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JP4119174B2 - 入力ペン - Google Patents
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JP4119174B2 - 入力ペン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記機能を有し、先端に加わる押圧力に応じて移動可能なペン先部材を備えた入力ペンに関し、特にペン先部材に当接させる先端チップを有するペンキャップを備えた入力ペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータ用のペンタブレットやタッチパネル等の座標入力装置には、入力ペンが利用される。
ここで、従来の入力ペンの例について図6を参照して説明する。
図6は、従来の入力ペンの構成例を示す透視図である。図6に例示する入力ペンは、本出願人の出願により、特公平2−53805号公報及び特開平3−147012号公報に開示されたスタイラスペン型の位置指示器である。
図6に示す位置指示器300は、筒状のペン軸302に、芯体304と、この芯体304を収容する貫通孔を備えたフェライトコア及びその周囲に巻回されたコイル306と、コイルバネ308と、スイッチ310と、コンデンサ(キャパシタ)312及び314とを内蔵し、ペン軸302の後端にキャップ316を備えて構成される。
【0003】
芯体304はペン軸302の先端に、ペン軸302の長手方向に沿って移動可能に組み付けられており、コイルバネ308によりペン軸302の先端側へ付勢されている。コイル306とコンデンサ314とは並列共振回路を形成する。さらに、コンデンサ312は、スイッチ310を介してコイル306の両端に接続されることにより、上記の並列共振回路の電流の位相を遅らせる機能を有する。
【0004】
芯体304の先端を位置検出面に押付ける(ペンダウン)操作が行われると、芯体304がペン軸302内に押込まれ、芯体304の後端がコイルバネ308を介してスイッチ310を押圧する。そして、スイッチ310が押圧されることで上記の並列共振回路の電流の位相が変化するので、位置指示器300と組み合わされる座標入力装置側で上記並列共振回路の位相の変化を検出することにより、位置指示器300における操作を検出する。
【0005】
芯体304としては、一般に樹脂製の芯体が用いられるが、この芯体に鉛筆ユニットやボールペンユニット等の筆記ユニットを組み込むことも可能であり、そのような筆記ユニット付き入力ペンは、特開平8−194574号公報に開示されている。
すなわち、ペン軸302にシャープペンシルとしての機構を内蔵させ、芯体304の先端からシャープペンシルの芯が突出する構成とすることも可能であり、また、インクを排出する機構を芯体304の先端に設けることも可能である。
この場合、位置指示器300は、座標入力装置における位置指示機能に加えて、紙面に筆記を行う筆記機能をも有するものとなる。
【0006】
このように、従来、入力ペンとしての機能に加えて筆記機能を有する入力ペンが知られていた。この入力ペンは、座標入力装置の操作面に紙を置いて使用すれば、紙への筆記と、座標入力装置への入力とを同時に行うことができるという利点を有するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、筆記機能を備えた入力ペンは、筆記機能が不要な場合に通常の入力ペンとして使用することができなかった。すなわち、座標入力装置の操作面に紙を置かなければ操作面が汚れてしまうので、PDA(Personal Digital Assistant)等、画面上に透明のタッチパネルが実装された機器では使うことができないという問題があった。
【0008】
この問題を解決するため、これまで、筆記機能を有するペン先と筆記機能を有しないペン先とをペン軸に対し交換(抜差)可能に支持する構成を備えた入力ペンが提案されていたが、交換作業にはピンセット様の器具が必要であったため、より簡単に筆記機能の有無を切り替えられる入力ペンが求められていた。
【0009】
