JP4109968B2 - 絆創膏及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パッドを備えた傷口等の保護のために用いられる絆創膏及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の絆創膏は、粘着剤層の幅寸法とパッドの幅寸法とが僅かしか相違せず、パッドの両側辺部の粘着面が非常に狭くなっている。従って、この絆創膏を関節部位に貼付した場合、パッドの両脇部分の貼着強度が不充分であるため、関節の動きによりパッドの両側辺部の浮き剥れが生じやすく、また、その結果、浮き剥れ部位より水が侵入することがあった。
しかしながら、従来の絆創膏では、粘着剤層に、同一組成の粘着剤を用いていたので、皮膚への粘着力を強くしてしまうと、絆創膏を交換する際に絆創膏全体が剥れにくくなる。
【0003】
パッドの両側辺部の浮き剥れを防止するものとして、パッド周辺部の粘着剤層上に、両面粘着シートなどで粘着部を設けた絆創膏があるが、粘着剤層の形成と粘着部の形成が別工程となり煩雑であり、更に粘着シート片の上に両面粘着シート及びパッドを所定の位置に貼り付けることが困難であった。
【0004】
【特許文献1】
実開平1−104121号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、適用時のパッドの両側辺部の浮き剥れ防止を可能ならしめた絆創膏を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)基材シート、該基材シートの片面に積層された粘着剤層、該粘着剤層表面の中央域に設けられたパッド、並びに該パッド及び該粘着剤層の粘着面を覆うように該粘着剤層の粘着面に剥離可能に貼付された剥離シートからなる絆創膏であって、前記粘着剤層表面の中央域の粘着力が中央域以外の部分の粘着剤層の粘着力よりも高いことを特徴とする絆創膏。
【0007】
(2)JIS Z0237に準拠して測定された前記粘着剤層表面の中央域の粘着力が6〜12N/19mmであり、中央域以外の部分の粘着剤層の粘着力が2〜6N/19mmである前記(1)に記載の絆創膏。
(3)前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層の塗布量を、中央域以外の部分の粘着剤層の塗布量よりも多くすることにより製造された前記(1)又は(2)に記載の絆創膏。
【0008】
(4)前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層の塗布量が30〜70g/m2あり、中央域以外の部分の粘着剤層の塗布量が10〜50g/m2である前記(3)に記載の絆創膏。
(5)前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層の組成と、中央域以外の部分の粘着剤層の組成が異なる前記(1)〜(4)のいずれかに記載の絆創膏。
(6)前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層中の架橋剤量を、中央域以外の部分の粘着剤層中の架橋剤量よりも少なくすることにより製造された前記(5)に記載の絆創膏。
【0009】
(7)前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層中の粘着付与剤量を、中央域以外の部分の粘着剤層中の粘着付与剤量よりも多くすることにより製造された前記(5)に記載の絆創膏。
(8)前記粘着剤層表面の中央域及び中央域以外の部分の粘着剤層をパターンコーティングにより形成することを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の絆創膏の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の絆創膏は主に、基材シート、粘着剤層、パッド及び剥離シートからなっている。本発明の絆創膏は更に包装材で1個ずつ包装して個別包装体とすることができる。
本発明に用いる基材シートは、適度の柔軟性と強度を有するものであれば特に限定されない。かかる基材シートの素材の例としては、綿、スフ、麻、化学繊維などからなる織布、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタンなどのプラスチックフィルム、レーヨン、ポリエステル、ナイロンなどの不織布、和紙などが挙げられ、更にこれらの多層積層シートを用いることができる。
絆創膏の形状は、一般には、長方形であるが、それに限定されず、四隅を丸めた形状、絆創膏の一端又は両端にテーパをつけた形状、楕円形状、その他任意の形状を採用することができる。
【0011】
