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JP4111027B2 - 埋込型標識灯装置 - Google Patents
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JP4111027B2 - 埋込型標識灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空港において航空機のパイロットに対する視覚支援のためのマーカーライトなどとして用いたり、道路などに用いたりするのに好適な埋込型標識灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空港用の埋込型標識灯を路面に設置するための構造として、予め基台を路面に埋設しておき、基台に直接的に、または調整リングを介して間接的に、埋込型標識灯を取り付ける構成が採用されている。そして、基台内に予め電源およびまたは他の埋込型標識灯との間を結ぶ電気配線を施しておく。電気配線の工法には、切込接着工法と配管工法とがある。
【0003】
前者は、路面を構成するコンクリートに配線溝を切り、この配線溝内に電気配線を直接接着する工法である。この工法に用いる基台は、その側面を貫通するように接続端子を防水して取り付けるとともに、基台の内部側においては電源端子台を配設し、電源端子台と接続端子との間を内部接続線を介して接続した構成となっている。これに対して、埋込型標識灯には、その底面から受電端子を突出していて、埋込型標識灯を基台の所定の位置に配置したときに、受電端子が電源端子台に接続するように構成されている。
【0004】
後者は、配管内に通線して配線する工法であり、路面を構成するコンクリート内に予め敷設され、内部に配線を通線した配管を基台に接続して配線を基台の内部に導入し、導入した配線の先端にレセプタクルを接続している。これに対して、埋込型標識灯には、その底面から接続線を導出するとともに、接続線の先端にプラグを接続している。そして、プラグを上記レセプタクルに装着して、埋込型標識灯を配線に接続する。
【0005】
ところが、従来のいずれの電気配線工法においても問題がある。すなわち、切込接着工法においては、配管工法における後述する問題はないが、地盤が動いた場合、配線溝内の配線が切断されやすく、長期信頼性に欠けるという問題がある。配管工法は、この問題の対策として開発されたものである。
【0006】
一方、配管工法においては、雨水などが配管を伝って浸入する虞があるために、埋込型標識灯を取り付ける際に、レセプタクルにプラグを接続した後、テーピングを施す必要がある。このため、埋込型標識灯の交換作業に手間取り、短時間に交換することが困難である。これに対して、空港においては、埋込型標識灯のメンテナンスを短時間に済ます要請が強いので、従来の配管工法用の標識灯取付装置においては、上記要請に応えることができないという問題がある。
【0007】
上述の問題を解決するために、以下に示す発明が本発明者らによりなされ、特願2002−366474として出願されている。この発明は、上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続するレセプタクルを内部に収容するとともに、路面に埋設される基台と;埋込型標識灯を受け容れる凹部を有するとともに、基台の開口端に取り付けられるアダプタ本体、アダプタ本体の凹部の内面に露出して配設されて埋込型標識灯の受電端子に接続する電源端子台、および電源端子台からアダプタ本体の背面側へ導出されて基台内のレセプタクルに接続するプラグを備えたアダプタと;を具備していることを特徴とする埋込型標識灯取付装置他からなる。
【0008】
一方、上記埋込型標識灯取付装置に取り付けられる埋込型標識灯は、上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出するとともに光源に接続する受電端子を備えている。
【0009】
そうして、上記出願発明によれば、長期信頼性に優れるとともに、埋込型標識灯の交換を短時間に行なえるようになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、埋込型標識灯のメンテナンス性のさらなる向上に対する要求がある。
【0011】
例えば、図8および図9に示すように、従来の埋込型標識灯装置においては、埋設されている埋込型標識灯(図示しない。)を基台101から取り外すときに、埋込型標識灯と基台101(または調整リング)との間に形成される隙間内に水、例えば雨水が入り込んでいる場合、埋込型標識灯を取り外すと、上記隙間内に滞留している雨水が基台101(または調整リング)内に流れ落ちる。そして、雨水が基台101(または調整リング)内に配置されている電源端子台102内に進入するために、漏電が発生して作業者が感電する恐れがある。そのため、埋込型標識灯を取り外すに先立ち上記隙間内の雨水などを予めバキューム手段を用いて除去する必要があり、手間がかかる。
【0012】
また、同じく図8および図9に示すように、埋込型標識灯の受電端子103と接続する電源端子台102の接続部102aの一部が基台101(または調整リング)の内部の周段部101aから凹窪部101bの上に飛び出していて、周段部101aに支承されないで取り付けられている。そのため、埋込型標識灯の底面から突出する受電端子を電源端子台102の接続部102aに挿入して接続する際に、電源端子台102が逃げるように変位しやすくなり、結果として正常な電気接続が得られないことがあり、信頼性に問題がある。
【0013】
さらに、深形の基台内に絶縁トランスを収納し、かつ、調整リングを介して埋込型標識灯を取り付けている場合、絶縁トランスを交換などのために基台から取り出すには、先ず埋込型標識灯を調整リングから取り外し、次に調整リングを基台から取り外す必要があり、手間がかかる。
【0014】
本発明は、メンテナンス性の一層の向上を図って短時間に作業ができるようにするとともに、従来工法の欠点を解消して長期信頼性に優れる埋込型標識灯装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の埋込型標識灯装置は、上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続するレセプタクルを内部に収容するとともに、路面に埋設される基台と;埋込型標識灯を受け容れる凹部を有するとともに、基台の開口端に取り付けられる調整リング本体、調整リング本体の凹部の内面に露出して配設されて後記埋込型標識灯の受電端子に接続する電源端子台、および電源端子台から調整リング本体の背面側へ導出されて基台内のレセプタクルに接続するプラグを備えた調整リングと;上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出するとともに光源に接続する受電端子を備え、調整リングに取り付けられる埋込型標識灯と;を具備し、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、調整リングの電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率B/Aが1以上であることを特徴としている。
