JP4119645B2 - プリント装置のシャシを合体した強化金属薄板フレーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には、プリンタ装置とその製造方法に関するものであり、より具体的には、プリント装置のシャシを合体し、キャスタブルポリマーコンクリートで補強された金属薄板を使用して製造されたプリント装置のフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
プレプレスカラープルーフ処理は、印刷業界において用いられている手順であり、プリントされた素材の代表的画像を生成する。この処理は、印刷の版を作成するための高価な費用や時間を必要とせず、また、高速、大容量の印刷機を用意して印刷される予定の画像の代表的見本を校正刷りとして作成することも必要としない。もし、そうでない場合は、プレプレスプルーフ処理が無いので、生産運転においては、数回の校正を必要とし、顧客の要望を満たすためには数回の複写を必要とする。これは、時間と利益の損失を招くことになる。プレプレスカラープルーフ処理を利用することによって、時間と資金を節約することが出来る。
【0003】
ハーフトーンカラープルーフ能力を有するレーザーサーマルプリンタは、1993年12月7日にアール ジャック ハーシュバーガー(R.Jack Harshbarger)等(ハーシュバーガー( Harshbarger)等)に発行された、同一出願人による米国特許第5,268,708号「自動材料供給を有するレーザーサーマルプリンタ」に開示されている。このハーシュバーガー( Harshbarger)等の装置は、画像をサーマルプリント媒体の用紙上に、染料を、染料ドナー材料のロールからサーマルプリント媒体に伝達することによって、形成することが出来る。この方法は、充分な量の熱エネルギを染料ドナー材料に適用して画像をサーマルプリント媒体上に形成することによって達成される。この装置は、一般に材料供給アセンブリ、旋盤の工具のような走査サブシステム(これは旋盤の工具のような走査フレーム、移動駆動部、移動ステージ部材、レーザプリントヘッド、および回転可能真空画像処理ドラムを含む。)、およびサーマルプリント媒体と染料ドナー材料をプリンタから排出するための排出搬送装置を具備する。
【0004】
ハーシュバーガー( Harshbarger)等の特許に開示されているプリンタは、具合良く作動するけれども、この種のプリンタや類似した画像処理装置に対する製造コストを低減することは有益であろう。さらに、この様なプリンタの全体の寸法を減少させることは、顧客に対して所要床面積を減少させる点で有益であろう。ハーシュバーガー( Harshbarger)等の特許に開示されたプリンタにおいては、機械仕上げ鋳造品がプリント装置のシャシに使用され、このシャシは、さらに、金属製フレームの頂上に装着されている。この金属製フレームは、一般に、一体に溶接され、プリント装置やその書込み構成部品を支持するのに必要なかなり大きな強度を必要とする。また、ファンや真空装置の様なフレーム内の装置から伝達される何らかの振動が、精密なプリントヘッドやその移動装置に悪影響を及ぼさない様に絶縁して、振動を抑制することも必要である。ゴム製据付け具をプリント装置とフレームとの間に装着することも必要である。
【0005】
フレームとして用いられる機械仕上げ鋳造品は、プリンタの全コストに比較して重要なコストを占める。コストの要因には、金型の設計と製造、鋳造作業、およびこの種のプリンタにおいて用いられる旋盤のバイトのような走査装置に必要な正確さを達成するのに必要な、鋳造作業に引き続く機械加工作業も含まれる。鋳造には、有限要素法解析の様な設計の適切さを予知するのに有功な手段を利用し難くする造形上の固有の問題がある。更に、収縮、多孔性、およびその他の製造上の異常性のために、多数のフレームを鋳造する場合、一様な結果を得ることが困難である。組立作業においては、各フレームの鋳造品は、標準品の製造に対する適性に対しては個別に評価しなければならず、かつ個別に機械加工しなければならない欠点がある。さらに、鋳造品では、例えば共振周波数の様な周波数応答挙動を解析または予知するのが困難である。この様な理由で、振動の影響を確認したり、減少させたりするには、かなりの労力と実験を必要とする。さらに、原型鋳造品の設計完了から引き渡しまでの全時間は数週間または数ヶ月にも及んでしまうことも有り得る。
