JP4121882B2 - 重み係数算出装置、重み係数算出方法、アダプティブアレーアンテナシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アダプティブアレーアンテナシステムに係り、特に、アレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置および重み係数算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アダプティブアレーアンテナシステムでは、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナを備え、各アンテナ素子の受信信号をアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を用いて重み付けした後に合成し復調している。また、その重み係数の算出方法としては、最小2乗誤差法(MMSE;Minimum Mean Square Error)に基づく適応アルゴリズムにより、各アンテナ素子の受信信号と参照信号との二乗誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出するものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。上記参照信号には、送信側から受信側へ送信される既知のパイロット信号が利用されており、受信側において、その参照信号と受信信号に含まれているパイロット信号との二乗誤差が最小になるように重み係数が求められる。そして、この重み係数を使用して受信信号の重み付けが行われることにより、良好なアンテナ指向性パターンによる受信信号が得られる。これにより、マルチパス波や同一周波数干渉波などの不要波の影響が低減され、無線通信における誤り特性の向上が図られている。なお、上記したMMSEベースの適応アルゴリズムとしては、LMS(Least Mean Square)やRLS(Recursive Least-Squares)などが使用される。
【0003】
【非特許文献1】
菊間信良著,「アレーアンテナによる適応信号処理」,株式会社科学技術出版,1998年11月,p.13−66
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術では、重み係数算出に使用されるパイロット信号の伝送時点から受信側で実際に復調されるデータ信号の伝送時点までの時間的ずれが大きくなると、パイロット信号に基づいてでは、復調されるデータ信号に対する重み係数の最適化を十分に行うことができなくなる虞がある。この理由は、上記ずれの期間が長くなるほど端末の移動等による無線伝搬環境の変化が大きなものとなり、パイロット信号の伝送時点と復調されるデータ信号の伝送時点での無線伝搬環境の違いが無視できなくなるためである。
【0005】
例えば、「cdma2000 lxEV-DO」と呼ばれる符号分割多元接続(CDMA)方式の無線通信システムでは、図1に示す伝送フレームが使用される。この伝送フレームは無線基地局から端末へ無線信号を伝送する際に使用されるものである。図1において、1フレームは時分割された16個のタイムスロットから構成される。そして、1つのタイムスロットには、伝送順に、DATA1、MAC1、Pilot1、MAC2、DATA2、DATA3、MAC3、Pilot2、MAC4、DATA4の各信号が設定される。ここで、DATA1〜4が受信側で復調されるデータ信号であり、Pilot1,2がパイロット信号である。そして、DATA1信号とPilot1信号間、Pilot1信号とDATA2信号間、DATA3信号とPilot2信号間、Pilot2信号とDATA4信号間には、それぞれMAC1信号、MAC2信号、MAC3信号、MAC4信号が設定される。
【0006】
したがって、例えば、Pilot1信号の伝送時点からDATA2信号の伝送時点までにはMAC2信号伝送分の遅延時間が生じる。この例では、符号分割多元接続(CDMA)方式における拡散信号(PN符号)の64個のエレメント(チップ)分(64チップ分)の時間だけ遅延する。この遅延期間において、無線伝搬環境が変化すると、DATA2信号の伝送時にはPilot1信号伝送時とは無線伝搬環境が異なっているので、受信側でPilot1信号に基づいて重み係数を最適化し算出しても、この得られた重み係数はDATA2信号に対しては精度の悪いものとなる。この結果、DATA2信号を受信するための良好なアンテナ指向性パターンを形成することができないので、その受信特性が劣化し、復調時の誤り特性が劣化する等の通信品質への悪影響が生じる。
【0007】
ところで、上記図1のフレーム構成では、MAC1〜4信号が、受信側で復調されるDATA1〜4信号に隣接している。したがって、例えばMAC2信号に基づいてDATA2信号に使用する重み係数を最適化し算出できれば、この得られた重み係数は最も精度のよいものとなる。しかしながら、各MAC1〜4信号は、同一タイムスロット内においては同一信号で構成されているが、受信側において未知の信号である。このため、従来の技術では重み係数の最適化における参照信号が得られないので、MAC1〜4信号を使用して重み係数を最適化し算出することができない。