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JP4121509B2 - 通信装置、通信装置の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、放熱対策として、発熱する通信用アンプモジュールの放熱部を筐体内壁に取り付けている通信装置に関し、特にその組み立ての簡易化に関する。
上述の放熱対策が施されている通信装置の1つに、PHS(Personal Handyphone System)の基地局装置がある。
下記の特許文献1に、PHS基地局装置の内部構造の一例が開示されている。
現在、PHSの基地局装置は、複数のアンテナから成るアダプティブアレイアンテナを備えたものが主流であり、その筐体内には、各アンテナに対応する複数の通信用アンプモジュールが収納されている。
図14は、複数の通信用アンプモジュールが収納されている従来の基地局装置の内部構造を断面で示した図である。
基地局装置100の筐体は、筐体本体102と蓋体103との組み合わせから成る。
基地局装置100は、主に電柱等、高所で風雨に曝される場所に設置されるものであるため、その筐体は、できるだけコンパクトで軽量、且つ防錆性、防水性を備えた設計がなされている。一般的に、アルミニウム等、軽量で電気伝導性及び熱伝導性の高い材料で箱型にダイキャスト成形されたものが筐体として用いられている。
図14に示すように、筐体本体102の底面112及び蓋体103の天井面113には、複数の通信用アンプモジュール200が取り付けられている。
これは、各通信用アンプモジュール200が稼動時に発熱する熱を、外気と接する筐体で冷却することと、通信用アンプモジュールのグランド強化のためである。また、底面112のみならず、天井面103にも通信用アンプモジュール200が取り付けられているのは、筐体をできるだけコンパクトにしているため、天井面103を利用しなければ、全ての通信用アンプモジュール200を筐体内壁に取り付けることができないからである。
通信用アンプモジュール200の筐体は、全体が熱伝導性の高い金属でできているのが一般的である。なお、通信用アンプモジュール200の筐体全体が、その内部で発生する熱を放熱する放熱部であると言えるが、本明細書では、基地局装置100の筐体内壁に密着させる、通信用アンプモジュール200の筐体の一面を放熱面と呼ぶことにする。
各通信用アンプモジュール200は、その放熱面201が基地局装置100の筐体内壁に密着するようにネジ止めされているが、そのネジ穴は、防水の面から、基地局装置100の筐体を貫通するものではない。
台300は、底面112に取り付けられており、その上面301には、各通信用アンプモジュール200を制御する制御基板400が取り付けられている。
筐体内壁に取り付けられた各通信用アンプモジュール200は、台300に取り付けられた制御基板400と配線ケーブル500でハーネス接続される。その後、筐体本体102と蓋体103はネジで接合され、筐体内は密閉される。
特許第3349445号
しかしながら、図14に示す基地局装置は、組み立て作業上、以下の点で問題があった。
まず、通信用アンプモジュール200は高周波信号を扱うため、配線ケーブル500はできるだけ短いのが望ましいが、蓋体103にネジ止めされている通信用アンプモジュール200と制御基板400をハーネス接続するためには、配線ケーブル500をある程度長くしないと、接続作業がし辛いという問題があった。
また、配線ケーブル500を長くした場合、蓋体103と筐体本体102を接合する際に撓んだ配線ケーブル500が、蓋体103と筐体本体102の接合部分に噛み込む可能性があった。
上述のような組み立て作業上の問題は、PHSの基地局装置に限らず、例えば、複数の通信用アンプモジュールや電源を箱型筐体内に備えた通信装置(例えば、ケーブルTVのメディア変換器や海底ケーブルの中継器等)の組み立てにおいても発生し得る問題である。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決し、簡易に組み立てることが可能な通信装置、及び通信装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る通信装置は、放熱部を有する複数の通信用アンプモジュールが、制御基板と配線接続され、前記放熱部を筐体の内壁に密着させた状態で、制御基板と共に筐体内に収納されており、前記筐体は、貫通孔が設けられている蓋体と筐体本体との組み合わせで構成され、複数の通信用アンプモジュールの幾つかは、その放熱部を筐体本体の内壁に密着させており、残りの通信用アンプモジュールは、前記貫通孔に挿通され蓋体外面に頭部が回転自在に係止されたネジを螺入して締め付けることにより、その放熱部を蓋体内壁に圧着させていることを特徴とする。
