Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4119145B2 - 光記録媒体接着用樹脂組成物 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4119145B2 - 光記録媒体接着用樹脂組成物 - Google Patents

光記録媒体接着用樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4119145B2
JP4119145B2 JP2002096819A JP2002096819A JP4119145B2 JP 4119145 B2 JP4119145 B2 JP 4119145B2 JP 2002096819 A JP2002096819 A JP 2002096819A JP 2002096819 A JP2002096819 A JP 2002096819A JP 4119145 B2 JP4119145 B2 JP 4119145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
optical recording
ethyl
compound
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002096819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003292923A (ja
Inventor
松 靖 高
田 覚 須
本 祐 五 山
塚 敏 昭 鍬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2002096819A priority Critical patent/JP4119145B2/ja
Publication of JP2003292923A publication Critical patent/JP2003292923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4119145B2 publication Critical patent/JP4119145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、光記録媒体の接着に用いる光記録媒体接着用樹脂組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
近年、コンピューター技術、通信技術等をはじめとする情報技術の発展により、より多くの情報を高速に伝達することが可能となってきている。これに伴いより多くの情報を高密度に記録することができる記録媒体が望まれ開発が進められつつある。このような高密度記録媒体としてDVD(デジタル・ビデオ・ディスクまたはデジタル・バーサタイル・ディスクと称する)が普及してきている。さらに、波長405nm前後の青紫光源の利用と記録層を覆う保護層を0.1mm程度と薄くすることにより光ディスクの記録容量を片面で20〜30Gバイトに高める次世代DVD技術の提案もなされている。
【0003】
これらのDVDは従来のCD(コンパクトディスク)と異なり、2枚のディスクを張り合わせて製造されたり、0.1mmの保護フィルムを貼り合わせて製造されたりするため、張り合わせのための接着剤が必要である。この接着剤としてホットメルト接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気硬化型接着剤等を用いる試みがなされている。
【0004】
しかし、ホットメルト接着剤は、熱安定性や耐候性が十分ではなく高温環境下で軟化するため接着強度が低下して張り合わせたディスクが剥がれたり変形したりする問題があった。また、透明性が高くないため記録膜として半透過膜を有する二層構造のDVDでは使用が困難であるという問題があった。
また、熱硬化型接着剤は、硬化するときの熱によりディスクを構成する基材が変形したり、硬化に要する時間が長い等の問題があった。
【0005】
さらに、嫌気型接着剤は硬化に時間がかかるため生産性が低いという問題があった。
このような問題を解決する方法として光硬化型のウレタンアクリレートを主成分とする接着剤が検討されているが、硬化収縮率が6〜12%と大きく、基板との接着性やディスクの反りの問題があった。
【0006】
そこで本発明者らは上記問題を解決すべく鋭意研究し、特定の溶解度パラメーターを有するグリシジルエーテル化合物と、オキセタン環を有する化合物と、光カチオン開始剤とを含有する組成物をディスクを張り合わせる接着剤として用いると、ポリカーボネートなどの樹脂からなるディスクの強度接着に優れ、硬化時の収縮率が小さく、しかも透明性、耐熱性にも優れた接着剤が得られることを見出し本発明を完成するに至った。しかも本樹脂組成物は光硬化型であるため、低温下での硬化が可能である。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、低温硬化型であって、収縮率が小さく、透明性、接着性、耐熱性に優れた接着層を与える光記録媒体の接着用の光硬化型樹脂組成物、該組成物からなる接着剤、該接着剤の硬化体を接着層とするディスク、および該ディスクの製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】
本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物は、(A)溶解度パラメーターが20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物 50〜90重量部、(B)オキセタン環を有する化合物 3〜49.5重量部および(C)光カチオン開始剤 0.5〜7重量部を含有し、25℃の粘度が0.01ないし300Pa・sの範囲にあることを特徴としている。
【0009】
前記溶解度パラメータが20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)は、ビスフェノールにプロピレンオキサイドが付加した骨格を含有するジグリシジルエーテルであることが好ましい。
前記光記録媒体接着用樹脂組成物は、さらに、(D)シランカップリング剤を0.5〜5重量部含有してもよい。
【0010】
前記光記録媒体接着用樹脂組成物は、複数枚のディスクを接着する接着剤に用いるものであることが好ましい。
前記ディスクはポリカーボネート製であることが好ましい。
本発明に係る光記録媒体用接着剤は、前記光記録媒体接着用樹脂組成物を含有することを特徴としている。
【0011】
本発明に係る光記録ディスクの製造方法は、前記光記録媒体用接着剤を、ディスクの表面に塗布し、該塗布表面に他のディスクを載置し、光照射して塗布された前記光記録媒体用接着剤を硬化させ、ディスクを貼着させることを特徴としている。
本発明に係る光記録ディスクは、複数枚のディスクが張り合わされてなる光記録ディスクであって、該光記録ディスクは、少なくとも一方のディスクに情報の信号層を有する2枚のディスクが前記光記録媒体用接着剤が硬化した接着層を介して張り合わされてなることを特徴としている。
【0012】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物について説明する。
