JP4120143B2 - 印刷システム及びコンピュータ可読媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷システム及びコンピュータ可読媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のアプリケーションソフトには、1つの文書内に、ポートレート印刷を行なわせるページと、ランドスケープ印刷を行なわせるページとを混在させることができるもの(表計算ソフトやワープロソフト)がある。ここで、ポートレート印刷とは、印字行が用紙の短辺に平行となる印刷(用紙を縦長に置いて見る印刷結果が出力される印刷)のことである。また、ランドスケープ印刷とは、印字行が用紙の長辺に平行となる印刷(用紙を横長に置いて見る印刷結果が出力される印刷)のことである。以下、ポートレート印刷を行なわせるページを“縦ページ”と表記し、ランドスケープ印刷を行なわせるページを“横ページ”と表記する。
【0003】
また、縦ページと横ページとを、1枚の用紙の裏面と表面とにそれぞれ印刷することができる印刷システム(プリンタとそのプリンタ用のプリンタドライバがインストールされたコンピュータ)も存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのような両面印刷を行なえる従来の印刷システムでは、あるタイプの印刷を行わせた場合、読みにくい見開きが形成されてしまう印刷物が得られるものとなっていた。
【0005】
具体的には、第1ないし第3ページが横ページであり、第4ないし第7ページが縦ページであり、第8ページが横ページである全8ページの文書の両面印刷が、左綴じを指定して行なわれた場合、従来の印刷システムでは、各面に、図17(a)〜(d)に示したような印刷がなされた4枚(8ページ分)の用紙が排出される。なお、各図において、左側に示した図形が表面の印刷結果を示したものであり、右側に示した図形が裏面の印刷結果を示したものである(両面印刷は、用紙を図の上下方向に裏返すことにより行われる)。また、網掛けを付してある部分が、左綴じが指定されているために設けられている綴じ代である。また、この図では、“第1ページ”、“第2ページ”等の文字列が、1ページ分の文書が用紙上にどのような向きで印刷されるかと、そのページが何ページであるかとを、示している。
【0006】
これらの4枚の用紙を綴じ代部分で綴じた書類の第2、第3ページの見開き部分は、図18(a)に示したように、第2ページが左にあり、第3ページが右にある状態で読めるものとなる。すなわち、この書類の第1ページ〜第3ページは、通常の左開きの本と同じように、その内容を読むことができる。
【0007】
しかしながら、この書類の第4,5ページの見開き部分は、図18(b)に示したように、先頭側のページである第4ページを下側にしないと読めないものとなる。第6、7ページの見開き部分(図18(c))についても、同様に、先頭側のページを下側にしないと読めないものとなる。
【0008】
従来のシステムは、第1ページが縦ページである、横ページが混在した文書の両面印刷を上綴じで行わせた場合と、第1ページが縦ページである、横ページが混在した文書の両面印刷を右綴じで行わせた場合とにも、同様の問題が生ずるものとなっている。
【0009】
そこで、本発明の課題は、縦ページと横ページとが混在した文書の両面印刷を、印刷結果を綴じたものが見にくい見開きが存在しないものとなるように行える印刷システムを提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の課題は、そのような印刷システムを、印刷装置とそれに接続されたコンピュータとで実現するためのコンピュータ可読媒体を、提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、或るサイズの用紙に横書きでランドスケープ印刷を行うべきページである横ページと,当該サイズの用紙に横書きでポートレイト印刷を行うべきページである縦ページとを含む書類を表す書類データに関する両面印刷要求を受け付ける受付手段と、この受付手段で両面印刷要求が受け付られた書類データに基づき、所定位置で綴じられることにより、各見開きを構成することになる2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向をページ毎に決定する印刷方向決定手段と、書類データに基づく書類の各ページの印刷を、印刷方向決定手段によって決定された印刷方向に従って行う印刷手段とを用いて、印刷システムを構成する。
【0012】
