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JP4112558B2 - 提灯類製作材料 - Google Patents
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JP4112558B2 - 提灯類製作材料 - Google Patents

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Description

本願発明は、提灯類を製作するための各種材料をセットにした提灯類製作材料に関するものである。尚、本願でいう提灯類とは、例えば照明器具の外囲いとして使用されるものや、単に室内装飾用(インテリヤ提灯)として使用されるものがある。
提灯類は、古き時代には照明用の実用品として使用されていたが、今日においては、例えばお祭り等の特殊な行事のときに使用したり、あるいは室内装飾用(インテリヤ提灯)として使用する程度に留まっているのが現状である。
ところで、近年、古き良きものを伝統工芸として継承して行こうとする機運が高まっており、提灯の分野においても複数の県で伝統工芸品として認定されている。
ところが、実際に提灯を製作するには、特殊な組型を用い(精巧な多数枚(8枚1組)の型板を使用している)、組立てた組型の各型板の外周にヒゴを巻付け、その外側に貼紙を貼着した後、組型を解体して提灯を製作するが、各製作工程に熟練を要するとともに、高価な組型を用意する必要があるので、一般人には到底製作できないものであった。
他方、例えば児童等に提供する提灯製作用の教材として、実用新案登録第3030740号公報(特許文献1)に示されるものがある。この公知例の提灯製作用教材(考案の名称;製作用提灯キット)は、外側縁を円弧形状にした複数枚(8枚)の型板と、各型板の上下をそれぞれ等間隔に位置決めした状態で保持する係止板及び固定リング(それぞれ一対ある)と、2枚の張輪と、所定面積の貼紙と、該貼紙から所定形状の表紙を切り抜くための型紙と、組立てた各型板の外周に巻付ける所定長さのヒゴ、等を1セットにして構成されている。そして、これらの各材料からなる提灯製作用教材は、実際の提灯製作手順に従って、予め貼紙から型紙形状の表紙を所定枚数裁断しておき、組型(各型板、係止板、固定リング等)を組立て、各型板の外周にヒゴを螺旋状に巻付け、上下固定リングの各外周面にそれぞれ張輪を取付け、巻付けヒゴの外側に各表紙を貼付け(糊付けし)、該糊が乾いた後に固定リング及び係止板を外し、各型板を1枚ずつ抜き外せば、提灯の製作が完了する。
実用新案登録第3030740号公報
ところで、上記した公知例(実用新案登録第3030740号公報)の提灯製作用教材では、次のような問題があった。
(1) 提灯を製作するのに、提灯本体の材料(貼紙及びヒゴ)のほかに、組型(8枚の型板、2枚の係止板及び2つの固定リング)や表紙切り抜き用の型紙等の多くの種類の補助部材が必要であり、提灯の製作コストが高くつく。
(2) 提灯の製作工程(組型の組立て、各表紙の切り抜き、ヒゴの巻付け、各張輪の組付け、各表紙の貼付け、組型の解体等)が繁雑で、製作に時間がかかるとともにかなりの熟練を要する。
(3) 組型が定形であるので、1種類の形状・大きさの提灯しか製作できず、教材としておもしろ味に欠ける。
そこで、本願発明は、提灯類の製作にあたって上記の諸問題点を改善し得るようにした提灯類製作材料を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、提灯類を製作するための提灯類製作材料を対象にしている。又、本願の提灯類製作材料は、実際に使用する提灯類を製作できるほかに、実際に提灯類として使用しないが提灯類製作用の教材として使用する場合もある。
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明の提灯類製作材料は、製作すべき提灯類の外周面を被覆する貼紙と、該貼紙に接着される複数本(限定するものではないが、例えば4〜6本)の補強細棒とをセットにしたものである。
貼紙は、製作すべき提灯類の大きさに応じた適宜の面積を有している。又、この貼紙は、折曲したり(折り目をつける)裁断したりすることができるとともに、適度の撓み強度(いわゆる「腰」)を有するものが好ましい。尚、この貼紙の材料としては、和紙が一般的であるが、普通の洋紙やプラスチックシート等も使用可能である。
