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JP4103758B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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JP4103758B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車体前部構造に関する。
自動車の車体前部構造の中には、前後方向骨格部材であるフロントサイドメンバの前端と、車幅方向骨格部材であるファーストクロスメンバとを、フロントサイドメンバの軸線上に配置したクラッシュボックスを介して結合して、車両の前面衝突の際には該クラッシュボックスが潰れ変形することによって初期エネルギーを吸収するとともに、フロントサイドメンバの軸方向の座屈変形(軸圧壊)を安定化させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−356179号公報(第3頁、図4)
車両の前面衝突時におけるキャビンの変形を小さく抑制させるためには、前述のように前後方向骨格部材の軸圧壊によるエネルギー吸収が有効であるが、前面衝突時に前後方向骨格部材の軸方向に荷重が集中する傾向となる。
一方、車両の前面衝突時には、自車両および相手車両の損壊度合いを共に小さく抑制できることが望まれるが、例えば大型車両と小型車両のように前端部形状が不一致の車両の前面衝突等では、前述のように前後方向骨格部材に軸方向荷重が集中することも相俟ってインタラクション不足になる可能性がある。
そこで、本発明は車両の前面衝突時に前後方向骨格部材の軸方向への荷重集中をより効率良く回避できるようにした車体前部構造を提供するものである。
本発明の車体前部構造にあっては、車体前部の車幅方向両側部に1対の前後方向骨格部材を車体前後方向に延在配置するとともに、これら1対の前後方向骨格部材の前端に跨って車幅方向に延在する車幅方向骨格部材を結合してあり、
車幅方向骨格部材の背面に前後方向骨格部材の前端を結合する一方、この前後方向骨格部材は、その前端部分に車幅方向骨格部材との結合部分よりも車体後方位置に設定した曲率変化点から前方部分を湾曲させた湾曲部を備え、車幅方向骨格部材の背面と、この背面に対向する湾曲部の壁面との間にくさび状の開放空間を形成し、
前記湾曲部を近接配置した内、外2つの部材で構成し、衝突荷重の入力に対してそれぞれの変形モードを異にする変形モード変化手段を設け
前記変形モード変化手段は、前記湾曲部の内、外2つの部材のうち、一方を車幅方向骨格部材に対して移動可能に連結し、他方を車幅方向骨格部材に剛体結合して、それぞれを相対変位可能に連結して構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、車幅方向骨格部材の背面と、前後方向骨格部材の湾曲部の前記背面と対向する壁面との間にくさび状の開放空間が存在しているため、車両の前面衝突時に車幅方向骨格部材の後退に伴ってその背面に対して前記湾曲部の対向背面が該背面に接するように倒れつつ曲げ変形が進行し、湾曲部の曲率中心と反対側の部分で衝突接触面積が増加して、この接触面積の増加方向に荷重が分散されて前後方向骨格部材の軸方向に荷重が集中するのを回避できる。
このとき、前記湾曲部に、内、外2つの部材の変形モードを異にする変形モード変化手段を設けたので、衝突荷重の入力により湾曲部が変形する際に、異なる変形モードによって内、外2つの部材が強接触して抵抗力が発生し、湾曲部の変形を抑制して反力を向上することができ、ひいては、その高い反力により湾曲部が徐々に倒れつつ車幅方向骨格部材に接するため、衝突エネルギーの吸収効果をより高めることができるという利点がある。
また、変形モード変化手段は、湾曲部の内、外2つの部材のうち、一方を車幅方向骨格部材に対して移動可能に連結し、他方を車幅方向骨格部材に剛体結合して、それぞれを相対変位可能に連結して構成したので、衝突変形時にそれら2つの部材への衝突荷重の入力タイミングをずらせることができ、変形モード波形の位相や波長を簡単かつ確実にずらせることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図10は本発明の車体前部構造の第1実施形態を示し、図1は自動車の車体骨格構造を示す斜視図、図2は車体前部の骨格構造を示す要部斜視図、図3は図2における前後方向骨格部材と車幅方向骨格部材とを示す斜視図、図4は図3の要部を示す平面図、図5は前後方向骨格部材の湾曲部を後方から見た分解斜視図、図6は図5のA−A線に沿う断面図、図7は前後方向骨格部材と車幅方向骨格部材との結合部分を示す分解斜視図、図8は図7のB−B線に沿う断面図、図9は図7のC−C線に対応した部位に沿った断面図、図10は本発明の第1実施形態の作用を示す説明図である。
