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JP4121487B2 - 光コンセント - Google Patents
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この発明は、宅内の壁面等に施設され、宅内配線に用いられる幹線側光ファイバの一端を、宅内に置かれた光ファイバ接続機器から延びる機器側光ファイバの一端と光学的に接続するための光コンセントに関し、特にPOFと称するプラスチック製光ファイバの接続に好適な光コンセントに関する。
光通信技術の発展にともない、一般住宅においても、光ファイバケーブル(以下、単に「光ファイバ」ということもある)を用いたLAN回線などの施設を、新築に際し要望されるユーザが多くなりつつある。
光ファイバ宅内配線の一般住宅への普及推進には、宅内の各部屋で容易に光ファイバを接続できる屋内配線器具(すなわち、光コンセント)の開発が欠かせない。
このような状況のもと、近年、各種構造の光コンセントが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。しかしながら、これら従来の光コンセントは、いずれも実際の施設場所において生じうる様々な問題が充分に検討されていない。
例えば、光ファイバの接続部は、中継ジャック型光コネクタ、光アダプタ、光レセプタクル等と称される中継アダプタによって構成されているが、この中継アダプタの内部に塵埃や湿気が進入すると、光ファイバの情報伝達機能が損なわれてしまうおそれがある。ところが、従来の光コンセントは、この光ファイバの接続部が裏面側(壁内側)にむき出しの構成であったり(特許文献2参照)、埋込ボックスで覆うだけの構成であった(特許文献1参照)。家屋の壁内には戸外から塵埃や湿気が入り込み易い。したがって、たとえ中継アダプタに光ファイバケーブルのコネクタを差し込んだ状態にあっても、中継アダプタとコネクタとの間の僅かな隙間から壁内の塵埃や湿気が進入し、光ファイバの情報伝達機能を損なうおそれがあった。
さらに、光コンセントによって接続される光ファイバは、一般の屋内配線に用いられる電気ケーブルに比べてきわめてデリケートな部品であるため、慎重に取り扱う必要があるものの、施工時の作業性が考慮されているものは少ない。施工時の作業性が悪いと、光ファイバの先端面を傷つけてしまったり、無理に曲げ応力をかけて損傷させてしまう可能性が高くなる。
特開昭63−257701号公報 特開平1−297604号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、塵埃や湿気等から光ファイバの接続部を保護するとともに、施工現場における作業性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、宅内の壁面等に施設され、宅内配線に用いられる幹線側光ファイバの一端を、宅内に置かれた光ファイバ接続機器から延びる機器側光ファイバの一端と光学的に接続する光コンセントであって、
正面に開口部を有するとともに背面に幹線側光ファイバの挿通口を有するケース、およびこのケースの正面開口部に装着されるカバーで構成された外部筐体と、
幹線側光ファイバの一端と機器側光ファイバの一端とをそれぞれ接続する中継アダプタと、
ケースの内側に回動自在に装着され且つ中継アダプタを支持する支持体と、
幹線側光ファイバに装着され、当該幹線側光ファイバと挿通口との間の隙間を閉塞する気密ブッシングと、を備えている。
そして、上記ケースが、挿通口に連続して気密ブッシングの配置部を有し、且つ、支持体の回動操作に伴い気密ブッシングを配置部へ案内するガイド壁を有することを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、ケースとカバーとで構成された外部筐体の内部に中継アダプタが収納され、しかも気密ブッシングによって幹線側光ファイバと挿通口との間の隙間が閉塞されるので、中継アダプタによる光ファイバの接続部を塵埃や湿気等から保護することができる。
さらに、支持体の回動操作に伴いガイド壁に案内されて気密ブッシングが配置部へ位置決めされるため、面倒な気密ブッシングの位置決め操作に煩わされることなく、現場での作業性が向上する。
ここで、中継アダプタは、幹線側光ファイバの一端に設けられたコネクタが接続される第一の接続部品と、機器側光ファイバの一端に設けられたコネクタが接続される第二の接続部品と、これら各接続部品を一端面を重ね合わせて保持する固定枠とを含む構成とすることが好ましい。
固定枠は、各接続部品の外周面を把持する形状に湾曲形成された薄肉状の金属部品で形成することができる。
