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JP4127919B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射及び透過を一体に備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、観察方向から入射した光を反射させて表示を見る機能を有するいわゆる反射型液晶表示装置と、観察者とは反対側から光を入射して光を透過させて表示を見る機能を有するいわゆる透過型液晶表示装置とが一体化された反射型及び透過型液晶表示装置が提案されている。
【0003】
図4に、図1中のA−A線に沿った従来の反射及び透過型液晶表示装置の断面図を示し、図5に図1中のB−B線に沿った断面図を示す。
【0004】
図4及び図5に示すように、従来の反射及び透過型液晶表示装置は、石英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板10上に、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と称する。)が形成されている。
【0005】
まず、絶縁性基板(TFT基板)10上に、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)などの高融点金属からなるゲート電極11、ゲート絶縁膜12、及び多結晶シリコン膜からなる能動層13を順に形成する。
【0006】
その能動層13には、ゲート電極11上方のチャネル13cと、このチャネル13cの両側に、チャネル13c上のストッパ絶縁膜14をマスクにしてイオン注入されて形成されるソース13s及びドレイン13dが設けられている。
【0007】
そして、ゲート絶縁膜12、能動層13及びストッパ絶縁膜14上の全面に、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜15を形成し、ドレイン13dに対応して設けたコンタクトホールにアルミニウム(Al)等の金属を充填してドレイン電極16を形成する。更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜17を形成する。そして、その平坦化絶縁膜17のソース13sに対応した位置にコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを介してソース13sとコンタクトしたITO(Indium Tin Oxide)から成りソース電極を兼ねた透明電極である透明表示電極19を平坦化絶縁膜17上に形成する。そしてその透明表示電極19上にポリイミド等の有機樹脂からなり液晶21を配向させる配向膜20を形成する。また、透明表示電極19を設けた側とは反対の側には、TFT基板10側から順に位相差板22、偏光板23、及び半透過ミラー24が積層されている。この半透過ミラー24は、入射される光を反射及び透過する機能を有している。
【0008】
また、TFT基板10に対向し絶縁性基板からなる対向電極基板30には、TFT基板10側に、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色及び遮光機能を有するブラックマトリックス32を備えたカラーフィルタ31、その上に形成された樹脂から成る保護膜33、その全面に形成されITOから成る対向電極34及び配向膜35を備えており、またその反対側の面、即ち観察者側101には偏光板44が配置されている。そして、対向電極基板30とTFT基板10の周辺をシール接着剤(図示せず)により接着し、それにより形成された空隙にツイスティッドネマティック(TN)液晶21を充填する。
【0009】
こうして完成した液晶表示装置のTFT基板10側には光源であるバックライト51が備えてある。
【0010】
ここで、反射型液晶表示装置として用いる場合の光の進み方を説明する。
【0011】
外部から入射される自然光100は、図5中の破線矢印で示すように、観察者101側の偏光板44から入射し、対向電極基板30、カラーフィルタ31、保護膜33、対向電極34、配向膜35、TN液晶21、TFT基板10上の配向膜20、透明表示電極19、平坦化絶縁膜17、層間絶縁膜15、ゲート絶縁膜12、TFT基板10及び偏光板23を透過して半透過ミラー24にて反射され、その後、入射と逆の方向に各層を透過して対向電極基板30上の偏光板44から出射し観察者の目101に入る。
【0012】