本実施形態の車体前部構造は図1に示すように、フロントコンパートメントF・Cの左右側壁を構成するフードリッジパネル1の下端部に、車体前後方向に延在する前後方向骨格部材としてのフロントサイドメンバ2を接合配置してある。
このフロントサイドメンバ2は車両の前面衝突時における主要なエネルギー吸収部材となるもので閉断面に形成され、その後端部はダッシュパネル13からフロアパネル6の下側に廻り込んでエクステンションサイドメンバとして後方へ延設してある。
フードリッジパネル1の上端部には、同じく車体前後方向に延在する前後方向骨格部材としての閉断面構造のフードリッジメンバ3を接合配置してある。
左右1対のフロントサイドメンバ2の前端部間、および左右1対のフードリッジメンバ3の前端部間に跨って、閉断面構造の車幅方向骨格部材としてのセンタークロスメンバ4、アッパクロスメンバ5を結合配置してある。
キャビン骨格は、フロアパネル6の左右両側部に配設したサイドシル7、ルーフパネル8の左右両側部に配設したルーフサイドレール9、これらサイドシル7とルーフサイドレール9とに跨って上下方向に配設したフロントピラー10、センターピラー11、リヤピラー12の各種ピラー、およびダッシュパネル13の上端部で左右のフロントピラー10に跨って配設したカウルボックス14等により構成してある。
前記フロントサイドメンバ2は、エクステンションサイドメンバとの連設部分でアウトリガー15を介してサイドシル7の前端部に結合してある。
また、フードリッジメンバ3は、本実施形態ではその後端部をフードリッジパネル1の骨格部であるストラットタワー1aに結合して、該ストラットタワー1aを介してカウルボックス14およびフロントピラー10に連接してある。
また、フロントコンパートメントF・Cの底部には、パワーユニット等を搭載支持するためのサブフレーム16を配設してある。
サブフレーム16は前後方向骨格部材としての左右のサイドフレーム17と、左右のサイドフレーム17の前端部間に跨って結合した車幅方向骨格部材としてのロアクロスメンバ18とを備え、本実施形態では左右のサイドフレーム17の後端部をリヤフレーム19で連結して平面井桁状に形成してある。
このサブフレーム16は前記各フレーム17,19およびロアクロスメンバ18の何れも閉断面構造としてあり、サイドフレーム17の前後方向中間部をフロントサイドメンバ2の下面にマウント部材を介して結合するとともに、該サイドフレーム17の後端部をアウトリガー15の下面にマウント部材を介して結合してある。
前記車幅方向骨格部材としてのセンタークロスメンバ4,アッパークロスメンバ5,およびロアクロスメンバ18は、図2に示すように前端位置を上下方向に揃えて配設してあり、両側部分で上下方向のステイメンバ20により結合して連結してある。
前述の前後方向骨格部材2,3,17は、便宜上、図3〜図10にフロントサイドメンバ2とセンタークロスメンバ4の結合部分に例にとって示してあり、フロントサイドメンバ2の前端部は、図3,図4に示すように、センタークロスメンバ4の背面に結合してあるが、その構成はフードリッジメンバ3とアッパクロスメンバ5の結合部分、およびサイドフレーム17とロアクロスメンバ18の結合部分にあっても同様の構成となり、これらフードリッジメンバ3およびサイドフレーム17に対応する部材の符号を、前記フロントサイドメンバ2に対応する部材の符号の後に括弧を付して表示するものとし、以下、フロントサイドメンバ2,フードリッジメンバ3,サイドフレーム17をまとめて前後方向骨格部材として説明し、また、センタークロスメンバ4,アッパクロスメンバ5,ロアクロスメンバ18をまとめて車幅方向骨格部材として説明する。
前後方向骨格部材2,3,17は、それらの前端部分に車幅方向骨格部材4,5,18との結合部分よりも車体後方位置に設定した曲率変化点Kから前方部分を、図4に示すように、Pを曲率中心として所用の曲率で湾曲させた湾曲部2A,3A,17Aを備えていて、車幅方向骨格部材4,5,18の背面4a,5a,18aと、これに対向する湾曲部2A,3A,17Aの壁面との間にくさび状の開放空間S(図2〜4中、斜線部分で示す)を形成してある。
