JP4124702B2 - 立体音響信号符号化装置、立体音響信号符号化方法および立体音響信号符号化プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を生成し、符号化する立体音響信号符号化装置、立体音響信号符号化方法および立体音響信号符号化プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音像(音源に対応してつくられた音場の空間的な広がり)の方向性、距離感を再現するために、複数の音響信号を合成して立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を生成して、この生成した立体音響信号を符号化する技術として、例えば、特許文献1に記載されている「音像再生システム」がある。
【0003】
この音像再生システムは、3次元音像の符号化方法(立体音響信号を符号化する方法)によって、送信側から音響信号とこの音源の位置や向き等の情報である補助情報とを送信している。この音像再生システムでは、当該補助情報が当該音響信号の増加に伴って増加してしまい、送信側から送信する情報量が増加してしまう。このため、この音像再生システムでは、受信側(再生側)のスピーカアレイの距離制御および方向感制御に用いる距離制御信号および方向感制御信号を送信側で符号化する際に使用する制御信号テーブルと、受信側で復号化する際に使用する制御信号テーブルとを共通化することで、補助情報の情報量の増加を抑制している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−346297号公報(段落13−段落29、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の音響再生システムでは、補助情報の情報量の増加を抑制することはできるが、送信する音響信号の情報量を抑制する対策が施されていないので、音響信号数に比例して音響信号の情報量が増加してしまうという問題がある。
【0006】
ただし、従来の音響再生システムでは、送信する音響信号の情報量を抑制しようとすると、受信側で当該音響信号を再生する際に、音像の定位感(音源が特定される位置、距離感)等の臨場感を損なうおそれが生じるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は前記した従来の技術が有する課題を解消し、音像の定位感等の臨場感を損なうことなく、送信する音響信号の情報量を抑制することができる立体音響信号符号化装置、立体音響信号符号化方法および立体音響信号符号化プログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した目的を達成するため、以下に示す構成とした。
請求項1記載の立体音響信号符号化装置は、再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化する立体音響信号符号化装置であって、フィルタ分析手段と、方向一致組合せ抽出手段と、音源距離差計算手段と、合成帯域変換データ記録手段と、音響信号関連情報生成出力手段と、立体音響信号合成手段と、立体音響信号ビット割当符号化手段と、位置データ符号化手段と、多重化手段と、多重化データ出力手段と、を備える構成とした。
【0009】
かかる構成によれば、立体音響信号符号化装置は、フィルタ分析手段によって、各音源から入力された音響信号を時間周波数変換して、前記音響信号の周波数成分を分析する。なお、フィルタ分析手段は、音響信号にDCT(離散コサイン変換)を施すものであり、音響信号周波数は、DCT係数である。続いて、立体音響信号符号化装置は、方向一致組合せ抽出手段によって、音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する。そして、立体音響信号符号化装置は、音源距離差計算手段によって、方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する。また、立体音響信号符号化装置は、音響信号関連情報生成出力手段によって、音源距離差計算手段で計算した音源同士の距離差と合成帯域変換データにおける距離差とに対応する周波数と、方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する。そして、立体音響信号符号化装置は、立体音響信号合成手段によって、音響信号関連情報生成出力手段で生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする。そして、立体音響信号符号化装置は、立体音響信号ビット割当符号化手段によって、合成した立体音響信号に所定のビットを割り当てて符号化した符号化立体音響データとし、位置データ符号化手段によって、音源位置データを符号化した符号化位置データとする。そして、立体音響信号符号化装置は、多重化手段によって、符号化位置データと符号化立体音響データとを多重化した多重化データとし、多重化データ出力手段によって、多重化データを出力する。なお、この多重化データを出力する際に、当該多重化データをストリーム化した多重化データストリームを生成して出力してもよい。