[光記録媒体接着用樹脂組成物]
本発明の光記録媒体接着用樹脂組成物は、
(A)溶解度パラメーターが20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物 50〜90重量部、
(B)オキセタン環を有する化合物 3〜49.5重量部および
(C)光カチオン開始剤 0.5〜7重量部
を含有し、
25℃の粘度が0.01ないし300Pa・sの範囲にあることを特徴とする光記録媒体接着用樹脂組成物である。さらに、該光記録媒体接着用樹脂組成物は、(D)シランカップリング剤を0.5〜5重量部含有してもよい。
【0013】
なお、上記含有割合は光記録媒体接着用樹脂組成物100重量部に対する割合である。
<溶解度 パラメーター 20.5 22.0 の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)>
本発明で用いられるグリシジルエーテル化合物は、溶解度パラメーター(Solubility Parameter:本明細書において、「SP値」ということがある。)が20.5〜22.0の範囲内にある。SP値の下限値は好ましくは20.7、さらに好ましくは20.8であり、上限値は好ましくは21.9、さらに好ましくは21.8であることが望ましい。SP値が上記範囲にあるグリシジルエーテル化合物とオキセタン環を有する化合物とを含む樹脂組成物を用いると、剥離強度あるいは接着強度に優れ、耐熱性、耐湿性に優れた接着層を形成させることができる。特に、ポリカーボネート製のディスクとの接着性に優れる。
【0014】
前記SP値は、化合物の親水性、疎水性を表す尺度の一つであり、一般的には、SP値が小さいと化合物の疎水性が強くなり、SP値が大きいと親水性が強くなる。SP値は、化合物に固有のパラメータである。
このようなSP値の求め方は、特に限定がなく、計算で求めても実験で測定してもよい。代表的なSP値の求め方としては、たとえば、
(1)物質の化学構造から計算する方法、
(2)SP値既知物質との相溶性から実測する方法、
(3)物理的特性から算出する方法
などが挙げられる。
【0015】
このうち(1)の方法が簡便であり好ましく用いられている。以下、(1)の方法によるSP値の具体的計算方法を示す。
(1−1)Smallの方法
SP値は混合のエンタルピーに直接的に関係した熱力学的量である。化学構造を適当な原子、あるいは原子団に分断し、これらの原子あるいは原子団は固有の引力定数(molar attraction constant)をもっていると考える。化学構造と密度がわかっている物質ならばSP値を計算することが可能である。具体的には、SP値は下記式(I)で表される。
【0016】
SP値=ρΣG/M ・・・(I)
式(I)中、Mは化合物の分子量、ρは密度、Gはモル引力定数を示す。したがって、SP値は化合物の分子量、密度等に依存しうるパラメータである。
(1−2)Fedorsの方法
蒸発エネルギーEvとモル体積vの両方に原子団の加成性があるとし、下記式(II)でSP値を求めることもできる。
【0017】
SP値=(Ev/v)1/2=(ΣΔei/ΣΔvi)1/2 ・・・(II)
前記式(II)中、Δeiは蒸発エネルギー、Δviはモル体積を示す。
本発明で用いるSP値が20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)の該SP値は、前述のいかなる手法を使った値でも適用できる。すなわち、ある一つの手法において前記範囲内にあるものは、いずれも使用可能である。
【0018】
本発明で用いることのできるグリシジルエーテル化合物としては、具体的には、PO(プロピレンオキサイド)付加グリシジルエーテル化合物(以下「PO付加グリシジルエーテル化合物」ということがある)、エチレンオキサイド付加グリシジルエーテル化合物(以下「EO付加グリシジルエーテル化合物」ということがある)などのうち、前記SP値の範囲内にあるグリシジルエーテル化合物が挙げられる。
【0019】
このようなグリシジルエーテル化合物は、グリシジル基を少なくとも1個有している。
このようなグリシジル基を1個有する化合物としては、たとえば、PO付加フェニルグリシジルエーテル、PO付加ブチルグリシジルエーテル、EO付加フェニルグリシジルエーテル、EO付加ブチルグリシジルエーテル等を好ましく用いることができる。
【0020】
グリシジル基を2個以上有する化合物としては、たとえば、PO付加ヘキサンジオールジグリシジルエーテル;
PO付加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、PO付加ビスフェノールFジグリシジルエーテル、PO付加水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、EO付加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、EO付加ビスフェノールFジグリシジルエーテル、EO付加水添ビスフェノールAジグリシジルエーテルなどのビスフェノールにプロピレンオキサイドあるいはエチレンオキサイドが付加した骨格を有するジグリシジルエーテルを好ましく用いることができる。
【0021】
このうち、前記グリシジル基を2個以上有するPO付加ビスフェノール型ジグリシジルエーテルをより好ましく用いることができ、さらにこのうち、PO付加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、PO付加ビスフェノールFジグリシジルエーテル、PO付加ビスフェノールSジグリシジルエーテルなどを特に好ましく用いることができる。
【0022】
本発明では、このようなグリシジルエーテル化合物であってSP値が前記範囲にある化合物を、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明で用いるグリシジルエーテル化合物は、SP値が上記範囲にあること望ましいが、さらに、前記アルキレンオキサイドの付加がPOの場合、上記ビスフェノール化合物へのPOの付加数が、好ましくは1〜8個、さらに好ましくは2〜4の範囲にあるジグリシジルエーテルであってもよく、前記アルキレンオキサイドの付加がEOの場合、上記ビスフェノール化合物へのEOの付加数が、好ましくは1〜8個、さらに好ましくは2〜4の範囲にあるジグリシジルエーテルであってもよい。また、さらに、SP値が上記範囲にあり、かつEOまたはPOの付加数が上記範囲にあるグリシジルエーテルを用いることがより好ましい。このうちではPO付加体を用いることが望ましい。
【0023】
このようにSP値が一定範囲にあると、化合物の疎水性・親水性が一定の範囲になり、光記録媒体の接着材料として、接着強度、耐熱性、耐湿性に優れた硬化体を与えることができるようになる。また、EOあるいはPOの付加数が一定範囲にあり、あるいは数平均分子量が一定範囲にあるとこのような効果がより発揮されやすい。
【0024】
前記SP値が19〜25の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)は、たとえば、グリシジル基を2個有するジグリシジルエーテルの場合、ビスフェノール化合物にアルキレンオキサイドを、適宜反応温度等を制御するとともに必要に応じ触媒の存在下に付加し、さらに、エピクロロヒドリン等を付加させることにより得ることができる。また、市販のものを用いることもできる。