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、復調されるデータ信号に隣接して無線伝送される未知の信号を使用してアレーアンテナの重み係数を最適化し算出することにより、復調されるデータ信号に対する重み係数の精度を向上させることができる重み係数算出装置および重み係数算出方法を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、その重み係数算出装置を備えることにより、復調されるデータ信号についての良好なアンテナ指向性パターンを形成して、復調時の誤り特性等の通信品質の向上を図ることができるアダプティブアレーアンテナシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の重み係数算出装置は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置において、前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、前記各アンテナ素子の受信信号と参照信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する第1のアダプティブ制御手段と、前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号を前記第2の未知信号に基づく重み係数算出用に前記第1のアダプティブ制御手段に提供する参照信号提供手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の重み係数算出装置においては、前記参照信号提供手段は、前記パイロット信号に対応する所定の参照信号を使用して前記適応制御により前記パイロット信号に基づく重み係数を算出する第2のアダプティブ制御手段と、前記パイロット信号に基づく重み係数を使用して前記第1の未知信号を重み付けし、この重み付け後の第1の未知信号から前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成手段とを備えることを特徴とする(第1の実施形態に対応)。
【0012】
請求項3に記載の重み係数算出装置においては、前記第1のアダプティブ制御手段と前記第2のアダプティブ制御手段の双方の前記適応制御処理を一つのアダプティブ制御回路で時分割処理することを特徴とする(第2の実施形態に対応)。
【0013】
請求項4に記載の重み係数算出装置においては、前記第2のアダプティブ制御手段は、前記パイロット信号に基づく重み係数の算出を時系列を反転させて行うことを特徴とする(第3の実施形態に対応)。
【0014】
請求項5に記載の重み係数算出装置においては、前記参照信号提供手段は、前記第1の未知信号を復調する復調手段と、この復調後の第1の未知信号から前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成手段とを備えることを特徴とする(第6の実施形態に対応)。
【0015】
請求項6に記載の重み係数算出装置においては、前記参照信号提供手段は、前記パイロット信号に対応する所定の参照信号を使用して前記適応制御により前記パイロット信号に基づく重み係数を算出し、この重み係数を前記第1のアダプティブ制御手段の重み係数算出のための初期値として前記第1のアダプティブ制御手段に提供する第2のアダプティブ制御手段とを備えることを特徴とする(第7の実施形態に対応)。
【0016】
請求項7に記載の重み係数算出装置は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置において、前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記データ信号、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号の順であり、前記第1の未知信号は前記データ信号に隣接しており、前記各アンテナ素子の受信信号と参照信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する第1のアダプティブ制御手段と、前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号を前記第1の未知信号に基づく重み係数算出用に前記第1のアダプティブ制御手段に提供する参照信号提供手段とを備えたことを特徴としている(第4の実施形態に対応)。
【0017】
請求項8に記載の重み係数算出装置においては、前記参照信号提供手段は、前記パイロット信号に対応する所定の参照信号を使用して前記適応制御により前記パイロット信号に基づく重み係数を算出する第2のアダプティブ制御手段と、前記パイロット信号に基づく重み係数を使用して前記第2の未知信号を重み付けし、この重み付け後の第2の未知信号から前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載の重み係数算出装置においては、前記第1のアダプティブ制御手段と前記第2のアダプティブ制御手段の双方の前記適応制御処理を一つのアダプティブ制御回路で時分割処理することを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の重み係数算出装置においては、前記参照信号生成手段は、前記第1の未知信号に対応する参照信号の生成を時系列を反転させて行い、前記第1のアダプティブ制御手段は、前記第1の未知信号に基づく重み係数の算出を時系列を反転させて行うことを特徴とする。
【0020】
請求項11に記載の重み係数算出装置は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置において、前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第2の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第1の重み係数を算出する第1の重み係数算出手段と、前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第1の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第2の重み係数を算出する第2の重み係数算出手段と、前記第1の重み係数と前記第2の重み係数を外挿処理して、前記データ信号に使用される第3の重み係数を求める外挿手段とを備えたことを特徴としている(第5の実施形態に対応)。
【0021】
請求項12に記載の重み係数算出装置においては、前記第1の重み係数算出手段は、前記第1の重み係数の算出を時系列通りに行い、前記第2の重み係数算出手段は、前記第2の重み係数の算出を時系列を反転させて行うことを特徴とする。
【0022】
