JP4112140B2 - 情報提供システムおよび情報受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の移動体向けの情報を提供するための情報提供システムおよび情報受信装置に関するものである。
【0002】
近時、ITS(Intelligent Transport Systems)と呼ばれる高度道路交通システムが整備されつつある。ここでいう高度道路交通システムとは、情報通信や電子制御等の技術を駆使することで、交通事故、交通渋滞、環境汚染といった交通に起因する諸問題を解決するための交通システムをいう。
【0003】
この高度道路交通システムの代表的なものとしては、ハイウェイラジオ、道路交通情報システムと呼ばれるVICS(Vehicle Information and Communication System)、自動料金収受システムと呼ばれるETC(Electronic Toll Collection System)等が挙げられる。しかしながら、かかる高度道路交通システムを整備する際には、設備コストが高いという問題があった。
【0004】
【従来の技術】
従来より、高度道路交通システムの一環として、車両等の移動体に対して、道路交通情報を放送するハイウェイラジオ、VICSが普及している。これらのハイウェイラジオは、たとえば、1620kHzの周波数を利用して、無線基地局から道路交通情報を放送するものである。
【0005】
VICSは、電波ビーコン、光ビーコン、FM(Frequency Modulation)多重放送局等の無線基地局から道路交通情報を放送する。これらのハイウェイラジオ、VICSは、半径が数km程度のマイクロセルを道路に沿って複数並べるというマイクロセル構成を採用している。したがって、ハイウェイラジオ、VICSでは、マイクロセル毎に無線基地局が必要であるため、数km毎に多数の無線基地局が設置されている。
【0006】
また、最近では、上述したハイウェイラジオやVICS以外にも、無線を介して移動体側から情報センタへ要求を出し、この要求に応じた情報を情報センタから移動体側へ提供するオンデマンド型の情報提供システムも導入されつつある。このようなオンデマンド型の情報提供システムでは、移動体に搭乗している利用者がディジタル携帯電話から情報センタにアクセスし、提供を受けたい情報をオペレータに伝えると、カーナビゲーションシステム等を経由して当該情報が提供される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、従来のハイウェイラジオやVICSにおいては、マイクロセル構成を採用しているため、数km毎に多数の無線基地局を設置しなければならず、設置に要するコストが非常に高くつくという問題があった。
【0008】
また、オンデマンド型の情報提供システムにおいては、情報提供を受ける毎に利用者がセンタ側にアクセスしなければならないため、使い勝手が悪く、情報提供サービスの質が低いという問題があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、コストを下げることができるとともに、情報提供サービスの質を向上させることができる情報提供システムおよび情報受信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局(後述する実施の形態3の情報送信局20 A 〜20 C に相当)と、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置(後述する実施の形態3の情報受信装置60に相当)と、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局(後述する実施の形態3のセンタ50に相当)とを備え、前記情報受信装置は、前記多重情報を受信する受信手段(後述する実施の形態3の情報受信部45に相当)と、前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段(後述する実施の形態3の自位置算出部43に相当)と、前記自位置の情報を前記検索局へ送信し、前記検索局から送信された前記抽出情報を受信する送受信手段(後述する実施の形態3のセンタ用送受信部62に相当)と、前記抽出情報に基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段(後述する実施の形態3の情報受信部45に相当)とを備え、前記検索局は、前記送受信手段から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段(後述する実施の形態3の送受信装置52に相当)と、前記抽出情報と前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態3の記憶装置54に相当)と、前記テーブルから、前記自位置の情報に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応する抽出情報を検索する検索手段(後述する実施の形態3の制御装置53に相当)と、前記抽出情報を前記送受信手段へ送信する検索局側送信手段(後述する実施の形態3の送受信装置52に相当)とを備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項1にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された情報受信装置の受信手段に受信される。また、情報受信装置の自位置検出手段により移動体の自位置が検出されると、送受信手段により上記自位置の情報が検索局へ送信される。そして、検索局の検索局側受信手段により自位置の情報が受信されると、検索手段は、テーブルから上記自位置に関する位置情報を検索した後、位置情報に対応する抽出情報を検索する。
【0012】
これにより、検索局側送信手段は、上記抽出情報を情報受信装置の送受信手段へ送信する。そして、上記抽出情報が送受信手段により受信されると、抽出手段は、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の自位置に関する位置情報に対応付けられた情報である。
【0013】
そして、移動体がさらに移動し、自位置検出手段により検出される自位置が変化すると、検索手段により検索される位置情報および抽出情報も変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の自位置の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0014】
このように、請求項1にかかる発明によれば、移動体の自位置の情報に対応する位置情報および抽出情報に関する検索機能を一つの検索局に持たせ、テーブルを一つの記憶手段に記憶させるようにしたので、該テーブルのメンテナンスを楽に行うことができる。
【0015】
また、請求項2にかかる発明は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局(後述する実施の形態3の情報送信局20A 〜20C に相当)と、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置(後述する実施の形態3の情報受信装置60に相当)と、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局(後述する実施の形態3のセンタ50に相当)とを備え、前記情報受信装置は、前記多重情報を受信する受信手段(後述する実施の形態3の情報受信部45に相当)と、前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段(後述する実施の形態3の自位置算出部43に相当)と、前記自位置の情報を前記検索局へ送信し、前記検索局から送信された前記抽出情報を受信する送受信手段(後述する実施の形態3のセンタ用送受信部62に相当)と、前記抽出情報に基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段(後述する実施の形態3の情報受信部45に相当)とを備え、前記検索局は、前記送受信手段から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段(後述する実施の形態3の送受信装置52に相当)と、前記抽出情報と前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態3の記憶装置54に相当)と、前記テーブルから、前記自位置の情報に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応する抽出情報を検索する検索手段(後述する実施の形態3の制御装置53に相当)と、前記抽出情報を前記送受信手段へ送信する検索局側送信手段(後述する実施の形態3の送受信装置52に相当)とを備えることを特徴とする。
【0016】
この請求項2にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された情報受信装置の受信手段に受信される。また、情報受信装置の自位置検出手段により移動体の自位置が検出されると、送受信手段により上記自位置の情報が検索局へ送信される。そして、検索局の検索局側受信手段により自位置の情報が受信されると、検索手段は、テーブルから上記自位置に関するエリア情報を検索した後、エリア情報に対応する抽出情報を検索する。
【0017】
これにより、検索局側送信手段は、上記抽出情報を情報受信装置の送受信手段へ送信する。そして、上記抽出情報が送受信手段により受信されると、抽出手段は、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の自位置に関するエリア情報に対応付けられた情報である。
【0018】
そして、移動体がさらに移動し、自位置検出手段により検出される自位置が変化すると、検索手段により検索されるエリア情報および抽出情報も変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の自位置の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0019】
このように、請求項2にかかる発明によれば、移動体の自位置の情報に対応するエリア情報および抽出情報に関する検索機能を一つの検索局に持たせ、テーブルを一つの記憶手段に記憶させるようにしたので、該テーブルのメンテナンスを楽に行うことができる。
【0020】
また、請求項3に記載の発明は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局(後述する実施の形態3の情報送信局20 A 〜20 C に相当)と、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局(後述する実施の形態3のセンタ50に相当)とそれぞれ接続されるとともに、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置であって、前記多重情報を受信する受信手段(後述する実施の形態3の情報受信部45に相当)と、前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段(後述する実施の形態3の自位置算出部43に相当)と、前記自位置の情報を、前記抽出情報と前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報もしくは前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルから前記自位置の情報に対応する位置情報もしくはエリア情報を検索した後に該位置情報もしくはエリア情報に対応する抽出情報を検索する前記検索局へ送信し、前記検索局から送信された前記抽出情報を受信する送受信手段と、前記抽出情報に基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段(後述する実施の形態3の情報受信部45に相当)とを備えることを特徴とする。
【0021】
この請求項3にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された情報受信装置の受信手段に受信される。また、情報受信装置の自位置検出手段により移動体の自位置が検出されると、送受信手段により上記自位置の情報が検索局へ送信される。そして、送受信手段により検索局から送信された自位置の位置情報もしくはエリア情報に対応する抽出情報が受信されると、抽出手段は、検索局から受信した抽出情報に基づいて、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の自位置に関するエリア情報に対応付けられた情報である。そして、移動体がさらに移動し、自位置検出手段により検出される自位置が変化すると、エリア情報および抽出情報も変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の自位置の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0022】
このように、請求項3にかかる発明によれば、情報受信装置は、検索局から移動体の自位置の情報に対応するエリア情報および抽出情報に関する情報を取得することができる。また、テーブルを検索局側の一つの記憶手段に記憶させるようにしたので、該テーブルのメンテナンスを楽に行うことができる。
【0023】
また、請求項4に記載の発明は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局(後述する実施の形態3の情報送信局20 A 〜20 C に相当)と、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置とそれぞれ接続され、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局(後述する実施の形態3のセンタ50に相当)であって、前記移動体の自位置を検出する前記情報受信装置から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、前記抽出情報と前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態3の記憶装置54に相当)と、前記テーブルから、前記自位置の情報に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応する抽出情報を検索する検索手段(後述する実施の形態3の制御装置53に相当)と、前記抽出情報に基づいて前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する前記情報受信装置へ、前記検索した抽出情報を送信する検索局側送信手段(後述する実施の形態3の送受信装置52に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0024】
この請求項4にかかる発明によれば、検索局は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、移動体に搭載され、多重情報を受信する情報受信装置とそれぞれ接続され、、移動体の自位置を検出する情報受信装置から送信された自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、抽出情報と移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、テーブルから、自位置の情報に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応する抽出情報を検索する検索手段と、抽出情報に基づいて前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する前記情報受信装置へ、検索した抽出情報を送信する検索局側送信手段とを備え、多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する。
【0025】
このように、請求項4にかかる発明によれば、検索局は、移動体の自位置を検出する情報受信装置から送信された自位置の情報を受信し、テーブルから、自位置の情報に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応する抽出情報を検索し、この検索により移動体の情報受信装置に、コンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を送信することができる。
【0026】
また、請求項5に記載の発明は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局(後述する実施の形態3の情報送信局20 A 〜20 C に相当)と、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置とそれぞれ接続され、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局(後述する実施の形態3のセンタ50に相当)であって、前記移動体の自位置を検出する前記情報受信装置から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、前記抽出情報と前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態3の記憶装置54に相当)と、前記テーブルから、前記自位置の情報に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応する抽出情報を検索する検索手段(後述する実施の形態3の制御装置53に相当)と、前記抽出情報に基づいて前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する前記情報受信装置へ、前記検索した抽出情報を送信する検索局側送信手段(後述する実施の形態3の送受信装置52に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0027】
この請求項5にかかる発明によれば、検索局は、上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、移動体に搭載され、多重情報を受信する情報受信装置とそれぞれ接続され、移動体の自位置を検出する情報受信装置から送信された自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、抽出情報と移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、テーブルから、自位置の情報に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応する抽出情報を検索する検索手段と、抽出情報に基づいて前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する前記情報受信装置へ、検索した抽出情報を送信する検索局側送信手段とを備え、多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する。
【0028】
この請求項5にかかる発明によれば、検索局は、移動体の自位置を検出する情報受信装置から送信された自位置の情報を受信し、テーブルから、自位置の情報に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応する抽出情報を検索し、この検索により移動体の情報受信装置にコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を送信することができる。
【0029】
