、この操作部3を各管体1,2の軸方向へ往復動自在に支持した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記管体1,2の他端部1b,2bを相互に連係させ、これら管体1,2の他端部1b,2bに亘って前記手動操作部3を連設し、この操作部3を各管体1,2の周方向へ回転自在に支持した構成を加えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1の発明の作用は、性能が異なる複数の管体1,2を並べ、これら管体1,2の移動可能な他端部1b,2bを、操作部3の移動で同じ量ずつ同時に変位させることにより、各管体1,2の性能が同時に現れて比較し易いものである。
請求項2の発明の作用は、請求項1記載の発明の作用に加えて、管体1,2が同じ条件で捻られた状態において、操作部3を同じ長さずつ直線移動させて、管体1,2を捩れたまま引っ張ることにより、管体1,2の引っ張りに対する捩れ性能が同時に現れて比較し易い。
請求項3の発明の作用は、請求項1記載の発明の作用に加えて、管体1,2が捻ることなく並べられた状態において、操作部3を各管体1,2の周方向へ同角度ずつ回転移動させることにより、管体1,2の捻りに対する保形性能が同時に現れて比較し易い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
各実施例は、性能が異なる複数の弾性変形可能な管体として、所定長さずつ切断されたホースの見本を夫々陳列し、これらホースの見本を顧客が自由に操作して両ホースの性能を同時に比較テストできるようにしている。
【0009】
【実施例1】
この実施例は、図1(a)(b)に示す如く、性能が異なる複数の弾性変形可能な管体として、例えば特表2001−511232号公報に開示されるような内層H1と外層H2との間にニット編みされたブレードH3を挟み込んで一体化することにより捻れ難くなったホース1と、従来品の捻れ易いホース2とを平行に並べて装置本体Aに取り付け、これら両ホース1,2を捩れたまま引っ張って夫々の性能が比較テストされる場合を示すものである。
【0010】
この装置本体Aには、上記両ホース1,2の一端部1a,2aを移動不能に固定すると共に、他端部1b,2bを移動可能な操作部3に連結し、この操作部3の移動により両ホース1,2を同じ量ずつ同時に変位させて比較する。
【0011】
本実施例では、装置本体Aに、直線方向へ延びる一対のレール4,4を平行に配設し、これらレール4,4に操作部3としてスライダー3aを夫々係合させて該レール4,4の軸方向へ往復動自在に支持しており、上記レール4,4の端部に亘って配設された枠体5に、両ホース1,2の一端部1a,2aを移動不能に固定し、これら両ホース1,2を夫々同じ方向へ同角度だけ捻った状態で他端部1b,2bを操作部3のスライダー3aに連結している。
【0012】
図示例では、上記レール4,4を円筒パイプで構成し、これら円筒パイプが貫通する通孔3b,3bを操作部3のスライダー3aに貫通開穿して摺動可能に挿通させたが、これに限定されず、操作部3を両ホース1,2の軸方向へ往復動自在に支持できれば、上記円筒パイプに代えて角パイプを使うなど、他の構造でも良い。
【0013】
次に、斯かる管体性能比較表示装置の作動について説明する。
先ず、図1(a)に示される如く、捻れ難いホース1と捻れ易いホース2とが同じ条件で捻られた状態において、図1(b)に示される如く、操作部3のスライダー3aを手動により同じ長さずつ直線移動すれば、これら両ホース1,2が捩れたまま引っ張られる。
【0014】
それにより、捻れ難いホース1は、その捩れがホース全体に分散するため、途中で折れ曲がらず内部流路1cが確保されるのに対し、捻れ易いホース2は、その捩れが一箇所に集中するため、途中で折れ曲がって内部流路2cが閉鎖される所謂キンク状態となり、両ホース1,2の引っ張りに対する捩れ性能が同時に現れて比較し易い。
その結果、一つの動作(ワンアクション)のみでホース1の耐捩れ性能が一目瞭然となり、簡単な操作で比較対象のホース1,2の性能を明確に見分けることができる。
【0015】
特に本実施例の場合には、例えばリールなどに環状に巻き付けられて巻き癖がついたホース1,2をより戻すことなく無理に引き出した状況を想定して比較テストできる。
【0016】
【実施例2】
この実施例は、図2(a)(b)に示す如く、捻れ難いホース1の他端部1bと、捻れ易いホース2の他端部2bを相互に連係させ、これら両ホース1,2の他端部1b,2bに亘って操作部3を連設し、この操作部3を各ホース1,2の周方向へ回転自在に支持すると共に同角度ずつ回転移動させて、これら両ホース1,2を同時に捻る構成が、前記図1に示した実施例とは異なり、それ以外の構成は図1に示した実施例と同じものである。
【0017】
この場合、両ホース1,2は夫々捻ることなく平行に並べられ、これらの一端部1a,2aを装置本体Aに移動不能に固定すると共に、他端部1b,2bを装置本体Aに回転自在に支持し、これら他端部1b,2bに連設した操作部3の移動により各ホース1,2を夫々の周方向へ同角度ずつ回転移動させる。
【0018】
図示例では、両ホース1,2の他端部1b,2bにパイプ6,6を嵌挿するなど一体的に固着し、これらパイプ6,6を装置本体Aの端部に配設された支持体7に夫々回転自在に軸支すると共に、両パイプ6,6に亘って例えば環状ワイヤやベルトなどの連係体8で架け渡すことにより一体化し、この両パイプ6,6のどちらか一方に操作部3としてL形レバー3cを連設している。
