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JP4111117B2 - 回転電機の回転センサー配置構造 - Google Patents
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Description

本発明は、ステータと、ステータの外側に設けられたアウターロータと、ステータの内側に設けられたインナーロータと、アウターロータの回転位置を検出するアウターロータ用回転センサー及びインナーロータの回転位置を検出するインナーロータ用回転センサーと、から構成される回転電機の回転センサー配置構造に関するものである。
従来、ステータと、ステータの外側に設けられたアウターロータと、ステータの内側に設けられたインナーロータと、を有し、アウターロータの出力軸とインナーロータの出力軸とを同一方向に配置してなる複軸多層構造の回転電機であって、アウターロータの回転位置を検出するアウターロータ用回転センサー及びインナーロータの回転位置を検出するインナーロータ用回転センサーと、を有する回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述した従来の回転電機では、アウターロータの出力軸とインナーロータの出力軸とが同一方向に配置されているため、アウターロータ用回転センサーとインナーロータ用回転センサーとを、それらの出力軸が出された端部において、互いに半径方向に異なる位置に同心に並列して設ける必要があった。
特開2000−32701号公報
上述したように、従来の回転電機では、回転センサーの配置構造についての制約があったため、特に外側に配置された回転センサーの径を大きくせざるを得ず、その結果、回転センサーに加わる回転強度が大きくなる問題があった。特に、この種の回転センサーはその構成上軸受けなどと比べて回転強度が高くなく、高い回転力が加わった場合破損してしまうため、この問題を解決しようとする要望が近年高くなっていた。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、回転センサーに加わる回転強度を小さくできる回転電機の回転センサー配置構造を提供しようとするものである。
本発明の回転電機の回転センサー配置構造は、ステータと、ステータの外側に設けられたアウターロータと、ステータの内側に設けられたインナーロータと、を有し、アウターロータの出力軸とインナーロータの出力軸とを同一方向に配置してなる回転電機であって、アウターロータの回転位置を検出するアウターロータ用回転センサー及びインナーロータの回転位置を検出するインナーロータ用回転センサーと、を有する回転電機において、アウターロータ用回転センサーとインナーロータ用回転センサーとを、ステータを構成するステータコアを挟んで、ステータコアの軸方向の両端部に各別に配置し、アウターロータ用回転センサーを、アウターロータを支持している軸受けの少なくとも1つと軸方向に重なるとともに、この軸受けよりも内径側に配置したことを特徴とするものである。
本発明の回転電機の回転センサー配置構造にあっては、軸受けなどに比べて回転強度の高くない回転センサーを、アウターロータ用回転センサー及びインナーロータ用回転センサーとも内径側に配置でき、それぞれの半径を小さくできるため、それぞれの回転センサーに加わる回転力を小さくすることができる。その結果、回転センサーの破損をなくし、回転電機の長寿命化を達成することができる。
また、本発明の回転電機の回転センサー配置構造の好適例では、アウターロータ用回転センサーとインナーロータ用回転センサーの各ステータを、回転電機のステータまたはケースに接合することができる。このようにすることで、回転電機の両端の外側にそれぞれ回転センサーを設ける場合と比べて、回転センサーの配置により無駄に軸方向寸法を伸ばすことなく、回転電機の軸方向寸法をより小さくすることができる。
さらに、本発明の回転電機の回転センサー配置構造の好適例では、アウターロータ用回転センサーを、アウターロータを支持している軸受けの少なくとも1つと軸方向に重なるよう配置することができる。このようにすることで、回転電機の軸方向寸法をより小さくすることができる。
以下に、この発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の回転センサー配置構造を好適に適用できる回転電機の一例としての複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図であり、図1において、Eはエンジン、Mは複軸多層モータ、Gはラビニョウ型複合遊星歯車列、Dは駆動出力機構、1はモータカバー、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーである。
前記エンジンEは、ハイブリッド駆動ユニットの主動力源であり、エンジン出力軸5とラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2とは、回転変動吸収ダンパー6及び多板クラッチ7を介して連結されている。