請求項13に記載のアダプティブアレーアンテナシステムは、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナを備え、前記各アンテナ素子で受信された受信信号を合成して復調するアダプティブアレーアンテナシステムにおいて、請求項1乃至請求項12のいずれかの項に記載の重み係数算出装置と、前記重み係数算出装置によって算出された重み係数を使用して前記受信信号を重み付けし、この重み付け後の受信信号を合成して復調する復調手段とを備えたことを特徴としている。
【0023】
請求項14に記載の重み係数算出方法は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、この参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第2の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する過程とを含むことを特徴としている(第1〜第3、第6、第7の実施形態に対応)。
【0024】
請求項15に記載の重み係数算出方法は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記データ信号、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号の順であり、前記第1の未知信号は前記データ信号に隣接しており、前記各アンテナ素子で受信された前記第1の未知信号を一時的に蓄積する過程と、前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、この参照信号と前記蓄積されている第1の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する過程とを含むことを特徴としている(第4の実施形態に対応)。
【0025】
請求項16に記載の重み係数算出方法は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、前記第2の未知信号に対応する参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第2の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第1の重み係数を算出する過程と、前記各アンテナ素子で受信された前記第1の未知信号を一時的に蓄積する過程と、前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、前記第1の未知信号に対応する参照信号と前記蓄積されている第1の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第2の重み係数を算出する過程と、前記第1の重み係数と前記第2の重み係数を外挿処理して、前記データ信号に使用される第3の重み係数を求める過程とを含むことを特徴としている(第5の実施形態に対応)。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を順次説明する。本実施形態においては、図1に示す「cdma2000 lxEV-DO」方式の伝送フレームを使用して無線信号が送受される場合を例に挙げて説明する。また、説明の便宜上、図1の1タイムスロット内のMAC1,2信号を使用して、アレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する構成について説明するが、MAC3,4信号を使用する構成も同様に実現可能である。
【0027】
図2は、本発明の第1の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。図2に示すアダプティブアレーアンテナシステムは、例えば携帯電話機に具備されるものであり、無線基地局から送信された「cdma2000 lxEV-DO」方式の無線信号を、複数のアンテナ素子ANT1〜ANTNからなるアレーアンテナを用いて受信し復調するものである。
【0028】
図2において、無線部2は、アンテナ素子ANT1〜NのN個の無線信号を増幅してベースバンド信号へ変換後、A/D変換器(Analog to Digital Converter)によりデジタル信号に変換して受信信号を出力する。この受信信号はアンテナ素子ANT1〜Nに対応するN個の信号から構成される。
【0029】
スイッチSW1には、無線部2から出力される受信信号が入力される。スイッチSW1は、入力された受信信号の出力先の切替えを行う。MAC1信号入力時にはFIFOメモリ4へ出力する。Pilot1信号(以下、パイロット信号と称する)入力時にはアダプティブ制御回路6aへ出力する。MAC2信号入力時にはアダプティブ制御回路6bへ出力する。それ以外の信号入力時には出力を開放する。
FIFOメモリ4は、先入れ先出し(FIFO;First In First Out)方式のバッファとして機能する。FIFOメモリ4は、MAC1信号を一時的に蓄える。
【0030】
アダプティブ制御回路6a,6b(以下、特に区別しないときは「アダプティブ制御回路6」と称する)は、MMSEベースの適応アルゴリズムにより、各アンテナ素子ANT1〜Nの受信信号と参照信号との二乗誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する。
【0031】
図3にアダプティブ制御回路6の構成を示す。図3において、N個の受信信号x1〜xNは、それぞれ対応する乗算器22とアダプティブアルゴリズム回路26に入力される。各乗算器22では、受信信号x1〜xNとアダプティブアルゴリズム回路26から入力される重み係数の変数W1’〜WN’との乗算がそれぞれ行われる。これら各乗算結果は加算器24により合成されてアダプティブアルゴリズム回路26に入力される。アダプティブアルゴリズム回路26は、MMSEベースの適応アルゴリズムの処理回路である。この適応アルゴリズムとしては、LMS(Least Mean Square)やRLS(Recursive Least-Squares)などが利用可能である。アダプティブアルゴリズム回路26は、加算器24の出力と参照信号との二乗誤差が最小になるように適応制御して重み係数W1〜WNを算出し出力する。この適応制御の収束途上では重み係数の変数W1’〜WN’を各乗算器22へ出力する。
