JP4118042B2 - 車両用シフトレバー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来シフトレバー装置1は、図3に示すように、シフトレバー3に設けられたレバーボス4と、レバーボス4の移動軌跡に沿って設けたガイド部材5を有する。レバーボス4はシフトレバー3に固定されており、ガイド部材5は本体8に固定されている。
レバーボス4とガイド部材5が設けられているので、D位置9aから次のポジションであるN位置9bにシフトチェンジするときに、クランク動をさせるので、斜めシフトにより誤ってN位置9bを飛び越しその先のポジションであるR位置9cに入ってしまうことはない。したがって、確実な操作が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来シフトレバー装置には、つぎの問題点(課題)がある。
R位置9cから直接D位置9aにシフトチェンジするときには、クランク動が不要であるにもかかわらず、クランク軌跡から外れて斜めにシフトさせようとしても、レバーボス4とガイド部材5とが当ってクランク軌跡上の動きを強制され、操作性(操作感)が悪い。
本発明の目的は、一方向へはシフトレバーをクランク軌跡上に移動させるが、逆方向にはクランク軌跡から外れた移動を可能としてシフトチェンジにおける操作性をよくした車両用シフトレバー装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) クランク部を有する溝と、
前記溝内を遊びをもって移動するシフトレバーと、
レバー当たり部を備え、該レバー当たり部が前記シフトレバーの移動範囲に出入りするように設けられた回動部材と、
前記回動部材を一方向に付勢するバネおよび回動部材の前記一方向の回動端を規制するストッパと、
を有し、
前記シフトレバーが前記クランク部を移動する際、
(i)前記シフトレバーがクランク軌跡上を移動するときは、前記シフトレバーと前記レバー当たり部は接触するか当らず、
(ii)前記シフトレバーがクランク軌跡から外れて移動するときは、前記シフトレバーと前記レバー当たり部は当る、
ように前記回動部材と前記シフトレバーの移動範囲の位置関係が設定されており、
前記シフトレバーがクランク軌跡から外れて移動するときは、
(a)前記シフトレバーの一方向の動きに対しては、前記シフトレバーと前記レバー当たり部が干渉して前記シフトレバーの移動はクランク軌跡上に規制され、
(b)前記シフトレバーの他方向の動きに対しては、前記シフトレバーが前記レバー当たり部と干渉したときに前記レバー当たり部を押して回動部材を回動させ、前記シフトレバーのクランク軌跡から外れた軌跡上の移動を可能にする、
ように前記回動部材と前記シフトレバーの位置関係が設定されている車両用シフトレバー装置。
【0005】
上記(1)の車両用シフトレバー装置では、レバー当たり部がシフトレバーの移動範囲に出入りするように設けられた回動部材が設けられている。そのため、一方向には回動部材に当りクランク軌跡上の動きとなるが、他方向には回動部材が回動してクランク軌跡から外れた動きが可能となる(クランク軌跡を強制されない)。したがって、操作性がよくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例の車両用シフトレバー装置(以下、シフトレバー装置という)10は、図1に示すように、シフトレバー30が車両前後方向(以下、シフト方向という)・車両左右方向(以下、セレクト方向という)に移動可能なシフトレバー装置であり、P(パーキング)90a、R(リバース)90b、N(ニュートラル)90c、D(ドライブ)90d等のシフト位置が設けられている。ただし、シフトレバー装置10は、P、R、N、Dの4位置だけでなく、さらに、たとえば3(サード)90e、2(セカンド)90f、L(ロー)90g等の位置が設けられたシフトレバー装置であってもよい(図示例では、3、2、Lが設けられている場合を示している)。
【0007】
シフトレバー装置10は、溝20と、シフトレバー30と、レバーボス40と、回動部材50と、バネ60と、ストッパ70とを、有する。ただし、レバーボス40は、必須ではない。
【0008】
溝20は、図2に示すように、車両に固定して取り付けられるベースプレート80またはベースプレート80に固定して取り付けられるハウジング81に形成されている。ベースプレート80の内部には、ベースプレート80に車両前後方向に回動可能に支持されたシャフト82が設けられている。シャフト82は、金属製または樹脂製である。
溝20は、シフトレバー30の移動範囲を規制する。溝20の縁には、図1に示すように、自身が弾性変形し溝20の縁とシフトレバー30との当接打音の発生を抑制する、衝撃吸収材21が取り付けられている。
【0009】
溝20には、少なくとも1箇所、クランク部22が設けられている。ここで、クランク部22は、クランク形状である場合だけでなく、折れ曲がり形状、枝分かれ形状である場合も含む。クランク部22は、たとえば、D位置90dとR位置90bとの間にある。ただし、クランク部22は、D位置90dとR位置90bとの間に限定されるものではなく、たとえば、2位置90fとL位置90gとの間等にあってもよい。
【0010】
シフトレバー30は、金属製である。シフトレバー30は、図2に示すように、上下方向に延びている。シフトレバー30は、下部に、レバー支持部31を有する。レバー支持部31は、樹脂製である。レバー支持部31の下端部は、シャフト82に、車両左右方向に揺動可能に支持されている。シフトレバー30は、シャフト82がベースプレート80に対して車両前後方向に回動可能であり、レバー支持部31がシャフト82に対して車両左右方向に揺動可能とされているので、ベースプレート80に対して車両前後・左右方向に揺動可能である。
