JP4124380B2 - 画像処理再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理再生装置に関するものであり、詳しくは、一台の画像信号出力手段に対して複数の画像表示手段を備える画像処理再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像を担持する画像信号を出力する画像信号出力手段と、該画像信号出力手段から出力された画像信号を伝送する伝送手段と、該伝送手段を介して伝送された画像信号に基づいて画像を表示する画像表示手段とを備え、前記画像信号に対して所定の画像処理を施して前記画像表示手段に画像を表示させる画像処理再生装置が知られている。
【0003】
例えば、放射線写真フイルムに記録された放射線画像を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を再生記録する画像処理再生装置が知られている。また、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、処理後の画像信号に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像処理再生装置も知られている。
【0004】
前記画像処理の主なものとしては周波数強調(USM)処理、ダイナミックレンジ圧縮(DRC)処理、階調処理等が挙げられる。
【0005】
USM処理とは、各画素点での超低空間周波数に対応する非鮮鋭マスク信号Susを求め、原画像信号をSorg 、強調係数をβ、処理画像信号をSprocとしたときに、
Sproc=Sorg+β・(Sorg-Sus)
なる演算を行って、上記超低空間周波数以上の周波数成分を強調する画像処理であり、すでに本出願人により特開昭62−62373号等において出願されている。
【0006】
また、DRC処理とは、一つの画像で観察対象濃度域を広げるために最高濃度と最低濃度との差すなわちダイナミックレンジを狭めるように高濃度域もしくは低濃度域もしくは画像全体のコントラストを下げる処理である。この時単にコントラストを下げると、そのコントラストを下げた領域内の微細構造も見にくくなるという問題が生じるため、この問題を解消した種々のDRC処理方法が本出願人により、特開平3−222577号、5−91276 号等において出願されている。
【0007】
本出願人が出願した上記DRC処理方法は、上記非鮮鋭マスク信号Susの値についての任意の関数をD(Sus) 、処理画像信号をSprocしたとき、
Sproc=Sorg + D(Sus)
に従って画像処理するものである。ここで、関数D(Sus)としては、非鮮鋭マスク信号Susの値が増大するにつれ単調減少する関数、もしくは単調減少すると共に微分係数が連続する関数が用いられ、単調減少の具体的態様は所望とする画像処理結果に応じて適宜設定することができる。
【0008】
前記非鮮鋭マスク信号Susの求め方にもまた種々の方法があり、最も単純な方法としては、各画素点に対応して該各画素点の周囲の所定範囲内の原画像信号Sorg を平均化することにより求める方法がある。下記にその一例を説明する。
【0009】
図3は、原画像(画像処理前の画像)上の各画素点と該各画素点に対応する原画像信号(前記原画像を担持する画像信号)Sorg を表した図である。図にSij等で示した記号が対応する各画素点の原画像信号Sorg を表している。ここで中央のSijで示した画素の非鮮鋭マスク信号Susijが
【0010】
【数1】
【0011】
の演算により求められ、この演算を各画素について行うことにより画像全体の非鮮鋭マスク信号Susが求められる。なお、m、nは、原画像信号Sorg を得る際のサンプリング間隔や原画像の性質、所望とする画像処理の種類等により適宜選択される値である。
【0012】
上述のUSM処理およびDRC処理はそれぞれ最も基本的なUSM処理およびDRC処理方法であるが、その他に非鮮鋭マスクフィルタを用いて原画像を多重解像度画像に変換し、各解像度の非鮮鋭画像を表す複数の非鮮鋭マスク信号を用いた画像処理を行うことが提案されている。例えば、特願平8−172498号に開示されているように、所定サイズのフィルタを用いて繰り返しフィルタリング処理を施すことにより、多重解像度画像を得る。即ち、複数の非鮮鋭マスク信号Susk(k=1〜N)を得る。