そこで、本発明の目的は、筆記機能を有する入力ペンを、簡単な操作によって、筆記機能を持たない入力ペンとしても利用できるようにするペンキャップを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、筆記機能を有し、先端に加わる押圧力に応じて軸方向に移動可能なペン先部材を備えた入力ペンであって、ペン先部材の先端に当接され、着脱自在に密着係合される先端チップと、該先端チップを軸方向に移動可能に支持する支持部材を有するペンキャップと、を備え、この支持部材により先端チップがペン先部材に当接された状態で先端チップを座標入力装置の操作面に押し付け、その際に先端チップに加わる押圧力に応じて、先端チップに当接されたペン先部材を軸方向に移動させ、このペン先部材の軸方向の移動を検出して、先端チップが置かれた座標入力装置の操作面上の位置を検出することを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、筆記機能を有するペン先部材を備えた入力ペンに装着するだけで、ペン先部材の移動を妨げることなく、筆記機能のみを発揮できない状態とすることができる。すなわち、筆記機能を有する入力ペンの入力に係る機能を損なうことなく筆記機能のみを使用不能とし、通常の入力ペンに切り替えることができる。
【0013】
また、請求項1記載の発明によれば、先端チップを交換することが可能となり、目的や用途に適した先端チップを用いることで、筆記機能を有する入力ペンを通常の入力ペンとして使用する際の利便性と操作性を向上させることができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の入力ペンにおいて、ペンキャップに設けられる支持部材が、先端チップに加わる押圧力に伴って変形することを特徴とするものである。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、筆記機能を有するペン先部材を備えた入力ペンに装着すると、ペン先部材が移動する際には、支持部材が変形することにより、先端チップがペン先部材の移動に伴って移動するので、ペン先部材の移動を妨げることなく筆記機能を発揮できない状態とすることができる。すなわち、筆記機能を有する入力ペンの入力に係る機能を損なうことなく筆記機能のみを使用不能とし、通常の入力ペンに切り替えることができる。さらに、支持部材が変形することで先端チップを移動可能としたため、ペン先部材のスムーズな移動を妨げることが無いので、入力ペンの操作感を損なわない。また、支持部材を変形可能なものとした他には特に可動部分を有しない単純な構造であるため、低コストで容易に実現可能である。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の入力ペンにおいて、支持部材の構造を特定したものである。すなわち、支持部材は、先端チップを支持するチップ支持部と、先端チップがペン先部材に装着される際に入力ペンに当接する基部とからなり、チップ支持部は可撓性を有するものであり、基部はチップ支持部よりも硬質なものであることを特徴としている。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、チップ支持部と比較して硬質な基部によって入力ペンに強固に装着されるので、入力ペンに装着した際の安定性を向上させることができる。さらに、入力ペンのペン先部材が移動する際には、先端チップの移動とともにチップ支持部が弾性変形するので、良好な操作性を有するペンキャップを提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態におけるペンキャップは、ペンタブレット等の座標入力装置に使用する入力ペンのうち、筆記機能を有する入力ペンに装着して使用するものである。
【0019】
ここで、筆記機能とは、紙などの筆記対象面に接触して、液体、固体またはジェル状の着色材料を筆記対象面に付着させることにより、筆記対象面上に視認可能な着色を施す機能をいい、具体的には、いわゆるシャープペンシル、水性または油性インクを用いるボールペン、フェルトペン等の一般的な筆記具と同等の機能を指す。
【0020】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態としてのペンキャップ2の構成を示す図である。図1中、(a)はペンキャップ2および入力ペン1の構成を示す外観図であり、(b)はペンキャップ2を入力ペン1に装着した場合の構成を示す図であり、(c)は同図(b)の一部を拡大して示す図である。なお、図1(b)および(c)においては、ペンキャップ2についてのみ断面を図示する。
【0021】
図1(a)に示すように、入力ペン1は、略筒型のペン軸11と、ペン軸11の先端部に形成されたドーム型のペン軸先端部12と、ペン軸先端部12の先端から突出する芯体13と、ペン軸11の後端に配設されたキャップ受け14とを備えて構成される。
【0022】