換言すれば、本発明の印刷システムは、縦ページと横ページとが混在した書類の両面印刷が行われたときに、綴じた状態で読み易い両面印刷物を得ることを考慮した構成を有する。なお、上記のように機能する印刷方向決定手段としては、さまざまな構成のものが採用できるが、書類データが表す書類の第1ページが横ページ,縦ページのいずれであるかに基づき、各ページの印刷方向を、通常の印刷方向、通常の印刷方向を180度回転させた印刷方向のいずれかに決定するものとしておけば、印刷方向決定手段を極めて簡単に実現することができる。
【0013】
本発明の印刷システムを実現する際には、受付手段として、綴じ位置の指定要求も受け付ける手段を採用し、印刷方向決定手段として、受付手段でその指定要求が受け付けられた綴じ位置で綴じられることにより、各見開きを構成する2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向を決定する手段を採用しておくことが出来る。
【0014】
換言すれば、特定の位置で綴じるための両面印刷物のみを印刷できるように、印刷システムを構成しておいても良いが、綴じ位置をユーザが指定できるように、印刷システムを構成しておくことが望ましい。なお、本発明の印刷システムは、コンピュータと印刷装置とからなるシステムとして実現しても良く、いわゆる、印刷装置(書類データ等をコンピュータから受けとって印刷を行う装置)として実現しても良い。
【0015】
また、本発明のコンピュータ可読媒体は、両面印刷が可能な印刷装置に接続されたコンピュータを、或るサイズの用紙に横書きでランドスケープ印刷を行うべきページである横ページと,当該サイズの用紙に横書きでポートレイト印刷を行うべきページである縦ページとを含む書類を表す書類データに関する両面印刷要求を受け付ける受付手段と、この受付手段で両面印刷要求が受け付られた書類データに基づき、所定位置で綴じられることにより、各見開きを構成することになる2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向をページ毎に決定する印刷方向決定手段と、書類データに基づく書類の各ページの印刷が、印刷方向決定手段によって決定された印刷方向に従って行われることになる印刷ジョブデータを作成して印刷装置に供給する印刷ジョブデータ供給手段とを備える装置として動作させるためのプログラムを記録してなる。
【0016】
このコンピュータ可読媒体を用いれば、コンピュータと印刷装置とを、本発明の印刷システム相当のシステムとして動作させることができることになる。
【0017】
本発明のコンピュータ可読媒体を実現するに際しては、印刷方向決定手段が、書類データが表す書類の第1ページが横ページ,縦ページのいずれであるかに基づき、各ページの印刷方向を、通常の印刷方向、通常の印刷方向を180度回転させた印刷方向のいずれかに、決定する手段となるプログラムを記録しておいても良く、受付手段が、綴じ位置の指定要求も受け付ける手段として機能し、印刷方向決定手段が、受付手段でその指定要求が受け付けられた綴じ位置で綴じられることにより、各見開きを構成する2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向を決定する手段として機能するようなプログラムを記録しておいても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る印刷システムの概要を説明する。
【0020】
図示したように、本実施形態に係る印刷システムは、コンピュータ10と、コンピュータ10に接続されたプリンタ30とからなる。
【0021】
プリンタ30は、縦ページと横ページとを1枚の用紙の各面に印刷することが出来る機器(詳細は後述)である。
【0022】
コンピュータ10は、CPU21とその周辺機器(HDD26、CD−ROMドライブ27等)とからなるコンピュータ本体11,ディスプレイ12及び入力装置13を備える。コンピュータ10(HDD26)には、プリンタ30用のプリンタドライバ31が、CD−ROM32からインストールされている。
【0023】
なお、CD−ROM32に記録されたプリンタドライバ31は、Windows 95/98/NT/2000(米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標)上で動作するものとして作成されている。すなわち、CD−ROM32は、コンピュータ10が、CD−ROMドライブ27を備え、そのOSがWindows 95/98/NT/2000(以下、単に、Windowsと表記する)であることを想定したものとなっている。
【0024】
以下、本印刷システムの動作を説明する。
【0025】
まず、プリンタ30の動作(仕様)を説明する。なお、本実施形態に係るプリンタ30は、用紙サイズによっては、用紙を横向きに(短辺と平行な方向に)搬送しての両面印刷も可能な装置なのであるが、説明の便宜上、以下では、印刷時には、用紙が縦向きに(長辺と平行な方向に)搬送されるものとする。また、用紙が示された各図において、用紙は、図の上方に向けて搬送される(用紙は、両面印刷時、図における上下方向に裏返される)ものとする。
