JP4110342B2 - 放送信号受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、ディジタル音声放送(DAB)のもとにおける放送信号(ディジタル音声放送信号)を受信し、受信されたディジタル音声放送信号からプログラムデータと制御用情報データとを再生するとともに、再生されたプログラムデータに基づく再生音声信号を得る放送信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、“ラジオ放送”と呼ばれることが多い音声放送は、長年の間、音声情報信号を振幅変調(AM)音声信号として送信するAM音声放送,音声情報信号を周波数変調(FM)音声信号として送信するFM音声放送等のアナログ音声放送とされていたが、近年において、音声放送を、そのもとで送受信される音声情報の品質を向上させるべく、音声情報信号をディジタル音声信号として送信するディジタル音声放送となすことが提案されている。特に、ヨーロッパ地域にあっては、その一部において、ディジタル音声放送が、DAB(Digital Audio Broad-casting)と称される放送システムとして、既に実用化されている。
【0003】
ディジタル音声放送信号は、ディジタル音声信号を形成する音声情報データのみならず、それに加えて、例えば、天気予報,交通情報等を内容とするサービス情報データをも伝送し、さらに、受信側において音声情報データ及びサービス情報データを再生するとともに、音声情報データに基づくディジタル音声信号あるいはサービス情報データに基づくサービスデータを得るに際して必要とされる制御用情報データを伝送する。そして、音声情報データは、通常、複数のプログラムを夫々あらわす複数の音声プログラムデータを含むものとして得られ、これら、複数の音声プログラムデータには、所定のアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータが含まれる。また、サービス情報データも、通常、複数のプログラムを夫々あらわす複数のサービスプログラムデータを含むものとして得られる。
【0004】
ディジタル音声放送信号により伝送される音声情報データ及びサービス情報データは、伝送にあたって生じるデータビット欠落,データビット変化等に起因する悪影響を最小限に止めるべく、タイム・インターリーブ処理が施されたものとされる。音声情報データ及びサービス情報データは、例えば、24ms(24ミリ秒)の時間長を有したロジカル・フレームと称される単位区分が順次連なる態様をもって伝送されるが、それに施されるタイム・インターリーブ処理は、例えば、連続する16個のロジカル・フレームをインターリーブ完結区分として行われ、タイム・インターリーブ処理が施された連続する16個のロジカル・フレーム分の音声情報データ及びサービス情報データは、再び、連続する16個のロジカル・フレームを形成するものとされる。
【0005】
このようなディジタル音声放送において送信されるディジタル音声放送信号の受信は、ディジタル音声放送信号受信装置を用いて行われる。ディジタル音声放送信号受信装置にあっては、ディジタル音声放送を行う各放送局により送信されるディジタル音声放送信号が、選局動作によって選択受信され、受信されたディジタル音声放送信号に対する復調処理が行われて、タイム・インターリーブ処理が施された音声情報データ及びサービス情報データと制御用情報データとが得られる。そして、タイム・インターリーブ処理が施された音声情報データ及びサービス情報データに対して、それに施されたタイム・インターリーブ処理を解除して、元の音声情報データ及びサービス情報データとするための、タイム・ディインターリーブ処理が施される。
【0006】
続いて、制御用情報データが関与するもとで、タイム・ディインターリーブ処理が施された音声情報データ及びサービス情報データに基づく音声プログラムデータとサービスプログラムデータとが個別に得られ、音声プログラムデータについての復号化処理が行われてディジタル音声信号が再生され、そのディジタル音声信号に基づいて再生音声信号が得られるとともに、サービスプログラムデータについての復号化処理が行われて再生サービスデータが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くのディジタル音声放送信号受信装置により選択受信されるディジタル音声放送信号は、それに基づいて得られる音声情報データが、同一のアナウンスメントについての複数回の繰返しをあらわすアナウンスメントデータを含むとともに、その音声情報データに対応する制御用情報データが、アナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントについての各種の情報、例えば、アナウンスメントのタイプ,アナウンスメントの開始時点,アナウンスメントの終了時点,アナウンスメントが新規のものか繰返しのものかの区別等々を伝えるものとされる。そして、ディジタル音声放送信号受信装置において、同一のアナウンスメントについての複数回の繰返しをあらわすアナウンスメントデータが選択されるとともに、そのアナウンスメントデータがメモリ部に格納され、その後任意のタイミングをもってメモリ部からアナウンスメントあらわすアナウンスメントデータが読み出されて、それに基づく音声アナウンスメントの再生が行われる状況が考えられる。
【0008】
斯かる際、ディジタル音声放送信号受信装置により選択受信されるディジタル音声放送信号に含まれるアナウンスメントデータは、他の音声プログラムデータと同様に、部分的にエラーが生じたデータとされる虞がある。例えば、アナウンスメントデータは、それにおけるアナウンスメントの1周期分の夫々が複数の音声フレームの連なりによって形成されるが、斯かるアナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームが、それらのうちの一部がエラーを伴うものとされてしまう事態が生じ得るのである。
【0009】
そして、アナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたデータとされる場合には、そのアナウンスメントデータがメモリ部に格納されるにあたり、メモリ部に部分的にエラーが生じたアナウンスメントデータが格納されることになってしまう。従って、その後、メモリ部からそれに格納されたアナウンスメントデータが読み出されて、音声アナウンスメントの再生に供されるとき、メモリ部から読み出されたアナウンスメントデータに生じているエラーに起因して、音声アナウンスメントの適正な再生が行われなくなってしまう。
