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JP4100995B2 - 長靴用インナー製造装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長靴内に密着接合される略靴下状のインナーを製造する長靴用インナー製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニル樹脂等から射出成形される長靴は、長靴本体の内面に合成繊維を伸縮自在に編んで構成した略靴下状のインナーを引き伸ばした状態で密着接合している。
従来、前記インナーの製造方法には、例えば、本願出願人により特開平10−234420号公報に開示されたものがある。
このインナーの製造方法は、合成繊維からなる筒状のインナー素材をロール状に巻回して、ロールを構成し、該ロールから水平方向へ引出されるインナー素材に、融着刃や押し切り刃等を上方から押し当てることで、先端閉鎖部と後端開口部とを有する略靴下状のインナーを加工する。
【0003】
しかしながら、上記従来の製造方法によれば、インナー素材がロールから水平方向へ引出されるようにしているため、引出されるインナー素材の下方側には、連続するインナー素材に沿う長尺状の受台や、該受台上へインナー素材を繰り出すための機構を必要とする上、先端閉鎖部と後端開口部とが形成されたインナーを前記受台上から回収容器等に移送するための搬送機構も必要であり、複数の動力源を有する複雑な機構の製造装置を用いなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、動力源の少ない簡素な構造でもってインナーを加工することができる長靴用インナー製造装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、発明は、合成繊維からなる長尺筒状のインナー素材を融着及び切断して、長靴内に密着接合するための略靴下状のインナーを製造する長靴用インナー製造装置であって、前記インナー素材を、長手方向へ繰り出すとともに、その繰り出し先端側を吊り下げて下方へ所定ピッチずつ供給するインナー素材供給部と、前記インナー素材の供給経路で前記インナーの先端閉鎖部を形成すべく前記インナー素材を融着及び切断する融着切断機構と、前記インナー素材の供給経路で前記インナーの後端開口部を前記先端閉鎖部に対応させて形成すべく前記インナー素材を切断する切断機構とを備え、前記融着切断機構を前記切断機構よりも上方に配置することで、前記インナー素材供給部から繰り出されて吊り下げられるインナー素材を前記融着切断機構と前記切断機構によって下端側から順に加工し、インナーが、後端開口部、先端閉鎖部の順に加工されて、加工されたインナーが自重によって下方に落下するようにしたことを特徴とする
【0007】
更に、発明では、上記切断機構を、上下動可能にしたことを特徴とする。
【0008】
更に、発明では、上記インナー素材供給部は、インナー素材をロール状に巻回してなるインナー素材ロールを略軸水平に且つ回動自在に収納するとともに、前記インナー素材ロールの先端部が下方へ引出されるようにしたロールカートリッジを、同一方向へスライド可能に複数並設してなり、前記スライドによって、使用済みのロールカートリッジが使用前の他のロールカートリッジに交換されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
更に、発明では、上記融着切断機構には、該融着切断機構による加工後のインナー素材を払い落とす払い落としバーが設けられていることを特徴とする。ここで、上記インナー素材を払い落とすとは、融着切断機構による加工後、該融着切断機構よりも下方側のインナー素材の融着切断部位が、熱により該融着切断機構よりも上方側のインナー素材や該融着切断機構等に付着したり、あるいは同融着切断部位が熱により糸状に引き伸ばされ、その糸状の部位が該融着切断機構よりも上方側のインナー素材や該融着切断機構等に付着したりした際に、そのインナー素材を払い落としバーにより直接払い落とす場合と、前記糸状の部位を払い落としバーにより払い落とすことでインナー素材を落下させる場合との双方を含む。
【0010】
更に、発明では、上記融着切断機構の上方には、該融着切断機構による加工後のインナー素材へ向けて下方向きに気体を噴出する噴出ノズルが設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態である長靴用インナー製造装置Aを図面に基づいて説明する。
この長靴用インナー製造装置Aは、合成繊維からなる長尺筒状のインナー素材10を融着及び切断して、長靴内に密着接合するための略靴下状のインナー11を製造する装置であって、前記インナー素材10を吊り下げて下方へ所定ピッチずつ供給するインナー素材供給部20と、前記インナー11の先端閉鎖部11aを形成する融着切断機構30と、前記インナー11の後端開口部11bを形成する切断機構40とを備え、前記インナー素材供給部20から繰り出されて吊り下げられるインナー素材10を、前記融着切断機構30と切断機構40によって下端側から順に加工する。