【0025】
このようなSP値が20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)の含有割合は、光記録媒体接着用樹脂組成物100重量部に対して、通常50〜90重量部、好ましくは60〜90重量部、特に好ましくは70〜90重量部であることが望ましい。
含有量が上記範囲にあると、ディスク等の基板と接着剤との接着性が良好になり好ましい。
<(B)オキセタン環を有する化合物>
本発明におけるオキセタン環を有する化合物(B)は、下記一般式(1)で表されるオキセタン環を少なくとも1つ有する化合物であればいずれでも使用することができる。
【0026】
【化1】
Figure 0004119145
【0027】
例えば、オキセタン環を好ましくは1〜15個含有する化合物、より好ましくは1〜10個含有する化合物、特に好ましくは1〜4個含有する化合物が望ましい。
オキセタン環を1個有する化合物
オキセタン環を1個有する化合物としてはオキセタン環を1個有する化合物であればいずれでも用いることができるが、下記の化合物が好適に用いることができる。
【0028】
例えば、下記一般式(2)で示される化合物等が挙げられる。
【0029】
【化2】
Figure 0004119145
【0030】
前記一般式(2)において、Z、R1、R2は下記の原子又は置換基を意味する。
Zは酸素原子または硫黄原子を示す。
1は水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜6個のアルキル基、トリフルオロメチル基、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基等の炭素原子数1〜6個のフルオロアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜18のアリール基、フリル基またはチエニル基である。
【0031】
2は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素原子数1〜6個のアルキル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基等の炭素原子数2〜6個のアルケニル基;ベンジル基、フルオロベンジル基、メトシキベンジル基、フェネチル基、スチリル基、シンナミル基、エトキシベンジル基等の置換または非置換の炭素原子数7〜18のアラルキル基;フェノキシメチル基、フェノキシエチル基等のアリーロキシアルキル基等のその他の芳香環を有する基;エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ブチルカルボニル基等の炭素原子数2〜6個のアルキルカルボニル基;エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等の炭素原子数2〜6個のアルコキシカルボニル基;エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバモイル基等の炭素原子数2〜6個のN−アルキルカルバモイル基が挙げられる。また、本発明の効果を阻害しない範囲で上記以外の置換基を用いてもよい。
【0032】
オキセタン環を1個有する化合物のより具体的な例としては、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、3−(メタ)アリルオキシメチル−3−エチルオキセタン、(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチルベンゼン、4−フルオロ−〔1−(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル〕ベンゼン、4−メトキシ−〔1−(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル〕ベンゼン、〔1−(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)エチル〕フェニルエーテル、イソブトキシメチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、イソボルニルオキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、イソボルニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−エチルヘキシル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、エチルジエチレングリコール(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジシクロペンタジエン(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジシクロペンテニルオキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジシクロペンテニルエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、テトラヒドロフルフリル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、テトラブロモフェニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−テトラブロモフェノキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、トリブロモフェニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−トリブロモフェノキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−ヒドロキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−ヒドロキシプロピル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ブトキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ペンタクロロフェニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ペンタブロモフェニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ボルニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル等が挙げられる。
オキセタン環を2個有する化合物
2個のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(3)で示される化合物等が挙げられる。
【0033】
【化3】
Figure 0004119145
【0034】