さらに、固定枠には、支持体へ装着するための係合爪部が延出して形成されており、一方、支持体には、係合爪部を係止する係止溝部が形成され、
係止溝部に対する係合爪部の差し込み操作に伴い、当該係止溝部と係合爪部との間の係止状態が形成されることを特徴とする。
このような簡易な構成をもって中継アダプタを構成することで、光コンセントの組立作業性が向上する。
本発明によれば、塵埃や湿気等から光ファイバの接続部を保護するとともに、施工現場における作業性の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)乃至(e)は本発明の実施形態に係る光コンセントの全体構成を示す図、図2(a)乃至(c)および図3(a)(b)は組立順序に沿って同光コンセントの構成を示す図である。
本実施形態の光コンセントは、ケース10、カバー20、中継アダプタ30、支持体40の各部品で主要部が構成されている。
ケース10とカバー20は、光コンセントの外部筐体を構成する部品である。
ケース10は正面が開口しており(例えば、図2(a)参照)、この正面開口部10aにカバー20が装着される(図1(d)参照)。ケース10の周面には、複数の係止爪11が形成してあり、一方、カバー20の周縁からは複数の係合片21が延出している。そして、これら係合片21と係止爪11との係合によって、ケース10にカバー20が装着される。
ケース10の背面には、幹線側光ファイバを挿通するための挿通口12が形成してある(図1(d)参照)。本実施形態では、この挿通口12に連続してコネクタ挿通用の切欠部13も形成されている。この切欠部13は、幹線側光ファイバ50の先端に取り付けられたコネクタ51を、ケース10の背面側から内部へ導き入れるための開口である。
さらに、ケース10の内側背面部には、挿通口12から連続して、気密ブッシング60の配置部14が起立壁に囲まれるようにして形成してある。本実施形態に係る光コンセントは、図2(d)(e)示す構成をした気密ブッシング60を備えている。気密ブッシング60は、ゴム等の弾力性のある材料で構成してある。この気密ブッシング60は、図1(d)示すように、幹線側光ファイバ50に外嵌された状態で、上記配置部14に配置される。配置部14に配置された気密ブッシング60は挿通口12に接し、これにより挿通口12が閉塞される。
ここで、ケース10の内側背面には、後述する支持体40の回動操作に伴い、幹線側光ファイバ50に装着された気密ブッシング60を、上記配置部14へ案内するガイド壁15が形成してある(図2(a)(b)参照)。すなわち、このガイド壁15は気密ブッシング60配置部14の上端から延出する傾斜面を有しており、この傾斜面に沿って気密ブッシング60が配置部14へと案内される構成となっている。
カバー20の正面には、図1(e)に示すように、機器側光ファイバの差込口22が下向きに開口している。なお、カバー20の両側部には、金属製の取付金具23が装着される。この取付金具23は、宅内の壁面等に汎用の配線器具取付枠を利用して光コンセントを装着するためのものであり、配線器具取付枠に適合した寸法形状をしている。
中継アダプタ30は、幹線側光ファイバ50の一端と機器側光ファイバの一端とをそれぞれ接続する部品である。ここで、「幹線側光ファイバ」は、宅内配線に用いられる光ファイバであり、「機器側光ファイバ」は、宅内の部屋に設置された光ファイバ接続機器とこの光コンセントとを繋ぐ光ファイバである。本実施形態では、各光ファイバとしてPOFと称するプラスチック製の光ファイバを用いている。かかるプラスチック製の光ファイバは、石英製の光ファイバに比べて曲げに強く、且つ成端加工が容易であるというメリットを有する。
プラスチック製光ファイバの成端加工に適したコネクタは種々の構成のものが市販されているが、本実施形態では、SMIプラグと称するPOF用コネクタを用いている。したがって、中継アダプタ30は、このSMIプラグの接続に適した構成とする。
図4乃至図7は、本実施形態に係る中継アダプタ30の構成を示す図である。
中継アダプタ30は、幹線側光ファイバ50の一端に設けられたコネクタ51が接続される第一の接続部品31(図4参照)と、機器側光ファイバの一端に設けられたコネクタ51が接続される第二の接続部品32(図5参照)と、これら各接続部品を一端面を重ね合わせて保持する固定枠33(図6参照)とで構成される。
なお、図に示す中継アダプタ30は、第一の接続部品31を第二の接続部品に、また第一の接続部品31を第二の接続部品にすることも可能である。
本実施形態では、市販のSMI中継光コネクタを改良して、中継アダプタ30を製作している。上記市販のSMI中継光コネクタは、図4(a),図5(a)に示すごとく、各接続部品31,32の側端縁からフランジ31a,32a(同図のハッチング部分)が延出しており、これらフランジ31a,32aをビス止めして各接続部品31,32が重ね合わされる構成となっている。