入力ペン1のペン軸先端部12には、ペン軸先端部12を内外に貫通する貫通孔(図示略)が設けられ、この貫通孔を貫通するように芯体13が配設されている。芯体13は、ペン軸先端部12の内外を出入りする方向に所定の範囲内で移動可能であり、さらに、ペン軸11に内蔵されるバネ等(図示略)により、ペン軸先端部12の内側から外側へ向かって付勢されている。そして、芯体13は、芯体13の先端に押圧力が加わると、この押圧力に屈してペン軸先端部12内に押し込まれる方向に移動する。
【0023】
また、ペン軸11の内部には、芯体13の移動を検知する検知回路(図示略)が内蔵されている。この検知回路は、芯体13が移動した場合に、その移動量に応じて電流の位相が変化する回路である。
ペンタブレット等の座標入力装置(図示略)において入力ペン1を使用する場合、入力ペン1が前記座標入力装置の操作面に押付けられると、入力ペン1の芯体13がペン軸11内部に押し込まれる方向へ移動し、前記検知回路における電流の位相が変化する。ここで、前記座標入力装置において、入力ペン1の前記検知回路における電流の位相を検出することにより、入力ペン1による操作を検出することができる。
【0024】
なお、芯体13には、図示はしないが、ボールペンのインク排出機構が組み込まれており、一般的なボールペンと同様の筆記機能を有する。
【0025】
ペンキャップ2は、略ドーム状のキャップ本体21の先端に先端チップ22が組み付けられて構成される。キャップ本体21は、入力ペン1のペン軸先端部12のサイズと形状に合わせて形成されたものであり、図1(b)に示すように、入力ペン1のペン軸先端部12に嵌め込まれる。
【0026】
ペンキャップ2の詳細な構成を、図1(c)を参照して説明する。
ペンキャップ2のキャップ本体21の先端部は他の部分に比べて肉厚に形成され、先端チップ22が貫通する断面円形の貫通孔211が穿設されている。そして、貫通孔211の長手方向中央部は他の部分より径が大きく形成され、切欠部212となっている。
【0027】
先端チップ22は、先端が丸められた略円錐状部材であって、長手方向中央部には、先端チップ22の側面を一周するように凸に形成されたフランジ221が形成されている。また、先端チップ22の後端には、入力ペン1に装着される際に芯体13の先端部と咬み合う凹部222が形成されている。
【0028】
先端チップ22は、貫通孔211を貫通するようにキャップ本体21に嵌め込まれ、フランジ221が切欠部212にはまることで組み付けられる。
貫通孔211の長手方向における切欠部212の長さ(図中符号A)は、フランジ221の厚み(図中符号B)に比べて長くなるように形成されている。このため、フランジ221が切欠部212内に収まった状態で、先端チップ22は貫通孔211の長手方向に沿って移動可能である。
【0029】
入力ペン1のペン軸先端部12にペンキャップ2を装着すると、入力ペン1とペンキャップ2とは、キャップ本体21が、その基部においてペン軸先端部12に密着し、芯体13の先端が先端チップ22の凹部222に咬み合った状態で固定される。なお、入力ペン1の非操作状態において、先端チップ22は、キャップ本体21から最も長く突出する位置にある。
この状態において、先端チップ22は、貫通孔211の長手方向、すなわち芯体13が移動する方向に沿って移動可能であるから、先端チップ22は、芯体13と一体となって移動できる。
【0030】
これにより、ペンキャップ2を入力ペン1に装着した状態で、座標入力装置(図示略)に対して入力ペン1を使用すると、入力ペン1の操作に応じて先端チップ22に押圧力が加わり、先端チップ22がキャップ本体21内に押し込まれる方向に移動する。このとき、先端チップ22の移動に伴って、芯体13がペン軸先端部12内に押し込まれる方向に移動するので、ペン軸11に内蔵された検知回路(図示略)では、電流の位相が変化する。
【0031】
従って、入力ペン1は、ペンキャップ2を装着した状態であっても、座標入力装置における入力ペンとして使用することができる。また、ペンキャップ2を装着すると、芯体13が有する筆記機能が発揮されなくなるので、入力ペン1を、筆記機能を有しない入力ペンとして使用できる。
【0032】
なお、上記第1の実施の形態におけるペンキャップ2では、先端チップ22を交換可能な構成とすることも可能である。
図2は、ペンキャップ2の先端チップを交換可能とした構成例を示す図であり、(a)は交換可能な先端チップ23を備えたペンキャップ2を入力ペン1に装着した場合の要部拡大図であり、(b)は先端チップ23を別の先端チップ24に交換した場合の要部拡大図である。
【0033】