【0026】
両面印刷時、プリンタ30は、印刷方向、綴じ方向、表TO、表LO、裏TO、裏LOが、夫々、設定された状態で、各ページに関する印刷データの供給を受ける。
【0027】
印刷方向は、用紙上への印刷の仕方を規定する情報である。プリンタ30には、ポートレイト、ランドスケープ、リバースランドスケープ、リバースポートレイトと名付けられた4種の印刷方向(以下、それぞれ、“P”、“L”、“RP”、“RL”とも表示する)のいずれかが、印刷方向設定コマンドにより設定される。
【0028】
ポートレイトが設定されている場合、プリンタ30は、図2(a)に模式的に示したように、用紙の短辺に印字行(図では、“ABC”)が平行となる形で印刷を行なう。また、ランドスケープが指定されている場合、プリンタ30は、図2(b)に模式的に示したように、用紙の長辺に印字行が平行となる形で印刷を行なう。
【0029】
リバースポートレイトが指定されている場合、プリンタ30は、図2(c)に模式的に示したように、用紙の短辺に印字行が平行となる形ではあるが、印字方向(印字行において文字が並んだ方向)が、ポートレートによる印刷時とは180度異なるように、印刷を行う。そして、リバースランドスケープが指定されている場合、プリンタは、図2(d)に模式的に示したように、用紙の長辺に印字行が平行となり、印字方向がランドスケープとは180度異なるように、印刷を行なう。
【0030】
綴じ方向は、綴じ代を、用紙の短辺と長辺のいずれに設けるかを指定する情報である。換言すれば、綴じ方向は、綴じ代を設ける辺が短辺であるか長辺であるかを示す情報ではあるが、綴じ代を設ける辺が、用紙の2つの辺(2つの短辺あるいは2つの長辺)のいずれであるかを示さない情報となっている。
【0031】
綴じ方向として、綴じ代を長辺に設ける“LE”が指定されている場合、図3及び図4に示してあるように、プリンタ30では、印刷方向の指定が“P”、“L”、“RP”、“RL”のいずれであっても、用紙の裏面には、印字方向を、表面とは180度異なる向きとした印刷が行われる。また、綴じ方向として、綴じ代を短辺に設ける“SE”が指定されている場合、印刷方向の指定が“P”、“L”、“RP”、“RL”のいずれであっても、用紙の裏面には、印字方向を、表面と同じ向きとした印刷が行われる。なお、印字方向に関する上記説明が成立するのは、用紙が縦向きに搬送されるときだけである。用紙が横向きに搬送される場合には、逆に、綴じ方向が“SE”であるときに、用紙の裏面に、印字方向を表面とは180度異なる向きとした印刷が行われる。
【0032】
表TO(Top Offset)、表LO(Left Offset)は、それぞれ、表面印刷時における印刷開始位置のY方向、X方向のオフセットであり、裏TO、裏LOは、それぞれ、裏面印刷時における印刷開始位置のY方向、X方向のオフセットである。なお、本プリンタ30において、X方向とは、印字方向と一致する方向のことであり、Y方向とは、印字方向と直交する方向(印字方向を時計周りに90度回転させた方向)のことである。
【0033】
すなわち、ポートレート印刷が行なわれる場合には、図5(a)に示したように、X方向は、用紙の短辺と平行な方向となり、Y方向は、用紙の長辺と平行な方向となる。また、ランドスケープ印刷が行なわれる場合には、図5(b)に示したように、X方向は、用紙の長辺と平行な方向となり、Y方向は、用紙の短辺と平行な方向となる。
【0034】
そして、表面の印刷は、図6(a)〜(c)に示したように、表TO、表LOで指定される位置から行われる。すなわち、表LOがm(>0)、表TOが“0”とされている場合には、用紙に対する印刷開始位置を右側に“m”だけずらした形で印刷が行われる(図6(a))。表LOが“0”、表TOがmとされている場合には、用紙に対する印刷開始位置を下側に“m”だけずらした形で印刷が行われる(図6(b))。表LOが“−m”、表TOが“0”とされている場合には、用紙に対する印刷開始位置を左側に“m”だけずらした形で印刷が行われる(図6(c))。ランドスケープ印刷の場合も同様である。また、裏面の処理時には、その時点における裏LO、裏TOに基づき、同様の印刷が行われる。
【0035】
次に、コンピュータ10(プリンタドライバ31に従ったCPU21)の動作を説明する。
【0036】
図7に、ある書類の両面印刷が指示されたときに、プリンタドライバ31に従ったCPU21によって実行される処理の流れ図を示す。なお、この図に示した処理は、通常、綴じ代m(>0)と、綴じ位置(左、右、上のいずれに綴じ代を設けるかの指定)とが指定された状態で開始される。また、綴じ代mが指定されていない場合(m=0の場合;綴じ位置が明示的に指定されていない両面印刷の場合)、綴じ位置が“左”であるとして、この図に示した処理が実行される。
【0037】