補強細棒は、通称ヒゴと称されているもので、製作された提灯類の補強骨となるものである。この補強細棒は、例えば直径が1〜2mm程度の細径で丸棒状のものが一般的であるが、角棒状のものや細幅板状のものも採用可能である。又、この各補強細棒の長さは、製作すべき提灯類の周囲長さとほぼ同長さ(貼紙の一辺長さとほぼ同長さ)に設定することが好ましい。尚、この補強細棒の材料は、竹、木、プラスチック等で比較的撓み強度があるものがよい。
又、各補強細棒には、それぞれ所定小長さ間隔をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部を形成している。この各折り目加工部は、補強細棒の径方向の一部を切除して、その切除部分で折り曲げ易くしたものである。尚、各折り目加工部の間隔は、製作される提灯類の周囲長さにもよるが、例えば1〜3cm間隔が適当である。
この請求項1の提灯類製作材料は、貼紙と各補強細棒とを別体にした状態で提供される。そして、この提灯類製作材料を使用して提灯類を製作するには、展張させた貼紙の上に、所定本数(例えば4〜6本)の補強細棒を、所定高さ間隔をもって相互に平行に向けて接着させる。その場合、少なくとも貼紙の上縁部及び下縁部にはそれぞれ補強細棒を位置させるようにする。又、各補強細棒の接着は、該補強細棒に形成している折り目加工部が貼紙とは反対側に露出する姿勢で且つ各補強細棒の一端を貼紙の一側端に揃えて位置決めされる。このとき、貼紙の他方の側縁には、各補強細棒の他端から僅かにはみ出す糊代部が形成されるようにするとよい。この状態では、各補強細棒のそれぞれの折り目加工部が補強細棒長さ方向と直交方向の同位置に並ぶように位置決めされる。尚、補強細棒の貼紙への接着方法としては、補強細棒を直接糊付けしてもよく、あるいは細幅の両面接着テープで接着させるようにしてもよい。
そして、形成すべき所望の提灯類の形状に応じて、各補強細棒についてそれぞれ所定位置にある複数箇所(1本の補強細棒につき2箇所以上)の折り目加工部を折曲して(このとき当該各折曲部位の貼紙も折曲される)、貼紙を筒状に成形した後、該貼紙の一端側縁(糊代部)を他端側縁に糊付けすることで、筒状の提灯類を製作することができる。尚、各補強細棒について、例えば2箇所を折曲して環状にすると該補強細棒が平面三角形になり、3箇所を折曲して環状にすると該補強細棒が平面四角形になり、同様に折曲箇所数を多くすることで該補強細棒を折曲箇所数より1つ多い多角形にすることができる。又、各補強細棒部分を正多角形にするには、折曲される各辺の長さ(一辺に有する折り目加工部の個数)を同じにする必要があるが、補強細棒に形成されている折り目加工部の個数(両端を除く)が所望の多角形の辺の数の正数倍から1を減じた数になるように、端部寄りの適宜の位置にある折り目加工部で切断して各補強細棒の長さを調節する。尚、この場合、貼紙のはみ出し部分も切除する。
ところで、貼紙には、隣接する各補強細棒の上下対応位置にある折曲部(折曲させた折り目加工部)を結ぶ位置に折り線が現出するようになる。そして、例えば上下2本の補強細棒の上下同位置にある各折り目加工部を折曲すると、貼紙に現出する折り線が鉛直方向に向き、同じく上下2本の補強細棒の上下にずれた位置にある各折り目加工部を折曲すると、貼紙に現出する折り線が斜め方向に向くようになる。従って、各補強細棒の折り位置を変化させることで、色々な形状の提灯類に成形できる。
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明の提灯類製作材料は、製作すべき提灯類の外周面を被覆し得る面積を有する1枚ものの貼紙の片面に、所定小長さ間隔をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部を形成している複数本の補強細棒を、所定高さ間隔をもって平行に接着させていることを特徴としている。
即ち、この請求項2の提灯類製作材料は、上記請求項1における、貼紙に各補強細棒を所定高さ間隔をもって平行に接着させたもので、該貼紙と補強細棒とを一体化させた状態で提供される。尚、この請求項2で使用される各補強細棒は、請求項1の場合と同様に竹、木又はプラスチック材料製であり、折曲用の折り目加工部はそれぞれ径方向の一部を切除して形成したものである。又、この請求項2の提灯類製作材料も、上記請求項1のものと同様に、各補強細棒の所定折り目加工部を折曲することで、所望の形状の提灯類を製作できる。
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、上記請求項2の提灯類製作材料において、各補強細棒の左端及び右端に、別の提灯用材料の各補強細棒の右端又は左端を連結する凹凸嵌合部を形成していることを特徴としている。