【0032】
図2において、参照信号生成回路8は、既知のパイロット信号についてのPN符号を生成し、このPN符号を参照信号としてアダプティブ制御回路6aに出力する。アダプティブ制御回路6aは、その参照信号と受信信号のパイロット信号に基づいて重み係数を最適化し算出する。
【0033】
参照信号生成回路12は、MAC2信号を使用して重み係数を最適化し算出する際に必要な参照信号を、MAC1信号を元に生成する。図4に参照信号生成回路12の構成を示す。MAC1信号とMAC2信号は同一信号で構成されている。したがって、MAC1信号に対して、MAC1信号用のPN符号A1を乗算した後に、MAC2信号用のPN符号A2を乗算すればMAC2信号の参照信号を得ることができる。PN符号A1,A2は、既知であり、PN符号生成回路10によって生成される。
【0034】
図4において、MAC1信号がFIFOメモリ4から読み出されて乗算器30に入力される。乗算器30では、MAC1信号に、アダプティブ制御回路6aによって算出された重み係数を乗算する。この重み係数は、図1に示すようにMAC1信号に隣接するパイロット信号に基づくのものなので、MAC1信号に対する精度がよいものである。これにより、MAC1信号についての良好なアンテナ指向性パターンが形成されることとなり、乗算器30の乗算結果はMAC1信号の高精度な受信信号となる。次いで、乗算器32により乗算器30の乗算結果にPN符号A1を乗算し、さらに、乗算器34により乗算器32の乗算結果にPN符号A2を乗算する。これにより、MAC2信号についての参照信号がMAC1信号を元にして得られる。この参照信号は、アダプティブ制御回路6bに入力される。
【0035】
図2において、アダプティブ制御回路6bは、その入力された参照信号と受信信号のMAC2信号に基づいて重み係数を最適化し算出する。この重み係数は、復調器14に入力され、受信信号のDATA2,3信号の復調に使用される。復調器14は、入力された重み係数を使用して各アンテナ素子の受信信号を重み付けし、この重み付け後の受信信号を合成して復調する。
【0036】
上記したアダプティブ制御回路6bで算出された重み係数は、図1に示すようにDATA2信号に隣接するMAC2信号に基づくのものなので、DATA2信号に対する精度がよく優れたのものとなる。また、DATA3信号に対しても、パイロット信号に基づく重み係数よりは精度がよくなる。この結果、DATA2,3信号についての良好なアンテナ指向性パターンが形成されることとなり、復調時の誤り特性が向上する。
【0037】
なお、上記図4において、乗算器32の乗算結果をMAC2信号についての参照信号とし、逆に、受信信号に対してPN符号A2を乗積した後にアダプティブ制御することも可能である。
【0038】
次に、第2の実施形態を説明する。図5は、本発明の第2の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。この図5に示すアダプティブアレーアンテナシステムでは、上記図2の構成を元に、一つのアダプティブ制御回路6を時分割で共用するようにしている。
【0039】
図5において、スイッチSW2は、受信信号のパイロット信号とMAC2信号をアダプティブ制御回路6に出力するように出力先の切替えを行う。また、スイッチSW3は、スイッチSW2への入力に同期して、アダプティブ制御回路6へ出力する参照信号の入力元の切替えを行う。スイッチSW3は、スイッチSW2に、パイロット信号入力時には参照信号生成回路8からの参照信号(パイロット信号用)を出力し、MAC2信号入力時には参照信号生成回路12からの参照信号(MAC2信号用)を出力する。
【0040】
アダプティブ制御回路6は、受信信号のパイロット信号に基づいて最適化し算出した重み係数を参照信号生成回路12に出力する。一方、受信信号のMAC2信号に基づいて最適化し算出した重み係数を復調器14に出力する。
【0041】
上記第2の実施形態によれば、アダプティブ制御回路を時分割で共用するので、装置の小型化を図ることができる。
【0042】
次に、第3の実施形態を説明する。図6は、本発明の第3の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。この図6に示すアダプティブアレーアンテナシステムでは、上記図2の構成を元に、パイロット信号に基づいて重み係数を算出する際にパイロット信号の時系列を反転させて適応制御を行うようにしている。
【0043】
図6において、FILOメモリ40aがアダプティブ制御回路6aのパイロット信号入力端子の前段に設けられ、FILOメモリ40bがアダプティブ制御回路6aの参照信号入力端子の前段に設けられている。FILOメモリ40a,40bは、先入れ後出し(FILO;First In Last Out)方式のバッファとして機能する。FILOメモリ40aは、受信信号のパイロット信号を一時的に蓄え、時系列を反転して出力する。FILOメモリ40bは、参照信号生成回路8によって生成されたパイロット信号の参照信号を一時的に蓄え、時系列を反転して出力する。これにより、アダプティブ制御回路6aは、時間的に後ろから前へと戻りながら、パイロット信号に基づいて重み係数を最適化し算出することになる。この結果として得られた重み係数は、MAC1信号に最も時間的に近い無線伝搬環境に対応するものとなる。
【0044】
これにより、参照信号生成回路12において、MAC1信号についての最適なアンテナ指向性パターンが形成されることとなり、MAC1信号を元にしてMAC2信号についての正確な参照信号を得ることができる。この参照信号を使用することによって、アダプティブ制御回路6bは、MAC2信号に基づく重み係数を非常に精度よく算出することができる。
【0045】
次に、第4の実施形態を説明する。図7は、本発明の第4の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。この図7に示すアダプティブアレーアンテナシステムは、MAC1信号に基づいてDATA1信号に使用する重み係数を算出するものである。
