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JP4127798B2 - 物品仕分け用コンベア - Google Patents
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JP4127798B2 - 物品仕分け用コンベア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品を搬送しながら仕分けを行なうための物品仕分け用コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
物品を搬送しながら仕分けを行なうために、例えば下記特許文献1に記載されているような物品仕分け用コンベアが開発されている。特許文献1に記載されているコンベアは、一対のチェーン間に取付ベースを介して互いに平行に設けられた多数のガイド部材を有し、これらガイド部材の上面によって物品を乗せる搬送面が構成されている。
【0003】
さらに前記コンベアは、ガイド部材の長手方向に移動可能な移動ユニットと、この移動ユニットを取付ベース部材から押出す方向に付勢する押出し機構と、この移動ユニットを前記取付ベース部材寄りの位置に保持可能な係止機構と、搬送面の下方に設けられた仕分け用ガイドレールなどを有している。仕分け用ガイドレールは、コンベアの移動方向に対して斜め方向に延びている。
【0004】
前記移動ユニットは、前記ガイド部材の上面に転接する上ローラと、前記ガイド部材の下面に転接する下ローラと、前記移動ユニットの底面から下方に突出するガイドローラなどを有している。前記移動ユニットが前記押出し機構によって押出されたとき、コンベアが移動することに伴い、前記ガイドローラが前記仕分け用ガイドレールに当接する。
【0005】
この状態でコンベアがさらに移動することによって、前記ガイドローラが前記仕分け用ガイドレールに沿って案内されつつ、移動ユニットが仕分け用ガイドレールに沿って斜め方向に移動する。こうして、ガイド部材上の物品が移動ユニットによって斜め方向に押されることにより、物品が分岐コンベアの搬入部に乗り移る。
【0006】
【特許文献1】
再公表特許(国際公開番号WO 00/07913号公報)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記コンベアは、前記ガイドローラが仕分け用ガイドレールに当接したとき、前記ガイドローラを介して移動ユニットの下部付近にコンベアの移動方向とは逆方向の力(横荷重)が加わる。この場合、移動ユニットが横荷重を受けたままガイド部材に沿って移動するため、移動ユニット内部の上ローラまたは下ローラのつば部が、ガイド部材の上面あるいは下面に乗り上げる可能性があり、移動ユニットがガイド部材の長手方向に円滑に移動することができず、作動不良等を生じる懸念があった。
【0008】
また前記コンベアの取付ベース部材をチェーンに組付けるには、取付ベース部材と一体の一対の固定用フック間にチェーンを挟み込むように嵌合させている。この固定用フックは、一旦チェーンに嵌合させてしまうと容易に外すことができない。このため、何らかの理由により取付ベース部材をチェーンから外す必要が生じたときに固定用フックを壊す必要があるため、取付ベース部材を再利用することができず、不経済であった。
【0009】
従ってこの発明の目的は、移動ユニットの破損を防止でき、また、取付ベース部材を壊すことなくチェーンから取外すことができる物品仕分け用コンベアを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の物品仕分け用コンベアは、搬送用チェーンに固定される取付ベース部材と、前記取付ベース部材に固定されかつ上面側に物品を乗せることのできるガイド部材と、前記ガイド部材に設けられて前記ガイド部材の長手方向に移動可能な移動ユニットと、前記移動ユニットを前記取付ベース部材から離す方向に付勢する押圧部材を有する押出し機構と、前記移動ユニットを前記取付ベース部材寄りの位置に保持可能な係止機構と、を具備し、