この請求項3の提灯類製作材料では、2つの補強細棒付き貼紙を、各側のそれぞれの補強細棒の端部同士(凹凸嵌合部同士)をそれぞれ凹凸嵌合させることにより、2つの提灯類製作材料を左右に連続させて1枚の大面積にすることができる。尚、継ぎ足し側の提灯類製作材料は、必要長さだけ裁断したものを使用することができる。
この請求項3の提灯類製作材料では、別の提灯類製作材料(全部又は一部)を継ぎ足すことにより、径の大きな提灯類を製作できる。
本願請求項4の発明
本願請求項4の提灯類製作材料は、1つのセットで形状の異なる提灯類を何度も再製することができるようにしたものである。即ち、この請求項4の提灯類製作材料は、製作すべき提灯類の外周面を被覆し得る面積を有する貼紙の片面に、柔軟性を有し復元可能な細棒状で且つ所定小長さ間隔(例えば1〜3cm間隔)をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部を形成しさらに内部に補強細棒を出し入れ自在に保持し得る空間部を設けた複数本の細棒保持材を、所定高さ間隔をもって平行に接着させているとともに、各細棒保持材の空間部内に収容される切断可能な複数本の補強細棒をセットにしたことを特徴としている。
貼紙は、請求項1〜3に使用されているものと同じである。
細棒保持材は、柔軟性を付与するために、軟質ゴム(又は軟質プラスチック)のような材質のもので成形されている。又、この細棒保持材内の空間部は、該細棒保持材の全長に亘って連続させている。尚、この空間部は、断面をC形にして、スリット状の開口部からでも補強細棒を出し入れし得るようにするとよい。細棒保持材の各折り目加工部は、小範囲の部分を切除して曲げ易くしたものである。この各細棒保持材は、貼紙の片面に、上記請求項2の補強細棒と同様に接着されている。そして、この各細棒保持材は、空間部内に補強細棒を入れていない状態では、それぞれの折り目加工部で貼紙ごと折曲させることができるとともに、その折曲部分を延ばせば貼紙ごと元の直線状に復帰させることができるようになっている。尚、各細棒保持材を貼紙に接着させただけのものでは、該細棒保持材に強度が乏しいので、提灯類として成形したときに保形性を維持できない。
細棒保持材の空間部内に保持させる補強細棒としては、竹ヒゴのような細い丸棒材が好ましい。尚、この補強細棒は、長尺のものを使用時にハサミ等で細棒保持材の折曲一辺長さよりやや短い長さに切断して用いる。
この請求項4の提灯類製作材料では、製作すべき提灯類の形状に応じて、各細棒保持材についてそれぞれ複数の折曲予定位置(折り目加工部が折曲予定位置となる)を選定し、長尺の補強細棒を、隣接する2つの折曲予定位置間(あるいは細棒保持材の端部から第1折曲予定位置まで)の長さよりやや短い長さに切断して、必要本数の短細棒を形成しておく。そして、各短細棒を折曲予定位置の折り目加工部にかからないようにして、それぞれ細棒保持材の空間部内に収容・保持させる。この状態では、各細棒保持材の折曲予定位置(短細棒が入っていない)は自由に折曲できるが、細棒保持材における短細棒が入っている部分は折曲できない。そして、各細棒保持材のそれぞれ折曲予定位置を貼紙ごと折曲させて、上記請求項1の場合と同様に予め予定していた形状の筒形(提灯類)に製作する。この成形状態では、細棒保持材の各折曲部間に短細棒が保持されているので、筒形形状の保形性は確保されている。尚、所定の形状に成形した後、異なる形状にやり代える場合には、貼紙の糊代部は接着させないでおく。
そして、所定形状に成形した後、異なる形状にやり代える場合は、各細棒保持材の折曲させていた部分を貼紙とともに直線状に延ばし(貼紙も平面状態になる)、新しく製作すべき提灯類の形状に応じて、各細棒保持材についてそれぞれ新しく折曲予定位置を選定して、各短細棒をそれぞれ折曲予定位置の折り目加工部にかからないように移動させ(又は取外して別の長さの短細棒を空間部内に入れる)、各細棒保持材の新しい各折曲予定位置をそれぞれ貼紙とともに折曲させることで、異なる形状の提灯類を製作できる。
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1の発明の提灯類製作材料は、製作すべき提灯類の外周面を被覆する貼紙と、該貼紙に接着される複数本の補強細棒とのセットであって、各補強細棒にそれぞれ所定小長さ間隔をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部を形成している。