また、前記湾曲部2A,3A,17Aを、何れも曲率変化点Kから車幅方向内側に向けて湾曲させて形成してあり、また、これら湾曲部2A,3A,17Aは、フロントサイドメンバ2,フードリッジメンバ3,サイドフレーム17の一般部2B,3B,17Bと連続した断面矩形状として形成してある。
図7に示すように前記湾曲部2A,3A,17Aは、曲率変化点K部分を境として一般部2B,3B,17Bと別体に形成して、該一般部2Bの前端部に結合するようにしている。
また、図3,図4に示すように、車幅方向骨格部材4,5,18は、少なくとも前後方向骨格部材2,3,17の各湾曲部2A,3A,17Aの前端を結合した両側端部を、平面視して車体後方に向けて湾曲形成してある。
ここで、この第1実施形態では、図5に示すように、前記くさび状の開放空間Sを形成した前記湾曲部2A,3A,17Aを近接配置した内、外2つの部材110,120で構成し、衝突荷重の入力に対してそれぞれの変形モードを異にする変形モード変化手段100を設けてある。
2つの部材としての外郭部材110および内郭部材120は、内外方向で分離し、それぞれを相対変位可能に連結してある。
この外郭部材110および内郭部材120は、変形モード変化手段100により変形モード波形の位相や波長を異ならせて湾曲部2A,3A,17Aの湾曲した内外方向の変形モードを異ならせる構成としてあり、例えば、外郭部材110と内郭部材120の変形モード波形は逆位相となるように設定することが好ましい。
即ち、この実施形態では、図5に示すように、前記外郭部材110は、湾曲部2A,3A,17Aの外郭を成す断面矩形状の中空状に形成してあり、また、内郭部材120は、外郭部材110と同様に、この外郭部材110と略相似形を成すように断面矩形状の中空状に形成してあり、外郭部材110の内側に適宜間隙をおいて内郭部材120を挿入してあり、外郭部材110の前端部は車幅方向骨格部材4,5,18に対して車体前後方向の摺動を可能に連結するとともに、内郭部材120の前端部は車幅方向骨格部材4,5,18に剛体結合することにより変形モード変化手段100を構成している。
外郭部材110および内郭部材120のそれぞれの前端部は、スタッドボルト21aを突設したプレート21を介して車幅方向骨格部材4,5,18に結合するようになっており、スタッドボルト21aは、図6に示すように、先端部(図中下端部)に内郭部材120を固定するためのねじ部21bと、このねじ部21bの基端部側(図中上方側)に外郭部材110を挿通するための軸部21cと、を設けてあり、この軸部21cの基端部側の所定位置に外郭部材110を係止するためのストッパー21dを突設してある。
前記プレート21は車幅方向骨格部材4,5,18の背面4a,5a,18aに溶接により接合し、外郭部材110の前端部の外側面110aに溶接した貫通カラー111を前記スタッドボルト21aの軸部21cに摺動自在に嵌合するとともに、内郭部材120の前端部の外側面120aに設けたボルト挿通孔121に挿通してナット22で締結してある。
前記貫通カラー111はスタッドボルト21aのストッパー21dに係止されて、外郭部材110の外側面110aと車幅方向骨格部材4,5,18の背面4a,5a,18aとの間に適宜間隔dを設けてある。
一方、湾曲部2A,3A,17Aと前後方向骨格部材2,3,17との結合は、図7〜図9に示すように、外郭部材110の後端部を前後方向骨格部材2,3,17に直接嵌合して固定するとともに、内郭部材120の後端部はジョイント部材122を介して前後方向骨格部材2,3,17に連結してある。
前記ジョイント部材122は、矩形状の中空部材で形成してその横幅を内郭部材120よりも大きくし、このジョイント部材122の前端部を内郭部材120の後端部外側に嵌合して、図8に示すように、これら内郭部材120とジョイント部材122とを、上下方向に貫通した連結ボルト123を介して車幅方向に相対回動自在に連結してある。
また、ジョイント部材122の後端部は、前後方向骨格部材2,3,17の前端部内に挿入して一体に結合してある。
一方、外郭部材110は、図9にも示すように、前後方向骨格部材2,3,17の一般部2B,3B,17Bの前端部に板厚相当の段差をもって小径部2B′,3B′,17B′を形成し、該小径部2B′,3B′,17B′を外郭部材110の後方端末開口に嵌合し、その差込み周縁部を溶接Wすることにより結合してある。
