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JP4100800B2 - 浄化槽 - Google Patents
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JP4100800B2 - 浄化槽 - Google Patents

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体を収容し、気泡供給により前記担体を流動させる散気部を設けた担体流動槽と、前記担体流動槽の上部に前記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための網状あるいは格子状の流出防止部材を設けた浄化槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような浄化槽は、様々な環境下で用いられる場合が想定されており、一度に大量の被処理水が流入するピーク流入に対しても安定した水処理性能を発揮させるべく種々の構成が採用されている。たとえば、前記異常時もしくは非常時に、特に大きなピーク流入があった場合等に担体流動槽内に収容されている担体が、水位の上昇とともにその担体流動槽内から外部に流出し、以後担体の流動とともに微生物による被処理水浄化を行う機能が損なわれるという状況になることが想定されるために、このような状況を回避すべく、前記担体流動槽内には、前記流出防止部材が採用されているのである。また、このような流出防止部材は、前記異常時等のピーク流入による前記担体流動槽内の水位の上昇とともに担体が上方に押し上げられたとしても、その担体が前記担体流動槽の周壁を越えて他の槽に移流するのを確実に防止することができるように、通常、前記担体流動槽の上部全面にわたって設けてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記担体流動槽の上部全面にわたって、前記流出防止部材を設けてあると、この流出防止部材は、通常、網状あるいは格子状の部材から形成され、下方側から上方側のみならず、上方側から下方側への担体の通過を阻止してしまうことになるため、たとえば、メンテナンスの際に前記担体流動槽内に担体を投入する、あるいは、担体流動槽内から担体を抜き出す等の作業を行うのに、その都度、担体流動槽を解体して、前記流出防止部材の上方側から下方側へ、担体を通過させられる担体投入部を形成しなければならないという状況があった。
【0004】
ところで、浄化槽は、一般に地中に埋設され、マンホールから内部の構造を見渡し、各種点検作業を行わねばならない状況に配設されている。このような場合、マンホールから前記流出防止部材までの高低差は、単に浄化槽の本体のマンホールから流出防止部材までの距離に加えて、さらに、地上から前記浄化槽の本体のマンホールまでの距離を加味したものとなるため、人がマンホールを介してメンテナンス作業を行うには、非常に困難を要し、例えば、80cmのマンホールから1m以上もぐって閉暗所での作業を強いられることになる。
【0005】
また、さらに、このような作業を行った後、前記浄化槽に元の機能を回復させようとすると、解体作業とは逆に組み立て作業を行うことになり、より困難性を増すことが考えられる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、浄化槽のメンテナンス作業を行う際に、担体流動槽への担体の挿脱を容易にすることの出来る浄化槽を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の浄化槽の第1の特徴構成は、
微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体を収容し、気泡供給により前記担体を流動させる散気部を設けた担体流動槽と、前記担体流動槽の上部に前記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための網状あるいは格子状の流出防止部材を設け、前記流出防止部材の一部に開口を設け、前記担体流動槽の上方側から前記担体流動槽内へ前記担体を挿脱自在にする担体投入部を前記流出防止部材の開口から上方へダクト状に延設し、前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも高位置に前記担体投入部を開口させてある点にある。