前記蓋体内壁に圧着させている通信用アンプモジュールと前記制御基板は、それぞれの配線接続部位間の略最短距離となる長さの配線で接続されているとしてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、放熱部を有する発熱体である通信用アンプモジュール及び電源が、制御基板と配線接続され、前記放熱部を筐体の内壁に密着させた状態で、制御基板と共に筐体内に収納されており、前記筐体は、貫通孔が設けられている蓋体と筐体本体との組み合わせで構成され、前記発熱体のいずれかは、その放熱部を筐体本体の内壁に密着させており、残りの発熱体は、前記貫通孔に挿通され蓋体外面に頭部が回転自在に係止されたネジを螺入して締め付けることにより、その放熱部を蓋体内壁に圧着させていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る通信装置の製造方法は、放熱部を有する複数の通信用アンプモジュールが、制御基板と配線接続され、前記放熱部を筐体の内壁に密着させた状態で、制御基板と共に、蓋体と筐体本体との組み合わせで構成される筐体内に収納されている通信装置の製造方法であって、幾つかの通信用アンプモジュールの放熱部を、前記筐体本体の内壁に密着させて取り付ける第一工程と、前記制御基板及び残りの通信用アンプモジュールを筐体本体に搭載し、制御基板と全ての通信用アンプモジュールとを配線接続する第二工程と、前記第二工程の後、前記筐体本体に前記蓋体を被せて筐体を閉じる第三工程と、前記第三工程の後、前記蓋体に設けられている貫通孔にネジを挿通し、当該ネジを螺入して締め付けることにより、前記残りの通信用アンプモジュールの放熱部を蓋体内壁に圧着させる第四工程とを含むことを特徴とする。
前記第二工程において、前記残りの通信用アンプモジュールは、筐体本体の底面から垂直方向に可動な台に搭載されているとしてもよい。
上記構成の通信装置は、筐体を閉じた後に、外側からネジを螺入して締め付けることで、通信用アンプモジュールの放熱部を蓋体内壁に圧着させることができるので、従来の組み立て方法のように、蓋体の内壁に取り付けられた通信用アンプモジュールと制御基板間を接続する配線を長くする必要がなく、また、その結果、蓋体と筐体本体とを接合するときの配線の噛み込みも発生せず、簡易に組み立てることができるという効果を奏する。
また、上記構成の通信装置において、前記貫通孔の口径は、当該貫通孔に通されるネジの軸径より大きく、当該ネジの頭部直径より小さい大きさであり、前記ネジが通された貫通孔の部位を防水蓋で覆って筐体内を密閉してもよい。
この構成により、貫通孔の位置決めに高い精度は要求されないので、歩留まりを高めることができる。また、貫通孔と挿入したネジとの間に生じる間隙は、防水蓋で覆うことで筐体内を密閉するので、例えば、防水性が要求されるPHSの基地局装置に適している。
また、上記通信装置の製造方法を用いれば、スタッキング方式で、順次、筐体内に部品を搭載することができ、従来の組み立て方法のように、箱型筐体の天井面に取り付けられた発熱素子と制御基板間を接続する配線を長くする必要がなく、また、その結果、蓋体と筐体本体とを接合するときの配線の噛み込みも発生せず、簡易に通信装置を組み立てることができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態であるPHSの基地局装置について図面を用いて説明する。
<基地局装置1の外観>
図1は、基地局装置1の外観を示す立体斜視図である。
基地局装置1は、筐体本体2と蓋体3とをネジで接合して成る筐体を有する。
筐体本体2の側面20には、アダプティブアレイアンテナを構成する8本のアンテナとそれぞれ接続するための、8個の接続端子が設けられており、他の側面(一部図示せず)には、放熱用のフィンが形成されている。また、蓋体3の上面30及び下面40にも、放熱用のフィンが形成されている。
<基地局装置1の組み立て手順>
次に、基地局装置1の組み立て手順の流れを、図3、4、7〜9、11、12を主に用いて説明する。
図2は、筐体本体2を上方から見た平面図であり、図3、4、7〜9、11、12は、各組み立て段階において、図2に示したA−A’線で筐体を垂直に切断した場合の筐体の断面を示した図である。
