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JP4111002B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータを駆動および回転制御するモータ制御装置の、特に交流電源の接続による回転方向の変更に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一定速で回転する汎用インダクションモータは、モータに直接入力する3相交流電源のうち2本を単純に入れ替えることによって相順を替え、回転方向を反転させることができる。
【0003】
また、図6に示すようにインダクションモータ61をインバータ回路62で駆動させ、回転方向を変えるには、インバータ出力線63を入れ替える。あるいは、外部スイッチ64などによりモータ制御装置60に指令を与え、内部のパワーデバイスのスイッチングパターンを切り替えるのが通常である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭55−147992号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、地球環境保護の観点から省資源化、省エネ化が求められており、汎用インダクションモータが使われてきた分野においても、効率改善のためにインバータ駆動のモータへの置換え、さらなる効率改善のためブラシレスモータへの置換えが進んでいる。
【0006】
インバータ装置でモータを駆動させる場合、モータの回転方向を切り替えるには、上述したように、外部スイッチなどを用いてパワー半導体のスイッチングパターンを切り替えるか、あるいはインバータ回路の出力線を入れ替えることによって行うことができる。
【0007】
しかしながら、外部スイッチによる切り替えは電気的な知識が必要とされるだけでなく、別途配線などによる設置スペースの増大やコストアップなどの課題がある。
【0008】
一方、モータおよびモータ制御装置は、機器内部に組み込まれていることが多く、出力線に容易に触れることができず、インバータ回路の出力線を入れ替えることは困難である。特にモータがブラシレスモータの場合には、センサ信号線が存在するため、単純にインバータ回路の出力線の入れ替えだけでは、回転方向を切り替えることができず、課題があった。
【0009】
また、機器の小型省スペース化に対応しようとしてモータと制御装置を一体構造にすると、回転方向を変更するためにインバータ回路の出力線を入れ替えることは実質的に不可能である。さらに、外部スイッチによる切り替えは、配線など省スペースの面から課題があった。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、小型、高効率で、使い勝手がよく回転方向の切り替えが容易なモータ制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明のモータ制御装置は、交流電源が接続される3つの電源端子と、前記電源端子に接続した整流回路と、交流電源の相間電圧を検知する相間電圧検知回路と、インバータ回路とモータを駆動するための制御回路とを備え、前記制御回路は、前記相間電圧検知回路が検知した電圧の相順パターンあるいは電圧の発生パターンに基づいて、前記インバータ回路をスイッチングさせ、回転方向を決定する。
【0012】
また、交流電源の各相と電源端子との接続パターンに基づいてモータの回転方向を決定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために請求項1記載のモータ制御装置は、相間電圧検知回路が検知した電圧の相順パターンに基づき制御回路は、相順パターンに応じたスイッチングパターンでインバータ回路をスイッチングさせるもので、容易に回転方向を変更できる。
【0014】
また、請求項2記載のモータ制御装置は、相間電圧検知回路が検知した電圧の発生パターンに基づき制御回路は、発生パターンに応じたスイッチングパターンでインバータ回路をスイッチングさせるもので、容易に回転方向を変更できる。
【0015】
また、請求項3記載のモータ制御装置は、交流電源と電源端子との接続パターンに基づいてモータの回転方向を決定するもので、3相交流電源または単相交流電源で実施することができる。
【0016】
また、請求項4記載のモータ制御装置は、モータと一体構造をなすもので、省スペースを実現しながら容易に回転方向を変更できる。
【0017】
さらに、請求項5記載のモータ制御装置は、制御するモータがブラシレスモータであっても、交流電源との接続パターンによって回転方向を変更することができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の一実施例におけるモータ制御装置について説明する。
【0019】
(実施例1)
図1は実施例1におけるブロック図である。図1において、モータ制御装置10は、相間電圧検知回路11、3つの電源端子12〜電源端子14、制御回路15、インバータ回路16、整流回路17を備えている。
【0020】
相電圧検知回路11は、例えば複数の固定抵抗器により3相交流電源の各相間の電圧を制御回路15に入力できるように適当な大きさに分圧することで実現することができる。
【0021】
制御回路15には、例えばマイコンやA/Dコンバータまたはコンパレータなどが含まれており、相電圧検知回路11により検知した電圧値を制御回路15内のA/Dコンバータまたはコンパレータを介してマイコンに入力することによって、3つの電源端子の各相間電圧がどのような順序で変化したかを知ることができる。
【0022】
例えば、相電圧検知回路11によって検知された各相間電圧が図2に示すような場合、モータを時計回りに回転するようにインバータ回路16をスイッチングさせるとする。そして、3相交流電源に対して電源端子12と電源端子14を入れ替えると、図3に示すように相電圧検知回路11が検知した各相間電圧の相順パターンが変化する。この相順パターンのときにモータが反時計回りに回転するようにインバータ回路16をスイッチングさせる。
【0023】