【0008】
〔作用効果〕
つまり、前記担体流動槽に、網状あるいは格子状の流出防止部材を設けるに当たって、流出防止部材の一部に開口を設け、その流出防止部材の開口から上方へ担体投入部をダクト状に延設しておき、その担体投入部を前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも高位置に開口させておくと、前記流出防止部材の上側から下側に担体を移動させる開口が予め形成されているのであるからメンテナンス時には、流出防止部材に開口を形成する手間なしで、前記担体流動槽内の担体を出し入れすることが出来る。また、この出し入れ操作を行う際には、前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも高い位置でできるので、従来は、担体流動槽の水面付近まで人が浄化槽内に入って作業しなければならない状況があったのに対して、作業性を向上させることが出来た。
【0009】
尚、前記担体投入部は、できる限り、マンホールの開口近傍で開口させておくことにより、担体の交換補充等の際の作業性を向上させることが出来、さらに、前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも十分高位置に前記担体投入部を開口させてあれば、担体の流出は十分に防止することが出来るが、前記担体投入部の開口位置が前記水位上昇限界よりも低い可能性が高い場合には、その担体投入部に蓋をかぶせておくことにより、前記担体投入部からの担体の流出を防止することが出来る。
【0010】
また、前記担体投入部を介して前記担体流動槽の水面を観察すると、障害になる部材が間に介入しにくく、かつ、水面下に観察の邪魔になる部材が存在しにくいために、前記担体流動槽内の水質の点検等が容易に行える。
【0011】
従って、簡単な構成の変更だけでメンテナンスにかかる労力を大幅に軽減することが出来、長期使用に適した浄化槽を提供することが出来た。
また、本発明の浄化槽の第2の特徴構成は、
微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体を収容し、気泡供給により前記担体を流動させる散気部を設けた担体流動槽と、前記担体流動槽の上部に前記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための網状あるいは格子状の流出防止部材を設け、前記流出防止部材の一部に開口を設け、前記担体流動槽の上方側から前記担体流動槽内へ前記担体を挿脱自在にする担体投入部を前記流出防止部材の開口から上方へダクト状に延設し、前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも低位置に前記担体投入部を開口させ、その担体投入部に蓋をかぶせて前記担体投入部からの担体の流出を防止してある点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の浄化槽は、図1,2に示すように、上流側から嫌気処理槽N、好気処理槽E、処理水槽T1,T2等を備え、前記嫌気処理槽Nは、嫌気濾床槽第一室N1及び嫌気濾床槽第二室N2からなり、前記好気処理槽Eは、担体流動槽E1及び濾過槽E2からなる。被処理水の原水は、原水流入部Iから前記嫌気濾床槽第一室N1に流入するとともに、嫌気濾床槽第二室N2、担体流動槽E1、濾過槽E2、沈殿槽T2の順に下流へ移送されつつ分解処理され、前記処理水槽T2の上方に設けた消毒槽Qを経た後、放流口Zから槽外に放流される。
【0013】
前記嫌気濾床槽第一室N1は、流入する被処理水の原水を貯留可能に構成してあり、その内部に嫌気性微生物を育成可能にしてある。前記嫌気濾床槽第一室N1に流入する被処理水の原水は、前記嫌気濾床槽第一室N1にて貯留されるとともに、嫌気分解され、主に、粗大な有機物の細分化が行われ、前記嫌気濾床槽第一室N1下部から前記嫌気濾床槽第二室N2の下部に移送される。また容易に分解されない汚泥等の固形分は前記嫌気濾床槽第一室N1下部に沈殿として、あるいは、嫌気濾床槽第一室N1上部にスカムとして貯留される。
前記嫌気濾床槽第二室N2は、嫌気濾床Fを備えるとともに、その嫌気濾床Fに嫌気性微生物を定着保持して育成させられる構成としてある。前記嫌気濾床槽第二室N2に流入した被処理水は、さらに嫌気処理を受け、固形物のほとんどない状態にまで分解された後、担体流動槽E1にオーバーフローで送られる。前記嫌気濾床槽Nと、前記担体流動槽E1との間はオーバーフロー部1によって被処理水を自然移流自在に構成されるとともに、そのオーバーフロー部1はスリット状部2を設けて、被処理水に移流可能に、かつ前記担体流動槽E1内の担体や汚泥が逆流するのを防止可能に構成してある。