図2(a)に示す先端チップ23は、先端が丸められた略円錐台状の部材であって、長手方向中央部には、先端チップ23の側面を一周するように凸に形成されたフランジ231が形成され、後端には、入力ペン1に装着される際に芯体13の先端部と咬み合う凹部232が形成されている。また、先端チップ23のフランジ231より後端側は均一の径を有する柱状に形成されている。
【0034】
先端チップ23は、貫通孔211を貫通するようにキャップ本体21に嵌め込まれ、フランジ231が切欠部212にはまることで組み付けられる。
ここで、キャップ本体21の少なくとも先端部または先端チップ23のいずれか一方または両方を可撓性の材料により構成すれば、先端チップ23を、その先端側から引き抜いて取り外し、または、押し込んで取り付けることができる。
【0035】
この場合、例えば図2(b)に示すように、先端チップ23を、半球状の先端を有する先端チップ24に交換することができる。先端チップ24は、その先端が大きな径を有する半球状に形成された先太状の部材であって、このような形状の先端チップは、例えば人体に接触した場合に疼痛を与える可能性が極めて低く、また、ペンタブレット等の座標入力装置の操作面に加えられる圧力を分散させることで、ユーザの手指にかかる負荷が軽減される等の利点があり、低年齢のユーザが安心して使用することができる。
【0036】
このほか、先端チップ23を、先端部のすべり具合が異なる先端チップに交換してもよい。先端部がすべりやすい入力ペンは繊細な作業に適しており、先端部がすべりにくい入力ペンは誤入力が少なく、初心者のユーザに好適である。このように、ペンキャップ2の先端チップを交換することで、入力ペン1を、様々な用途に適した入力ペンとして利用することができる。
【0037】
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態としてのペンキャップ3の構成を示す図である。図3中、(a)はペンキャップ3および入力ペン1の構成を示す外観図であり、(b)はペンキャップ3を入力ペン1に装着した場合の構成を示す図であり、(c)は同図(b)の一部を拡大して示す図である。図3(b)および(c)においては、ペンキャップ3についてのみ断面を図示する。
なお、本第2の実施の形態における入力ペン1は、上記第1の実施の形態における入力ペン1と同一のものであるから、ここでは説明を省略する。
【0038】
ペンキャップ3は、略ドーム状のキャップ本体31の先端に先端チップ32が固定されて構成される。キャップ本体31は、入力ペン1のペン軸先端部12のサイズと形状に合わせて形成されたものであり、図3(b)に示すように、入力ペン1のペン軸先端部12に嵌め込まれる。
【0039】
キャップ本体31は、合成樹脂等の可撓性を有する材料によって構成され、後述する先端チップ32に押圧力が加わった場合等に弾性変形する。
【0040】
キャップ本体31の先端部は平板状に形成され、この平板状部分に貫通孔311が穿設されている。一方、先端チップ32は、芯体13を覆う形状に形成された膜状の部材であって、容易に屈曲変形しない程度の剛性を有する材料により構成される。先端チップ32の基端部は平板状に形成されたフランジ321となっている。
そして、先端チップ32は、キャップ本体31の内側から貫通孔311を通ってキャップ本体31の外側へ突出するように配設され、先端チップ32のフランジ321がキャップ本体31の内面に固定される。
【0041】
ペンキャップ3を入力ペン1に装着した状態においては、キャップ本体31がペン軸先端部12に嵌め込まれてキャップ本体31の基部において密着し、さらに、先端チップ32の内側に芯体13が密着することで、芯体13が先端チップ32によって覆われる。なお、この状態において、先端チップ32のフランジ321とペン軸先端部12の先端部との間には空隙が存在する。
【0042】
ペンキャップ3を入力ペン1に装着した状態において、先端チップ32の先端に押圧力が加わると、この押圧力は先端チップ32を介して芯体13に伝達される。キャップ本体31は可撓性を有する材料により構成された部材であるから、芯体13が押圧力に屈して移動する際には、キャップ本体31が押圧力により屈曲変形し、先端チップ32が芯体13の移動に追従して移動する。
【0043】
これにより、ペンキャップ3を入力ペン1に装着した状態で、座標入力装置(図示略)に対して入力ペン1を使用すると、入力ペン1の操作に応じて芯体13が移動するので、ペン軸11に内蔵された検知回路(図示略)では、電流の位相が変化する。従って、入力ペン1は、ペンキャップ3を装着した状態であっても、座標入力装置における入力ペンとして使用することができる。また、ペンキャップ3を装着すると、芯体13が有する筆記機能が発揮されなくなるので、入力ペン1を、筆記機能を有しない入力ペンとして使用できる。