また、請求項6にかかる発明は、移動体に搭載され、上空の中継装置を介して地表へ送信されかつ複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を受信する受信手段(後述する実施の形態1の情報受信部45に相当)と、前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段(後述する実施の形態1の自位置算出部43に相当)と、前記複数のコンテンツ情報を多重化する際にコンテンツ情報単位で用いられ、かつ、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられるPNコード又はタイムスロットと前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態1の記憶部47に相当)と、前記テーブルから、前記自位置に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する検索手段(後述する実施の形態1のPNコード設定部46に相当)と、前記検索手段により検索された前記PNコード又はタイムスロットに基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段(後述する実施の形態1の情報受信部45に相当)とを備えることを特徴とする。
【0030】
この請求項6にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された受信手段に受信される。また、自位置検出手段により移動体の自位置が検出されると、検索手段は、テーブルから上記自位置に関する位置情報を検索した後、位置情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する。これにより、抽出手段は、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の自位置に関する位置情報に対応付けられた情報である。
【0031】
そして、移動体がさらに移動し、自位置検出手段により検出される自位置が変化すると、検索手段により検索される位置情報およびPNコード又はタイムスロットも変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の自位置の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0032】
このように、請求項6にかかる発明によれば、上空の中継装置から多重情報を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、原理上、多重情報(コンテンツ情報)を送信する送信局の設置数が最低1局で足りるため、コストを下げることができる。
【0033】
また、請求項6にかかる発明によれば、PNコード又はタイムスロットと移動体の存在し得る位置情報とをあらかじめテーブルにより対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置とコンテンツ情報とを対応付けて、移動体の移動に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0034】
また、請求項7にかかる発明は、移動体に搭載され、上空の中継装置を介して地表へ送信されかつ複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を受信する受信手段(後述する実施の形態1の情報受信部45に相当)と、前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段(後述する実施の形態1の自位置算出部43に相当)と、前記複数のコンテンツ情報を多重化する際にコンテンツ情報単位で用いられ、かつ、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられるPNコード又はタイムスロットと前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態1の記憶部47に相当)と、前記テーブルから、前記自位置に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する検索手段(後述する実施の形態1のPNコード設定部46に相当)と、前記検索手段により検索された前記PNコード又はタイムスロットに基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段(後述する実施の形態1の情報受信部45に相当)とを備えることを特徴とする。
【0035】
この請求項7にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された受信手段に受信される。また、自位置検出手段により移動体の自位置が検出されると、検索手段は、テーブルから上記自位置に関するエリア情報を検索した後、エリア情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する。これにより、抽出手段は、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の自位置に関するエリア情報に対応付けられた情報である。
【0036】
そして、移動体がさらに移動し、自位置検出手段により検出される自位置が変化すると、検索手段により検索されるエリア情報およびPNコード又はタイムスロットも変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の自位置の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0037】
このように、請求項7にかかる発明によれば、上空の中継装置から多重情報を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、原理上、多重情報(コンテンツ情報)を送信する送信局の設置数が最低1局で足りるため、コストを下げることができる。
【0038】
また、請求項7にかかる発明によれば、PNコード又はタイムスロットと移動体の存在し得るエリア情報とをあらかじめテーブルにより対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置とコンテンツ情報とを対応付けて、移動体の移動に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0039】
また、請求項8にかかる発明は、移動体に搭載され、上空の中継装置を介して地表へ送信されかつ複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を受信する受信手段(後述する実施の形態5の情報受信部82に相当)と、前記移動体に関連する移動体関連情報を収集する収集手段(後述する実施の形態5の速度検出部91に相当)と、前記複数のコンテンツ情報を多重化する際にコンテンツ情報単位で用いられ、かつ、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられるPNコード又はタイムスロットと前記移動体関連情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段(後述する実施の形態5の記憶部93に相当)と、前記収集手段により収集された前記移動体関連情報をキーとして、前記テーブルから、該移動体関連情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する検索手段(後述する実施の形態5のタイムスロット設定部94に相当)と、前記検索手段により検索された前記PNコード又はタイムスロットに基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段(後述する実施の形態5の情報受信部82に相当)とを備えることを特徴とする。
【0040】
この請求項8にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された受信手段に受信される。また、収集手段により移動体の移動体関連情報が収集されると、検索手段は、テーブルから上記移動体関連情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する。これにより、抽出手段は、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の移動体関連情報に対応付けられた情報である。
【0041】
そして、移動体がさらに移動し、収集手段により収集される移動体関連情報が変化すると、検索手段により検索されるPNコード又はタイムスロットも変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の移動体関連情報の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0042】
このように、請求項8にかかる発明によれば、上空の中継装置から多重情報を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、原理上、多重情報(コンテンツ情報)を送信する送信局の設置数が最低1局で足りるため、コストを下げることができる。
【0043】
また、請求項8にかかる発明によれば、移動体関連情報とPNコード又はタイムスロットとをあらかじめテーブルにより対応付けて、移動体関連情報の変化に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0044】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の情報受信装置において、前記移動体関連情報は、前記移動体の移動速度であることを特徴とする。
【0045】
この請求項9にかかる発明によれば、中継装置を介して地表へ向けて多重情報が送信されると、この多重情報は、移動体に搭載された受信手段に受信される。また、収集手段により移動体関連情報として移動体の移動速度が収集されると、検索手段は、テーブルから上記移動速度に対応する抽出情報を検索する。これにより、抽出手段は、受信手段により受信された多重情報からコンテンツ情報を抽出する。このとき抽出されたコンテンツ情報は、移動体の移動速度に対応付けられた情報である。
【0046】
そして、移動体がさらに移動し、収集手段により収集される移動速度が変化すると、検索手段により検索される抽出情報も変化する。したがって、この場合には、抽出手段により抽出されるコンテンツ情報も変化する。すなわち、抽出されるコンテンツ情報は、移動体の移動速度の変化に対応して自動的に変化するのである。
【0047】
このように、請求項9にかかる発明によれば、上空の中継装置から多重情報を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、原理上、多重情報(コンテンツ情報)を送信する送信局の設置数が最低1局で足りるため、コストを下げることができる。
【0048】
また、請求項9にかかる発明によれば、移動速度と抽出情報とをあらかじめテーブルにより対応付けて、移動速度の変化に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0049】
また、請求項10にかかる発明は、請求項6〜9のいずれか一つに記載の情報受信装置において、前記多重情報は、符号分割多重化方式または時分割多重化方式により多重化されていることを特徴とする。
【0050】
この請求項10にかかる発明によれば、複数のコンテンツ情報を多重化する方式として符号分割多重化方式または時分割多重化方式を採用しているため、符号分割多重化方式または時分割多重化方式の多重原理上、送信局の設置数が1局のみで足りるため、マイクロセル方式を採用していた従来のハイウェイラジオ、VICS等に比して、飛躍的にコストを下げることができる。
【0051】
また、請求項11にかかる発明は、請求項6〜9のいずれか一つに記載の情報受信装置において、前記多重情報は、符号分割多元接続方式または時分割多元接続方式により多重化されていることを特徴とする。
【0052】
この請求項11にかかる発明によれば、複数のコンテンツ情報を多重化する方式として符号分割多元接続方式または時分割多元接続方式を採用しているため、符号分割多元接続方式または時分割多元接続方式の多重原理上、送信局の設置数がコンテンツ情報の数に対応する局数で足りるため、マイクロセル方式を採用していた従来のハイウェイラジオ、VICS等に比して、コストを下げることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる情報提供システムおよび情報受信装置の実施の形態1〜7について詳細に説明する。
【0055】
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる実施の形態1の構成を示す図である。この図において、移動体10A は、図2に示した移動経路R(たとえば、道路)上を同図地点Aへ向けて走行する車両である。この移動経路R上には、図1に示したように左側から地点A、地点Bおよび地点Cが存在している。図2には、移動経路R、地点Aおよび地点Bを二次元的に表す地図Mが図示されている。
【0056】
図1に戻り、移動体10B は、地点A〜地点Bまでの間の区間に位置しており、地点Bへ向けて走行する車両である。これらの移動体10A および移動体10B のそれぞれには、情報提供者側から提供される情報を受信する情報受信装置40(図3参照)が搭載されている。この情報受信装置40の詳細な構成については後述する。
【0057】
情報送信局20は、情報提供者から提供される地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を符号分割多重化(CDM:Code Division Multiplex)方式を用いて多重化し、これを符号分割多重化情報ICDM として移動体向けに送信する放送局である。
【0058】
この情報送信局20には、符号分割多重化装置21、送信装置22およびパラボラアンテナ23が設置されている。符号分割多重化装置21は、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を、これらにそれぞれ対応するPN(PseudoNoise:疑似雑音)コードCA 、PNコードCB およびPNコードCC を用いて符号分割多重化する装置である。
【0059】
これらの地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC は、それぞれ異種の情報であり、PNコードCA 、PNコードCB およびPNコードCC にそれぞれ対応している。すなわち、地点A向け情報IA は、移動経路R上の地点A(または地点Aを含むエリア)に位置する移動体向けの情報であり、地点Aの天気情報、地点Aの交通情報、地点Aを含むエリアに特化したニュース情報等である。
【0060】
地点B向け情報IB は、移動経路R上の地点B(または地点Bを含むエリア)に位置する移動体向けの情報であり、地点Bの天気情報、地点Bの交通情報、地点Bを含むエリアに特化したニュース情報等である。地点C向け情報IC は、移動経路R上の地点C(または地点Cを含むエリア)に位置する移動体向けの情報であり、地点Cの天気情報、地点Bの交通情報、地点Cを含むエリアに特化したニュース情報等である。
【0061】
PNコードCA 、PNコードCB およびPNコードCC は、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC の帯域に比して、広帯域を有している。また、PNコードCA 、PNコードCB およびPNコードCC のそれぞれは、対応する地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC のそれぞれと乗算され、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC をスペクトラム拡散させるための拡散コードである。
【0062】
また、符号分割多重化装置21は、狭帯域の地点A向け情報IA と広帯域のPNコードCA とを乗算した結果と、狭帯域の地点B向け情報IB と広帯域のPNコードCB とを乗算した結果と、狭帯域の地点C向け情報IC と広帯域のPNコードCC とを乗算した結果とを合算した結果を符号分割多重化情報ICDM として送信装置22へ出力する。
【0063】
送信装置22は、パラボラアンテナ23を介して符号分割多重化情報ICDM を通信衛星30へ向けて送信する。この通信衛星30は、中継装置として機能しており、パラボラアンテナ23から送信された符号分割多重化情報ICDM を受信した後、地点A、地点Bおよび地点Cを少なくとも含む地表へ向けて符号分割多重化情報ICDM を送信する。
【0064】
図3に示した情報受信装置40は、移動体(たとえば、移動体10A および移動体10B )に搭載されており、当該移動体の自位置をGPS(Global Positioning System)を利用して測定する測位機能と、通信衛星30からの符号分割多重化情報ICDM を受信する受信機能と、上記自位置に基づいて、符号分割多重化情報ICDM から当該移動体が位置する地点に対応する情報を抽出する情報抽出機能と、抽出された情報を表示する表示機能とを備えている。
【0065】
この情報受信装置40において、GPS受信部42は、高度約20000kmの円軌道を飛行する24個のGPS衛星(図示略)のうち最低4個のGPS衛星からの電波をアンテナ41を介して受信する。自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果に基づいて、移動体の三次元座標(緯度、経度、高さ)と装置内の時計誤差という都合4つの未知数(緯度、経度、高さ、時計誤差)を求める。また、自位置算出部43は、求めた4つの未知数(緯度、経度、高さ、時計誤差)のうち緯度および経度を自位置情報として出力する。
【0066】
PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報に対応するPNコード(たとえば、図1に示したPNコードCA 、PNコードCB またはPNコードCC )を情報受信部45に設定する。このPNコードは、符号分割多重化情報ICDM との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB または地点C向け情報IC を抽出するためのコードである。
【0067】
具体的には、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報をキーとして、記憶部47に記憶されている位置/PNコードテーブルT1(図4(a)参照)から当該自位置に最も近い位置に対応するPNコードを検索し、このPNコードを情報受信部45に設定する。図4(a)に示した位置/PNコードテーブルT1 は、位置とPNコードとの対応関係を定義するテーブルである。
【0068】
同図に示した例では、地点A位置PA は、地点A(図1および図2参照)の位置(北緯35度、東経135度)である。この地点A位置PA に対応するPNコードCA は、符号分割多重化情報ICDM から地点A向け情報IA (図1参照)を抽出する場合に情報受信部45に設定されるPNコード(=11000011)である。
【0069】
地点B位置PB は、地点B(図1および図2参照)の位置(北緯35度、東経136度)である。この地点B位置PB に対応するPNコードCB は、符号分割多重化情報ICDM から地点B向け情報IB を抽出する場合に情報受信部45に設定されるPNコード(=11001100)である。また、地点C位置PC は、地点C(図1参照)の位置(北緯35度、東経137度)である。この地点C位置PC に対応するPNコードCC は、符号分割多重化情報ICDM から地点C向け情報IC を抽出する場合に情報受信部45に設定されるPNコード(=10011001)である。
【0070】
情報受信部45は、通信衛星30(図1参照)に中継された符号分割多重化情報ICDM をアンテナ44を介して受信する。また、情報受信部45は、受信した符号分割多重化情報ICDM とPNコード設定部46により設定されたPNコードとの相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM からPNコード(PNコードCA 、PNコードCB またはPNコードCC )に対応する情報(地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB または地点C向け情報IC )を抽出する。情報表示部48は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode-Ray Tube)であり、情報受信部45により抽出された情報を表示する。