1としては、前記一般式(2)と同様に、水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素原子数1〜6個のアルキル基、トリフルオロメチル基、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基等の炭素原子数1〜6個のフルオロアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜18のアリール基、フリル基またはチエニル基が挙げられる。
【0035】
前記一般式(3)中のR1は互いに同じでも異なっていてもよい。
3としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の線状あるいは分岐状の炭素原子数1〜20のアルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)基、ポリ(プロピレンオキシ)基等の線状あるいは分枝状の炭素原子数1〜120のポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン基、メチルプロペニレン基、ブテニレン基等の線状あるいは分枝状の不飽和炭素水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン基、分子鎖の途中にカルバモイル基を含むアルキレン基が挙げられる。
【0036】
また、R3は、下記一般式(4)、(5)、(6)および(7)で示される基から選択される多価の基でもよい。
【0037】
【化4】
Figure 0004119145
【0038】
前記一般式(4)において、R4は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキルカルボキシル基、カルボキシル基、または、カルバモイル基であり、Xは1〜4の整数である。
【0039】
【化5】
Figure 0004119145
【0040】
前記一般式(5)において、R4は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキルカルボキシル基、カルボキシル基、または、カルバモイル基であり、Xは1〜4の整数である。
【0041】
【化6】
Figure 0004119145
【0042】
前記一般式(6)において、R5は、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、−NH−、−SO−、−SO2−、−C(CF32−または−C(CH32−である。
【0043】
【化7】
Figure 0004119145
【0044】
前記一般式(7)において、R6は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素原子数6〜18のアリール基であり、yは、0〜200の整数である。
7はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素原子数6〜18のアリール基である。またR7は、下記一般式(8)で示される基でもよい。
【0045】
【化8】
Figure 0004119145
【0046】
前記一般式(8)において、R8は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素原子数6〜18のアリール基である。Zは、0〜100の整数である。
より具体的なオキセタン環を2個有する化合物としては下記式(9)、(10)、(11)が挙げられる。
【0047】
【化9】
Figure 0004119145
【0048】
さらに、3,7−ビス(3−オキセタニル)−5−オキサ−ノナン、1,4−ビス〔(3−エチル−3−オキセタニルメトシキ)メチル〕ベンゼン、1,2−ビス〔(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル〕エタン、1,2−ビス〔(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル〕プロパン、エチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジシクロペンテニルビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、トリエチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、テトラエチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、トリシクロデカンジイルジメチレンビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、1,4−ビス〔(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル〕ブタン、1,6−ビス〔(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル〕ヘキサン、ポリエチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、EO付加ビスフェノールAビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、PO付加変性ビスフェノールAビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、EO付加水添ビスフェノールAビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、PO付加水添ビスフェノールAビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、EO付加ビスフェノールFビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル等が挙げられる。
オキセタン環を3個以上有する化合物
3個以上のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(12)、(19)、(20)、(21)で示される化合物等が挙げられる。
【0049】
【化10】
Figure 0004119145
【0050】
1は一般式(2)と同様に、水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素原子数1〜6個のアルキル基、トリフルオロメチル基、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基等の炭素原子数1〜6個のフルオロアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜18のアリール基、フリル基またはチエニル基である。一般式(12)中のR1は互いに同じでも異なっていてもよい。
【0051】
9は、3〜10価の有機基を示し、例えば、下記式(13)〜(15)で示される基等の炭素原子数1〜30の分枝状または線状のアルキレン基、下記式(16)で示される基等の分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基または下記式(17)または式(18)で示される線状または分枝状ポリシロキサン含有基等が挙げられる。