【0013】
特願平8−182155号に開示されているように、上記複数の非鮮鋭マスク信号を用いることにより、エッジ部近傍におけるアーチファクトの発生を抑えた周波数強調処理が可能となる。この場合、処理画像信号Sproc は、例えば、
Sproc=Sorg+β(Sorg)・Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,・・・SusN)
Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,・・・SusN)
={f1(Sorg−Sus1)+f2(Sus1−Sus2)+・・・
+fK(SusK-1−SusK)+・・・+fN(SusN-1−SusN)}
但し、Susk(k=1〜N):非鮮鋭マスク画像信号
fk(k=1〜N):各帯域制限画像信号を変換する関数
なる演算により得ることができる。
【0014】
また、特願平8−182156号に開示されているように、上記複数の非鮮鋭マスク信号を用いることにより、上述の周波数強調処理の場合と同様に、アーチファクトの発生を抑えたダイナミックレンジ圧縮処理が可能となる。この場合、処理画像信号Sprocは、例えば、
Sproc=Sorg+D(Sorg−Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,・・・SusN))
Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,・・・SusN)
={f1(Sorg−Sus1)+f2(Sus1−Sus2)+・・・
+fK(SusK-1−SusK)+・・+fN(SusN-1−SusN)}
但し、Susk(k=1〜N):非鮮鋭マスク画像信号
fk(k=1〜N):各帯域制限画像信号を変換する関数
なる演算により得ることができる。
【0015】
上記のような非鮮鋭マスク信号Sus(Susk)、あるいは該非鮮鋭マスク信号Susに依存する周波数強調処理信号およびダイナミックレンジ圧縮処理信号等の処理画像信号Sprocを求めるためには計算能力の高い特別なハードウェアを用いなければ高速に処理することができない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の画像処理再生装置においては、画像表示手段に画像処理部を設け、画像表示手段側で画像信号出力手段から受け取った画像信号に対して画像処理を施し、CRT等に出力するように構成するのが一般的であり、例えば、1つの画像信号出力手段に対し伝送手段を介して複数の画像表示手段が接続されている場合、各画像表示手段毎に上記処理を行う画像処理部が設けられていた。
【0017】
しかしながら、そのように各画像表示手段毎に上記のようなUSM処理やDRC処理等のような複雑な画像処理を行う画像処理部を設けた画像処理再生装置において、かかる画像処理を高速で行おうとすると装置全体が高価なものとなり、装置を安価にしようとすると画像処理に時間が掛かり、画像表示が遅くなるという問題がある。つまり、上記のようなUSM処理やDRC処理の場合計算量が非常に多いので、これを高速に行うためには画像処理部として計算能力の高い高価な特別なハードウェアが必要となり、そのようなハードウェアを各画像表示手段毎に設けると装置全体が極めて高価となり、また装置を安価に構成するために通常のハードウェアを用いると計算に時間が掛かり、画像表示が遅くなるという問題がある。
【0018】
本発明は、上記事情に鑑み、一つの画像信号出力手段に対して複数の画像表示手段を備えてなるものにおいて、高速に画像処理して画像を表示できると共に安価に構成できる画像処理再生装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理再生装置は、画像を担持する画像信号を出力する画像信号出力手段と、入力された画像信号に基づいて画像を表示する複数の画像表示手段と、前記画像信号出力手段から出力された画像信号を前記複数の画像表示手段へ伝送する伝送手段とを備え、前記画像信号に対して画像処理を施して前記画像表示手段に画像を表示させる画像処理再生装置において、