本発明に用いる粘着剤は、直接皮膚に貼付するものであるから、皮膚刺激性の少ないものでなければならない。一般には、天然ゴムなどのゴム系、アクリル系、ポリイソブチレン系、シリコーン系など、通常、絆創膏に使用されている感圧粘着剤を用いることができる。本発明における剥離シートは、前記粘着剤が適度に接着することができ、かつ使用時には容易に剥離することができるものでなければならない。かかる剥離シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの剥離性材料でコーティングした紙のシートなどが挙げられる。特にシリコーン樹脂、フッ素樹脂などの剥離性材料をコーティングした紙のシートは、良好な剥離性、取扱いの容易性の面から好ましい。
【0012】
本発明に用いるパッドは、創傷部を被覆し、創傷部から浸出する体液、血液等を吸収するためのもので、パッド用素材としては、ガーゼその他の吸水性を有する素材が挙げられる。またポリアクリル酸などの高吸水性ポリマーを含有させてもよい。パッドの形状は、基材の形状、創傷の形状等に応じて変形させることが好ましいが、通常は、長方形、四隅を丸めた長方形、一端又は両端にテーパをつけた形状、楕円形などの形状を適宜採用することができる。
包装シートで個別に包装する場合には、紙、プラスチックあるいはこれらの複合素材等を用いることができる。
【0013】
本発明の絆創膏は、粘着剤層表面の中央域の粘着力を中央域以外の部分の粘着剤層の粘着力より高くすることにより、適用時の浮き剥れ防止を可能ならしめたことを特徴とする。
本発明の実施形態について、図1を用いて説明する。本発明の絆創膏には、基材シート1上に、粘着剤層2が両サイドに、粘着力の高い粘着剤層3が中央域に塗布されており、更に粘着剤層3上の中心部にパッド4が設けられている。パッドの幅をAとすると、粘着剤層3の塗布幅Bは、通常Aの100〜200%であり、好ましくは120〜180%である。また、パッドの長さDは、基材シートの長さCの0.3〜0.8倍が好ましい。パッドの長さDが基材シートの長さCの0.3倍未満では、パッドが細くなりすぎ、創傷への貼着時に僅かなずれで創傷面上を粘着剤層が覆ったりするため好ましくなく、また、0.8倍を超えると、パッドの両側辺部5の粘着剤層の幅が不十分となり、関節を大きく屈曲したり、屈曲を繰り返したとき、浮き剥れが生じやすくなる。
【0014】
本発明の絆創膏は、中央域にある粘着剤層3の粘着力が、粘着剤層2の粘着力よりも高くなっており、これにより、適用時の浮き剥れが防止される。
本発明の絆創膏における粘着剤層の粘着力は、JIS Z0237に準拠して測定された粘着剤層の粘着力が、粘着剤層3では、好ましくは6〜12N/19mm、更に好ましくは7〜11N/19mmであり、粘着剤層2では、好ましくは2〜6N/19mm、更に好ましくは3〜5N/19mmである。
【0015】
粘着剤層3の粘着力を粘着剤層2の粘着力よりも高くする手段は特に限定されないが、例えば、粘着剤層3を形成する粘着剤の塗布量を、粘着剤層2を形成する粘着剤の塗布量よりも多くすることが挙げられる。この場合、粘着剤層3を形成する粘着剤の乾燥後の塗布量は、好ましくは30〜70g/m2、更に好ましくは40〜60g/m2であり、粘着剤層2を形成する粘着剤の乾燥後の塗布量は、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは20〜40g/m2である。
【0016】
一方、粘着剤の塗布量の変化ではなく、粘着剤の組成を変えることにより、粘着力をコントロールする場合には、粘着剤層3と粘着剤層2の粘着剤の塗布量は同一でもよく、好ましくは10〜70g/m2、更に好ましくは20〜60g/m2である。
粘着剤の組成を変えた例として、市販されている粘着剤の中より、粘着力の高い粘着剤を粘着剤層3として用い、粘着力の低い粘着剤を粘着剤層2に用いる方法が挙げられる。
【0017】
また、粘着剤に2液架橋型粘着剤を用いる場合には、粘着剤層3に用いる架橋剤(硬化剤)の配合量を、粘着剤層2に用いる架橋剤の配合量より少なくすることによっても、粘着剤層3の粘着力を粘着剤層2の粘着力よりも高くすることができる。前記架橋型粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。アクリル系粘着剤としては、例えば、アルキル基の炭素数が2〜10のアクリル酸アルキルエステルを主成分として、カルボキシル基含有ビニルモノマー等を共重合したものが挙げられる。
【0018】
前記架橋剤としては、例えばヘキサメチレンジイソシアナート、トルイジンジイソシアナート等のイソシアナート化合物;1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)トルエン、N,N,N´,N´−テトラグリシジル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン等のエポキシ化合物;トリスエチルアセトアセテートアルミニウム、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート等の金属キレート化合物;N,N´−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)トリエチレンメラミン、ヘキサメチレンジエチレン尿素等のイミン化合物などが挙げられる。