【0012】
インナー素材10は、ポリエステル等、熱融断可能な合成繊維を、メリヤス編み等の伸縮自在な編構造にて長尺円筒状に編むことにより構成されている。
そして、このインナー素材10は、平坦状に押し潰されることで、平面視帯状にされ、更にロール状に巻回されることで、インナー素材ロール10’を構成する。
【0013】
インナー素材供給部20は、インナー素材ロール10’を収納している複数のロールカートリッジ21と、該ロールカートリッジ21から引出されるインナー素材10を下方へ繰り出し供給する繰り出しローラー機構22とを備える。
【0014】
ロールカートリッジ21は、上方を開口するとともに底面にインナー素材10を引出すための引出し口21a1を有する収納容器21a内の底面側に、インナー素材ロール10’を軸水平状に回動自在に受けるように、複数の受ローラ21bを軸支してなる。
このロールカートリッジ21は、略水平に支持されたレール23上に、スライド可能にスライド体24を係合して、該スライド体24の上面に、スライド方向に並ぶように複数固定され、図示例によれば、このロールカートリッジ21が二個並設され、図2における左側のロールカートリッジ21から下方へインナー素材10が引出されるようにしている。
【0015】
また、最初に使用されるロールカートリッジ21(図2における左側のロールカートリッジ21)の引出し口21a1と後述する駆動ローラー22aとの間には、ロールカートリッジ21から引出されるインナー素材10を検知するセンサー44が配設される。
このセンサー44は、インナー素材10を検知しなくなった場合に、上方のロールカートリッジ21内のインナー素材ロール10’が使い尽くされたものと判断するためのものであり、その際、ロールカートリッジ21は、インナー素材ロール10’を内在する他のものへ交換されることになる。
【0016】
繰り出しローラー機構22は、軸方向一端側(図2における左側)のロールカートリッジ21の下方に、図示しない駆動源によって回動する駆動ローラー22aと、該駆動ローラー22aとの間にインナー素材10を挟んで回動する従動ローラー22bとを配設してなり、前記ロールカートリッジ21から引出されるインナー素材10を下方へ繰り出す。
【0017】
上記構成のインナー素材供給部20によれば、上記一端側(図2における左側)のロールカートリッジ21内のインナー素材10は、繰り出しローラー機構22によって該インナー素材10の長手方向へ繰り出されるとともに、その繰り出し先端側を吊り下げて下方へ供給することになる。
そして、上記一端側のロールカートリッジ21内のインナー素材ロール10’が使い切られると、複数のロールカートリッジ21が同時に略水平方向へスライドされて、使用済みの(図2における左側の)前記ロールカートリッジ21が、使用前の(図2における右側の)ロールカートリッジ21に交換される。
【0018】
融着切断機構30は、インナー素材10の供給経路の途中に配置され、詳細には、インナー素材10を挟むようにして、融着切断刃31と、該融着切断刃31に当接する可動刃受型32とを備えている。
【0019】
融着切断刃31は、インナー素材10側へ突出する平面視湾曲状の金型であり、背面側のヒータ部31aによって約380〜450度の温度範囲内に加熱されるようになっている。また、この融着切断刃31の下方側には、繰り出されるインナー素材10を検知するためのセンサー45が配設される。このセンサー45は、融着切断刃31にによりインナー素材10が切断され落下したことを検知し、その直後に、後述する可動刃受型32を融着切断刃31から離間する方向へ制御動させるためのものである。
【0020】
可動刃受型32は、四フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂からなる板材であり、シリンダーピストン機構等の水平駆動機構34により進退することで、融着切断刃31に当接するように構成されている。尚、図示例によれば、この可動刃受型32には略逆さU字状の切欠部32aを有するが、この切欠部32aは、該可動刃受型32が熱変形によって反らないように、歪を逃がすためのものである。尚、可動刃受型32の材質は、上記したものに限定されるものでなく、例えば金属材料や金属材料にフッ素樹脂をコーティングしたものであっても構わないが、少なくとも溶融したインナー素材10が付着し難い材質であることが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、可動刃受型32が融着切断刃31に当接した際、筒状のインナー素材10は、融着切断刃31の熱によって閉鎖状に融着されるとともに、その融着と略同時に、融着切断刃31に沿って切断されることになる。