【0010】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、ディジタル音声放送信号を選択受信し、受信されたディジタル音声放送信号から音声情報データ及びサービス情報データを含むプログラムデータと制御用情報データとを再生するとともに、再生されたプログラムデータに基づく再生音声信号を得るに際して、プログラムデータが、同一のアナウンスメントについての複数回の繰返しをあらわすアナウンスメントデータとされた音声プログラムデータを含むとともに、そのプログラムデータに対応する制御用情報データが、アナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントについての各種の情報を伝えるものとされるもとで、アナウンスメントデータのメモリ部への格納が行われるにあたり、アナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたものとされることに起因してもたらされる不都合を、効果的に回避することができる放送信号受信装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置は、ディジタル音声放送信号を選択受信する受信部と、受信部により受信されたディジタル音声放送信号に基づき、プログラムデータと制御用情報データとを再生するデータ再生部と、データ再生部により再生されたプログラムデータに基づく再生音声信号を得る音声信号出力部と、データ再生部により再生された制御用情報データが供給され、その制御用情報データにおけるプログラムデータに含まれるアナウンスメントデータに対応する部分に基づいて、アナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントの周期を検出し、検出された周期をあらわすアナウンスメント周期検出出力を送出する制御ユニットと、データ再生部により再生されたプログラムデータの書込み及び読出しが行われるメモリ部と、アナウンスメントデータ制御部とを備え、アナウンスメントデータ制御部が、データ再生部により再生されたプログラムデータ及び制御ユニットから送出されるアナウンスメント周期検出出力が供給され、プログラムデータが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるとき、メモリ部に、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が書き込まれることになる状態を設定するものとされて、構成される。
【0012】
特に、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係る放送信号受信装置は、上述の請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置の構成を前提としたもとで、アナウンスメントデータ制御部が、アナウンスメントデータを形成する、アナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームの夫々に含まれるフレーム音声データを点検し、エラーを伴わないフレーム音声データのみがメモリ部に書き込まれる状態を設定するとともに、エラーを伴うフレーム音声データに代えて、次以降のアナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームに含まれるエラーを伴わないフレーム音声データであって、上述のエラーを伴うフレーム音声データに対応するものがメモリ部に書き込まれる状態を設定するものとされる。
【0013】
このように構成される本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置にあっては、データ再生部により、ディジタル音声放送信号に基づくプログラムデータと制御用情報データとが再生され、制御ユニットにより、制御用情報データに基づいてプログラムデータに含まれるアナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントの周期が検出されて形成されるアナウンスメント周期検出出力が送出されるもとで、データ再生部からのプログラムデータ及び制御ユニットからのアナウンスメント周期検出出力が供給されるアナウンスメントデータ制御部により、プログラムデータが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるとき、メモリ部に、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が書き込まれることになる状態が設定される。
【0014】
その際、アナウンスメントデータ制御部は、例えば、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係る放送信号受信装置における如くに、アナウンスメントデータを形成する、アナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームの夫々に含まれるフレーム音声データを点検し、エラーを伴わないフレーム音声データのみがメモリ部に書き込まれる状態を設定するとともに、エラーを伴うフレーム音声データに代えて、次以降のアナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームに含まれるエラーを伴わないフレーム音声データであって、上述のエラーを伴うフレーム音声データに対応するものがメモリ部に書き込まれる状態を設定するものとされる。
【0015】
その結果、所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたものとされる場合においても、メモリ部には、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴なうことなくあらわすアナウンスメントデータが格納される状態が得られることになり、アナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたものとされることに起因してもたらされる不都合が効果的に回避される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置の一例を示す。この例にあっては、放送局から送信されて受信アンテナ21により捉えられたディジタル音声放送信号が、選局受信部22における選局受信動作によって選択受信される。
【0017】
選局受信部22において選択受信されるディジタル音声放送信号は、例えば、ディジタルデータが直交周波数分割多重変調(Orthogonal Frequency Divison Multiplexing :OFDM)方式により変調されて得られた変調波信号とされ、そのディジタルデータは、伝送フレームと称されるフレーム単位が連なって構成される。
【0018】
各伝送フレームは、図2のAに一例が示される如く、例えば、96msの時間長を有しており、同期チャンネルの部分,ファスト・インフォーメイション・チャンネル(FIC)の部分、及び、メイン・サービス・チャンネル(MSC)の部分を含んで形成される。MSCの部分は、図2のBに示される如く、複数のコモン・インターリーブドゥ・フレーム(CIF)の連なりによって構成されている。各CIFは、全体が55,296ビットから成り、図2のCに示される如く、0〜863までの合計864個のキャパシティ・ユニット(CU)が連なるものとされる。各キャパシティ・ユニットは64ビットから成るユニットデータである。そして、このようなMSCによって音声情報データであるプログラム情報データが伝送される。
【0019】
MSCによって伝送されるプログラム情報データには、複数の音声プログラムデータと複数のサービスプログラムデータとが含まれる。そして、音声プログラムデータには、例えば、道路交通情報,地域天候情報,催し物情報等々に関する所定のアナウンスメントのためのアナウンスメントデータも含まれる。
【0020】