【0071】
つぎに、実施の形態1の動作例1について図5に示したフローチャートを参照しつつ説明する。図1に示した地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC が符号分割多重化装置21に入力されると、符号分割多重化装置21は、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を符号分割多重化する。
【0072】
すなわち、符号分割多重化装置21は、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC のそれぞれと、これらに対応するPNコードCA 、PNコードCB およびPNコードCC のそれぞれとを乗算した結果を合算することで、符号分割多重化情報ICDM を生成した後、これを送信装置22へ出力する。これにより、送信装置22は、パラボラアンテナ23から通信衛星30へ向けて符号分割多重化情報ICDM を送信する。この符号分割多重化情報ICDM は、通信衛星30により中継され、地点A、地点Bおよび地点Cを含む地表へ送信される。
【0073】
ここで、移動経路Rに沿って移動している移動体10A が地点Aの近傍に位置し、かつ移動体10B が地点Bの近傍に位置しているものとする。この場合、移動体10A に搭載された情報受信装置40のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図5に示したステップSA1へ進む。ステップSA1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてPNコード設定部46へ出力する。
【0074】
これにより、ステップSA2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図4(a)に示した位置/PNコードテーブルT1 から移動体10A の自位置に最も近い位置に対応するPNコードを検索する。この場合、位置/PNコードテーブルT1 内の地点A位置PA が移動体10A の自位置に最も近いものとすると、PNコード設定部46は、位置/PNコードテーブルT1 から、地点A位置PA に対応するPNコードCA (=11000011)を検索した後、ステップSA3へ進む。
【0075】
ステップSA3では、PNコード設定部46は、ステップSA2で検索されたPNコード(検索PNコード)と、既に情報受信部45に設定済みのPNコード(設定PNコード)とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部46は、ステップSA3の判断結果を「No」として、ステップSA4へ進む。なお、検索PNコードと設定PNコードとが一致する場合、PNコード設定部46は、ステップSA3の判断結果を「Yes」とし、情報受信部45に検索PNコードを新たに設定しない。
【0076】
この場合、ステップSA4では、PNコード設定部46は、ステップSA2で検索されたPNコードCA (図2および図4(a)参照)を情報受信部45に設定する。つぎに、ステップSA5では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCA との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点A向け情報IA (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0077】
これにより、情報表示部48には、図6に示した表示画面Gが表示される。この図に示したように、情報表示部48には、地点A向け情報IA として地点Aの「天気」情報、地点Aの「交通状況」情報、および地点Aを含む地域の「エリアニュース」情報が表示される。以後、移動体10A に搭載されている情報受信装置40では、図5に示したステップSA1〜ステップSA5の処理が繰り返し実行される。
【0078】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置40の動作に並行して、図1に示した移動体10B に搭載された情報受信装置40のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図5に示したステップSA1へ進む。ステップSA1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10B の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPB としてPNコード設定部46へ出力する。
【0079】
これにより、ステップSA2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPB をキーとして、図4(a)に示した位置/PNコードテーブルT1 から移動体10B の自位置に最も近い位置に対応するPNコードを検索する。この場合、位置/PNコードテーブルT1 内の地点B位置PB が移動体10B の自位置に最も近いものとすると、PNコード設定部46は、位置/PNコードテーブルT1 から、地点B位置PB に対応するPNコードCB (=11001100)を検索した後、ステップSA3へ進む。
【0080】
ステップSA3では、PNコード設定部46は、ステップSA2で検索されたPNコード(検索PNコード)と、既に情報受信部45に設定済みのPNコード(設定PNコード)とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部46は、ステップSA3の判断結果を「No」として、ステップSA4へ進む。ステップSA4では、PNコード設定部46は、ステップSA2で検索されたPNコードCB (図2および図4(a)参照)を情報受信部45に設定する。
【0081】
つぎに、ステップSA5では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点B向け情報IB (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点B向け情報IB が表示される。以後、移動体10B に搭載されている情報受信装置40では、図5に示したステップSA1〜ステップSA5の処理が繰り返し実行される。
【0082】
そして、図1に示した移動中の移動体10A が地点Bに近づくと、ステップSA1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてPNコード設定部46へ出力する。
【0083】
これにより、ステップSA2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図4(a)に示した位置/PNコードテーブルT1 から移動体10A の自位置に最も近い位置に対応するPNコードを検索する。この場合、位置/PNコードテーブルT1 内の地点B位置PB が移動体10A の自位置に最も近いものとすると、PNコード設定部46は、位置/PNコードテーブルT1 から、地点B位置PB に対応するPNコードCB (=11001100)を検索した後、ステップSA3へ進む。
【0084】
ステップSA3では、PNコード設定部46は、ステップSA2で検索された検索PNコード(=PNコードCB )と、既に情報受信部45に設定済みの設定PNコード(=PNコードCA )とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるため、PNコード設定部46は、ステップSA3の判断結果を「No」として、ステップSA4へ進む。ステップSA4では、PNコード設定部46は、ステップSA2で検索されたPNコードCB (図2および図4(a)参照)を情報受信部45に設定する。
【0085】
つぎに、ステップSA5では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点B向け情報IB (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA に代えて、地点B向け情報IB が表示される。
【0086】
さて、前述した動作例1では、図4(a)に示した位置/PNコードテーブルT1 で、PNコードCA 等を地点A位置PA 等に対応させる例について説明したが、PNコードCA 等をエリアに対応させてもよい。以下では、この場合を動作例2として説明する。
【0087】
動作例2では、図3に示した記憶部47には、位置/PNコードテーブルT1 (図4(a)参照)に代えて、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 が記憶されている。このエリア/PNコードテーブルT2 は、エリアとPNコードとの対応関係を定義するテーブルである。
【0088】
同図に示した例では、エリアAA は、北緯35±0.5度、東経135±0.5度という地点A(北緯35度、東経135度)が存在する領域であり、PNコードCA(=11000011)に対応付けられている。エリアAB は、北緯35±0.5度、東経136±0.5度という地点B(北緯35度、東経136度)が存在する領域であり、PNコードCB(=11001100)に対応付けられている。エリアAC は、北緯35±0.5度、東経137±0.5度という地点C(北緯35度、東経137度)が存在する領域であり、PNコードCC(=10011001)に対応付けられている。
【0089】
つぎに、実施の形態1の動作例2について図7に示したフローチャートを参照しつつ説明する。この場合、図1に示した移動経路Rに沿って移動している移動体10A が地点Aの近傍に位置し、かつ移動体10B が地点Bの近傍に位置しているものとする。この場合、移動体10A に搭載された情報受信装置40のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図7に示したステップSB1へ進む。
【0090】
ステップSB1では、自位置算出部43は、前述した動作例1と同様にして、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてPNコード設定部46へ出力する。これにより、ステップSB2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 から移動体10A が存在するエリアを検索する。
【0091】
この場合、エリア/PNコードテーブルT2 内のエリアAA に移動体10A が存在しているものとすると、PNコード設定部46は、エリア/PNコードテーブルT2 からエリアAA を検索した後、ステップSB3へ進む。ステップSB3では、PNコード設定部46は、ステップSB2で今回、検索されたエリア(検索エリア)と、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断する。
【0092】
この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部46は、ステップSB3の判断結果を「No」として、ステップSB4へ進む。なお、前回の検索エリアと今回の検索エリアとが一致する場合、PNコード設定部46は、ステップSB3の判断結果を「Yes」とし、情報受信部45に今回の検索エリアに対応するPNコードを新たに設定しない。
【0093】
この場合、ステップSB4では、PNコード設定部46は、ステップSB2で今回、検索されたエリアAA に対応するPNコードCA (図2および図4(b)参照)を情報受信部45に設定する。つぎに、ステップSB5では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCA との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点A向け情報IA (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0094】
これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA が表示される。以後、移動体10A に搭載されている情報受信装置40では、図7に示したステップSB1〜ステップSB5の処理が繰り返し実行される。
【0095】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置40の動作に並行して、図1に示した移動体10B に搭載された情報受信装置40のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図7に示したステップSB1へ進む。ステップSB1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10B の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPB としてPNコード設定部46へ出力する。
【0096】
これにより、ステップSB2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPB をキーとして、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 から移動体10B が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/PNコードテーブルT2 内のエリアAB に移動体10B が存在しているものとすると、PNコード設定部46は、エリア/PNコードテーブルT2 からエリアAB を検索した後、ステップSB3へ進む。
【0097】
ステップSB3では、PNコード設定部46は、ステップSB2で今回、検索されたエリア(検索エリア)と、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSB4へ進む。ステップSB4では、PNコード設定部46は、ステップSB2で今回、検索されたエリアAB に対応するPNコードCB (図2および図4(b)参照)を情報受信部45に設定する。
【0098】
つぎに、ステップSB5では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点B向け情報IB (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点B向け情報IB が表示される。以後、移動体10B に搭載されている情報受信装置40では、図7に示したステップSB1〜ステップSB5の処理が繰り返し実行される。
【0099】
そして、図1に示した移動中の移動体10A が地点Bに近づくと、ステップSB1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてPNコード設定部46へ出力する。
【0100】
これにより、ステップSB2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/PNコードテーブルT2 内のエリアAB に移動体10A が存在しているものとすると、PNコード設定部46は、エリア/PNコードテーブルT2 から、エリアAB を検索した後、ステップSB3へ進む。
【0101】
ステップSB3では、PNコード設定部46は、ステップSB2で今回、検索されたエリア(検索エリア)と、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSB4へ進む。ステップSB4では、PNコード設定部46は、ステップSB2で今回、検索されたエリアAB に対応するPNコードCB (図2および図4(b)参照)を情報受信部45に設定する。
【0102】
つぎに、ステップSB5では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点B向け情報IB (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA に代えて、地点B向け情報IB が表示される。
【0103】
以上説明したように、実施の形態1によれば、上空の通信衛星30から符号分割多重化情報ICDM を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、情報送信局20の設置数が1局で足りるため、コストを下げることができる。
【0104】
また、実施の形態1によれば、移動体(移動体10A 等)の存在し得る地点の位置(地点A位置PA 等)とPNコード(PNコードCA 等)とをあらかじめ位置/PNコードテーブルT1 により対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置と提供すべき情報(地点A向け情報IA 等)とを対応付けて、移動体の移動に伴って、符号分割多重化情報ICDM から抽出される情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0105】
また、実施の形態1によれば、移動体(移動体10A 等)の存在し得るエリア(エリアAA 等)とPNコード(PNコードCA 等)とをあらかじめエリア/PNコードテーブルT2 により対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置と提供すべき情報(地点A向け情報IA 等)とを対応付けて、移動体の移動に伴って、符号分割多重化情報ICDM から抽出される情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0106】
(実施の形態2)
さて、前述した実施の形態1では、図1に示した符号分割多重化装置21により、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を符号分割多重化方式(CDM方式)により符号分割多重化する例について説明したが、この符号分割多重化方式に代えて、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式により、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を空間上で多重化してもよい。以下では、この場合を実施の形態2として説明する。
【0107】
図8は、本発明にかかる実施の形態2の構成を示す図である。この図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図8においては、図1に示した情報送信局20に代えて、情報送信局20A 、情報送信局20B および情報送信局20C が設けられている。すなわち、実施の形態1では、符号分割多重化方式が採用されているため情報送信局が1局で足りるのに対して、実施の形態2では、符号分割多元接続方式を採用すべく情報送信局が3局必要となる。
【0108】
情報送信局20A は、情報提供者から提供される地点A向け情報IA とPNコードCA とを乗算することにより、地点A向け情報IA をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報IA’として通信衛星30へ送信する送信局である。この情報送信局20A には、処理装置21A 、送信装置22A およびパラボラアンテナ23A が設置されている。
【0109】
処理装置21A は、地点A向け情報IA とPNコードCA とを乗算することにより、地点A向け情報IA をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報IA’として送信装置22A へ出力する装置である。送信装置22A は、パラボラアンテナ23A を介して被符号分割多元接続情報IA’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0110】
情報送信局20B は、情報提供者から提供される地点B向け情報IB とPNコードCB とを乗算することにより、地点B向け情報IB をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報IB’として通信衛星30へ送信する送信局である。この情報送信局20B には、処理装置21B 、送信装置22B およびパラボラアンテナ23B が設置されている。