そして、切断されたインナー素材10(インナー11)が自重により落下すると、その落下をセンサー45が検知し、可動刃受型32が融着切断刃31から離間する方向へ制御動される。
【0022】
また、本実施の形態の好ましい一例によれば、前記切断されたインナー素材10(インナー11)の自重による落下をエアー圧により補助する噴出ノズル46と、インナー素材10を確実に払い落とすための払い落としバー33とが配設される。
【0023】
噴出ノズル46は、融着切断機構30の上方側から融着切断刃31と可動刃受型32との間へ向かってエアーを噴出するように配設され、その噴出されるエアーにより、インナー11の融着切断部位を冷却固化するとともに、インナー11を下方へ吹き飛ばすものである。
この噴出ノズル46によれば、インナー11の融着切断部位は、融着後急速に固化されるため、熱により糸状に引き伸ばされることが少なくなる。また、仮にインナー11の融着切断部位が熱によって糸状に引き伸ばされ、その糸状部分の上端部が融着切断刃31や、可動刃受型32、上方側のインナー素材10等に付着したとしても、糸状部分によってぶら下ったインナー11を、上方から吹き飛ばして下方へ落下させることができる。
【0024】
また、払い落としバー33は、少なくとも融着切断刃31の水平方向の幅よりも長く形成された棒状部材33aであり、可動刃受型32に一体的に支持された回動駆動源33bの回動軸に固定されることで、先端側を上下に回動するように構成されている。
この払い落としバー33は、上記融着切断機構30によって切断されたインナー11の融着切断部位が、熱により融着切断機構30の融着切断刃31や、可動刃受型32、上方側のインナー素材10等に付着したり、あるいは同融着切断部位が熱により糸状に引き伸ばされ、その糸状部分の上端部が融着切断機構30の融着切断刃31や、可動刃受型32、上方側のインナー素材10等に付着したりした場合に、該インナー11や前記糸状の部分を上方から叩いて払い落とし、確実に落下させる。
【0025】
切断機構40は、上記融着切断機構30よりも下方側において、インナー素材10の供給経路の途中に配置され、詳細には、インナー素材10を挟むようにして、切断刃41と、該切断刃41の先端を当接させるための受け板42とを配設してなり、切断刃41と受け板42との間で、インナー素材10を挟んで略水平状に切断する。
【0026】
この切断機構40は、切断刃41と受け板42とから一体的に構成され、受け板42に対し切断刃41を、シリンダーピストン機構等からなる水平駆動機構(図示せず)により当接離間させるように支持するとともに、切断刃41と一体的な受け板42をボールネジ機構等からなる垂直駆動機構(図示せず)により上下方向へ移動可能に支持してなる。
したがって、切断機構40は、切断刃41と受け板42との間でインナー素材10を切断するとともに、その切断位置を、切断刃41及び受け板42の上下動によって調整可能にしている。
尚、本実施の形態の好ましい一例によれば、前記切断機構40の上下方向の切断位置の調整により、インナー11の長さを45〜90cmの範囲内で調整可能である。
【0027】
また、この切断刃41の下方側には、位置センサー43が配設されている。
この位置センサー43は、吊り下げられて下方へ繰り出されるインナー素材10の下端部10aを検出し、該下端部10aの検出と略同時に切断刃41を切断方向へ制御動させる。
したがって、インナー素材10における切断刃41よりも下端側の部位の長さ、すなわちハンパ部分12(図4(a)参照)の長さは、位置センサー43の上下方向の位置により決められることになる。尚、位置センサー43は、必要に応じて、前記ハンパ部分12の長さを可変できるように、上下方向へ移動可能に取り付けてもよい。
【0028】
次に、上記構成の長靴用インナー製造装置Aを用いて、インナー素材10からインナー11を加工する手順について詳細に説明する。
先ず、一端側(図2における左側)のロールカートリッジ21からインナー素材10の先端部が引出される。そして、引出されたインナー素材10は、繰り出しローラー機構22によって下方へ繰り出される。
すなわち、インナー素材10は、その引出し先端側が吊り下げられた状態で、下方へ供給されて行くことになる。
【0029】
インナー素材10の下端部10aが位置センサー43により検出されると、その検出信号を受けた図示しない制御部からの指令により、繰り出しローラー機構22の駆動ローラー22aが停止し、同時にインナー素材10の繰り出しが停止する。
【0030】
次に、切断機構40の切断刃41が前進して受け板42に当接されることで、インナー素材10の下端部10a側が切断される。この切断された部位は、製品として利用されることのないハンパ部分12であり、下方の回収容器90内へ落下する。
そして、切断刃41よりも上方側のインナー素材10には、インナー11の後端開口部11bが形成される(図4(a)参照)。