【0010】
請求項2記載の立体音響信号符号化装置は、再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化する立体音響信号符号化装置であって、フィルタ分析手段と、方向一致組合せ抽出手段と、音源距離差計算手段と、合成帯域変換データ記録手段と、音響信号関連情報生成出力手段と、立体音響信号合成手段と、フィルタ合成手段と、分解音響信号符号化手段と、位置データ符号化手段と、データ出力手段と、を備える構成とした。
【0011】
かかる構成によれば、立体音響信号符号化装置は、フィルタ分析手段によって、各音源から入力された音響信号を時間周波数変換して、音響信号の周波数成分を分析する。続いて、立体音響信号符号化装置は、方向一致組合せ抽出手段によって、音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する。そして、立体音響信号符号化装置は、音源距離差計算手段によって、方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する。そして、立体音響信号符号化装置は、音響信号関連情報生成出力手段によって、音源距離差計算手段で計算した音源同士の距離差と合成帯域変換データにおける距離差とに対応する周波数と、方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する。そして、立体音響信号符号化装置は、立体音響信号合成手段によって、音響信号関連情報生成出力手段で生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする。そして、立体音響信号符号化装置は、フィルタ合成手段によって、立体音響信号合成手段によって合成した立体音響信号を分解した分解音響信号とする。そして、立体音響信号符号化装置は、分解音響信号符号化手段によって、フィルタ合成手段によって分解した分解音響信号を符号化した符号化分解音響データとし、位置データ符号化手段によって、音源位置データを符号化した符号化位置データとした後、データ出力手段によって、符号化分解音響データおよび符号化位置データを出力する。
【0014】
請求項3記載の立体音響信号符号化方法は、再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化する立体音響信号符号化方法であって、フィルタ分析ステップと、方向一致組合せ抽出ステップと、音源距離差計算ステップと、音響信号関連情報生成出力ステップと、立体音響信号合成ステップと、立体音響信号ビット割当符号化ステップと、位置データ符号化ステップと、多重化ステップと、多重化データ出力ステップと、を含むものとした。
【0015】
かかる手順によれば、立体音響信号符号化方法は、フィルタ分析ステップにおいて、音響信号を時間周波数変換して、前記音響信号の周波数成分を分析する。続いて、立体音響信号符号化方法は、方向一致組合せ抽出ステップにおいて、音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する。そして、立体音響信号符号化方法は、音源距離差計算ステップにおいて、方向一致組合せ抽出ステップにて抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する。そして、立体音響信号符号化方法は、音響信号関連情報生成出力ステップにおいて、音源距離差計算ステップにて計算した音源同士の距離差と、音源同士の距離差と周波数とを関連付けた合成帯域変換データにおける距離差と、に対応する周波数と、方向一致組合せ抽出ステップにて抽出された音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する。そして、立体音響信号符号化方法は、立体音響信号合成ステップにおいて、音響信号関連情報生成出力ステップにて生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする。そして、立体音響信号符号化方法は、立体音響信号ビット割当符号化ステップにおいて、立体音響信号に所定のビットを割り当てて符号化した符号化立体音響データとし、位置データ符号化ステップにおいて、音源位置データを符号化した符号化位置データとする。そして、立体音響信号符号化方法は、多重化ステップにおいて、符号化位置データと符号化立体音響データとを多重化した多重化データとし、多重化データ出力ステップにおいて、多重化した多重化データを出力する。
【0016】
請求項4記載の立体音響信号符号化プログラムは、再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化するために、音源同士の距離差と、周波数とを関連付けた合成帯域変換データを予め記録している合成帯域変換データ記録手段を備えたコンピュータを、フィルタ分析手段、方向一致組合せ抽出手段、音源距離差計算手段、音響信号関連情報生成出力手段、立体音響信号合成手段、立体音響信号ビット割当符号化手段、位置データ符号化手段、多重化手段、多重化データ出力手段、として機能させる構成とした。