【0016】
本発明および以下の各発明において、用語の定義および技術的意味は次による。
【0017】
<基台について> 本発明において、基台は、路面に埋設されて、配線を導入するとともに、埋込型標識灯を取り付ける際の基礎を提供する。すなわち、基台には、調整リング(なお、前記先行出願においては、「アダプタ」と称している。)を介して埋込型標識灯が直接的または間接的に取り付けられる。そのために、基台は、まず配管工法に適合するように構成されている。具体的には配管と接続し得る構造を備えている。配管との接続は、基台の側面を利用するのが最適であるが、要すれば、底面を利用してもよい。
【0018】
また、基台は、埋込型標識灯を取り付ける基礎を提供するために、上面が開口している。そして、調整リングを直接的にまたは間座などを介して間接的に取り付けるように構成されている。なお、本発明において、調整リングから見ると、間座は、基台の一部として機能する。したがって、間座は、基台の埋設深さのずれを矯正するための手段として作用する。間座を取り付けるには、開口を利用するのが最適であるが、要すれば、側面など開口以外の個所であってもよい。また、調整リングを取り付けるには、たとえば基台の開口端の適所にねじ孔を形成し、調整リングにはねじ孔に一致する通孔を形成して、通孔を経由してボルトをねじ孔にねじ込むように構成することができる。しかし、要すれば、基台の開口端の適所からスタッドボルトを突出させ、調整リングにスタッドボルトが挿通する通孔を形成し、調整リングの上からナットをスタッドボルトにねじ込むことにより、調整リングを基台に固定するように構成することもできる。
【0019】
さらに、基台は、埋込型標識灯に電源を供給するために、配管内の配線に接続するレセプタクルを内部に収容する。レセプタクルは、後述する調整リングから導出されたプラグと接続する。
【0020】
<調整リングについて> 本発明において、調整リングは、基台と埋込型標識灯との間に介在して配管工法による電源接続方式を埋込型標識灯を交換するのに好適な電源接続方式に転換することができる。そのために、調整リングは、調整リング本体、電源端子台およびプラグを備えていて、調整リング自体を基台に取り付けるための機能と、埋込型標識灯を取り付けるための機能と、電源接続方式転換機能とを備えている。
【0021】
また、調整リング本体は、上面に埋込型標識灯を受け容れる凹部を有する。この凹部は、埋込型標識灯を取り付けるための機能の主要部を担当する。すなわち、埋込型標識灯の突出した下部を受け容れて、埋込型標識灯を安定的に支持する。また、埋込型標識灯を固定するための構成を備えている。たとえば、スタッドボルトまたはねじ孔など慣用の固着手段を用いることができる。すなわち、凹部は、スタッドボルトの場合は、調整リング本体から上方へスタッドボルトを突出させ、埋込型標識灯に形成した通孔をスタッドボルトに挿通し、埋込型標識灯の上方からナットをスタッドボルトにねじ込んで締め付ける。これに対して、ねじ孔の場合は、調整リング本体にねじ孔を形成し、埋込型標識灯に通孔を形成し、通孔を経由してねじ孔にボルトをねじ込んで締め付ける。
【0022】
一方、調整リング本体は、調整リングを基台に取り付けるための固着手段を備えている。たとえば、基台の取付手段に対応した取付手段たとえば通孔を周辺に備え、調整リング本体の上方からボルトを基台のねじ孔にねじ込んだり、調整リング本体の通孔を経由して上方へ突出したスタッドボルトの上方からナットをねじ込んだりして、締め付ける。
【0023】
さらに、調整リング本体は、単一部品構成および複合部品構成のいずれであってもよい。後者の場合、複数の部品を結合して調整リング本体が構成されるが、複数の部品がどの部分で分離され、あるいは結合していてもよい。たとえば、底面部をその他の部分から分離可能に分割して、ボルトなどの固着具によって結合するように構成することができる。この場合には、調整リング本体を基台から取り外さなくても、底面部を分離するだけで基台の内部を点検、修理することが可能になり、上記作業が一層容易、かつ、短時間で行なえるようになる。
【0024】
電源端子台は、埋込型標識灯を調整リング本体の凹部に所定の手順にしたがって収容させたときに、埋込型標識灯のたとえば下面から突出する受電端子と接続するように構成されている。換言すれば、埋込標識灯を所定の位置に配置することにより、電源端子台は、受電端子と自動的に接続する。また、埋込型標識灯を調整リングから取り外せば、受電端子は、電源端子台から自動的に離脱する。しかし、埋込型標識灯の調整リングに対する正確な位置は、埋込型標識灯と調整リングとの間の取付手段の間で規制する方がよいので、電源端子台と受電端子との間は、それらの組み立て時に多少の位置のずれが生じていたとしても接続が可能なように、余裕をもって柔軟に対応できるよう位置が許容される範囲内で相対的に可動に構成されているのが好ましい。なお、上記両者の位置を相対的に可動にする場合、いずれか一方または両方を可動にすればよいが、前者を可動にすれば、埋込型標識灯を両配線工法用として共通設計にすることができるので、好適である。
【0025】
また、電源端子台は、内部に埋込型標識灯の受電端子を受け容れて接続するように、絶縁ケースの内部にコネクタが収納された構成であることが好ましい。さらに、電源端子台は、受電端子との接続を容易にするために、ガイドピンまたはガイド孔を付設することができる。もちろん、これに対応して埋込型標識灯には、電源端子台に相手側となるガイド孔またはガイドピンを付設するものとする。すなわち、ガイドピンとガイド孔とが嵌合する過程で、所要のガイド作用が行なわれる。なお、ガイド孔の開口端には、その周囲に円錐形状のテーパ面備えられていて、ガイドピンをガイド孔へと誘導し得るように構成される。
【0026】
プラグは、電源端子台と協働して電源接続方式転換機能を担当する。そのために、プラグは、電源端子台からアダプタ本体の背面側へ導出されていて、基台内のレセプタクルに接続する。プラグと電源端子台との間を絶縁被覆導線により直接的に接続してもよいし、アダプタ本体を防水的に貫通する中継端子を経由して間接的に接続してもよい。前者の場合には、絶縁被覆導線がアダプタ本体を貫通するので、貫通部分に防水処理および絶縁ブッシュを貫通部に配設するなどの絶縁処理を施すのがよい。また、プラグと基台のレセプタクルとを接続した後、絶縁テープを用いて両者をテーピングするなど、手間を要しても確実な防水処理を施すことができる。また、後者の場合、中継端子をアダプタ本体に対して防水処理して取り付けるのが好ましい。