さらに、芯体13が先端チップ32の内側に密着するので、ペンキャップ3を装着しない場合の入力ペン1の操作感を損なうことがない。
【0044】
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態としてのペンキャップ4の構成を示す図である。図4中、(a)はペンキャップ4および入力ペン1の構成を示す外観図であり、(b)はペンキャップ4を入力ペン1に装着した場合の構成を示す図であり、(c)は同図(b)の一部を拡大して示す図である。図4(b)および(c)においては、ペンキャップ4についてのみ断面を図示する。
なお、本第3の実施の形態において、入力ペン1は、上記第1および第2の実施の形態と同一のものであり、ここでは説明を省略する。
【0045】
ペンキャップ4は、上記第2の実施の形態におけるペンキャップ3(図3)において、キャップ本体31に相当する部材を、チップ支持部41と基部42とで構成したものである。
すなわち、ペンキャップ4は、入力ペン1に装着される際にペン軸11に接触する基端側の基部42と、先端側のチップ支持部41とが組み合わされて構成され、チップ支持部41はキャップ本体31の先端側に、基部42はキャップ本体31の基端側に相当する。
チップ支持部41は合成樹脂等の可撓性を有する材料により構成され、基部42は、チップ支持部41に比べて硬質で、容易に屈曲変形しない程度の剛性を有する材料により構成されたものである。
【0046】
また、先端チップ43は、上記第2の実施の形態におけるペンキャップ3の先端チップ32と同様に、芯体13を覆う形状に形成された膜状の部材であって、容易に屈曲変形しない程度の剛性を有する材料により構成される。先端チップ43の基端部は平板状に形成されたフランジ431となっている。
【0047】
ペンキャップ4を入力ペン1に装着した状態においては、基部42がペン軸先端部12に嵌め込まれて密着する。さらに、先端チップ43の内側に芯体13が密着することで、芯体13が先端チップ43によって覆われる。なお、この状態において、先端チップ43のフランジ431とペン軸先端部12の先端部分との間には空隙が存在する。
【0048】
ペンキャップ4を入力ペン1に装着した状態において、先端チップ43の先端に押圧力が加わると、この押圧力は先端チップ43を介して芯体13に伝達される。チップ支持部41は可撓性を有する材料により構成された部材であるから、芯体13が押圧力に屈して移動する際には、チップ支持部41が押圧力により屈曲変形し、先端チップ43が芯体13の移動に追従して移動する。
【0049】
一方、基部42はチップ支持部41に比較して硬質であるから、先端チップ43の先端に押圧力が加わった場合にも変形しにくいので、ペンキャップ4を、入力ペン1に装着した状態で強固に保持することができる。このため、ペンキャップ4を装着した入力ペン1を使用する場合に、先端チップ43に加わる押圧力でペンキャップ4がぐらついたり、脱落したりする恐れがない。従って、ペンキャップ4を用いることにより、入力ペン1に装着して使用する際の安定感をより一層向上させることが可能である。
【0050】
[第4の実施の形態]
図5は、本発明を適用した第4の実施の形態としてのペンキャップ6の構成を示す外観図である。図5中、(a)は入力ペン5およびペンキャップ6の構成を示す図であり、(b)および(c)は入力ペン5にペンキャップ6を装着した状態を示す図である。
【0051】
図5に示す入力ペン5は、略筒型のペン軸51と、ペン軸51の一端に形成されたペン軸端部52と、ペン軸端部52に組み付けられた筆記用芯体53と、ペン軸51の他端に形成されたペン軸端部54と、ペン軸端部54に組み付けられた芯体55とを備えて構成される。
【0052】
入力ペン5は、両端に、ペン軸端部52とペン軸端部54とがそれぞれ形成された略筒型部材である。ペン軸端部52には、ペン軸端部52を内外に貫通する貫通孔(図示略)が設けられ、この貫通孔を貫通するように筆記用芯体53が配設されている。筆記用芯体53は、ペン軸端部52の内外を出入りする方向に所定の範囲内で移動可能である。
また、ペン軸端部54には、ペン軸端部54を内外に貫通する貫通孔(図示略)が設けられ、この貫通孔を貫通するように芯体55が配設されている。芯体55は、ペン軸端部54の内外を出入り方向に所定の範囲内で移動可能である。なお、筆記用芯体53および芯体55は、ペン軸51に内蔵されるバネ等(図示略)により、ペン軸51の外側へ向かって付勢されている。