筐体本体2は、上方が開口した箱型筐体であり、その側面の内壁には、図2に示す所定位置に、2つの直方体形状の凸部から成るガイド溝6が、その溝軸が垂直方向となるように8個形成されている。
また、筐体本体2の底面21には、通信用アンプモジュール5をネジ止めするためのネジ穴が24個(1つの通信用アンプモジュールについて6個のネジ穴×モジュール数4=24個)形成されている(図示せず)。
まず、その筐体本体2の底面に、通信用アンプモジュール5を4個、それぞれの放熱面51が底面に密着するようにネジ止めする。
なお、放熱面51は、グランド接続面でもある。
筐体本体2の底面に通信用アンプモジュール5をネジ止めした後、図4に示すように、台7を、筐体本体2の上方から底面に配置する。
図5は、筐体本体2に2つの台7が配置された状態で、筐体本体2を上方から見た平面図であり、図6は、台7の立体斜視図である。
図6に示すように、台7は、天板71、中段板72、左右の脚板74から成り、左右の脚板74の外面にはそれぞれ、直方体形状の凸部73が、その長尺方向が垂直方向となるように2つずつ設けられている。
天板71の上面には、ネジ止めする通信用アンプモジュール9用のネジ穴が形成されている。
中段板72の上面には、各通信用アンプモジュール5、9を制御する制御基板8が搭載される。
台7は、図5に示すように各凸部73を各ガイド溝6に沿って挟入して筐体本体2の底面に配置されている。
2つの台7を配置した後、図7に示すように、底面にネジ止めされている通信用アンプモジュール5と制御基板8とを配線ケーブル10でハーネス接続する。
次に、図8に示すように、台7の天板71上面に、通信用アンプモジュール9をネジ止めし、通信用アンプモジュール9と制御基板8とを配線ケーブル10でハーネス接続する。図示されていないが、1つの天板71の上面に、2つの通信用アンプモジュール9がネジ止めされる。すなわち、2つの台7に合計4つの通信用アンプモジュール9がネジ止めされる。
各通信用アンプモジュール9は、天板7にネジで固着された面の反対側の面に放熱面91と、2つのネジ穴92を有する。
次に、図9に示すように、筐体本体2の開口部に蓋体3を被せて、ネジで蓋をする。そして、蓋体3の主面に穿孔されている貫通孔31にネジ11を通し、そのネジ11を筐体内部の通信用アンプモジュール9に設けられているネジ穴92に螺嵌する。
図10は、貫通孔31と通信用アンプモジュール9に設けられているネジ穴92の断面を拡大した図である。
同図に示すように、貫通孔31の口径yは、ネジ11の軸径xより大きく、ネジ11の頭部直径zより小さい大きさである。これにより、貫通孔31の位置決めに高い精度は要求されないので、歩留まりを高めることができる。
各通信用アンプモジュール9は、ネジ止めされている台7毎に、各ネジ11を同時に螺入して締め付けることで、図11に示すように、台7ごと上方に持ち上げられる。その結果、各通信用アンプモジュール9の放熱面91は、蓋体3の天井面に圧着される。
全てのネジ11を螺嵌した後、図12に示すように、貫通孔31周辺を覆う形で、平板状の防水蓋4を蓋体3の主面外側からネジ止めする。これは、貫通孔31とネジ11の間には間隙が生じるので、防水の観点から行っている。なお、貫通孔31周縁若しくは防水蓋4の下面周縁には、パッキンゴムが付設されていることが望ましい。
上述のように、基地局装置1は、下の層から上の層に順番に部品を搭載していく、いわゆるスタッキング方式で簡易に組み立てることが可能であるため、従来の組み立て方法に比べると、組み立て効率が良い。
また、基地局装置1の筐体を閉じた後に、筐体の外側からネジを締め付けることで、通信用アンプモジュール9の放熱面91を、蓋体3の天井面に密着してネジ止めることができるので、従来の組み立て方法のように配線を長くする必要がなく、また、その結果、蓋体3と筐体本体2とを接合する際に生じる配線の噛み込みが発生しなくなる。
<補足>
なお、本発明は、上述の基地局装置1に限定されるものではない。以下のものも本発明に含まれる。
(1)図13は、基地局装置1Aの筐体の断面を示した図である。同図に示す基地局装置1Aが、上述の基地局装置1と異なる点は、通信用アンプモジュール9Aには、ネジ穴92がなく、代わりに、台7Aに、ネジ11Aに対応するネジ穴71Aが設けられている点である。
また、通信用アンプモジュール及び台のいずれにも、外部から挿通されたネジに対応するネジ穴を設けて、筐体外部からネジを螺入して締め付けることで、通信用アンプモジュールを台ごと、上に移動させ、放熱面を筐体内壁に密着させても良い。また、台は必ず必要なものではなく、なくてもよい。