つまり、あらかじめ決めた規則(相順パターンに対するスイッチングパターン)に従って、インバータ回路16のスイッチングパターンを変化させ、モータの回転方向を決定することができる。
【0024】
このように、電源線との接続パターンから相順パターンがあらかじめ決まり、相順パターンに対する正逆のスイッチングパターンをあらかじめ決めておけば、交流電源との接続パターンからモータの回転方向を切り替えることができる。
【0025】
ここで扱うモータは、インダクションモータのみならず、ブラシレスモータでもよいことは言うまでもない。
【0026】
(実施例2)
図4は単相交流電源で動作させる場合のブロック図である。図4において、モータ制御装置40は、相間電圧検知回路41、3つの電源端子42〜電源端子44、制御回路45、インバータ回路46、整流回路47を備えており、実施例1と同様の機能を備えている。
【0027】
相間電圧検知回路41が検知した電圧を制御回路45のA/Dコンバータ(またはコンパレータ)を介してマイコンに入力し、相間電圧検知回路41の3つの電圧検出線33、34、35のうちどれに最も大きな電圧が加わっているかを検出する。その情報をもとにモータの回転方向を決定する。
【0028】
例えば、電源端子42と電源端子43に単相交流電源を接続して、相電圧検知回路41の3つの電圧検出線のうち電圧検出線33に最も大きな電圧が加わると、制御回路45のマイコンは、この電圧値をA/Dコンバータを介して検知し、モータを時計回りに回転するようにインバータ回路46をスイッチングさせる。
【0029】
一方、電源端子43と電源入力端子44に単相交流電源を接続して、3つの電圧検出線のうち電圧検出線34に最も大きな電圧が加わると、マイコンはこの電圧値をA/Dコンバータを介して検知し、モータを反時計回りに回転するようにインバータ回路46をスイッチングさせる。
【0030】
このように、相電圧検知回路41の3端子の中で最も大きな電圧の発生パターン(端子)に対してスイッチングパターンをあらかじめ決めておき、インバータ回路46のスイッチングパターンを変化させ、モータの回転方向を決定することができる。
【0031】
したがって、単相交流電源と電源端子との接続を変更するだけで、モータの回転方向を変えることが可能である。
【0032】
なお、モータは実施例1と同様にインダクションモータのみならず、ブラシレスモータでもよいことは言うまでもない。
【0033】
(実施例3)
実施例3のモータ制御装置はモータと一体構造をなすもので、図5において、モータ制御装置51はモータ52と一体構造で筐体内に収納され、電源端子である端子台53を筐体外に設けている。
【0034】
モータ制御装置51は、上述した実施例1、実施例2で説明した回路構成および機能を有しており、端子台53は交流電源との接続作業を容易化するとともに、接続パターン応じてモータを所定の回転方向に駆動させることができる。
【0035】
交流電源は、3相または単相のどちらであってもよく、モータはインダクションモータでもブラシレスモータでもよい。
【0036】
特に、モータ制御装置とモータを一体構成する場合においては、インバータ回路による駆動およびブラシレスモータによる高効率という特長を有し、交流電源との接続パターンだけで回転方向を変更することができる。このため、使い勝手のよいモータ制御装置が得られる。
【0037】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように請求項1記載の発明によれば、相間電圧の相順パターンに基づきインバータ回路をスイッチングさせ、回転方向を決定することができる。
【0038】
また、請求項2記載の発明によれば、最大電圧の発生パターンに基づきインバータ回路をスイッチングさせ、回転方向を決定することができる。
【0039】
また、請求項3記載の発明によれば、3相または単相交流電源のいずれでも実施でき、接続パターンから回転方向を決定することができる。
【0040】
また、請求項4記載の発明によれば、省スペースを実現しながら容易に回転方向を変更できる。
【0041】
さらに、請求項5記載の発明によれば、小型高効率で交流電源との接続パターンによって回転方向が変更できる使い勝手のよいモータ制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるモータ制御装置のブロック図(3相入力)
【図2】本発明の実施例1における相間電圧と相順を説明する図
【図3】本発明の実施例1における接続変更後の相順を説明する図
【図4】本発明の実施例2におけるモータ制御装置のブロック図(単相入力)
【図5】本発明の実施例3におけるモータ一体構造の概略図
【図6】従来のインバータ駆動モータの説明図
【符号の説明】
10、40 モータ制御装置
11、41 相間電圧検知回路
12〜14、42〜44(53) 電源端子(端子台)
15、45 制御回路
16、46 インバータ回路
17、47 整流回路

Claims (5)

  1. 交流電源が接続される3つの電源端子と、前記電源端子に接続した整流回路と、交流電源の相間電圧を検知する相間電圧検知回路と、インバータ回路とモータを駆動するための制御回路とを備え、前記制御回路は、前記相間電圧検知回路が検知した電圧の相順パターンに基づいて、前記インバータ回路をスイッチングさせ、回転方向を決定するモータ制御装置。
  2. 交流電源が接続される3つの電源端子と、前記電源端子に接続した整流回路と、交流電源の相間電圧を検知する相間電圧検知回路と、インバータ回路とモータを駆動するための制御回路とを備え、前記制御回路は、前記相間電圧検知回路が検知した電圧の発生パターンに基づいて、前記インバータ回路をスイッチングさせ、回転方向を決定するモータ制御装置。
  3. 交流電源と電源端子との接続パターンに基づいてモータの回転方向を決定する請求項1または請求項2記載のモータ制御装置。
  4. モータと一体構造をなす請求項1または請求項2記載のモータ制御装置。
  5. 制御するモータがブラシレスモータである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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