【0006】
画像処理ドラム、モータやエンコーダの構成部分品、およびプリントヘッド移動アセンブリの構成部分品等の綜合質量と、さらに加えて、このドラムを始動および停止させる場合に作用する慣性力とは、かなりの大きさの構造強度を有するフレームを要求する。この様な理由で、金属薄板フレーム、それ自身だけでは、問題を解決するとは考えられない。
【0007】
これに代わるフレームの製造方法が試験され、ある程度の成功が得られた。例えば、溶接フレーム構造物が試験されたけれども、これらの溶接構造物は、製造にかなりの費用を必要とする欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
金属鋳造品や溶接構造物に代わる物が、工作機械メーカーによって使用された。特に、多様な商品名で製造されているキャスタブルポリマーが、工作機械のベッドや光学器械のテーブルの様な装置の鋳造品と少なくとも同等な支持構造物を提供するために採用された。これらのキャスタブルポリマーは、また、鋳造品と比較した場合、熱による膨張および収縮に関して、さらに振動減衰性に関しても改善された特性を有する。
【0009】
金属鋳造部品や溶接部品に対する代替構造物を提供するために、キャスタブルポリマーの使用の一例が、米国特許第5,415,610号(シュッツ(Schutz)等)に開示されている。シュッツ(Schutz)等は、キャスタブルコンクリートを用いて工作機械用のベッドや垂直壁を単一のキャスティング部品で形成する工作機械用フレームを開示している。米国特許第5,678,291号(ブラウン(Braun))および米国特許第5,110,283号(ブルーメル(Bluml)等)は、その他の例であり、その中では、キャスタブルポリマーコンクリートが、工作機械ベッドとして、または機械加工現場においてガイドレールを装着するために用いられている。キャスタブルポリマーは、また、米国特許第5,765,818号(サバティノ(Sabatino)等)に開示されている様に、機械加工現場において、振動減衰機構としても用いられている。これらの工作機械に対する応用例では、キャスタブルポリマーコンクリートを、工具支持と振動減衰のための大質量ベッドとして用いている。
【0010】
フレームおよび旋盤のバイトの様な走査アセンブリに対して要求される構造強度を損なうことなく、プリンタの製造コストと複雑さを減少させることは、長期間にわたって痛感されて来た要求であった。しかし、現在に至る迄、プリンタに対する解決策としては、従来からの鋳造部品または溶接部品の使用に限定されていた。この様に、鋳造または溶接フレームの欠点を克服するプリンタのフレームは莫大な利益を提供するであろう。
【0011】
本発明の目的は、プリント装置シャシと機械のフレームとを剛性の高い単一の構造物に結合する強化金属薄板本体を提供することである。最終的な目標は、その上経済的で容易に製造できるフレームを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のために、本発明は、画像処理ドラム、プリントヘッド移動アセンブリ、媒体供給部分品を支持し、かつ動力供給源、制御論理回路、および真空構成部分品を支持するためのプリンタフレームを提供する。このフレームは、剛性の高い連結金属薄板部材の骨組み構造物と、この骨組み構造物の中に注入されて前記剛性の高い金属薄板部材が連結される部分に剛性を付与する充填材と、を具備する。
【0013】
本発明の一つの実施態様によれば、金属薄板片は、連結剛性部材を形成する様に切断され、この連結剛性部材はタブと溝を有し、この連結剛性部材を手作業によって速やかに組み立て、プリンタフレームの骨組み構造物を形成することが出来る。その後、好ましくはキャスタブルポリマーコンクリートの充填材が、金属薄板部材によって形成された骨組み構造物内に形成された選択的な空洞部の中に注入される。
【0014】