以上の構成によりこの第1実施形態の車体前部構造によれば、例えば車幅方向骨格部材4,5,18と前後方向骨格部材2,3,17との関係にあっては、該車幅方向骨格部材4,5,18の背面4a,5a,18aと前後方向骨格部材2,3,17の湾曲部2A,3A,17Aの前記背面4a,5a,18aと対向する壁面との間にくさび状の開放空間Sが存在しているため、車両の前面衝突時に車幅方向骨格部材4,5,18が後退すると、図10に示すように、その背面4a,5a,18aに対して湾曲部2A,3A,17Aの対向壁面が該背面4a,5a,18aに接するように倒れつつ徐々に曲げ変形が進行し、湾曲部2A,3A,17Aの曲率中心Pと反対側の部分で衝突接触面積が拡大して、この接触面積の増加方向に荷重が分散されて前後方向骨格部材2,3,17の軸方向に荷重が集中するのを回避することができる。
この結果、衝突物Mの衝突初期では前記湾曲部2A,3A,17Aが曲げ変形し、該湾曲部2A,3A,17Aがそれらの曲率変化点Kまで曲げ変形すると、続いて一般部2B,3B,17Bが軸方向に蛇腹状に座屈変形(軸圧壊変形)を開始し、これら曲げ変形と軸圧壊変形とによって衝突エネルギーを吸収する。
ここで、この実施形態では前記湾曲部2A,3A,17Aを外郭部材110と内郭部材120で構成し、これらによって前面衝突時の荷重入力に対してそれぞれの変形モード波形の位相や波長で決定される変形モードを、湾曲部2A,3A,17Aの湾曲した内外方向で異にしたので、衝突荷重の入力により湾曲部2A,3A,17Aが変形する際に、外郭部材110と内郭部材120の異なる変形モードT1,T2によって内、外2つの部材110,120が強接触して抵抗力が発生し、湾曲部2A,3A,17Aの変形を抑制して反力を向上することができる。
このため、湾曲部2A,3A,17Aは、その高い反力によりの倒れ速度を緩やかにしつつ車幅方向骨格部材4,5,18の背面4a,5a,18aに接するため、衝突エネルギーの吸収効果をより高めることができる。
また、前後方向骨格部材2,3,17への軸方向の荷重集中を回避するため、車体前部の損壊度合いの抑制効果を高め、衝突物Mが車両である場合には、相対的にこの相手車両Mの損壊度合いも小さく抑制することができる。
更に、前述のように湾曲部2A,3A,17Aがくさび状の開放空間Sの部分で曲げ変形して、該開放空間S側で衝突接触面積を拡大できるため、自車両と相手車両の前後方向の骨格部材同士のラップ率が小さな衝突にあっても、この衝突面積の拡大により前後方向骨格部材2,3,17に軸方向荷重を確実に伝達させて、効率的な衝突エネルギー吸収機能を発揮させることができる。
このように、本実施形態では湾曲部2A,3A,17Aによる衝突時のエネルギー吸収効率が向上するため、キャビンの変形を効率よく抑制でき、また、重量の増大を抑制しつつ衝突性能の向上を図ることができる。
ところで、本実施形態では外郭部材110および内郭部材120の変形モードを異ならせるにあたって、それぞれの変形モード波形の位相や波長を異ならせたので、それらの変形モードを簡単な構成にして効率よく変化させることができる。
また、上述したように湾曲部2A,3A,17Aのそれぞれを、相対変位可能に連結した外郭部材110および内郭部材120の複数の部材で構成したので、衝突変形時にそれら2つの部材への衝突荷重の入力タイミングをずらせることができるため、変形モード波形の位相や波長を簡単かつ確実にずらせることができる。
更に、外郭部材110の前端部を車幅方向骨格部材4,5,18に対して車体前後方向の摺動を可能に連結するとともに、内郭部材120の前端部を車幅方向骨格部材4,5,18に剛体結合することにより変形モード変化手段100を構成したので、衝突変形時に外郭部材110の摺動点による荷重の入力タイミングを遅延させることができるため、外郭部材110と内郭部材120との2つの部材の変形波長の位相を簡単な構成によりずらすことができるため、外郭部材110と内郭部材120との変形モード波形の変化を確実なものとすることができる。
このとき、本実施形態では外郭部材110の前端部の摺動は、スタッドボルト21aの軸部21cに貫通カラー111を摺動させ、そして、この貫通カラー111をストッパー21dに係止させてあるが、大きな衝突により過大荷重が入力した場合には、貫通カラー111がストッパー21dを破壊しつつ乗り越えて摺動する。
図11〜図14は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図11は前後方向骨格部材の湾曲部を後方から見た分解斜視図、図12は図11のD−D線に対応した部位に沿った断面図、図13は図11のE−E線に対応した部位に沿った断面図、図14は前後方向骨格部材と車幅方向骨格部材との結合部分を示す分解斜視図である。