【0111】
処理装置21B は、地点B向け情報IB とPNコードCB とを乗算することにより、地点B向け情報IB をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報IB’として送信装置22B へ出力する装置である。送信装置22B は、パラボラアンテナ23B を介して被符号分割多元接続情報IB’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0112】
情報送信局20C は、情報提供者から提供される地点C向け情報IC とPNコードCC とを乗算することにより、地点C向け情報IC をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報IC’として通信衛星30へ送信する送信局である。この情報送信局20C には、処理装置21C 、送信装置22C およびパラボラアンテナ23C が設置されている。
【0113】
処理装置21C は、地点C向け情報IC とPNコードCC とを乗算することにより、地点C向け情報IC をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報IC’として送信装置22C へ出力する装置である。送信装置22C は、パラボラアンテナ23C を介して被符号分割多元接続情報IC’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0114】
被符号分割多元接続情報IA’、IB’およびIC’は、空間上で符号分割多元接続され、通信衛星30により中継される。すなわち、通信衛星30からは、被符号分割多元接続情報IA’、IB’およびIC’が多元接続(多重化)された符号分割多元接続情報ICDMA が地表へ向けて送信される。
【0115】
ここで、符号分割多元接続情報ICDMAと前述した符号分割多重化情報ICDM (図1参照)とは、空間上で多重化されるか、または符号分割多重化装置21(図1参照)で多重化されるかという多重化の場所が相違するだけであって、実質的に同一の情報である。
【0116】
上記構成において、図8に示した地点A向け情報IA が処理装置21A に入力されると、処理装置21A は、地点A向け情報IA およびPNコードCA を用いて被符号分割多元接続情報IA’を生成した後、これを送信装置22A へ出力する。これにより、送信装置22A は、被符号分割多元接続情報IA’をパラボラアンテナ23A を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0117】
また、地点B向け情報IB が処理装置21B に入力されると、処理装置21B は、地点B向け情報IB およびPNコードCB を用いて被符号分割多元接続情報IB’を生成した後、これを送信装置22B へ出力する。これにより、送信装置22B は、被符号分割多元接続情報IB’をパラボラアンテナ23B を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0118】
また、地点C向け情報IC が処理装置21C に入力されると、処理装置21C は、地点C向け情報IC およびPNコードCC を用いて被符号分割多元接続情報IC’を生成した後、これを送信装置22C へ出力する。これにより、送信装置22C は、被符号分割多元接続情報IC’をパラボラアンテナ23C を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0119】
そして、通信衛星30へ向けて送信された被符号分割多元接続情報IA’、IB’およびIC’は、空間上で符号分割多元接続され、符号分割多元接続情報ICDMAとして通信衛星30により中継される。これにより、符号分割多元接続情報ICDMAは、地点A、地点Bおよび地点Cを含む地表へ送信される。
【0120】
この場合、移動体10A および移動体10B に搭載されたそれぞれの情報受信装置40(図3参照)は、符号分割多元接続情報ICDMAを受信する。以後、情報受信装置40は、実施の形態1で説明した符号分割多重化情報ICDM を受信した場合と同様にして、図5または図7に示したフローチャートにしたがって動作することで、図8に示した地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB または地点C向け情報IC を受信する。
【0121】
以上説明したように、実施の形態2によれば、上空の通信衛星30から符号分割多元接続情報ICDMAを地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、情報送信局20A 〜20C の設置数が、提供すべき情報(地点A向け情報IA 等)の数に対応する3局で足りるため、コストを下げることができる。
【0122】
また、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様にして、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0123】
(実施の形態3)
さて、前述した実施の形態1および2では、移動体の自位置をキーとしてPNコードを検索する機能を情報受信装置40に持たせた例について説明したが、このPNコードの検索を外部の装置に行わせるようにしてもよい。以下では、この場合を実施の形態3として説明する。
【0124】
図9は、本発明にかかる実施の形態3の構成を示す図である。この図において、図8の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図9においては、センタ50が新たに設けられている。また、同図に示した移動体10A および移動体10B のそれぞれには、図3に示した情報受信装置40に代えて、図10に示した情報受信装置60が搭載されている。図10においては、図3の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。
【0125】
この情報受信装置60は、移動体の自位置をGPSを利用して測定する測位機能と、自位置情報に基づいて、符号分割多元接続情報ICDMAから情報を抽出するときに用いられるPNコードをセンタ50(図9参照)へ問い合わせるPNコード問い合わせ機能と、通信衛星30からの符号分割多元接続情報ICDMAを受信する受信機能と、上記自位置、およびセンタ50から通知されたPNコードに基づいて、符号分割多元接続情報ICDMAから当該移動体が位置する地点に対応する情報を抽出する情報抽出機能と、抽出された情報を表示する表示機能とを備えている。
【0126】
この情報受信装置60において、センタ用送受信部62は、自位置算出部43からの自位置情報(たとえば、自位置情報IPA または自位置情報IPB )をセンタ50へ送信し、センタ50から通知されるPNコードを受信する。上記自位置情報は、PNコードをセンタ50に問い合わせるための情報である。
【0127】
PNコードは、符号分割多元接続情報ICDMAとの相関をとることにより、符号分割多元接続情報ICDMAから地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB または地点C向け情報IC を抽出するためのコードである。PNコード設定部63は、センタ50から通知されたPNコードを情報受信部45に設定する。
【0128】
図9に戻り、センタ50は、情報受信装置60(図10参照)からのPNコードの問い合わせに対して、該当するPNコードを送信する送受信局である。このセンタ50には、アンテナ51、送受信装置52、制御装置53および記憶装置54が設置されている。送受信装置52は、移動体に搭載された情報受信装置60との間で、アンテナ51を介して自位置情報(たとえば、自位置情報IPA 、自位置情報IPB)の受信およびPNコード(たとえば、PNコードCA 、PNコードCB )の送信を行う装置である。
【0129】
制御装置53は、送受信装置52により受信された自位置情報をキーとして、記憶装置54に記憶されているエリア/PNコードテーブルT2(図4(b)参照)からPNコードを検索し、このPNコードを送受信装置52へ渡す。すなわち、制御装置53は、前述したPNコード設定部46(図3参照)のPNコード検索機能と同様の機能を備えている。
【0130】
つぎに、実施の形態3の動作について、図11に示したフローチャートを参照しつつ説明する。この場合、図9に示した移動経路Rに沿って移動している移動体10A が地点Aの近傍に位置し、かつ移動体10B が地点Bの近傍に位置しているものとする。また、通信衛星30からは、地表に向けて符号分割多元接続情報ICDMAが送信されているものとする。
【0131】
この場合、移動体10A に搭載された情報受信装置60(図10参照)のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図11に示したステップSC1へ進む。ステップSC1では、自位置算出部43は、前述した実施の形態1と同様にして、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてセンタ用送受信部62へ出力する。
【0132】
これにより、ステップSC2では、センタ用送受信部62は、自位置情報IPA を、センタ50(図9参照)へ通知する。具体的には、センタ用送受信部62は、自位置情報IPA をアンテナ61を介してセンタ50へ送信する。そして、上記自位置情報IPA が図9に示したアンテナ51を介して送受信装置52に受信されると、ステップSC3では、制御装置53は、自位置情報IPA から移動体10A の位置(またはエリア)を把握した後、ステップSC4へ進む。
【0133】
ステップSC4では、制御装置53は、自位置情報IPA をキーとして、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/PNコードテーブルT2 内のエリアAA に移動体10A が存在しているものとすると、制御装置53は、エリア/PNコードテーブルT2 からエリアAA を検索した後、ステップSC5へ進む。
【0134】
ステップSC5では、制御装置53は、移動体10A からの自位置の通知(ステップSC2参照)が最初の自位置の通知であるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSC6へ進む。なお、ステップSC5の判断結果が「Yes」である場合、制御装置53は、ステップSC7へ進む。
【0135】
この場合、ステップSC6では、制御装置53は、移動体10A の自位置が、前回、検索されたエリア内に存在しているか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSC7へ進む。なお、ステップSC6の判断結果が「Yes」である場合には、ステップSC1〜ステップSC6までの処理が繰り返される。
【0136】
ステップSC7では、制御装置53は、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 から、移動体10A が存在するエリアに対応するPNコードを検索する。この場合、制御装置53は、エリア/PNコードテーブルT2 からエリアAA に対応するPNコードCA を検索し、これを送受信装置52へ渡す。ステップSC8では、送受信装置52は、PNコードCA を移動体10A に搭載されている情報受信装置60へ通知する。具体的には、送受信装置52は、PNコードCA をアンテナ51を介して上記情報受信装置60へ送信する。
【0137】
これにより、ステップSC9では、図10に示したセンタ用送受信部62は、アンテナ61を介してPNコードCA を受信した後、これをPNコード設定部63へ渡す。つぎに、ステップSC10では、PNコード設定部63は、ステップSC7で検索されかつセンタ50から通知された検索PNコードが、情報受信部45に既に設定済みの設定PNコードと一致するか否かを判断する。
【0138】
この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部63は、ステップSC10の判断結果を「No」として、ステップSC11へ進む。なお、検索PNコードと設定PNコードとが一致する場合、PNコード設定部63は、ステップSC10の判断結果を「Yes」とし、情報受信部45に新たにPNコードを設定しない。
【0139】
この場合、ステップSC11では、PNコード設定部63は、センタ50から通知されたPNコードCA (図2および図4(b)参照)を情報受信部45に設定する。つぎに、ステップSC12では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多元接続情報ICDMAと、PNコード設定部63により設定されたPNコードCA との相関をとることにより、符号分割多元接続情報ICDMAから地点A向け情報IA (図9参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA が表示される。
【0140】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置60の動作と同様にして、図9に示した移動体10B に搭載された情報受信装置60も、自位置情報IPB をセンタ50へ通知することでPNコードの問い合わせを行った後、センタ50からのPNコードCB の通知を受ける。これにより、移動体10B に搭載された情報受信装置60では、PNコードCB に基づいて符号分割多元接続情報ICDMAから地点B向け情報IB が抽出された後、地点B向け情報IB が情報表示部48に表示される。
【0141】
そして、図9に示した移動中の移動体10A が地点Bに近づくと、ステップSC1では、図10に示した自位置算出部43は、前述した動作と同様にして、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてセンタ用送受信部62へ出力する。
【0142】
これにより、ステップSC2では、センタ用送受信部62は、自位置情報IPA を、センタ50(図9参照)へ通知する。そして、上記自位置情報IPA が図9に示したアンテナ51を介して送受信装置52に受信されると、ステップSC3では、制御装置53は、自位置情報IPA から移動体10A の位置(またはエリア)を把握した後、ステップSC4へ進む。
【0143】
ステップSC4では、制御装置53は、自位置情報IPA をキーとして、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/PNコードテーブルT2 内のエリアAB に移動体10A が存在しているものとすると、制御装置53は、エリア/PNコードテーブルT2 からエリアAB を検索した後、ステップSC5へ進む。
【0144】
ステップSC5では、制御装置53は、移動体10A からの自位置の通知(ステップSC2参照)が最初の自位置の通知であるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSC6へ進む。ステップSC6では、制御装置53は、判断結果を「No」として、ステップSC7へ進む。
【0145】
ステップSC7では、制御装置53は、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 からエリアAB に対応するPNコードCB を検索し、これを送受信装置52へ渡す。ステップSC8では、送受信装置52は、PNコードCB を移動体10A に搭載されている情報受信装置60へ通知する。
【0146】
これにより、ステップSC9では、図10に示したセンタ用送受信部62は、アンテナ61を介してPNコードCB を受信した後、これをPNコード設定部63へ渡す。つぎに、ステップSC10では、PNコード設定部63は、センタ50から通知されたPNコードCB が、情報受信部45に既に設定済みの設定PNコードと一致するか否かを判断する。
【0147】
この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部63は、ステップSC10の判断結果を「No」として、ステップSC11へ進む。ステップSC11では、PNコード設定部63は、センタ50から通知されたPNコードCB (図2および図4(b)参照)を情報受信部45に設定する。
【0148】
つぎに、ステップSC12では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多元接続情報ICDMAと、PNコード設定部63により設定されたPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多元接続情報ICDMAから地点B向け情報IB (図9参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点B向け情報IB が表示される。
【0149】
なお、実施の形態3では、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 に代えて、図4(a)に示した位置/PNコードテーブルT1 を記憶装置54(図9参照)に記憶させ、この位置/PNコードテーブルT1 を用いてPNコードの検索を行うようにしてもよい。この場合、制御装置53の検索動作は、前述した実施の形態1の動作例1で説明したPNコード設定部46の検索動作と同様である。
【0150】
また、実施の形態3では、符号分割多元接続情報ICDMAを用いた例について説明したが、これに代えて、実施の形態1で説明した符号分割多重化情報ICDM を用いてもよい。この場合には、図9に示した情報送信局20A 〜20C に代えて、情報送信局20(図1参照)を用いればよい。
【0151】
以上説明したように、実施の形態3によれば、移動体(移動体10A 等)の自位置の情報(自位置情報IPA 等)に対応するエリア(エリアAA 等)およびPNコード(PNコードCA 等)に関する検索機能をセンタ50に持たせ、位置/PNコードテーブルT1 またはエリア/PNコードテーブルT2 を一つのセンタ50の記憶装置54に保持するようにしたので、PNコードテーブルT1 またはエリア/PNコードテーブルT2 のメンテナンス(対応関係の変更)を楽に行うことができる。
【0152】
(実施の形態4)
さて、前述した実施の形態1では、多重分割方式として符号分割多重化方式(CDM方式)を採用した例について説明したが、これに代えて、時分割多重化方式(TDM(Time Division Multiplex)方式)を採用してもよい。以下では、この場合を実施の形態4として説明する。
【0153】
図12は、本発明にかかる実施の形態4の構成を示す図である。この図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図12においては、図1に示した符号分割多重化装置21に代えて、時分割多重化装置70が設けられている。また、同図に示した移動体10A および移動体10B のそれぞれには、図3に示した情報受信装置40に代えて、図13に示した情報受信装置80が搭載されている。図13においては、図3の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。
【0154】
図12に示した時分割多重化装置70は、図14(a)に示したタイムスロットTSA 、タイムスロットTSB およびタイムスロットTSC に地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を割り当てることにより、これらの地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を時間軸上で時分割多重化する装置である。
【0155】
図14(a)において、タイムスロットTSA には、地点A向け情報IA が割り当てられており、タイムスロットTSB には、地点B向け情報IB が割り当てられており、タイムスロットTSC には、地点C向け情報IC が割り当てられている。また、時分割多重化装置70は、時分割多重化した結果を、時分割多重化情報ITDM として送信装置22へ出力する。