【0019】
なお、図示した構造に限定されず、操作部3の移動により各ホース1,2を夫々の周方向へ同角度ずつ回転移動できれば、他の構造でも良い。
【0020】
そして、斯かる管体性能比較表示装置の作動について説明する。
先ず、図2(a)に示される如く、捻れ難いホース1と捻れ易いホース2とが捻ることなく並べられた状態において、図2(b)に示される如く、操作部3のL形レバー3cを手動により回転移動すれば、これら両ホース1,2が連係体8を介して夫々の周方向へ同角度ずつ回転され捻られる。
【0021】
それにより、捻れ難いホース1は、その捩れがホース全体に分散するため、潰れずに内部流路1cが確保されるのに対し、捻れ易いホース2は、その捩れに伴って潰れて内部流路2cが閉鎖される所謂キンク状態に近い状況となり、両ホース1,2の捻りに対する保形性能が同時に現れて比較し易い。
【0022】
その結果、図1に示した実施例と同様に、一つの動作(ワンアクション)のみでホース1の耐捩れ性能が一目瞭然となり、簡単な操作で比較対象のホース1,2の性能を明確に見分けることができる。
【0023】
特に本実施例の場合には、水栓などに接続した状態でホース1,2のみが捻られた状況を想定して比較テストできる。
【0024】
尚、前示各実施例では、性能が異なる複数の弾性変形可能な管体として、所定長さずつ切断されたホースの見本を顧客が自由に操作して両ホースの性能を同時に比較テストする場合を示したが、これに限定されず、ホースの見本に代えてそれ以外の管体を使用しても良い。
【0025】
更に、性能が異なる複数の弾性変形可能な管体として、捻れ難いホース1と捻れ易いホース2を比較する場合を示したが、これに限定されず、捩れ以外の性能が異なる管体を3本以上、同時に比較するように使用しても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、性能が異なる複数の管体1,2を並べ、これら管体1,2の移動可能な他端部1b,2bを、操作部3の移動で同じ量ずつ同時に変位させることにより、各管体1,2の性能が同時に現れて比較し易いので、簡単な操作で比較対象の管体の性能を明確に見分けることができる。
従って、性能の優位性を消費者に伝えて、効率的に販売促進できる。
【0027】
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、管体1,2が同じ条件で捻られた状態において、操作部3を同じ長さずつ直線移動させて、管体1,2を捩れたまま引っ張ることにより、管体1,2の引っ張りに対する捩れ性能が同時に現れて比較し易いので、環状に巻き付けられて巻き癖がついた管体1,2をより戻すことなく無理に引き出した状況を想定して比較テストすることができる。
【0028】
請求項3の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、管体1,2が捻ることなく並べられた状態において、操作部3を各管体1,2の周方向へ同角度ずつ回転移動させることにより、管体1,2の捻りに対する保形性能が同時に現れて比較し易いので、水栓などに接続した状態で管体1,2のみが捻られた状況を想定して比較テストできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す管体性能比較表示装置の説明図であり、(a)は操作前の状態を示し、(b)は操作後の状態を示している。
【図2】 本発明の他の実施例を示す管体性能比較表示装置の説明図であり、(a)は操作前の状態を示し、(b)は操作後の状態を示している。
【符号の説明】
1 管体(捻れ難いホース) 1a 一端部
1b 他端部 2 管体(捻れ易いホース)
2a 一端部 2b 他端部
3 操作部
Claims (3)
- 所定長さずつ切断された複数の弾性変形可能な管体(1,2)の耐捩れ性能を視覚によって比較するための手動操作による管体性能比較表示装置であって、前記管体(1,2)を平行に並べて装置本体(A)に取り付け、これら管体(1,2)の一端部(1a,2a)を装置本体(A)に対して移動不能に固定すると共に、他端部(1b,2b)を装置本体(A)に対して各管体(1,2)の軸方向又は周方向へ移動自在に支持し、これら管体(1,2)の他端部(1b,2b)には、該他端部(1b,2b)を同じ量ずつ同時に変位させる手動操作部(3)を連結し、この同時変位に伴い上記管体(1,2)のどれかをその内部流路(2c)が閉鎖されるキンク状態又は該キンク状態に近い状況にすることで耐捩れ性能を比較することを特徴とする管体性能比較表示装置。
- 前記管体(1,2)の他端部(1b,2b)を、それらの一端部(1a,2a)に対し夫々同角度だけ捻って支持し、これら管体(1,2)の他端部(1b,2b)に前記手動操作部(3)を連結し、この操作部(3)を各管体(1,2)の軸方向へ往復動自在に支持した請求項1記載の管体性能比較表示装置。
- 前記管体(1,2)の他端部(1b,2b)を相互に連係させ、これら管体(1,2)の他端部(1b,2b)に亘って前記手動操作部(3)を連設し、この操作部(3)を各管体(1,2)の周方向へ回転自在に支持した請求項1記載の管体性能比較表示装置。
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