前記移動ユニットは、前記ガイド部材の搬送方向の前面と向かい合う第1の側壁、前記ガイド部材の搬送方向の後面と向かい合う第2の側壁、これら両側壁の上端どうしをつなぐ上壁、該両側壁の下端どうしをつなぐ底壁、を有するユニット本体と、前記ユニット本体の上部に収容され前記ガイド部材の上面に当接する上ローラと、前記ユニット本体の下部に収容され前記ガイド部材の下面に当接する下ローラと、前記ユニット本体の底壁に設けられて該底壁から下方に突出し、該移動ユニットが前記押出し機構によって前記位置から押出された状態において仕分け用ガイドレールに当接するガイドローラと、前記ユニット本体の前記第1および第2の側壁にそれぞれ設けられ、前記ガイド部材の前記前面および後面に転接するサイドローラとを具備している。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記ユニット本体の前記第1および第2の側壁の少なくとも一方に形成され前記上ローラと下ローラを該ユニット本体内に挿入できる大きさのローラ挿入開口と、該ローラ挿入開口から上下方向に延びていて前記上ローラと下ローラの軸部を挿入可能なガイド溝と、該ガイド溝の両端部に形成され前記上ローラと下ローラの軸部を回転自在に支持する軸支部とを有している。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記押出し機構は、前記押圧部材を前記移動ユニットに向かって付勢するコイルばねを有し、該コイルばねの内側に、該コイルばねが圧縮されたとき該コイルばねが曲がることを抑制するロッド部材が設けられている。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記取付ベース部材は、前記チェーンを両側から挟む一対の脚部と、前記脚部に形成された取付孔および前記チェーンのリンクプレートに形成された取付孔に挿入される合成樹脂製のロックピンを有し、前記ロックピンは、前記各取付孔に挿入されるピン本体と、該ピン本体の径方向に突出し該ピン本体が前記各取付孔の所定位置まで挿入された状態において前記脚部に当接するフランジ部と、前記ピン本体が前記各取付孔に挿入された状態において該ピン本体が前記各取付孔から抜けることを阻止する抜け止め部とを有している。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記ロックピンのフランジ部の端面に、該ロックピンが治具によって前記フランジ部側から叩かれたときに前記フランジ部が前記ピン本体から破断することを助ける円環状の破断補助溝が形成されている。前記フランジ部の中心から前記破断補助溝の最深部までの距離は、前記ピン本体の外周面の半径よりも小さい。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記抜け止め部が前記ピン本体の側面に形成されたばね片からなり、該ばね片の先端が前記ピン本体の側面から外側に突出することによって該ばね片の先端が前記リンクプレートの取付孔の縁部に係止する。
【0016】
あるいは、前記抜け止め部が前記ピン本体の先端部に形成されたばね片からなり、該ばね片の先端が前記脚部の取付孔の縁部に係止される。
あるいは、前記抜け止め部が前記脚部の取付孔の縁部に形成されたばね片からなり、該ばね片の先端が前記ピン本体の側面に形成された溝部に係止される。
【0017】
あるいは、前記抜け止め部が前記ピン本体の軸線方向に延びるばね片に形成された突起であり、該突起が前記リンクプレートの取付孔の縁部に係止することによって該ロックピンの抜け止めがなされ、かつ、前記ばね片をつぼめた状態において前記突起が前記取付孔を通り抜けることができるようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施形態について図1〜図12を参照して説明する。
図2に示す物品仕分け用コンベア10は、コンベアフレーム11上に配設された一対のチェーンレール12,13と、チェーンレール12,13上を無端走行する搬送用チェーン14,15を備えている。これらのチェーン14,15は、図1に一方のチェーン14を示すように、多数のリンクプレート14a,14bを有している。
【0019】
搬送用チェーン14,15間に、複数のガイド部材20が互いに平行にかつ等ピッチで配置されている。これらガイド部材20の上面は、物品Wを乗せることのできる搬送面21を構成している。
【0020】
図2に示すように搬送面21の裏面側に、チェーン14,15の移動方向(矢印F1で示す方向)に延びる仕分け通路ガイドレール26と、チェーン14,15の移動方向に対して斜め方向(矢印F2で示す方向)に延びる仕分け用ガイドレール27が設けられている。搬送面21の側方に分岐コンベア28の搬入部が配置されている。
【0021】