【0052】
jは、R9の価数に等しい3〜10の整数を示す。
【0053】
【化11】
Figure 0004119145
【0054】
前記式(13)において、R10はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素原子数1〜6個のアルキル基である。
【0055】
【化12】
Figure 0004119145
【0056】
式(16)においてLは1〜10の整数であり、互いに同一でも異なっていてもよい。
【0057】
【化13】
Figure 0004119145
【0058】
一般式(19)で表される化合物は、1〜10個のオキセタン環を有する以下の通りである。
【0059】
【化14】
Figure 0004119145
【0060】
1は、前記一般式(2)と同様に、水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素原子数1〜6個のアルキル基、トリフルオロメチル基、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基等の炭素原子数1〜6個のフルオロアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜18のアリール基、フリル基またはチエニル基である。一般式(19)中のR1は互いに同じでも異なっていてもよい。
【0061】
8は、式(8)と同様に、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素原子数6〜18のアリール基である。このときR8は互いに同じでも異なっていてもよい。
11はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4のアルキル基または炭素原子数3〜12のトリアルキルシリル基(トリアルキルシリル基中の、アルキル基は互いに同一でも異なっていてもよい。例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリブチルシリル基等である)である。rは1〜10の整数を示す。
【0062】
一般式(20)で表される化合物は1〜10個のオキセタン環を有し以下の通りである。式(20)中、mは1〜10の整数を示す。
【0063】
【化15】
Figure 0004119145
【0064】
一般式(21)で表される化合物は、1〜10個のオキセタン環を有し以下の通りである。mは1〜10の整数を示す。
【0065】
【化16】
Figure 0004119145
【0066】
3個以上のオキセタン環を有する化合物のより具体的な例としては、下記式(22)で示す化合物が挙げられる。
【0067】
【化17】
Figure 0004119145
【0068】
さらに、トリメチロールプロパントリス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ペンタエリスリトールトリス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ペンタエリスリトールテトラキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジペンタエリスリトールペンタキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジペンタエリスリトールテトラキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジトリメチロールプロパンテトラキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル等が挙げられる。
(高分子量化合物)
さらに、オキセタン環を有する化合物(A)としては、上述の例以外にも、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算の数平均分子量1000〜5000程度の高分子量を有する化合物も挙げられる。
【0069】
このような例として、以下の一般式(23)、(24)、(25)で表される化合物が挙げられる。
【0070】
【化18】
Figure 0004119145
【0071】
式(23)中、pは20〜200の整数である。
【0072】
【化19】
Figure 0004119145
【0073】
式(24)中、qは15〜200の整数である。
【0074】
【化20】
Figure 0004119145
【0075】
式(25)中、sは20〜200の整数である。
これらのオキセタン環を有する化合物は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の光記録媒体接着用樹脂組成物におけるオキセタン環を有する化合物(B)の含有割合は、光記録媒体接着用樹脂組成物100重量部に対して、3〜49.5重量部、好ましくは3〜39.5重量部であり、特に好ましくは5〜29.5重量部であることが望ましい。
【0076】
オキセタン環を有する化合物(B)の含有割合が上記範囲にあると、感光性、速硬化性が向上し好ましい。
[(C)光カチオン開始剤]
本発明で用いられる光カチオン開始剤(C)は、光により、前記溶解度パラメーターが19〜25の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)、オキセタン環を有する化合物(B)のカチオン重合を開始する化合物であれば特に限定はなく、いずれでも使用することができる。
【0077】
光カチオン開始剤の好ましい例として下記一般式(26)で表される構造を有するオニウム塩を挙げることができる。
このオニウム塩は、光反応し、ルイス酸を放出する化合物である。
【0078】
【化21】
Figure 0004119145
【0079】
[R12 a13 b14 c15 dW]m+[MXn+mm-
式(26)中、カチオンはオニウムイオンであり、Wは、S、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O、I、Br、Cl、またはN≡Nであり、R12、R13、R14、およびR15は同一または異なる有機基であり、a、b、cおよびdはそれぞれ0〜3の整数であって、(a+b+c+d)は((Wの価数)+m)に等しい。
【0080】
Mは、ハロゲン化錯体[MXn+m]の中心原子を構成する金属またはメタロイドであり、例えば、B、P、As、Sb、Fe、Sn、Bi、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、Mn、Co等である。
Xは例えば、F、Cl、Br等のハロゲン原子であり、mはハロゲン化物錯体イオンの正味の電荷であり、nはMの原子価である。)