【0027】
<埋込型標識灯について> 埋込型標識灯は、少なくとも灯体、光学ユニット、受電端子および取付手段を備えて構成されている。また、埋込型標識灯は、空港用の場合、たとえば滑走路中心線灯、誘導路中心線灯、停止線灯などとして構成することができる。また、道路用としては、交叉点標識用など所望の用途に適合するように構成することができる。
【0028】
灯体は、光導出溝、内部空間、プリズムおよび取付部を備えている。また、灯体は、内部空間内に収納する光学ユニットなどの部品を組み込むために、好適には上部灯体および下部灯体に分割される。この場合、上部灯体は、その上部を航空機が高速で走行しても、機械的に十分耐えられるようにするために、好ましくは耐久性および強度の大きい金属を鋳造して形成される。これに対して、下部灯体は、アダプタまたは上部アダプタの内部に収容されるので、相対的に強度の小さくてよく、例えばダイキャストにより形成したり、金属板をプレス成形したりして形成したりすることができる。
【0029】
光導出溝は、灯体の路面上に露出している上面部に配設されている。この種の埋型標識灯の場合、標識光を路面に対して小さな仰角で照射する必要があり、そのために光導出溝を形成している。内部空間は、一般に路面内に埋設される位置にある。そして、後述する光学ユニットを始め、受電部分などを収容する。
【0030】
プリズムは、光学ユニットから放射された光路を屈折させて、光路を所定の仰角に規制するために用いられる。すなわち、灯体の内部空間においては、光源からプリズムに至る光軸を路面に対して小角度で設定することが困難である。そこで、中間にプリズムを介在させて路面方向へ屈折させる。プリズムを灯体の所定の位置に配設するには、好適には以下の構成による。すなわち、灯体の内部側にプリズムを収納する凹部を形成してプリズムを収納し、その背面すなわち光入射面の周囲にゴムなどの軟弾性物質からなる枠状のパッキングを配設し、さらにパッキングの背部を枠状の押さえ金具で支持する。押さえ金具は、ねじなどを用いて灯体の内面に固着する。
【0031】
取付部は、灯体を調整リングまたは上部調整リングに取り付けるための構成で、灯体の周辺部の適所に配設された取付孔などによって構成されている。取付孔の上端には、ナットやボルトの頭部などを収納して、灯体の上面から突出しないようにする凹部を供えていることが許容される。また、取付孔は、調整リングまたは上部調整リングに対する埋込型標識灯の取付位置を調整するために、長孔であることを許容する。したがって、灯体の上面が円形である場合、長孔は円弧状になる。
【0032】
光学ユニットは、少なくとも光源を備え、さらに所要により反射鏡、色フィルタ、減光フィルタなど他の光学手段および上記各手段を所定の位置に取り付けるための取付枠などの付帯的な手段を含むことができる。光源は、小形高光出力が可能になる点からハロゲン電球を用いるのが好ましいが、クリプトンやキセノンガスを封入した電球においても比較的小形高光出力のものが得られるので、またそれほど小形高光出力を要求されない場合も含めて、その他の電球または発光ダイオードなどの使用を許容する。なお、ハロゲン電球を用いる場合、バルブの表面に赤外線反射膜を形成したものがあるが、発光効率が一層高くなるので、この構成は本発明に好適である。
【0033】
色フィルタは、光路に出射される光ビームを所定の光色になるように波長を選択するための光学手段であり、光源とプリズムとの間の光路に配設される。また、色フィルタとしては、ダイクロイックフィルタフィルタ膜をガラス板の表面に蒸着などにより被着させてなるダイクロイック色フィルタが所望の光色の光のみを効率よく得られるので好適である。さらに、色フィルタを所定の位置に配設するには、たとえば色フィルタを金属枠によって支持し、この金属枠をプリズムの押さえ金具に共締めする。
【0034】
反射鏡は、光源から放射される光を集光して、色フィルタに入射させる場合に用いられる。また、反射鏡は、光源に対して独立していてもよいが、両者を一体化させてもよい。後者の場合、回転2次曲面または多面分割面を有する反射基盤面および反射基盤面の頂部に筒状部を備えたガラス成形基体の当該反射基盤面にダイクロイック反射膜を形成してなる反射鏡を用いて、その筒状部にハロゲン電球の封止部を挿入し、筒状部と封止部とを無機質接着剤で固着して一体化することができる。なお、ダイクロイック反射膜は、可視光反射、赤外光透過性の光学特性を有するものが好適である。
【0035】
減光フィルタは、埋込型標識灯の光出力が規格値より大きい場合に用いられる。また、減光フィルタは、色フィルタに重ね、かつ、色フィルタと共通の金属枠により支持して配置することができる。さらに、減光フィルタは、ガラス基板の表面に金属蒸着膜からなる減光フィルタ膜を被着させた構成のものを用いることができる。
【0036】
上記の光学手段の他に、付帯手段として、光源および反射鏡の位置を規制する位置規制枠を用いることができる。光源および反射鏡の位置は、光学ユニットが所定の配光特性を埋込型標識灯に付与するために重要である。また、位置規制枠を利用して、光源を灯体に取り付けることができる。さらに、一体化された光源および反射鏡をその背面から押圧して、前面が位置規制枠に当接するように作用する押圧片を配設することができる。さらにまた、埋込型標識灯に大きな衝撃が加わったときでも、光源および反射鏡が所定の位置からずれたり脱落ししたりしないように作用する弾性脱落阻止体を位置規制枠に着脱自在に装着することができる。
【0037】
次に、受電端子について説明する。受電端子は、調整リングまたは上部調整リングの電源端子台と接続して電源から受電する手段であり、調整リングの電源端子台の配設位置に対応して埋込型標識灯の下面または側面に配設される。また、受電端子は、電源端子台に接続可能に構成される。好適には、電源端子台の構成に対応してガイド孔またはガイドピンおよび差込刃が絶縁基体から植立していて、ガイド孔またはガイドピンが電源端子台のガイドピンまたはガイド孔に挿入され、差込刃が電源端子台の内部に収容されているコネクタに接続する構造である。
【0038】
さらに、取付手段について説明する。取付手段は、埋込型標識灯を調整リングまたは上部調整リングに取り付けるための手段であり、埋込型標識灯の灯体に形成された取付部および固着具などにより構成される。固着具は、請求項1において説明したように構成される。
【0039】
<容積比率B/Aについて> 容積比率B/Aは、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、調整リングの電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率である。本発明においては、容積比率B/Aが1以上になっている点に構成上の特徴がある。