この第2実施形態の車体前部構造は、図11に示すように、第1実施形態と同様に湾曲部2A,3A,17Aを外郭部材110と内郭部材120とによって構成してあるが、特にこの第2実施形態では外郭部材110の前端部を車幅方向骨格部材4,5,18に剛体結合するとともに、内郭部材120の前端部を車幅方向骨格部材4,5,18に対して車体前後方向の回動を可能に連結することにより変形モード変化手段100を構成している。
即ち、本実施形態では前後方向骨格部材2,3,17(湾曲部2a,3a,17a)と車幅方向骨格部材4,5,18との結合は、図11〜図13に示すように、車幅方向骨格部材4,5,18の背面4a,5a,18aに平面視でT字状のブラケット23をボルト24を介して固定し、該ブラケット23の受片23aの側面に突設した軸受部23bに内郭部材120の端末開口を嵌合して、上下方向に配置した連結ボルト25を介して回動自在に連結してあり、また、外郭部材110の前端は前記受片23aに突き合わせて溶接してある。
一方、湾曲部2A,3A,17Aと前後方向骨格部材2,3,17の一般部2B,3B,17Bとの結合は、図14に示すように、外郭部材110の後端末に複数のスタッドボルト27を突設した端蓋26を固設する一方、一般部2B,3B,17Bの前端末に複数のボルト挿通孔28aを設けた端蓋28を固設し、これらボルト挿通孔28aをスタッドボルト27に挿通して端蓋26,28同士を突き合わせてナット29で締結することによって、湾曲部2A,3A,17Aと一般部2B,3B,17Bとを結合してある。
このとき、内郭部材120の後端末と端蓋26との結合は剛体結合としてもよいが、特に、両者の相対移動を可能とする方法、例えば、この内郭部材120の前端末を、連結ボルト25を介してブラケット23に回動自在に連結した構造を採用することが好ましい。
従って、この第2実施形態の車体前部構造にあっても、湾曲部2A,3A,17Aを、それぞれの変形モード波形の位相や波長で決定される変形モードを異にする外郭部材110と内郭部材120で構成したので、第1実施形態と同様の作用効果を奏し、衝突荷重の入力時に湾曲部2A,3A,17Aの変形を抑制して反力を向上し、衝突エネルギーの吸収効果をより高めることができる。
尚、この第2実施形態では、湾曲部2A,3A,17Aと一般部2B,3B,17Bとは端蓋26,28を介して結合したが、これに限ることなく他の結合手段、例えば、第1実施形態(図7参照)に示したように嵌合により結合することもできる。
図15は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図15は湾曲部の分解斜視図である。
この第3実施形態の車体前部構造は、外郭部材110および内郭部材120に、変形モードをコントロールする変形モードコントロール手段としてのノッチ130,131をそれぞれ設けることにより変形モード変化手段100を構成している。
外郭部材110のノッチ130は、湾曲部2A,3A,17Aの曲率中心P側となる内側面110bに、両側の稜線R1に対して直交する2条の溝状として形成してあり、また、内郭部材120のノッチ131は、前記ノッチ130と位相をずらしてこの内郭部材120の内側面120bに、両側の稜線R2に対して直交する3条の溝状として形成してある。
従って、この第3実施形態の車体前部構造によれば、ノッチ130,131を形成することにより、外郭部材110および内郭部材120の変形モード波形の位相や波長を任意にコントロールすることができるようになり、ひいては、それぞれの変形モードをコントロールして曲率部2A,3A,17Aの変形を精度良く調節して、その車両に応じた反力向上を効率よく発揮させることができる。
また、この第3実施形態では変形コントロール手段としてノッチ130,131を形成する場合を開示したが、これ以外にも外郭部材110,内郭部材120の変形モードをコントロールできる手段、例えば、薄肉部や開口等によって形成することもできる。