前記一般式(26)においてオニウムイオンの具体例としては、ジフェニルヨードニウム、4−メトキシジフェニルヨードニウム、ビス(4−メチルフェニル)ヨードニウム、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウム、トリフェニルスルホニウム、ジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスルホニウム、ビス〔4−(ジフェニルスルフォニオ)−フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(ジ(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)スルホニオ)−フェニル〕スルフィド、η5−2,4−(シクロペンタジェニル)〔1,2,3,4,5,6−η−(メチルエチル)ベンゼン〕−鉄(1+)等が挙げられる。
【0081】
前記一般式(26)において陰イオンの具体例としては、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロアンチモネート、ヘキサフルオロアルセネート、ヘキサクロロアンチモネート等が挙げられる。
また、一般式(26)において陰イオンとしてハロゲン化錯体[MXn+m]の代わりに、過塩素酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イオン、トリニトロトルエンスルホン酸イオン等であってもよい。
【0082】
さらに、一般式(26)において陰イオンとしてハロゲン化錯体[MXn+m]の代わりに芳香族陰イオンであってもよい。具体例としては、テトラ(フルオロフェニル)ボレート、テトラ(ジフルオロフェニル)ボレート、テトラ(トリフルオロフェニル)ボレート、テトラ(テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラ(パーフルオロフェニル)ボレート、テトラ(トリフルオロメチルフェニル)ボレート、テトラ(ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ボレートなどを挙げることができる。
【0083】
これらの光カチオン開始剤は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の樹脂組成物における光カチオン開始剤(C)の含有割合は、光記録媒体接着用樹脂組成物100重量部に対して、通常0.5〜7重量部であり、好ましくは1〜6重量部である。光カチオン開始剤(C)の含有割合を0.1重量部以上とすることにより樹脂組成物の硬化状況が良好となり好ましく、又硬化後に光カチオン開始剤が溶出するのを予防する観点からは7重量部以下が好ましい。
<(D)シランカップリング剤>
本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物は、さらにシランカップリング剤(D)を含有していてもよい。
【0084】
このようなシランカップリング剤(D)としては、たとえばエポキシ基、カルボキシル基、メタクリロイル基、イソシアネート基等の反応性基を有するシラン化合物が挙げられる。
具体的な例として、トリメトキシシリル安息香酸、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトシキシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトシキシラン等が挙げられる。
【0085】
これらのシランカップリング剤(D)は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の光記録媒体接着用樹脂組成物におけるシランカップリング剤(D)の含有割合は、光記録媒体接着用樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは0.5〜5重量部、さらに好ましくは1〜4重量部であることが望ましい。
【0086】
シランカップリング剤(D)の含有割合が上記範囲にあると、接着力が向上し好ましい。
<その他の成分>
本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲においてその他カチオン重合性化合物、その他樹脂成分、充填剤、改質剤、安定剤等その他成分を含有させることができる。
他のカチオン重合性化合物
前記他のカチオン重合性化合物としては、例えば、オキソラン化合物、環状アセタール化合物、環状ラクトン化合物、チイラン化合物、チエタン化合物、スピロオルソエステル化合物、ビニルエーテル化合物、エチレン性不飽和化合物、環状エーテル化合物、環状チオエーテル化合物、ビニル化合物等が挙げられる。
【0087】
これらは、1種単独でも複数種を組み合わせて使用してもよい。
他の樹脂成分
前記他の樹脂成分としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリブタジェン、ポリクロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合体、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、セルロース樹脂、フッ素系オリゴマー、シリコン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴマー等が挙げられる。
【0088】
これらは、1種単独でも複数種を組み合わせて使用してもよい。
改質剤
前記改質剤としては、例えば、重合開始助剤、老化防止剤、レベリング剤、濡れ性改良剤、界面活性剤、可塑剤等が挙げられる。
これらは、1種単独でも複数種を組み合わせて使用してもよい。
安定剤
前記安定剤としては、例えば、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。
【0089】
これらは、1種単独でも複数種を組み合わせて使用してもよい。
[光記録媒体接着用樹脂組成物の調整]
本発明の光記録媒体接着用樹脂組成物は、各組成物を均一に混合するように調製する。0.01〜300Pa・sの粘度範囲は塗布作業がより効率的に実施でき、各組成の混合安定性が良い。粘度範囲は、0.1〜200Pa・sであることがより好ましい。
【0090】
粘度は、樹脂の配合比やその他の成分を添加することにより調整すれば良い。粘度の調整には、各成分の混合割合を変えることで調整でき、希釈剤の使用も可能である。
[接着剤、光ディスクの製造方法、光ディスク]
本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物は、光記録媒体の接着剤として有用である。具体的には、たとえば、複数枚のディスクを張り合わせて光記録ディスクを得る際の接着剤として用いることができる。ディスクとしては、ポリカーボネート製が、接着性の観点から好ましい。
【0091】
このような光記録ディスクは、通常、たとえば1つのディスクに情報の信号層を有し、本発明に係る光記録媒体用接着剤が硬化した接着層を介して他のディスクが張り合わされている。具体的にはたとえばDVD等の高密度光ディスクなどが挙げられる。
このような光記録ディスクは、本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物からなる未硬化の接着剤を、ディスクの表面に塗布し、該塗布表面に他のディスクを載置し、光照射することにより塗布された前記光記録媒体用接着剤を硬化させてディスクを貼着させることにより製造することができる。
【0092】
このような接着層の形成方法としては、具体的には、まず粘度調整した本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物を、一つの基板上に