そして、提灯類を製作するには、貼紙の片面に複数本の補強細棒を所定間隔をもって平行に接着させ、各補強細棒の所定複数箇所の折り目加工部をそれぞれ折曲し、貼紙の側縁部同士(糊代部)を接着させることで、所望形状の提灯類を製作できる。
従って、この請求項1の提灯類製作材料では、次の(1)〜(4)のような効果がある。
(1) 材料(貼紙と複数本の補強細棒)が安価であり、且つ組型のような製作補助具なしで製作できるので、製造コストが極めて安価となる。
(2) 各補強細棒に所定小長さ間隔をもって複数箇所に折り目加工部を形成しているので、該折り目加工部を折曲させることで筒形形状に成形でき、提灯類の製作作業が極めて容易となる。
(3) 各補強細棒の折り目加工部は、径方向の一部を切除して形成しているので、補強細棒として竹、木又はプラスチック材料を使用したものであっても、容易に折り曲げることができる。
(4) 各補強細棒について折曲すべき折り目加工部を選択することで、色々な形状に成形できるので、単一の提灯類製作材料で各種形状の提灯類を製作できる(異なる形状ごとの材料を準備する必要がない)。尚、このことは、例えば児童等に提灯類製作用の教材として提供する場合は、共通の提灯類製作材料を配布するだけで各人が好みに応じた形状の提灯類を製作することができ、製作への興味を倍加させることができる。
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明は、上記請求項1の提灯類製作材料において、予め貼紙の片面に複数本の補強細棒を接着させたものである。
従って、この請求項2の提灯類製作材料では、上記請求項1の効果に加えて、提灯類製作時に各補強細棒を貼紙に接着させるという手間が不要になり、提灯類製作の作業時間が短くて済むという効果がある。
又、提灯類製作用の教材として提供する場合には、例えば低学年の児童では補強細棒を貼紙に接着する際に失敗する(うまく接着できない)ことが考えられるが、予め補強細棒を貼紙に接着させておけば、低学年の児童でも失敗することなく所望形状の提灯類を製作することができるという効果もある。
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明は、上記請求項2の提灯類製作材料において、各補強細棒の左端及び右端に、別の提灯用材料の各補強細棒の右端又は左端を連結する凹凸嵌合部を形成しているので、複数の提灯類製作材料を左右に連続させることができる。
従って、この請求項3の提灯類製作材料では、上記請求項2の効果に加えて、複数の提灯類製作材料を左右に連結して大面積状態で使用することができ、それによって周囲外形を大きくした提灯類を製作できる(形状のバリエーションを多くできる)という効果がある。
本願請求項4の発明の効果
本願請求項4の発明の提灯類製作材料は、製作すべき提灯類の外周面を被覆し得る貼紙の片面に、柔軟性を有し復元可能な細棒状で且つ所定小長さ間隔をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部を形成しさらに内部に補強細棒を出し入れ自在に保持し得る空間部を設けた複数本の細棒保持材を所定高さ間隔をもって平行に接着させているとともに、各細棒保持材の空間部内に収容される切断可能な複数本の補強細棒をセットにしている。
そして、この請求項4の提灯類製作材料では、各細棒保持材の空間部内に、それぞれ折曲予定位置にある折り目加工部にかからないようにして各短細棒(補強細棒を切断したもの)を入れて、その各短細棒収容部分の細棒保持材の保形性を維持させた状態で、各折曲予定位置の折り目加工部をそれぞれ折曲させることにより、所望の形状の提灯類に成形できる。又、所定形状に成形した後、貼紙を広げて各短細棒の位置をずらすことにより各折曲予定位置を変更でき、異なる形状の提灯類に成形できる。
従って、この請求項4の提灯類製作材料では、上記請求項2の提灯類製作材料と同様に所望の各種形状の提灯類を製作できるという効果があるとともに、単一のもので繰り返し異なる形状の提灯類に成形でき、特に提灯類製作用の教材として使用する場合には、利用価値が大きいという効果がある。
以下、図1〜図20を参照して本願のいくつかの実施例を説明すると、図1には第1実施例(請求項1に対応する)の提灯類製作材料を示し、図2〜図3には図1の提灯類製作材料の組付け状態(請求項2に対応するする状態)を示し、図4〜図13には図2の提灯類製作材料の各種使用例(第1〜第5使用例)を示し、図14〜図16には第2実施例(請求項3に対応する)の提灯類製作材料を示し、図17〜図20には第3実施例(請求項4に対応する)の提灯類製作材料を示している。