図2に示すように仕分けポイントS1の手前の位置S2の近傍に、仕分け作動装置31が設けられている。仕分け作動装置31の可動部32は、ソレノイド等のアクチュエータによって、後述する係止機構103の被操作部123を押し下げることができるようになっている。
【0022】
ガイド部材20は、それぞれ、チェーン14,15に取付けられた合成樹脂製の取付ベース部材40,41を介して、チェーン14,15に固定されている。図1に示すようにガイド部材20は、例えばアルミニウム合金等からなる閉断面を有するボディ45と、ボディ45の上面と下面に取付けた合成樹脂製のカバー材46などからなる。このガイド部材20は、コンベア10の搬送方向前側に位置する前面20aと、搬送方向後側に位置する後面20bと、上面20cと、下面20dとを有している。
【0023】
各ガイド部材20に、移動ユニット50が設けられている。移動ユニット50は、ガイド部材20に沿ってガイド部材20の長手方向に移動自在であり、以下に説明するように構成されている。
【0024】
図1に示すように移動ユニット50は、合成樹脂製の箱形のユニット本体51を備えている。ユニット本体51は、ガイド部材20の前面20aと向かい合う第1の側壁52と、ガイド部材20の後面20bと対向する第2の側壁53と、これら両側壁52,53の上端どうしをつなぐ上壁54と、両側壁52,53の下端どうしをつなぐ底壁55とを有し、合成樹脂によって一体成形されている。
【0025】
ユニット本体51の上部に上ローラ60が収容されている。上ローラ60の両端に形成された軸部61は、後述する軸支部68によって回転自在に支持されている。図3等に示すように上ローラ60は、ガイド部材20の上面20cに転接する。
【0026】
ユニット本体51の下部に下ローラ62が収容されている。下ローラ62の両端に形成された軸部63は、後述する軸支部69によって回転自在に支持されている。図3等に示すように下ローラ62は、ガイド部材20の下面20dに転接することができる。
【0027】
ユニット本体51の側壁52,53に、上ローラ60と下ローラ62をユニット本体51に組付ける際に使用されるローラ挿入開口65とガイド溝66,67が形成されている。ローラ挿入開口65は、上ローラ60と下ローラ62を、ユニット本体51の内側に挿入することのできる大きさを有している。
【0028】
ローラ挿入開口65から上下方向にガイド溝66が延びている。両側壁52,53には、前記ガイド溝66と対応する位置に、上下方向に延びる他方のガイド溝67が形成されている。これらガイド溝66,67に、上ローラ60の軸部61と、下ローラ62の軸部63を挿入することができる。
【0029】
ガイド溝66,67の上端部付近の途中の溝幅を上ローラ60の軸部61の外径よりも僅かに狭くすることによって、上ローラ60の軸部61を回転自在に支持する軸支部68が形成されている。ガイド溝66,67の下端部付近の途中の溝幅を下ローラ62の軸部63の外径よりも僅かに狭くすることによって、下ローラ62の軸部63を回転自在に支持する軸支部69が形成されている。
【0030】
上ローラ60と下ローラ62をユニット本体51に組付ける際には、図5に示すように、ローラ挿入開口65から上ローラ60と下ローラ62をユニット本体51の内側に挿入する。そののち、上ローラ60の軸部61と下ローラ62の軸部63を、それぞれガイド溝66,67に沿って、軸支部68,69に向かって移動させ、軸支部68,69に嵌合させる。こうすることにより、上ローラ60と下ローラ62をユニット本体51に容易に組付けることができる。
【0031】
ユニット本体51の底壁55にガイドローラ70が設けられている。ガイドローラ70は底壁55の下方に突出し、移動ユニット50が下記押出し機構102によって押出された状態において、コンベア10が移動することに伴って、仕分け用ガイドレール27の縦壁に当接できるようになっている。
【0032】
ユニット本体51の第1の側壁52に、ガイド部材20の前面20aに転接するサイドローラ80が複数個(例えば4個)設けられている。ユニット本体51の第2の側壁53に、ガイド部材20の後面20bに転接するサイドローラ81が複数個(例えば4個)設けられている。ユニット本体51の端部には、後述する係止機構103の係止部122を引っ掛けることのできる係合ピン82が取付けられている。
【0033】