【0040】
すなわち、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間には、埋込型標識灯を調整リングに着脱するために、適当な隙間が形成されている。この隙間に雨水などの水が溜まり得る最大量を水滞留最大容積Aとする。
【0041】
他方、「水滞留許容最大容積B」とは、調整リング内に配設された電気接続部の周囲に雨水などの水が浸入した場合、電気接続部の内部にまで水が浸入して絶縁破壊が発生する直前までの水量、したがって許容範囲内で最大の水量をいう。なお、「電気接続部」とは、調整リングの内部に存在する電気的な接続手段の全てをいう。例えば、電源端子台、電源端子台と調整リングの背面側に位置するプラグとの間を電気的に中継する中継端子、および電源端子台と中継端子との間を接続する接続導体などが該当する。
【0042】
本発明において、容積比率B/Aが1以上であるということは、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間に滞留していた水が調整リング内に浸入したとしても、調整リング内に配設されている電気接続部の絶縁が脅かされないことを意味する。なお、調整リング内に水が浸入する際に、水はダイナミックな動きをすることがあるので、好ましくは容積比率B/Aを1に安全係数を乗じた数値に設定するのがよい。
【0043】
容積比率B/Aを1以上に設定するための具体的な手段は、本発明において格別限定されない。しかし、例えば以下の構成を所望により適宜採用することができる。なお、上記電気接続部が防水処理されている場合には、電気接続部が進入してきた水に水没しても差し支えない。したがって、このような場合には、水滞留許容最大容積Bは、当該電気接続部より上のレベルで計測することができる。電源端子台より下位のレベルに水滞留最大容積Aより容積の大きい水溜り許容部を形成する。
電源端子台を調整リングの内部底面より所要に高い位置に配設する。なお、「所要に高い位置」とは、水滞留最大容積Aの水量が底面に滞留しても電源端子台に到達しない高さ位置をいう。
中継端子を用いる場合、その充電部が調整リングの内部底面より所要に高い位置に配置されるように構成する。
中継端子を用いる場合、当該中継端子を防水構造にする。
電源端子台および中継端子などに対する接続導体の接続部を防水処理する。
【0044】
<本発明の作用について> 本発明においては、埋込型標識灯装置が以上説明した構成を具備していることにより、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間に滞留していた水が調整リング内に浸入したとしても、調整リング内に配設されている電気接続部の絶縁が脅かされないので、埋込型標識灯を調整リングから取り外す際に、事前に排水作業を行う必要がなくなる。そのため、埋込型標識灯装置のメンテナンスが一層短時間で、しかも、安全に行えるようになる。
【0045】
また、切込接着工法用として設計された埋込型標識灯を配管工法用の基台に取り付けるように構成することができる。このため、空港における埋込型標識灯の配線に長期信頼性を付与することができる。
【0046】
請求項2の発明の埋込型標識灯装置は、上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続する電源端子台を内部に配設するとともに、路面に埋設される基台と;上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出するとともに光源に接続する受電端子を備え、基台の開口端に取り付けられる埋込型標識灯と;を具備し、埋込型標識灯および基台の上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、基台の電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率B/Aが1以上であることを特徴としている。
【0047】
本発明は、調整リングを介さないで、埋込型標識灯を直接基台に取り付ける構成を規定している。
【0048】
<基台について> 基台は、請求項1の発明における説明が適用される。例えば、基台には、基台の埋設深さのずれを矯正するための手段として、間座をその開口端に取り付けることができる。なお、本発明において、埋込型標識灯から見ると、間座は、基台の一部として機能する。したがって、本発明において、間座は、基台の一部として理解される。
【0049】
また、本発明において、基台は、その内部に電源端子台を配設している。電源端子台については、請求項1の発明における説明が適用される。ただし、基台の外部の配管から電源を導入して電源端子台に接続するための構成は、調整リングにおけるそれとは異なる。例えば、調整リングを介さないで埋込型標識灯を取り付ける場合、薄形の基台を採用する場合が多いので、このような場合には、基台の側面を貫通して中継端子を防水処理して装着することができる。そして、基台の内部において、中継端子と電源端子台とを直接接続導体により接続する。
【0050】
<容積比率B/Aについて> 容積比率B/Aは、埋込型標識灯および基台のそれぞれの上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、基台の電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率である。本発明においては、容積比率B/Aが1以上になっている点に構成上の特徴がある。
【0051】
すなわち、埋込型標識灯および基台のそれぞれの上面間には、埋込型標識灯を基台に着脱するために、適当な隙間が形成されている。この隙間に雨水などの水が溜まり得る最大量を水滞留最大容積Aとする。
【0052】
他方、「水滞留許容最大容積B」とは、基台内に配設された電気接続部の周囲に雨水などの水が浸入した場合、電気接続部の内部にまで水が浸入して絶縁破壊が発生する直前までの水量、したがって許容範囲内で最大の水量をいう。なお、「電気接続部」とは、基台の内部に存在する電気的な接続手段の全てをいう。例えば、電源端子台、電源端子台と基台の側面などに防水的に貫通する中継端子、および電源端子台と中継端子との間を接続する接続導体などが該当する。
【0053】
本発明において、容積比率B/Aが1以上であるということは、埋込型標識灯および基台のそれぞれの上面間に滞留していた水が基台内に浸入したとしても、基台内に配設されている電気接続部の絶縁が脅かされないことを意味する。なお、基台内に水が浸入する際に、水はダイナミックな動きをすることがあるので、好ましくは容積比率B/Aを1に安全係数を乗じた数値に設定するのがよい。
【0054】