また、FICの部分は、図2のBに示される如く、複数のファスト・インフォーメイション・ブロック(FIB)の連なりによって構成されている。各FIBは、図2のCに示される如く、256ビットから成り、FIBデータフィールドとエラー検出用ワードCRC(Cyclic Redundancy Check)とを含んでいる。さらに、各FIBデータフィールドは、図2のDに示される如く、複数のファスト・インフォーメイション・グループ(FIG)の連なりによって構成されており、各FIGは、図2のEに示される如く、FIGヘッダとFIGデータフィールドとを含んでいる。そして、このようなFICによって、多重構成情報( Multi- plex Configuration Information :MCI)及びその他の情報等をあらわす制御用情報データが伝送される。
【0021】
このようなFICによって伝送される制御用情報データには、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータに関するもの、例えば、アナウンスメントデータの開始時点,終了時点,アナウンスメントデータの内容が新規なものか繰返しのものか等々をあらわす複数のフラッグデータが含まれる。例えば、FICを構成する複数のFIGのうちの“ type 0, Ex-tension 19”と称されるもの (Extension 19 of FIG type 0 (FIG 0/19))により、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータの伝送期間には“1”をとり、その他の期間において“0”をとるアナウンスメント・スイッチ・フラッグデータ(ASフラッグデータ)と、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータの内容が新規なものであるとき“1”をとり、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータの内容が繰返しのものであるとき“0”をとるニューフラッグデータとが伝送される。さらに、FICを構成する複数のFIGのうちの他のものにより、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータに関する他のフラッグデータが伝送される。
【0022】
上述のASフラッグデータもしくはニューフラッグデータが“0”から“1”に変化する時点は、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントの開始時点に対応し、また、ASフラッグデータもしくはニューフラッグデータが“1”から“0”に変化する時点は、MSCによって伝送されるプログラム情報データに含まれるアナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントの終了時点に対応することになる。
【0023】
選局受信部22における選局動作は、動作制御部を形成する制御ユニット50から供給される選局制御信号CCHに応じた選局制御、さらには、データ再生部23に連結された同期制御信号形成部24から供給される同期制御信号SSYに応じた周波数同期制御のもとに行われる。そして、選局受信部22においては、選択受信されたディジタル音声放送信号に対する増幅処理,周波数変換処理等が行われて、選択受信されたディジタル音声放送信号についての中間周波数(IF)信号SIDが形成され、そのIF信号SIDがデータ再生部23に供給される。
【0024】
データ再生部23においては、選局受信部22からのIF信号SIDがアナログ/ディジタル(A/D)変換部25に供給され、A/D変換部23からIF信号SIDに対応するディジタルIF信号DIDが得られて、それが直交復調部26に供給される。直交復調部26においては、ディジタルIF信号DIDに対して直交復調処理が施され、それにより、直交復調出力信号DQXが得られる。
【0025】
直交復調部24から得られる直交復調出力信号DQXは、高速フーリエ変換(FFT)差動復調部27に供給される。FFT差動復調部27においては、直交復調出力信号DQXについての時間ドメイン信号から周波数ドメイン信号への変換が行われ、FFT差動復調部27からは、直交復調出力信号DQXの各伝送フレームにおける同期チャンネルによって伝送される同期情報をあらわす同期情報データDRSが得られるとともに、直交復調出力信号DQXの各伝送フレームにおけるFIC(ファスト・インフォーメイション・チャンネル)により伝送される制御用情報データとMSC(メイン・サービス・チャンネル)により伝送されるプログラム情報データとが形成する複合データDCXが得られる。
【0026】
FFT差動復調部27から得られる同期情報データDRSは、同期制御信号形成部24に供給されて、同期制御信号形成部24における同期制御信号SSYの形成に供される。また、FFT差動復調部27から得られる複合データDCXは、周波数ディインターリーブ部28において、周波数インターリーブ状態を解除するための周波数ディインターリーブ処理が施されて複合データDCX’とされた後、プログラム選択部29に供給される。
【0027】
プログラム選択部29には、制御ユニット50からのプログラム選択制御信号CPRも供給される。そして、プログラム選択部29においては、複合データDCX’を形成するMSCにより伝送されたプログラム情報データとFICにより伝送された制御用情報データとが分離され、プログラム選択制御信号CPRに応じて、分離されたプログラム情報データに含まれる複数の音声プログラムデータのうちの一つもしくは複数のサービスプログラムデータのうちの一つを選択するプログラム選択が行われて、選択された音声プログラムデータもしくはサービスプログラムデータであるプログラムデータDPDが得られるとともに、分離された制御用情報データが、制御用情報データDCDとして得られる。
【0028】
このようにして、プログラム選択部29において得られるプログラムデータDPDは、タイム・インターリーブ処理が施されたものとされている。斯かるプログラムデータDPDは、コモン・インターリーブドゥ・フレーム(CIF)に対応するものであって、例えば、24msの時間長を有したロジカル・フレームが順次連なって構成されており、それに施されたタイム・インターリーブ処理は、例えば、連続する16個のロジカル・フレームをインターリーブ完結区分として行われている。各ロジカル・フレームは、ユニットデータを形成するキャパシティ・ユニット(CU)が864個連なって構成される。
【0029】
そして、プログラム選択部29から得られるプログラムデータDPDは、タイム・ディインターリーブ部30に供給される。タイム・ディインターリーブ部30は、タイム・インターリーブ処理が施されたプログラムデータDPDに、タイム・ディインターリーブ処理を施す。その際には、例えば、先ず、プログラムデータDPDが形成する順次連なるロジカル・フレームのうちの、各インターリーブ完結区分を成す連続する16個から成る組の夫々について、16個のロジカル・フレームの各々における複数のキャパシティ・ユニットが、順次、タイム・ディインターリーブ部30に内蔵されたメモリに書き込まれて格納される。
【0030】
続いて、16個のロジカル・フレームの各々における複数のキャパシティ・ユニットの全部がメモリに格納された後に、メモリに格納された複数のキャパシティ・ユニットが、予め設定された所定の読出態様をもってメモリから読み出され、順次連なる16個の新たなロジカル・フレームにおけるプログラムデータDPD’を形成すべく取り出される。その結果、タイム・ディインターリーブ部30においては、タイム・インターリーブ処理を解除するタイム・ディインターリーブ処理が施されたプログラムデータDPD’が得られ、それがビタビ復号部31に供給される。
