JP4115141B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば略水平方向に延びる軸線周りに回転可能な中空円柱状のドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式の洗濯機が知られている。この種の洗濯機は、例えばドラムの外側を取り囲む外槽を有しており、この外槽内に所定量の水を貯めた状態でドラムを回転させることにより、ドラム内の洗濯物をドラム内面に突設されたバッフルによって持ち上げ、ある程度の高さから水面に向けて自然落下させるといった動作(たたき洗い)を繰り返して洗濯を行うことができるようになっている。
【0003】
通常、洗濯時には、洗浄性能を向上させるために、外槽内の水に洗剤が混入される。洗剤を用いて洗濯を行った場合、ドラムの回転に伴って外槽内の水が攪拌され、外槽内には泡が発生する。
ドラム式洗濯機の中には、洗濯時に外槽内の水位低下量を検知し、水位が所定値以上低下している場合に外槽内に水を補給するようになっているものがある。外槽内の水位低下量が上記所定値以上のとき、外槽内の水位が低いため、この状態でドラムを回転させると、外槽内の水が必要以上に攪拌されて、洗剤に起因する泡が生じやすい。
【0004】
一方、ドラム式洗濯機には、脱水後の洗濯物を乾燥させる機能を有するものがある。この種のドラム式洗濯機には、例えば外槽の端面壁に、乾燥機能のための乾燥ユニットが取り付けられている。乾燥ユニットは、外槽内の空気を取り込んで、その空気をヒータにより温めた後、再び外槽へと送り込むことにより、ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させることができる。乾燥ユニットは、例えば外槽の周面壁の左右方向略中央部から外槽内に連通している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
乾燥ユニットが外槽内に連通する部分の断面積は、外槽の断面積に比べて小さいため、外槽内で泡が発生した場合には、外槽内の泡の高さよりも高い位置まで乾燥ユニット内に泡が入り込む。乾燥ユニットが外槽の周面壁に連通されている場合には、ドラムの回転方向によって、外槽内の泡が入り込みやすい方向と入り込みにくい方向とがあり、泡が入り込みやすい方向にドラムが回転したときには、乾燥ユニット内に入り込んだ泡がさらに高い位置まで到達する。特に、外槽内の水位が低く、外槽内の水が必要以上に攪拌される補給水時には、外槽内に大量の泡が発生するので、乾燥ユニット内に泡が入り込みやすい。
【0006】
乾燥ユニット内に入り込んだ泡が、乾燥ユニット内に備えられたヒータまで到達した場合には、そのヒータの機能を低下させてしまうなどの弊害が生じるおそれがある。
また、ドラム式洗濯機の中には、外槽内に発生した泡の量を検知するための泡検知センサを備えていて、この泡検知センサが泡の大量発生を検知した場合には、外槽内に水を撒き散らして泡を取り除く動作(消泡処理)を実行可能なものがある。この泡検知センサは、通常、外槽の断面積に比べて小さい断面積を有する外槽内に連通する部材(例えば乾燥ユニット)内に設けられているため、この部材内に外槽内の泡の高さよりも高い位置まで泡が入り込むことにより、泡の量を誤検知してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、補給水時に洗剤に起因して外槽内に生じた泡が、乾燥ユニットなどの外槽内に連通する部材に入り込みにくいドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、洗濯時に水を貯めることができる外槽と、この外槽内に設けられ、略水平方向または水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転させることにより、その内部に収容する洗濯物を洗濯できるドラムとを備えたドラム式洗濯機であって、
洗濯時に上記外槽内の水位を周期的に検知し、水位低下量が洗剤に起因する泡の生じやすい所定値以上である場合に上記外槽内に水を補給するよう制御する補給水制御手段と、
上記外槽内に連通し、上記ドラムが所定方向に回転した場合の方が、逆方向に回転した場合と比較して、洗剤に起因して上記外槽内に生じた泡が入り込みやすいように配置された、上記ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させるための乾燥装置と、
洗濯時に上記所定方向と上記逆方向とで交互にドラムを回転させるドラム回転制御手段とを含み、
上記ドラム回転制御手段は、水位低下量が所定値以上である場合、上記補給水制御手段による補給水が行われて上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になるまでの間、ドラムを上記逆方向にのみ回転させることを特徴とするドラム式洗濯機である。
【0009】
このドラム式洗濯機には、脱水後の洗濯物を乾燥させるための乾燥装置が備えられている。乾燥装置は、外槽内の空気を取り込んで、その空気をヒータにより温めた後、再び外槽へと送り込むことにより、ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させることができる。乾燥装置は、例えば外槽の周面壁の左右方向略中央部から外槽内に連通している。
【0010】
本発明の構成によれば、外槽内の水位低下量が所定値(例えば20mm)未満になるまでの間、ドラムを泡が入り込みにくい方向(逆方向)にのみ回転させるので、補給水時に洗剤に起因して外槽内に生じた泡が、外槽内に連通する乾燥装置に入り込みにくい。したがって、乾燥装置内に入り込んだ泡が、乾燥装置内に備えられたヒータまで到達して、そのヒータの機能を低下させてしまうのを防止できる。