【0017】
かかる構成によれば、立体音響信号符号化プログラムは、フィルタ分析手段によって、音響信号を時間周波数変換して、音響信号の周波数を分析する。続いて、立体音響信号符号化プログラムは、方向一致組合せ抽出手段によって、音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する。そして、立体音響信号符号化プログラムは、音源距離差計算手段によって、方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する。そして、立体音響信号符号化プログラムは、音響信号関連情報生成出力手段によって、前記音源距離差計算手段で計算した音源同士の距離差と前記合成帯域変換データにおける距離差とに対応する周波数と、前記方向一致組合せ抽出手段で抽出された前記音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する。そして、立体音響信号符号化プログラムは、立体音響信号合成手段によって、音響信号関連情報生成出力手段で生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする。そして、立体音響信号符号化プログラムは、立体音響信号ビット割当符号化手段によって、立体音響信号合成手段で合成した立体音響信号に所定のビットを割り当てて符号化した符号化立体音響データとし、位置データ符号化手段によって、音源位置データを符号化した符号化位置データとする。そして、立体音響信号符号化プログラムは、多重化手段によって、符号化位置データと符号化立体音響データとを多重化した多重化データとし、多重化データ出力手段によって、多重化手段で多重化した多重化データを出力する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
この実施の形態では、二つの実施の形態について、立体音響信号符号化装置の構成、動作を説明し(第一実施形態の構成を図1、動作を図2、第二実施形態の構成を図3、動作を図4)、続いて、音源の位置を示す音源位置データについて説明し(図5を使用)、最後に、音源の距離差と周波数との関連を示した合成帯域変換データについて説明する(図6を使用)。
【0019】
(立体音響信号符号化装置の構成[第一実施形態])
図1に立体音響信号符号化装置のブロック図を示す。この図1に示すように、立体音響信号符号化装置1は、音像(音源に対応してつくられた音場の空間的な広がり)の方向性、距離感を再現するために、複数の音源から発せられた音響信号を合成して、当該音源の立体的な距離感(奥行き、立体感のある音響効果)を再生する際に生じさせる立体音響信号を生成した後、符号化するもので、フィルタ分析部3と、音響信号関連情報生成部5と、立体音響信号合成部7と、立体音響信号ビット割当符号化部9と、音源位置データ符号化部11と、多重化部13と、多重化データストリーム生成出力部15とを備えている。
【0020】
なお、一般に、音像の距離感は、ラウドネス(音の大きさ)、直接音と間接音とのパワー比(以下、直間比とする)、周波数特性等を手がかりとして得られることが知られている。また、一般的な試聴環境(無響音室ではなく残響音が存在する環境)では、直間比が距離判断の突出した手がかりとなることが知られている。しかし、直間比によって音像の距離判断をする場合、音源から発せられる音響信号の全ての周波数帯域が一様に寄与するのではなく、ある周波数帯域においては殆ど音像の距離判断に寄与しないことが実験によって確認された。そこで、この立体音響信号符号化装置1では、音像の距離判断に殆ど寄与しない周波数帯域を音響信号毎に結合して、情報量を削減する処理を行っている。
【0021】
また、音響信号を符号化する場合、周波数帯域を制限することが伝送容量の増加を抑制するのに有効であることが知られているので、この立体音響信号符号化装置1では、立体音響信号ビット割当符号化部9で、周波数帯域を制限して音響信号を符号化している(詳細は後記する)。
【0022】
フィルタ分析部3は、複数の音源(A、B、C)から入力された音響信号にどのような周波数成分が含まれているかを分析するスペクトル解析を行うもので、当該音響信号を時間周波数変換した音響信号の周波数成分(この実施の形態では、DCT係数[離散コサイン変換したもの])を出力するものである。すなわち、フィルタ分析部3では、それぞれの音響信号を、一定サンプル毎にフレーム分割した後で、時間周波数変換、例えば、MDCT(Modified Discrete Cosine Transform)を行っている。時間周波数に変換された音響信号は、臨界帯域(例えば、ツヴィッカー著「心理音響学」西村書店 P74表1参照)毎に周波数帯域に分割される(サブバンド処理が施される)。このフィルタ分析部3が特許請求の範囲に記載したフィルタ分析手段に相当するものである。
【0023】