シフトレバー30は、図1に示すように、溝20内を遊びSをもって移動する。
【0011】
レバーボス40は、たとえば樹脂製である。レバーボス40は、レバー支持部31と一体に形成されるか、または、レバー支持部31と別体に形成されてレバー支持部31に固定して取り付けられる。レバーボス40は、シフトレバー30の長手方向と直交またはほぼ直交する方向(たとえば、車両左方向)に、シフトレバー30から突出している。レバーボス40の突出方向先端面40aとレバーボス40の車両後方側面40bとの連結部は、角である。
【0012】
回動部材50は、たとえば樹脂製である。回動部材50は、D位置90dにあるシフトレバー30をN位置90cにシフトチェンジする際に、斜めシフトにより、N位置90cを飛び越しその先のR位置90bに入ってしまうことを防止するために設けられている。ただし、回動部材50は、R位置90bへの誤操作防止だけでなく、たとえば、3位置90eにあるシフトレバー30を2位置90fにシフトチェンジする際に、斜めシフトにより、2位置90fを飛び越しその先のL位置90gに入ってしまうことを防止するために設けられていてもよい。
回動部材50は、ベースプレート80またはハウジング81に回動可能に支持されている。回動部材50の回動軸は、たとえば上下方向に延びている。
回動部材50は、回動軸部51と、レバー当たり部52と、ストッパ当接部53とを、有する。
【0013】
レバー当たり部52は、シフトレバー30またはレバーボス40と当ることができる(図示例では、レバーボス40と当ることができる場合を示している)。本発明実施例では、レバー当たり部52がレバーボス40と当ることができる場合を示す。
レバー当たり部52は、上下方向と直交またはほぼ直交する方向に延びている。レバー当たり部52は、回動軸部51から、レバーボス40に接近する方向に延びている。レバー当たり部52の延び方向先端面52aの形状は、シフトレバー30をD位置90dからN位置90cに向ってシフト操作するときに、レバーボス40の突出方向先端面40aが移動する軌跡と平行である。レバー当たり部52の車両前方側面52bの形状は、シフトレバー30をN位置90cでセレクト操作するときに、レバーボス40の車両後方側面40bが移動する軌跡と平行である。レバー当たり部52の延び方向先端面52aは、レバー当たり部52の車両前方側面52bと直交している。レバー当たり部52の延び方向先端面52aの車両前方側端は、レバー当たり部52の車両前方側面52bの一端と連なっている。レバー当たり部52の延び方向先端面52aと車両前方側面52bとが連なる部分は、角54である。
【0014】
レバー当たり部52の少なくとも角54は、レバーボス40の移動範囲に出入り可能である。レバー当たり部52とレバーボス40の移動範囲の位置関係は、シフトレバー30がクランク部22を移動する際、▲1▼シフトレバー30がクランク軌跡A上を移動するときは、レバーボス40とレバー当たり部52は当らず、▲2▼シフトレバー30がクランク軌跡A上から外れて移動するときは、レバーボス40とレバー当たり部52は当る、ように設定されている。
【0015】
ストッパ当接部53は、回動軸部51から、上下方向と直交またはほぼ直交する方向で、レバー当たり部52の延び方向と異なる方向(車両前方)に延びている。ストッパ当接部53は、ストッパ70に当接可能である。ただし、打音抑止のため、ストッパ当節部53とストッパ70の間にクッション材を介在させてもよい。ストッパ当接部53の、レバーボス40側の面53aは、レバー当たり部52の延び方向先端面52aと平行またはほぼ平行となっている。ストッパ当接部53の面53aの車両後方側端は、レバー当たり部52の車両前方側面52bの他端(車両前方側面52bのうち、レバー当たり部52の延び方向先端面52aと連なる側と反対側端)と連なっている。
【0016】
バネ60は、たとえばトーションスプリングからなる。バネ60は、回動部材50のストッパ当接部53がストッパ70に当接する方向に、回動部材50を常時回動付勢する。バネ60が回動部材50を付勢する方向は、D位置90dにあるシフトレバー30をR位置90bにシフトチェンジするときでレバーボス40が回動部材50のレバー当たり部52の角54に当った場合に、レバーボス40がレバー当たり部52を押し回動部材50を回動させようとする方向と同方向である。
【0017】
ストッパ70は、ベースプレート80またはハウジング81に一体または別体に形成されている。ストッパ70は、回動部材50の、バネ60付勢方向の回動端を規制する。ストッパ70は、回動部材50がバネ60付勢方向の回動端に位置するとき、回動部材50のストッパ当接部53と接触する。
【0018】
つぎに、本発明実施例の作動を説明する。
シフトレバー30がD位置90dに位置するとき、レバーボス40は回動部材50に接触していない。レバーボス40の突出方向先端面40aは、回動部材50のレバー当たり部52の延び方向先端面52aと対向している。回動部材50は、バネ60の付勢力により、ストッパ当接部53がストッパ70に当接している。
【0019】
シフトレバー30がクランク部22をD位置90dからR位置90b側に移動する際を説明する。
▲1▼シフトレバー30がクランク軌跡A上を移動するときは、レバーボス40とレバー当たり部52は当たらない。回動部材50のストッパ当接部53はストッパ70に当接し続ける。