【0156】
送信装置22は、パラボラアンテナ23を介して時分割多重化情報ITDM を通信衛星30へ向けて送信する。この通信衛星30は、中継装置として機能しており、パラボラアンテナ23から送信された時分割多重化情報ITDM を受信した後、地点A、地点Bおよび地点Cを少なくとも含む地表へ向けて時分割多重化情報ITDM を送信する。
【0157】
図13に示した情報受信装置80は、移動体(たとえば、移動体10A および移動体10B )に搭載されており、当該移動体の自位置をGPS(Global Positioning System)を利用して測定する測位機能と、通信衛星30からの時分割多重化情報ITDM を受信する受信機能と、上記自位置に基づいて、時分割多重化情報ITDM から当該移動体が位置する地点に対応する情報を抽出する情報抽出機能と、抽出された情報を表示する表示機能とを備えている。
【0158】
この情報受信装置80において、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報に対応するタイムスロット(たとえば、図14(a)に示したタイムスロットTSA 、タイムスロットTSB またはタイムスロットTSC )を情報受信部82に設定する。情報受信部82は、時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットの情報(たとえば、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB または地点C向け情報IC )を抽出する。
【0159】
具体的には、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報をキーとして、記憶部84に記憶されている位置/タイムスロットテーブルT3(図14(b)参照)から当該自位置に最も近い位置に対応するタイムスロットを検索し、このタイムスロットを情報受信部82に設定する。図14(b)に示した位置/タイムスロットテーブルT3 は、位置とタイムスロットとの対応関係を定義するテーブルである。
【0160】
同図に示した例では、地点A位置PA は、地点A(図12参照)の位置(北緯35度、東経135度)である。この地点A位置PA に対応するタイムスロットTSA は、時分割多重化情報ITDM から地点A向け情報IA (図12参照)を抽出する場合に情報受信部82に設定される。
【0161】
地点B位置PB は、地点B(図12参照)の位置(北緯35度、東経136度)である。この地点B位置PB に対応するタイムスロットTSB は、時分割多重化情報ITDM から地点B向け情報IB を抽出する場合に情報受信部82に設定される。また、地点C位置PC は、地点C(図12参照)の位置(北緯35度、東経137度)である。この地点C位置PC に対応するタイムスロットTSC は、時分割多重化情報ITDM から地点C向け情報IC を抽出する場合に情報受信部82に設定される。
【0162】
情報受信部82は、通信衛星30(図12参照)に中継された時分割多重化情報ITDM をアンテナ81を介して受信する。また、情報受信部82は、受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットの情報を抽出する。
【0163】
つぎに、実施の形態4の動作例1について図15に示したフローチャートを参照しつつ説明する。図12に示した地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC が時分割多重化装置70に入力されると、時分割多重化装置70は、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC を時分割多重化する。
【0164】
すなわち、時分割多重化装置70は、地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC のそれぞれを、これらに対応するタイムスロットTSA 、タイムスロットTSB およびタイムスロットTSC のそれぞれに割り当てることにより、時分割多重化情報ITDM を生成した後、これを送信装置22へ出力する。これにより、送信装置22は、パラボラアンテナ23から通信衛星30へ向けて時分割多重化情報ITDM を送信する。この時分割多重化情報ITDM は、通信衛星30により中継され、地点A、地点Bおよび地点Cを含む地表へ送信される。
【0165】
ここで、移動経路Rに沿って移動している移動体10A が地点Aの近傍に位置し、かつ移動体10B が地点Bの近傍に位置しているものとする。この場合、図15に示したステップSD1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0166】
これにより、ステップSD2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図14(b)に示した位置/タイムスロットテーブルT3 から移動体10A の自位置に最も近い位置に対応するタイムスロットを検索する。この場合、位置/タイムスロットテーブルT3 内の地点A位置PA が移動体10A の自位置に最も近いものとすると、タイムスロット設定部83は、位置/タイムスロットテーブルT3 から、地点A位置PA に対応するタイムスロットTSA を検索した後、ステップSD3へ進む。
【0167】
ステップSD3では、タイムスロット設定部83は、ステップSD2で検索されたタイムスロット(検索タイムスロット)と、既に情報受信部82に設定済みのタイムスロット(設定タイムスロット)とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、タイムスロット設定部83は、ステップSD3の判断結果を「No」として、ステップSD4へ進む。なお、検索タイムスロットと設定タイムスロットとが一致する場合、タイムスロット設定部83は、ステップSD3の判断結果を「Yes」とし、情報受信部82に検索タイムスロットを新たに設定しない。
【0168】
この場合、ステップSD4では、タイムスロット設定部83は、ステップSD2で検索されたタイムスロットTSA (図14(b)参照)を情報受信部82に設定する。つぎに、ステップSD5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSA の地点A向け情報IA (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0169】
これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA が表示される。以後、移動体10A に搭載されている情報受信装置80では、図15に示したステップSD1〜ステップSD5の処理が繰り返し実行される。
【0170】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置80の動作に並行して、図12に示した移動体10B に搭載された情報受信装置80の自位置算出部43は、図15に示したステップSD1の処理を実行する。すなわち、ステップSD1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10B の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPB としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0171】
これにより、ステップSD2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPB をキーとして、図14(b)に示した位置/タイムスロットテーブルT3 から移動体10B の自位置に最も近い位置に対応するタイムスロットを検索する。この場合、位置/タイムスロットテーブルT3 内の地点B位置PB が移動体10B の自位置に最も近いものとすると、タイムスロット設定部83は、位置/タイムスロットテーブルT3 から、地点B位置PB に対応するタイムスロットTSB を検索した後、ステップSD3へ進む。
【0172】
ステップSD3では、タイムスロット設定部83は、ステップSD2で検索されたタイムスロット(検索タイムスロット)と、既に情報受信部82に設定済みのタイムスロット(設定タイムスロット)とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、タイムスロット設定部83は、ステップSD3の判断結果を「No」として、ステップSD4へ進む。ステップSD4では、タイムスロット設定部83は、ステップSD2で検索されたタイムスロットTSB (図14(b)参照)を情報受信部82に設定する。
【0173】
つぎに、ステップSD5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSB の地点B向け情報IB (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点B向け情報IB が表示される。以後、移動体10B に搭載されている情報受信装置80では、図15に示したステップSD1〜ステップSD5の処理が繰り返し実行される。
【0174】
そして、図12に示した移動中の移動体10A が地点Bに近づくと、ステップSD1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0175】
これにより、ステップSD2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図14(b)に示した位置/タイムスロットテーブルT3 から移動体10A の自位置に最も近い位置に対応するタイムスロットを検索する。この場合、位置/タイムスロットテーブルT3 内の地点B位置PB が移動体10A の自位置に最も近いものとすると、タイムスロット設定部83は、位置/タイムスロットテーブルT3 から、地点B位置PB に対応するタイムスロットTSB を検索した後、ステップSD3へ進む。
【0176】
ステップSD3では、タイムスロット設定部83は、ステップSD2で検索された検索タイムスロット(=タイムスロットTSB )と、既に情報受信部82に設定済みの設定タイムスロット(=タイムスロットTSA )とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるため、タイムスロット設定部83は、ステップSD3の判断結果を「No」として、ステップSD4へ進む。ステップSD4では、タイムスロット設定部83は、ステップSD2で検索されたタイムスロットTSB (図14(b)参照)を情報受信部82に設定する。
【0177】
つぎに、ステップSD5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSB の地点B向け情報IB (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA に代えて、地点B向け情報IB が表示される。
【0178】
さて、前述した動作例1では、図14(b)に示した位置/タイムスロットテーブルT3 で、タイムスロットTSA 等を地点A位置PA 等に対応させる例について説明したが、タイムスロットTSA 等をエリアに対応させてもよい。以下では、この場合を動作例2として説明する。
【0179】
動作例2では、図13に示した記憶部84には、位置/タイムスロットテーブルT3 (図14(b)参照)に代えて、図14(c)に示したエリア/タイムスロットテーブルT4 が記憶されている。このエリア/タイムスロットテーブルT4 は、エリアとタイムスロットとの対応関係を定義するテーブルである。
【0180】
同図に示した例では、エリアAA は、北緯35±0.5度、東経135±0.5度という地点A(北緯35度、東経135度)が存在する領域であり、タイムスロットTSA に対応付けられている。エリアAB は、北緯35±0.5度、東経136±0.5度という地点B(北緯35度、東経136度)が存在する領域であり、タイムスロットTSB に対応付けられている。エリアAC は、北緯35±0.5度、東経137±0.5度という地点C(北緯35度、東経137度)が存在する領域であり、タイムスロットTSC に対応付けられている。
【0181】
つぎに、実施の形態4の動作例2について図16に示したフローチャートを参照しつつ説明する。この場合、図12に示した移動経路Rに沿って移動している移動体10A が地点Aの近傍に位置し、かつ移動体10B が地点Bの近傍に位置しているものとする。この場合、ステップSE1では、自位置算出部43は、前述した動作例1と同様にして、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0182】
これにより、ステップSE2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図14(c)に示したエリア/タイムスロットテーブルT4 から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/タイムスロットテーブルT4 内のエリアAA に移動体10A が存在しているものとすると、タイムスロット設定部83は、エリア/タイムスロットテーブルT4 からエリアAA を検索した後、ステップSE3へ進む。
【0183】
ステップSE3では、タイムスロット設定部83は、ステップSE2で今回、検索されたエリア(検索エリア)と、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、タイムスロット設定部83は、ステップSE3の判断結果を「No」として、ステップSE4へ進む。なお、前回の検索エリアと今回の検索エリアとが一致する場合、タイムスロット設定部83は、ステップSE3の判断結果を「Yes」とし、今回の検索エリアに対応するタイムスロットを新たに設定しない。
【0184】
この場合、ステップSE4では、タイムスロット設定部83は、ステップSE2で今回、検索されたエリアAA に対応するタイムスロットTSA (図14(c)参照)を情報受信部82に設定する。つぎに、ステップSE5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSA の地点A向け情報IA (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0185】
これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA が表示される。以後、移動体10A に搭載されている情報受信装置80では、図16に示したステップSE1〜ステップSE5の処理が繰り返し実行される。
【0186】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置80の動作に並行して、図12に示した移動体10B に搭載された情報受信装置80の自位置算出部43は、ステップSE1の処理を実行する。すなわち、ステップSE1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10B の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPB としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0187】
これにより、ステップSE2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPB をキーとして、図14(c)に示したエリア/タイムスロットテーブルT4 から移動体10B が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/タイムスロットテーブルT4 内のエリアAB に移動体10B が存在しているものとすると、タイムスロット設定部83は、エリア/タイムスロットテーブルT4 からエリアAB を検索した後、ステップSE3へ進む。
【0188】
ステップSE3では、タイムスロット設定部83は、ステップSE2で今回、検索されたエリア(検索エリア)と、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSE4へ進む。ステップSE4では、タイムスロット設定部83は、ステップSE2で今回、検索されたエリアAB に対応するタイムスロットTSB (図14(c)参照)を情報受信部82に設定する。
【0189】
つぎに、ステップSE5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSB の地点B向け情報IB (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点B向け情報IB が表示される。以後、移動体10B に搭載されている情報受信装置80では、図16に示したステップSE1〜ステップSE5の処理が繰り返し実行される。
【0190】
そして、図12に示した移動中の移動体10A が地点Bに近づくと、ステップSE1では、自位置算出部43は、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0191】
これにより、ステップSE2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、図14(c)に示したエリア/タイムスロットテーブルT4 から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、エリア/タイムスロットテーブルT4 内のエリアAB に移動体10A が存在しているものとすると、タイムスロット設定部83は、エリア/タイムスロットテーブルT4 から、エリアAB を検索した後、ステップSE3へ進む。
【0192】
ステップSE3では、タイムスロット設定部83は、ステップSE2で今回、検索されたエリアAB と、前回、検索されたエリアAA とが一致するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSE4へ進む。ステップSE4では、タイムスロット設定部83は、ステップSE2で今回、検索されたエリアAB に対応するタイムスロットTSB (図14(c)参照)を情報受信部82に設定する。
【0193】
つぎに、ステップSE5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSB の地点B向け情報IB (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA に代えて、地点B向け情報IB が表示される。
【0194】
以上説明したように、実施の形態4によれば、上空の通信衛星30から時分割多重化情報ITDM を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、情報送信局20の設置数が1局で足りるため、コストを下げることができる。
【0195】
また、実施の形態4によれば、移動体(移動体10A 等)の存在し得る地点の位置(地点A位置PA 等)とタイムスロット(タイムスロットTSA 等)とをあらかじめ位置/タイムスロットテーブルT3 により対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置と提供すべき情報(地点A向け情報IA 等)とを対応付けて、移動体の移動に伴って、時分割多重化情報ITDM から抽出される情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0196】
また、実施の形態4によれば、移動体(移動体10A 等)の存在し得るエリア(エリアAA 等)とタイムスロット(タイムスロットTSA 等)とをあらかじめエリア/タイムスロットテーブルT4 により対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置と提供すべき情報(地点A向け情報IA 等)とを対応付けて、移動体の移動に伴って、時分割多重化情報ITDM から抽出される情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0197】