【0053】
さらに、ペン軸51の内部には、それぞれ筆記用芯体53および芯体55の移動を検知する複数の検知回路(図示略)が内蔵されている。これら検知回路は、筆記用芯体53または芯体55が移動した場合に、その移動量に応じて電流の位相が変化する回路である。
【0054】
なお、筆記用芯体53には、図示はしないが、ボールペンのインク排出機構が組み込まれており、一般的なボールペンと同様の筆記機能を有する。一方、芯体55は、合成樹脂等によってなる部材であって、筆記機能は有しない。
【0055】
すなわち、入力ペン5は、一端側に筆記機能を有する入力ペンとしての機能を備え、他端側に一般的な入力ペンとしての機能を備えたものである。
【0056】
ペンキャップ6は、上記第1の実施の形態における入力ペン1(図1)と同様に構成されるペンキャップであって、略ドーム状のキャップ本体61の先端に先端チップ63が組み付けられて構成される。キャップ本体61は、入力ペン1におけるキャップ本体21と同様に構成され、先端チップ63は、入力ペン1の先端チップ22と同様に構成されたものである。
【0057】
さらに、ペンキャップ6は、キャップ本体61の側面を一周するように凸に形成されたリング62を有する。リング62は、ペン軸51の表面にリング状部材を固着させるか、或いは、キャップ本体61と一体となって形成された突起である。
【0058】
以上のように構成されるペンキャップ6を、図5(b)に示すように、入力ペン5のペン軸端部52側に装着すれば、筆記用芯体53が有する筆記機能が発揮されなくなるので、筆記用芯体53を通常の入力ペンとして使用することができる。
また、ペンキャップ6は、入力ペン5のペン軸端部54側に装着することもできる。この場合、例えば先端チップ63を、芯体55とはすべり具合やサイズが異なるものとすれば、芯体55を交換したのと同様に、目的に応じた快適な操作感が得られる。
【0059】
さらに、入力ペン5の筆記用芯体53または芯体55を、そのまま使用する場合には、不要になったペンキャップ6は、使用しない側に装着しておけば邪魔になることはない。例えば、入力ペン5を筆記機能付きの入力ペンとして使用する場合、筆記用芯体53にペンキャップ6を装着することはできないが、この場合は芯体55側にペンキャップ6を装着しておけば、ペンキャップ6を別の場所に収納しておく必要が無い。
【0060】
また、ペンキャップ6は、入力ペン5のペン軸端部52またはペン軸端部54に被せるように装着され、入力ペン5からペンキャップ6を取り外す際には、入力ペン5からペンキャップ6を引き抜くような操作を必要とする。
ペンキャップ6はリング62を備えるので、ユーザは、キャップ本体61に指を掛けてペンキャップ6を入力ペン5から引き抜くことで、ペンキャップ6をより簡単に取り外すことができる。
これにより、入力ペン5に対してペンキャップ6を頻繁に着脱する場合であっても、着脱操作がユーザに負担を与えることはなく、ペンキャップ6を快適に使用することができる。
【0061】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内において種々の変更が可能なのはいうまでもない。例えば、入力ペン1の芯体13および入力ペン5の筆記用芯体53は、ボールペンのインク排出機構が組み込まれることで、一般的なボールペンと同等の筆記機能を有する構成としたが、芯体13および筆記用芯体53は、紙などの筆記対象面に接触して、液体、固体またはジェル状の着色材料を筆記対象面に付着させることにより、筆記対象面上に視認可能な着色を施す筆記機能を有するものであれば限定されない。具体的には、芯体13および筆記用芯体53は、いわゆるシャープペンシル、水性または油性インクを用いるボールペン、フェルトペン等の一般的な筆記具としての機能を有するものであれば良い。
【0062】
また、ペンキャップ2の先端チップ22、先端チップ23、先端チップ24、ペンキャップ3の先端チップ32、ペンキャップ4の先端チップ43、およびペンキャップ6の先端チップ63の形状や構成材料についても、その使用目的に合わせて任意に変更可能である。
このほか、入力ペンやペンキャップの具体的な細部構成についても、適宜変更可能であることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、筆記機能を有するペン先部材を備えた入力ペンに装着するだけで、ペン先部材の移動を妨げることなく筆記機能を発揮できない状態とすることができる。また、先端チップを交換することが可能となり、目的や用途に適した先端チップを用いることで、筆記機能を有する入力ペンを通常の入力ペンとして使用する際の利便性と操作性を向上させることができる。