図1に示す第1実施例の提灯類製作材料は、製作すべき提灯類の外周面を被覆する1枚ものの貼紙1と、該貼紙1に接着される複数本(図1例では5本)の補強細棒2,2・・とをセットにして構成されている。この図1の提灯類製作材料では、貼紙1と各補強細棒2,2・・とは、別体の状態で提供される。
貼紙1は、製作すべき提灯類の大きさに応じた適宜の矩形面積を有している。図1の提灯類製作材料の貼紙1では、提灯類の周方向となる横長さと提灯類の高さ方向となる縦長さの比がほぼ2:1のものを使用している。又、この貼紙1は、折曲したり(折り目をつける)裁断したりすることができるとともに、適度の撓み強度(いわゆる「腰」)を有している。尚、この貼紙1の材料としては、和紙が一般的であるが、普通の洋紙やプラスチックシートも使用可能である。
各補強細棒2,2・・は、製作された提灯類の補強骨(通称ヒゴと称されている)となるものである。この第1実施例では、各補強細棒2として、例えば直径が1〜2mm程度の細径で丸棒状のものが採用されている。尚、この各補強細棒2の材料は、竹、木、プラスチック等で比較的撓み強度があるものがよい。
各補強細棒2,2・・の長さは、製作すべき提灯類の周囲長さとほぼ同長さに設定されている。尚、図1のものでは、貼紙1の一側縁部に糊代部12を設けるために、各補強細棒2の長さを貼紙1の横長さより糊代幅W(W=5〜10mm程度)だけ短くしている。
各補強細棒2,2・・には、それぞれ所定小長さ間隔P(例えばP=1〜3cm)をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部21,21・・を形成している。この各折り目加工部21,21・・は、図3に拡大図示するように、補強細棒2の径方向の一部を切除(鈍角形状に切除)して、その切除部分で折り曲げ易くしたものである。尚、この図1のものでは、1本の補強細棒2につき、等間隔で15箇所に折り目加工部21,21・・を形成しており、補強細棒2の全長を各折り目加工部21で16等分している。
図1の提灯類製作材料は、貼紙1と各補強細棒2,2・・とを別体にした状態でセットとして提供できる。その場合、提灯類製作者等が、図2に示すように貼紙1上に各補強細棒2,2・・を接着させる作業を行う。尚、各補強細棒2,2・・の貼紙1への接着方法としては、補強細棒2を直接糊付けしてもよいが、図3に示すように細幅の両面接着テープ3で接着させるようにしてもよい。
又、図1の提灯類製作材料(貼紙1と各補強細棒2とが別体)は、図2に示すように、予め貼紙1の片面に各補強細棒2,2・・を接着させた状態で提供することもできる。この図2の場合は、5本の各補強細棒2,2・・を貼紙1の片面に所定等高さ間隔H(H=貼紙1の縦長さの1/4)をもって平行に向く姿勢で接着されている。
図2に示す提灯類製作材料(補強細棒付き貼紙)では、各補強細棒2,2・・は、各折り目加工部21,21・・が貼紙1とは反対側に露出する姿勢で接着されている。又、各補強細棒2,2・・は、それらの一端を貼紙1の一側端に揃えて位置決めされている。この状態では、各補強細棒2,2・・のそれぞれの折り目加工部21,21・・が補強細棒長さ方向と直交方向の同位置に並ぶように位置決めされる。尚、このとき、貼紙1の他方の側縁には、各補強細棒2,2・・の他端から僅かにはみ出す糊代部12を残している。
図2の提灯類製作材料は、各補強細棒2,2・・について任意の折り目加工部21,21・・でそれぞれ内側に折曲することができるようになっている(例えば図3参照)。尚、補強細棒2を折り目加工部21で折曲すると、図3に鎖線図示するように、当該折曲部位の貼紙1も補強細棒2とともに折曲される。
図2の提灯類製作材料は、図4〜図13に示す各使用例のように、単一のもので各種形状の提灯類を製作できる。尚、図4及び図5には第1使用例、図6及び図7には第2使用例、図8及び図9には第3使用例、図10及び図11には第4使用例、図12及び図13には第5使用例、をそれぞれ示している。又、図4、図6、図8、図10、図12の各図において、各折り目加工部21,21・・のうち黒く塗り潰している部分がそれぞれ折曲予定位置の折り目加工部であり、符号11の各点線部分が立体成形したときの貼紙1に形成される折り線となるものである。尚、貼紙1の側縁部にある点線部分(符号13)は糊代部12の折り線となる。