【0031】
一方、プログラム選択部29から得られる制御用情報データDCDは、直接にビタビ復号部31に供給される。ビタビ復号部31においては、プログラム選択部29からの制御用情報データDCD及びタイム・ディインターリーブ部30からのプログラムデータDPD’についての、尤最復号手法によるエラー訂正処理が行われる。その結果、ビタビ復号部31から、エラー訂正処理が施されたプログラムデータDPD’及びエラー訂正処理がなされた制御用情報データDCDが得られる。
【0032】
このようにして、A/D変換部25からビタビ復号部31までを含んで構成されるデータ再生部23は、選局受信部22により受信されたディジタル音声放送信号に基づき、プログラムデータDPD’と制御用情報データDCDとを再生する動作を行う。そして、データ再生部23におけるビタビ復号部31から得られるプログラムデータDPD’が、データ選択部32に供給されるとともに、データ再生部23におけるビタビ復号部31から得られる制御用情報データDCDが、制御ユニット50に供給される。
【0033】
データ選択部32からは、ビタビ復号部31からのエラー訂正処理がなされたプログラムデータDPD’が音声プログラムデータであるとき音声プログラムデータDADが導出され、また、ビタビ復号部31からのエラー訂正処理がなされたプログラムデータDPD’がサービスプログラムデータであるときサービスプログラムデータDSDが導出される。
【0034】
データ選択部32から導出される音声プログラムデータDADは、データ切換部を形成するスイッチ33の選択接点33a,メモリ部34及びアナウンスメントデータ制御部35の夫々に供給される。また、データ選択部32から導出されるサービスプログラムデータDSDは、復号化部39に供給される。復号化部39においては、サービスプログラムデータDSDに対する復号化処理が行われて、サービスプログラムデータDSDに基づく再生サービスデータDSが得られる。そして、復号化部39から得られる再生サービスデータDSが出力端子40に導出される。
【0035】
一方、データ再生部23におけるビタビ復号部31から得られる制御用情報データDCD供給される制御ユニット50は、ビタビ復号部31からの制御用情報データDCD,後述される高能率復号化部36からのプログラム関連データDPA、さらには、遠隔操作制御部51からの遠隔制御信号SRを受ける受信部52からの遠隔制御信号SRに応じた制御コマンドCR、もしくは、入力操作部53からのそれにおける操作に応じた制御コマンドCX等に応じて、選局制御信号CCH,プログラム選択制御信号CPR、さらには、制御データDVDを形成し、選局制御信号CCHを選局受信部22に、プログラム選択制御信号CPRをプログラム選択部29に、さらには、制御データDVDをビタビ復号部31に夫々供給して、選局受信部22,プログラム選択部29及びビタビ復号部31に対する動作制御を行う。
【0036】
ビタビ復号部31から制御ユニット50に供給される制御用情報データDCDは、FICにより伝送されるデータであって、FICを構成する複数のFIGのうちの“ type 0, Extension 19 ” (FIG 0/19) によって伝送されるASフラッグデータ及びニューフラッグデータ、さらには、他のフラッグデータを含んでいる。ASフラッグデータは、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータの伝送期間には“1”をとり、その他の期間において“0”をとるフラッグデータであり、また、ニューフラッグデータは、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータの内容が新規なものであるとき“1”をとり、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータの内容が繰返しのものであるとき“0”をとるフラッグデータである。
【0037】
制御ユニット50においては、ビタビ復号部31からの制御用情報データDCDが、内蔵されたアナウンスメント周期検出部に供給される。アナウンスメント周期検出部は、制御用情報データDCDに含まれるASフラッグデータ及びニューフラッグデータを検出し、検出されたASフラッグデータ及びニューフラッグデータに基づいて、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータがあらわす新規なアナウンスメントの開始時点及び終了時点を検出して内蔵メモリに記憶するとともに、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータがあらわす新規なアナウンスメントの周期の検出を行って、検出されたアナウンスメントの周期を内蔵メモリに記憶する。
【0038】
また、アナウンスメント周期検出部は、検出されたアナウンスメントの開始時点及び終了時点、及び、検出されたアナウンスメントの周期の内蔵メモリへの記憶とともに、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータの伝送期間であること、従って、データ選択部32からプログラムデータDPD’に基づいて得られる音声プログラムデータDADがアナウンスメントデータである期間であることをあらわすアナウンスメント判別データDANを、アナウンスメントデータ制御部35へと送出する動作、及び、検出されたアナウンスメントの周期をあらわすアナウンスメント周期検出出力をアナウンスメント周期データDAPとして、アナウンスメントデータ制御部35へと送出する動作を行う。
【0039】
斯かる際において、アナウンスメント周期検出部は、上述の新規なアナウンスメントの開始時点及び終了時点の検出、さらには、新規なアナウンスメントの周期の検出にあたり、先ず、ASフラッグデータが“1”であって、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータの伝送期間中であるか、ASフラッグデータが“0”であって、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータの伝送期間中でないかを検知する。そして、ASフラッグデータが“0”である場合には、アナウンスメントの開始時点を検出するためのアナウンスメント開始時点検出待ち状態をとって、ASフラッグデータが“1”となる状態を待つ。
【0040】
一方、ASフラッグデータが“1”である場合、あるいは、ASフラッグデータが“0”から“1”になった場合には、ニューフラッグデータが“0”から“1”に変化する時点を捉えて、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータがあらわす新規なアナウンスメントの開始時点を検出するとともに、それを検出されたアナウンスメント開始時点として内蔵メモリに記憶し、その後、アナウンスメントの終了時点を検出するためのアナウンスメント終了時点検出待ち状態をとって、ニューフラッグデータが“1”から“0”に変化する時点を待つ。そして、ニューフラッグデータが“1”から“0”に変化する時点を捉えて、プログラムデータDPD’に含まれるアナウンスメントデータがあらわす新規なアナウンスメントの終了時点を検出するとともに、それを検出されたアナウンスメント終了時点として内蔵メモリに記憶する。そして、検出されたアナウンスメント開始時点とアナウンスメント終了時点とから、当該新規なアナウンスメントの周期を検出し、それを検出されたアナウンスメント周期として内蔵メモリに記憶する。また、それとともに、アナウンスメント判別データDANとアナウンスメント周期データDAPとを形成して、それらをアナウンスメントデータ制御部35へと送出する。