(2)本発明は、PHSの基地局装置以外に、例えば、複数の通信用アンプモジュールを箱型筐体内に備えた通信装置(例えば、ケーブルTVのメディア変換器や海底ケーブルの中継器等)、或いは箱型筐体内にアンプや電源等の複数の発熱体を備えて成る電子装置にも適用することができる。
本発明は、放熱対策として筐体の内壁に、発熱体が取り付けられている電子装置に適用することができる。
基地局装置1の外観を示す立体斜視図である。 筐体本体2を上方から見た平面図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 2つの台7が配置された状態で、筐体本体2を上方から見た平面図である。 台7の立体斜視図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 貫通孔31及びネジ穴92の断面を拡大した図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 基地局装置1の組み立て段階を説明するために用いる、基地局装置1の筐体断面を示した図である。 基地局装置1Aの筐体の断面を示した図である。 複数の通信用アンプモジュールが収納されている従来の基地局装置の内部構造を断面で示した図である。
符号の説明
1、1A、100 基地局装置
2、102 筐体本体
3、3A、103 蓋体
4、4A 防水蓋
5、9、9A、200 通信用アンプモジュール
6 ガイド溝
7、7A、300 台
8、400 制御基板
10、500 配線ケーブル
11、11A ネジ
20 側面
21、112 底面
30 上面
31 貫通孔
40 下面
51、91、201 放熱面
71 天板
72 中段板
73 凸部
74 脚板
71A、92 ネジ穴
113 天井面

Claims (5)

  1. 放熱部を有する複数の通信用アンプモジュールと、
    複数の通信用アンプモジュールを収納する本体筐体と、
    本体筐体を覆い、貫通孔が設けられている蓋体とからなる通信装置において、
    前記複数の通信アンプモジュールうち少なくとも一つが固定され、本体筐体に収納される台とを備え、
    前記台に固定されない前記複数の通信アンプモジュールうち少なくとも一つが、本体筐体の内壁に前記放熱部を接した状態で固定され、
    前記貫通孔に挿通され蓋体の外面に頭部が回転自在に係止されたネジを螺入して締め付けることにより、本体筐体に収納された前記台を蓋体に固定するとともに、台に固定された前記通信アンプモジュールの放熱部を蓋体の内壁に圧着させていることを特徴とする通信装置。
  2. 前記台には制御基板が配置されており、
    前記ネジの締め付けることにより、前記台が蓋体に引き寄せられ、本体筐体に固定された通信アンプモジュールと前記制御基板がそれぞれの配線接続部位間に配線で接続されることを特徴とする通信装置。
  3. 前記貫通孔の口径は、当該貫通孔に通されるネジの軸径より大きく、当該ネジの頭部直径より小さい大きさであり、
    前記ネジが通された貫通孔の部位を防水蓋で覆って筐体内を密閉していることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 放熱部を有する複数の通信用アンプモジュールが、制御基板と配線接続され、前記放熱部を筐体の内壁に密着させた状態で、制御基板と共に、蓋体と筐体本体との組み合わせで構成される筐体内に収納されている通信装置の製造方法であって、
    前記複数の通信用アンプモジュールのうち少なくとも一つの放熱部を、前記筐体本体の内壁に密着させて取り付ける第一工程と、
    前記制御基板及び前記第一工程で前記筐体本体の内壁に密着される以外の通信用アンプモジュールのうち一つを筐体本体に収納される台に搭載し、制御基板と全ての通信用アンプモジュールとを配線接続する第二工程と、
    前記第二工程の後、前記筐体本体に前記蓋体を被せて筐体を閉じる第三工程と、
    前記第三工程の後、前記蓋体に設けられている貫通孔にネジを挿通し、当該ネジを螺入して締め付けることにより、前記残りの通信用アンプモジュールの放熱部を蓋体内壁に圧着させるとともに、前記台を前記蓋体側に固定する第四工程とを含む
    ことを特徴とする通信装置の製造方法。
  5. 前記第二工程において、前記残りの通信用アンプモジュールは、筐体本体の底面から垂直方向に可動な台に搭載されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置の製造方法。
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