前記複軸多層モータMは、外観的には1つのモータであるが2つのモータジェネレータ機能を有する副動力源である。この複軸多層モータMは、前記モータケース2に固定され、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、前記ステータSの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、前記ステータSの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。前記インナーロータIRに固定の第1モータ中空軸8は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1に連結され、前記アウターロータORに固定の第2モータ軸9は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2に連結されている。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、二つのモータ回転数を制御することにより無段階に変速比を変える無段変速機能を有する遊星歯車機構である。このラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2との5つの回転要素を有して構成されている。前記第1リングギヤR1とギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が介装されている。前記共通キャリヤCには、出力ギヤ11が連結されている。
前記駆動出力機構Dは、出力ギヤ11と、第1カウンターギヤ12と、第2カウンターギヤ13と、ドライブギヤ14と、ディファレンシャル15と、ドライブシャフト16,16により構成されている。そして、出力ギヤ11からの出力回転及び出力トルクは、第1カウンターギヤ12→第2カウンターギヤ13→ドライブギヤ14→ディファレンシャル15を経過し、ドライブシャフト16,16から図外の駆動輪へ伝達される。
すなわち、ハイブリッド駆動ユニットは、前記第2リングギヤR2とエンジン出力軸5を連結し、前記第1サンギヤS1と第1モータ中空軸8とを連結し、前記第2サンギヤS2と第2モータ軸9とを連結し、前記共通キャリヤCに出力ギヤ11を連結することにより構成されている。
図2は、ラビニョオ型遊星歯車列と組み合わされて車両用ハイブリッド変速機を構成する、この発明の対象となる複軸多層モータの一例をより詳細に示す図である。この複軸多層モータに、この発明の積層コア構造を適用することができる。図2に示す構成の複軸多層モータは、一個の円環状のステータ101と、その半径方向内方および外方にそれぞれ互いに同軸の所定回転軸線O上にて回転自在に配置したインナーロータ102およびアウターロータ103とよりなる三重構造とし、これらをハウジング104内に収納して構成する。
ここにおけるインナーロータ102およびアウターロータ103はそれぞれ、電磁鋼板などをプレス成形して造った板材のロータ軸線方向への積層になる積層コア124,125を具え、これら積層コア124,125に、ロータ軸線方向に貫通する永久磁石を円周方向等間隔に配置して設けた構成となす。インナーロータ102とアウターロータ103とでは、配置する磁極数を変えることで、両者の極対数を異ならせている。一例を示すと、磁石の個数自体はインナーロータ102とアウターロータ103で同一であり、12個ずつであるが、インナーロータ102は2個の磁石で1極を成しているため、極対数としては3極対となり、アウターロータ103は1個の磁石で1極を成しているため、極対数としては6極対となる。
そしてハウジング104内へのインナーロータ102およびアウターロータ103の収納に当たっては、アウターロータ103は、積層コア125の外周にトルク伝達シェル105を駆動結合して具え、該トルク伝達シェル105の両端をそれぞれベアリング107,108によりハウジング104に回転自在に支持し、トルク伝達シェル105をベアリング107の側でアウターロータシャフト109に結合する。
インナーロータ102は積層コア124の中心に、内部に上記アウターロータシャフト109を回転自在に貫通した中空のインナーロータシャフト110を貫通して具え、これらインナーロータ102の積層コア124およびインナーロータシャフト110間を駆動結合する。そしてインナーロータシャフト110の中間部をベアリング112により、固定のステータブラケット113内に回転自在に支持し、一端部(図1では左端部)をベアリング114によりトルク伝達シェル105の対応端壁に回転自在に支持する。
ステータ101は、電磁鋼板をプレス成形して造ったT字状のステータ鋼板をステータ軸線方向に積層してなる多数のステータピースを具える。個々のステータピースには、アウターロータ側ヨークおよびインナーロータ側ヨーク間におけるティースの箇所において図2に示す如く電磁コイル117を巻線し、これらコイル巻線済のステータピースを同一円周方向等間隔に、つまり円形に配列してステータコアとなし、このステータコアをステータ軸線方向両側のブラケット113,118間にボルト119で挟持すると共に全体的に樹脂120でモールドすることにより一体化してステータ101を構成する。なお、樹脂120内には隣り合うステータピース116間において冷却液通路141を軸線方向に形成し、上記したボルト119はその冷却液通路141の半径方向内方および外方にそれぞれ位置させる。ここで、各ボルト119はそれに螺合したナット119aによって締め上げられる。このボルト・ナットによる締め上げ構造をリベットピンによる締め上げ構造としても良いことはいうまでもない。
