JP4120424B2 - 電子機器の角度設定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、卓上で使用するときに電子機器の設置角度を設定できる電子機器の角度設定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器の角度設定構造は、筺体の底部に回動端部が接離自在となるように基端部が筺体の底部に回動自在に枢支されたベース部材と、このベース部材に基端部が回動自在に枢支されたスタンドとを備え、スタンドの回動端部を筺体の底部に係合させることにより、電子機器の設置角度を設定するものがある。(特許文献1参照。)。
また、筺体の底部に回動端部が接離自在となるように筺体の底部に基端部が回動自在に枢支されたベース部材と、筺体の底部に回動端部が接離自在となるように筺体の底部に基端部が回動自在に枢支されたスタンドとを備え、前記スタンドの回動端部が前記ベース部材の係合部に係合することにより、電子機器の設置角度を設定するものもある。(特許文献2参照。)。
【0003】
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−236946号公報(4欄第1〜8行、図1および図2)
【特許文献2】
特開平11−225194号公報(段落「0017」「0018」、
図7および図8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電子機器の角度設定構造においては、卓上で使用する場合には、ベース部材を卓上に載置し、ベース部材を被設置部として使用する構造であるため、電子機器を安定した状態で支承するためには、ベース部材の外径寸法をある程度以上大きくし、かつベース部材の底面全体を平坦状に形成する必要がある。このため、装置が大型化するというばかりではなく、ベース部材を精度よく製造しなければならいために製造コストが増大するという問題があった。また、前者の場合には、ベース部材が電子機器の筺体の底部から露呈した構造であるために、壁掛け用として使用する場合にはベース部材を取り外す必要がある。しかし、このように一旦取り外してしまうと、再度卓上において使用とするときには、り、取り外したベース部材を紛失してしまっているという問題もあった。
【0006】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は装置の小型化を図ることにある。また、第2の目的は製造コストの低減を図ることにある。また、第3の目的は、卓上と壁掛けの両方に使用できるようにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、筺体の底部に対して回動端部が接離自在となるように基端部が筺体の底部に回動自在に枢支されたスタンドと、筺体の底部に対して回動端部が接離自在となるように基端部が筺体の底部に回動自在に枢支され前記スタンドの幅方向の内側に設けられたアームとを備え、このアームに前記スタンドの回動端部を係合させることにより筺体の設置角度を設定する係合部を設け、前記スタンドの回動端部を前記アームの係合部に係合させることにより、スタンドの回動端部と筺体の底部とが電子機器の被設置部を構成し、前記スタンドを、幅方向に離間した一対の支承部と、これら支承部間を連結し前記筺体の底部に回動自在に枢支される軸と、この軸と平行で前記支承部間を連結し前記アームの係合部に係合するステーとによって枠状に形成し、前記支承部の回動端部が設置面側に突出して設置面に対接する。
したがって、卓上で使用する場合には、電子機器の設置面に対してスタンドの回動端部と筺体の底部とが対接する。また、アームの幅を狭くするができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記筐体の底部に膨出部を一体に突設し、前記アームの略中央部に溝を形成し、前記スタンドおよびアームのそれぞれの回動端部を筺体の底部に対接させることにより、前記溝に前記スタンドの前記軸が嵌入し前記スタンドが前記アームに保持された状態で前記スタンドと前記アームが前記膨出部の底部より筺体側に位置付けられ、筺体の底部に対接させることにより、前記膨出部が電子機器の被設置部を構成する。