容積比率B/Aを1以上に設定するための具体的な手段は、本発明において格別限定されない。しかし、例えば以下の構成を所望により適宜採用することができる。なお、上記電気接続部が防水処理されている場合には、電気接続部が進入してきた水に水没しても差し支えない。したがって、このような場合には、水滞留許容最大容積Bは、当該電気接続部より上のレベルで計測することができる。電源端子台および中継端子などに対する接続導体の接続部を防水処理する。
1.電源端子台より下位のレベルに水滞留最大容積Aより容積の大きい水溜り許容部を形成する。
2.電源端子台を基台の内部底面より所要に高い位置に配設する。なお、「所要に高い位置」とは、水滞留最大容積Aの水量が底面に滞留しても電源端子台に到達しない高さ位置をいう。
3.中継端子を用いる場合、その充電部が基台の内部底面より所要に高い位置に配置されるように構成する。
4.中継端子を用いる場合、当該中継端子を防水構造にする。
5.電源端子台および中継端子などに対する接続導体の接続部を防水処理する。
【0055】
<本発明の作用について> 本発明においては、埋込型標識灯装置が以上説明した構成を具備していることにより、埋込型標識灯および基台のそれぞれの上面間に滞留していた水が基台内に浸入したとしても、基台内に配設されている電気接続部の絶縁が脅かされないので、埋込型標識灯を基台から取り外す際に、事前に排水作業を行う必要がなくなる。そのため、埋込型標識灯装置のメンテナンスが一層短時間で、しかも、安全に行えるようになる。
【0056】
また、切込接着工法用として設計された埋込型標識灯を配管工法用の基台に取り付けるように構成することができる。このため、空港における埋込型標識灯の配線に長期信頼性を付与することができる。
【0057】
請求項3の発明の埋込型標識灯装置は、上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続するレセプタクルを内部に収容するとともに、路面に埋設される基台と;埋込型標識灯を受け容れる凹部を中央に有し、かつ、凹部の底面の周囲に周段部を形成するとともに基台の開口端に取り付けられる調整リング本体、埋込型標識灯の受電端子に接続する接続部を有し接続部の全体が調整リングの周段部上に対向する位置にあるように配設された電源端子台、および電源端子台から調整リング本体の背面側へ導出されて基台内のレセプタクルに接続するプラグを備えた調整リングと;上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出し調整リングの電源端子台に挿入されて接続するとともに光源に接続する受電端子を備え、調整リングに取り付けられる埋込型標識灯と;を具備し、基台の電源端子台より下位のレベルに水滞留許容部が形成されていることを特徴としている。
【0058】
本発明は、調整リング内に配設される電源端子台の好適な取付構造を規定している。なお、本発明において、基台、調整リングおよび埋込型標識灯についての説明は、請求項1の発明固有の構成部分を除き、請求項1の発明の中で行ったものを援用することができる。
【0059】
本発明において、電源端子台は、電源端子台の受電端子と接続する接続部の全体が調整リングの周段部の上に対向する位置にあるので、周段部上に実質的全体が配設されることを意味する。
【0060】
そうして、本発明においては、以上の構成を具備していることにより、埋込型標識灯を調整リングに取り付ける際に、受電端子が挿入されるときの圧力によって電源端子台が背後の周段部に囲まれた凹部側へ逃げるような変位をしなくなる。その結果、電源端子台と受電端子との接続が確実に行われる。
【0061】
請求項4の発明の埋込型標識灯装置は、請求項1または3記載の埋込型標識灯装置において、調整リングは、環状をなした第1の部材と、中央部に埋込型標識灯を受け容れる凹部を有する第2の部材を備え、第1の部材には第1の部材を基台に取り付けるための第1の取付部および第2の部材を取り付けるための第2の取付部を有し、第2の部材が第1の部材に嵌合した状態で第2の取付部に取り付けられる被取付部を有しているとともに埋込型標識灯を取り付けるように構成されていることを特徴としている。
【0062】
本発明は、基台内に配設されている絶縁トランスなどのメンテナンスに好適な調整リングの構成を規定している。
【0063】
調整リングは、第1の部材および第2の部材に分割される構造になっている。第1の部材は、環状をなしていて第1および第2の取付部を有している。また、第1の部材は、主として調整リングを基台に取り付けるために作用する。第1の取付部は、基台に第1の部材を取り付けるために機能する。ただし、第1の取付部の具体的な構造は、特段限定されない。例えば、ボルトにより基台に取り付ける構成を採用することができる。また、第2の取付部は、第2の部材を第1の部材に取り付けるためのものである。ただし、第2の取付部の具体的な構造は、特段限定されない。例えば、ボルトにより第1の部材に取り付ける構成を採用することができる。
【0064】
第2の部材は、第1の部材に嵌合した状態で上記第2の取付部により第1の部材に取り付けられる。また、第2の部材は、主として調整リングに埋込型標識灯を取り付けるために機能する。そのために、第2の部材は、埋込型標識灯の取付部を有している。また、所望により中央部に埋込型標識灯を受け容れる凹部が形成された皿状に形成することができる。
【0065】
さらに、第2の部材は、埋込型標識灯を取り付けた状態で第1の部材に着脱可能になっている。そのために、被取付部が埋込型標識灯の外側に位置していることが好ましい。被取付部は、例えば通孔からなり、第1の部材の第2の取付部と協働して第2の部材を第1の部材に取り付けるのに機能する。
【0066】
基台は、所要により間座を備えていることが許容される。
【0067】
そうして、本発明においては、調整リングが上記のように構成されているので、埋込型標識灯が第2の部材に取り付けられた状態でも第1の部材から取り外すことができる。第1の部材は、環状をなしているので、基台に取り付けた状態のままでも、基台内に配設されている絶縁トランスなどをメンテナンスすることが可能になる。
【0068】
請求項5の発明の埋込型標識灯装置は、請求項4記載の埋込型標識灯装置において、調整リングは、第1の部材が周縁側に配置された第1の環状座およびこれと同心円関係で中心側に配置された第2の環状座をそれぞれ有し、第2の部材が第1の部材の第1の環状座に正対する第1の対向座および第2の環状座に当接して荷重を受ける第2の対向座を有していることを特徴としている。
【0069】
本発明は、請求項4の発明に加えて耐荷重性を向上するのに好適な調整リングの好適な構成を規定している。
【0070】
第1の部材は、同心円関係にある第1および第2の環状座を有している。なお、所望により第2の環状座を第1の環状座より低い位置(基台側の位置)に形成することができる。
【0071】