本実施形態の中継アダプタ30は、上記各接続部品31,32のフランジ31a,32aを削除して小形化を図り、これによりケース10内へ収納できるようにした。各接続部品31,32の重ね合わせは、図6に示す固定枠33によって実現している。
固定枠33は、各接続部品31,32の外周面を把持する形状に湾曲形成された薄肉状の金属部品で形成してある。固定枠33の上面は、中間部が切り欠いてありその内側端縁に、係止爪33aが形成してある。また、固定枠33の側縁には、係合片33bが屈曲形成してある。各接続部品31,32の重ね合わされる端面には上部に突条31b,32bが形成してあり、また各接続部品31,32の側面には、縦方向に延びる切欠溝31c,32cが形成してある。
中継アダプタ30は、まず各接続部品31,32の端面を重ね合わせ、次いで、その重ね合わせ部分に上方から固定枠33を嵌め込むことで、簡易に組み立てられる(図7参照)。このとき、固定枠33の係止爪33aが各接続部品の突条31b,32bに係合し、さらに固定枠33の係合片33bが各接続部品の切欠溝31c,32cに係合する。これにより、組立状体が保持される。
上述した固定枠33には、後述する支持体40へ装着するための係合爪部33cが延出して形成してある。
支持体40は、図2(a)乃至(c)に示すように、ケース10の内側に回動自在に装着される。すなわち、支持体40の基端部からは軸受片41が延出しており、この軸受片41に長孔41aが形成してある。一方、ケース10の内部には支軸16が形成してあり、この支軸16が長孔41aに係合している。これにより、支持体40は、支軸16に対して回動自在であり、さらに長孔41aの長さだけスライド可能となっている。
支持体40の正面には、図7(e)に示すように、係止溝部42が形成してあり、この係止溝部42に固定枠33の係合爪部33cが差し込み係止されて、中継アダプタ30を保持する構成となっている。
また、支持体40の上部40aは湾曲形状に形成してある(図1(d)参照)。ケース10の内部に引き込まれた幹線側光ファイバ50は、この湾曲した上部40aに沿って配置され、これにより同光ファイバ50の無理な折り曲げが防止される。
支持体40の背面部には、ケース10の背面に形成したコネクタ51挿通用の切欠部13を閉塞するための突出壁部43が形成してある(図2(a)乃至(c)参照)。さらに、支持体40には、気密ブッシング60をケース10の配置部14へ押圧保持するためのブッシング押圧部44が形成してある(図1(d)参照)。加えて、支持体40の側面には、気密ブッシング60を着脱自在に保持しておくブッシング保持用突起45が形成してある(図2(a)参照)。工場出荷時にこのブッシング保持用突起45へ気密ブッシング60を装着しておくことで、微細部品である気密ブッシング60の搬送中や現場での紛失を防止することができる。
支持体40は、回動動作によってケース10の内側へ嵌め込まれるが、その嵌め込み状態を保持するために、ケース10の内部には複数の係合片17が形成してあり、一方、支持体40の側面には、複数の係止爪46が形成してある。これら係合片17と係止爪46との係合によって、支持体40はケース10に保持される。
次に、本実施形態の光コンセントを用いた光ファイバの宅内施工方法について説明する(図2,図3参照)。
まず、支持体40のブッシング保持用突起に装着してある気密ブッシング60を取り外し、幹線側光ファイバ50にその先端から嵌め込む。次いで、幹線側光ファイバ50の先端に光コネクタ51を装着して成端処理する。POF用光ファイバの成端処理方法としては、例えば、ホットプレート法が知られている。この方法は、光ファイバの先端を光コネクタ51の孔に挿入し、先端をカットした後、ホットレートツールと称する加熱工具を用いて、光ファイバの先端を加熱変形させ、光コネクタの先端面に押し当てる方法である。
その後、ケース10に形成したコネクタ51挿通用の切欠部13を通して、ケース10の背面側から内側へ光コネクタ51を導き入れ、中継アダプタ30に接続する(図2(a))。続いて、気密ブッシング60の位置をガイド壁15と対向するように調整しておき、支持体40を、回動操作してケース10の背面側へ嵌め込む。この支持体40の回動操作に伴い、気密ブッシング60がガイド壁15に案内されて配置部14へ配置される(図2(b)(c))。この操作をもって、ケース10の挿通口12が気密ブッシング60により閉塞されるとともに、ケース10の切欠部13に支持体40の突出壁部43が嵌合して当該切欠部13を閉塞する。