【0041】
さらに、制御ユニット50は、遠隔操作制御部51からの遠隔制御信号SRを受ける受信部52からの遠隔制御信号SRに応じた制御コマンドCR、もしくは、入力操作部53からのそれにおける操作に応じた制御コマンドCXに応じてメモリ読出指令信号CMRを形成し、それをアナウンスメントデータ制御部35に供給する。
【0042】
アナウンスメントデータ制御部35は、データ選択部32からの音声プログラムデータDADと制御ユニット50に内蔵されたアナウンスメント周期検出部からのアナウンスメント判別データDAN及びアナウンスメント周期データDAPとが供給されるもとで、音声プログラムデータDADが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるとき、メモリ部34に、それにデータ選択部32からの音声プログラムデータDADとして供給されるアナウンスメントデータにおける、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわす部分が書き込まれることになる状態を設定する。それにより、音声プログラムデータDADが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるとき、メモリ部34には、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわす1周期アナウンスメントデータの書込みが行われる。斯かる際におけるメモリ部34への1周期アナウンスメントデータの書込みは、アナウンスメントデータ制御部35からメモリ部34に供給される書込制御信号QWに従って行われる。
【0043】
また、アナウンスメントデータ制御部35は、メモリ部34に1周期アナウンスメントデータが格納されたもとで、制御ユニット50からのメモリ読出指令信号CMRに応じて、メモリ部34に格納された1周期アナウンスメントデータが読み出され、読み出された1周期アナウンスメントデータが音声プログラムデータDAD’としてスイッチ33の選択接点33bに供給されることになる状態を設定する。斯かる際におけるメモリ部34からの1周期アナウンスメントデータの読出しは、アナウンスメントデータ制御部35からメモリ部34に供給される読出制御信号QRに従って、1回だけ、もしくは、複数回繰り返されて行われる。
【0044】
さらに、アナウンスメントデータ制御部35は、スイッチ33の状態を制御するための切換制御信号CSを形成して、それをスイッチ33に供給する。この切換制御信号CSは、例えば、メモリ部34に格納された1周期アナウンスメントデータの読出しが行われて、読み出された1周期アナウンスメントデータが音声プログラムデータDAD’としてスイッチ33の選択接点33bに供給されることになる期間において、スイッチ33にその可動接点33cが選択接点33bに接続される状態をとらせ、その他の期間においては、スイッチ33にその可動接点33cが選択接点33aに接続される状態をとらせるものとされる。それにより、メモリ部34からの1周期アナウンスメントデータが音声プログラムデータDAD’としてスイッチ33の選択接点33bに供給されるとき、スイッチ33の可動接点33cに音声プログラムデータDAD’が導出され、それ以外のとき、スイッチ33の可動接点33cにデータ選択部32からの音声プログラムデータDADが導出される。
【0045】
スイッチ33の可動接点33cに導出される音声プログラムデータDADもしくはDAD’は、高能率復号化部36に供給される。高能率復号化部36においては、音声プログラムデータDADもしくはDAD’に対する高能率復号化処理が行われて、高能率符号化処理により圧縮されたデータが伸長され、復号化された音声データDAが得られる。また、高能率復号化部36からは、音声プログラムデータDADもしくはDAD’に含まれたプログラム関連データDPAが得られて制御ユニット50に供給される。
【0046】
音声プログラムデータDADもしくはDAD’に含まれたプログラム関連データDPAは、例えば、図3に示される如くのものとされる、音声プログラムデータDADもしくはDAD’を形成する24msの時間長を有したデータ単位区分である音声フレームにおける、音声データに続く部分に配された不定長プログラム関連データX−PADと固定長プログラム関連データF−PADとを含むものとされる。そして、プログラム関連データDPAは、それが所属する音声フレームにおける音声データの内容に関する各種の情報をあらわす。
【0047】
高能率復号化部36から得られる復号化された音声データDAは、ディジタル/アナログ(D/A)変換部37に供給されてアナログ化され、D/A変換部37において音声データDAに対応する再生音声信号SAが形成される。そして、D/A変換部37において得られた再生音声信号SAが出力端子38に導出される。このようなもとで、高能率復号化部36及びD/A変換部37は、データ選択部32により選択された音声プログラムデータDAD、もしくは、メモリ部34から読み出された1周期アナウンスメントデータである音声プログラムデータDAD’に基づく再生音声信号を得る音声信号出力部を構成している。
【0048】
出力端子38に導出される再生音声信号SAは、例えば、スピーカ等を含んで構成される音声再生部に供給されて、音声プログラムデータDADもしくはDAD’があらわす音声情報に基づく音声の再生に供される。
【0049】
再生音声信号SAが音声プログラムデータDAD’に基づいて得られる場合には、音声再生部からそのアナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントが発せられる。斯かるアナウンスメントは、メモリ部34から読み出された1周期アナウンスメントデータである音声プログラムデータDAD’、即ち、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわす1周期アナウンスメントデータに基づく再生音声とされるので、例えば、データ選択部32から音声プログラムデータDADとして得られる所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータが、部分的にエラーが生じたものとされたもとにおいても、そのエラーの影響を受けない高品質なものとされる。従って、データ選択部32から得られるアナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたものとされることに起因してもたらされる不都合が、効果的に回避されることになる。
【0050】
図4は、アナウンスメントデータ制御部35の具体構成例を示す。図4に示される例にあっては、データ選択部32からの音声プログラムデータDADが、音声フレームカウンタ部61とエラーフレーム検出部62とに供給される。音声プログラムデータDADは、図3に示される如くの音声フレームが連なって形成されており、音声プログラムデータDADが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータである場合には、連続する所定数、例えば、5個の音声フレームが、アナウンスメントの1周期に対応する。即ち、アナウンスメントの1周期分をあらわすアナウンスメントデータは、連続する所定数、例えば、5個の音声フレームによって形成されることになる。