第2の部材は、第1および第2の対向座を有している。第1の対向座は、第2の部材が第1の部材に嵌合している状態において、第1の部材の第1の環状座に対向する。また、第2の対向座は、第2の部材が第1の部材に嵌合している状態において、第1の部材の第2の環状座に対向する。そして、第2の部材が第1の部材に所定の状態で取り付けられている状態において、第1の部材の第2の環状座は、第2の部材の第2の対向座が当接し、第2の部材の第2の対向座を介して埋込型標識灯の静荷重および埋込型標識灯を経由して作用する航空機などの埋込型標識灯上を走行する車両の動荷重を受け止めるように構成されている。
【0072】
所望により第1の部材の第2の環状座と、第2の部材の第2の対向座との間にOリングなどのシール材を介在させることにより、それらの間を液密にシールすることができる。
【0073】
そうして、本発明においては、調整リングの第1および第2の部が以上のように構成されていることにより、調整リングの耐荷重性が向上する。
【0074】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0075】
図1ないし図6は、本発明の埋込型標識灯装置における第1の実施の形態を示し、図1は平面図、図2は一方の光学ユニットおよびこれに関連する部位を示す断面図、図3は一方の光学ユニットおよびこれに関連する部位を示す埋込型標識灯の断面図、図4は埋込型標識灯の背面図、図5は調整リングの平面図、図6は調整リングの端面図である。本実施の形態において、埋込型標識灯装置MLは、基台B、調整リングR、絶縁トランスTおよび埋込型標識灯Lを具備している。
【0076】
(基台1) 基台Bは、基台本体1および間座2からなり、路盤内に埋設される。
【0077】
基台本体1は、上端に開口端11および内部に内部空間12を有する有底筒状をなしていて、さらに内部空間12内に収納されたレセプタクル13を備えている。また、基台本体1の側面には、図示を省略している配管の接続部を有している。レセプタクル13は、基台本体1内において、配線Wの先端に接続し、かつ、配線Wは後述する絶縁トランスTを介して配管内の通線に電気的に接続する。なお、基台本体1の開口端11の周縁には、複数のねじ孔s1が形成されている。
【0078】
間座2は、リング21およびリング22に2分割されている。リング21は、基台本体1の開口端11のねじ孔s1に対向する通孔t1を有し、基台本体1の開口端に跨座して、ボルトb1を通孔t1を経由して基台本体1のねじ孔s1にねじ込むことにより、基台本体1に固定される。リング22は、リング21に上から嵌合して、押しねじb2によりリング21の内面に固定される。また、リング22は、その上面にそれぞれ複数のねじ孔s3が形成されている。ねじ孔s3は、後述する調整リングRを取り付けるのに用いる。
【0079】
(調整リングR) 調整リングRは、図2および図6に示すように、調整リング本体3、電源端子台4およびプラグ5を備えている。
【0080】
調整リング本体3は、第1および第2の部材31、32からなる。第1の部材31は、リング状をなしていて、第1および第2の取付部31a、32bを有している。第1の取付部31aは、第1の部材31の外周側の上面の周段部により環状座として形成されている。また、第1の取付部31aには、間座2のねじ孔s3に対向する位置に複数の通孔t3が形成されている。そして、ボルトb3を通孔t3を経由してねじ孔s3にねじ込むことにより、第1の部材31は、基台Bの間座2に取り付けられる。第2の取付部31bは、第1の部材31の内周側にある周段部により環状座として形成されている。また、第2の取付部31bは、第1の取付部31aと同心円関係の内側に位置していて、かつ、第1の取付部31aより下方に位置している。
【0081】
第2の部材32は、皿状をなしていて、中央部に埋込型標識灯Lを受け容れる凹部32a、下面外周に環状座32b、上部内周に環状支承座32c、上部外周に被取付部32dをそれぞれ備えている。凹部32aは、その底部周縁に周段部32a1を突設している。環状座32bは、第1の部材31の第2の取付部31bに支承されて第1の部材31に嵌合して支承される。環状支承座32cは、複数のスタッドボルト32c1を有するとともに、後述する埋込型標識灯Lを、その下面外周を支承することにより支持する。スタッドボルト32c1は、環状支承座32cの上面から上向きに突設されていて、埋込型標識灯Lの取付に用いられる。被取付部32dは、その下面が第1の取付部31aの第1の取付部31に支承されるとともに、第1の部材31に形成されたねじ孔s2に対向する通孔t2を有している。そして、通孔t2を経由してボルトb2をねじ孔s2にねじ込むことにより、第2の部材32は、第1の部材31に取り付けられる。
【0082】
電源端子台4は、図5に示すように、絶縁ケース4a、一対のコネクタ4b、4bおよび一対のガイドピン4c、4cを主な構成要素として構成され、調整リングRの第2の部材32の凹部32a内の底面に突設した周段部32a1に実質的全体が載置された状態で周段部32a1に沿って許容範囲内で移動可能に配設されている。なお、電源端子台4と周段部32a1との間には、ポリエチレンシートPが介挿されていて、電源端子台4の上記移動を容易にしている。
【0083】
プラグ5は、第1の絶縁被覆導線5a、中継端子5bおよび第2の絶縁被覆導線5cを経由して電源端子台4から調整リングRの背面側へ導出されている。第1の絶縁被覆導線5aは、電源端子台4の一対のコネクタ4a、4aと中継端子5bとの間を接続している。中継端子5bは、調整リングRの底面を防水的に貫通して配設されている。そして、中継端子5bの凹部32a側に位置する充電部が凹部32aの底面から所定の高さ位置になるように設定されている。中継端子の充電部の位置と、周段部32a1の高さとの協働により、凹部32aの底面側に水滞留許容最大容積がBの空間が確保されている。また、中継端子5bは、第1および第2の絶縁被覆導線5a、5cを中継的に接続する。第2の絶縁被覆導線5cの中継端子5bの近傍部位は、固定具5dにより調整リングRの下面に固定されるので、中継端子5bとの接続部にストレスが作用しない。第2の絶縁被覆導線5cの他端にプラグ5が接続し、かつ、装着される。プラグ5は、基台Bのレセプタクル13に接続する。
【0084】
(絶縁トランスT) 絶縁トランスTは、図1に示すように、基台Bの内部に収納され、レセプタクル13と配管との間に直列に介挿されている。
【0085】
(埋込型標識灯L) 埋込型標識灯Lは、灯体6、光学ユニット7および受電端子8を備えている。灯体6は、図3および図4に示すように、光導出溝61、内部空間62、プリズム63、パッキング64、押さえ金具65、複数の通孔t4および複数の凹所67を備えている。また、灯体6は、上部灯体6Aおよび下部灯体6Bによる2つ割り構成であり、Oリング68を介して上部灯体6Aおよび下部灯体6Bを覆合し、ビスb5により固着することによって、内部空間62が液密に形成されている。さらに、灯体6は、その下部に周段部6aを有している。なお、上部灯体6Aは、高強度金属を鋳造して形成されている。これに対して、下部灯体6Bは、ダイキャストにより形成されている。