【0011】
請求項2記載の発明は、洗濯時に水を貯めることができる外槽と、この外槽内に設けられ、略水平方向または水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転させることにより、その内部に収容する洗濯物を洗濯できるドラムとを備えたドラム式洗濯機であって、
洗濯時に上記外槽内の水位を周期的に検知し、水位低下量が洗剤に起因する泡の生じやすい所定値以上である場合に上記外槽内に水を補給するよう制御する補給水制御手段と、
上記外槽内に連通し、上記ドラムが所定方向に回転した場合の方が、逆方向に回転した場合と比較して、洗剤に起因して上記外槽内に生じた泡が入り込みやすいように配置された、上記ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させるための乾燥装置と、
洗濯時に上記所定方向と上記逆方向とで交互にドラムを回転させるドラム回転制御手段とを含み、
上記ドラム回転制御手段は、水位低下量が所定値以上である場合、上記補給水制御手段による補給水が行われて上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になるまでの間の上記ドラムの回転速度が、上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になった後の回転速度よりも低くなるようにドラムの回転を制御することを特徴とするドラム式洗濯機である。
【0012】
この構成によれば、外槽内の水位低下量が所定値(例えば20mm)未満になるまでの間のドラムの回転速度が、上記所定値未満になった後の回転速度よりも低くなっているので、補給水時には外槽内に連通する乾燥装置に泡が入り込みにくい。したがって、乾燥装置内に入り込んだ泡が、乾燥装置内に備えられたヒータまで到達して、そのヒータの機能を低下させてしまうのを防止できる。
【0013】
請求項3記載の発明は、洗濯時に水を貯めることができる外槽と、この外槽内に設けられ、略水平方向または水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転させることにより、その内部に収容する洗濯物を洗濯できるドラムとを備えたドラム式洗濯機であって、
洗濯時に上記外槽内の水位を周期的に検知し、水位低下量が洗剤に起因する泡の生じやすい所定値以上である場合に上記外槽内に水を補給するよう制御する補給水制御手段と、
上記外槽内に連通し、上記ドラムが所定方向に回転した場合の方が、逆方向に回転した場合と比較して、洗剤に起因して上記外槽内に生じた泡が入り込みやすいように配置された、上記ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させるための乾燥装置と、
洗濯時に上記所定方向と上記逆方向とで交互にドラムを回転させるとともに、ドラムを回転させるために通電するオン期間と通電停止するオフ期間とを交互に繰り返すドラム回転制御手段とを含み、
上記ドラム回転制御手段は、水位低下量が所定値以上である場合、上記補給水制御手段による補給水が行われて上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になるまでの間の上記オフ期間に対するオン期間の比率が、上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になった後の比率よりも小さくなるようにドラムの回転を制御することを特徴とするドラム式洗濯機である。
【0014】
この構成によれば、外槽内の水位低下量が上記所定値(例えば20mm)未満になるまでの間のオフ期間に対するオン期間の比率が、外槽内の水位低下量が上記所定値未満になった後の比率よりも小さくなっているので、補給水時には外槽内に連通する乾燥装置に泡が入り込みにくい。したがって、乾燥装置内に入り込んだ泡が、乾燥装置内に備えられたヒータまで到達して、そのヒータの機能を低下させてしまうのを防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機を斜め上方から見た斜視図である。図1において、左手前側を前方、右奥側を後方として説明する。
このドラム式洗濯機の外観を構成する筐体1は、例えば洗濯物を収容する槽内に水流を発生させるためのパルセータを備えた渦巻式の縦型洗濯機用の洗濯機パンに設置可能なサイズに形成されている。また、床の上に設置されたときの高さ(床面から筐体1の上面1Aまでの高さ)がユーザの腰の高さぐらいとなるように設計されている。
【0020】
筐体1の上面1Aの手前側には、手前側に向かって低くなるように傾斜した傾斜面1Bが形成されており、筐体1の上面1Aから傾斜面1Bにかけて、開閉蓋14によって開閉可能な開口15が形成されている。開閉蓋14は、開口15のうち筐体1の上面1Aに形成された部分を覆う後蓋14Aと、傾斜面1Bに形成された部分を覆う前蓋14Bとを含む。後蓋14Aは、その後端が筐体1の上面1Aに回動自在に取り付けられており、前蓋14Bは、その後端が後蓋14Aの前端に回動自在に取り付けられている。前蓋14Bの前端部の左右両側は、開口15の左右の縁に沿って、前後方向にスライド可能に取り付けられている。
【0021】
ユーザは、前蓋14Bに形成された把持部16を掴んで、前蓋14Bの後部を上方に持ち上げつつ、後方にスライドさせることにより、前蓋14Bと後蓋14Aとが上面1Aから上方に突き出すように折り畳まれた状態で、開口15を開放することができる。
傾斜面1Bにおける開口15の右側には、このドラム式洗濯機の運転に関する各種設定、および運転状況などの各種表示を行うための操作表示パネル17が配置されている。
【0022】