(実施の形態5)
さて、前述した実施の形態4では、図12に示した時分割多重化装置70により、時分割多重化方式(TDM方式)により複数の情報を時分割多重化する例について説明したが、この時分割多重化方式に代えて、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式により、複数の情報を空間上で多重化してもよい。
【0198】
また、前述した実施の形態4では、図12に示したタイムスロットTSA 、タイムスロットTSB およびタイムスロットTSC に移動体の位置に関連する情報(地点A向け情報IA 等)を対応付けた例について説明したが、この位置に関連する情報以外の情報を対応付けるようにしてもよい。以下では、これらの場合を実施の形態5として説明する。
【0199】
図17は、本発明にかかる実施の形態5の構成を示す図である。この図において、図12の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図17においては、図12に示した情報送信局20に代えて、情報送信局20A 、情報送信局20B および情報送信局20C が設けられている。すなわち、実施の形態4では、時分割多重化方式が採用されているため情報送信局が1局で足りるのに対して、実施の形態5では、時分割多元接続方式を採用すべく情報送信局が3局必要となる。
【0200】
また、実施の形態5においては、図12に示した地点A向け情報IA 、地点B向け情報IB および地点C向け情報IC に代えて、低速移動体向け情報JA 、中速移動体向け情報JB および高速移動体向け情報JC がタイムスロットTSA 、タイムスロットTSB およびタイムスロットTSC(図14(a)参照)に対応付けられている。
【0201】
これらの低速移動体向け情報JA 、中速移動体向け情報JB および高速移動体向け情報JC は、それぞれ異種の情報であり、移動体の速度区分に対応している。この速度区分としては、図19に示した低速度(0km/時以上40km/時未満)、中速度(40km/時以上60km/時未満)および高速度(60km/時以上)がある。
【0202】
低速移動体向け情報JA は、低速度で移動している移動体(低速移動体)向けの情報であり、たとえば、クラシック音楽(図19参照)である。中速移動体向け情報JB は、中速度で移動している移動体(中速移動体)向けの情報であり、たとえば、ジャズ音楽(図19参照)である。高速移動体向け情報JC は、高速度で移動している移動体(高速移動体)向けの情報であり、たとえば、ロック音楽(図19参照)である。
【0203】
情報送信局20A に設置された処理装置70A は、低速移動体向け情報JA をタイムスロットTSA (図14(a)参照)に割り当て、これを被時分割多元接続情報JA’として送信装置22A へ出力する。送信装置22A は、パラボラアンテナ23A を介して被時分割多元接続情報JA’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0204】
情報送信局20B に設置された処理装置70B は、中速移動体向け情報JB をタイムスロットTSB (図14(a)参照)に割り当て、これを被時分割多元接続情報JB’として送信装置22B へ出力する。送信装置22B は、パラボラアンテナ23B を介して被時分割多元接続情報JB’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0205】
情報送信局20C に設置された処理装置70C は、高速移動体向け情報JC をタイムスロットTSC (図14(a)参照)に割り当て、これを被時分割多元接続情報JC’として送信装置22C へ出力する。送信装置22C は、パラボラアンテナ23C を介して被時分割多元接続情報JC’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0206】
被時分割多元接続情報JA’、JB’およびJC’は、空間上で時分割多元接続され、通信衛星30により中継される。すなわち、通信衛星30からは、被時分割多元接続情報JA’、JB’およびJC’が多元接続(多重化)された時分割多元接続情報JTDMA が地表へ向けて送信される。
【0207】
ここで、時分割多元接続情報JTDMAと前述した時分割多重化情報ITDM (図12参照)とは、空間上で多重化されるか、または時分割多重化装置70(図12参照)で多重化されるかという多重化の場所が相違している。また、処理装置70A 、処理装置70B および処理装置70C の相互間では、時刻同期がとられている。
【0208】
また、実施の形態5では、図17に示した移動体10A および移動体10B のそれぞれには、図13に示した情報受信装置80に代えて、図18に示した情報受信装置90が搭載されている。図18においては、図13の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。
【0209】
図18に示した情報受信装置90は、移動体(たとえば、移動体10A 、移動体10B )の移動速度(走行速度)を検出する速度検出機能と、通信衛星30からの時分割多元接続情報JTDMAを受信する受信機能と、時分割多元接続情報JTDMAから当該移動体の移動速度に対応する情報を抽出する情報抽出機能と、抽出された情報を表示する表示機能とを備えている。
【0210】
この情報受信装置90において、速度検出部91は、移動体の移動速度を検出する。速度区分検索部92は、速度検出部91により検出された移動速度をキーとして、記憶部93に記憶されているテーブルT5(図19参照)から、当該速度が属する速度区分を検索し、検索結果をタイムスロット設定部94へ渡す。
【0211】
図19に示したテーブルT5 は、移動体種別、速度区分/速度範囲、タイムスロットおよび提供情報/コンテンツの対応関係を定義するテーブルである。同図に示した例では、移動体種別として、低速移動体、中速移動体および高速移動体が定義されている。速度区分/速度範囲としては、低速度/0以上40未満、中速度/40以上60未満および高速度/60以上が定義されている。
【0212】
また、タイムスロットとしては、図17に示したタイムスロットTSA 、タイムスロットTSB およびタイムスロットTSC が定義されている。また、提供情報/コンテンツとしては、図17に示した低速移動体向け情報JA /クラシック音楽、中速移動体向け情報JB /ジャズ音楽および高速移動体向け情報JC /ロック音楽が定義されている。
【0213】
タイムスロット設定部94は、速度区分検索部92により検索された速度区分に対応する、図19に示したテーブルT5 のタイムスロットを情報受信部82に設定する。情報受信部82は、時分割多元接続情報JTDMAから、タイムスロット設定部94により設定されたタイムスロットの情報(たとえば、低速移動体向け情報JA 、中速移動体向け情報JB または高速移動体向け情報JC )を抽出する。情報表示部48は、情報受信部82により抽出された情報のコンテンツ名、再生時間等を表示するとともに、音楽コンテンツを再生する。
【0214】
つぎに、実施の形態5の動作について図20に示したフローチャートを参照しつつ説明する。まず、図17に示した低速移動体向け情報JA が処理装置70A に入力されると、処理装置70A は、低速移動体向け情報JA をタイムスロットTSA に割り当てることにより、被時分割多元接続情報JA’を送信装置22A へ出力する。これにより、送信装置22A は、被時分割多元接続情報JA’をパラボラアンテナ23A を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0215】
また、中速移動体向け情報JB が処理装置70B に入力されると、処理装置70B は、中速移動体向け情報JB をタイムスロットTSB に割り当てることにより、被時分割多元接続情報JB’を送信装置22B へ出力する。これにより、送信装置22B は、被時分割多元接続情報JB’をパラボラアンテナ23B を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0216】
また、高速移動体向け情報JC が処理装置70C に入力されると、処理装置70C は、高速移動体向け情報JC をタイムスロットTSC に割り当てることにより、被時分割多元接続情報JC’を送信装置22C へ出力する。これにより、送信装置22C は、被時分割多元接続情報JC’をパラボラアンテナ23C を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0217】
そして、通信衛星30へ向けて送信された被時分割多元接続情報JA’、JB’およびJC’は、空間上で時分割多元接続され、時分割多元接続情報JTDMAとして通信衛星30により中継される。これにより、時分割多元接続情報JTDMAは、地表へ送信される。
【0218】
このとき、同図に示した移動経路Rに沿って移動している移動体10A が20km/時の移動速度で移動しており、かつ移動体10B が80km/時の移動速度で移動しているものとする。この場合、ステップSF1では、速度検出部91は、移動体10A の移動速度(20km/時)を検出し、これを速度区分検索部92へ渡す。
【0219】
これにより、ステップSF2では、速度区分検索部92は、速度検出部91により検出された移動速度(20km/時)をキーとして、図19に示したテーブルT5 から、移動体10A に関する速度区分を検索する。この場合、速度区分検索部92は、テーブルT5 から速度区分として「低速度」を検索し、これをタイムスロット設定部94へ渡す。
【0220】
ステップSF3では、タイムスロット設定部94は、今回、速度区分検索部92により検索された速度区分と、前回、検索された速度区分とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、タイムスロット設定部94は、ステップSF3の判断結果を「No」として、ステップSF4へ進む。なお、前回の速度区分と今回の速度区分とが一致する場合、タイムスロット設定部94は、ステップSF3の判断結果を「Yes」とし、今回、速度区分検索部92により検索された速度区分に対応するタイムスロットを新たに設定しない。
【0221】
この場合、ステップSF4では、タイムスロット設定部94は、図19に示したテーブルT5 を参照することで、速度区分検索部92により検索された今回の速度区分(「低速度」)に対応するタイムスロットTSA (図19参照)を情報受信部82に設定する。つぎに、ステップSF5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多元接続情報JTDMAから、タイムスロット設定部94により設定されたタイムスロットTSA の低速移動体向け情報JA (図17参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0222】
これにより、情報表示部48では、低速移動体向け情報JA のコンテンツ名(クラシック音楽の名称)や再生時間を表示するとともに、低速移動体向け情報JA を再生する。これにより、移動体10A では、低速度走行に適した雰囲気を作り出すためのクラシック音楽が流れる。
【0223】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置90の動作に並行して、図17に示した移動体10B に搭載された情報受信装置90の速度検出部91は、ステップSF1の処理を実行する。すなわち、ステップSF1では、速度検出部91により移動体10B の移動速度(80km/時)が検出される。これにより、ステップSF2では、速度区分検索部92は、速度検出部91により検出された移動速度(80km/時)をキーとして、図19に示したテーブルT5 から、移動体10B に関する速度区分として「高速度」を検索し、これをタイムスロット設定部94へ渡す。
【0224】
ステップSF3では、タイムスロット設定部94は、判断結果を「No」として、ステップSF4へ進む。ステップSF4では、タイムスロット設定部94は、図19に示したテーブルT5 を参照することで、速度区分検索部92により検索された今回の速度区分(「高速度」)に対応するタイムスロットTSC (図19参照)を情報受信部82に設定する。
【0225】
つぎに、ステップSF5では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多元接続情報JTDMAから、タイムスロット設定部94により設定されたタイムスロットTSC の高速移動体向け情報JC (図17参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0226】
これにより、情報表示部48では、高速移動体向け情報JC のコンテンツ名(ロック音楽の名称)や再生時間を表示するとともに、高速移動体向け情報JC を再生する。これにより、移動体10B では、高速度走行の雰囲気を盛り上げるためのテンポが速いロック音楽が流れる。
【0227】
そして、移動体10A が加速されることにより、移動速度が20km/時から50km/時になった場合には、上述した動作と同様にして、図19に示した速度区分が「低速度」から「中速度」に変わるため、タイムスロット設定部94は、「中速度」に対応するタイムスロットTSB を情報受信部82に新たに設定する。この場合、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多元接続情報JTDMAから、タイムスロット設定部94により設定されたタイムスロットTSB の中速移動体向け情報JB (図17参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0228】
これにより、情報表示部48では、低速移動体向け情報JA に代えて中速移動体向け情報JB のコンテンツ名(ジャズ音楽の名称)や再生時間を表示するとともに、中速移動体向け情報JB を再生する。これにより、移動体10A では、クラシック音楽に代えて、中速度走行の雰囲気を優雅に演出するためのジャズ音楽が流れる。
【0229】
以上説明したように、実施の形態5によれば、速度区分とタイムスロットとをあらかじめテーブルT5 により対応付けて、移動体の移動速度の変化に伴って、時分割多元接続情報JTDMAから抽出される情報(低速移動体向け情報JA 等)を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0230】
(実施の形態6)
さて、前述した実施の形態5では、時分割多元接続(TDMA)方式を採用した例について説明したが、これに代えて、実施の形態3で説明した符号分割多元接続(CDMA)方式(図9参照)を採用してもよい。以下では、この場合を実施の形態6として説明する。
【0231】
図21は、本発明にかかる実施の形態6の構成を示す図である。この図において、図9および図17の各部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図21においては、図17に示した処理装置70A 〜70C に代えて処理装置21A 〜21C (図9参照)が設けられている。
【0232】
処理装置21A は、低速移動体向け情報JA とPNコードCA とを乗算することにより、低速移動体向け情報JA をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報JA’’として送信装置22A へ出力する装置である。送信装置22A は、パラボラアンテナ23A を介して被符号分割多元接続情報JA’’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0233】
処理装置21B は、中速移動体向け情報JB とPNコードCB とを乗算することにより、中速移動体向け情報JB をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報JB’’として送信装置22B へ出力する装置である。送信装置22B は、パラボラアンテナ23B を介して被符号分割多元接続情報JB’’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0234】
処理装置21C は、高速移動体向け情報JC とPNコードCC とを乗算することにより、高速移動体向け情報JC をスペクトラム拡散させた結果を被符号分割多元接続情報JC’’として送信装置22C へ出力する装置である。送信装置22C は、パラボラアンテナ23C を介して被符号分割多元接続情報JC’’を通信衛星30へ向けて送信する。
【0235】
被符号分割多元接続情報JA’’、JB’’およびJC’’は、空間上で符号分割多元接続され、通信衛星30により中継される。すなわち、通信衛星30からは、被符号分割多元接続情報JA’’、JB’’およびJC’’が多元接続(多重化)された符号分割多元接続情報JCDMA が地表へ向けて送信される。
【0236】
また、実施の形態6では、図21に示した移動体10A および移動体10B のそれぞれには、図18に示した情報受信装置90に代えて、図22に示した情報受信装置100が搭載されている。図22においては、図18の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。
【0237】
図22に示した情報受信装置100は、移動体(たとえば、移動体10A 、移動体10B )の移動速度(走行速度)を検出する速度検出機能と、通信衛星30からの符号分割多元接続情報JCDMAを受信する受信機能と、上記移動速度に基づいて、符号分割多元接続情報JCDMAから当該移動体の速度に対応する情報を抽出する情報抽出機能と、抽出された情報を表示する表示機能とを備えている。
【0238】
この情報受信装置100において、記憶部101には、図23に示したテーブルT6 が記憶されている。同図においては、図19の各部に対応する部分には同一の符号、名称を付ける。このテーブルT6 では、図19に示したタイムスロット(タイムスロットTSA 、タイムスロットTSB およびタイムスロットTSC )に代えて、PNコード(PNコードCA 、PNコードCB およびPNコードCC )が定義されている。このテーブルT6 は、移動体種別、速度区分/速度範囲、PNコードおよび提供情報/コンテンツの対応関係を定義するテーブルである。
【0239】
図22に戻り、速度区分検索部92は、速度検出部91により検出された移動速度をキーとして、記憶部101に記憶されているテーブルT6(図23参照)から、当該速度が属する速度区分を検索し、検索結果をPNコード設定部104へ渡す。
【0240】
PNコード設定部104は、速度区分検索部92により検索された速度区分に対応する、図23に示したテーブルT6 のPNコードを情報受信部103に設定する。情報受信部103は、受信した符号分割多元接続情報JCDMAと、PNコード設定部104により設定されたPNコードとの相関をとることにより、符号分割多元接続情報JCDMAから、情報(たとえば、低速移動体向け情報JA 、中速移動体向け情報JB または高速移動体向け情報JC )を抽出する。
【0241】
つぎに、実施の形態6の動作について図24に示したフローチャートを参照しつつ説明する。まず、図21に示した低速移動体向け情報JA が処理装置21A に入力されると、処理装置21A は、低速移動体向け情報JA およびPNコードCA を用いて被符号分割多元接続情報JA’’を生成した後、これを送信装置22A へ出力する。これにより、送信装置22A は、被符号分割多元接続情報JA’’をパラボラアンテナ23A を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0242】
また、中速移動体向け情報JB が処理装置21B に入力されると、処理装置21B は、中速移動体向け情報JB およびPNコードCB を用いて被符号分割多元接続情報JB’’を生成した後、これを送信装置22B へ出力する。これにより、送信装置22B は、被符号分割多元接続情報JB’’をパラボラアンテナ23B を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0243】