【0086】
光導出溝61は、灯体6の上面に配設されている。そして、内部空間62に連通している。内部空間62は、灯体6の内部に形成され、後述する光学ユニット7および受電端子8から導出される受電部分8aなどを収納しているとともに、後述するプリズム63を収納するプリズム収容部6bを有している。プリズム63は、内部空間62のプリズム収容部6bに収納され、その光出射面が光導出溝61に対面し、かつ、光入射面が光学ユニット7に対面する。
【0087】
パッキング64は、シリコーンゴム製で枠状をなし、プリズム63の光入射面の周縁部に当接する。また、パッキング64は、その上部枠部の背面に突起を有している。押さえ金具65は、その主要部がパッキング64と同様な枠状の形状を有して、パッキング64の背面を押圧するとともに、その取付部65aが灯体6の内面にビスb6により固着される。また、押さえ金具65は、その上部枠部の内面にパッキング64の突起64aが係合して、両者が機械的に結合する凹部を有している。
【0088】
複数の通孔t4は、灯体6の周縁部に調整リングRのスタッドボルト32c1に一致する位置に分散して形成されている。複数の凹所67は、通孔t4に連続して灯体6の上面に形成されている。
【0089】
光学ユニット7は、光源71、反射鏡72、ランプソケット73、位置規制枠74、ダイクロイック色フィルタ75、および減光フィルタ76などから構成されている。光源71は、片封止形のハロゲン電球からなる。反射鏡72は、光源71と一体化されている。すなわち、反射鏡72は、ガラス成形基体の内面に形成された回転2次曲面を有する反射基盤面に可視光反射、赤外光透過性のダイクロイック反射膜を被着して形成されていて、頂部の筒状部の内部にハロゲン電球の封止部を挿入し、かつ、固着することによって光源71と一体化されている。ランプソケット73は、受電端子8の受電導体8aに接続するとともに、反射鏡72と一体化された光源71の口金部に装着されて光源71に給電する。位置規制枠74は、反射鏡72の前面の周囲に当接して、光源71および反射鏡72のプリズム63に対する位置を規制する。また、位置規制枠74は、ビスb7により下部灯体6Bの内面に固着される。
【0090】
ダイクロイック色フィルタ75および減光フィルタ76は、互いに重ねられた状態で支持枠に支持されて押さえ金具65の背面に添接されている。ダイクロイック色フィルタ75は、ガラス基板の一面にダイクロイック色フィルタ膜を蒸着して形成されている。減光フィルタ76もまた同様にガラス基板および減光フィルタ膜を蒸着して形成されている。
【0091】
受電端子8は、灯体6の下面の調整リングの電源端子台4に対向する位置において、下方へ向かって露出した差込刃8aおよびガイド孔8bを有している。そして、ガイド孔8bの下端面には周囲に円錐状のテーパ面が形成されている。また、一対の差込刃8a、8aおよび一対のガイド孔8b、8bの配設位置は、電源端子台4のコネクタ4bおよびガイドピン4cの位置に一致するように構成されている。差込刃8a、8aは、灯体6の内部空間62内のランプソケット73に接続する。
【0092】
そうして、灯体6の通孔t4を調整リングRのスタッドボルト32c1に挿通させ、さらに通孔t4から突出したスタッドボルト32c1の露出部に袋ナットnをねじ込むことにより、埋込型標識灯Lは、基台Bに取り付けられる。
【0093】
図7は、本発明の埋込型標識灯装置における第2の実施の形態を示す断面図である。本実施の形態は、基台Bが浅形であるとともに、埋込型標識灯Lが直接基台Bに取り付けられている点で前述の実施の形態と異なる。なお、図1ないし図6と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0094】
基台Bは、その開口端11に周段部からなる支承座13を備えているとともに、側面に電源導入用中継端子14を備えている。また、支承座13には、複数のスタッドボルト13aが上方へ突出している。
【0095】
さらに、基台Bの内部の底面には、深めの凹窪部15が形成されていて、基台Bの電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積Bが埋込型標識灯Lおよび基台Bのそれぞれの上面間の隙間に形成される水滞留最大容積Aより大きくなっている。
【0096】
一方、埋込型標識灯Lは、その通孔t4が円弧状をなす長孔であり、基台Bに対する埋込型標識灯Lの取付方向を調整可能にしている。
【0097】
そうして、基台Bの開口端11の支承座13に埋込型標識灯Lの周段部6aを支承させるとともに、通孔t4をスタッドボルト11a1に挿通させ、さらに通孔t4から突出したスタッドボルト13aの露出部に袋ナットnをねじ込むことにより、埋込型標識灯Lは、基台Bに取り付けられる。
【0098】
【発明の効果】
請求項1発明によれば、基台と、調整リングと、埋込型標識灯とを具備し、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、調整リングの電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率B/Aが1以上であることにより、埋込型標識灯を取り外すに先立ち上記隙間内の雨水などを予め除去する必要がなく、メンテナンス性の一層の向上を図って短時間に作業ができるようにするとともに、従来工法の欠点を解消して長期信頼性に優れる埋込型標識灯装置を提供することができる。
【0099】
請求項2の発明によれば、基台と、埋込型標識灯とを具備し、埋込型標識灯および基台の上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、基台の電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率B/Aが1以上であることにより、埋込型標識灯を取り外すに先立ち上記隙間内の雨水などを予め除去する必要がなく、メンテナンス性の一層の向上を図って短時間に作業ができるようにするとともに、従来工法の欠点を解消して長期信頼性に優れる埋込型標識灯装置を提供することができる。
【0100】