前記画像信号出力手段が、原画像を担持する原画像信号に対して主たる画像処理を施す第一画像処理部を備え、
前記複数の画像表示手段の各画像表示手段が、前記主たる画像処理を施された画像信号に対して前記主たる画像処理の他に必要な画像処理を施す第二画像処理部を備えるものであることを特徴とするものである。
【0020】
前記主たる画像処理とは、例えば、周波数処理等の複雑な処理をいい、具体的には周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理等が挙げられる。前記他に必要な画像処理とは、例えば、階調処理程度の簡単な処理をいい、必要な場合にのみ行うものとしてもよい。
【0021】
また、前記画像出力手段を、前記主たる画像処理が施された画像信号の他に、前記原画像信号をも出力するものとし、前記各画像表示手段が、前記原画像信号を使用した画像処理を行うものとしてもよい。
【0022】
この場合、前記第一画像処理部において行う前記主たる画像処理を周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理の一部とし、前記第二画像処理部において行う前記他に必要な画像処理を前記周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理の残部とすることができる。
【0023】
なお、前記周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理の一部とは、該処理における中間的な処理画像信号を作成する処理をいい、例えば、非鮮鋭マスク信号Sus、周波数強調処理に用いるSorg −Sus(但し、Sorg は前記原画像信号)、β・(Sorg −Sus)(βは強調係数)、あるいは、ダイナミックレンジ圧縮処理に用いる、非鮮鋭マスク信号Susに基づく関数D(Sus)等の中間処理画像信号を作成する処理が挙げられる。
【0024】
なお、前記複数の画像表示手段の少なくとも一つの画像表示手段が、前記画像出力手段に対して前記主たる画像処理における画像処理条件の変更を指示する指示手段を有し、前記画像出力手段が、該指示された画像処理条件に従って前記主たる画像処理を行うものとしてもよい。
【0025】
また、前記複数の画像表示手段の少なくとも一つの画像表示手段が、前記原画像信号に前記主たる画像処理を施す画像処理部をさらに備えるものであってもよい。なお、この画像処理部は前記第二の画像処理部と兼用とする構成であってもよい。
【0026】
なお、前記画像出力手段から出力された画像信号を保存するファイリング手段をさらに備え、このファイリング手段から該画像信号を前記各画像表示手段に伝送するように構成されていてもよい。
【0027】
以上のように、本発明の画像処理再生装置は、複雑な画像処理の全部若しくはその一部を画像信号出力手段側において一括して施した画像信号を複数の画像表示手段に出力するものである。
【0028】
【発明の効果】
本発明の画像処理再生装置は、主たる画像処理を行う第一画像処理部を画像信号出力手段に設け、画像信号出力手段側で主たる画像処理が施された画像信号を各画像表示手段に伝送して該各画像表示手段においては、主たる画像処理の他に必要な画像処理のみ行って画像表示するように構成されているので、上記主たる画像処理を行う画像処理部は装置全体で1つ設ければ良く、従来の各画像表示手段毎に全ての画像処理を行う画像処理部を設けていた場合に比して、装置全体を安価に構成することができる。
【0029】
特に、主たる画像処理が例えばUSM処理やDRC処理のような計算量が非常に大きい処理である場合、そのような画像処理を高速で行うためには画像処理部として計算能力の高い高価な特別なハードウェアを用いる必要があるが本発明の画像処理再生装置によれば、第一画像処理部は画像信号出力手段に1つ設けるだけで良いので、第一画像処理部にそのような高価なハードウェアを使用しても装置全体のコストアップは低く抑えることができ、従ってUSM処理やDRC処理のような計算量が非常に大きい画像処理を行う場合であっても、画像処理の高速性を実現しつつ装置全体を安価に構成することができる。
【0030】