次に、カバー20をケース10の正面に装着する(図3(a)(b))。このようにして、光コンセントの施工現場での組立てを簡易に実施することができる。光コンセントは、宅内の壁面に施設した配線器具取付枠へ装着する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない、例えば、ケース10の背面に形成した光コネクタ51を挿通するための切欠部13は必須の構成ではない。幹線側光ファイバ50をあらかじめ挿通口12に通しておき、その後、同光ファイバの先端を成端処理すれば、上記切欠部13がなくとも、現場での組立作業に支障はない。
本発明の実施形態に係る光コンセントの全体構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は側面断面図、(e)は底面図である。 (a)乃至(c)は、図1に示した光コンセントを、組立順序に沿って示す側面断面図、(d)は気密ブッシングの正面図、(e)は気密ブッシングの側面図である。 (a)(b)は、図2に続く組立順序に沿って図1の光コンセントを示す側面断面図である。 (a)は従来の中継アダプタの第一接続部品を示す左側面図、(b)は本実施形態に係る中継アダプタの第一接続部品を示す平面図、(c)は同じく平面断面図、(d)は同じく左側面図、(e)は同じく正面図、(f)は同じく右側面図である。 (a)は従来の中継アダプタの第二接続部品を示す右側面図、(b)は本実施形態に係る中継アダプタの第二接続部品を示す平面図、(c)は同じく平面断面図、(d)は同じく正面図、(e)は同じく右側面図である。 (a)は本実施形態に係る中継アダプタの固定枠を示す平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 (a)は本実施形態に係る中継アダプタの平面図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく左側面図、(d)は同じく平面断面図、(e)は支持体への装着状態を示す左側面図である。
符号の説明
10:ケース、10a:正面開口部、11:係止爪、12:挿通口、13:切欠部、14:配置部、15:ガイド壁、16:支軸、17係合片
20:カバー、21:係合片、22:差込口、23:取付金具
30:中継アダプタ、31:第一の接続部品、31b:突条、31c:切欠溝、32:第二の接続部品、32b:突条、32c:切欠溝、33:固定枠、33a:係止爪、33b:係合片、33c:係合爪部
40:支持体、40a:上部、41:軸受片、41a:長孔、42:係止溝部、43:突出壁部、44:ブッシング押圧部、45:ブッシング保持用突起、46:係止爪
50:幹線側光ファイバ、51:コネクタ、
60:気密ブッシング

Claims (4)

  1. 宅内の壁面等に施設され、宅内配線に用いられる幹線側光ファイバの一端を、宅内に置かれた光ファイバ接続機器から延びる機器側光ファイバの一端と光学的に接続する光コンセントであって、
    正面に開口部を有するとともに背面に前記幹線側光ファイバの挿通口を有するケース、およびこのケースの正面開口部に装着されるカバーで構成された外部筐体と、
    前記幹線側光ファイバの一端と前記機器側光ファイバの一端とをそれぞれ接続する中継アダプタと、
    前記ケースの内側に回動自在に装着され且つ前記中継アダプタを支持する支持体と、
    前記幹線側光ファイバに装着され、当該幹線側光ファイバと前記挿通口との間の隙間を閉塞する気密ブッシングと、を備え、
    前記ケースは、前記挿通口に連続して前記気密ブッシングの配置部を有し、且つ、前記支持体の回動操作に伴い前記気密ブッシングを前記配置部へ案内するガイド壁を有することを特徴とする光コンセント。
  2. 前記中継アダプタは、前記幹線側光ファイバの一端に設けられたコネクタが接続される第一の接続部品と、前記機器側光ファイバの一端に設けられたコネクタが接続される第二の接続部品と、これら各接続部品を一端面を重ね合わせて保持する固定枠とを含む構成であることを特徴とする請求項1の光コンセント。
  3. 前記固定枠は、前記各接続部品の外周面を把持する形状に湾曲形成された薄肉状の金属部品であることを特徴とする請求項2の光コンセント。
  4. 前記固定枠には、前記支持体へ装着するための係合爪部が延出して形成されており、一方、前記支持体には、前記係合爪部を係止する係止溝部が形成され、
    前記係止溝部に対する前記係合爪部の差し込み操作に伴い、当該係止溝部と係合爪部との間の係止状態が形成されることを特徴とする請求項2又は3の光コンセント。
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