【0046】
図7において、スイッチSW4は、受信信号のMAC1信号をFILOメモリ40cに出力し、パイロット信号をアダプティブ制御回路6cに出力し、MAC2信号をFILOメモリ40dに出力するように、それぞれ接続を切替える。FILOメモリ40cは、MAC1信号を一時的に蓄え、時系列を反転してアダプティブ制御回路6dに出力する。FILOメモリ40dは、MAC2信号を一時的に蓄え、時系列を反転して参照信号生成回路12aに出力する。
【0047】
アダプティブ制御回路6cは、パイロット信号の最後尾時点における重み係数を算出する。この重み係数を使用して、参照信号生成回路12aは、FILOメモリ40dで時系列が反転されたMAC2信号を元に、時系列が反転されたMAC1信号の参照信号を生成する。この参照信号を使用して、アダプティブ制御回路6dは、FILOメモリ40cで時系列が反転されたMAC1信号に基づき、MAC1信号の先頭時点における重み係数を算出する。この重み係数を使用して、復調器14は、FIFOメモリ4で遅延されたDATA1の復調を行う。これにより、DATA1の復調は隣接するMAC1信号に基づく重み係数によって行われるので、復調時の誤り特性が向上する。
【0048】
次に、第5の実施形態を説明する。図8は、本発明の第5の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。この図8に示すアダプティブアレーアンテナシステムは、上記図6と図7の重み係数算出に係る構成を組合せ、それぞれ算出された重み係数WA,WBを外挿処理して、DATA2,3信号に使用する重み係数を求めるものである。
【0049】
図8において、アダプティブ制御回路6bによって算出された重み係数WAは、上記図6の構成で算出され復調器14に入力されている重み係数と同じである。この重み係数WAは、MAC2信号の最後尾時点におけるものである。一方、アダプティブ制御回路6dによって算出された重み係数WBは、上記図7の構成で算出され復調器14に入力されている重み係数と同じである。この重み係数WBは、MAC1信号の先頭時点におけるものである。これら重み係数WA,WBは、外挿部50に入力される。外挿部50は、重み係数WA,WBを使用して外挿処理することにより、DATA2,3信号に使用する重み係数WCを求める。復調器14は、この重み係数WCを使用してDATA2,3信号を復調する。
これにより、外挿によってDATA2,3信号の重み係数を求める場合の精度が向上する。
【0050】
次に、第6の実施形態を説明する。図9は、本発明の第6の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。この図9に示すアダプティブアレーアンテナシステムでは、上記図2の構成を元に、MAC1信号を復調してアダプティブ制御回路6bで使用される参照信号を生成するようにしている。
【0051】
図9において、スイッチSW5は、MAC1信号を逆拡散回路62に出力し、MAC2信号をアダプティブ制御回路6bに出力するように出力先の切替えを行う。MAC1信号は、逆拡散回路62によって逆拡散された後に、復調器14aにより復調され、次いで、拡散回路64により拡散される。この拡散後のMAC1信号は参照信号生成回路68に入力される。PN符号生成回路66は、MAC2信号用のPN符号A2を生成して参照信号生成回路68へ出力する。参照信号生成回路68は、拡散後のMAC1信号にPN符号A2を乗算してMAC2信号用の参照信号を生成する。この参照信号はアダプティブ制御回路6bに入力され、MAC2信号に基づく重み係数の算出に使用される。
これにより、ノイズのないMAC2信号用の参照信号が生成されるので、高精度な適応制御が可能となる。
【0052】
次に、第7の実施形態を説明する。図10は、本発明の第7の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。この図10に示すアダプティブアレーアンテナシステムでは、上記図9の構成を元に、アダプティブ制御回路6bの重み係数算出のための初期値として、パイロット信号に基づく重み係数を使用するようにしている。
【0053】
図10において、アダプティブ制御回路6aは、参照信号生成回路8からの参照信号を使用してパイロット信号に基づく重み係数を算出し、アダプティブ制御回路6bへ出力する。アダプティブ制御回路6bは、このパイロット信号に基づく重み係数を、MAC2信号に基づく重み係数算出における初期値、すなわち図3の各乗算器22に設定する変数W1’〜WN’の初期値として使用する。
これにより、MAC2信号に基づいて算出される重み係数の精度が向上する。
【0054】
なお、上述した実施形態においては、各種の変形が可能である。例えば、図9あるいは図10の構成を元に、図7に示すようにMAC1信号に基づく重み係数を算出するようにしてもよい。あるいは、図8に示すようにMAC1信号に基づく重み係数とMAC2信号に基づく重み係数とを外挿するようにするようにしてもよい。
また、図5に示すようにアダプティブ制御回路を時分割で共用することも適宜可能である。
【0055】
なお、本発明のアダプティブアレーアンテナシステムは、上述した携帯電話機等の無線通信端末に限らず、無線通信端末と無線通信する無線基地局にも同様に適用することができる。
【0056】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、復調されるデータ信号に隣接して無線伝送される未知の信号を使用してアレーアンテナの重み係数を最適化し算出することができる。これにより、復調されるデータ信号に対する重み係数の精度を向上させることができる。
【0058】
また、本発明の重み係数算出装置を備えることにより、復調されるデータ信号についての良好なアンテナ指向性パターンを形成することができ、復調時の誤り特性等の通信品質の向上を図ることができるアダプティブアレーアンテナシステムを提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に適用される無線伝送フレームの構成例を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】 アダプティブ制御回路6の構成を示すブロック図である。