したがって、スタンドおよびアームのそれぞれの回動端部を筺体の底部に対接するように収容することにより、電子機器を壁に掛けて使用することが可能になる。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記筺体の底部に壁に対接する凸部を形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る電話機を壁に掛けた状態を示す一部を破断した側面図、同図(b)は同じく平面図、図2は同じく底面側から視た斜視図、図3は同じくアームの平面図、図4は同じくスタンドの平面図、図5は同じく卓上で使用した状態を示す一部を破断した側面図であって、同図(a)は設置角度を小さく設定した状態を示し、同図(b)は設置角度を大きく設定した状態を示す。
【0011】
図1に全体を符号1で示す電子機器としての電話機は、共にプラスチックによって形成されたアッパーケース2とロアーケース3とによって筺体が構成されており、ロアーケース3の矢印D方向の端部には表示装置4が表示面の角度を設定可能に取り付けられている。アッパーケース2には、同図(b)に示すように、ハンドセット5が載置されているとともに、多数の機能ボタン6と複数のダイヤルボタン7が設けられている。
【0012】
ロアーケース3の底部3aの矢印C方向の端部で矢印A−B方向の両端部には、図2に示すように、一対のゴム足10,10が取り付けられている。11,11は扁平な箱状に形成された一対の第1の膨出部であって、ロアーケース3の底部3aの矢印C側の部位に、矢印A−B方向に並設されるようにして一体に立設されており、これら第1の膨出部11,11の底部11a,11aは平坦状に形成され、これら底部11a,11aには凸部12,12が一体に突設されている。
【0013】
13,13は一対の第2の膨出部であって、上述した第1の膨出部11と高さ方向の寸法が同じに設定され扁平な箱状を呈してロアーケース3の底部3aの矢印D側の部位に、矢印A−B方向に並設されるようにして一体に立設されている。これら第2の膨出部13,13の底部13a,13aは平坦状に形成され、これら底部13a,13aには凸部14,14が一体に突設されている。
【0014】
15,15は電話機1を壁掛け用すなわち壁に掛けて使用するときのための掛け止め部であって、ロアーケース3の底部3aであって第1の膨出部11,11間の部位と、第2の膨出部13,13の間の部位に一体に設けられている。第1の膨出部11,11の矢印C方向の端部で互いに対向する部位には、後述するアーム22を枢支する溝16,16が設けられている。
【0015】
ロアーケース3の底部3aであって第1の膨出部11と第2の膨出部13との間には、断面が円弧状に形成された突片17,17が一体に突設されている。また、第2の膨出部13,13の矢印C方向の端部には、突片17,17に対応するように、断面が円弧状に形成された突片18,18が一体に突設されている。これら突片17と突片18とは、後述するスタンド30の軸32を回動自在に支持する軸受部19を構成する。ロアーケース3の底部3aの矢印D方向側には、図1に示すように、アーム22の被係合部27が係合する弾性変形可能な係合片20が一体に設けられている。
【0016】
アーム22はプラスチックによって、図3に示すように、矢印C−D方向に細長く形成した略長方形を呈しており、矢印C方向の基端部22aの両端部には互いに反対方向に突設するように一対の小軸23,23が一体に設けられている。24,25は平面視長方形に形成した孔であって、後述するようにアーム22がロアーケース3の底部3aに対接した状態で、掛け止め部15,15がこの孔24,25内に嵌入する。
【0017】
26は断面が円弧状に形成された溝であって、アーム22の矢印C−D方向の略中央部に、矢印A−B方向に延在するように設けられており、アーム22がロアーケース3の底部3aに対接した状態で、後述するスタンド30の軸32がこの溝26内に嵌入する。アーム22の矢印D方向の回動端部22bには、係合片20と係合しアーム22をロアーケース3の底部3aに対接した状態に保持する被係合部27が設けられている。
【0018】
この被係合部27と溝26との間には、第1の係合部28と第2の係合部29が幅方向(矢印A−B方向)にそれぞれ一対ずつ設けられており、これら第1および第2の係合部28,29は、図5に示すように、後述するスタンド30のステー33が係合できるように断面が円弧状に形成されている。
【0019】