図示したように、ある書類の両面印刷が指示された場合、まず、処理に用いられる変数の初期化が行われる(ステップS101)。このステップS101で初期化される変数には、旧ページ種類と旧用紙サイズとがある。旧ページ種類は、それまで印刷が行われていたページが縦ページであるか横ページであるかを記憶しておくための変数である。旧用紙サイズは、それまで印刷が行われていた用紙の用紙サイズを記憶しておくための変数である。このステップS101において、旧ページ種類、旧用紙サイズは、それぞれ、印刷が行われていないことを示す情報“未定”に初期化される。
【0038】
次いで、処理すべきページデータがあるか否か(アプリケーション/OSからの印刷要求の処理が完了していないか完了しているか)が判断される(ステップS102)。処理すべきページデータが残っている場合(ステップS102;YES)、そのページを印刷すべき用紙の用紙サイズ、そのページのページ種類が、それぞれ、新用紙サイズ、新ページ種類として認識される(ステップS103)。ページ種類は、ページが縦ページであるか横ページであるかを示す情報である。以下、ページが縦ページ、横ページであることを示すページ種類を、それぞれ、“縦”、“横”と表記する。
【0039】
その後、旧用紙サイズと新用紙サイズとが一致しているか否かが判断される(ステップS104)。
【0040】
両者が一致していなかった場合(ステップS104;NO)、すなわち、旧用紙サイズが“未定”である第1ページに関するページデータの処理開始時と実際に用紙サイズがそれまでとは用紙サイズとは異なるものとなったページデータの処理開始時には、新用紙サイズが、旧用紙サイズとして記憶される(ステップS105)。次いで、プリンタ30に対して、新用紙サイズの用紙の使用を指示する用紙サイズコマンドが送信される(ステップS106)。そして、綴じ方向設定処理(ステップS107)が実行される。
【0041】
図8に、綴じ方向設定処理の流れ図を示す。図示したように、この処理では、新ページ種類が“横”であり(ステップS201;横)、綴じ位置が“左”であった場合(ステップS202;左)には、変数CASEに“3”が設定されるとともに、変数MDRCに“SE”が設定される(ステップS204)。
【0042】
また、新ページ種類が“横”であり(ステップS201;横)、綴じ位置が“右”であった場合(ステップS202;右)、CASEに“5”が設定されるとともに、MDRCに“SE”が設定される(ステップS205)。新ページ種類が“横”であり(ステップS201;横)、綴じ位置が“上”であった場合(ステップS202;上)には、CASEに“1”が、MDRCに“LE”が設定される(ステップS206)。
【0043】
新ページ種類が“縦”であり(ステップS201;縦)、綴じ位置が“左”であった場合(ステップS203;左)にも、CASEに“1”が設定され、MDRCに“SE”が設定される(ステップS206)。新ページ種類が“縦”であり(ステップS201;縦)、綴じ位置が“右”であった場合(ステップS203;右)、CASEに“4”が設定され、MDRCに“LE”が設定される(ステップS207)。新ページ種類が“縦”であり(ステップS201;縦)、綴じ位置が“上”であった場合(ステップS203;上)には、CASEに“2”が設定され、MDRCに“SE”が設定される(ステップS208)。
【0044】
ステップS204〜S208のいずれかが実行された後、その時点における変数MDRCの値に応じた綴じ方向設定コマンドが、プリンタ30に送信され(ステップS210)、綴じ方向設定処理が終了される。なお、CASE値は、ステップS111にて実行される印刷方向・オフセット設定処理時に用いられる値である。CASE値は、綴じ代設定処理が再び実行されるまで、書き換えられることなくコンピュータ10内に保持される。
【0045】
このような綴じ方向設定処理の終了後には、新ページ種類と旧ページ種類とが一致しているか否かが判断される(図7:ステップS110)。なお、新用紙サイズと旧用紙サイズとが一致していた場合(ステップS104;YES)、ステップS105〜S107が実行されることなく、このステップS110が実行される。
【0046】
新ページ種類と旧ページ種類とが一致していなかった場合(ステップS110;NO)、印刷方向・オフセット設定処理(ステップS111)が実行される。
【0047】
印刷方向・オフセット設定処理では、その時点におけるCASE値と新ページ種類とに応じた印刷方向及びオフセットが、プリンタ30に設定される。
【0048】
具体的には、図9に示したように、CASE値が“1”であり(ステップS301;=1)、新ページ種類が“縦”であった場合(ステップS311;縦)、変数ORNTに“P”が設定されるとともに、変数OTYPに“A”が設定される(ステップS312)。後述するように、印刷方向・オフセット設定処理では、変数ORNTに設定された値が、プリンタ30に印刷方向として設定される。また、変数OTYPに設定された値に基づき、表LO、表TO、裏LO及び裏TOが決定され、決定された各オフセット値がプリンタ30に設定される。