また、筐体1の左右両側面の略中央には、略円形の開口18が形成されていて、各開口18には、蓋19が嵌め込まれている(図1では右側面だけが見えている)。開口18は、いわゆるサービスハッチであって、蓋19を取り外して筐体1の内部に手を入れることにより、機内のメンテナンスを行うことができるようになっている。
図2は、ドラム式洗濯機の全体構成を示す縦断面図であり、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を手前側から見た図である。また、図3および図4は、ドラム式洗濯機の縦断面図であり、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面をそれぞれ左側または右側から見た図である。
【0023】
図2〜図4を参照して、筐体1の内部には、略中空円柱状の外槽2が端面を左右にして設けられている。この外槽2の両端面は、端面壁21L、21Rで構成されている。
外槽2は、一対のダンパ3F、3Bおよび一対のコイルばね(図示せず)によって支持されている。具体的には、一対のダンパ3F、3Bは、筐体1の内底面と外槽2との間を連結していて、それぞれ外槽2の下方前寄りの位置および下方後寄りの位置を支持している。また、一対のコイルばねは、それぞれ筐体1の左右側面と外槽2とを連結しており、外槽2の端面壁21L、21Rの上端部後寄りの位置を支持している。
【0024】
外槽2の内部には、洗濯物を内部に収容するための略中空円柱状のドラム4が、端面を左右にして設けられている(ただし、図2では、ドラム4の周面壁42の一部(ドラム4の下部)が切り欠いて示されている)。ドラム4は、その軸線が外槽2の軸線に対してほぼ同軸になるように配置されている。ドラム4の両端面は、端面壁41L、41Rで構成されており、これらの端面壁41L、41Rの中心には、それぞれ回転軸51L、51Rが連結されている。回転軸51L、51Rは、それぞれ、筐体1の左右側面にほぼ直交する方向に設定された同一の回転軸線に沿って各端面壁41L、41Rから外側に向かって延びており、外槽2に取り付けられた軸受52L、52Rに回転可能に保持されている。
【0025】
外槽2の左側には、ドラム4を回転駆動させるためのモータ6が、ステータ6Aを介して外槽2の左端面壁21Lに取り付けられている。モータ6は、回転軸51Lの左端部に対してDD(ダイレクトドライブ)方式で結合された、いわゆるDDモータであって、モータ6のアウタロータ6Bが回転されることにより、回転軸51Lが回転され、ドラム4が外槽2内で軸線まわりに回転されるようになっている。
【0026】
ドラム4の周面壁42には、洗濯物の出し入れのための開口43が形成されている。そして、外槽2の周面壁21には、筐体1の開口15と対向する位置に開口22が形成されている。外槽2の開口22およびドラム4の開口43は、例えば、それぞれ外側(図2における上方)に向かって回動可能な開閉蓋22A、43Aにより開閉可能となっていて、これらの開閉蓋22A、43Aを開いた状態で洗濯物の出し入れを行うことができるようになっている。ドラム4の開閉蓋43Aは、外槽2の開閉蓋22Aを開閉させた時に、これと連動して自動的に開閉されるように構成されていてもよい。
【0027】
外槽2の左端面壁21Lの下部には、ドラム2の回転を所定のタイミングで停止させるためのロック機構10が取り付けられている。このロック機構10の働きにより、ドラム4は、その開口43が外槽2の開口22に対向する位置にくるように停止位置が制御されるようになっている。これにより、ドラム4の回転が停止した状態で、開閉蓋14、22A、43Aを開くことにより、ドラム4に対して斜め上方から、開口15、22、43を介して洗濯物の出し入れを行うことができる。
【0028】
筐体1の上面1Aの後部左側には、外部の水道設備等に至る給水ホースを接続するためのホース接続口71が設けられており(図3参照)、このホース接続口71から筐体1の内部に向かって給水管72が延びている。給水管72の途中には、給水バルブ73が設けられていて、通常は、この給水バルブ73が閉じた(オフした)状態とされることにより、給水ホースを介して供給されてくる水道水(以下、簡略して「水」と呼ぶ)が給水バルブ73よりも下流側に流れないようになっている。給水時には、給水バルブ73を開く(オンする)ことにより、給水ホースを介して供給されてくる水を、給水管72を介して外槽2内に供給することができる。
【0029】
外槽2の周面壁21の下端部右側には、排水口76が形成されており(図2参照)、この排水口76には排水管75が接続されている。排水管75の途中には、排水バルブ77が設けられていて、この排水バルブ77を閉じた(オフした)状態で給水を行うことにより、給水管72を介して供給される水を外槽2内に貯めることができる。また、外槽2内に貯まった水は、排水バルブ77を開く(オンする)ことにより、排水口76および排水管75を通して機外に排水することができる。
【0030】
ドラム4の周面壁42には、多数の通水孔(図示せず)が穿設されており、外槽2内に供給された水は、これらの通水孔を通ってドラム4内に流入するようになっている。また、ドラム4の周面壁42の内面には、洗濯物を持ち上げるためのバッフル(図示せず)が、円周方向の所定等角度毎(例えば120°毎)に1つずつ(計3つ)、それぞれ左右方向に延びるように設けられている。
本実施形態では、洗い工程においては、給水バルブ73および排水バルブ77のオン/オフ制御、およびモータ6の回転制御が組み合わされることにより、ドラム4内の洗濯物をバッフルによって持ち上げ、ある程度の高さから外槽2内に貯められた水の水面に向けて自然落下させるといった動作(たたき洗い)を繰り返して洗濯を行うことができるようになっている。通常、洗い工程中は、モータ6の回転方向が一定周期で切り替えられるようになっていて、ドラム4は、図4における時計回りの回転(正転)と反時計回りの回転(反転)とが交互に繰り返される。