このアーム22は、基端部22aに設けた小軸23,23を第1の膨出部11,11の溝16,16に嵌入させることにより、基端部22aを回動中心として、回動端部22bがロアーケース3の底部3aに接離自在となるように、第1の膨出部11,11に回動自在に支持される。このアーム22の回動端部22bをロアーケース3の底部3aに対接させることにより、図1(a)に示すように、被係合部27がロアーケース3の係合片20と係合し、この状態が保持される。
【0020】
スタンド30は、図4に示すように、幅方向(矢印A−B方向)に離間した一対の支承部31,31と、これら支承部31,31の基端部31a,31a間を連結し前記ロアーケース3の底部3aに設けた軸受部19,19に回動自在に枢支される軸32と、この軸32と平行で支承部31,31の回動端部31b,31b間を連結し上記したアーム22の第1および第2の係合部28,29に選択的に係合するステー33とによって枠状に形成されている。支承部31,31の回動端部31bの先端には、ゴムによって形成された滑り止め部材34が取り付けられている。
【0021】
このように形成されたスタンド30においては、回動端部31bがロアーケース3の底部3aに接離自在となるように、軸32がロアーケース3の軸受部19,19に回動自在に枢支されている。このスタンド30の回動端部31bがロアーケース3の底部3aに対接した状態で、図2に示すように、上記したアーム22がこのスタンド30の幅方向(矢印A−B方向)の内側に位置付けられている。
【0022】
このような構成において、電話機1を壁に掛けて使用する場合には、スタンド30の回動端部31bをロアーケース3の底部3aに対接させるとともに、アーム22の回動端部22bをロアーケース3の底部3aに対接させる。アーム22の被係合部27を、図1(a)に示すように、ロアーケース3の係合片20に係合させると、アーム22の回動端部22bがロアーケース3の底部3aに対接した状態が保持される。同時に、スタンド30のステー33がアーム22に保持されるため、スタンド30の支承部31の回動端部31bもロアーケース3の底部3aに対接した状態が保持される。すなわち、アーム22とスタンド30とは、ロアーケース3内に収容された状態で保持される。
【0023】
この状態で、スタンド30とアーム22が、第1および第2の膨出部11,13の底部11a,13aよりもロアーケース3側に位置付けられており、第1および第2の膨出部11,13の凸部12,14が設置面である壁36に対接する。したがって、第1および第2の膨出部11,13の凸部12,14が壁36に対する被設置部を構成するから、スタンド30とアーム22とをロアーケース3の底部3aから取り外すことなく、電話機1を壁掛け用として使用できる。このため、使い勝手が向上するばかりではなく、スタンド30とアーム22とをロアーケース3の底部3aに取り付けたままの状態としておけるから、これらスタンド30とアーム22を紛失するようなこともない。
【0024】
次に、図5を用いて電話機1を卓上で使用する場合を説明する。
先ず、アーム22の被係合部27とロアーケース3の係合片20との係合を解除し、同図(a)に示すように、アーム22の小軸23を回動中心として回動端部22bを図中時計方向に回動させる。アーム22を回動させることにより、アーム22によるステー33の保持が解除されるから、スタンド30の軸32を回動中心として、支承部31の回動端部31bが回動可能になる。したがって、支承部31の回動端部31bを、軸32を回動中心として図中時計方向に回動させ、ステー33をアーム22の第1の係合部28に係合させると、電話機1の設置角度がαに設定される。
【0025】
このとき、支承部31の回動端部31bがアーム22から卓35側に突出して滑り止め部材34が設置面である卓35に対接するとともに、ゴム足10が卓35に対接する。したがって、これらゴム足10と滑り止め部材34とが卓35に対する被設置部を構成するから、電話機1はこれらゴム足10と滑り止め部材34とによって支承される。このように、電話機1が点接触もしくは線接触によって卓35上に支承されるから、従来のように、スタンド30全体を精度よく平坦状に形成する必要がないから、製造コストを削減することができる。
【0026】