【0049】
CASE値が“1”であり(ステップS301;=1)、新ページ種類が“横”であった場合(ステップS311;横)、ORNTに“L”が設定され、OTYPに“B”が設定される(ステップS312)。
【0050】
CASE値が“2”であり(ステップS301;=2)、新ページ種類が“縦”であった場合(ステップS321;縦)、ORNTに“P”が設定され、OTYPに“B”が設定される(ステップS322)。CASE値が“2”であり(ステップS301;=2)、新ページ種類が“横”であった場合(ステップS321;横)、ORNTに“RL”が、OTYPに“A”が設定される(ステップS323)。
【0051】
CASE値が“3”であり(ステップS301;=3)、新ページ種類が“縦”であった場合(ステップS331;縦)、ORNTに“RP”が設定され、OTYPに“A”が設定される(ステップS332)。CASE値が“3”であり(ステップS301;=3)、新ページ種類が“横”であった場合(ステップS331;横)、ORNTに“L”が設定され、OTYPに“B”が設定される(ステップS333)。
【0052】
CASE値が“4”であり(ステップS301;=4)、新ページ種類が“縦”であった場合(ステップS341;縦)、ORNTに“P”が、OTYPに“C”が設定される(ステップS342)。CASE値が“4”であり(ステップS301;=4)、新ページ種類が“横”であった場合(ステップS341;横)、ORNTに“RL”が、OTYPに“B”が設定される(ステップS343)。
【0053】
CASE値が“5”であり(ステップS301;=5)、新ページ種類が“縦”であった場合(ステップS311;縦)、ORNTに“P”が、OTYPに“B”が設定される(ステップS321)。CASE値が“5”であり(ステップS301;=5)、新ページ種類が“横”であった場合(ステップS351;横)、ORNTに“L”が、OTYPに“C”が設定される(ステップS353)。
【0054】
CASE値と新ページ種類に応じた値が、変数ORNTと変数OTYPとに設定された後には、変数OYTPの値と綴じ幅mとに基づき、プリンタ30に設定する4種のオフセット値が決定される(ステップS361〜S364)。
【0055】
具体的には、OTYPが“A”であった場合(ステップS361:=A)、表LO、表TO、裏LO及び裏TOが、それぞれ、“m”、“0”、“−m”及び“0”とされる(ステップS362)。OTYPが“B”であった場合(ステップS361:=B)、表LO、表TO、裏LO及び裏TOが、それぞれ、“0”、“m”、“0”、“−m”とされる(ステップS363)。OTYPが“C”であった場合(ステップS361:=B)には、表LO、表TO、裏LO及び裏TOが、それぞれ、“−m”、“0”、“m”、“0”とされる(ステップS364)。
【0056】
そして、変数ORNTに記憶された印刷方向で印刷を行わせるための印刷方向設定コマンドと、ステップS362〜S364のいずれかで設定された表LO、表TO、裏LO及び裏TOで印刷を行わせるためのオフセット設定コマンドとが、プリンタ30に対して送信され(ステップS365)、印刷方向・オフセット設定処理が終了される。
【0057】
印刷方向・オフセット設定処理の終了後には、新ページ種類が旧ページ種類として記憶される(図6:ステップS112)。次いで、ページデータを解釈してプリンタ30用の言語の印刷データを作成してプリンタ30に供給する処理(ステップS113)が実行される。すなわち、印刷ジョブデータの一部が作成されてプリンタ30に供給される。また、新ページ種類と旧ページ種類とが一致していた場合(ステップS110;YES)には、印刷方向・オフセット設定処理等が実行されることなく、このステップS113が実行される。
【0058】
そして、ステップS113が終了した際には、改ページコマンドがプリンタ30に送信される(ステップS114)。
【0059】
ステップS114の実行後には、ステップS102からの処理が再び実行され、次のページデータが存在した場合(ステップS102;YES)には、そのページデータに対して、ステップS103以降の処理が実行される。そして、処理すべきぺージデータが無くなったときに(ステップS102;NO)に、図示した処理が終了される。
【0060】
以下、図10、11を参照して、本印刷システムの動作をさらに具体的に説明する。なお、図10、11は、綴じ方向、印刷方向及びオフセットと、各面の印刷結果との対応関係を示した図である。
【0061】