【図4】 参照信号生成回路12の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第4の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第5の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第6の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第7の実施形態によるアダプティブアレーアンテナシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2…無線部、4…FIFOメモリ、6,6a〜6d…アダプティブ制御回路、8…参照信号生成回路(パイロット信号用)、10,10a,66…PN符号生成回路、12,12a,68…参照信号生成回路(MAC1,2信号用)、14,14a…復調器、22,30,32,34…乗算器、24…加算器、26…アダプティブアルゴリズム回路、40a〜40d…FILOメモリ、50…外挿部、62…逆拡散回路、64…拡散回路、ANT1〜ANTN…アンテナ素子、SW1〜SW5…スイッチ
Claims (16)
- 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置において、
前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、
前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、
前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、
前記各アンテナ素子の受信信号と参照信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する第1のアダプティブ制御手段と、
前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号を前記第2の未知信号に基づく重み係数算出用に前記第1のアダプティブ制御手段に提供する参照信号提供手段と、
を備えたことを特徴とする重み係数算出装置。 - 前記参照信号提供手段は、
前記パイロット信号に対応する所定の参照信号を使用して前記適応制御により前記パイロット信号に基づく重み係数を算出する第2のアダプティブ制御手段と、
前記パイロット信号に基づく重み係数を使用して前記第1の未知信号を重み付けし、この重み付け後の第1の未知信号から前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の重み係数算出装置。 - 前記第1のアダプティブ制御手段と前記第2のアダプティブ制御手段の双方の前記適応制御処理を一つのアダプティブ制御回路で時分割処理することを特徴とする請求項2に記載の重み係数算出装置。
- 前記第2のアダプティブ制御手段は、前記パイロット信号に基づく重み係数の算出を時系列を反転させて行うことを特徴とする請求項2に記載の重み係数算出装置。
- 前記参照信号提供手段は、
前記第1の未知信号を復調する復調手段と、
この復調後の第1の未知信号から前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の重み係数算出装置。 - 前記参照信号提供手段は、
前記パイロット信号に対応する所定の参照信号を使用して前記適応制御により前記パイロット信号に基づく重み係数を算出し、この重み係数を前記第1のアダプティブ制御手段の重み係数算出のための初期値として前記第1のアダプティブ制御手段に提供する第2のアダプティブ制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の重み係数算出装置。 - 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置において、
前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、
前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記データ信号、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号の順であり、
前記第1の未知信号は前記データ信号に隣接しており、
前記各アンテナ素子の受信信号と参照信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する第1のアダプティブ制御手段と、
前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号を前記第1の未知信号に基づく重み係数算出用に前記第1のアダプティブ制御手段に提供する参照信号提供手段と、
を備えたことを特徴とする重み係数算出装置。 - 前記参照信号提供手段は、
前記パイロット信号に対応する所定の参照信号を使用して前記適応制御により前記パイロット信号に基づく重み係数を算出する第2のアダプティブ制御手段と、
前記パイロット信号に基づく重み係数を使用して前記第2の未知信号を重み付けし、この重み付け後の第2の未知信号から前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成手段と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の重み係数算出装置。 - 前記第1のアダプティブ制御手段と前記第2のアダプティブ制御手段の双方の前記適応制御処理を一つのアダプティブ制御回路で時分割処理することを特徴とする請求項8に記載の重み係数算出装置。
- 前記参照信号生成手段は、前記第1の未知信号に対応する参照信号の生成を時系列を反転させて行い、