音響信号関連情報生成部5は、音源の位置(仮想的な聴取者の位置を原点とした場合の三次元空間における相対的な位置)を示す音源位置データに基づいて、音響信号から立体音響信号を合成する際の、音響信号の組み合わせに関する情報である音響信号関連情報を生成するもので、方向一致組合せ抽出手段17と、音源距離差計算手段19と、合成帯域変換データ記録手段21と、音響信号関連情報生成出力手段23とを備えている。この音響信号関連情報生成部5が特許請求の範囲に記載した音響信号関連情報生成手段に相当するものである。
【0024】
なお、音源には、それぞれの音源を識別するための音源番号が付されている。そして、この音源番号と、仮想的な聴取者を原点とした場合の三次元空間における位置を示す座標(x,y,z)との対が一つのデータとして当該装置1で取り扱われている。この図1に示したように、音響信号Aの音源の音源番号はPaであり、音源位置データはPa(xa,ya,za)(図示せず)であり、音響信号Bの音源の音源番号はPbであり、音源位置データはPb(xb,yb,zb)(図示せず)であり、音響信号Cの音源の音源番号はPcであり、音源位置データはPc(xc,yc,zc)(図示せず)である。
【0025】
方向一致組合せ抽出手段17は、音源位置データに基づいて、音源の方向が一致している音源同士を組み合わせて抽出するものである。例えば、仮想的な聴取者の位置を原点とした場合、この原点から右方向に位置する音源同士の組み合わせがつくられ(探索され)、各音源の音源番号が抽出される。なお、この方向一致組合せ抽出手段17によって音源の方向が一致しているとの判断は、原点から各音源に向けて直線を引いて(原点と各音源とを直線で結んで)、この直線の傾きが近似している場合である。
【0026】
音源距離差計算手段19は、方向一致組合せ抽出手段17によって、方向が一致しているものとして抽出された音源同士の距離差(相対距離差)を、音源位置データに基づいて計算して、この距離差を音源番号と共に、音響信号関連情報生成出力手段23に出力するものである。音源同士の距離差の計算は、簡便な測量法(距離測定方法)に従って行っている。
【0027】
合成帯域変換データ記録手段21は、符号化された立体音響信号(符号化立体音響データ)を受信した受信側(再生側)で、当該立体音響信号によって、音像の距離感を生じさせるために、各音響信号を発生させる音源同士の距離差と周波数との関係を設定した(関連付けた)合成帯域変換データを記録するものである。この合成帯域変換データの詳細については後記する(図6を使用)。
【0028】
音響信号関連情報生成出力手段23は、音源距離差計算手段19から出力された音源番号および距離差と、合成帯域変換データ記録手段21に記録されている合成帯域変換データとに基づいて、音響信号関連情報を生成して、立体音響信号合成部7に出力するものである。音響信号関連情報は、フィルタ分析部3で各音源からの音響信号が音響信号周波数に変換されたものを立体音響信号合成部7で立体音響信号に合成する際に利用されるものであり、また、この音響信号関連情報は、受信側(再生側)で再生した場合に立体的な音響効果を生じさせるための補助情報となるものである。
【0029】
立体音響信号合成部7は、フィルタ分析部3で分析された音響信号周波数を、音響信号関連情報に基づいて、インテンシティ合成するものである。このインテンシティ合成の例としては、ISO/IEC 13818−7 MPEG2 advanced Audio Codingの手法が挙げられる。この立体音響信号合成部7でインテンシティ合成されたものを立体音響信号とする。この立体音響信号合成部7が特許請求の範囲に記載した立体音響信号合成手段に相当するものである。
【0030】
立体音響信号ビット割当符号化部9は、立体音響信号合成部7でインテンシティ合成された立体音響信号に所定のビット数を割り当てて符号化して、符号化立体音響データとして多重化部13に出力するものである。この立体音響信号ビット割当符号化部9が特許請求の範囲に記載した立体音響信号ビット割当符号化手段に相当するものである。
【0031】
音源位置データ符号化部11は、音源位置データを符号化して、符号化位置データとして多重化部13に出力するものである。この音源位置データ符号化部11における音源位置データの符号化方法は、特開2001−346297号公報に開示されている位置データ符号化器によって符号化する方法と同様な方法(音源毎の位置データを補助情報として符号化する方法)である。この音源位置データ符号化部11が特許請求の範囲に記載した位置データ符号化手段に相当するものである。
【0032】
多重化部13は、立体音響信号ビット割当符号化部9で符号化された符号化立体音響データと、音源位置データ符号化部11で符号化された符号化位置データとを多重化した多重化データとして、多重化データストリーム生成出力部15に出力するものである。この多重化部13が特許請求の範囲に記載した多重化手段に相当するものである。
【0033】
多重化データストリーム生成出力部15は、多重化部13で多重化された多重化データをストリーム化して多重化データストリームとして出力するものである。この多重化データストリーム生成出力部15が特許請求の範囲に記載した多重化データ出力手段に相当するものである。