【0051】
音声フレームカウンタ部61は、音声プログラムデータDADを形成する音声フレームの連なりに含まれる各音声フレームについて、それが到来する毎に順次計数して漸次変化していくカウント値をあらわすカウント値データDTを送出する。そして、音声フレームカウンタ部61から送出されるカウント値データDTは、エラーフレームカウント値メモリ部63及びメモリ制御部64の夫々に供給される。
【0052】
また、エラーフレーム検出部62は、音声プログラムデータDADを形成する音声フレームの連なりに含まれる、エラーを伴うフレーム音声データを含む音声フレーム(以下、エラーフレームという)についての検出を行い、エラーフレームが検出されたときには、エラーフレーム検出出力信号SERを形成して、それをエラーフレームカウント値メモリ部63及びメモリ制御部64の夫々に供給する。エラーフレームカウント値メモリ部63は、その書込可能状態と読出可能状態とがメモリ制御部64から送出される制御信号CRSによって制御される。
【0053】
メモリ制御部64には、制御ユニット50からのアナウンスメント判別データDAN,アナウンスメント周期データDAP及びメモリ読出指令信号CMRも供給される。そして、メモリ制御部64は、エラーフレームカウント値メモリ部63に制御信号CRSを供給しないときには、エラーフレームカウント値メモリ部63を書込可能状態に維持する。
【0054】
さらに、メモリ制御部64は、アナウンスメント判別データDAN及びアナウンスメント周期データDAPに応じて、アナウンスメント周期データDAPがあらわすアナウンスメントの周期の開始毎に、カウント・リセット信号CREを音声フレームカウンタ部61へと送出し、音声フレームカウンタ部61にカウント・リセットを行わせる。それにより、音声フレームカウンタ部61は、音声プログラムデータDADが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるもとでは、そのアナウンスメントデータを形成する、アナウンスメントの各周期分に対応する所定の数、例えば、5個の音声フレームの夫々を順次計数して漸次変化していくカウント値をあらわすカウント値データDTを得る動作を繰り返すことになる。
【0055】
斯かるもとで、音声プログラムデータDADが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータとされるときには、先ず、音声フレームカウンタ部61により、図5のAに示される如くの、アナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4についての計数が順次行われ、それにより得られるカウント値データDTが、エラーフレームカウント値メモリ部63及びメモリ制御部64に供給される。メモリ制御部64は、音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTに応じて、順次変化する書込制御信号QWを送出して、それをメモリ部34に供給する。それにより、メモリ部34に、音声フレームカウンタ部61による計数が行われるアナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4が順次書き込まれていく状態がとられる。
【0056】
このとき、エラーフレーム検出部62は、音声フレームカウンタ部61による計数が行われるアナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4のうちに、例えば、図5のAにおける音声フレーム3の如くの、エラーフレームがあると、そのエラーフレームを検出して、エラーフレーム検出出力信号SERをエラーフレームカウント値メモリ部63及びメモリ制御部64の夫々に供給する。
【0057】
エラーフレームカウント値メモリ部63にあっては、エラーフレーム検出部62からのエラーフレーム検出出力信号SERに応じて、そのときの音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値、即ち、アナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4のうちのエラーフレームである音声フレーム3に対応するカウント値が書き込まれて記憶される。
【0058】
また、メモリ制御部64は、エラーフレーム検出部62からのエラーフレーム検出出力信号SERに応じて、そのときの音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値、即ち、アナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4のうちのエラーフレームである音声フレーム3に対応するカウント値に応じた書込制御信号QWのメモリ部34への送出を停止する。その結果、メモリ部34において、音声フレームカウンタ部61による計数が行われるアナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4のうちのエラーフレームである音声フレーム3については、書込みが行われない状態がとられる。
【0059】
従って、図5のAに示される如く、アナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4については、それらのうちのエラーを伴わないフレーム音声データを含む音声フレームである音声フレーム0,音声フレーム1,音声フレーム2及び音声フレーム4がメモリ部34に書き込まれ、エラーフレームである音声フレーム3はメモリ部34に書き込まれないことになる。
【0060】
続いて、アナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4の音声フレームカウンタ部61への供給が終了し、それに続いて、図5のBに示される如くの、アナウンスメントデータにおける2周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4の音声フレームカウンタ部61への供給が開始されると、メモリ制御部64は、制御ユニット50からのアナウンスメント判別データDAN及びアナウンスメント周期データDAPに応じて、メモリ・リセット信号CREを音声フレームカウンタ部61に供給するとともに、制御信号CRSをエラーフレームカウント値メモリ部63に供給する。
【0061】
それにより、音声フレームカウンタ部61が、メモリ制御部64からのカウント・リセット信号CREによってカウント・リセットを行って、アナウンスメントデータにおける2周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4を順次計数する状態におかれ、その結果得られるカウント値データDTがエラーフレームカウント値メモリ部63及びメモリ制御部64に供給される。また、エラーフレームカウント値メモリ部63から、それに格納されたアナウンスメントデータにおける1周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4のうちのエラーフレームである音声フレーム3に対応するカウント値が読み出され、エラーフレームカウント値DTEとしてメモリ制御部64に供給される。