ところで、本発明の車体前部構造を第1〜第3実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採ることができ、例えば、前後方向骨格部材2,3,17の前端部に設けた湾曲部2A,3A,17Aの湾曲方向は、車幅方向内方に限ることなく車幅方向外方や車体上下方向でも本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態を採用した自動車の車体骨格構造を示す斜視図。 本発明の第1実施形態における車体前部の骨格構造を示す要部斜視図である。 本発明の第1実施形態における前後方向骨格部材と車幅方向骨格部材とを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における図3の要部を示す平面図である。 本発明の第1実施形態における前後方向骨格部材の湾曲部を後方から見た分解斜視図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における前後方向骨格部材と車幅方向骨格部材との結合部分を示す分解斜視図である。 図7のB−B線に沿う断面図である。 図7のC−C線に対応した部位に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態における作用を示す説明図である。 本発明の第2実施形態における前後方向骨格部材の湾曲部を後方から見た分解斜視図である。 図11のD−D線に対応した部位に沿った断面図である。 図11のE−E線に対応した部位に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態における前後方向骨格部材と車幅方向骨格部材との結合部分を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態における湾曲部の分解斜視図である。
符号の説明
1 フードリッジパネル
2 フロントサイドメンバ(前後方向骨格部材)
2A 湾曲部
2B 一般部
3 フードリッジメンバ(前後方向骨格部材)
3A 湾曲部
3B 一般部
4 センタークロスメンバ(車幅方向骨格部材)
4a 背面
5 アッパクロスメンバ(車幅方向骨格部材)
5a 背面
17 サイドフレーム(前後方向骨格部材)
17A 湾曲部
17B 一般部
18 ロアクロスメンバ(車幅方向骨格部材)
18a 背面
100 変形モード変化手段
110 外郭部材(強度部材)
120 内郭部材(強度部材)
130,131 ノッチ(変形コントロール手段)
F・C フロントコンパートメント
K 曲率変化点
S くさび状の開放空間
P 曲率中心

Claims (5)

  1. 車体前部の車幅方向両側部に車体前後方向に延在配置した1対の前後方向骨格部材と、
    前記1対の前後方向骨格部材の前端に跨って結合されて車幅方向に延在する車幅方向骨格部材と、を備えた車体前部構造であって、
    前記前後方向骨格部材の前端を車幅方向骨格部材の背面に結合し、
    該前後方向骨格部材は、その前端部分に車幅方向骨格部材との結合部分よりも車体後方位置に設定した曲率変化点から前方部分を湾曲させた湾曲部を備えて、
    前記車幅方向骨格部材の背面と、該背面に対向する湾曲部の壁面との間にくさび状の開放空間を形成し、
    前記湾曲部を近接配置した内、外2つの部材で構成し、衝突荷重の入力に対してそれぞれの変形モードを異にする変形モード変化手段を設け
    前記変形モード変化手段は、前記湾曲部の内、外2つの部材のうち、一方を車幅方向骨格部材に対して移動可能に連結し、他方を車幅方向骨格部材に剛体結合して、それぞれを相対変位可能に連結して構成したことを特徴とする車体前部構造。
  2. 変形モード変化手段は、湾曲部の内、外2つの部材の変形モード波形の位相や波長を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 湾曲部を構成する2つの部材は、湾曲部の外郭を成す中空状の外郭部材と、この外郭部材の内側に適宜空間をおいて配置される内郭部材と、からなり、外郭部材の前端部を車幅方向骨格部材に対して車体前後方向の摺動を可能に連結するとともに、内郭部材の前端部を車幅方向骨格部材に剛体結合したことを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 湾曲部を構成する2つの部材は、湾曲部の外郭を成す中空状の外郭部材と、この外郭部材の内側に適宜空間をおいて配置される内郭部材と、からなり、外郭部材の前端部を車幅方向骨格部材に剛体結合するとともに、内郭部材の前端部を車幅方向骨格部材に対して車体前後方向の回動を可能に連結したことを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  5. 2つの部材の少なくとも1つに、変形モードをコントロールする変形モードコントロール手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車体前部構造。
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