また、画像表示手段に、前記画像出力手段に前記主たる画像処理における画像処理条件の変更を指示する指示手段を有するようにすると、画像出力手段において最初に行われた主たる画像処理が所望の処理でなかった場合等にも、再度画像出力手段において所望の画像処理条件で画像処理が行われ高速に所望の画像を得ることができる。
【0031】
また、画像表示手段に、主たる画像処理を施す画像処理部をさらに備えた場合、画像出力手段において最初に行われた主たる画像処理が所望の処理でなかった場合等にも、画像表示手段において所望の画像条件を用いて処理を行い所望の画像を得ることができる。なお、一般に画像処理条件を変更する場合は稀であるため、画像出力手段に特に高速な高価なハードウェアを備える必要はなく、コストアップは抑えることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明による画像処理再生装置の具体的な実施の形態を図面を用いて説明する。
【0033】
まず、図1に示す本発明の第一の実施形態である画像処理再生装置の構成を説明する。
【0034】
本画像処理再生装置15は、原画像信号Sorg に所定の画像処理を施して処理画像信号S1 を出力する画像信号出力手段20と、該処理画像信号S1 を伝送する伝送手段30と、該伝送手段30を介して伝送された処理画像信号S1 に基づいて画像表示を行う複数の画像表示手段40とを備えてなる。なおここで「所定の画像処理」とは、特許請求の範囲に記載した「主たる画像処理」に対応するものである。
【0035】
原画像信号Sorg は、例えばX線撮影装置で撮影されてX線画像が記録された蓄積性蛍光体シートから、X線画像読取装置10により読み取られたアナログ信号をA/D 変換器によりデジタル化し原画像信号Sorg として上記画像信号出力手段20に入力したものであるが、CTからビデオ取込装置によって、あるいはMRからデジタルデータ取込手段によって得られた画像信号等、いかなる方法によって得られたものであってもよい。
【0036】
前記画像信号出力手段20は、前記原画像信号Sorg を記憶する記憶手段22、原画像信号Sorg に所定の画像処理を施す画像処理部24および画像処理された処理画像信号S1 に対して冗長度抑圧符号化処理を施す符号化処理部26から構成されている。
【0037】
また、前記複数の画像表示手段40はそれぞれ、前記処理画像信号S1 を符号化処理した符号化処理画像信号S1'に対して復号化処理を施す復号化処理部42、復号化された前記処理画像信号S1 に対して階調処理を施すための階調処理部44および階調処理済画像信号SP に基づいて処理済画像を表示する画像表示部46から構成されている。
【0038】
なお、ここで「画像処理部24」および「階調処理部44」は、それぞれ特許請求の範囲に記載した「第一画像処理部」および「第二画像処理部」に対応するものである。
【0039】
次に上記画像処理再生装置15の作用を説明する。
【0040】
画像信号出力手段20において、記憶手段22に記憶されている原画像信号Sorg は画像処理部24に入力され、該原画像信号Sorg はこの画像処理部24において所定の画像処理が施される。該所定の画像処理の具体例としては、例えば前述の周波数強調(USM)処理やダイナミック圧縮(DRC)処理を挙げることができる。
【0041】
USM処理の場合は、原画像信号Sorg から前述の方法により各画素毎の非鮮鋭マスク信号Susを求め、このSusを用いて周波数強調処理された処理画像信号S1 として、Sorg+β(Sorg −Sus)を求める。
【0042】
DRC処理の場合も、同様に非鮮鋭マスク信号Susを用いてダイナミック圧縮処理された処理画像信号S1 として、Sorg +D(Sus)を求める。
【0043】
画像処理部24において処理された処理画像信号S1 は符号化処理部26において冗長度抑圧符号化処理が施されて符号化処理画像信号S1'とされ、この符号化処理画像信号S1'の状態で伝送手段30を介して各画像表示手段40に伝送される。画像表示手段40においては、まず、復号化処理部42において符号化処理画像信号S1'が復号化されて処理画像信号S1 に戻され、この処理画像信号S1 が階調処理部44に送られる。該階調処理部44では、処理画像信号S1 に対して必要に応じて階調処理を施し、その後画像表示部46によって、階調処理済画像信号SP に基づく可視画像が表示される。
【0044】