更に、粘着剤層3に用いる粘着付与剤の配合量を、粘着剤層2に用いる粘着付与剤の配合量より多くすることによっても、粘着剤層3の粘着力を粘着剤層2の粘着力よりも高くすることができる。
【0019】
前記粘着付与剤としては、例えばロジン系樹脂(ロジン、ロジン誘導体、又は、水素化ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等の変性ロジン、及びこれらの変性ロジンエステル)、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水素化テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、水素化石油樹脂、アルキルフェノール樹脂などが挙げられる。
【0020】
本発明の絆創膏の粘着剤層には、必要に応じて、プロセスオイル、ポリイソブチレン、ポリブテン等の可塑剤(軟化剤);酸化チタン、酸化亜鉛、メタケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等の充填剤;デンプン、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール等の保水機能付与剤;流動パラフィン;老化防止剤などを配合することができる。
本発明の絆創膏の製造は、粘着剤をパターンコーティングすることにより効率的に行うことができる。
粘着剤層のパターンコーティングは、例えば、次のようにして行うことができる。
【0021】
コンマコーターを用いて粘着剤を塗布する場合には、糊溜め部に仕切り板を複数設けて配合の異なる粘着剤を交互にストライプ状に供給することにより製造することができる。また、ダイコーターを用いて粘着剤を塗布する場合には、多層ダイヘッドを用いることにより、配合の異なる粘着剤を同時に塗布することができる。ここで、配合の異なる粘着剤溶液の固形分に差をもたせることにより、乾燥後の塗布量の異なる粘着剤層を交互に形成することができる。なお、粘着剤の塗布方法として、基材シートに直接塗布してもよいし、離型剤を塗布した剥離シート上に粘着剤層を形成した後に基材シートを貼り合わせることにより粘着剤を転写してもよい。
このようにして得られた粘着剤層をパターンコーティングした粘着シートを用いて、公知の方法により、粘着剤層表面の中央域にパッドを設けた絆創膏を製造することができる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制限するものではない。
(実施例1)
粘着剤層2の粘着剤溶液の調製
アクリル酸n−ブチル65質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル32質量部、アクリル酸3質量部及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.25質量部を用いて、酢酸エチルを溶媒として、不活性ガス雰囲気中で65℃にて12時間重合を行い、アクリル系粘着剤溶液(1)を調製した。得られたポリマーの固形分濃度は50.0%であった。
次に、アクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部を添加・混合した液を調製した。
【0023】
粘着剤層3の粘着剤溶液の調製
アクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.35質量部を添加・混合した液を調製した。
絆創膏の作成
得られた粘着剤層2の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)及び粘着剤層3の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)を、糊溜め部に仕切り板を複数設けたコンマコーターを用いて、剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−KP85Gシロ」)上に、粘着剤層2,3の乾燥後の塗布量が約30g/m2となるように、粘着剤層2,3を交互にストライプ状に塗布し、100℃で2分間乾燥後、基材シートとして厚さ40μmのポリウレタンフィルムと貼り合わせ粘着シートを得た。このときの粘着剤層3の塗布幅は25mmであった。
この粘着シートを粘着剤層3が中央域にくるように幅72mm×長さ19mmの大きさに裁断し、粘着剤層表面の中央域に幅15mm×長さ15mmの大きさのパッドを設けて実施例1の絆創膏を得た。
【0024】
(実施例2)
粘着剤層2の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部、更に、溶液の固形分濃度が約30%になるように希釈溶剤として酢酸エチルを添加・混合したアクリル系粘着剤溶液(2)を調製した。