【0031】
上記切断機構40による加工の後、融着切断機構30の可動刃受型32が前進して融着切断刃31に当接することで、インナー素材10における融着切断刃31よりも下方側の部位が切り落とされる。この際、融着切断刃31による切断と略同時に、同融着切断機構30の熱によって筒状のインナー素材10が閉鎖状に融着さる。
したがって、インナー素材10の切り落とされた部位は、その落下の際における下端側に後端開口部11bを有するとともに、上端側に先端閉鎖部11aを有するインナー11となる(図4(b)参照)。
【0032】
そして、融着切断機構30により切り落とされ融着されたインナー11は、噴出ノズル46から噴出されるエアー圧を受けることで、先端閉鎖部11aを冷却固化されるとともに下方へ導かれる。
【0033】
次に、払い落としバー33の先端側が融着切断刃31よりも上方側から下方側へ回動する。したがって、上記融着切断機構30による加工の後、インナー11の先端閉鎖部11aが熱により融着切断刃31や、可動刃受型32よりも上方側のインナー素材10等に付着したり、あるいは同先端閉鎖部11aが熱により糸状に引き伸ばされ、その糸状部分が、融着切断刃31や、可動刃受型32よりも上方側のインナー素材10等に付着したりした場合には、そのインナー11は、前記払い落としバー33によって払い落とされることになる。
【0034】
そして、落下したインナー11は、切断機構40による加工によって落下したハンパ部分12と共に回収容器90内に蓄積される。
その後は、上記繰り出しローラー機構22によるインナー素材10の繰り出し動作、位置センサー43によるインナー素材10の下端部10aの検出及び繰り出しローラー機構22の停止、切断機構40によるインナー11の後端開口部11bの加工、融着切断機構30による先端閉鎖部11aの加工の順に、上述した動作が繰り返され、一分間に約10枚のインナー11が製造されることになる。
【0035】
尚、上記実施の形態の一例によれば、インナー11を後端開口部11b、先端閉鎖部11aの順で加工するように(図4(a)参照)、融着切断機構30を切断機構40よりも上方側に配置したが、インナー11を先端閉鎖部11a,後端開口部11bの順で加工するように(図4(b)参照)、融着切断機構30を下側に切断機構40を上側に配置するとともに、融着切断刃31を逆さに構成することも可能である。
しかしながら、この構成の場合、融着切断機構30により切断されるハンパ部分12’を長く確保しないと、短くて軽量なハンパ部分12’が、融着切断機構30や、融着切断機構30の融着切断刃31よりも上方側のインナー素材10に付着し、自重により落下しなくなる可能性があるため、上述した構成とする方が好ましい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、インナー素材は、インナー素材供給部から繰り出され、吊り下げられた状態で、融着切断機構および切断機構による加工位置へ供給される。
先ず、融着切断機構と切断機構の内、下側に配置された一方の機構によってインナーの下端側が加工され、次に、上側に配置された他方の機構によってインナーの上端側が加工される。
そして、加工後のインナーは、自重により下方へ落下し、回収容器等によって回収される。
したがって、本発明によれば、インナー素材の自重を有効に利用することで、融着切断機構および切断機構による加工位置へインナー素材を繰り出す機構や、加工後のインナーを回収容器等に収納する機構等を、動力源の少ない簡素な構造にすることができる。
【0037】
更に、第二の発明によれば、融着切断機構を切断機構よりも上方に配置することで、インナーが、後端開口部、先端閉鎖部の順に加工されるようにしたため、その配置関係が逆の場合(切断機構が融着切断機構よりも上側の場合)と比較し、融着切断機構によって切り落とされるインナー素材を長く確保することができ、ひいては、加工後のインナーを、自重によって落下させ易くすることができる。
すなわち、切断機構が融着切断機構よりも上側にあり、インナーが、先端閉鎖部、後端開口部の順に加工されるようにした場合には、下側の融着切断機構によって切り落とされる部位は、インナー素材のハンパ部分であり、このハンパ部分は、通常歩留まりを良くするために極力短くされるるため、軽量であり、融着切断機構や、上方側のインナー素材の下端に付着して、落下しなくなってしまう可能性がある。
しかしながら、本発明によれば、切断機構によって後端開口部を切断した後に、融着切断機構によって先端閉鎖部を融着及び切断することになる。したがって、融着切断機構によって切り落とされる部位は、所定の長さが確保された該インナーの製品部分であり、上記ハンパ部分よりも重いため、自重によって落下し易くなる。