なお、画像信号出力手段20で符号化された符号化処理画像信号S1'を保存するファイリング手段50を備え、該ファイリング手段50から信号S1'を伝送手段30を介して各画像表示手段40に伝送する構成をとることもできる。ファイリング手段50は、図示のように画像信号出力手段20と別個に設けるのではなく、画像信号出力手段20中の記憶手段22と兼用する等して画像信号出力手段20内に配置することも可能である。この場合、多数の画像についてそれぞれの符号化処理画像信号S1 を一旦ファイリング手段50に保存し、画像表示手段40側から適宜必要な処理画像信号を伝送手段30を介して読み出すことが可能である。
【0045】
次に図2に示す本発明の第二の実施形態である画像処理再生装置15’の構成を説明する。
【0046】
本画像処理再生装置15’は、原画像信号Sorg に対して所定の画像処理の一部を行い中間処理信号Rを生成して原画像信号Sorg および中間処理信号Rを出力する画像信号出力手段20’と、原画像信号Sorg および中間処理信号Rを伝送する伝送手段30と、該伝送手段30を介して伝送された原画像信号Sorg および中間処理信号Rを用いて前記所定の画像処理の残部を完了した上で画像表示を行う複数の画像表示手段40’とを備えてなる。なおここでは「所定の画像処理の一部」が、請求の範囲に記載した「主たる画像処理」に対応し、「中間処理信号」が、「主なる画像処理を施された画像信号」に対応する。
【0047】
原画像信号Sorg は、例えばX線撮影装置で撮影されてX線画像が記録された蓄積性蛍光体シートから、X線画像読取装置10により読み取られたアナログ信号をA/D 変換器によりデジタル化し原画像信号Sorg として上記画像信号出力手段20’に入力したものであるが、第一の実施形態と同様に他の方法により得られた画像信号であってもよい。
【0048】
前記画像信号出力手段20’は、前記原画像信号Sorg を記憶する記憶手段22、原画像信号Sorg に対して所定の画像処理の一部を行い中間処理信号Rを生成する第一画像処理部25および前記原画像信号Sorg と前記中間処理信号Rとに対して冗長度抑圧符号化処理を施す符号化処理部26から構成されている。
【0049】
また、前記複数の画像表示手段40’はそれぞれ、前記原画像信号Sorg と前記中間処理信号Rとを符号化処理した符号化原画像信号Sorg'と符号化中間処理信号R’に対して復号化処理を施す復号化処理部42、復号化された前記原画像信号Sorg と前記中間処理信号Rとを基に前記所定の画像処理の残部を完了させると共に必要に応じて階調処理を施すための階調処理機能を有する第二画像処理部45および階調処理済画像信号Sp に基づいて処理済画像を表示する画像表示部46から構成されている。
【0050】
次に上記画像処理再生装置15’の作用を説明する。
【0051】
画像信号出力手段20’において、記憶手段22に記憶されている原画像信号Sorg は第一画像処理部25に入力され、該原画像信号Sorg に対してこの第一画像処理部25において所定の画像処理の一部が施されて中間処理信号Rが生成される。所定の画像処理の具体例としては、例えば前述のUSM処理やDRC処理を挙げることができる。
【0052】
第一画像処理部25において行われる所定の画像処理の一部とは、所定の画像処理がUSM処理の場合は、処理画像信号Sproc=Sorg +β(Sorg −Sus)を求める過程の一部であり、中間処理信号Rとして、例えば原画像信号Sorg から前述の方法により各画素毎の非鮮鋭マスク信号Susを求める処理、あるいはSorg −Sus等を求める処理等である。また、所定の画像処理がDRC処理である場合は、処理画像信号Sproc=Sorg +D(Sus)を求める過程の一部であり、中間処理信号Rとして、例えばUSM処理の場合と同様に非鮮鋭マスク信号Susを求める処理、あるいはD(Sus)を求める処理等である。
【0053】