・スピンコート方法により均一に塗布する方法
・スクリーン印刷により均一に塗布する方法
などの方法により、透明基板上に塗布し、塗布後、他の基板を載置し、光を照射し、接着剤を硬化させて基板同士を張り合わせる方法が挙げられる。
【0093】
ここで使用できる光源としては、所定の作業時間内で硬化させることができるものであればいずれでも良い。通常、紫外線光、可視光の範囲の光が照射できる光源を用いる。
より具体的には、低圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライド灯等が挙げられる。
【0094】
また、通常、照射光量は、照射光量が過少である場合には、樹脂組成物の未硬化部が残存しない範囲又は、接着不良が発生しない範囲で適宜選定できるが、通常好ましくは500〜9000mJ/cm2であり、さらに好ましくは500〜6000mJ/cm2、特に好ましくは500〜3000mJ/cm2である。
照射量の上限は特にはないが過多である場合には不要なエネルギーを浪費し生産性が低下するので好ましくない。
【0095】
本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物は、光カチオン重合により硬化するので、低温での重合が可能である。
硬化した接着層の厚さは、接着剤として用いる光記録媒体の種類により異なり限定されないが、光記録ディスクの接着剤として用いる場合、たとえば、50〜500μm程度である。
【0096】
このような接着層は、ポリカーボネートなどの樹脂からなるディスクとの強度接着に優れ、硬化時の収縮率が小さく、しかも透明性、耐熱性にも優れる。
【0097】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<測定法>
得られた樹脂組成物及び硬化物について以下の評価を行った。
(SP値)
SP値は、Fedorsの方法により求めた。
(粘度)
樹脂組成物の粘度を25℃で回転円錐−円盤粘度計によって測定した。
(硬化性)
硬化性は、ガラス板に樹脂組成物を膜厚100μmで塗布し、光照射後の塗膜の硬化条件を指触により下記のようにA〜Cの段階で評価した。
【0098】
A:硬化、B:一部硬化、C:未硬化
(透過率)
分光光度計により、光硬化型樹脂の膜厚100μmにおける405nmの光の透過率を測定した。
(Tピール強度)
Tピール強度は、2枚のポリカーボネートフィルム(膜厚80μm)を樹脂組成物をはさみ、光照射し、接着させ、これら2枚のガラス板を引き剥がすときの接着強度を引っ張り速度は2mm/minで測定した。
(高温高湿試験)
DVD9のハーフディスク(ポリカーボネートの基板にアルミニウムをスパッタした不透明のもののスパッタ膜側にスピンコートし、ポリカーボネート保護フィルム(膜厚100μm)を貼り合わせ、保護フィルム側よりメタルハライドランプにより紫外線を照射(光量1000mJ/cm2)して、接着剤を硬化させた。
【0099】
こうして得られた光ディスクサンプルを、80℃、85%RH相対湿度のオーブンに入れ、100時間後に取り出して外観を観察し、サンプルの耐久性を評価した。評価は、目で見てアルミニウム膜に特に変化の見られなかったものはA、アルミニウム膜が少々荒れたようになったものはB、アルミニウム膜の劣化が激しく透けてしまったりしたものはCとした。
<原材料>
(グリシジルエーテル化合物(A))
a−1: (商品名:EP−4000S、旭電化工業(株)製)
【0100】
【化22】
Figure 0004119145
【0101】
a−2
【0102】
【化23】
Figure 0004119145
【0103】
a−3: (商品名:EP−4080S、旭電化工業(株)製)
【0104】
【化24】
Figure 0004119145
【0105】
a−4: (商品名:EP4085S、旭電化工業(株)製)
【0106】
【化25】
Figure 0004119145
【0107】
a−5: (商品名:YD−8125、東都化成(株)製)
【0108】
【化26】
Figure 0004119145
【0109】
(オキセタン環を有する化合物(B))
b−1:3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(商品名:(OXT−101)、東亞合成(株)製)
b−2: 1,4−ビス[(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン(商品名:OXT−121、東亞合成(株)製)
(光カチオン開始剤(C))
c−1:4,4−ビス[ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフィニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート(商品名:アデカオプトマー SP−170、旭電化工業(株)製)
(シランカップリング剤(D))
d−1: γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(商品名:SH6040 SILANE、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)
【0110】
【実施例1】
(樹脂組成物の調製)
表1に示す配合処方により、(A)成分としてPO付加ビスフェノールAジグリシジルエーテル(a−1)を80重量部、(B)成分として3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(b−1)を15重量部、(C)成分として光開始剤式(27)(c−1)を3重量部、(D)成分としてγ−グリシドキシプロピルトリメトシキシラン(d−1)を2重量部、配合し、透明液状組成物を得た。
【0111】
(光硬化)
メタルハライドランプで1000mJ/cm2の光照射を行い硬化させた。
その評価結果を表4に示す
【0112】
【実施例2〜8】
表1に示す組成の成分を使用した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物を調製し、評価を行った。結果を表4に示す。
【0113】
【比較例1〜12】
表2、3に示す組成の成分を使用した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物を調製し、評価を行った。結果を表5、6に示す。
【0114】
【表1】
Figure 0004119145
【0115】
【表2】
Figure 0004119145
【0116】
【表3】
Figure 0004119145
【0117】
【表4】
Figure 0004119145
【0118】
【表5】
Figure 0004119145
【0119】
【表6】
Figure 0004119145
【0120】
【発明の効果】
本発明に係る光記録媒体接着用樹脂組成物は、低温硬化が可能であり、硬化時の収縮率が小さく、しかも硬化体の透明性、接着性、耐熱性に優れる。

Claims (5)

  1. (A)溶解度パラメーターが20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物50〜90重量部、