【0034】
この立体音響信号符号化装置1によれば、フィルタ分析部3によって、各音源から入力された音響信号が時間周波数変換されて、音響信号の周波数成分が分析され、また、音響信号関連情報生成部5によって、音響信号の音源の位置を示す音源位置データに基づいて、音響信号の組み合わせに関する情報である音響信号関連情報が生成される。続いて、立体音響信号合成部7によって、音響信号関連情報に基づいて、音響信号の周波数成分毎に合成されて、立体音響信号とされ、立体音響信号ビット割当符号化部9によって、合成された立体音響信号に所定のビットが割り当てられて符号化されて、符号化立体音響データとされ、さらに、音源位置データ符号化部11によって、音源位置データが符号化されて符号化位置データとされる。そして、多重化部13によって、符号化位置データと符号化立体音響データとが多重化されて、多重化データとされ、多重化データストリーム生成出力部15によって、多重化データがストリーム化されて、多重化データストリームが生成され、出力される。このため、音源からの方向と同方向の音源同士の距離差とを参照して生成された音響信号関連情報に基づいて、音響信号を立体音響信号に合成しているので、音像の定位感等の臨場感を損なうことなく、また、音源の数が増加しても、当該音源に関する情報が音響信号関連情報によって一元的に纏められているので、送信する音響信号の情報量を抑制することができる。
【0035】
(立体音響信号符号化装置の動作[第一実施形態])
次に、図2に示すフローチャートを参照して、立体音響信号符号化装置1の動作を説明する(適宜、図1参照)。
【0036】
まず、立体音響信号符号化装置1のフィルタ分析部3に音響信号(A、B、C)が入力され、このフィルタ分析部3において時間周波数変換され、音響信号周波数とされる(S1)。また、音響信号(A、B、C)に対応する音源位置データ(Pa、Pb、Pc)が、立体音響信号符号化装置1の音響信号関連情報生成部5に入力され、この音響位置データ(音源番号、音源の座標)と、合成帯域変換データ記録手段21に記録されている合成帯域変換データとに基づいて、音響信号関連情報が生成される(S2)。
【0037】
そして、フィルタ分析部3にて変換された音響信号周波数が立体音響信号合成部7で、音響信号関連情報生成部5にて生成された音響信号関連情報に基づいて、立体音響信号にインテンシティ合成される(S3)。そして、この立体音響信号が立体音響信号ビット割当符号化部9で、所定のビット数が割り当てられて符号化され、符号化立体音響データとされる(S4)。
【0038】
また、音源位置データが音源位置データ符号化部11で符号化され、符号化音源位置データとされる(S5)。そして、多重化部13で、これら符号化立体音響データおよび符号化音源位置データが多重化され、多重化データとされる(S6)。この多重化部13で多重化された多重化データが多重化データストリーム生成出力部15でストリーム化され、多重化データストリームとして出力される(S7)。
【0039】
(立体音響信号符号化装置の構成[第二実施形態])
次に、図3に立体音響信号符号化装置のブロック図を示す。この図3に示すように、立体音響信号符号化装置31は、立体音響信号符号化装置1と同様に、音像の方向性、距離感を再現するために、複数の音源から発せられた音響信号を合成して、当該音源の立体的な距離感を再生する際に生じさせる立体音響信号を生成した後、符号化するもので、フィルタ分析部3と、音響信号関連情報生成部5と、立体音響信号合成部7と、音源位置データ符号化部11と、フィルタ合成部33と、分解音響信号符号化部35と、出力部37とを備えている。なお、立体音響信号符号化装置1の各構成と同様な構成は同一の名称符号を付して、その説明を省略する。
【0040】
フィルタ合成部33は、立体音響信号合成部7で合成された立体音響信号を分解して、分解音響信号に変換するものである。分解音響信号は、既存の音響符号化器に適合する音響信号であり、それぞれの音響信号には音響信号関連情報が付されていない。このフィルタ合成部33が特許請求の範囲に記載したフィルタ合成手段に相当するものである。
【0041】
分解音響信号符号化部35は、フィルタ合成部33で分解された分解音響信号を符号化して、符号化分解音響データとして、出力部37に出力するものである。この分解音響信号符号化部35が特許請求の範囲に記載した分解音響信号符号化手段に相当するものである。
【0042】
出力部37は、分解音響信号符号化部35にて符号化された符号化分解音響データと、音源位置データ符号化部11にて符号化された符号化位置データとを外部に出力するものである。この出力部37が特許請求の範囲に記載したデータ出力手段に相当するものである。
【0043】