図4に示すようにそれぞれのサイドローラ80,81は、側壁52,53に形成された装着孔85に嵌合される軸受部材86を介して、側壁52,53に支持されている。図6に一方のサイドローラ80と軸受部材86を代表して示すように、軸受部材86は、サイドローラ80の両端の軸部80aを回転自在に支持する凹部87を有している。この軸受部材86には、装着孔85に嵌合させたときの抜け止めをなす突起88と、軸受部材86を装着孔85に挿入する際に突起88付近が内側に撓みやすくするためのスリット89(図3に示す)などが形成されている。
【0034】
サイドローラ80,81をユニット本体51に組付けるには、図6に一方を代表して示すように予めサイドローラ80,81をそれぞれ軸受部材86に取付けておき、ユニット本体51の内側から軸受部材86を装着孔85に嵌合させる。こうすることにより、サイドローラ80,81を側壁52,53に容易に取付けることができる。
【0035】
次に、取付ベース部材40について説明する。
取付ベース部材40は合成樹脂からなり、図1に示すようにチェーン14に固定されるチェーン固定部100と、ガイド部材20に固定される部分101と、押出し機構102と、係止機構103などを備えている。
【0036】
図7に示すように押出し機構102は、押圧部材110と、コイルばね111と、コイルばね111の内側に設けられたロッド部材112を備えている。押圧部材110は、取付ベース部材40に形成された孔113から移動ユニット50に向かって突出し、ストロークLにわたって移動することができる。コイルばね111は、押圧部材110を移動ユニット50に向かって付勢している。
【0037】
従ってこの押圧部材110は、コイルばね111によって、移動ユニット50を取付ベース部材40から離す方向に付勢することができる。コイルばね111は、押圧部材110の内部に形成された軸線方向に沿う穴114に収容されている。ロッド部材112は、コイルばね111が圧縮されたときにコイルばね111が径方向に曲がることを防止する。
【0038】
図1に示す係止機構103は、取付ベース部材40に設けた軸120と、この軸120によって上下方向に回動可能に支持された係止部材121とを備えている。係止部材121は、移動ユニット50の係合ピン82に引っ掛けることのできる係止部122と、この係止部122を係合ピン82から外す際に矢印P1方向に操作される被操作部123などを有している。
【0039】
取付ベース部材40のチェーン固定部100は、チェーン14を両側から挟む一対の脚部130,131を一体に有している。図8に一方の脚部130が示されている。
【0040】
図9に示すように、脚部130,131に取付孔132,133が形成されている。チェーン14のリンクプレート14a,14bにも取付孔135,136が形成されている。これら取付孔132,133,135,136に、合成樹脂製のロックピン140が挿入される。
【0041】
図10に示すようにロックピン140は、取付孔132,133,135,136に挿入可能なピン本体141と、ピン本体141の後端に形成されてピン本体141の径方向に突出するフランジ部142と、ピン本体141の側面に形成された抜け止め部として機能する一対のばね片143とを有し、合成樹脂によって一体成形されている。
【0042】
フランジ部142は、ピン本体141が取付孔132,133,135,136の所定位置まで挿入されたときに、脚部130に当接するようになっている。ピン本体141が取付孔132,133,135,136に挿入された状態において、ばね片143の先端がピン本体141の側面から外側に突出することによって、ばね片143の先端がリンクプレート14aの取付孔135の縁部に係止することにより、ロックピン140の抜け止めがなされるようになっている。
【0043】
フランジ部142の端面に破断補助溝150と、センタ穴151が形成されている。破断補助溝150はピン本体141の周方向に沿って円環状に形成されている。図9に示す治具152の先端153をセンタ穴151に差込み、矢印P2で示す軸線方向にロックピン140を強く叩いたときに、図11に示すようにフランジ部142とピン本体141との間が破断し、両者が分離するようになっている。
【0044】
図12に示すように、フランジ部142の中心C1から破断補助溝150の最深部150aまでの距離D1は、ピン本体141の外周面の半径D2よりも小さい。こうすることにより、治具152によってフランジ部142が矢印P2方向に強く叩かれたときに、図11に示すように破断面155がピン本体141の外周面の内側に形成され、破断面155に生じるバリ等の突起がピン本体141の外周面の外側に突出することがなくなる。このため、ピン本体141を取付孔132,133,135,136から容易に抜き出すことができる。