【0031】
通常、洗濯を行う場合には、洗浄性能を向上させるために、外槽2内の水に洗剤が混入される。洗剤を用いて洗濯を行った場合、ドラム4の回転に伴って外槽2内の水が攪拌され、外槽2内には泡が発生する。
本実施形態に係るドラム式洗濯機は、洗い工程中に外槽2内の水位低下量を周期的に検知し、水位が所定値(例えば20mm)以上低下している場合には、外槽2内に水を補給するようになっている。外槽2内の水位低下量が上記所定値以上のとき、外槽2内の水位が低いため、この状態でドラム4を回転させると、外槽2内の水が必要以上に攪拌されて、洗剤に起因する泡が生じやすい。
【0032】
洗い工程が終了すると、外槽2内の水が一旦排水された後、すすぎが行われる。このすすぎ開始時には、すすぎの前段階として、ドラム4が所定時間(例えば2分程度)だけ高速回転(例えば300〜1000rpm)されることにより、洗濯物に含まれる洗剤濃度の濃い水が遠心力により絞り出されるようになっている(中間脱水)。これにより、洗剤成分をある程度除去した後すすぎが行われるので、すすぎ時に要する水量や時間を削減することができる。すすぎ時には、例えば洗い工程時よりも高い水位まで外槽2内に水が貯められた後、ドラム4の正転/反転が交互に所定時間だけ繰り返され、排水されるという一連のすすぎ工程が複数回行われることにより、洗濯物から洗剤成分を取り除くことができる。
【0033】
すすぎ終了後に行われる脱水工程では、ドラム4が所定時間(例えば5分程度)だけ高速回転(例えば300〜1000rpm)されて、ドラム4内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出され、この洗濯物から出た水分が通水孔を通って外槽2側へ飛散する。
本実施形態に係るドラム式洗濯機では、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程の各工程の組み合わせ、および各工程の実行時間などを適当に設定することにより、種々の洗濯コースで洗濯を行うことができるようになっている。これらの洗濯コースの中には、所要時間が標準的な「標準コース」の他、所要時間が標準コースよりも長い「念入りコース」、所要時間が標準コースよりも短い「お急ぎコース」などが含まれる。これらの洗濯コースは、例えばユーザが操作表示パネル17を操作することにより洗濯できるようになっている。
【0034】
排水管75は、その途中で右側に向かって分岐している。外槽2の右端面壁21Rの下端部には、エアトラップ11が取り付けられて、このエアトラップ11は分岐した排水管75に接続されている。エアトラップ11には、水位センサ(図示せず)が備えられており、この水位センサでエアトラップ11内の空気の圧力を検知することにより、外槽2内の水位を検知することができるようになっている。
【0035】
外槽2内の最下部には、温水ヒータ12が設けられている。この温水ヒータ12を用いて外槽2内に貯められた水を温めることにより、適当な水温で洗濯を行うことができる。
脱水時のドラム4の振動を低減するために、ドラム4の右端面壁41Rの外側(右側)の面には、その周縁部に複数個(例えば8個)の貯水箱8が取り付けられている。これらの貯水箱8は、例えば一面に開口81を有する直方体形状に形成されていて、それぞれの開口81を回転中心(回転軸51R)に向けた状態でほぼ等角度間隔(例えば45°毎)で配置されている。給水管72から外槽2内に供給される水の一部は、ドラム4の回転に伴って各貯水箱8の開口81が描く軌道上に向けて放水できるようになっており、ドラム4を所定速度(例えば80〜100rpm)で回転させつつ放水を行うことで、各貯水箱8に遠心力によって水を貯留することができるようになっている。
【0036】
洗濯物の偏在によってドラム4に偏心荷重が生じている場合には、各貯水箱8にほぼ満杯の水を貯留させ、その状態から、偏心荷重と最も近接した位置にある貯水箱8から水をこぼすようにドラム4の回転速度を(例えば100rpmから50rpmへと)瞬間的に落とす制御をする。貯水箱8から水がこぼれることによる重量の減少分が偏心荷重に見合う程度であれば、両者が打ち消し合い、ドラム4に生じている偏心荷重が小さくなるので、偏心荷重(洗濯物の偏在)に起因する振動を小さくすることができる。
【0037】
脱水時のドラム4の振動をさらに抑制するために、ドラム4の左端面壁41Lの外側(左側)の面には、その周縁部に円環形状の流体バランサ9が取り付けられている。流体バランサ9の内部には、円周方向に沿った4本の流路91が形成されており、各流路91には、それぞれ所定量の液体が封入されている。また、各流路91内には、円周方向の所定角度毎(例えば約60°毎)に仕切板(図示せず)が設けられており、各流路91内の液体は、この仕切板と流体バランサ9の内面との間の隙間を介して自由に流通することができるようになっている。これにより、流体バランサ9内の液体は、ドラム4が相対的に低い所定速度(約100rpm)で回転している間は、洗濯物の偏在に起因する振動とほぼ同位相の振動を生じるように偏在し、ドラム4の回転速度が相対的に高い所定速度(約300rpm)を超えると、洗濯物の偏在に起因する振動とは逆位相の振動を生じるように偏在する。したがって、ドラム4の高速回転時には、洗濯物の偏在に起因する振動を流体バランサ9内の液体の偏在による振動によって打ち消すことができ、ドラム4の振動を抑制することができる。
【0038】