また、透過型液晶表示装置として用いる場合には、TFT基板10側からバックライト51の光102が入射される場合には、図5中の実線矢印で示すように、半透過ミラー24を透過して更に偏光板23、TFT基板10、ゲート絶縁膜12、層間絶縁膜15、平坦化絶縁膜17、透明表示電極19、配向膜20、TN液晶21、配向膜35、対向電極34、保護膜33、カラーフィルタ31、対向電極基板30及び偏光板44を透過して観察者101の目に入る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5に示したように、反射型として用いる場合、入射される自然光が破線矢印100で示されるように入射されて進んだ場合には、半透過ミラー24によって反射された光はガラスから成るTFT基板10を再び透過することになる。そのため、入射した光と出射した光とにそのガラス基板の厚みによる視差が生じてしまうという欠点があった。
【0014】
また、例えば赤色の表示画素(R)に入射された光が隣接する緑色の表示画素(G)に出射してしまい、その結果、表示としてはRとGの色のにじみが生じてしまうことになるという欠点があった。
【0015】
そこで本発明は、上記の従来の欠点に鑑みて為されたものであり、視差が生じず色にじみの無い表示を得ることが可能な反射透過一体型液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、複数のゲート信号線と複数のドレイン信号線が互いに交差して囲まれマトリクス状に配列された表示画素領域を備え、前記両信号線に接続された薄膜トランジスタ、及び該薄膜トランジスタに接続された反射材料から成る反射表示電極を前記表示画素領域に備え、前記各反射表示電極の一部に光を透過する窓を有した第1の基板と、前記各反射表示電極に対向して設けられた透明導電材料から成る対向電極、及び前記第1の基板側から入射した光を該第1の基板側に反射する反射体が前記各窓に対応した箇所に備えられた第2の基板とを備え、負の誘電率異方性を有し前記第1及び第2の基板に対して垂直に配向する液晶を充填して成り、前記第1及び第2の基板の前記液晶を充填していない側にそれぞれ偏光板及び位相差板を備えており、該偏光板及び位相差板は前記第2基板側から見て同一方向の円偏光を生じるように配置されたものである。
【0017】
また、本発明は、前記反射体と前記窓との間に、前記第1の基板側から入射した光の位相差を生じない材料を配置した液晶表示装置である。
【0018】
更に、本発明は、前記位相差を生じない材料はアクリル系樹脂である液晶表示装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の反射及び透過の両機能を一体に備えた液晶表示装置について以下に説明する。
【0020】
図1に本発明の液晶表示装置の平面図を示し、図2に図1中のA−A線に沿った断面図を示し、図3に図1中のB−B線に沿った断面図を示す。
【0021】
図1に示すように、複数のゲート信号線G及び複数のドレイン信号線Dによって囲まれた表示画素領域には反射表示電極50が設けられている。その反射表示電極50のほぼ中央には反射表示電極50の材料を除去して形成した窓60が形成されている。この窓60を後述のバックライト51からの光が透過する。また、その窓60はその上方に設けた反射体61と重畳して設けられている。入射した光をもれなく反射することができるように、窓60よりも反射体61のほうが大きいことが好ましい。
【0022】
また、図2に示すように、石英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板10上に、スイッチング素子であるTFTを形成する。
【0023】
一方の絶縁性基板(TFT基板)10上のCr、Mo等の高融点金属からなるゲート電極11の形成から平坦化絶縁膜17の形成までは従来の構造と同じであるので説明を省略する。
【0024】
平坦化絶縁膜17上には、多結晶シリコン膜からなる能動層13のソース13sに接続されたAl、銀(Ag)等の導電性反射材料から成る反射表示電極50を形成する。図1及び図3に示すように、この反射表示電極50には、その導電性反射材料が反射表示電極50の概ね中央部の一部が除去されて形成された窓60が設けられている。その反射表示電極50の上にはR、G、Bの各色を呈する備えたカラーフィルタ31が設けられている。なお、窓60の上にはカラーフィルタ31は設けられていない。そしてカラーフィルタ31を保護するアクリル樹脂等から成る保護膜33をカラーフィルタ31上及び窓60に設け、更にその上にポリイミド等からなり液晶21を配向させる配向膜20が形成されている。
【0025】