本発明の別の実施態様によれば、画像処理ドラム、プリントヘッド移動アセンブリ、および媒体供給部分品を支持するための金属薄板プリンタフレームが開示されている。このプリンタフレームは、2個の壁がそこから延びているベースを有する。これらの壁は、充填材を収容する空洞部を有する。充填材がこの空洞部に注入された後、この充填材は硬化し、前記画像処理ドラム、プリントヘッド移動アセンブリ、および媒体供給部分品を支持することが出来る剛性の高いプリンタフレームを形成する。
【0015】
さらに、プリント装置用フレームの製造方法が開示されている。この方法は、第1番目と第2番目の金属薄板部材を連結するステップを含む。次に、充填材がこれらの金属薄板部材の特定の接合部上に注入される。充填材が硬化すると、充填材は、金属薄板部材を、剛性の高い接合部の中で堅固に固着する。
【0016】
本発明の一つの利点は、個々の連結剛性金属薄板部材を修正することによって、プリンタフレームの設計を、たとえフレーム全体の寸法または構成の変更であっても、変更できることである。このことは、容易に修正または寸法を変更することが出来ない鋳造品を用いる方法とは対照的である。この長所は、構造物の周波数応答特性を調節して、例えば振動の影響を補償する必要がある場合などに、特に有益である。
【0017】
本発明の他の長所は、個々の連結剛性部材が、多数の異なるプリンタ構成にも使用出来る様に製造することが可能になることである。剛性の高い部材上に交互に溝とタブの形状を設けることによって、設計者は、組み立てた後、様々な異なる方法で、その部材を使用することが出来る。これによって、コスト節減と、多くのプリンタ形状を維持するのに必要な部品数の削減とが可能になる。
【0018】
本発明のさらに他の長所は、キャスタブル充填材は、その接着性、構造強度、および振動減衰性に対する性質が、周囲の金属構造物の熱膨張特性に密接に調和した熱膨張特性と共に、最適になる様に選択出来ることである。
【0019】
溶接フレームよりも優れた本発明のさらに他の長所は、大形のフレームの溶接後に引き続いて行われる浸漬または化学仕上げの排除である。浸漬に起因して生じる不要な後遺影響は、フレーム構造物内への残留液の停滞であり、これは特に、本発明の画像装置の様な精密な装置に対しては不適当である。
【0020】
本発明のさらに他の長所は、プリンタフレームの組立中、キャスタブルポリマーの充填が行われている時に、部分品を所定の位置に固定したり、追加することが出来ることである。これによって、機械加工のコストを減少させ、設計変更を容易に取り入れることが出来る。
【0021】
さらに付け加えるべき本発明の長所は、標準構造物の所定の場所に磁石を使用することによってもたらされる。これによって、フレームの組立は、工具を使用しないでも可能になる。
【0022】
本発明のこれら、およびその他の目的、特徴および利点は、当業者にとっては、以下の詳細な説明を図面と関連して読むことによって明白になるであろう。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の様々な実施態様の作成と利用を以下に詳細に説明するけれども、本発明は、広い範囲の様々な具体的な状況の下で具体化することが出来る多くの適用可能な独創的な発想を提供するものであることを理解するべきである。本明細書で説明される具体的な実施態様は、本発明を作成および利用するための具体的な方法の単なる例であり、本発明の範囲または応用を限定するものではない。
【0024】
本発明の特徴と利点を含めて、本発明をもっと完全に理解するために、本発明に関する上記の詳細な説明を以下の添付図面と関連させて参照する。
【0025】
これらの図における対応する番号と符号は、別に示さない限り、詳細な説明において記述した対応する部品を指す。
【0026】
図1を参照すれば、その中には、骨組み構造物14から形成された金属薄板プリンタフレーム12が示されている。この好適な実施態様においては、この骨組み構造物14は、厚さ2.286mm(公称寸法)の金属薄板から構成されている。この金属薄板は、プリンタフレーム12に充分な強度を付与するために用いられている。金属薄板部材は、板金プレス作業またはレーザー切断技法を用いて在庫の素材から切断され、その後で、金属薄板技術において周知の様に、表面が仕上げられる。