【0065】
請求項2記載の発明によれば、筆記機能を有するペン先部材を備えた入力ペンに装着すると、ペン先部材が移動する際には、支持部材が変形することにより、先端チップがペン先部材の移動に伴って移動するので、ペン先部材の移動を妨げることなく筆記機能を発揮できない状態とすることができる。また、支持部材が変形することで先端チップを移動可能としたため、入力ペンの操作感を損なわず、さらに、単純な構造としたために低コストで容易に実現可能である。
【0066】
請求項3記載の発明によれば、入力ペンに装着した際の安定性を向上させるとともに、良好な操作性を有するペンキャップを提供できる。
【0067】
以上説明したように、本発明の入力ペンによれば、ペンキャップを着脱する簡単な操作によって、筆記機能を発揮できる状態と、筆記機能を発揮しない状態とを切り替えることができる。これにより、簡単な操作によって、筆記機能を有する入力ペンとしても、筆記機能を有しない通常の入力ペンとしても使用することが可能な利便性の高い入力ペンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのペンキャップ2の構成を示す図であり、(a)はペンキャップ2および入力ペン1の構成を示す外観図であり、(b)はペンキャップ2を入力ペン1に装着した場合の構成を示す図であり、(c)は同図(b)の一部を拡大して示す図である。
【図2】ペンキャップ2の先端チップを交換可能とした構成例を示す図であり、(a)は交換可能な先端チップ23を備えたペンキャップ2を入力ペン1に装着した場合の要部拡大図であり、(b)は先端チップ23を先端チップ24に交換した場合の要部拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としてのペンキャップ3の構成を示す図であり、(a)はペンキャップ3および入力ペン1の構成を示す外観図であり、(b)はペンキャップ3を入力ペン1に装着した場合の構成を示す図であり、(c)は同図(b)の一部を拡大して示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態としてのペンキャップ4の構成を示す図であり、(a)はペンキャップ4および入力ペン1の構成を示す外観図であり、(b)はペンキャップ4を入力ペン1に装着した場合の構成を示す図であり、(c)は同図(b)の一部を拡大して示す図である。
【図5】本発明を適用した第4の実施の形態としてのペンキャップ6の構成を示す外観図であり、(a)は入力ペン5およびペンキャップ6の構成を示す図であり、(b)おとび(c)は入力ペン5にペンキャップ6を装着した状態を示す図である。
【図6】従来の入力ペンの一例として位置指示器300の構成を示す透視図である。
【符号の説明】
1,5 入力ペン
2,3,4,6 ペンキャップ
21,31,61 キャップ本体
41 チップ支持部
42 基部
211,311,411 貫通孔
22,23,24,32,43,63 先端チップ
221,231,241,321,431 フランジ
62 リング

Claims (3)

  1. 筆記機能を有し、先端に加わる押圧力に応じて軸方向に移動可能なペン先部材を備えた入力ペンであって、
    前記ペン先部材の先端に当接され、着脱自在に密着係合される先端チップと、
    該先端チップを軸方向に移動可能に支持する支持部材を有するペンキャップと、を備え、
    前記支持部材により前記先端チップが前記ペン先部材に当接された状態で
    前記先端チップを座標入力装置の操作面に押し付けたときの前記先端チップに加わる押圧力に応じて、前記先端チップに係合されたペン先部材をペン軸方向に移動させ、
    前記ペン先部材の前記軸方向の移動を検出して、前記先端チップが置かれた前記座標入力装置の操作面上の位置を検出することを特徴とする入力ペン。
  2. 前記支持部材は、前記先端チップに加わる押圧力に伴って変形することを特徴とする請求項1に記載の入力ペン。
  3. 前記支持部材は、前記先端チップを支持するチップ支持部と、前記先端チップが前記ペン先部材に装着される際に前記入力ペンに当接する基部とからなり、前記チップ支持部は可撓性を有するものであり、前記基部は前記チップ支持部よりも硬質なものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の入力ペン。
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