他方の対向電極基板30は、液晶21を設ける側には、光を反射するAl等の金属から成り各反射表示電極50に設けた窓60に応じた形状の反射体61を設ける。この反射体61の表面、即ちTFT基板10側は入射した光を拡散させるために凹凸形状であっても良い。また、反射体61の断面形状は図3に示す以外にも半球状でも三角形状でも光を反射する形状であれば良い。反射体61以外の領域には各反射表示電極50に対向した対向電極34が設けられている。更にその全面にはポリイミドから成る配向膜35が形成されている。なお、各反射表示電極50間、即ち反射表示電極50の周囲には光を遮蔽してコントラストを向上させるために黒色の樹脂等から成るブラックマトリクス32がドレイン信号線Dに対応した位置に設けられている。
【0026】
また、対向電極基板30の液晶21を配置しない側、即ち観察者101側には、位相差(λ/4)板43及び偏光板44が対向電極基板30側から順に設けられている。
【0027】
こうして形成された対向電極基板30とTFT基板10の周辺をシール接着剤(図示せず)により接着し、それにより形成された空隙に液晶21を充填して反射及び透過一体型液晶表示装置を完成させる。なお、この液晶21は、負の誘電率異方性を有しており、TFT基板10及び対向電極基板30の両基板に対して垂直に配向する液晶である。またTFT基板10側にはバックライト等の光源51が備えてある。
【0028】
ここで、上述の液晶表示装置において反射型液晶表示装置として用いる場合についての光の進み方を説明する。
【0029】
観察者101側から入射される自然光100は、図3中に点線矢印で示すように、観察者101側の偏光板44から入射し、位相差板43を透過して、更に対向電極基板30、対向電極34、配向膜35、液晶21、及びTFT基板10上の配向膜20を透過して、カラーフィルタ31、保護膜33、反射材料から成る反射表示電極50に到達する。その到達した光は反射表示電極50によって反射されて再び入射した逆の光路をたどって外部に出射し観察者101によって観察される。
【0030】
ここで、反射型として用いた場合の光の偏光状態を説明する。なお、以下の偏光状態の説明は液晶に電圧を印加した場合について説明する。
【0031】
対向電極基板30側から入射した光は偏光板44を通り直線偏光になり、位相差板43によって例えば右回りの円偏光となり、液晶層の液晶21を通る際に円偏光が楕円偏光になる。その偏光状態で反射表示電極50に到達して反射されて位相が反転する。再び液晶21を通ることにより左回りの円偏光となって再び位相差板43に到達する。そして、偏光板44の透過軸と同方向に振動する直線偏光の光になって光が透過して出射する。
【0032】
次に、上述の液晶表示装置を透過型として用いた場合の光の進み方を説明する。
【0033】
図3中に実線で示すように、バックライト51から発せられた光102は、偏光板23、位相差板22、TFT基板10、ゲート絶縁膜12、層間絶縁膜15、平坦化絶縁膜17、及び反射表示電極50に設けた窓60を透過して、その後、対向電極基板30上に形成された反射体61のTFT基板10側の面にて反射されてカラーフィルタ31に入射されて反射表示電極50に達し、そこで再び反射されて対向電極基板30上の配向膜35、対向電極34、対向電極基板30、位相差板43及び偏光板44を透過して出射して観察者101に観察される。
【0034】
ここで、透過型として用いた場合の光の偏光状態を説明する。
【0035】
図3中に実線で示すように、バックライト51から発せられた光102は、偏光板23に入り直線偏光の光になり、次に位相差板22によって左回りの円偏光となる。その後、窓60を透過して液晶層の液晶21を通り反射体61に達する。このとき、窓60の領域には電極がないので窓60の領域では液晶21に電圧が印加されない状態となる。液晶21が負の誘電率異方性を有する液晶であるので電圧が印加されない状態では両基板10、30に対して垂直に配向するため、窓60と反射体61との間は位相差が生じない。従って、左回りの円偏光のままで反射体61に到達し、その反射体61によって位相が反転して右回りの円偏光になる。
【0036】
そして、反射体61によって位相が反転して右回りの円偏光になった光は、液晶層の液晶21を通る際に円偏光から楕円偏光になる。その偏光状態で反射表示電極50到達して反射されて位相が反転する。その後再び液晶層の液晶21を通ることにより左回りの円偏光となり位相差板43に到達し、偏光板44の透過軸と同一方向に振動する直線偏光の光になり透過して外部に出射する。
【0037】
なお、上述の説明においては光の円偏光の向きは光の進行方向に対する方向を示して説明した。また、上述の反射型として用いる場合の説明においては位相差板43によって右回りの円偏光になる場合について示したが、反射体61で反射した後の円偏光の向きと反射型の場合において位相差板43を透過した後の円偏光の向きとが同じになるように設定すれば左回りの円偏光の場合でも良い。