なお、このモータの駆動に当たっては、インナーロータ用回転センサ148およびアウターロータ用回転センサ147が検出するインナーロータ102およびアウターロータ103の回転位置、つまりこれらに上記のごとく設けられる永久磁石の位置に応じた両ロータ102,103用の位相の異なる駆動電流を複合して得られる複合電流をステータ101の電磁コイル117に供給し、これにより両ロータ102,103用の回転磁界をステータに個別に発生させることで、回転磁界に同期してロータ102,103を個別に回転駆動させることができる。
本発明の回転電機の回転センサー配置構造では、上述したアウターロータ用回転センサ147およびインナーロータ用回転センサ148の配置位置が特徴となる。以下、本発明の回転電機の回転センサー配置構造を詳細に説明する。
すなわち、本発明の回転電機の回転センサー配置構造では、アウターロータシャフト109とインナーロータシャフト110とを同心円状で同一方向に配置した回転電機において、アウターロータ用回転センサー147(以下、アウターロータ用レゾルバとも記す)とインナーロータ用回転センサー148(以下、インナーロータ用レゾルバとも記す)とを、ステータ101を構成するステータコア201を挟んで、ステータコア201の軸方向の両端部に各別に配置している。そのため、ベアリングなどに比べて回転強度の高くない回転センサー147および148の両者を、ベアリング107および108よりも内径側に配置でき、それぞれの半径を小さくできるため、回転センサー147および148に加わる回転力を小さくすることができる。
また、図2に示す例において、アウターロータ用レゾルバ147は、外側に設けられた円筒形状のレゾルバステータ211と内側に設けられた円筒形状のレゾルバロータ212とを組み合わせて構成されている。そして、レゾルバステータ211を回転電機のケースとなるハウジング104に接合している。また、インナーロータ用レゾルバ148は、外側に設けられた円筒形状のレゾルバステータ213と内側に設けられた円筒形状のレゾルバロータ214とを組み合わせて構成されている。そのため、回転電機の両端部の外側にそれぞれアウターロータ用レゾルバ147およびインナーロータ用レゾルバ148を設ける場合と比べて、回転センサーの位置により無駄に軸方向寸法を伸ばすことなく、回転電機の軸方向寸法をより小さくすることができる。
さらに、図2に示す例において、アウターロータ用レゾルバ147を、アウターロータ103を支持しているベアリング107と軸方向に重なるよう配置している。そのため、回転電機の軸方向寸法をより小さくすることができる。
図3は本発明の回転電機の回転センサー配置構造の他の例を説明するための図である。図3に示す例において、図2に示す部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図3に示す例において、図2に示す例と異なるのは、図2では外側であったアウターロータシャフト109の配置位置が内側となり、図2では外側であったインナーロータ用シャフト110の配置位置が外側となり、出力軸の軸方向の配置が逆になった点である。そのため、アウターロータ用レゾルバ147の位置とインナーロータ用レゾルバ148の位置が図2に示す例と比べて図中において左右反対となるが、この例でも図2に示す例と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の回転電機の回転センサー配置構造は、内外にロータを有し、ロータ間にステータを有し、出力軸が同一方向に出ている3層構造の回転電機において、アウターロータ用回転センサーおよびインナーロータ用回転センサーに加わる回転力を小さくする必要のある用途に好適に用いることができる。
複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットを示す概略全体図である。 ラビニョオ型遊星歯車列と組み合わされて車両用ハイブリッド変速機を構成する、本発明の回転センサー配置構造の対象となる複軸多層モータを示す縦断側面図である。 本発明の回転電機の回転センサー配置構造の他の例を説明するための図である。
符号の説明
101 ステータ
102 インナーロータ
103 アウターロータ
104 ハウジング
107、108 ベアリング
147 アウターロータ用回転センサー(アウターロータ用レゾルバ)
148 インナーロータ用回転センサー(インナーロータ用レゾルバ)
201 ステータコア
211、213 レゾルバステータ
212、214 レゾルバロータ

Claims (2)

  1. ステータと、ステータの外側に設けられたアウターロータと、ステータの内側に設けられたインナーロータと、を有し、アウターロータの出力軸とインナーロータの出力軸とを同一方向に配置してなる回転電機であって、アウターロータの回転位置を検出するアウターロータ用回転センサー及びインナーロータの回転位置を検出するインナーロータ用回転センサーと、を有する回転電機において、アウターロータ用回転センサーとインナーロータ用回転センサーとを、ステータを構成するステータコアを挟んで、ステータコアの軸方向の両端部に各別に配置し、アウターロータ用回転センサーを、アウターロータを支持している軸受けの少なくとも1つと軸方向に重なるとともに、この軸受けよりも内径側に配置したことを特徴とする回転電機の回転センサー配置構造。
  2. アウターロータ用回転センサーとインナーロータ用回転センサーの各ステータを、回転電機のステータまたはケースに接合する請求項1記載の回転電機の回転センサー配置構造。
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