【0027】
この金属薄板プリンタフレーム12は、ベース40を有し、それには車輪42が取り付けてある。好適な車輪42は、当業者は周知の様に、キャスターホィールである。この金属薄板プリンタフレーム12は、さらに、側壁22aと22b、および内壁24aと24bを有する。この内壁24aと24bは、金属薄板内の折り目から生成された側方空洞部20a、20b、20c、20dを、それぞれ有している。この金属薄板プリンタフレーム12は、さらに、全長横断ストラット30aと30bによって提供される支持と補強のための構造物を有する。左側横断ストラット34は、側壁22aと内壁24aとの間に掛け渡されている。右側横断ストラット32は、側壁22bと内壁24bとの間に掛け渡されている。これらのストラット30a、30b、32、34の各々は、それぞれ槽部18を形成し、この槽部18には充填材が充填され、それぞれのストラット30a、30b、32、34を所定の位置に保持し、追加の強度を付与する。
【0028】
再度、図1を参照すれば、内壁24b内の溝38が全長横断ストラット30a内の溝38と共に示されている。金属薄板プリンタフレーム12を形成する金属薄板構造物は、締結具無しで、溝と溝または溝とタブの適切な組み合わせを用いて結合される。この配置においては、溝38は、結合部材上の対応する溝38と係合する。
【0029】
ある金属薄板部材は、他の金属薄板部材内の溝38を通過して配置されたタブ36を有する。具体的には、溝とタブを組み合わせた構造が、構造部材を結合して金属薄板プリンタフレーム12に対する骨組み構造物14を形成するのに有効な技法である。
【0030】
図1に示された様に構成された金属薄板部材の配置を用いれば、同一部材が異なるプリンタフレーム構成に対して再使用出来る設計が実行出来ることが理解出来よう。例えば、内壁24aは、金属薄板プリンタフレーム12内でもっと左側に配置することも出来よう。これは、例えば、支持されたモータ構造物の重量が追加の支持を必要とする場合に好適となり得る。横断ストラット30aと30b、および内壁24aの中に切り込まれた追加の溝38を用いれば、内壁24aによって支持された構成部分品は、多くの異なる位置に適切に再配置することが出来よう。これに代わって、金属薄板プリンタフレーム12の全体の寸法を、多くの同一金属薄板部材を使用しながら、変更することも出来よう。例えば、金属薄板プリンタフレーム12の幅は、全長横断ストラット30aと30bの長さを変えることによって変更することが出来よう。
【0031】
図2は、充填材54を、側方空洞部20dの様な選択的な部分の中に適用して強化された金属薄板プリンタフレーム12を図示している。充填材54を収容する構造物には、下記のものが含まれる。
側方空洞部 20a、20b、20c、20d;
空洞部 16;
全長横断ストラット 30a、30b;
左側横断ストラット 34;
右側横断ストラット 32;および
ベース40。
【0032】
一旦、充填材54がこれらの構造物の中に注入されれば、この充填材54は硬化し、金属薄板プリンタフレーム12の金属薄板部材を所定の場所に堅固に固着する。この充填材54は、ミキサ52の中で攪拌され、空洞部16、20a、20b、20c、20dおよび槽部18の中に注入される。この充填材54の適用は、注入作業、シャベル作業、こて作業、噴霧作業、噴射作業、またはこの技術分野で周知のその他の同様な作業工程によって達成される。
【0033】
この充填材54は、好適には、ペンシルバニア州モントゴメリビル所在のフィラデルフィア レジンス(Philadelphia Resins)社によって製造された「スーパーアロイ(SUPER ALLOY)」ポリマーコンクリートのようなキャスタブルポリマーコンクリートである。「スーパーアロイ(SUPER ALLOY)」混合物は、プリント装置のシャシに対して安定な構造物を提供する。プリンタフレームへの応用に対しては、キャスタブルポリマーコンクリートは、優れた振動減衰特性を付与するので特に適している。さらに、骨材の寸法が変更可能であるから、キャスタブルポリマーコンクリートは、その性質を変化させて、特定の装置に対する応用に対する振動応答特性を最適にすることが出来る。重要なことに、キャスタブルポリマーコンクリートの熱膨張係数は、金属薄板の熱膨張係数に極めて近い。これによって、鋼板と殆ど同程度の熱膨張が生じる。従って、鋼板とキャスタブルポリマーコンクリートとを結合すれば、金属薄板プリンタフレーム12に対して特に剛性の高い構造物を提供することが出来る。