【0038】
以上のように、反射型の液晶表示装置として用いる場合の反射表示電極50に到達する光の偏光状態と、透過型として用いる場合の反射表示電極50に到達する光の偏光状態が同じであるため、1つの液晶表示装置で反射型及び透過型の両方の機能を備えることが可能となる。
【0039】
また、反射表示電極50がTFT基板10の内側、即ち液晶層21側に設けられているため、反射型として用いた場合にも従来のようにガラス基板の厚みによる視差を生じることを抑制することができ、またある色の表示画素を透過した光が隣接する表示画素を透過して出射してしまうことによる色にじみを抑制することができる。
【0040】
なお、上述の実施形態においては、窓60とその窓60に対応した反射体61との間の光路に液晶21を配置した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、そこに例えばアクリル系樹脂等の位相差が生じない物質を挿入しても本発明と同様の効果が得られるものである。具体的には、アクリル系樹脂をTFT基板30上に形成した後に対向電極基板30と両基板の周辺を貼り合わせる場合には、保護膜33上にアクリル系樹脂を塗布した後ホトリソ技術を用いてドレイン信号線Dまでの間に断面形状が長方形又は正方形のアクリル系樹脂を形成する。
【0041】
なお、本実施の形態においては、TFTの能動層として多結晶シリコンを用いたが、本発明はそれに限定されるものではなく、非晶質シリコン等の半導体材料を用いても、本発明の効果を奏するものである。
【0042】
更に、本発明においては、Al、銀以外の導電性反射材料を反射表示電極材料として用いても良い。
【0043】
また、本実施の形態においては、反射表示電極50に設けた窓60は反射表示電極50のほぼ中央に設けたが、必ずしも中央でなくても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、視差が生じず色にじみがなく、反射と透過の両方の機能を有する液晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射及び透過一体型液晶表示装置の平面図である。
【図2】図1中のA−A線に沿った本発明の反射及び透過一体型液晶表示装置の断面図である。
【図3】図1中のB−B線に沿った本発明の反射及び透過一体型液晶表示装置の断面図である。
【図4】図1中のA−A線に対応した従来の反射及び透過一体型液晶表示装置の断面図である。
【図5】図1中のB−B線に対応した従来の反射及び透過一体型液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
10 TFT基板
13 能動層
15 層間絶縁膜
16 ドレイン電極
17 平坦化絶縁膜
19 透明電極
21 液晶
30 対向電極基板
31 カラーフィルタ
22、43 位相差板
23、44 偏光板
50 反射表示電極
61 反射体
G ゲート信号線
D ドレイン信号線

Claims (2)

  1. 複数のゲート信号線と複数のドレイン信号線が互いに交差して囲まれマトリクス状に配列された表示画素領域を備え、前記両信号線に接続された薄膜トランジスタ、及び該薄膜トランジスタに接続された反射材料から成る反射表示電極を前記表示画素領域に備え、前記各反射表示電極の一部に光を透過する窓を有した第1の基板と、前記各反射表示電極に対向して設けられた透明導電材料から成る対向電極、及び前記第1の基板側から入射した光を該第1の基板側に反射する反射体が前記各窓に対応した箇所に備えられた第2の基板とを備え、負の誘電率異方性を有し前記第1及び第2の基板に対して垂直に配向する液晶を充填して成り、前記第1及び第2の基板の前記液晶を充填していない側にそれぞれ偏光板及び位相差板を備えており、該偏光板及び位相差板は前記第2基板側から見て同一方向の円偏光を生じるように配置され、前記第1及び第2の基板の間の前記表示画素領域に対応する位置にカラーフィルタを備え、前記反射体と前記窓との間に、前記第1の基板側から入射した光の位相差を生じない材料が配置されたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記位相差を生じない材料は、電圧が印加されない状態で垂直に配向している前記液晶であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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