このドラム式洗濯機は、脱水後の洗濯物を乾燥させる機能も有しており、外槽2の右端面壁21Rの外側(右側)の面には、乾燥機能のための乾燥ユニットUが取り付けられている。図4に示すように、乾燥ユニットUは、外槽2の内部に連通する吸込口30から吸い込まれた外槽2内の空気を上方へ導くための風路を構成する風路部材31と、この風路部材31の終端部(上端部)に配置され、風路部材31からの空気を外槽2内へと送り込むためのファン32と、ファン32からの空気を外槽2内に導くための乾燥用フード33と、乾燥用フード33内に配置され、外槽2内に送り込む空気を温めるための温風ヒータ34とを含む。吸込口30は、例えば図4において紙面奥側に延びる導入路35(図2参照)を介して外槽2の内部に連通している。図2に示すように、導入路35は、例えば外槽2の周面壁21の下部の左右方向略中央部に形成された排気口26に後方から接続されている。
【0039】
乾燥時には、乾燥ユニットUから外槽2内に温風を吹き込みつつ、ドラム4を回転させることにより、ドラム4内の洗濯物をバッフルによって持ち上げ、ある程度の高さから自然落下させるといった動作を繰り返す。これにより、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
乾燥ユニットUの導入路35が外槽2内に連通する部分(排気口26)の断面積は、外槽2の断面積に比べて小さいため、外槽2内で泡が発生した場合には、外槽2内の泡の高さよりも高い位置まで乾燥ユニットU内に泡が入り込む。
【0040】
また、吸込口30が上記態様で外槽2に連通されている場合、排気口26が外槽2内に臨む方向(ドラム4の中心に向かう方向)に対して傾斜した方向(後方)に向かって導入路35が延びているので、ドラム4が図4における反時計回りに回転(反転)した時の方が、時計回りに回転(正転)した場合と比較して、外槽2内の泡が乾燥ユニットUに入り込みやすい。したがって、ドラム4が反転(泡が入り込みやすい方向)したときには、乾燥ユニットU内に入り込んだ泡がさらに高い位置まで到達する。
【0041】
特に、外槽2内の水位が低く、外槽2内の水が必要以上に攪拌される補給水時には、外槽2内に大量の泡が発生するので、乾燥ユニットU内に泡が入り込みやすい。
乾燥ユニットU内に入り込んだ泡が、乾燥ユニットU内に備えられた温風ヒータ34まで到達した場合には、その温風ヒータ34の機能を低下させてしまうなどの弊害が生じるおそれがある。
【0042】
また、本実施形態に係るドラム式洗濯機には、外槽2内に発生した泡の量を検知するための泡検知センサ36が備えられている(図4参照)。この泡検知センサ36が泡の大量発生を検知した場合には、外槽2内に水を撒き散らして泡を取り除く動作(消泡処理)が実行されるようになっている。この泡検知センサ36は、外槽2の断面積に比べて小さい断面積を有する外槽2内に連通する部材内(例えば、乾燥ユニットUの風路部材31内の上下方向中央部よりもやや上方の位置)に設けられているため、この部材内に外槽内の泡の高さよりも高い位置まで泡が入り込むことにより、泡の量を誤検知してしまうおそれがある。
【0043】
そこで、本実施形態に係るドラム式洗濯機では、補給水時に洗剤に起因して外槽2内に生じた泡が、乾燥ユニットUに入り込みにくいようにドラム4を回転制御するようになっている。このドラム4の回転制御の内容を説明する前に、まず、当該ドラム式洗濯機の電気的構成について説明する。
図5は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。当該ドラム式洗濯機の全体の制御を司るマイクロコンピュータ(マイコン)80は、CPU84、A/D変換器85、RAM86、ROM87などを含んで構成されており、ROM87には、洗濯時にドラム4の回転を制御するための運転プログラムが予め格納されている。
【0044】
操作表示パネル17は、マイクロコンピュータ80に対して入出力可能に接続されている。これにより、ユーザの操作に応じた入力信号がマイクロコンピュータ80に与えられると共に、マイクロコンピュータ80からの出力信号に応じて運転状況などの各種情報が操作表示パネル17の表示部に表示されるようになっている。
給水バルブ73および排水バルブ77は、バルブ駆動部78を介してマイクロコンピュータ80に接続されている。バルブ駆動部78は、マイクロコンピュータ80からの出力信号に応じて給水バルブ73および排水バルブ77を開閉させるようになっている。
【0045】
マイクロコンピュータ80は、機能的に回転速度制御部81と水位測定部82とを含む。
モータ6は、インバータ制御部6Cを介してマイクロコンピュータ80に接続されている。マイクロコンピュータ80の回転速度制御部81は、回転速度指示信号をインバータ制御部6Cに送信し、インバータ制御部6Cは、この指示信号をPWM信号に変換して、このPWM信号に応じた駆動電圧をモータ6に印加する。これにより、モータ6のアウタロータ6Bが所望の回転速度で回転し、ドラム4が回転する。
【0046】
エアトラップ11に備えられた水位センサ11Aは、マイクロコンピュータ80に対して入力可能に接続されていて、水位測定部82は、水位センサからの入力信号に基づいてエアトラップ11内の空気の圧力を検知し、外槽2内の水位を測定する。マイクロコンピュータ80は、この水位測定部82による測定結果に基づいてバルブ駆動部78を制御し、給水バルブ73および排水バルブ77を開閉させることで、外槽2内の水を所望の水位とすることができる。
【0047】
図6は、洗濯時におけるマイクロコンピュータによる制御の流れを示すフローチャートである。
図6を参照して、ユーザが操作表示パネル17を操作して、当該ドラム式洗濯機における洗濯を開始させると、まず、給水バルブ73がオンされ、給水が開始される(ステップS1)。そして、外槽2内の水が例えば30リットルの水量に相当する水位(設定水位)になると(ステップS2でYES)、給水バルブ73がオフされ、給水が停止される(ステップS3)。