【0014】
前記担体流動槽E1は、微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体C1を収容保持するとともに、気泡供給により前記担体を流動させる散気管D1を設けて内装して散気部を設けてあり、前記散気管D1からの気泡供給により前記担体C1を前記担体流動槽E1内で流動させられる構成としてある。このような構成により、担体流動槽E1内に流入した被処理水は、好気性微生物による好気分解で浄化される。このような処理を受けた被処理水は、前記担体流動槽E1と、隣接する濾過槽E2とを仕切る第一隔壁W1に設けた移流壁部3を通じて、前記濾過槽E2に移流させられる。
前記移流壁部3は、格子状又はスリット状に形成してあり、前記担体の移流を阻止するが汚泥や被処理水の移流を許容する構成にしてある。
【0015】
前記濾過槽E2は、水よりも比重の大きな担体C2を所定高さまで高密度に充填して構成してある。また、前記濾過槽E2とその濾過槽E2に隣接して設けられる前記処理水槽T1とを隔てる第二隔壁W2の前記所定高さよりも低位置には、被処理水を流通自在にする濾過壁部4を形成してある。これにより、前記濾過槽E2に移流する汚泥を含んだ被処理水は、前記担体C2の堆積した堆積濾過層Bを通過して濾過され、固形分をほとんど含まない状態となって、隣接する処理水槽T1に移流される。尚、前記第二隔壁W2は、上端部において、浄化槽側壁に接続され、平面視で前記処理水槽T1は、前記濾過槽E2の下方に隠れるように配置されている。
前記濾過壁部4は格子状もしくはスリット状に形成してあり、前記担体C2の移流を阻止するが汚泥や被処理水の移流を許容する構成にしてある。
さらに、構成される前記堆積濾過層Bの下部には前記担体C2に散気して前記濾過槽E2内を攪拌する攪拌装置としての散気管D2を設けてあり、夜間等浄化槽内への負荷の流入が少ない時間帯に、前記散気管D2からの散気を行い、担体の再生を行える構成としてある。
また、前記散気管D2には、移流壁部3に向かって散気し、散気による気泡が、前記移流壁部3を通過し、前記担体流動槽E1側で前記移流壁部3に沿って上昇させられるように構成した移流壁散気部Da、及び、同様に濾過壁部に向かって散気し、散気による気泡が、前記濾過壁部4を通過し、前記処理水槽T1側で前記濾過壁部4に沿って上昇させられるように構成してある濾過壁部散気部Dbを設けて、それぞれ、移流壁部3、濾過壁部4を洗浄して目詰まり等を防止する構成としてある。
【0016】
ここで、前記移流壁部3および濾過壁部4は、被処理水を必ず前記堆積濾過層Bの所定距離を通過させた後に移流させるべく、前記堆積濾過層Bの堆積上端部高さとなる所定高さよりも低位置に設けてあり、被処理水の移流を許容し、前記堆積濾過層Bにおける被処理水の濾過を可能とする構成であればよい。
尚前記担体C1,C2は、いずれも被処理水とともに流動可能な比重1以上1.2以下に形成してある。
【0017】
さらに、前記処理水槽T1には、図2,3に示すように、前記嫌気濾床槽第一室N1に被処理水を移送するエアリフトポンプAを設けてあり、前記担体C2の再生により生じた汚泥を、前記処理水槽T1内から前記嫌気濾床槽第一室N1へ被処理水とともに移送可能に構成してある。
【0018】
また、前記担体流動槽E1及び濾過槽E2の定常水位よりも上方側には浄化槽内に大量の被処理水が流入したとしても、槽内の担体C1,C2が他槽に流出しないように流出防止する流出防止部材10を、前記担体C1,C2よりも目の細かい網材11,11から構成してあり、複数に分割して前記マンホールHから取り出せる構成にしてある。また、前記流出防止部材10には、一部に開口12を設け、ダクト状の担体投入部13を上方へ延設してある。
これにより、前記担体流動槽E1及び濾過槽E2内に散気して被処理水の対流を形成したとしてもその流れは、前記流出防止部材10によって阻害されることなく円滑に流れるように形成される。また、前記担体流動槽E1及び濾過槽E2内に担体C1,C2を充填あるいは、担体C1,C2の交換を行うような場合には、前記担体投入部13を介して容易に投入、吸出しが可能となる。
【0019】