流れ図を用いて説明したように、本印刷システムでは、第1ページが横ページの書類を左綴じで両面印刷することが指示された場合、第1ページに対する処理時に実行される綴じ方向設定処理において、CASE値が“3”とされ、綴じ方向“SE”がプリンタ30に通知される。そして、新、旧ページ種類が一致していないために実行される印刷方向・オフセット設定処理において、CASE値が“3”であり、新ページ種類が“横”であるため、印刷方向を“L”、表LO、表TO、裏LO及び裏TOを、それぞれ、“0”、“m”、“0”及び“−m”とすることが、プリンタ30に通知される。
【0062】
プリンタ30は、綴じ方向と印刷方向の組み合わせに対して、図3、4を用いて説明したように動作し、オフセットに対して、図5を用いて説明したように動作する。
【0063】
従って、綴じ方向等が上記のように設定された場合、プリンタ30は、表面、裏面の印刷を、それぞれ、図10に、F4、B4と符号を付して示してある形態で行う状態をとる。
【0064】
この状態で何ページ分かの印刷データがプリンタ30に供給された後に、印刷すべきページが縦ページに変わった場合、ステップS110で“NO”側への分岐が行われる。すなわち、CASE値が“3”、新ページ種類が“縦”の状態で、印刷方向・オフセット設定処理が実行される。その結果、印刷方向を“RP”、表LO、表TO、裏LO、裏TOを、それぞれ、“m”、“0”、“−m”、“0”とすることが、プリンタ30に通知される。
【0065】
従って、プリンタ30は、表面の印刷を、F6(図11)のような形態で行い、裏面の印刷を、B6のような形態で行う状態をとる。そして、ステップS113が実行される結果、横ページが、実際に、F6或いはB6のような形態で印刷されることになる。
【0066】
この後、横ページが再び現れた場合、CASE値が“3”であり、ページ種類が“横”である状態で印刷方向・オフセット設定処理が実行されるので、印刷方向を“L”、表LO、表TO、裏LO、表TOを、それぞれ、“0”、“m”、“0”、“−m”とすることが、再び、プリンタ30に通知される。従って、プリンタ30は、表面の印刷を、F4のような形態で行い、裏面の印刷を、B4のような形態で行う状態に戻る。
【0067】
すなわち、第1ページが横ページの書類を左綴じで両面印刷することが指示された場合、本印刷システムでは、表面に印刷すべき横ページは、F4のように印刷され、表面に印刷すべき縦ページは、F6のように印刷される。また、裏面に印刷すべき横ページは、B4のように印刷され、裏面に印刷すべき横ページは、B6のように印刷される。
【0068】
同様に流れ図を追えば、第1ページが縦ページの書類を左綴じで両面印刷することが指示された場合、及び、第1ページが横ページの書類を上綴じで両面印刷することが指示された場合(これらの場合には、CASE値が“1”となる)には、F1、F2、B1、B2の組み合わせで印刷が行われることが確認できる。
【0069】
また、第1ページが縦ページの書類を、上綴じで両面印刷することが指示された場合(この場合、CASE値が“2”となる)には、F3、F7、B3、B7の組み合わせで印刷が行われることが確認できる。さらに、第1ページが縦ページの書類を、右綴じで両面印刷することが指示された場合(この場合、CASE値が“4”となる)には、F5、F8、B5、B8の組み合わせで印刷が行われることが確認できる。そして、第1ページが横ページの書類を、右綴じで両面印刷することが指示された場合(この場合、CASE値が“5”となる)には、F3、F9、B3、B9の組み合わせで印刷が行われることが確認できる。
【0070】
従って、本印刷システムに、例えば、第1〜第3ページが縦ページであり、第4〜第7ページが横ページであり、第8ページが縦ページである文書の両面印刷を行わせたとき、綴じ位置が“左”であった場合には、図12に模式的に示したように、第1ないし第8ページの印刷が、それぞれ、F1、B1、F1、B2、F2、B2、F2、B1の形態で行われることになる。また、綴じ位置が“上”であった場合には、第1ないし第8ページの印刷が、それぞれ、F3、B3、F3、B7、F7、B7、F7、B3の形態で行われることになる。また、綴じ位置が“右”であった場合には、第1ないし第8ページの印刷が、それぞれ、F8、B8、F8、B6、F6、B6、F6、B8の形態で行われることになる。
【0071】
また、本印刷システムに、第1〜第3ページが横ページであり、第4〜第7ページが縦ページであり、第8ページが横ページである文書の両面印刷を行わせたときにおいて、綴じ位置が“左”であった場合には、図13に模式的に示したように、第1ないし第8ページの印刷が、それぞれ、F4、B4、F4、B6、F6、B6、F6、B4で行われる。また、綴じ位置が“上”であった場合には、第1ないし第8ページの印刷が、それぞれ、F2、B2、F2、B1、F1、B1、F1、B2で行われる。また、綴じ位置が“右”であった場合には、第1ないし第8ページの印刷が、それぞれ、F9、B9、F9、B9、F3、B3、F3、B9で行われる。
【0072】