また、電話機1を支承するのに、電話機1の底部3aに取り付けたゴム足10を利用し、このゴム足10とスタンド30の滑り止め部材34とによって行うようにしている。このため、従来のように筺体の底面と略同じ外形のベース部材を必要としないから、装置が大型化するようなこともない。また、アーム22をスタンド30の幅方向の内側に設けたことにより、アーム22の幅を必要最小限に形成することが可能になる。しかも、被係合部として機能するステー33を、支承部31,31を補強する補強材として兼用し、スタンド30を枠状に形成したことにより、スタンド30がロアーケース3の底部3aに占めるスペースを最小限とすることができる。したがって、ロアーケース3の底部3aに、壁掛け時に必要な第1および第2の膨出部11,13や掛け止め部15等を設けることができるから、電話機1を壁掛け用と卓上用とに兼用することが可能になる。
【0027】
電話機1の設置角度αを変更したい場合には、スタンド30のステー33とアーム22の第1の係合部28との係合を解除し、スタンド30を軸32を回動中心として図中時計方向に回動させ、同図(b)に示すように、ステー33を第2の係合部29に係合させることにより、電話機1の設置角度がβに変更される。この場合にも、ロアーケース3のゴム足10とスタンド30の滑り止め部材34とが卓35に対接し、これらゴム足10と滑り止め部材34とが被設置部を構成する。
なお、本実施の形態においては、電子機器として電話機1を例示したが、情報端末装置等種々の電子機器に適用できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、電子機器の小型化を図ることができるばかりではなく、製造コストを低減することができる。
【0029】
また、請求項2に係る発明によれば、アームとスタンドを取り外すことなく卓上用と壁掛け用の両方に使用することができるから使い勝手が向上するばかりではなく、アームとスタンドとを紛失するようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は本発明に係る電話機を壁に掛けた状態を示す一部を破断した側面図、同図(b)は本発明に係る電話機の平面図である。
【図2】 本発明に係る電話機を底面側から視た斜視図である。
【図3】 本発明に係る電話機におけるアームの平面図である。
【図4】 本発明に係る電話機におけるスタンドの平面図である。
【図5】 本発明に係る電話機を卓上で使用した状態を示す一部を破断した側面図であって、同図(a)は設置角度を小さく設定した状態を示し、同図(b)は設置角度を大きく設定した状態を示す。
【符号の説明】
1…電話機、2…アッパーケース、3…ロアーケース、10,34…ゴム足、11…第1の膨出部、12,14…凸部、15…掛け止め部、19…軸受部、20…係合片、22…アーム、23…小軸、27…被係合片、28…第1の係合部、29…第2の係合部、30…スタンド、31…支承部、32…軸、33…ステー、35…卓、36…壁。
Claims (3)
- 筺体の底部に対して回動端部が接離自在となるように基端部が筺体の底部に回動自在に枢支されたスタンドと、筺体の底部に対して回動端部が接離自在となるように基端部が筺体の底部に回動自在に枢支され前記スタンドの幅方向の内側に設けられたアームとを備え、このアームに前記スタンドの回動端部を係合させることにより筺体の設置角度を設定する係合部を設け、前記スタンドの回動端部を前記アームの係合部に係合させることにより、スタンドの回動端部と筺体の底部とが電子機器の被設置部を構成し、前記スタンドを、幅方向に離間した一対の支承部と、これら支承部間を連結し前記筺体の底部に回動自在に枢支される軸と、この軸と平行で前記支承部間を連結し前記アームの係合部に係合するステーとによって枠状に形成し、前記支承部の回動端部が設置面側に突出して設置面に対接することを特徴とする電子機器の角度設定構造。
- 請求項1記載の電子機器の角度調整構造において、前記筐体の底部に膨出部を一体に突設し、前記アームの略中央部に溝を形成し、前記スタンドおよびアームのそれぞれの回動端部を筺体の底部に対接させることにより、前記溝に前記スタンドの前記軸が嵌入し前記スタンドが前記アームに保持された状態で前記スタンドと前記アームが前記膨出部の底部より筺体側に位置付けられ、筺体の底部に対接させることにより、前記膨出部が電子機器の被設置部を構成することを特徴とする電子機器の角度設定構造。
- 請求項2記載の電子機器の角度調整構造において、前記筺体の底部に壁に対接する凸部を形成したことを特徴とする電子機器の角度設定構造。
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