【0048】
その後、ドラム4の一連の回転制御(第1シーケンス)が実行される(ステップS4)。本実施形態では、第1シーケンスにおいては、例えばドラム4の5秒間の正転と5秒間のインターバル(モータ6への通電をオフしている期間)とが交互に行われる。そして、第1シーケンスが開始してから1分が経過すると(ステップS5でYES)、ドラム4の回転が停止され(ステップS6)、水位センサ11Aを用いて外槽2内の水位が測定される(ステップS7)。
【0049】
その後、測定した水位に基づいて得られる水位低下量A(設定水位−測定水位)が所定値(例えば20mm)以上であるか否かを判定する(ステップS8)。吸水しにくい洗濯物(例えば化学繊維など)の場合は、ステップS4の第1シーケンス中に洗濯物があまり吸水しないので、水位低下量Aは比較的小さいが、吸水しやすい洗濯物(例えば綿など)の場合は、第1シーケンス中に洗濯物が十分に吸水するので、水位低下量Aは比較的大きくなる。
【0050】
水位低下量Aが20mm未満の場合は(ステップS8でNO)、第1シーケンスとは異なるドラム4の一連の回転制御(第2シーケンス)が実行される。本実施形態では、第2シーケンスにおいては、例えばドラム4の20秒間の正転と20秒間の反転とが3秒間のインターバルを挟んで交互に行われる。このとき、ドラム4の正転/反転時の回転速度は、例えば50rpmである。そして、第2シーケンスが所定時間実行されると、すすぎ工程へと移る。
【0051】
一方、水位低下量Aが20mm以上の場合は(ステップS8でYES)、補給水が開始される(ステップS11)。この補給水の間、水位センサ11Aによる外槽2内の水位検知が常に行われていて、水位低下量Aが0mm未満となった時点、すなわち測定水位が設定水位を上回った時点で(ステップS11でYES)、給水が停止され(ステップS3)、再びステップS4以降の制御が行われる。このようにして、ステップS8において水位低下量Aが20mm未満となるまで補給水が行われ、水位低下量Aが20mm未満となった時点で(ステップS8でNO)、第2シーケンスへと移るようになっている(ステップS9)。
【0052】
本実施形態では、第1シーケンスにおいてドラム4を正転方向(泡が入り込みにくい方向)にのみ回転させるので、補給水時に洗剤に起因して外槽2内に生じた泡が、外槽2内に連通する乾燥ユニットUに入り込みにくい。したがって、乾燥ユニットU内に入り込んだ泡が、乾燥ユニットU内に備えられた温風ヒータ34まで到達して、その温風ヒータ34の機能を低下させてしまうのを防止できる。
【0053】
また、乾燥ユニットU内に外槽2内の泡の高さよりも高い位置まで泡が入り込むことにより、乾燥ユニットU内に設けられた泡検知センサ36が泡の量を誤検知してしまうのを防止できるので、消泡処理に費やす時間および消泡処理に使用する水を節約することができる。
上記効果を得るためには、上述のように第1シーケンスをドラム4の正転方向のみの回転制御とする他に、第1および第2シーケンスにおいて様々の変形例が考えられる。例えば、第1シーケンスにおいて、ドラム4の5秒間の正転と5秒間の反転(正転/反転時の回転速度は、例えば40rpm)とが5秒間のインターバルを挟んで交互に行われ、第2シーケンスにおいて、ドラム4の20秒間の正転と20秒間の反転(正転/反転時の回転速度は、例えば50rpm)とが3秒間のインターバルを挟んで交互に行われるような構成であってもよい。この場合、第1シーケンスにおけるドラム4の回転速度が、第2シーケンスにおける回転速度よりも低くなっているので、第2シーケンス時と比較して、第1シーケンス時には外槽2内に連通する乾燥ユニットUに泡が入り込みにくい。
【0054】
また、別の変形例では、例えば、第1シーケンスにおいて、ドラム4の2秒間の正転と2秒間の反転(正転/反転時の回転速度は、例えば50rpm)とが3秒間のインターバルを挟んで交互に行われ、第2シーケンスにおいて、ドラム4の20秒間の正転と20秒間の反転(正転/反転時の回転速度は、例えば50rpm)とが3秒間のインターバルを挟んで交互に行われるような構成であってもよい。この場合、第1シーケンスにおけるドラム4のオフ期間(インターバルの期間;3秒)に対するオン期間(正転/反転の期間;2秒)の比率が、第2シーケンスにおけるオフ期間(3秒)に対するオン期間(20秒)の比率よりも小さくなっているので、第2シーケンス時と比較して、第1シーケンス時には外槽2内に連通する乾燥ユニットUに泡が入り込みにくい。
【0055】
さらに別の変形例では、例えば、第1シーケンスにおいて、ドラム4の10秒間の正転と5秒間の反転(正転/反転時の回転速度は、例えば50rpm)とが3秒間のインターバルを挟んで交互に行われ、第2シーケンスにおいて、ドラム4の20秒間の正転と20秒間の反転(正転/反転時の回転速度は、例えば50rpm)とが3秒間のインターバルを挟んで交互に行われるような構成であってもよい。この場合、第1シーケンスにおいて、ドラム4の反転方向(泡が入り込みやすい方向)のオン期間(5秒)が、正転方向のオン期間(10秒)よりも短いので、補給水時に洗剤に起因して外槽2内に生じた泡が、外槽2内に連通する乾燥ユニットUに入り込みにくい。この場合、第1シーケンスにおけるドラム4の回転速度は、第2シーケンスにおける回転速度よりも低く設定されていてもよい。
【0056】
図7は、本発明の別の実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯時のマイクロコンピュータによる制御の流れを示すフローチャートである。
本実施形態では、第1の実施形態のように水位低下量Aが所定値(例えば20mm)未満となるまで必ず補給水を行うのではなく、ドラム4内に収容された洗濯物の重量に応じた回数Xの補給水が行われた場合には、水位低下量Aが上記所定値以上であってもそれ以上補給水を行わないようになっている。このために、マイクロコンピュータ80のRAM86には、補給水の回数をカウントするための補給回数カウンタ(図示せず)が備えられている。