図4の第1使用例では、各補強細棒2,2・・における折曲予定位置を、補強細棒の全長を4等分する各位置の3箇所で、上下同位置にある各折り目加工部21,21・・(塗り潰し部分)に設定している。そして、それらの折曲予定位置(塗り潰し部分の各折り目加工部21,21・・)をそれぞれ谷折りして、各補強細棒2,2・・をそれぞれ平面正方形状に折曲し(貼紙1が四角筒状に折曲される)、糊代部12を貼紙1の側縁外面に接着させる。この場合は、各補強細棒2,2・・が正方形状態で上下に完全重合しているので、図5に示す四角直筒状の提灯類が製作される。
図6の第2使用例では、各補強細棒2,2・・における折曲予定位置を、三つ置きの各折り目加工部21であって上段側補強細棒から下段側補強細棒にかけて順次折り目加工部を1ピッチ(図1の寸法Pの長さ)ずつずらせた位置にある各折り目加工部(塗り潰し部分)に設定している。この場合、上下各補強細棒2,2・・の折曲予定位置を結ぶ線が傾斜状態の直線状になる(各折り線11,11・・の連続線)。そして、それらの折曲予定位置(塗り潰し部分の各折り目加工部21,21・・)をそれぞれ谷折りして、各補強細棒2,2・・をそれぞれ平面正方形状に折曲し、糊代部12を貼紙1の側縁外面に接着させる。この場合は、図7に示すように正方形の各補強細棒2,2・・の向きが水平面内で順次少しずつ(角度22.5°ずつ)位置ずれしており、従って、図7に示すように捩れた四角筒状の提灯類が製作される。
図8の第3使用例では、各補強細棒2,2・・における折曲予定位置を、三つ置きの各折り目加工部21であって上段側補強細棒の折曲予定位置と下段側補強細棒の折曲予定位置とが順次ジグザグになる位置の各折り目加工部21,21・・(塗り潰し部分)に設定している。そして、それらの折曲予定位置(塗り潰し部分の各折り目加工部21,21・・)をそれぞれ谷折りして、各補強細棒2,2・・をそれぞれ平面正方形状に折曲し、糊代部12を貼紙1の側縁外面に接着させる。この場合は、図9に示すように正方形の各補強細棒2,2・・の向きが水平面内で順次角度45°ずつ位置ずれしており、従って、図9に示すように貼紙1の周面に凹凸のある筒状の提灯類が製作される。
図10の第4使用例では、上から3本までの各補強細棒2,2,2のみを折曲させるもので、該3本の補強細棒2,2,2における折曲予定位置を、三つ置きの各折り目加工部21であって上段側補強細棒の折曲予定位置と下段側補強細棒の折曲予定位置とが順次ジグザグになる位置の各折り目加工部21,21・・(塗り潰し部分)に設定している。尚、この第4使用例では、上から4本目と5本目の各補強細棒2,2は、それぞれ円形環状に曲げるものの角出しはしない。そして、上3本の各補強細棒2,2,2の各折曲予定位置(塗り潰し部分の各折り目加工部21,21・・)をそれぞれ谷折りするとともに、下2本の各補強細棒2,2をそれぞれ円形に曲げ、糊代部12を貼紙1の側縁外面に接着させる。この場合は、図11に示すように上半部の外面に凹凸形状ができる一方、下半部の外面が円形筒状の提灯類が製作される。
図12の第5使用例は、図13に示すように平面正三角形の筒状の提灯類を製作するもので、この場合は、各補強細棒2,2・・の全長(16ピッチある)を3等分するために、折り目加工部21の1ピッチ分(図1の寸法Pの長さ)の幅を切断線Mで切断して除去する(各補強細棒2の折り目加工部21が14箇所になって各補強細棒2の長さが15ピッチになり、3の正数倍になる)。そして、各補強細棒2,2・・における折曲予定位置を、補強細棒の全長を3等分する各位置の2箇所で、上下同位置にある各折り目加工部21,21・・(塗り潰し部分)に設定し、それらの折曲予定位置(塗り潰し部分の各折り目加工部21,21・・)をそれぞれ谷折りして、各補強細棒2,2・・をそれぞれ平面正三角形状に折曲し(貼紙1が三角筒状に折曲される)、糊代部12を貼紙1の側縁外面に接着させる。この場合は、各補強細棒2,2・・が正三角形状態で上下に完全重合しており、図13に示す三角直筒状の提灯類が製作される。
尚、図2の提灯類製作材料は、上記第1〜第5使用例のほかに、各補強細棒2,2・・の各折曲予定位置を変更することによって、適宜の形状の提灯類を製作できる。
図14〜図16に示す第2実施例の提灯類製作材料では、各補強細棒2,2・・として断面四角形の細棒を使用している。そして、各補強細棒2,2・・の左端2a及び右端2bに、別の同種の提灯類製作材料の各補強細棒2,2・・の右端2b又は左端2aを連結するための凹凸嵌合部22,23を形成している。