原画像信号Sorg および中間処理信号Rは符号化処理部26において冗長度抑圧符号化処理が施されて符号化信号Sorg'およびR’の状態で伝送手段30を介して各画像表示手段40’に伝送される。画像表示手段40’においては、まず、復号化処理部42において符号化信号Sorg'およびR’が復号化されて原画像信号Sorg および中間処理信号Rに戻され、これらの信号Sorg'、R’が第二画像処理部45に送られる。該第二画像処理部45では、原画像信号Sorg および中間処理信号Rを基に前記所定の画像処理の残部が行われる。すなわち、この第二画像処理部45???????????、???USM??????DRC???????????、??????S1 が生成される。さらに、必要に応じて階調処理が施され、その後画像表示部46によって階調処理済画像信号SP に基づく可視画像が表示される。
【0054】
なお、画像信号出力手段20で処理され符号化された符号化原画像信号Sorg'および符号化中間処理信号R’を保存するファイリング手段50を備え、該ファイリング手段50から信号Sorg'およびR’を伝送手段30を介して各画像表示手段40に伝送する構成をとることもできる。ファイリング手段50は図示のように画像信号出力手段20’と別個に設けるのではなく、画像信号出力手段20’中の記憶手段22と兼用する等して画像信号出力手段20’内に配置することも可能である。この場合、多数の画像についてそれぞれの符号化原画像信号Sorg'および符号化中間処理信号R’を一旦ファイリング手段50に保存し、画像表示手段40’側から適宜必要な原画像信号および中間処理信号を伝送手段30を介して読み出すことが可能である。
【0055】
上記のように、画像信号出力手段20’において所定の画像処理の一部のみを行う構成であれば、画像表示手段40’すなわち端末側で画像処理および画像処理条件を指定することも可能である。例えば画像処理信号R’が非鮮鋭マスクSusである場合には画像表示手段40’側でUSM処理あるいはDRC処理等の所定の画像処理の選択も可能である。さらにUSM処理における強調係数β、DRC処理における非鮮鋭マスクSusについての関数D(Sus)等の指定、変更もできる。
【0056】
上述の第一および第二の画像処理再生装置において、画像信号出力手段20,20' の有する画像処理部24,25は、複雑な演算や膨大な計算を高速に処理することが可能な画像処理部であり、これはハードウェアで構成されていても、ソフトウェアで構成されていてもよい。一方、画像表示手段40,40' の有する階調処理部44、あるいは第二画像処理部45は、画像処理部24,25と比較して、処理速度が遅い安価な処理部である。このような構成とすることで、複雑な演算を高速に処理しつつ、高速処理のための高価な処理部は装置全体で一つですむため、全体として安価な画像処理再生装置とすることができる。
【0057】
なお、上述の2つの実施形態にかかる画像処理再生装置の画像表示手段が、前記画像出力手段に対して該画像出力手段における画像処理条件を変更する指示を出す指示手段を備える構成としてもよく、この指示手段を備えている画像表示手段においては、最初に画像出力手段において行われた画像処理が所望の処理でなかった場合等に、所望の画像処理条件への変更を指示して所望の画像を得ることができる。
【0058】
また、通常は画像出力手段においてなされる画像処理をすることが可能な画像処理部を画像表示手段に設け、最初に画像出力手段において行われた画像処理が所望の処理でなかった場合等には、該画像表示手段において所望の画像条件で画像処理を行うものとしてもよい。
【0059】
上記符号化処理部、復号化処理部および階調処理部又は階調処理機能は必要に応じて設ければよく、画像表示手段には他の簡単な画像処理を行う機能を設けても良い。
【0060】
なお、上記USM処理およびDRC処理における演算方法等は上記の形態に限定されるものではなく、例えば、上述した特願平8−172498号、特願平8−182155号、特願平8−182156号等に開示されている複数の比鮮鋭マスク信号を求めて処理するUSM処理およびDRC処理等、種々の方法が可能である。さらに、本発明の画像処理再生装置は、これらの処理に限るものではなく、特願平7−71774 号等に開示されているような、医用画像中から異常陰影等の特定の画像部分だけを選択的に抽出するモフォロジー処理等の複雑な演算処理を必要とするいかなる画像処理にも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像処理再生装置を示す概略ブロック図
【図2】本発明の第二の実施形態にかかる画像処理再生装置を示す概略ブロック図