【0057】
図7を参照して、ユーザが操作表示パネル17を操作して、当該ドラム式洗濯機における洗濯を開始させると、まず、給水バルブ73がオンされ、給水が開始される(ステップT1)。そして、外槽2内の水が例えば30リットルの水量に相当する水位(設定水位)になると(ステップT2でYES)、補給回数カウンタのカウント数Cがリセットされた後(ステップT3)、給水バルブ73がオフされ、給水が停止される(ステップT4)。
【0058】
その後、第1の実施形態と同様に、第1シーケンスが1分間実行された後(ステップT5、T6)、ドラム4の回転が停止され(ステップT7)、外槽2内の水位が測定される(ステップT8)。
水位低下量A(設定水位−測定水位)が20mm未満の場合は(ステップT9でNO)、第1実施形態と同様に、第2シーケンスが実行された後(ステップT10)、すすぎ工程へと移る。
【0059】
一方、水位低下量Aが20mm以上の場合は(ステップT9でYES)、補給回数カウンタのカウント数Cがインクリメントされた後(ステップT11)、補給水が開始される(ステップT12)。この補給水の間、水位センサ11Aによる外槽2内の水位検知が常に行われていて、水位低下量Aが0mm未満となった時点、すなわち測定水位が設定水位を上回った時点で(ステップT13でYES)、給水が停止される(ステップT14)。
【0060】
その後、補給回数カウンタのカウント数Cが、ドラム4内に収容された洗濯物の重量に応じた回数X(上限補給回数)に到達しているか否かが判断される(ステップT15)。マイクロコンピュータ80には、ドラム4内に収容された洗濯物の重量を検知するための重量センサ(図示せず)が接続されていて、この重量センサの検知結果に基づいて上限補給回数Xが設定される。上限補給回数Xは、例えば、洗濯物の重量が2.0kg以下の場合は「1」、2.0kgよりも大きく4.5kg以下の場合は「3」、4.5kgよりも大きく8.0kg以下の場合は「5」に設定される。
【0061】
補給回数カウンタのカウント数Cが上限補給回数X以上である場合(ステップT15でNO)、第2シーケンスが実行された後(ステップT10)、すすぎ工程へと移る。一方、補給回数カウンタのカウント数Cが上限補給回数X未満である場合(ステップT15でYES)、再びステップT5以降の制御が行われる。このようにして、ステップT9において水位低下量Aが20mm未満となるまで、上限補給回数Xを上限として補給水が行われる。すなわち、補給水の回数が上限補給回数Xに到達するまでは、水位低下量Aが20mm未満となった時点で(ステップT9でNO)、第2シーケンスへと移るようになっていて(ステップT10)、補給水の回数が上限補給回数Xに到達した場合には(ステップT15でNO)、水位低下量Aが20mm以上であってもその後の補給水は行わず、第2シーケンスへと移るようになっている(ステップT10)。
【0062】
本実施形態では、補給水の回数に上限を設けているので、水位低下量Aがなかなか20mm未満にならない場合でも、補給水が上限補給回数Xに到達すれば、それ以上補給水を行わずに次の工程へと進めることができる。したがって、補給水に使用する水の量を所定量以下に抑えることができるので、使用する水を節約することができる。
上限補給回数Xは、洗濯物の重量に応じて異なる値とするのではなく、例えば洗濯コース(標準コース、念入りコース、お急ぎコースなど)に応じて異なる値とするような構成であってもよいし、その他の条件に応じて異なる値とするような構成であってもよい。
【0063】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、乾燥ユニットUは、外槽2の左右方向略中央に後側から連通する構成に限らず、例えば外槽2の手前側から外槽2内に連通するような構成であってもよい。この場合、ドラム4が正転(図4における時計回り)した場合の方が、反転(図4における反時計回り)した場合よりも乾燥ユニットU内に泡が入り込みやすいので、乾燥ユニットUに泡が入り込みにくくするために、第1シーケンスにおいてドラム4を反転方向(泡が入り込みにくい方向)にのみ回転させるよう制御するような構成としてもよい。また、第1シーケンスにおいて、ドラム4の正転方向(泡が入り込みやすい方向)のオン期間が、反転方向のオン期間よりも短くなるように制御するような構成としてもよい。
【0064】
泡検知センサ36は、乾燥ユニットU内に設けられている構成に限らず、乾燥ユニットUとは別個に設けられた外槽2内に連通する部材内に設けられていてもよい。この場合、第1シーケンスにおいて、当該泡検知センサ36が設けられた部材内に泡が入り込みにくいようにドラム4を回転制御するようになっていてもよい。
第1、第2シーケンスにおけるドラム4のインターバルの間、当該ドラム4は、慣性力で回転するものであってもよいし、完全に停止されるものであってもよい。
【0065】
ドラム4は水平方向に延びる回転軸51L、51Rを中心に回転するものに限らず、水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転するような構成であってもよい。
上記実施形態では、筐体1の上面1Aに洗濯物を取り出すための開口15が形成された、いわゆるトップローディング式のドラム式洗濯機について説明したが、例えば筐体の前面に洗濯物を取り出すための開口が形成されたドラム式洗濯機であっても、本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機を斜め上方から見た斜視図である。