    (B)オキセタン環を有する化合物3〜49.5重量部および
    (C)光カチオン開始剤0.5〜7重量部
    を含有し、
    25℃の粘度が0.01ないし300Pa・sの範囲にある樹脂組成物を含有することを特徴とするポリカーボネート製ディスク用接着剤
  2. 前記溶解度パラメータが20.5〜22.0の範囲にあるグリシジルエーテル化合物(A)が、ビスフェノールにプロピレンオキサイドが付加した骨格を含有するジグリシジルエーテルであることを特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート製ディスク用接着剤
  3. 前記樹脂組成物が、さらに、(D)シランカップリング剤を0.5〜5重量部含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート製ディスク用接着剤
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤を、ポリカーボネート製ディスクの表面に塗布し、該塗布表面に他のポリカーボネート製ディスクを載置し、光照射して塗布された前記接着剤を硬化させ、ポリカーボネート製ディスクを貼着させることを特徴とする光記録ディスクの製造方法。
  5. 複数枚のポリカーボネート製ディスクが張り合わされてなる光記録ディスクであって、該光記録ディスクは、少なくとも一方のポリカーボネート製ディスクに情報の信号層を有する2枚のポリカーボネート製ディスクが請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤が硬化した接着層を介して張り合わされてなることを特徴とする光記録ディスク。
JP2002096819A 2002-03-29 2002-03-29 光記録媒体接着用樹脂組成物 Expired - Lifetime JP4119145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096819A JP4119145B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 光記録媒体接着用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096819A JP4119145B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 光記録媒体接着用樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003292923A JP2003292923A (ja) 2003-10-15
JP4119145B2 true JP4119145B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=29239679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002096819A Expired - Lifetime JP4119145B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 光記録媒体接着用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4119145B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005320491A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、それを用いたフィルム状接着剤及び回路接続材料、並びに回路部材の接続構造及びその製造方法
JP2007284500A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Sekisui Chem Co Ltd 光学部品用接着剤
JP5884598B2 (ja) * 2012-03-29 2016-03-15 東洋インキScホールディングス株式会社 光重合性接着剤、及び光学フィルム積層体
JP6608443B2 (ja) * 2015-06-23 2019-11-20 日本曹達株式会社 有機無機複合体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003292923A (ja) 2003-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4193343B2 (ja) シール剤用光硬化型樹脂組成物およびシール方法
EP1171502B2 (en) Resin composition for photofabrication of three dimensional objects
EP1138739B1 (en) Photocurable resin composition for sealing material and method of sealing
US20030062125A1 (en) Photocationic-curable resin composition and uses thereof
JP4667145B2 (ja) 光硬化型樹脂組成物及びそれからなるプラスチック用樹脂組成物
JP2003327951A (ja) シール材用光硬化型樹脂組成物
CN108137789B (zh) 用于柔性基底的可固化粘合剂组合物
DE60021922T2 (de) Beschleuniger geeignet für durch energie polymerisierbare zusammensetzungen
JP5152213B2 (ja) オキセタニル基を2個以上有するポリマーを含むカチオン硬化性樹脂組成物
JP4804922B2 (ja) 光硬化型樹脂組成物及びそれを用いたフラットパネルディスプレイ用シール剤
JP4753601B2 (ja) 感光性組成物
JPS59159820A (ja) 紫外線硬化性組成物
JP2003096184A (ja) 光硬化型樹脂組成物
JP4119145B2 (ja) 光記録媒体接着用樹脂組成物
JP2001089743A (ja) シール材用光硬化型樹脂組成物、シール方法
CN100368459C (zh) 光阳离子聚合性树脂组合物及光盘表面保护用材料
JP4050573B2 (ja) 光硬化型樹脂組成物
JP2003096185A (ja) 光硬化型樹脂組成物
JP4805216B2 (ja) 光硬化型樹脂組成物
JP2004352980A (ja) 光カチオン重合性樹脂組成物及び光ディスク表面保護用材料
JP2011225886A (ja) 光硬化型樹脂組成物
JP4042463B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP4059407B2 (ja) 光重合性組成物
JP2002037855A (ja) 光記録ディスク用光硬化性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4119145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term