また、高速移動体向け情報JC が処理装置21C に入力されると、処理装置21C は、高速移動体向け情報JC およびPNコードCC を用いて被符号分割多元接続情報JC’’を生成した後、これを送信装置22C へ出力する。これにより、送信装置22C は、被符号分割多元接続情報JC’’をパラボラアンテナ23C を介して通信衛星30へ向けて送信する。
【0244】
そして、通信衛星30へ向けて送信された被符号分割多元接続情報JA’’、JB’’およびJC’’は、空間上で符号分割多元接続され、符号分割多元接続情報JCDMAとして通信衛星30により中継される。これにより、符号分割多元接続情報JCDMAは、通信衛星30により地表へ送信される。
【0245】
このとき、図21に示した移動経路Rに沿って移動している移動体10A が20km/時の移動速度で移動しており、かつ移動体10B が80km/時の移動速度で移動しているものとする。この場合、ステップSG1では、速度検出部91により移動体10A の移動速度(20km/時)が検出される。
【0246】
これにより、ステップSG2では、速度区分検索部92は、速度検出部91により検出された移動速度(20km/時)をキーとして、図23に示したテーブルT6 から、移動体10A に関する速度区分を検索する。この場合、速度区分検索部92は、テーブルT6 から速度区分として「低速度」を検索し、これをPNコード設定部104へ渡す。
【0247】
ステップSG3では、PNコード設定部104は、今回、速度区分検索部92により検索された速度区分と、前回、検索された速度区分とが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部104は、ステップSG3の判断結果を「No」として、ステップSG4へ進む。
【0248】
なお、前回、検索された速度区分と今回、検索された速度区分とが一致する場合、PNコード設定部104は、ステップSG3の判断結果を「Yes」とし、今回、速度区分検索部92により検索された速度区分に対応するPNコードを新たに設定しない。
【0249】
この場合、ステップSG4では、PNコード設定部104は、図23に示したテーブルT6 を参照することで、速度区分検索部92により検索された今回の速度区分(「低速度」)に対応するPNコードCA (図23参照)を情報受信部103に設定する。
【0250】
つぎに、ステップSG5では、情報受信部103は、アンテナ102を介して受信した符号分割多元接続情報JCDMAとPNコードCA との相関をとることにより、符号分割多元接続情報JCDMAから低速移動体向け情報JA (図21参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48では、実施の形態5と同様にして、低速移動体向け情報JA のコンテンツ名(クラシック音楽の名称)や再生時間を表示するとともに、低速移動体向け情報JA を再生する。
【0251】
一方、上述した移動体10A に搭載された情報受信装置100の動作に並行して、図21に示した移動体10B に搭載された情報受信装置100の速度検出部91は、ステップSG1の処理を実行する。すなわち、ステップSG1では、速度検出部91により移動体10B の移動速度(80km/時)が検出される。これにより、ステップSG2では、速度区分検索部92は、速度検出部91により検出された移動速度(80km/時)をキーとして、図23に示したテーブルT6 から、移動体10B に関する速度区分として「高速度」を検索し、これをPNコード設定部104へ渡す。
【0252】
ステップSG3では、PNコード設定部104は、判断結果を「No」として、ステップSG4へ進む。ステップSG4では、PNコード設定部104は、図23に示したテーブルT6 を参照することで、速度区分検索部92により検索された今回の速度区分(「高速度」)に対応するPNコードCC (図23参照)を情報受信部103に設定する。
【0253】
つぎに、ステップSG5では、情報受信部103は、アンテナ102を介して受信した符号分割多元接続情報JCDMAとPNコードCC との相関をとることにより、符号分割多元接続情報JCDMAから高速移動体向け情報JC (図21参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48では、実施の形態5と同様にして、高速移動体向け情報JC のコンテンツ名(ロック音楽の名称)や再生時間を表示するとともに、高速移動体向け情報JC を再生する。
【0254】
そして、移動体10A が加速されることにより、移動速度が20km/時から50km/時になった場合には、上述した動作と同様にして、図23に示した速度区分が「低速度」から「中速度」に変わるため、PNコード設定部104は、「中速度」に対応するPNコードCB を情報受信部103に新たに設定する。
【0255】
この場合、情報受信部103は、アンテナ102を介して受信した符号分割多元接続情報JCDMAとPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多元接続情報JCDMAから中速移動体向け情報JB (図21参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48では、実施の形態5と同様にして、低速移動体向け情報JA に代えて中速移動体向け情報JB のコンテンツ名(ジャズ音楽の名称)や再生時間を表示するとともに、中速移動体向け情報JB を再生する。
【0256】
以上説明したように、実施の形態6によれば、速度区分とPNコードとをあらかじめテーブルT6 により対応付けて、移動体の移動速度の変化に伴って、符号分割多元接続情報JCDMAから抽出される情報(低速移動体向け情報JA 等)を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができる。
【0257】
(実施の形態7)
さて、前述した実施の形態1の動作例2および実施の形態4の動作例2では、図4(b)に示したエリア/PNコードテーブルT2 および図14(c)に示したエリア/タイムスロットテーブルT4 のそれぞれにエリアAA 〜AC を定義した例について説明したが、これらのエリアAA 〜AC に代えて、図25に示したエリア#A〜エリア#Dを定義したテーブル(図示略)を用いてもよい。このテーブル(図示略)では、エリア#A〜エリア#Dに、PNコードCA 〜CD (またはタイムスロットTSA 〜タイムスロットTSD )が対応付けられている。
【0258】
図25に示した日本地図MJP において、エリア#A〜エリア#Dのそれぞれは、東側から西側にかけて並べられ、かつ一部が重複するようにして設定されている。すなわち、エリア#Aとエリア#Bとが重複するエリアは、重複エリア#ABとされており、エリア#Bとエリア#Cとが重複するエリアは、重複エリア#BCとされている。
【0259】
同様にして、エリア#Cとエリア#Dとが重複するエリアは、重複エリア#CDとされている。なお、実施の形態7の基本的な構成は、図1に示した実施の形態1の構成または図12に示した実施の形態4の構成と同一である。
【0260】
つぎに、実施の形態7の動作について図26に示したフローチャートを参照しつつ説明する。この場合、図1に示した移動中の移動体10A が図25に示したエリア#Aに存在しているものとする。この場合、移動体10A に搭載された図3に示した情報受信装置40のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図26に示したステップSH1へ進む。
【0261】
ステップSH1では、自位置算出部43は、前述した実施の形態1と同様にして、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてPNコード設定部46へ出力する。これにより、ステップSH2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、上述したテーブル(図示略)から移動体10A が存在するエリアを検索する。
【0262】
この場合、図25に示したエリア#Aに移動体10A が存在しているため、PNコード設定部46は、テーブルからエリア#Aを検索した後、ステップSH3へ進む。ステップSH3では、PNコード設定部46は、移動体10A が存在しているエリアがテーブルの中に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」としてステップSH4へ進む。
【0263】
ステップSH4では、PNコード設定部46は、移動体10A が存在しているエリアがテーブルの中に複数、存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」としてステップSH6へ進む。ステップSH6では、PNコード設定部46は、ステップSH2で、今回、検索されたエリアと、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断する。
【0264】
この場合、両者が不一致であるものとすると、PNコード設定部46は、ステップSH6の判断結果を「No」として、ステップSH7へ進む。なお、前回のエリアと今回のエリアとが一致する場合、PNコード設定部46は、ステップSH6の判断結果を「Yes」とし、情報受信部45に今回のエリアに対応するPNコードを新たに設定しない。
【0265】
この場合、ステップSH7では、PNコード設定部46は、多重化方式が時分割多重化(TDM)方式または符号分割多重化(CDM)方式のいずれかであるかを判断する。具体的には、PNコード設定部46は、あらかじめ設定される多重化方式(時分割多重化(TDM)方式または符号分割多重化(CDM)方式)を確認することにより、ステップSH7の判断を行う。この場合、PNコード設定部46は、多重化方式が符号分割多重化(CDM)方式であるものとし、ステップSH8へ進む。
【0266】
ステップSH8では、PNコード設定部46は、ステップSH2で今回、検索されたエリア#Aに対応するPNコードCA (図25参照)を情報受信部45に設定する。つぎに、ステップSH10では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCA との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点A向け情報IA (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0267】
これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA が表示される。以後、移動体10A に搭載されている情報受信装置40では、図26に示したステップSH1〜ステップSH10の処理が繰り返し実行される。
【0268】
そして、図1に示した移動中の移動体10A が図25に示した重複エリア#ABに存在すると、ステップSH2では、PNコード設定部46は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、上述したテーブル(図示略)から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、図25に示したエリア#Aおよびエリア#Bの双方に移動体10A が存在しているため、PNコード設定部46は、テーブルからエリア#Aおよびエリア#Bを検索した後、ステップSH3へ進む。
【0269】
ステップSH3では、PNコード設定部46は、判断結果を「Yes」としてステップSH4へ進む。ステップSH4では、PNコード設定部46は、移動体10A が存在しているエリアがテーブルの中に二つ(この場合、エリア#Aおよびエリア#B)存在しているため、判断結果を「Yes」としてステップSH5へ進む。
【0270】
ステップSH5では、PNコード設定部46は、図25に示したエリア#Aおよびエリア#Bのうち、移動体10A の自位置とエリア中心との距離が最短のエリアを選択する。この場合、移動体10A の自位置とエリア#Bのエリア中心OB との距離が、同自位置とエリア#Aのエリア中心OA との距離より短いものとすると、PNコード設定部46は、エリア#Bを選択した後、ステップSH6へ進む。
【0271】
ステップSH6では、PNコード設定部46は、ステップSH5で選択されたエリア#Bと、前回のエリア#Aとが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるため、PNコード設定部46は、ステップSH6の判断結果を「No」として、ステップSH7へ進む。ステップSH7では、PNコード設定部46は、多重化方式が符号分割多重化(CDM)方式であるものとし、ステップSH8へ進む。
【0272】
ステップSH8では、PNコード設定部46は、エリア#Bに対応するPNコードCB (図25参照)を情報受信部45に設定する。つぎに、ステップSH10では、情報受信部45は、アンテナ44を介して受信した符号分割多重化情報ICDM と、PNコード設定部46により設定されたPNコードCB との相関をとることにより、符号分割多重化情報ICDM から地点B向け情報IB (図1参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA に代えて地点B向け情報IB が表示される。
【0273】
なお、図1に示した移動体10A が図25に示したエリア#A〜エリア#Dの外に存在している場合、PNコード設定部46は、ステップSH3の判断結果を「No」として、ステップSH5へ進む。ステップSH5では、PNコード設定部46は、図25に示したエリア#A〜エリア#Dのうち、移動体10A の自位置とエリア中心との距離が最短のエリアを選択する。
【0274】
この場合、移動体10A の自位置とエリア#Bのエリア中心OB との距離が最短であるものとすると、PNコード設定部46は、エリア#Bを選択した後、ステップSH6へ進む。以後、上述した動作を経て、エリア外に存在している移動体10A の情報受信装置40では、地点B向け情報IB を受信した後、これを表示する。
【0275】
つぎに、図12に示した移動中の移動体10A が図25に示したエリア#Aに存在している場合について説明する。この場合、移動体10A に搭載された図13に示した情報受信装置80のGPS受信部42により、アンテナ41を介して4個のGPS衛星(図示略)から電波が受信されると、自位置算出部43は、図26に示したステップSH1へ進む。
【0276】
ステップSH1では、自位置算出部43は、前述した実施の形態4と同様にして、GPS受信部42の受信結果から移動体10A の自位置(緯度、経度)を求め、これを自位置情報IPA としてタイムスロット設定部83へ出力する。
【0277】
これにより、ステップSH2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、前述したテーブル(図示略)から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、図25に示したエリア#Aに移動体10A が存在しているため、タイムスロット設定部83は、テーブルからエリア#Aを検索した後、ステップSH3へ進む。
【0278】
ステップSH3では、タイムスロット設定部83は、移動体10A が存在しているエリアがテーブルの中に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」としてステップSH4へ進む。ステップSH4では、タイムスロット設定部83は、移動体10A が存在しているエリアがテーブルの中に複数、存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」としてステップSH6へ進む。
【0279】
ステップSH6では、タイムスロット設定部83は、ステップSH2で、今回、検索されたエリアと、前回、検索されたエリアとが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるものとすると、タイムスロット設定部83は、ステップSH6の判断結果を「No」として、ステップSH7へ進む。なお、前回のエリアと今回のエリアとが一致する場合、タイムスロット設定部83は、ステップSH6の判断結果を「Yes」とし、情報受信部82に今回のエリアに対応するタイムスロットを新たに設定しない。
【0280】
この場合、ステップSH7では、タイムスロット設定部83は、多重化方式が時分割多重化(TDM)方式または符号分割多重化(CDM)方式のいずれかであるかを判断する。具体的には、タイムスロット設定部83は、あらかじめ設定される多重化方式(時分割多重化(TDM)方式または符号分割多重化(CDM)方式)を確認することにより、ステップSH7の判断を行う。この場合、タイムスロット設定部83は、多重化方式が時分割多重化(TDM)方式であるものとし、ステップSH9へ進む。
【0281】
ステップSH9では、タイムスロット設定部83は、ステップSH2で今回、検索されたエリア#Aに対応するタイムスロットTSA (図25参照)を情報受信部82に設定する。つぎに、ステップSH10では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSA の地点A向け情報IA (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。
【0282】
これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA が表示される。以後、移動体10A に搭載されている情報受信装置80では、図26に示したステップSH1〜ステップSH10の処理が繰り返し実行される。
【0283】
そして、図12に示した移動中の移動体10A が図25に示した重複エリア#ABに存在すると、ステップSH2では、タイムスロット設定部83は、自位置算出部43からの自位置情報IPA をキーとして、上述したテーブル(図示略)から移動体10A が存在するエリアを検索する。この場合、図25に示したエリア#Aおよびエリア#Bの双方に移動体10A が存在しているため、タイムスロット設定部83は、テーブルからエリア#Aおよびエリア#Bを検索した後、ステップSH3へ進む。
【0284】
ステップSH3では、タイムスロット設定部83は、判断結果を「Yes」としてステップSH4へ進む。ステップSH4では、タイムスロット設定部83は、移動体10A が存在しているエリアがテーブルの中に二つ(この場合、エリア#Aおよびエリア#B)存在しているため、判断結果を「Yes」としてステップSH5へ進む。
【0285】
ステップSH5では、タイムスロット設定部83は、図25に示したエリア#Aおよびエリア#Bのうち、移動体10A の自位置とエリア中心との距離が最短のエリアを選択する。この場合、移動体10A の自位置とエリア#Bのエリア中心OB との距離が、同自位置とエリア#Aのエリア中心OA との距離より短いものとすると、タイムスロット設定部83は、エリア#Bを選択した後、ステップSH6へ進む。
【0286】
ステップSH6では、タイムスロット設定部83は、ステップSH5で選択されたエリア#Bと、前回のエリア#Aとが一致するか否かを判断する。この場合、両者が不一致であるため、タイムスロット設定部83は、ステップSH6の判断結果を「No」として、ステップSH7へ進む。ステップSH7では、タイムスロット設定部83は、多重化方式が時分割多重化(TDM)方式であるため、ステップSH9へ進む。
【0287】
ステップSH9では、タイムスロット設定部83は、エリア#Bに対応するタイムスロットTSB (図25参照)を情報受信部82に設定する。つぎに、ステップSH10では、情報受信部82は、アンテナ81を介して受信した時分割多重化情報ITDM から、タイムスロット設定部83により設定されたタイムスロットTSB の地点B向け情報IB (図12参照)を抽出し、これを情報表示部48へ出力する。これにより、情報表示部48には、地点A向け情報IA に代えて地点B向け情報IB が表示される。
【0288】
なお、図12に示した移動体10A が図25に示したエリア#A〜エリア#Dの外に存在している場合、タイムスロット設定部83は、ステップSH3の判断結果を「No」として、ステップSH5へ進む。ステップSH5では、タイムスロット設定部83は、図25に示したエリア#A〜エリア#Dのうち、移動体10A の自位置とエリア中心との距離が最短のエリアを選択する。