【0025】
粘着剤層3の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部を添加・混合した液を調製した。
絆創膏の作成
得られた粘着剤層2の粘着剤溶液(固形分濃度約30%)及び粘着剤層3の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)を、糊溜め部に仕切り板を複数設けたコンマコーターを用いて、剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−KP85Gシロ」)上に、乾燥後の塗布量を粘着剤層2が約30g/m2、粘着剤層3が約50g/m2となるように、粘着剤層2,3を交互にストライプ状に塗布し、100℃で2分間乾燥後、基材シートとして厚さ40μmのポリウレタンフィルムと貼り合わせ粘着シートを得た。このときの粘着剤層3の塗布幅は25mmであった。
この粘着シートを実施例1と同様にして、実施例2の絆創膏を得た。
【0026】
(実施例3)
粘着剤層2の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部を添加・混合した液を調製した。
粘着剤層3の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部、水素化ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE−311)を固形分で20質量部、更に、溶液の固形分濃度が約50%になるように希釈溶剤として酢酸エチルを添加・混合したアクリル系粘着剤溶液(3)を調製した。
【0027】
絆創膏の作成
得られた粘着剤層2の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)及び粘着剤層3の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)を、糊溜め部に仕切り板を複数設けたコンマコーターを用いて、剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−KP85Gシロ」)上に、粘着剤層2,3の乾燥後の塗布量が約30g/m2となるように、粘着剤層2,3を交互にストライプ状に塗布し、100℃で2分間乾燥後、基材シートとして厚さ40μmのポリウレタンフィルムと貼り合わせ粘着シートを得た。このときの粘着剤層3の塗布幅は25mmであった。
この粘着シートを実施例1と同様にして、実施例3の絆創膏を得た。
【0028】
(実施例4)
粘着剤層2の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部、更に、溶液の固形分濃度が約30%になるように希釈溶剤として酢酸エチルを添加・混合したアクリル系粘着剤溶液(2)を調製した。
【0029】
粘着剤層3の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部、水素化ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE−311)を固形分で20質量部、更に、溶液の固形分濃度が約50%になるように希釈溶剤として酢酸エチルを添加・混合したアクリル系粘着剤溶液(3)を調製した。
【0030】
絆創膏の作成
得られた粘着剤層2の粘着剤溶液(固形分濃度約30%)及び粘着剤層3の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)を、糊溜め部に仕切り板を複数設けたコンマコーターを用いて、剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−KP85Gシロ」)上に、乾燥後の塗布量を粘着剤層2が約30g/m2、粘着剤層3が約50g/m2となるように、粘着剤層2,3を交互にストライプ状に塗布し、100℃で2分間乾燥後、基材シートとして厚さ40μmのポリウレタンフィルムと貼り合わせ粘着シートを得た。このときの粘着剤層3の塗布幅は25mmであった。
この粘着シートを実施例1と同様にして、実施例4の絆創膏を得た。
【0031】
(実施例5)
粘着剤層2の粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部添加・混合した液を調製した。
粘着剤層3の粘着剤溶液の調製
粘着力の高いアクリル系粘着剤(リンテック社製「PA−T1」、固形分濃度50.0%)を固形分で0.75質量部を添加・混合した液を調製した。
【0032】
絆創膏の作成