図14〜図16の第2実施例では、各補強細棒2の左端2aに外面となる側が切除された段部を設ける一方、各補強細棒2の右端2bに内面となる側が切除された段部を設けて、図16に示すように別の提灯類製作材料の補強細棒2の端部を重合させたときに各側の補強細棒2,2に段差ができないようにしている。そして、この第2実施例では、各補強細棒2の左端2aに外向きの突起22を形成する一方、各補強細棒2の右端2bに該突起22を嵌入させる受穴23を形成して、図16に鎖線図示するように該突起22を該受穴23内に嵌入させることによって両補強細棒2,2を直線状に連結し得るようにしている。この凹凸嵌合による連結は、それぞれ5本の補強細棒について行われ、そのとき一方の貼紙1の側縁にある糊代部12を他方の貼紙1の側縁に貼着して(図16の符号12′)、各側の貼紙1,1も連続させる。
この第2実施例の提灯類製作材料では、2つの補強細棒付き貼紙のそれぞれの補強細棒2,2の端部同士(一方に突起22があり他方に受穴23がある)をそれぞれ凹凸嵌合させることにより、2つの提灯類製作材料を左右に連続させた大面積にすることができる。又、継ぎ足し側(図16の右側)の提灯類製作材料は、必要長さだけ裁断したものを使用することができる。このように、2つの提灯類製作材料を連続させて使用すると、周囲外形を大きくした提灯類を製作できる(形状のバリエーションを多くできる)。尚、この第2実施例の提灯類製作材料は、別の提灯類製作材料を継ぎ足さないで単独でも使用できることは勿論である。又、この第2実施例の提灯類製作材料も、図16に鎖線図示するように任意の折り目加工部21で貼紙1ごと折曲して、各種形状の提灯類を製作できる。
図17〜図20に示す第3実施例の提灯類製作材料は、1つのセットで形状の異なる提灯類を何度も再製することができるようにしたものである。
この第3実施例の提灯類製作材料は、図17に示すように、製作すべき提灯類の外周面を被覆する貼紙1の片面に、柔軟性を有し復元可能な細棒状で内部に補強細棒5を短細棒51の状態で保持できる複数本(5本)の細棒保持材4,4・・を所定高さ間隔Hをもって平行に接着させているとともに、各細棒保持材4の空間部42内に収容される切断可能な複数本の補強細棒5,5・・をセットにしたものである。
各細棒保持材4,4・・は、柔軟性を付与するために、軟質ゴム(又は軟質プラスチック)のような材質のもので成形されている。この各細棒保持材4,4・・内には、補強細棒5を収容・保持できる空間部42が該細棒保持材4の全長に亘って形成されている。この空間部42は、断面をC形にして、スリット状の開口部43からでも補強細棒5(短細棒51)を出し入れし得るようにしている。各細棒保持材4には、所定小長さ間隔P(P=1〜3cm程度)をもって複数箇所に折り目加工部41,41・・を形成している。この各折り目加工部41は、小範囲の部分を切除して曲げ易くしたものである。そして、この各細棒保持材4,4・・は、貼紙1の片面に、上記各実施例の補強細棒と同様に接着されている。
この各細棒保持材4,4・・は、空間部42内に補強細棒(短細棒51)を入れていない状態では、それぞれの折り目加工部41,41・・で貼紙1ごと自由に折曲させることができるとともに、その折曲部分を延ばせば貼紙1ごと元の直線状に復帰させることができる。尚、各細棒保持材4,4・・を貼紙1に接着させただけのものでは、該細棒保持材4に強度が乏しいので、提灯類として成形したときに保形性を維持できない。
細棒保持材4の空間部42内に保持させる補強細棒5としては、竹ヒゴのような細い丸棒材が使用される。この補強細棒5は、長尺のものであるが、使用時にハサミ等で所定長さに切断して使用される(図18に示す短細棒51)。
この第3実施例の提灯類製作材料は、図18〜図19に示すようにして使用される。まず製作すべき提灯類の形状に応じて各細棒保持材4,4・・についてそれぞれ複数の折曲予定位置を選定する(図18、図19において黒丸Bを付した各折り目加工部41)。尚、図18の使用例では、図9の第3使用例で製作された提灯類(周面に凹凸のある提灯類)を製作するものである。