【図2】ドラム式洗濯機の全体構成を示す縦断面図であり、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を手前側から見た図である。
【図3】ドラム式洗濯機の縦断面図であり、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左側から見た図である。
【図4】ドラム式洗濯機の縦断面図であり、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図である。
【図5】本実施形態に係るドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】洗濯時におけるマイクロコンピュータによる制御の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の別の実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯時のマイクロコンピュータによる制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 外槽
4 ドラム
36 泡検知センサ
51L、51R 回転軸
80 マイクロコンピュータ
86 RAM
A 水位低下量
C カウント数
U 乾燥ユニット
X 上限補給回数
Claims (3)
- 洗濯時に水を貯めることができる外槽と、この外槽内に設けられ、略水平方向または水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転させることにより、その内部に収容する洗濯物を洗濯できるドラムとを備えたドラム式洗濯機であって、
洗濯時に上記外槽内の水位を周期的に検知し、水位低下量が洗剤に起因する泡の生じやすい所定値以上である場合に上記外槽内に水を補給するよう制御する補給水制御手段と、
上記外槽内に連通し、上記ドラムが所定方向に回転した場合の方が、逆方向に回転した場合と比較して、洗剤に起因して上記外槽内に生じた泡が入り込みやすいように配置された、上記ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させるための乾燥装置と、
洗濯時に上記所定方向と上記逆方向とで交互にドラムを回転させるドラム回転制御手段とを含み、
上記ドラム回転制御手段は、水位低下量が所定値以上である場合、上記補給水制御手段による補給水が行われて上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になるまでの間、ドラムを上記逆方向にのみ回転させることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 洗濯時に水を貯めることができる外槽と、この外槽内に設けられ、略水平方向または水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転させることにより、その内部に収容する洗濯物を洗濯できるドラムとを備えたドラム式洗濯機であって、
洗濯時に上記外槽内の水位を周期的に検知し、水位低下量が洗剤に起因する泡の生じやすい所定値以上である場合に上記外槽内に水を補給するよう制御する補給水制御手段と、
上記外槽内に連通し、上記ドラムが所定方向に回転した場合の方が、逆方向に回転した場合と比較して、洗剤に起因して上記外槽内に生じた泡が入り込みやすいように配置された、上記ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させるための乾燥装置と、
洗濯時に上記所定方向と上記逆方向とで交互にドラムを回転させるドラム回転制御手段とを含み、
上記ドラム回転制御手段は、水位低下量が所定値以上である場合、上記補給水制御手段による補給水が行われて上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になるまでの間の上記ドラムの回転速度が、上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になった後の回転速度よりも低くなるようにドラムの回転を制御することを特徴とするドラム式洗濯機。 - 洗濯時に水を貯めることができる外槽と、この外槽内に設けられ、略水平方向または水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転させることにより、その内部に収容する洗濯物を洗濯できるドラムとを備えたドラム式洗濯機であって、
洗濯時に上記外槽内の水位を周期的に検知し、水位低下量が洗剤に起因する泡の生じやすい所定値以上である場合に上記外槽内に水を補給するよう制御する補給水制御手段と、
上記外槽内に連通し、上記ドラムが所定方向に回転した場合の方が、逆方向に回転した場合と比較して、洗剤に起因して上記外槽内に生じた泡が入り込みやすいように配置された、上記ドラム内に収容された洗濯物を乾燥させるための乾燥装置と、
洗濯時に上記所定方向と上記逆方向とで交互にドラムを回転させるとともに、ドラムを回転させるために通電するオン期間と通電停止するオフ期間とを交互に繰り返すドラム回転制御手段とを含み、
上記ドラム回転制御手段は、水位低下量が所定値以上である場合、上記補給水制御手段による補給水が行われて上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になるまでの間の上記オフ期間に対するオン期間の比率が、上記外槽内の水位低下量が上記所定値未満になった後の比率よりも小さくなるようにドラムの回転を制御することを特徴とするドラム式洗濯機。
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