これら6種の印刷物は、それぞれ、綴じ代が設けられた部分で綴じた場合、見にくい見開きがないものとなっている。例えば、従来の印刷システムにおいては図16、17に示した結果が得られる文書の両面印刷を行った場合(図12の“左”に相当)、本印刷システムでは、プリンタ30から、図14(a)〜(d)に示した4枚の印刷結果が排出される。これらの4枚の用紙を、綴じ代が設けられた部分で綴じれば、図15(a)〜(c)に示したように、各見開きを構成する2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左或いは上に配置した状態で読める書類が形成されることになる。
【0073】
以上、縦向き搬送が行われることとして、本印刷システムの動作の説明を行ったが、プリンタ30にて横向き搬送が行われる場合のコンピュータ10側の動作は、上記したものと全く同じものである。ただし、この場合、プリンタ30側では、図16に模式的に示したように、綴じ方向“SE”が指定されているときに、用紙の裏面の印刷が、印字方向を表面とは180度異なる向きとした形で行われることになる。なお、図16は、図10に対応するものであり、図16における用紙の搬送方向は、図10等と同じく、上方向である。
【0074】
<変形形態>
実施形態に係る印刷システムは、各種の変形を行なうことが出来る。例えば、印刷方向等を決定する処理が、プリンタ30側で行われるように、印刷システムを変形することもできる。すなわち、プリンタ30側でCASE値が管理されるようにしておくとともに、ページ種類が変わった際に、印刷方向(P、L、RP、RL)ではなく、新ページ種類がプリンタ30に通知され、その通知内容に応じてプリンタ側で印刷方向が決定されるように、印刷システムを構成しておいても良い。また、プリンタ30を、コンピュータ10から、表TO、表LO等ではなく、綴じ代mの通知を受ける装置としても良い。
【0075】
また、プリンタドライバ31を、Windows以外のOS上で動作するものとしても良いことや、プリンタドライバ31が記録された記録媒体が、“CD−ROM”でなくても良いことは当然である。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、縦ページと横ページとが混在した、綴じられた結果が読みにくい見開きを有しない両面印刷物を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【図2】印刷方向の説明図である。
【図3】綴じ方向及び印刷方向と、各面の印刷結果との対応関係を示した図である。
【図4】綴じ方向及び印刷方向と、各面の印刷結果との対応関係を示した図である。
【図5】X、Y方向の説明図である。
【図6】オフセットの説明図である。
【図7】プリンタドライバがインストールされたコンピュータの両面印刷時の動作手順を示した流れ図である。
【図8】綴じ方向設定処理の流れ図である。
【図9】印刷方向・オフセット設定処理の流れ図である。
【図10】綴じ方向、印刷方向及びオフセットと、各面の印刷結果との対応関係を示した図である。
【図11】綴じ方向、印刷方向及びオフセットと、各面の印刷結果との対応関係を示した図である。
【図12】実施形態に係る印刷システムによる、第1ページが縦ページの書類の印刷手順の説明図である。
【図13】実施形態に係る印刷システムによる、第1ページが横ページの書類の印刷手順の説明図である。
【図14】実施形態に係る印刷システムによって生成される印刷物の説明図である。
【図15】実施形態に係る印刷システムによって生成された印刷物を綴じた結果の説明図である。
【図16】実施形態に係る印刷システムにおける、横向き搬送が行われたときのプリンタの動作の説明図である。
【図17】従来の印刷システムによって生成される印刷物の説明図である。
【図18】従来の印刷システムによって生成された印刷物を綴じた結果の説明図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ
11 コンピュータ本体
12 ディスプレイ
13 入力装置
21 CPU
26 HDD
27 CD−ROMドライブ
30 プリンタ
31 プリンタドライバ
32 CD−ROM
Claims (6)
- 或るサイズの用紙に横書きでランドスケープ印刷を行うべきページである横ページと,当該サイズの用紙に横書きでポートレイト印刷を行うべきページである縦ページとを含む書類を表す書類データに関する両面印刷要求を受け付ける受付手段と、
この受付手段で両面印刷要求が受け付られた前記書類データに基づき、所定位置で綴じられることにより、各見開きを構成することになる2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向をページ毎に決定する印刷方向決定手段と、
前記書類データに基づく前記書類の各ページの印刷を、前記印刷方向決定手段によって決定された印刷方向に従って行う印刷手段