この立体音響信号符号化装置31によれば、フィルタ分析部3によって、各音源から入力された音響信号が時間周波数変換されて、音響信号の周波数成分が分析される。また、音響信号関連情報生成部5によって、音響信号の音源の位置を示す音源位置データに基づいて、音響信号の組み合わせに関する情報である音源信号関連情報が生成される。続いて、立体音響信号合成部7によって、音響信号関連情報に基づいて、音響信号の周波数成分毎に合成され、立体音響信号とされ、この立体音響信号がフィルタ合成部33によって分解された分解音響信号とされ、分解音響信号符号化部35によって、分解音響信号が符号化された符号化分解音響データとされる。さらに、音源位置データ符号化部11によって、音源位置データが符号化された符号化位置データとされた後、出力部37によって、符号化分解音響データおよび符号化位置データが出力される。このため、音源からの方向と同方向の音源同士の距離差とを参照して生成された音響信号関連情報に基づいて、音響信号を立体音響信号に合成しているので、音像の定位感等の臨場感を損なうことがない。また、フィルタ合成部33で立体音響信号を分解音響信号に分解しているので、既存の音響信号符号化器に対応した形式で送信することができる。
【0044】
(立体音響信号符号化装置の動作[第二実施形態])
次に、図4に示すフローチャートを参照して、立体音響信号符号化装置31の動作を説明する(適宜、図3参照)。
【0045】
まず、立体音響信号符号化装置31のフィルタ分析部3に音響信号(A、B、C)が入力され、このフィルタ分析部3において時間周波数変換され、音響信号の周波数成分とされる(S11)。また、音響信号(A、B、C)に対応する音源位置データ(Pa、Pb、Pc)が、立体音響信号符号化装置31の音響信号関連情報生成部5に入力され、この音響位置データ(音源番号、音源の座標)と、合成帯域変換データ記録手段21に記録されている合成帯域変換データとに基づいて、音響信号関連情報が生成される(S12)。
【0046】
そして、フィルタ分析部3にて変換された音響信号の周波数成分が立体音響信号合成部7で、音響信号関連情報生成部5にて生成された音響信号関連情報に基づいて、立体音響信号にインテンシティ合成される(S13)。そして、この立体音響信号がフィルタ合成部33で分解音響信号に分解され、分解音響信号符号化部35に出力される(S14)。続いて、この分解音響信号が分解音響信号符号化部35で符号化分解音響データに符号化される(S15)。
【0047】
また、音源位置データが音源位置データ符号化部11で符号化され、符号化音源位置データとされる(S16)。そして、出力部37で、これら符号化分解音響データおよび符号化音源位置データが出力される(S17)。
【0048】
(音源位置データについて)
次に、図5を参照して、音源位置データについて説明する。
この図5に示すように、複数の音源位置データである、音源a、音源b、音源cおよび音源dは、仮想的な聴取者を中心(原点)とした曲座標によって表されている。音源位置データは、音源番号が2bit(2ビット)、距離方向のインデックスが7bit(7ビット)および左右方向のインデックスが7bit(7ビット)の合計16bit(16ビット)で構成されている。距離方向のインデックスは、0.5m〜10mの距離を128分割したものであり、左右方向のインデックスは360度を3度毎に120分割したものである。
【0049】
図5に示したように、例えば、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスが「00011110001010」である場合、距離方向のインデックスは「0001111」であり、この2進数を10進数にすると「15」となり、{(10−0.5)/128}×(15+1)≒1.2mとなり、また、左右方向のインデックスは「0001010」であり、この2進数を10進数にすると「10」となり、3度×10=30度(聴取位置から右へ30度)となる。
【0050】
つまり、音源位置データは、16ビットのデータとして表現され、最上位ビット(MSB)の2ビットで音源を特定する音源番号が表現されており、次の7ビットで距離表現、その次の7ビットで方向表現がなされているものである。この音源位置データの左右方向のインデックスが立体音響信号符号化装置1、31の音響信号関連情報生成部5の方向一致組合せ抽出手段17で抽出される。すなわち、全ての音源位置データから左右方向のインデックスを表現した7ビット(最下位ビット(LSB)を含む位置にある)を抜き出して、各左右方向のインデックスの比較を行って、すべてのビットが一致したものから音源番号の組を抽出する。
【0051】
そして、音源距離差計算手段19では、方向が一致している音源番号の組み合わせの中から距離方向のインデックスを表現した7ビットをそれぞれ抜き出して差分をとり、方向が一致している音源同士の距離差を計算している。その後、音響信号関連情報生成出力手段23では、音源番号の組と、距離差と、音源位置データと、合成帯域変換データ記録手段21に記録されている合成帯域変換データとに基づいて、音響信号関連情報(合成すべき周波数帯域を示したもの)を生成して出力している。
【0052】
(合成帯域変換データについて)
最後に、図6を参照して、合成帯域変換データについて説明する。
図6に示したように、合成帯域変換データは、組み合わせられる音源番号の組の中で、距離の近い音源毎に(図6中、近い音源の距離)1個のファイル(図6中、距離差を横軸に、周波数を縦軸にとった表)として構成されているものである。なお、各ファイルは、音源同士の距離差と周波数とが関連付けられている。