前記第1のアダプティブ制御手段は、前記第1の未知信号に基づく重み係数の算出を時系列を反転させて行うことを特徴とする請求項8に記載の重み係数算出装置。 - 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置において、
前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、
前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、
前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、
前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第2の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第1の重み係数を算出する第1の重み係数算出手段と、
前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成し、この参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第1の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第2の重み係数を算出する第2の重み係数算出手段と、
前記第1の重み係数と前記第2の重み係数を外挿処理して、前記データ信号に使用される第3の重み係数を求める外挿手段と、
を備えたことを特徴とする重み係数算出装置。 - 前記第1の重み係数算出手段は、前記第1の重み係数の算出を時系列通りに行い、前記第2の重み係数算出手段は、前記第2の重み係数の算出を時系列を反転させて行うことを特徴とする請求項11に記載の重み係数算出装置。
- 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナを備え、前記各アンテナ素子で受信された受信信号を合成して復調するアダプティブアレーアンテナシステムにおいて、
請求項1乃至請求項12のいずれかの項に記載の重み係数算出装置と、
前記重み係数算出装置によって算出された重み係数を使用して前記受信信号を重み付けし、この重み付け後の受信信号を合成して復調する復調手段と、
を備えたことを特徴とするアダプティブアレーアンテナシステム。 - 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、
前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、
前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、
前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、
前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、
この参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第2の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する過程と、
を含むことを特徴とする重み係数算出方法。 - 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、
前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、
前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記データ信号、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号の順であり、
前記第1の未知信号は前記データ信号に隣接しており、
前記各アンテナ素子で受信された前記第1の未知信号を一時的に蓄積する過程と、
前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、
この参照信号と前記蓄積されている第1の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して重み係数を算出する過程と、
を含むことを特徴とする重み係数算出方法。 - 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナの指向性を制御するための重み係数を算出する重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、
前記アレーアンテナにより受信される無線信号の伝送フレームには、既知のパイロット信号と、同一信号で構成されている第1及び第2の未知信号と、復調されるデータ信号とが含まれ、
前記伝送フレーム内の時系列順序は、前記第1の未知信号、前記パイロット信号、前記第2の未知信号、前記データ信号の順であり、
前記第2の未知信号は前記データ信号に隣接しており、
前記第1の未知信号に基づいて前記第2の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、
前記第2の未知信号に対応する参照信号と前記各アンテナ素子で受信された前記第2の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第1の重み係数を算出する過程と、
前記各アンテナ素子で受信された前記第1の未知信号を一時的に蓄積する過程と、
前記第2の未知信号に基づいて前記第1の未知信号に対応する参照信号を生成する過程と、
前記第1の未知信号に対応する参照信号と前記蓄積されている第1の未知信号との誤差が最小になるように適応制御して第2の重み係数を算出する過程と、
前記第1の重み係数と前記第2の重み係数を外挿処理して、前記データ信号に使用される第3の重み係数を求める過程と、
を含むことを特徴とする重み係数算出方法。
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