【0289】
この場合、移動体10A の自位置とエリア#Bのエリア中心OB との距離が最短であるものとすると、タイムスロット設定部83は、エリア#Bを選択した後、ステップSH6へ進む。以後、上述した動作を経て、エリア外に存在している移動体10A の情報受信装置80では、地点B向け情報IB を受信した後、これを表示する。
【0290】
なお、上述した実施の形態7においては、符号分割多重化(CDM)方式および時分割多重化(TDM)方式を採用した例について説明したが、符号分割多元接続(CDMA)方式および時分割多元接続(TDMA)方式を採用してもよい。
【0291】
以上本発明にかかる実施の形態1〜7について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこれらの実施の形態1〜7に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。前述では、実施の形態1〜7を個別的に実施する例について説明したが、二つ以上の実施の形態を組み合わせてもよい。たとえば、実施の形態3で説明したセンタ50を用いた構成は、実施の形態3以外の実施の形態に適用してもよい。
【0292】
また、実施の形態1〜7では、通信衛星30と同様の中継機能を備える中継装置を飛行船等の飛翔体に搭載し、この中継装置を介して地表に符号分割多重化情報ICDM 、符号分割多元接続情報ICDMA、時分割多重化情報ITDM または時分割多元接続情報ITDMAを地表へ送信するように構成してもよい。また、実施の形態1〜7では、移動体へ提供すべき情報としては、画像情報、文字情報、音声情報等のいかなる情報であってもよい。
【0293】
また、実施の形態1〜4および実施の形態7では、移動体へ提供すべき情報に対応付けられたPNコードまたはタイムスロットを、位置(地点A位置PA 等)またはエリア(エリアAA 等)に対応付けた例について説明したが、この例に限られることなく、実施の形態5および6で説明したように、位置またはエリア以外の情報(移動体に関連する一切の移動体関連情報(たとえば、移動体の移動速度))とPNコード(またはタイムスロット)とを対応付けるようにしてもよい。
【0294】
移動体関連情報の具体例としては、つぎの(1)項〜(5)項の情報が挙げられる。
(1)移動体の状態を示す情報
(移動速度、加速度、移動方向、移動距離、燃料量、エンジン回転数等)
(2)移動体で観測可能な情報
(気温、湿度、気圧、振動、照度、紫外線量、騒音量、NOx 量、雨量、
電磁波強度、放射線量等)
(3)移動体の機能に関するオン情報
(ライトオン、ワイパーオン、バックギアオン、サイドブレーキオン、
エアコンオン、オーディオ装置オン、空気清浄機オン等)
(4)移動体が位置する場所の外部環境情報
(高度、傾斜度、路面状態、道路種別(高速道、国道、県道)、
道路番号等)
(5)移動体の搭乗者、運転者に関する情報
(年齢、若者、中高年者、高齢者、性別、職業、住所等)
【0295】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、2にかかる発明によれば、上空の中継装置から多重情報を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、原理上、送信局の設置数が最低1局で足りるため、コストを下げることができるという効果を奏する。
【0296】
また、請求項1、5にかかる発明によれば、抽出情報と移動体の存在し得る位置情報とをあらかじめテーブルにより対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置とコンテンツ情報とを対応付けて、移動体の移動に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができるという効果を奏する。
【0297】
また、請求項2、6にかかる発明によれば、抽出情報と移動体の存在し得るエリア情報とをあらかじめテーブルにより対応付けるとともに、間接的に、移動体の自位置とコンテンツ情報とを対応付けて、移動体の移動に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができるという効果を奏する。
【0298】
また、請求項3にかかる発明によれば、移動体の自位置の情報に対応する位置情報および抽出情報に関する検索機能を一つの検索局に持たせ、テーブルを一つの記憶手段に記憶させるようにしたので、該テーブルのメンテナンスを楽に行うことができるという効果を奏する。
【0299】
また、請求項4にかかる発明によれば、移動体の自位置の情報に対応するエリア情報および抽出情報に関する検索機能を一つの検索局に持たせ、テーブルを一つの記憶手段に記憶させるようにしたので、該テーブルのメンテナンスを楽に行うことができるという効果を奏する。
【0300】
また、請求項5〜8にかかる発明によれば、上空の中継装置から多重情報を地表に向けて送信することで、従来のハイウェイラジオ等に比して、極めて広い範囲に亘って情報提供を行うことができ、原理上、多重情報(コンテンツ情報)を送信する送信局の設置数が最低1局で足りるため、コストを下げることができるという効果を奏する。
【0301】
また、請求項7にかかる発明によれば、移動体関連情報と抽出情報とをあらかじめテーブルにより対応付けて、移動体関連情報の変化に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができるという効果を奏する。
【0302】
また、請求項8にかかる発明によれば、移動速度と抽出情報とをあらかじめテーブルにより対応付けて、移動速度の変化に伴って、抽出されるコンテンツ情報を自動的に変化させるようにしたので、従来のオンデマンド型の情報提供システムに比して、利用者の使い勝手が格段に良くなるため、情報提供サービスの質を向上させることができるという効果を奏する。
【0303】
また、請求項9にかかる発明によれば、複数のコンテンツ情報を多重化する方式として符号分割多重化方式または時分割多重化方式を採用しているため、符号分割多重化方式または時分割多重化方式の多重原理上、送信局の設置数が1局のみで足りるため、マイクロセル方式を採用していた従来のハイウェイラジオ、VICS等に比して、飛躍的にコストを下げることができるという効果を奏する。
【0304】
また、請求項10にかかる発明によれば、複数のコンテンツ情報を多重化する方式として符号分割多元接続方式または時分割多元接続方式を採用しているため、符号分割多元接続方式または時分割多元接続方式の多重原理上、送信局の設置数がコンテンツ情報の数に対応する局数で足りるため、マイクロセル方式を採用していた従来のハイウェイラジオ、VICS等に比して、コストを下げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】図1に示した地点Aおよび地点Bを含む地図Mを示す図である。
【図3】同実施の形態1で用いられる情報受信装置40の構成を示すブロック図である。
【図4】同実施の形態1で用いられる位置/PNコードテーブルT1 およびエリア/PNコードテーブルT2 を示す図である。
【図5】同実施の形態1の動作例1を説明するフローチャートである。
【図6】図3に示した情報表示部48の表示画面Gの一例を示す図である。
【図7】同実施の形態1の動作例2を説明するフローチャートである。
【図8】本発明にかかる実施の形態2の構成を示す図である。
【図9】本発明にかかる実施の形態3の構成を示す図である。
【図10】同実施の形態3で用いられる情報受信装置60の構成を示すブロック図である。
【図11】同実施の形態3の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明にかかる実施の形態4の構成を示す図である。
【図13】同実施の形態4で用いられる情報受信装置80の構成を示すブロック図である。
【図14】同実施の形態4におけるタイムスロットTSA 〜TSC 、位置/タイムスロットテーブルT3 およびエリア/タイムスロットテーブルT4 を示す図である。
【図15】同実施の形態4の動作例1を説明するフローチャートである。
【図16】同実施の形態4の動作例2を説明するフローチャートである。
【図17】本発明にかかる実施の形態5の構成を示す図である。
【図18】同実施の形態5で用いられる情報受信装置90の構成を示すブロック図である。
【図19】同実施の形態5で用いられるテーブルT5 を示す図である。
【図20】同実施の形態5の動作を説明するフローチャートである。
【図21】本発明にかかる実施の形態6の構成を示す図である。
【図22】同実施の形態6で用いられる情報受信装置100の構成を示すブロック図である。
【図23】同実施の形態6で用いられるテーブルT6 を示す図である。
【図24】同実施の形態6の動作を説明するフローチャートである。
【図25】本発明にかかる実施の形態7を説明する図である。
【図26】同実施の形態7の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10A 、10B 移動体
20 情報送信局
30 通信衛星
40 情報受信装置
43 自位置算出部
45 情報受信部
46 PNコード設定部
47 記憶部
20A 〜20C 情報送信局
50 センタ
52 送受信装置
53 制御装置
54 記憶装置
60 情報受信装置
62 センタ用送受信部
63 PNコード設定部
80 情報受信装置
82 情報受信部
83 タイムスロット設定部
84 記憶部
90 情報受信装置
91 速度検出部
92 速度区分検索部
93 記憶部
94 タイムスロット設定部
100 情報受信装置
101 記憶部
103 情報受信部
104 PNコード設定部
Claims (11)
- 上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、
前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置と、
前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局と、
を備え、
前記情報受信装置は、
前記多重情報を受信する受信手段と、
前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段と、
前記自位置の情報を前記検索局へ送信し、前記検索局から送信された前記抽出情報を受信する送受信手段と、
前記抽出情報に基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段と、
を備え、
前記検索局は、
前記送受信手段から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、
前記抽出情報と前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記テーブルから、前記自位置の情報に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応する抽出情報を検索する検索手段と、
前記抽出情報を前記送受信手段へ送信する検索局側送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。 - 上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、
前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置と、
前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局と、
を備え、
前記情報受信装置は、
前記多重情報を受信する受信手段と、
前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段と、
前記自位置の情報を前記検索局へ送信し、前記検索局から送信された前記抽出情報を受信する送受信手段と、
前記抽出情報に基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段と、
を備え、
前記検索局は、
前記送受信手段から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、
前記抽出情報と前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記テーブルから、前記自位置の情報に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応する抽出情報を検索する検索手段と、
前記抽出情報を前記送受信手段へ送信する検索局側送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。 - 上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局とそれぞれ接続されるとともに、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置であって、
前記多重情報を受信する受信手段と、
前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段と、
前記自位置の情報を、前記抽出情報と前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報もしくは前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルから前記自位置の情報に対応する位置情報もしくはエリア情報を検索した後に該位置情報もしくはエリア情報に対応する抽出情報を検索する前記検索局へ送信し、前記検索局から送信された前記抽出情報を受信する送受信手段と、
前記抽出情報に基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする情報受信装置。 - 上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置とそれぞれ接続され、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局であって、
前記移動体の自位置を検出する前記情報受信装置から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、
前記抽出情報と前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記テーブルから、前記自位置の情報に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応する抽出情報を検索する検索手段と、
前記抽出情報に基づいて前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する前記情報受信装置へ、前記検索した抽出情報を送信する検索局側送信手段と、
を備えることを特徴とする検索局。 - 上空の中継装置を介して、移動体へ提供すべき複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を地表へ送信する送信局と、前記移動体に搭載され、前記多重情報を受信する情報受信装置とそれぞれ接続され、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられる抽出情報を検索する検索局であって、
前記移動体の自位置を検出する前記情報受信装置から送信された前記自位置の情報を受信する検索局側受信手段と、
前記抽出情報と前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記テーブルから、前記自位置の情報に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応する抽出情報を検索する検索手段と、
前記抽出情報に基づいて前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する前記情報受信装置へ、前記検索した抽出情報を送信する検索局側送信手段と、
を備えることを特徴とする検索局。 - 移動体に搭載され、上空の中継装置を介して地表へ送信されかつ複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を受信する受信手段と、
前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段と、
前記複数のコンテンツ情報を多重化する際にコンテンツ情報単位で用いられ、かつ、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられるPNコード又はタイムスロットと前記移動体が存在し得る位置に関する位置情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記テーブルから、前記自位置に対応する位置情報を検索した後、該位置情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記PNコード又はタイムスロットに基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする情報受信装置。 - 移動体に搭載され、上空の中継装置を介して地表へ送信されかつ複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を受信する受信手段と、
前記移動体の自位置を検出する自位置検出手段と、
前記複数のコンテンツ情報を多重化する際にコンテンツ情報単位で用いられ、かつ、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられるPNコード又はタイムスロットと前記移動体が存在し得るエリアに関するエリア情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記テーブルから、前記自位置に対応するエリア情報を検索した後、該エリア情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記PNコード又はタイムスロットに基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする情報受信装置。 - 移動体に搭載され、上空の中継装置を介して地表へ送信されかつ複数のコンテンツ情報が多重化された多重情報を受信する受信手段と、
前記移動体に関連する移動体関連情報を収集する収集手段と、
前記複数のコンテンツ情報を多重化する際にコンテンツ情報単位で用いられ、かつ、前記多重情報からコンテンツ情報を抽出するのに用いられるPNコード又はタイムスロットと前記移動体関連情報との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶手段と、
前記収集手段により収集された前記移動体関連情報をキーとして、前記テーブルから、該移動体関連情報に対応するPNコード又はタイムスロットを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記PNコード又はタイムスロットに基づいて、前記受信手段により受信された前記多重情報からコンテンツ情報を抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする情報受信装置。 - 前記移動体関連情報は、前記移動体の移動速度であることを特徴とする請求項8に記載の情報受信装置。
- 前記多重情報は、符号分割多重化方式または時分割多重化方式により多重化されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の情報受信装置。
- 前記多重情報は、符号分割多元接続方式または時分割多元接続方式により多重化されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の情報受信装置。
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