【0034】
図3は、どの様にして、金属薄板プリンタフレーム12が、この上に重量または応力を及ぼす構造部分品の支持に適応するかを示す。特に、金属薄板プリンタフレーム12は、画像処理ドラム74(図4においては所定の位置に示されている)の質量と慣性力を支持しなければならない。図3では、側壁22aは、金属薄板プリンタフレーム12の壁の中の構造部分品が見える様に取り除いて示してある。
【0035】
さらに、図3は、また、どのようにして内壁24aが構成されているかを示す。磁石56が、側壁22aの端部に沿って装着されている。この磁石56は、その後、側壁22a(図1と図2に図示)を、キャスタブル充填材54が硬化するまで所定の場所に保持する。側壁22aに装着された磁石56を使用することによって標準の締結具を使用する必要が無くなり、金属薄板プリンタフレーム12を、工具を使用せずに組み立てることが可能になる。
【0036】
画像処理ドラム74を左端ハブ57の中に装着するために、ハブ用竪穴58が堰壁55によって形成されている。この堰壁55は、内壁24aと側壁22aとの間の壁であり、ハブ用竪穴58の様な空洞部16を形成するために用いられる。このハブ用竪穴58が充填材54の柱で充填されると、このハブ用竪穴58は、左端ハブ57に対する剛性の高い安定した支持台を形成する。当業者は、これらの堰壁55は、必要に応じて使用され、金属薄板プリンタフレーム12におけるその他の必要な支持台を形成することが出来ることを認識するであろう。図3に示された全体構造は、側壁22bと内壁24bとを有する反対側においても同様である。
【0037】
充填材54を注入する工程は、最低、次の準備を必要とする。金属薄板部材内の穴44は、空洞部内の充填材54を、硬化するまで、閉じ込めるためにテープで密封される。溝のある接合部もまた、注入の準備のためにテープで密封することが出来る。硬化すると、充填材54の管路は、溝のある接合部を所定の位置に固定する。
【0038】
キャスタブル充填材54は、また、コンピュータ引出し用トレー59の様な部品をベース40内に配置した後、ベース40内にも注入される。これによって、多くの装着部品は、充填材54の内部に埋め込まれることが出来る。充填材54が硬化すると、埋め込まれた部品は、所定の位置に固着される。この技法は、精密な同軸度を必要とする部品に対しても適用することも出来、充填材54を有効に使用して部品を所定の場所に精密に固着することが出来よう。配管もまた空洞部の中に挿入され、電線またはポリマーコンクリート材中の冷却を容易にする循環空気流の通路を指定することも出来よう。図3に示されている様に、コンピュータ引出し用トレー59の様な部品は、そのような部品をベース40に取り付ける取付け具と共に、または無しでも、充填材54の中に直接埋め込むことが出来る。動力源の据付け、および真空装置の支持部品(図示せず)も、また、充填材54をベース40内に注入する時、キャスタブル充填材の中に直接埋め込むことが出来る。
【0039】
図4を参照すれば、透視図において、ドラムモータ(図示せず)によって駆動される画像処理ドラム74を有するプリンタ60が示されている。この画像処理ドラム74は、これを支持する左端ハブ57と右端ハブ72との間で回転する様に装着されている。左端ハブ57と右端ハブ72の両方は、上述の様に、ハブ用竪穴58内で支持装置として作用する充填材54によって所定の場所に保持される。移動モータ(図示せず)は、プリントヘッド62を含むプリントヘッド移動装置61を、送りねじ64によって駆動する。フロントガイドレール66とリヤガイドレール68は、プリントヘッド移動装置61を、その水平移動経路全域にわたって支持する。
【0040】