【0045】
このようなロックピン140を用いて取付ベース部材40をチェーン14に固定するため、取付ベース部材40をチェーン14から取外す必要が生じたときには、ロックピン140のみを治具152によって叩いて壊すだけでよい。すなわち取付ベース部材40自体は壊さずにすむため、取付ベース部材40を再利用することが可能であり、経済的である。
なお、図13に示すロックピン140のように、センタ穴151が円錐形の凹部であってもよい。
【0046】
次に、前記構成の物品仕分け用コンベア10の動作について説明する。
図2に示すように、ガイド部材20の上面側に構成される搬送面21の搬送上流側に物品Wが乗せられる。チェーン14,15が図2中の矢印F1方向に移動することにより、搬送面21が矢印F1方向に移動するとともに、物品Wも矢印F1方向に移動する。
【0047】
移動ユニット50は、通常は係止機構103によって取付ベース部材40寄りの初期位置に保持されているが、仕分けが必要な物品が搬送されてきた場合に、仕分けポイントS1の直前の位置S2において、仕分け作動装置31が作動することにより、係止機構103から解放される。
【0048】
すなわち、物品Wが仕分けポイントS1の直前の位置S2まで移動してきたときに、仕分け作動装置31が作動し、係止機構103の被操作部123が図1中の矢印P1方向に押されることにより、係止部材121の係止部122が移動ユニット50の係合ピン82から外れる。すなわちロックが解除される。
【0049】
このため移動ユニット50は押出し機構102のばね111の弾力によって、仕分け通路ガイドレール26(図2に示す)に向かって押出される。このためこの移動ユニット50のガイドローラ70が仕分け用ガイドレール27に当接可能となる。
【0050】
なお、移動ユニット50を通路ガイドレール26まで確実に押出すために、押圧部材110は所定の力で移動ユニット50を通路ガイドレール26まで押出すようになっている。
【0051】
取付ベース部材40に押圧部材110が収納され、前記ロック解除時に押圧部材110が移動ユニット50に当たる力と、通路ガイドレール26まで押出す力との差は、できるだけ小さいことが好ましい。押圧部材110が移動ユニット50を押出す力が強過ぎると、押圧部材110が衝突する際に発生する衝撃が大きくなり、異音および強度に影響を与えることになる。
【0052】
従って、所定の反発荷重を有するコイルばね111は、取付ベース部材40に収納された状態において、できる限り小さい反発荷重である方がよい。つまり、押圧部材110に収納されるコイルばね111のばね定数をできる限り小さく、自由高さを高くする必要がある。
【0053】
ロッド部材112は、押圧部材110が取付ベース部材40に収納された状態において、ロッド部材112の先端が押圧部材110の端部に当接する近辺の長さとする。また、ロッド部材112の外径はコイルばね111の内径より僅かに小さい値とし、コイルばね111が圧縮されたときに、該ロッド部材112の外周部にコイルばね111の内周部を接触させることによって、コイルばね111の座屈を防止する。
【0054】
ロッド部材112が無いと、コイルばね111が圧縮されたときにコイルばね111が座屈する。この座屈により、コイルばね111の一部が押圧部材110の内径の外側にはみ出してしまい、押圧部材110を取付ベース部材40に収納できなくなる。押圧部材110を取付ベース部材40に無理に収納すると、コイルばね111が変形するという問題が生じる。しかるにこの実施形態ではロッド部材112を備えていることにより、コイルばね111が変形することを防止することができる。
【0055】
前記ばね111の弾力によって移動ユニット50が仕分け通路ガイドレール26に向かって押出され、移動ユニット50のガイドローラ70が仕分け用ガイドレール27に当接可能となる。
【0056】
この状態で、コンベア10が矢印F1方向にさらに移動すると、仕分け通路ガイドレール26付近に位置している移動ユニット50のガイドローラ70が仕分け用ガイドレール27に当接する。これにより、この移動ユニット50は、仕分け用ガイドレール27に沿って矢印F2で示す斜め方向に移動するため、ガイド部材20上の物品Wが分岐コンベア28に向かって移動し、分岐コンベア28に乗り移ることになる。
【0057】