▲2▼シフトレバー30がクランク軌跡Aから外れて移動するときは、レバーボス40がレバー当たり部52の角54(延び方向先端面52a)に当り、レバー当たり部52をバネ60付勢方向と同方向に押す。レバー当たり部52はレバーボス40に押されるが、ストッパ当接部53がストッパ70に当接しているので、回動部材50は回動しない。そのため、シフトレバー30の移動はクランク軌跡A上に規制される。
【0020】
シフトレバー30がR位置90bに位置するとき、レバーボス40は回動部材50に接触していない。レバーボス40の車両後方側面40bは、回動部材50のレバー当たり部52の車両前方側面52bと対向している。回動部材50のストッパ当接部53は、バネ60の付勢力により、ストッパ70に当接している。
【0021】
シフトレバー30がクランク部22をR位置90bからD位置90dに移動する際を説明する。
▲1▼シフトレバー30がクランク軌跡A上を移動するときは、レバーボス40とレバー当たり部52は当たらない。回動部材50のストッパ当接部53はストッパ70に当接し続ける。
▲2▼シフトレバー30がクランク軌跡Aから外れて移動するときは、レバーボス40の車両後方側面40bがレバー当たり部52の角54(車両前方側面52b)に当り、レバー当たり部52をバネ60の付勢方向と反対方向に押す。回動部材50はバネ60の付勢方向と反対方向に回動する。そのため、シフトレバー30のクランク軌跡Aから外れた軌跡上の移動が可能となる。
【0022】
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
レバー当たり部52がレバーボス40の移動範囲に出入りするように設けられた回動部材50が設けられている。そのため、▲1▼シフトレバー30をD位置90dからR位置90b側に移動させるときには、シフトレバー30がクランク軌跡Aから外れた場合、レバーボス40が回動部材50に当りシフトレバー30はクランク軌跡A上の動きとなるが、▲2▼シフトレバー30をR位置90bからD位置90dに移動させるときには、シフトレバー30がクランク軌跡Aから外れた場合、レバーボス40が回動部材50を押して回動部材50が回動し、シフトレバー30をクランク軌跡Aから外れて動かすことができる(クランク軌跡を強制されない)。したがって、操作性がよくなる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の車両用シフトレバー装置によれば、レバー当たり部がシフトレバーの移動範囲に出入りするように設けられた回動部材が設けられている。そのため、一方向には回動部材に当りクランク軌跡上の動きとなるが、他方向には回動部材が回動してクランク軌跡から外れた動きが可能となる(クランク軌跡を強制されない)。したがって、操作性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用シフトレバー装置の、部分透視平面図である。
【図2】本発明実施例の車両用シフトレバー装置の、透視背面図である。
【図3】従来の車両用シフトレバー装置の、部分透視平面図である。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置
20 溝
22 クランク部
30 シフトレバー
40 レバーボス
40a レバーボスの突出方向先端面
40b レバーボスの車両後方側面
50 回動部材
51 回動軸部
52 レバー当たり部
52a レバー当たり部の延び方向先端面
52b レバー当たり部の車両前方側面
53 ストッパ当接部
54 角
60 バネ
70 ストッパ
A クランク軌跡
S 遊び
Claims (1)
- クランク部を有する溝と、
前記溝内を遊びをもって移動するシフトレバーと、
レバー当たり部を備え、該レバー当たり部が前記シフトレバーの移動範囲に出入りするように設けられた回動部材と、
前記回動部材を一方向に付勢するバネおよび回動部材の前記一方向の回動端を規制するストッパと、
を有し、
前記シフトレバーが前記クランク部を移動する際、
(i)前記シフトレバーがクランク軌跡上を移動するときは、前記シフトレバーと前記レバー当たり部は接触するか当らず、
(ii)前記シフトレバーがクランク軌跡から外れて移動するときは、前記シフトレバーと前記レバー当たり部は当る、
ように前記回動部材と前記シフトレバーの移動範囲の位置関係が設定されており、
前記シフトレバーがクランク軌跡から外れて移動するときは、
(a)前記シフトレバーの一方向の動きに対しては、前記シフトレバーと前記レバー当たり部が干渉して前記シフトレバーの移動はクランク軌跡上に規制され、
(b)前記シフトレバーの他方向の動きに対しては、前記シフトレバーが前記レバー当たり部と干渉したときに前記レバー当たり部を押して回動部材を回動させ、前記シフトレバーのクランク軌跡から外れた軌跡上の移動を可能にする、
ように前記回動部材と前記シフトレバーの位置関係が設定されている車両用シフトレバー装置。
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|---|---|---|---|
| JP2001353197A JP4118042B2 (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 車両用シフトレバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001353197A JP4118042B2 (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 車両用シフトレバー装置 |
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2001
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