さらに、前記流出防止部材10には、前記散気管D1を挿脱自在にする散気管挿通孔14を設けてあり、前記散気管D1に連設されるエア供給管D1aには、前記散気管D1を前記担体流動槽E1内に位置固定した状態で、前記散気管挿通孔を蓋する蓋部材15を一体に連設して担体の流出を阻止する堰止機構を構成してある。尚、散気管D1や、エアリフトポンプAに対する給気配管等は、前記濾過槽の上方空間にまとめられ、前記担体流動槽E1の上部の配管を最小限に整理してある。
これにより、前記散気管D1のメンテナンスを行う等、散気管を浄化槽外ヘ取り出す必要がある場合でも、前記散気管は前記散気管挿入孔14を介して容易に挿脱することが出来、前記流出防止部材等をほとんど分解することなく作業を行うことが出来る。
【0020】
前記処理水槽T1は、前記濾過槽E2を通過した清浄な上澄み部のみを外部に放流可能にし前記沈殿槽T2の上部に設けられた消毒槽Qに流入し、固形消毒剤と接触して消毒された後槽外へ放流される。
【0021】
これにより、前記担体流動槽E1および濾過槽E2は、上方側が解放状態に設けられ、かつ、上方空間から容易に担体交換、水質確認が出来る状態に配置されるため、メンテナンスの際には、前記浄化槽内を分解等することなく、前記浄化槽に設けたマンホールHを介して上方側から容易に行える。
【0022】
〔別実施形態〕
先の実施の形態では、前記移流壁部3及び濾過壁部4を前記第一、第二隔壁W1,W2に一体形成した構成を示したが、前記第一、第二隔壁W1,W2に対し着脱自在に構成してあっても良く、さらには、前記移流壁部3もしくは濾過壁部4を設けた前記第一、第二隔壁W1,W2を浄化槽に対して着脱自在に設けてあっても良い。また、図1においては各好気処理槽E1,E2を幅方向に並列に設けたが、長手方向に直列に設けるなど、平面視における配列は上述のものに限られるものではない。
【0023】
尚、前記流出防止部材10は、前記担体流動槽の定常水位よりも上方側に設けてあることが望ましいが、前記定常水位下に設けてあっても良く、少なくとも前記開口部12が、前記定常水位よりも上方側に開口する形態であればよい。
【0024】
また、前記開口部12に蓋を設ける場合には、前記流出防止部材10と開口部12の上端側との間に形成されるダクト状部分に担体が侵入するのを防止する位置に担体押さえ部を連設してあることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄化槽の縦断側面図
【図2】 本発明の浄化槽の要部斜視図
【図3】 本発明の浄化槽の要部縦断側面図
【符号の説明】
C1 担体
D1 散気部
E1 担体流動槽
10 流出防止部材
12 流出防止部材の開口
13 担体投入部

Claims (2)

  1. 微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体を収容し、気泡供給により前記担体を流動させる散気部を設けた担体流動槽と、前記担体流動槽の上部に前記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための網状あるいは格子状の流出防止部材を設けた浄化槽であって、
    前記流出防止部材の一部に開口を設け、前記担体流動槽の上方側から前記担体流動槽内へ前記担体を挿脱自在にする担体投入部を前記流出防止部材の開口から上方へダクト状に延設し、前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも高位置に前記担体投入部を開口させてある浄化槽。
  2. 微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体を収容し、気泡供給により前記担体を流動させる散気部を設けた担体流動槽と、前記担体流動槽の上部に前記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための網状あるいは格子状の流出防止部材を設けた浄化槽であって、
    前記流出防止部材の一部に開口を設け、前記担体流動槽の上方側から前記担体流動槽内へ前記担体を挿脱自在にする担体投入部を前記流出防止部材の開口から上方へダクト状に延設し、前記担体流動槽内への被処理水のピーク流入による水位上昇限界よりも低位置に前記担体投入部を開口させ、その担体投入部に蓋をかぶせて前記担体投入部からの担体の流出を防止してある浄化槽。
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