このように移動ユニット50が仕分け用ガイドレール27に沿って矢印F2方向に移動する際には、ガイドローラ70が仕分け用ガイドレール27に当接していることにより、移動ユニット50にはガイドローラ70を介して矢印F1と反対方向の荷重が加わる。
【0058】
この荷重は、サイドローラ80,81を介してガイド部材20の前面20aと後面20bに加わるため、サイドローラ80,81が回転することによって、移動ユニット50がガイド部材20に沿って矢印F2方向に円滑に移動することができる。
【0059】
しかもこの実施形態では、つば無しの上ローラ60と、つば無しの下ローラ62を用いているため、従来の移動ユニットのようにつば付きローラのつば部がガイド部材20の上面あるいは下面に乗り上げる不具合が回避され、移動ユニット50がガイド部材20の長手方向に円滑に移動することができる。
【0060】
図14と図15は、本発明の他の実施形態のロックピン140を示している。このロックピン140は、抜け止め部として機能するばね片160が、ピン本体141の先端部に形成されている。図15に示すようにロックピン140が取付孔132,133,135,136の所定位置まで挿入されたとき、ばね片160の先端が取付孔133の縁部に係止することにより、ロックピン140の抜け止めがなされる。それ以外の構成と作用については、図9から図11に示す実施形態のロックピン140と同様である。
【0061】
図16〜図18に示す本発明の他の実施形態では、抜け止め部として機能するばね片170が、脚部131の取付孔133の縁部に形成されている。ピン本体141の側面に溝部171が形成されている。この溝部171は、ピン本体141の周方向に連続している。
【0062】
図18に示すようにロックピン140が取付孔132,133,135,136の所定位置まで挿入された状態において、ばね片170の先端がピン本体141の溝部171に係止することにより、ロックピン140の抜け止めがなされる。それ以外の構成と作用については、図9から図11に示す実施形態のロックピン140と同様である。
【0063】
また図19と図20に示す実施形態のように、ピン本体141に軸線方向に延びるばね片180を形成し、このばね片180の外側面に、抜け止め部として機能する突起181と、フランジ部に相当する凸部182を形成してもよい。ばね片180は、ピン本体141の径方向に弾性変形可能である。
【0064】
図19に示すようにロックピン140が取付孔132,133,135,136の所定位置まで挿入された状態において、突起181がリンクプレート14aの取付孔135の縁部に係止することによって、ロックピン140の抜け止めがなされる。図20に示すように、ばね片180をつぼめた状態においては、突起181が取付孔132,135を通り抜けることができるため、ロックピン140を取付孔132,133,135,136から抜き出すことができる。
【0065】
このようなばね片180と突起181を有するロックピン140を使用した場合、ロックピン140を破壊することなく取付ベース部材40をチェーン14から取外すことができるため、ロックピン140を再利用することが可能となり、経済的である。
【0066】
図21と図22に示す実施形態の移動ユニット50は、ユニット本体51の側壁52,53の内面に、ユニット本体51と一体に成形されたローラ保持部190を有している。これらローラ保持部190によってサイドローラ80,81が回転自在に支持されている。それ以外の構成と機能は、図1から図6に示す実施形態と同様である。
【0067】
また図23に示す別の実施形態の移動ユニット50は、上下方向に長く延びるサイドローラ80´を有している。これらサイドローラ80´は、ユニット本体51の側壁52の内面に一体成形されたローラ保持部190によって回転自在に支持されている。
【0068】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、移動ユニットのガイドローラが仕分け用ガイドレールに当接することよって生じる荷重をサイドローラによって支えることができ、移動ユニットがガイド部材に沿って円滑に移動することができ、移動ユニットなどが破損する不具合を防止することができる。
【0069】
請求項2に記載した発明によれば、ユニット本体の側壁に形成されたローラ挿入開口とガイド溝を利用して上ローラと下ローラをユニット本体の内部に挿入することができ、上ローラと下ローラの組付が容易でる。
【0070】