【0062】
メモリ制御部64は、エラーフレームカウント値メモリ部63から読み出されたエラーフレームカウント値DTEが供給されると、そのエラーフレームカウント値DTEを保持し、音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値と、エラーフレームカウント値DTE、即ち、音声フレーム3に対応するカウント値とを比較し、音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値が、エラーフレームカウント値DTE、即ち、音声フレーム3に対応するカウント値に一致したとき、エラーフレーム検出部62からのエラーフレーム検出出力信号SERが供給されていないことを条件にして、音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値、即ち、音声フレーム3に対応するカウント値に応じた書込制御信号QWをメモリ部34へと送出する。それにより、図5のBに示される如く、メモリ部34において、音声フレームカウンタ部61による計数が行われたアナウンスメントデータにおける2周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4のうちの音声フレーム3についての書込みが行われる。斯かる音声フレーム3は、エラーフレーム検出部62からエラーフレーム検出出力信号SERが送出されないことからして、エラーを伴わないフレーム音声データを含む音声フレームである。
【0063】
その結果、メモリ部34には、先になされた音声フレーム0,音声フレーム1,音声フレーム2及び音声フレーム4についての書込みに加えて、音声フレーム3についての書込みがなされ、アナウンスメントの1周期分、即ち、音声フレーム0〜音声フレーム4を、エラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が書き込まれたことになる。このようにして、メモリ部34に、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が書き込まれると、メモリ制御部64は、それ以上の書込制御信号QWのメモリ部34への送出を行わず、従って、メモリ部34におけるアナウンスメントデータを形成する音声フレームの書込みは行われない。
【0064】
また、メモリ制御部64は、音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値が、エラーフレームカウント値DTE、即ち、音声フレーム3に対応するカウント値に一致したとき、エラーフレーム検出部62からのエラーフレーム検出出力信号SERが供給される場合には、アナウンスメントデータにおける2周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4における音声フレーム3も、エラーフレームであるので、そのとき音声フレームカウンタ部61からのカウント値データDTがあらわすカウント値、即ち、音声フレーム3に対応するカウント値に応じた書込制御信号QWのメモリ部34への送出を行わない。そして、アナウンスメントデータにおける3周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4について、上述のアナウンスメントデータにおける2周期目のアナウンスメントに対応する5個の音声フレーム:音声フレーム0〜音声フレーム4の場合と同様な処理を行い、斯かる処理を、音声フレーム3が、エラーを伴わないフレーム音声データを含む音声フレームとして得られ、それがメモリ部34に書き込まれるまで繰り返す。
【0065】
その後、メモリ制御部64は、制御ユニット50からのメモリ読出指令信号CMRが供給されると、そのメモリ読出指令信号CMRに応じて、読出制御信号QRをメモリ部34へと送出するとともに、スイッチ33にその可動接点33cが選択接点33bに接続される状態をとらせる切換制御信号CSをスイッチ33へと送出する。それにより、メモリ部34から、アナウンスメントの1周期分、即ち、音声フレーム0〜音声フレーム4を、エラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が、1回もしくは所定の回数繰り返して読み出されて、音声プログラムデータDAD’としてスイッチ33の選択接点33bに供給され、それがスイッチ33の選択接点33b及び可動接点33cを通じて高能率復号化部36に供給される状態とされる。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置においては、データ再生部により、ディジタル音声放送信号に基づくプログラムデータと制御用情報データとが再生され、制御ユニットから、制御用情報データに基づいてプログラムデータに含まれるアナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントの周期が検出されて形成されるアナウンスメント周期検出出力が送出されるもとで、データ再生部からのプログラムデータ及び制御ユニットからのアナウンスメント周期検出出力が供給されるアナウンスメントデータ制御部により、プログラムデータが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるとき、メモリ部に、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が書き込まれることになる状態が設定される。
【0067】
その際、アナウンスメントデータ制御部は、例えば、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係る放送信号受信装置における如くに、アナウンスメントデータを形成する、アナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームの夫々に含まれるフレーム音声データを点検し、エラーを伴わないフレーム音声データのみがメモリ部に書き込まれる状態を設定するとともに、エラーを伴うフレーム音声データに代えて、次以降のアナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームに含まれるエラーを伴わないフレーム音声データであって、上述のエラーを伴うフレーム音声データに対応するものがメモリ部に書き込まれる状態を設定するものとされる。
【0068】
従って、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置によれば、所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたものとされる場合においても、メモリ部に、アナウンスメントの1周期分をエラーを伴なうことなくあらわすアナウンスメントデータを格納することができ、アナウンスメントデータが部分的にエラーが生じたものとされることに起因してもたらされる不都合を効果的に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る放送信号受信装置の一例を示すブロック構成図である。
【図2】 図1に示される例により受信されるディジタル音声放送信号の説明に供される信号フォーマットである。
【図3】 図1に示される例において得られる音声プログラムデータの説明に供されるデータフォーマットである。