次に、長尺の補強細棒5を、図18に示すように、隣接する2つの折曲予定位置間(及び該細棒保持材4の端部から第1折曲予定位置まで)の長さよりやや短い長さに切断して、必要本数の短細棒51,51・・を形成しておく。そして、図19に示すように、各短細棒51,51・・を折曲予定位置(黒丸B)の折り目加工部41にかからないようにして、それぞれ細棒保持材4の空間部42内に収容・保持させる。この状態では、各細棒保持材4,4・・の折曲予定位置(短細棒51が入っていない黒丸B部分の折り目加工部41)は自由に折曲できるが、細棒保持材4における短細棒51が入っている部分は折曲できない。そして、図20に鎖線図示するように各細棒保持材4のそれぞれ折曲予定位置を貼紙1ごと折曲させると、予定していた形状の筒形(図9に示す周面に凹凸のある形状)に成形できる。この成形状態では、各細棒保持材4,4・・の各折曲部間に短細棒51,51・・が保持されているので、筒形形状の保形性は確保されている。又、所定の形状に成形した後、異なる形状にやり代える場合には、貼紙1の糊代部12(図18、図19)は接着させないでおく。
そして、所定形状に成形した後、異なる形状にやり代える場合は、各細棒保持材4,4・・の折曲させていた部分を貼紙1とともに直線状に延ばし(貼紙も平面状態になる)、新しく製作すべき提灯類の形状に応じて、各細棒保持材4,4・・についてそれぞれ新しく折曲予定位置を選定して、各短細棒51をそれぞれ折曲予定位置にかからないように移動させ(又は取外して別の長さの短細棒51を空間部内に入れる)、各細棒保持材41の新しい各折曲予定位置をそれぞれ貼紙1とともに折曲させることで、異なる形状の提灯類を製作できる。尚、提灯類の最終形態を確定するときには、糊代部12(図18、図19)を接着させることで、筒形の形状に維持させることができる。
本願第1実施例の提灯類製作材料(貼紙と補強細棒が別体)の平面図である。 図2の提灯類製作材料の各材料を合体させた状態の平面図である。 図2の提灯類製作材料の機能説明用の一部拡大斜視図である。 図2の提灯類製作材料の第1使用例の説明図である。 図4の第1使用例で製作した提灯類の斜視図である。 図2の提灯類製作材料の第2使用例の説明図である。 図6の第2使用例で製作した提灯類の斜視図である。 図2の提灯類製作材料の第3使用例の説明図である。 図8の第3使用例で製作した提灯類の斜視図である。 図2の提灯類製作材料の第4使用例の説明図である。 図10の第4使用例で製作した提灯類の斜視図である。 図2の提灯類製作材料の第5使用例の説明図である。 図12の第5使用例で製作した提灯類の斜視図である。 本願第2実施例の提灯類製作材料の平面図である。 図14の一部拡大斜視図である。 図14の提灯類製作材料の機能説明図である。 本願第3実施例の提灯類製作材料の平面図である。 図17の提灯類製作材料の使用方法説明図である。 図18からの作業進行状態を示す一部拡大図である。 図19からの作業進行状態を示す説明図である。
符号の説明
1は貼紙、2は補強細棒、2a,2bは端部、4は細棒保持材、5は補強細棒、11は折り線、12は糊代部、21は折り目加工部、22,23は凹凸嵌合部、41は折り目加工部、42は空間部、51は短細棒である。

Claims (4)

  1. 製作すべき提灯類の外周面を被覆し得る面積を有する貼紙(1)と、該貼紙(1)に接着され且つ竹、木又はプラスチック材料からなる複数本の補強細棒(2,2・・)とのセットであって、前記各補強細棒(2,2・・)には、それぞれ所定小長さ間隔(P)をもって複数箇所に径方向の一部を切除してなる折曲用の折り目加工部(21,21・・)を形成していることを特徴とする提灯類製作材料。
  2. 製作すべき提灯類の外周面を被覆し得る面積を有する貼紙(1)の片面に、竹、木又はプラスチック材料製でそれぞれ所定小長さ間隔をもって複数箇所に径方向の一部を切除してなる折曲用の折り目加工部(21,21・・)を形成している複数本の補強細棒(2,2・・)を、所定高さ間隔(H)をもって平行に接着させていることを特徴とする提灯類製作材料。
  3. 請求項2において、各補強細棒(2,2・・)の左端(2a)及び右端(2b)に、別の提灯類製作材料の各補強細棒(2,2・・)の右端(2b)又は左端(2a)を連結する凹凸嵌合部(22,23)を形成していることを特徴とする提灯類製作材料。
  4. 製作すべき提灯類の外周面を被覆し得る面積を有する貼紙(1)の片面に、柔軟性を有し復元可能な細棒状で且つ所定小長さ間隔(P)をもって複数箇所に折曲用の折り目加工部(41)を形成しさらに内部に補強細棒(5)を出し入れ自在に保持し得る空間部(42)を設けた複数本の細棒保持材(4,4・・)を、所定高さ間隔(H)をもって平行に接着させているとともに、前記各細棒保持材(4,4・・)の空間部(42)内に収容される切断可能な複数本の補強細棒(5,5・・)をセットにしていることを特徴とする提灯類製作材料。
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