請求項3に記載した発明によれば、押出し機構のコイルばねが径方向に曲がることをロッド部材によって防止することができ、押出し機構のコイルばねが所定の機能を発揮することができる。
【0071】
請求項4に記載した発明によれば、取付ベース部材を壊すことなく取付ベース部材をチェーンから取外すことができ、取付ベース部材を再利用することができるため経済的である。
【0072】
請求項5に記載した製造方法によれば、ロックピンを治具によって叩いてロックピンを破壊する際に、破断面がピン本体の外周面の外側に突出しないため、ロックピンを取付孔から容易に抜き取ることができる。
【0073】
請求項6に記載した発明によれば、ピン本体の側面に設けたばね片からなる抜け止め部をリンクプレートの取付孔の縁部に係止することによって、ロックピンの抜け止めをなすことができる。
【0074】
請求項7に記載した発明によれば、ピン本体の先端部に設けたばね片からなる抜け止め部を取付ベース部材の脚部の取付孔の縁部に係止することによって、ロックピンの抜け止めをなすことができる。
【0075】
請求項8に記載した発明によれば、取付ベース部材の脚部の取付孔の縁部に形成されたばね片からなる抜け止め部を、ロックピンに形成された溝に係止することによって、ロックピンの抜け止めをなすことができる。
【0076】
請求項9に記載した発明によれば、ピン本体に設けたばね片の突起をリンクプレートの取付孔の縁部に係止することによって、ロックピンの抜け止めをなすことができ、ロックピンを抜く際には前記ばね片をつぼめることによって、ロックピンを取付孔から取出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す物品仕分け用コンベアの一部の斜視図。
【図2】 図1に示された物品仕分け用コンベアの全体の平面図。
【図3】 図1に示された物品仕分け用コンベアの移動ユニットの正面図。
【図4】 図3中のF4−F4線に沿う移動ユニットの断面図。
【図5】 図3に示された移動ユニットに上ローラおよび下ローラを組付ける様子を示す底面図。
【図6】 図1に示された物品仕分け用コンベアの移動ユニットに設けるサイドローラと軸受部材の斜視図。
【図7】 図1に示された物品仕分け用コンベアの押出し機構の断面図。
【図8】 図1に示された物品仕分け用コンベアのチェーンと取付ベース部材の一部を示す正面図。
【図9】 図1に示された物品仕分け用コンベアの取付ベース部材のチェーン固定部の断面図。
【図10】 図9に示されたロックピンの側面図。
【図11】 図9に示されたチェーン固定部においてロックピンがチェーンから取外された状態を示す断面図。
【図12】 図10中のF12−F12線に沿うロックピンの一部分の断面図。
【図13】 本発明の第2の実施形態を示すロックピンの一部の断面図。
【図14】 本発明の第3の実施形態を示すロックピンと取付ベース部材のチェーン固定部の断面図。
【図15】 図14に示されたロックピンによって取付ベース部材がチェーンに固定された状態の断面図。
【図16】 本発明の第4の実施形態を示すロックピンと取付ベース部材のチェーン固定部の断面図。
【図17】 図16に示されたチェーン固定部の側面図。
【図18】 図16に示されたロックピンによって取付ベース部材がチェーンに固定された状態の断面図。
【図19】 本発明の第5の実施形態を示すロックピンと取付ベース部材のチェーン固定部を示す断面図。
【図20】 図19に示されたロックピンのばね片をつぼめた状態を示す断面図。
【図21】 本発明の第6の実施形態を示す移動ユニットとガイド部材の一部を示す正面図。
【図22】 図21中のF22−F22線に沿う移動ユニットの断面図。
【図23】 本発明の第7の実施形態を示す移動ユニットの断面図。
【符号の説明】
10…物品仕分け用コンベア、14…チェーン、20…ガイド部材、27…仕分け用ガイドレール、40…取付ベース部材、50…移動ユニット、60…上ローラ、62…下ローラ、66,67…ガイド溝、70…ガイドローラ、80,81…サイドローラ、102…押出し機構、103…係止機構、111…コイルばね、140…ロックピン、142…フランジ部、143,160,170,180…ばね片(抜け止め部)。

Claims (9)

  1. 搬送用チェーンに固定される取付ベース部材と、
    前記取付ベース部材に固定されかつ上面側に物品を乗せることのできるガイド部材と、
    前記ガイド部材に設けられて前記ガイド部材の長手方向に移動可能な移動ユニットと、