【図4】 図1に示される例におけるアナウンスメントデータ制御部の具体構成例を示すブロック構成図である。
【図5】 図4に示されるアナウンスメントデータ制御部の具体構成例の動作説明に供される概念図である。
【符号の説明】
21・・・受信アンテナ, 22・・・選局受信部, 23・・・データ再生部, 24・・・同期制御信号形成部, 25・・・A/D変換部, 26・・・直交復調部, 27・・・FFT差動復調部, 28・・・周波数ディインターリーブ部, 29・・・プログラム選択部, 30・・・タイム・ディインターリーブ部, 31・・・ビタビ復号部, 32・・・データ選択部, 33・・・スイッチ, 34・・・メモリ部, 35・・・アナウンスメントデータ制御部, 36・・・高能率復号化部, 37・・・D/A変換部, 39・・・復号化部, 50・・・制御ユニット, 51・・・遠隔操作制御部, 52・・・受信部, 53・・入力操作部, 61・・・音声フレームカウンタ部, 62・・・エラーフレーム検出部, 63・・・エラーフレームカウント値メモリ部, 64・・・メモリ制御部
Claims (5)
- ディジタル音声放送信号を選択受信する受信部と、
該受信部により受信されたディジタル音声放送信号に基づき、プログラムデータと制御用情報データとを再生するデータ再生部と、
該データ再生部により再生されたプログラムデータに基づく再生音声信号を得る音声信号出力部と、
上記データ再生部により再生された制御用情報データが供給され、該制御用情報データにおける上記プログラムデータに含まれるアナウンスメントデータに対応する部分に基づいて、上記アナウンスメントデータがあらわすアナウンスメントの周期を検出し、検出された周期をあらわすアナウンスメント周期検出出力を送出する制御ユニットと、
上記データ再生部により再生されたプログラムデータの書込み及び読出しが行われるメモリ部と、
上記データ再生部により再生されたプログラムデータ及び上記制御ユニットから送出されるアナウンスメント周期検出出力が供給され、上記プログラムデータが所定の周期をもって複数回繰り返されるアナウンスメントをあらわすアナウンスメントデータであるとき、上記メモリ部に、上記アナウンスメントの1周期分をエラーを伴わないものとしてあらわすアナウンスメントデータの部分が書き込まれることになる状態を設定するアナウンスメントデータ制御部と、
を備えて構成される放送信号受信装置。 - データ再生部により再生されたプログラムデータとメモリ部から読み出されたアナウンスメントデータとを選択的に音声信号出力部に供給するデータ切換部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の放送信号受信装置。
- アナウンスメントデータ制御部が、アナウンスメントデータを形成する、アナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームの夫々に含まれるフレーム音声データを点検し、エラーを伴わないフレーム音声データを含む音声フレームのみがメモリ部に書き込まれる状態とするとともに、エラーを伴うフレーム音声データを含む音声フレームに代えて、次以降のアナウンスメントの1周期分に対応する複数の音声フレームのうちのエラーを伴わないフレーム音声データを含むものであって、上記エラーを伴うフレーム音声データを含む音声フレームに対応する音声フレームが上記メモリ部に書き込まれる状態とすることを特徴とする請求項1または2記載の放送信号受信装置。
- アナウンスメントデータ制御部が、アナウンスメントデータを形成する、アナウンスメントの各周期分に対応する複数の音声フレームの夫々を順次計数して漸次変化していくカウント値を得るカウンタ部と、上記複数の音声フレームのうちのエラーを伴うフレーム音声データを含むものを検出するエラーフレーム検出部と、該エラーフレーム検出部によりエラーを伴うフレーム音声データを含む音声フレームが検出されたとき、該エラーを伴うフレーム音声データを含む音声フレームについて上記カウンタ部により得られるカウント値が書き込まれるエラーフレームカウント値メモリ部と、上記カウンタ部から得られる所定の1周期分に対応する複数の音声フレームの夫々についてのカウント値であって上記エラーフレームカウント値メモリ部に書き込まれたカウント値以外のものと、上記所定の1周期分の次以降の1周期分に対応する複数の音声フレームについてのカウント値であって、上記エラーフレームカウント値メモリ部に書き込まれたカウント値に対応し、エラーを伴わないフレーム音声データを含む音声フレームについてのカウント値との夫々に対応する音声フレームが、メモリ部に書き込まれる状態を設定するメモリ制御部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項3記載の放送信号受信装置。
- メモリ制御部が、制御ユニットから送出されるアナウンスメント周期検出出力が供給され、該アナウンスメント周期検出出力に応じて、カウンタ部のリセット、及び、エラーフレームカウント値メモリ部からのカウント値の読出しを行うことを特徴とする請求項4記載の放送信号受信装置。
Priority Applications (1)
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| JP10352599A JP4110342B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 放送信号受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10352599A JP4110342B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 放送信号受信装置 |
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| JP2000295127A JP2000295127A (ja) | 2000-10-20 |
| JP4110342B2 true JP4110342B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
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Family Applications (1)
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| JP10352599A Expired - Fee Related JP4110342B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 放送信号受信装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP4110342B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-12 JP JP10352599A patent/JP4110342B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000295127A (ja) | 2000-10-20 |
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