再度、図4を参照すれば、本願に開示されている様に、充填材54によって強化されたこの金属薄板プリンタフレーム12の設計では、プリンタ60に対する部品の配置は、柔軟に決定することが出来る。例えば、内壁24aと24bとの間に形成された側方空洞部20a、20b、20c、20dの相対寸法は、ドラムモータや両端のハブ57と72の配置に適する様に変更することが出来よう。プリンタ60は、これによって、例えばプリントヘッド移動装置61によって移動される経路を逆にするなどして、書き込み方向を最適に変更することも出来よう。コンピュータ82は、プリンタ60内でコンピュータ引出し用トレー59の上に納まる。
【0041】
図5は、印刷媒体取り扱いのための追加の部品を有するプリンタ60の破断側面図である。中間供給トレー90は、レーザー熱画像処理において用いられた中間受像媒体の用紙を収納している。少なくとも1個のドナー供給トレー92は、熱画像処理ドナー材料の個々の用紙を保持する。媒体ピッカアセンブリ96は、媒体ピッカ送りねじ98によって所定の位置に移動され、1回に1枚の媒体用紙を供給トレー90および92から取り出す様に配列されている。媒体ピッカアセンブリ96は、1枚の媒体用紙を、その供給トレー90または92から前方に引出し、その用紙を画像処理ドラム74上の真空孔108の上に置く。画像処理ドラム74は、その後、その用紙をさらに前方に引っ張り、その用紙を装填ローラ94の下に係合させる。この装填ローラ94は、画像処理ドラム74と共に回転し、媒体用紙を伸ばし、画像処理ドラム74の表面上に捕捉されたいずれの空気も除去し、その結果、媒体用紙は画像処理ドラム74の表面と完全に接触する。この媒体ピッキング工程が実行されると、ハーシュバーガー(Harshbarger)等の特許の中で詳細に記述されている様に、1枚の受像材料用紙が画像処理ドラム74の上に装填され、その後、ドナー材料の用紙が連続して画像処理ドラム74の上に装填される。画像処理は、上述のハーシュバーガー(Harshbarger)等の特許の中で記載された方法と同様に行われ、画像処理ドラム74が高速で回転する時、プリントヘッド62は画像処理ドラム74の軸心に平行に移動する。
【0042】
一旦、ドナーカラーの画像処理が完了すると、媒体ピッカアセンブリ96は、ドナー用紙の端をピックアップし、ドラムモータ16と連動して画像処理ドラム74を僅かに回転させ、廃棄ドナー用紙を使用済ドナー排出トレー100の中に落下させる。中間受像媒体の画像処理が完了すると、画像処理ドラム74は媒体ピッカアセンブリ96と連動して完了した受像用紙を完了中間排出トレー102の中に落下させる。
【0043】
追加部品には、コンピュータのモニタ88が含まれ、これは図示されている様にプリンタ60の頂上に配置される。真空ブロワ106は、ベース40内に装着される。この配置によって、ベース40内の充填材54は、真空ブロワ106およびプリンタ60内に含まれる類似のモータ付き装置に対する振動減衰性を付与することが出来る。
【0044】
金属薄板プリンタフレーム12を組み立てるための方法が図6に示されている。この方法110は、ステップ112で開始され、そこでは第1の金属薄板部材が第2の金属薄板部材に本明細書に記述されている様にして連結される。この連結は、タブと溝の構造様式、溝と溝の構造様式、磁石56または当業者が周知の類似の手段を用いて実行される。次に、ステップ114において、充填材54が金属薄板部材の接合部上に注入され、それらの部材を所定の場所に堅固に固着する。これに代わる実施態様においては、充填材54が所定の場所に注入される以前に、追加の金属薄板部材を連結して、金属薄板プリンタフレーム12を完成する。好適な充填材54はキャスタブルポリマーコンクリートである。
【0045】
本発明は、好適な実施態様において、金属薄板を用いる様に記述されたけれども、これは金属薄板プリンタフレーム12の材料に関する制限を意味するものではない。例えば、金属薄板は、フレームの選択可能な場所において、高剛性プラスチック部材に取り替えることも出来よう。様々な充填材を、特定の応用に対して最適な調合物と共に用いることも出来よう。この中には、電磁放射の遮蔽を改善するための導電性充填材の使用も含むことが出来よう。本発明は、上述したハーシュバーガー(Harshbarger)等の特許の中で開示されたプリンタで用いられている様な、ロール形式の中間およびドナー媒体を用いるプリンタで使用することが出来よう。従って、本発明で提供されるものは、充填材で強化された高剛性の金属薄板のプリンタフレームと、そのプリンタフレームを組み立てる方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施態様における骨組み金属薄板プリンタフレーム構造物の図である。