    前記移動ユニットを前記取付ベース部材から離す方向に付勢する押圧部材を有する押出し機構と、
    前記移動ユニットを前記取付ベース部材寄りの位置に保持可能な係止機構と、
    を具備し、
    前記移動ユニットは、
    前記ガイド部材の搬送方向の前面と向かい合う第1の側壁、前記ガイド部材の搬送方向の後面と向かい合う第2の側壁、これら両側壁の上端どうしをつなぐ上壁、該両側壁の下端どうしをつなぐ底壁、を有するユニット本体と、
    前記ユニット本体の上部に収容され前記ガイド部材の上面に当接する上ローラと、
    前記ユニット本体の下部に収容され前記ガイド部材の下面に当接する下ローラと、
    前記ユニット本体の底壁に設けられて該底壁から下方に突出し、該移動ユニットが前記押出し機構によって前記位置から押出された状態において仕分け用ガイドレールに当接するガイドローラと、
    前記ユニット本体の前記第1および第2の側壁にそれぞれ設けられ、前記ガイド部材の前記前面および後面に転接するサイドローラと、
    を具備したことを特徴とする物品仕分け用コンベア。
  2. 前記ユニット本体の前記第1および第2の側壁の少なくとも一方に形成され前記上ローラと下ローラを該ユニット本体内に挿入できる大きさのローラ挿入開口と、該ローラ挿入開口から上下方向に延びていて前記上ローラと下ローラの軸部を挿入可能なガイド溝と、該ガイド溝の両端部に形成され前記上ローラと下ローラの軸部を回転自在に支持する軸支部とを有することを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け用コンベア。
  3. 前記押出し機構は、前記押圧部材を前記移動ユニットに向かって付勢するコイルばねを有し、該コイルばねの内側に、該コイルばねが圧縮されたとき該コイルばねが曲がることを抑制するロッド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け用コンベア。
  4. 前記取付ベース部材は、前記チェーンを両側から挟む一対の脚部と、
    前記脚部に形成された取付孔および前記チェーンのリンクプレートに形成された取付孔に挿入される合成樹脂製のロックピンを有し、
    前記ロックピンは、
    前記各取付孔に挿入されるピン本体と、
    該ピン本体の径方向に突出し該ピン本体が前記各取付孔の所定位置まで挿入された状態において前記脚部に当接するフランジ部と、
    前記ピン本体が前記各取付孔に挿入された状態において該ピン本体が前記各取付孔から抜けることを阻止する抜け止め部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の物品仕分け用コンベア。
  5. 前記ロックピンのフランジ部の端面に、該ロックピンが治具によって前記フランジ部側から叩かれたときに前記フランジ部が前記ピン本体から破断することを助ける円環状の破断補助溝が形成され、前記フランジ部の中心から前記破断補助溝の最深部までの距離が、前記ピン本体の外周面の半径よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の物品仕分け用コンベア。
  6. 前記抜け止め部が前記ピン本体の側面に形成されたばね片からなり、該ばね片の先端が前記ピン本体の側面から外側に突出することによって該ばね片の先端が前記リンクプレートの取付孔の縁部に係止することを特徴とする請求項4に記載の物品仕分け用コンベア。
  7. 前記抜け止め部が前記ピン本体の先端部に形成されたばね片からなり、該ばね片の先端が前記脚部の取付孔の縁部に係止されることを特徴とする請求項4に記載の物品仕分け用コンベア。
  8. 前記抜け止め部が前記脚部の取付孔の縁部に形成されたばね片からなり、該ばね片の先端が前記ピン本体の側面に形成された溝部に係止されることを特徴とする請求項4に記載の物品仕分け用コンベア。
  9. 前記抜け止め部が前記ピン本体の軸線方向に延びるばね片に形成された突起であり、該突起を前記リンクプレートの取付孔の縁部に係止することによって該ロックピンの抜け止めがなされ、かつ、前記ばね片をつぼめた状態において前記突起が前記取付孔を通り抜けることができるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の物品仕分け用コンベア。
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