請求項3の発明によれば、基台と、調整リング本体、調整リング本体の凹部内の周段部上に埋込型標識灯の受電端子に接続する接続部の全体が調整リングの周段部上に対向する位置にあるように配設された電源端子台およびプラグを備えた調整リングと、調整リングの電源端子台に挿入されて接続するとともに光源に接続する受電端子を備え、調整リングに取り付けられる埋込型標識灯とを具備し、基台の電源端子台より下位のレベルに水滞留許容部が形成されていることにより、埋込型標識灯を調整リングに取り付ける際に、受電端子が挿入されるときの圧力によって電源端子台が背後の周段部により囲まれた凹部側へ逃げるような変位をしなくなり、その結果電源端子台と受電端子との接続が確実に行われるので、メンテナンス性の一層の向上を図って短時間に作業ができるようにするとともに、従来工法の欠点を解消して長期信頼性に優れる埋込型標識灯装置を提供することができる。
【0101】
請求項4の発明によれば、調整リングが、環状をなした第1の部材と、中央部に埋込型標識灯を受け容れる凹部を有する第2の部材を備え、第1の部材には第1の部材を基台に取り付けるための第1の取付部および第2の部材を取り付けるための第2の取付部を有し、第2の部材が第1の部材に嵌合した状態で第2の取付部に取り付けられる被取付部を有しているとともに埋込型標識灯を取り付けるように構成されていることにより、絶縁トランスを交換などのために基台から取り出すのに先立ち埋込型標識灯を調整リングから取り外し、次に調整リングを基台から取り外す必要がないために、メンテナンス性の一層の向上を図って短時間に作業ができるようにするとともに、従来工法の欠点を解消して長期信頼性に優れる埋込型標識灯装置を提供することができる。
【0102】
請求項5の発明によれば、加えて調整リングが、第1の部材が周縁側に配置された第1の環状座およびこれと同心円関係で中心側に配置された第2の環状座をそれぞれ有し、第2の部材が第1の部材の第1の環状座に正対する第1の対向座および第2の環状座に当接して荷重を受ける第2の対向座を有していることにより、耐荷重性に優れた埋込型標識灯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の埋込型標識灯装置における第1の実施の形態を示す平面図
【図2】 同じく一方の光学ユニットおよびこれに関連する部位を示す断面図
【図3】 同じく一方の光学ユニットおよびこれに関連する部位を示す埋込型標識灯の断面図
【図4】 同じく埋込型標識灯の背面図
【図5】 同じく調整リングの平面図
【図6】 同じく調整リングの端面図
【図7】 本発明の埋込型標識灯装置における第2の実施の形態を示す断面図
【図8】 従来の埋込型標識灯装置における基台を示す平面図
【図9】 同じく基台の断面図
【符号の説明】
B…基台、L…埋込型標識灯、ML…埋込型標識灯装置、R…調整リング、T…絶縁トランス、W…配線、1…基台本体、2…間座、3…調整リング本体、4…電源端子台、5…プラグ、5b…中継端子、6…灯体、7…光学ユニット、8…受電端子、13…レセプタクル

Claims (5)

  1. 上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続するレセプタクルを内部に収容するとともに、路面に埋設される基台と;
    埋込型標識灯を受け容れる凹部を有するとともに、基台の開口端に取り付けられる調整リング本体、調整リング本体の凹部の内面に露出して配設されて後記埋込型標識灯の受電端子に接続する電源端子台、および電源端子台から調整リング本体の背面側へ導出されて基台内のレセプタクルに接続するプラグを備えた調整リングと;
    上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出するとともに光源に接続する受電端子を備え、調整リングに取り付けられる埋込型標識灯と;
    を具備し、埋込型標識灯および調整リングのそれぞれの上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、調整リングの電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率B/Aが1以上であることを特徴とする埋込型標識灯装置。
  2. 上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続する電源端子台を内部に配設するとともに、路面に埋設される基台と;
    上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出するとともに光源に接続する受電端子を備え、基台の開口端に取り付けられる埋込型標識灯と;
    を具備し、埋込型標識灯および基台の上面間に形成される水滞留最大容積がAの隙間と、基台の電気接続部の周囲に形成される水滞留許容最大容積がBの空間との容積比率B/Aが1以上であることを特徴とする埋込型標識灯装置。
  3. 上面に形成された開口端を備え、配管内の配線に接続するレセプタクルを内部に収容するとともに、路面に埋設される基台と;
    埋込型標識灯を受け容れる凹部を中央に有し、かつ、凹部の底面の周囲に周段部を形成するとともに基台の開口端に取り付けられる調整リング本体、埋込型標識灯の受電端子に接続する接続部を有し接続部の全体が調整リングの周段部上に対向する位置にあるように配設された電源端子台、および電源端子台から調整リング本体の背面側へ導出されて基台内のレセプタクルに接続するプラグを備えた調整リングと;
    上面に配設された光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、および光導出溝と内部空間との間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光源を含む光学ユニット、ならびに灯体から下方へ向かって露出し調整リングの電源端子台に挿入されて接続するとともに光源に接続する受電端子を備え、調整リングに取り付けられる埋込型標識灯と;
    を具備し、基台の電源端子台より下位のレベルに水滞留許容部が形成されていることを特徴とする埋込型標識灯装置。
  4. 調整リングは、環状をなした第1の部材と、中央部に埋込型標識灯を受け容れる凹部を有する第2の部材を備え、第1の部材には第1の部材を基台に取り付けるための第1の取付部および第2の部材を取り付けるための第2の取付部を有し、第2の部材が第1の部材に嵌合した状態で第2の取付部に取り付けられる被取付部を有しているとともに埋込型標識灯を取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項1または3記載の埋込型標識灯装置。
  5. 調整リングは、第1の部材が周縁側に配置された第1の環状座およびこれと同心円関係で中心側に配置された第2の環状座をそれぞれ有し、第2の部材が第1の部材の第1の環状座に正対する第1の対向座および第2の環状座に当接して荷重を受ける第2の対向座を有していることを特徴とする請求項4記載の埋込型標識灯装置。
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