とを備えることを特徴とする印刷システム。 - 前記印刷方向決定手段は、前記書類データが表す書類の第1ページが横ページ,縦ページのいずれであるかに基づき、各ページの印刷方向を、通常の印刷方向、通常の印刷方向を180度回転させた印刷方向のいずれかに、決定する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。 - 前記受付手段は、綴じ位置の指定要求も受け付け、
前記印刷方向決定手段は、前記受付手段でその指定要求が受け付けられた綴じ位置で綴じられることにより、各見開きを構成する2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向を決定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の印刷システム。 - 両面印刷が可能な印刷装置に接続されたコンピュータを、
或るサイズの用紙に横書きでランドスケープ印刷を行うべきページである横ページと,当該サイズの用紙に横書きでポートレイト印刷を行うべきページである縦ページとを含む書類を表す書類データに関する両面印刷要求を受け付ける受付手段と、
この受付手段で両面印刷要求が受け付られた前記書類データに基づき、所定位置で綴じられることにより、各見開きを構成することになる2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向をページ毎に決定する印刷方向決定手段と、
前記書類データに基づく前記書類の各ページの印刷が、前記印刷方向決定手段によって決定された印刷方向に従って行われることになる印刷ジョブデータを作成して前記印刷装置に供給する印刷ジョブデータ供給手段
とを備える装置として動作させるためのプログラムを記録したコンピュータ可読媒体。 - 前記印刷方向決定手段は、前記書類データが表す書類の第1ページが横ページ,縦ページのいずれであるかに基づき、各ページの印刷方向を、通常の印刷方向、通常の印刷方向を180度回転させた印刷方向のいずれかに、決定する
ことを特徴とする請求項4記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記受付手段は、綴じ位置の指定要求も受け付け、
前記印刷方向決定手段は、前記受付手段でその指定要求が受け付けられた綴じ位置で綴じられることにより、各見開きを構成する2ページのそれぞれが、先頭側のページを末尾側のページに対して左側或いは上側となるように配置した状態で読める書類が形成される複数枚の両面印刷物を得るための印刷方向を決定することを特徴とする請求項4又は請求項5記載のコンピュータ可読媒体。
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| JP2000267914A JP4120143B2 (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 印刷システム及びコンピュータ可読媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2000267914A JP4120143B2 (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 印刷システム及びコンピュータ可読媒体 |
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| JP2002079717A JP2002079717A (ja) | 2002-03-19 |
| JP4120143B2 true JP4120143B2 (ja) | 2008-07-16 |
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Family Applications (1)
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| JP2000267914A Expired - Lifetime JP4120143B2 (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 印刷システム及びコンピュータ可読媒体 |
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- 2000-09-05 JP JP2000267914A patent/JP4120143B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2002079717A (ja) | 2002-03-19 |
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