得られた粘着剤層2の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)及び粘着剤層3の粘着剤溶液(固形分濃度約50%)を、糊溜め部に仕切り板を複数設けたコンマコーターを用いて、剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−KP85Gシロ」)上に、粘着剤層2,3の乾燥後の塗布量が約30g/m2となるように、粘着剤層2,3を交互にストライプ状に塗布し、100℃で2分間乾燥後、基材シートとして厚さ40μmのポリウレタンフィルムと貼り合わせ粘着シートを得た。このときの粘着剤層3の塗布幅は25mmであった。
この粘着シートを実施例1と同様にして、実施例5の絆創膏を得た。
【0033】
(比較例)
粘着剤溶液の調製
実施例1のアクリル系粘着剤溶液(1)固形分100質量部に対し、イソシアナート系架橋剤(東洋インキ社製「BHS−8515」、固形分濃度37.5%)を固形分で0.75質量部添加・混合した液を調製した。
絆創膏の作成
得られた粘着剤溶液(固形分濃度約50%)を、コンマコーターを用いて、剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−KP85Gシロ」)上に、乾燥後の塗布量が約30g/m2となるように塗布し、100℃で2分間乾燥後、基材シートとして厚さ40μmのポリウレタンフィルムと貼り合わせ粘着シートを得た。
この粘着シートを幅72mm×長さ19mmの大きさに裁断し、粘着剤層表面の中央域に幅15mm×長さ15mmの大きさのパッドを設けて、比較例の絆創膏を得た。
【0034】
(粘着力の測定)
粘着力測定時のポリウレタンフィルムの伸びを防止するため、試料(パッドを設ける前の粘着シート)のポリウレタンフィルム側にポリエステルテープを貼り付けた後、19mm×150mmの大きさの試験片を作成し、試験片を試験板(清浄にしたフェノール樹脂板)に貼り付け、JIS Z0237に準拠して粘着力を測定した。試験結果を表1に示した。
【0035】
(貼付試験)
実施例1〜5及び比較例の絆創膏を指の第一関節部に24時間貼付し、パッドの両側辺部及び絆創膏の両端部の浮き剥がれを以下の基準で評価した。試験結果を表1に示した。
評価基準
◎:浮き剥がれが1mm未満
○:浮き剥がれが1mm以上3mm未満
×:浮き剥がれが3mm以上
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、適用時のパッドの両側辺部の浮き剥がれ防止を可能ならしめた絆創膏及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における絆創膏を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基材シート
2 粘着剤層2の粘着面
3 粘着剤層3の粘着面
4 パッド
5 パッドの両側辺部
A パッドの幅
B 粘着剤層3の塗布幅
C 基材シートの長さ
D パッドの長さ
Claims (8)
- 基材シート、該基材シートの片面に積層された粘着剤層、該粘着剤層表面の中央域に設けられたパッド、並びに該パッド及び該粘着剤層の粘着面を覆うように該粘着剤層の粘着面に剥離可能に貼付された剥離シートからなる絆創膏であって、前記粘着剤層表面の中央域の粘着力が中央域以外の部分の粘着剤層の粘着力よりも高いことを特徴とする絆創膏。
- JIS Z0237に準拠して測定された前記粘着剤層表面の中央域の粘着力が6〜12N/19mmであり、中央域以外の部分の粘着剤層の粘着力が2〜6N/19mmである請求項1記載の絆創膏。
- 前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層の塗布量を、中央域以外の部分の粘着剤層の塗布量よりも多くすることにより製造された請求項1又は2記載の絆創膏。
- 前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層の塗布量が30〜70g/m2あり、中央域以外の部分の粘着剤層の塗布量が10〜50g/m2である請求項3記載の絆創膏。
- 前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層の組成と、中央域以外の部分の粘着剤層の組成が異なる請求項1〜4のいずれか1項に記載の絆創膏。
- 前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層中の架橋剤量を、中央域以外の部分の粘着剤層中の架橋剤量よりも少なくすることにより製造された請求項5記載の絆創膏。
- 前記粘着剤層表面の中央域の粘着剤層中の粘着付与剤量を、中央域以外の部分の粘着剤層中の粘着付与剤量よりも多くすることにより製造された請求項5記載の絆創膏。
- 前記粘着剤層表面の中央域及び中央域以外の部分の粘着剤層をパターンコーティングにより形成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の絆創膏の製造方法。
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