【0053】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、立体音響信号符号化装置1、31の各構成の処理を汎用的なコンピュータ言語で記述した立体音響信号符号化プログラムとみなすことや、各構成の処理を一つずつの過程ととられた立体音響信号符号化方法とみなすことは可能である。これらの場合、立体音響信号符号化装置1、31と同様の効果を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1、3、4記載の発明によれば、音源からの方向と同方向の音源同士の距離差とを参照して生成された音響信号関連情報に基づいて、音響信号を立体音響信号に合成しているので、音像の定位感等の臨場感を損なうことがない。また、音源の数が増加しても、当該音源に関する情報が音響信号関連情報によって一元的に纏められているので、送信する音響信号の情報量を抑制することができる。
【0055】
請求項2に記載の発明によれば、さらに、立体音響信号を分解音響信号に分解しているので、既存の音響信号符号化器に対応した形式で送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態である立体音響信号符号化装置のブロック図である。
【図2】図1に示した立体音響信号符号化装置の動作を説明したフローチャートである。
【図3】本発明による他の実施の形態である立体音響信号符号化装置のブロック図である。
【図4】図3に示した立体音響信号符号化装置の動作を説明したフローチャートである。
【図5】音源位置データを説明した図である。
【図6】合成帯域変換データを説明した図である。
【符号の説明】
1、31 立体音響信号符号化装置
3 フィルタ分析部(フィルタ分析手段)
5 音響信号関連情報生成部(音響信号関連情報生成手段)
7 立体音響信号合成部(立体音響信号合成手段)
9 立体音響信号ビット割当符号化部(立体音響信号ビット割当符号化手段)
11 音源位置データ符号化部(位置データ符号化手段)
13 多重化部(多重化手段)
15 多重化データストリーム生成出力部(多重化データ出力手段)
17 方向一致組合せ抽出手段
19 音源距離差計算手段
21 合成帯域変換データ記録手段
23 音響信号関連情報生成出力手段
33 フィルタ合成部(フィルタ合成手段)
35 分解音響信号符号化部(分解音響信号符号化手段)
37 出力部(データ出力手段)
Claims (4)
- 再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化する立体音響信号符号化装置であって、
前記音響信号を時間周波数変換して、前記音響信号の周波数成分を分析するフィルタ分析手段と、
前記音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する方向一致組合せ抽出手段と、
この方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、前記距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する音源距離差計算手段と、
前記音源同士の距離差と、周波数とを関連付けた合成帯域変換データを予め記録している合成帯域変換データ記録手段と、
前記音源距離差計算手段で計算した音源同士の距離差と前記合成帯域変換データにおける距離差とに対応する周波数と、前記方向一致組合せ抽出手段で抽出された前記音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する音響信号関連情報生成出力手段と、
この音響信号関連情報生成出力手段によって生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする立体音響信号合成手段と、
この立体音響信号合成手段によって合成した立体音響信号に所定のビットを割り当てて符号化した符号化立体音響データとする立体音響信号ビット割当符号化手段と、
前記音源位置データを符号化した符号化位置データとする位置データ符号化手段と、
前記符号化位置データと前記符号化立体音響データとを多重化した多重化データとする多重化手段と、
この多重化手段によって多重化した多重化データを出力する多重化データ出力手段と、
を備えることを特徴とする立体音響信号符号化装置。 - 再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化する立体音響信号符号化装置であって、
前記音響信号を時間周波数変換して、前記音響信号の周波数成分を分析するフィルタ分析手段と、
前記音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する方向一致組合せ抽出手段と、
この方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、前記距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する音源距離差計算手段と、