しかも、融着切断機構が切断機構よりも上方に配置されているため、下方側の回収容器等にインナーや上記ハンパ部分が山状に蓄積された際に、その蓄積された頂部側のインナーやハンパ部分が融着切断機構に接触し付着してしまうようなことがなく、前記回収容器の収納量を多く確保することができる。
【0038】
更に、第三の発明によれば、切断機構を上下動可能にしたため、長さ寸法の異なるインナーを製造するための機構を、簡素な構造にすることができる。
すなわち、例えば融着切断機構を上下動させようとした場合には、発熱装置等を備えているために、その機構が複雑になってしまう。
【0039】
更に、第四の発明によれば、一つのロールカートリッジ内のインナー素材を使い切った際に、その使用済みのロールカートリッジを、スライド動作によって使用前の他のロールカートリッジに容易に交換することができる。
【0040】
更に、第五の発明によれば、融着切断機構による加工後、該融着切断機構よりも下方側のインナー素材の融着切断部位が、熱により該融着切断機構よりも上方側のインナー素材や該融着切断機構等に付着したり、あるいは同融着切断部位が熱により糸状に引き伸ばされ、その糸状の部位が該融着切断機構よりも上方側のインナー素材や該融着切断機構等に付着したりして、インナー素材が落下しない場合でも、そのインナー素材を、払い落としバーにより払い落とし、確実に落下させることができる。
【0041】
更に、第六の発明によれば、融着切断機構による加工後、該融着切断機構よりも下方側のインナー素材を、噴出ノズルから噴出される気体により冷却するとともに下方へ吹き飛ばすことができる。したがって、融着切断機構よりも下方側のインナー素材の融着切断部位が熱により糸状に引き伸ばされるのを防止できる上、噴出ノズルから噴出される気体の圧力によって、融着切断機構により切断されたインナー素材を確実に落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる長靴用インナー製造装置の一例を示す構造図。
【図2】 同長靴用インナー製造装置のインナー素材供給部を示す。
【図3】 (a)は融着切断機構の融着切断刃を刃先側から視た平面図であり、(b)は融着切断機構の可動刃受型及び払い落としバーを融着切断刃側から視た平面図である。
【図4】 (a)は後端開口部を下方へ向けて切断されたインナーを示す平面図であり、(b)は先端閉鎖部を下方へ向けて切断されたインナーを示す平面図である。
【符号の説明】
10:インナー素材
11:インナー
11a:先端閉鎖部
11b:後端開口部
20:インナー素材供給部
21:ロールカートリッジ
31:融着切断刃
33:払い落としバー
41:切断刃
A:長靴用インナー製造装置

Claims (5)

  1. 合成繊維からなる長尺筒状のインナー素材を融着及び切断して、長靴内に密着接合するための略靴下状のインナーを製造する長靴用インナー製造装置であって、
    前記インナー素材を、長手方向へ繰り出すとともに、その繰り出し先端側を吊り下げて下方へ所定ピッチずつ供給するインナー素材供給部と、
    前記インナー素材の供給経路で前記インナーの先端閉鎖部を形成すべく前記インナー素材を融着及び切断する融着切断機構と、
    前記インナー素材の供給経路で前記インナーの後端開口部を前記先端閉鎖部に対応させて形成すべく前記インナー素材を切断する切断機構とを備え、
    前記融着切断機構を前記切断機構よりも上方に配置することで、前記インナー素材供給部から繰り出されて吊り下げられるインナー素材を前記融着切断機構と前記切断機構によって下端側から順に加工し、インナーが、後端開口部、先端閉鎖部の順に加工されて、加工されたインナーが自重によって下方に落下するようにしたことを特徴とする長靴用インナー製造装置。
  2. 記切断機構を、上下動可能にしたことを特徴とする請求項記載の長靴用インナー製造装置。
  3. 記インナー素材供給部は、インナー素材をロール状に巻回してなるインナー素材ロールを略軸水平に且つ回動自在に収納するとともに、前記インナー素材ロールの先端部が下方へ引出されるようにしたロールカートリッジを、同一方向へスライド可能に複数並設してなり、
    前記スライドによって、使用済みのロールカートリッジが使用前の他のロールカートリッジに交換されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の長靴用インナー製造装置。
  4. 記融着切断機構には、該融着切断機構による加工後のインナー素材を払い落とす払い落としバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至何れか1項記載の長靴用インナー製造装置。
  5. 記融着切断機構の上方には、該融着切断機構による加工後のインナー素材へ向けて下方向きに気体を噴出する噴出ノズルが設けられていることを特徴とする請求項1乃至何れか1項記載の長靴用インナー製造装置。
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