【図3】原画像上の各画素点とこの各画素点に対応する原画像信号Sorg を表す図
【符号の説明】
15 画像処理再生装置
20 画像信号出力手段
22 記憶手段
24 画像処理部
26 符号化処理部
30 伝送手段
40 画像表示手段
42 復号化処理部
44 階調処理部
46 画像表示部
Claims (6)
- 画像を担持する画像信号を出力する画像信号出力手段と、入力された画像信号に基づいて画像を表示する複数の画像表示手段と、前記画像信号出力手段から出力された画像信号を前記複数の画像表示手段へ伝送する伝送手段とを備え、前記画像信号に対して画像処理を施して前記画像表示手段に画像を表示させる画像処理再生装置において、
前記画像信号出力手段が、原画像を担持する原画像信号に対して主たる画像処理を施す第一画像処理部を備え、
前記複数の画像表示手段の各画像表示手段が、前記主たる画像処理を施された画像信号に対して前記主たる画像処理の他に必要な画像処理を施す第二画像処理部を備え、
前記第一画像処理部が前記第二画像処理部と比較して高速処理を行うものであり、
前記第一画像処理部において行う前記主たる画像処理が、周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理であり、
前記第二画像処理部において行う前記他に必要な画像処理が、階調処理であることを特徴とする画像処理再生装置。 - 画像を担持する画像信号を出力する画像信号出力手段と、入力された画像信号に基づいて画像を表示する複数の画像表示手段と、前記画像信号出力手段から出力された画像信号を前記複数の画像表示手段へ伝送する伝送手段とを備え、前記画像信号に対して画像処理を施して前記画像表示手段に画像を表示させる画像処理再生装置において、
前記画像信号出力手段が、原画像を担持する原画像信号に対して主たる画像処理を施す第一画像処理部を備え、
前記複数の画像表示手段の各画像表示手段が、前記主たる画像処理を施された画像信号に対して前記主たる画像処理の他に必要な画像処理を施す第二画像処理部を備え、
前記第一画像処理部が前記第二画像処理部と比較して高速処理を行うものであり、
前記画像信号出力手段が、前記主たる画像処理が施された画像信号の他に、前記原画像信号をも出力するものであり、前記各画像表示手段が、前記原画像信号を使用した画像処理を行うものであり、
前記第一画像処理部において行う前記主たる画像処理が、周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理の一部であり、
前記第二画像処理部において行う前記他に必要な画像処理が、前記周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理の残部であることを特徴とする画像処理再生装置。 - 前記周波数強調処理および/またはダイナミックレンジ圧縮処理の一部が、非鮮鋭マスク信号Sus、周波数強調処理に用いるSorg −Sus(但し、Sorgは前記原画像信号である)、β・(Sorg −Sus)(βは強調係数)、あるいは、ダイナミックレンジ圧縮処理に用いる、非鮮鋭マスク信号Susに基づく関数D(Sus)のうち少なくともいずれか1つの中間処理画像信号を作成する処理であることを特徴とする請求項2記載の画像処理再生装置。
- 前記複数の画像表示手段の少なくとも一つの画像表示手段が、前記画像出力手段に対して前記主たる画像処理における画像処理条件の変更を指示する指示手段を有し、前記画像出力手段は、該指示された画像処理条件に従って前記主たる画像処理を行うものであることを特徴とする請求項1から3いずれか記載の画像処理再生装置。
- 前記複数の画像表示手段の少なくとも一つの画像表示手段が、前記原画像信号に前記主たる画像処理を施す画像処理部をさらに備えるものであることを特徴とする請求項1から4記載の画像処理再生装置。
- 前記画像出力手段から出力された画像信号を保存するファイリング手段をさらに備え、このファイリング手段から該画像信号を前記各画像表示手段に伝送するように構成されていることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の画像処理再生装置。
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