【図2】 充填材が充填された図1の骨組み金属薄板プリンタフレーム構造物の図である。
【図3】 骨組み金属薄板プリンタフレーム構造物の透視図であって、片方のパネルを取り外して側壁中の部品が見える状態で示してある。
【図4】 プリンタフレーム構造物の透視図であって、画像処理ドラム、プリントヘッド移動アセンブリ、関連するモータ、および支持部品が装着されている。
【図5】 プリンタフレーム内の主要なプリンタ部品の相体的位置関係を示す破断側面図である。
【図6】 本発明の1実施態様によるプリント装置フレームを製造する方法を示す工程の流れ図である。
【符号の説明】
12 金属薄板プリンタフレーム、14 骨組み構造物、16 空洞部、18槽部、20a,20b,20c,20d 側方空洞部、22a,22b 側壁、24a,24b 内壁、30a,30b 全長横断ストラット、32 右側横断ストラット、34 左側横断ストラット、36 タブ、38 溝、40 ベース、42 車輪、44 穴、52 ミキサ、54 充填材、55 堰壁、56 磁石、57 左端ハブ、58 ハブ用竪穴、59 コンピュータ引出し用トレー、60 プリンタ、61 プリントヘッド移動装置、62 プリントヘッド、64 送りねじ、66 フロントガイドレール、68 リヤガイドレール、72 右端ハブ、74 画像処理ドラム、82 コンピュータ、88 モニタ、90 中間供給トレー、92 ドナー供給トレー、94 装填ローラ、96 媒体ピッカアセンブリ、98 媒体ピッカ送りねじ、100 使用済ドナー排出トレー、102 完了中間排出トレー、106 真空ブロワ、108 真空孔、110 本方法、112,114 ステップ。
Claims (7)
- ベースと、
ベースの上に設けられ、少なくとも1つの連結溝を具備する一の金属薄折板部材と少なくとも1つの連結溝或いは連結タブを具備する他の金属薄折板部材とを連結溝と連結溝又は連結溝と連結タブの組み合わせのみで結合される骨組み構造物と、を備えるプリンタフレームであって、
組み合わされた前記金属薄折板部材によって囲まれる空洞部と、
組み合わされた前記金属薄折板部材間に掛け渡されるストラットのベースと反対側に設けられた槽部と、
前記空洞部および前記槽部に注入され、硬化した場合に前記金属薄折板部材を固着すると共に前記プリンタフレームに剛性を付与する充填材と、
を具備することを特徴とするプリンタフレーム。 - 請求項1に記載のプリンタフレームにおいて、
選択された金属薄折板部材は、さらに1つ以上の磁石を具備し、この磁石は前記選択された金属薄折板部材を所定の位置に保持するのに適合していることを特徴とするプリンタフレーム。 - 請求項1に記載のプリンタフレームにおいて、
前記充填材はキャスタブルポリマーコンクリートであることを特徴とするプリンタフレーム。 - 請求項1に記載のプリンタフレームにおいて、
前記充填材は前記金属薄折板に類似した熱膨張特性を有することを特徴とするプリンタフレーム。 - 請求項1に記載のプリンタフレームにおいて、
前記充填材は前記プリンタフレームの振動を減衰させることを特徴とするプリンタフレーム。 - 請求項1に記載のプリンタフレームにおいて、
前記ベースは選択的に充填材で充填されることを特徴とするプリンタフレーム。 - 請求項1に記載のプリンタフレームにおいて、
前記骨組み構造物は、さらに画像処理ドラムを支持するのに適した1対のハブを具備し、
前記ハブは、
前記ハブと前記ベースとの間の前記金属薄折板部材に設けられた堰壁と、組み合わされた前記金属薄折板部材と、に囲まれたハブ用竪穴に注入され、硬化した充填材によって前記プリンタフレーム内の所定の位置に保持されること、
を特徴とするプリンタフレーム。
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