前記音源同士の距離差と、周波数とを関連付けた合成帯域変換データを予め記録している合成帯域変換データ記録手段と、
前記音源距離差計算手段で計算した音源同士の距離差と前記合成帯域変換データにおける距離差とに対応する周波数と、前記方向一致組合せ抽出手段で抽出された前記音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する音響信号関連情報生成出力手段と、
この音響信号関連情報生成出力手段によって生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする立体音響信号合成手段と、
この立体音響信号合成手段によって合成した立体音響信号を分解した分解音響信号とするフィルタ合成手段と、
このフィルタ合成手段によって分解した分解音響信号を符号化した符号化分解音響データとする分解音響信号符号化手段と、
前記音源位置データを符号化した符号化位置データとする位置データ符号化手段と、
前記符号化分解音響データおよび前記符号化位置データを出力するデータ出力手段と、
を備えることを特徴とする立体音響信号符号化装置。 - 再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化する立体音響信号符号化方法であって、
前記音響信号を時間周波数変換して、前記音響信号の周波数成分を分析するフィルタ分析ステップと、
前記音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する方向一致組合せ抽出ステップと、
この方向一致組合せ抽出ステップにて抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、前記距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する音源距離差計算ステップと、
前記音源距離差計算ステップにて計算した音源同士の距離差と、前記音源同士の距離差と周波数とを関連付けた合成帯域変換データにおける距離差と、に対応する周波数と、前記方向一致組合せ抽出ステップにて抽出された前記音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する音響信号関連情報生成出力ステップと、
この音響信号関連情報生成出力ステップにおいて生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする立体音響信号合成ステップと、
この立体音響信号合成ステップにおいて合成した立体音響信号に所定のビットを割り当てて符号化した符号化立体音響データとする立体音響信号ビット割当符号化ステップと、
前記音源位置データを符号化した符号化位置データとする位置データ符号化ステップと、
前記符号化位置データと前記符号化立体音響データとを多重化した多重化データとする多重化ステップと、
この多重化ステップにおいて多重化した多重化データを出力する多重化データ出力ステップと、
を含むことを特徴とする立体音響信号符号化方法。 - 再生する際に立体感のある音響効果を生じさせる立体音響信号を、複数の音響信号を合成して生成し、当該立体音響信号を符号化するために、音源同士の距離差と、周波数とを関連付けた合成帯域変換データを予め記録している合成帯域変換データ記録手段を備えたコンピュータを、
前記音響信号を時間周波数変換して、前記音響信号の周波数を分析するフィルタ分析手段、
前記音響信号の音源の位置を示す音源位置データの音源番号、距離方向のインデックスおよび左右方向のインデックスを用い、当該左右方向のインデックスにより方向が一致している当該音源番号の組合せを抽出する方向一致組合せ抽出手段、
この方向一致組合せ抽出手段で抽出された音源番号に係る音源同士の距離差を、前記距離方向のインデックスの差分を取ることで計算する音源距離差計算手段、
前記音源距離差計算手段で計算した音源同士の距離差と前記合成帯域変換データにおける距離差とに対応する周波数と、前記方向一致組合せ抽出手段で抽出された前記音源番号の組合せとを含み、合成すべき音響信号の周波数帯域を示す音響信号関連情報を生成して出力する音響信号関連情報生成出力手段、
この音響信号関連情報生成出力手段によって生成した音響信号関連情報で示される音源番号の組合せによる音響信号同士について、当該音響信号の周波数帯域を合成することで立体音響信号とする立体音響信号合成手段、
この立体音響信号合成手段によって合成した立体音響信号に所定のビットを割り当てて符号化した符号化立体音響データとする立体音響信号ビット割当符号化手段、
前記音源位置データを符号化した符号化位置データとする位置データ符号化手段、
前記符号化位置データと前記符号化立体音響データとを多重化した多重化データとする多重化手段、
この多重化手段によって多重化した多重化データを出力する多重化データ出力手段、
として機能させることを特徴とする立体音響信号符号化プログラム。
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