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JP4130591B2 - 情報表示システム - Google Patents
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JP4130591B2 - 情報表示システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路側インフラから送信されたサービス情報を受信して走行支援を行う車両側の車載システムに係り、特に、受信したサービス情報に応じた情報を表示する情報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報通信技術を利用して、道路交通の安全性などを最適化させる技術として、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)の開発が進められている。このITSの一つにAHS(Advanced Cruise-Asist Highway System:走行支援道路システム)がある。AHSは、道路側のシステム(道路側インフラ)と車両側の車載システムとが通信を行うことで、路車間が一体となり走行支援(所定のサービス)を行う。
【0003】
走行支援の一形態は情報提供であり、サービスの対象となる事象(例えば、カーブ、停止車両、交差点など)に関する情報が車両の乗員(特に、ドライバー)に対して提供される。ドライバーに対する情報提供としては、例えば、車両に設けられた表示装置を用いた情報表示といった手法が挙げられる(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−101593号公報
【特許文献2】
特開2001−101594号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドライバーへの情報提供という観点からすれば、受信したサービス情報をより事細かにドライバーに表示することが好ましい。ドライバーに表示すべき情報としては、例えば、サービスの対象となる事象の事柄や、その事象に対する注意喚起などが挙げられる。そのため、上記特許文献に開示された技術では、情報に対応するシンボルなどを表示画面上に並列的に表示させることで、より多くの情報をドライバーに提供するようにしている。ただし、限られたスペースを有する表示画面にシンボルなどを表示させた場合、より事細かに情報を表示しようとすればする程、表示すべきシンボルの増加(或いは、シンボルの複雑化)につながる。そのため、表示画面上の情報量が多くなってしまい、これらの情報を理解することが困難となる可能性がある。そのため、必要な情報の選別に時間を要し、情報の提供を受けてから運転操作を行うまでに時間を要するおそれがある。特に、運転に不慣れなドライバー(例えば、運転初心者など)は、運転操作を行いながら表示画面を注視することが困難であることが多く、このようなことが起り得る可能性が大きい。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に理解できる程度に情報表示を行うことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明は、道路上に設定されたサービス区間において、サービスの対象となる事象に関する情報をサービス情報として道路側インフラから受信するとともに、受信したサービス情報に応じた情報を表示する情報表示システムを提供する。この情報表示システムは、道路側インフラから送信されたサービス情報を受信する通信装置と、受信したサービス情報に基づいて、表示すべきシンボルを決定するコンピュータと、コンピュータによって制御され、決定されたシンボルを表示する表示装置とを有する。ここで、コンピュータは、表示装置を制御するための制御モードとして、第1の制御モードと第2の制御モードとを有する。コンピュータは、通信装置がサービス情報を受信した場合、第1の制御モードでは、道路側インフラから受信し得る複数のサービス情報を包括する単一のシンボルを表示するように表示装置を制御するとともに、第2の制御モードでは、単一のシンボルよりも受信したサービス情報を具体化したシンボルを表示するように表示装置を制御する。また、コンピュータは、サービス情報に関する事象を通過するまでは第1の制御モードを選択し、サービス情報に関する事象を通過した後に第2の制御モードを選択する。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる情報表示システムが適用された走行支援システムの全体構成を示したブロック図である。この走行支援システム1は、一例として、AHSであり、車載システムとして機能する情報表示システム10と、道路側インフラ20とで構成される。このAHS1では、情報表示システム10と道路側インフラ20とが互いに通信することにより、所定の走行支援(サービス)が行われる。AHS1では、そのシステムが運用するサービスとして、カーブ進入危険防止支援、路面情報提供支援、出会い頭衝突防止支援(接近時支援)、出会い頭衝突防止支援(発進時支援)、右折衝突防止支援および横断歩道歩行者衝突防止支援などのサービスが提案されている。これらのサービスが路車間で行われることにより、基本的に、そのサービスが対象とする事象(例えば、カーブの存在、路面状況、停止車両、交差点での対向車など)に関する情報が道路側インフラ20から情報表示システム10に対して提供される。
【0018】
ここで、本実施形態の特徴の一つである情報表示システム10を説明する前に、まず、道路側インフラ20について説明する。図2は、道路側インフラ20を示した説明図である。道路側インフラ20は、連続的に、或いは、離散的に配置されたDSRC(Dedicated Short Range Communication)を主体に構成されている。このDSRCは、例えば、無線周波数5.8GHz帯を使用したスポット通信を用いて、情報表示システム10側へ情報を提供する。DSRCは、これを機能的に捉えた場合、基点DSRC21と情報DSRC22とに分類される。一つのサービス区間における情報提供は、基点DSRC21と情報DSRC22とが組合わされて行われる。そのため、一つのサービス区間には、一つの基点DSRC21と、少なくとも一つ以上(本実施形態では、例示的に一つ)の情報DSRC22とが設けられている。ここで、サービス区間とは、AHS1によってサービスが提供される、道路上に設定された区間をいうが、本明細書では、基点DSRC21が設けられている地点から、情報DSRC22の送信情報に含まれるサービス区間の終了地点(以下、「サービス終了地点」と称する)までの区間をいう。
【0019】
基点DSRC21は、主として、サービス区間の位置的な基準として機能するDSRCであり、システム情報およびサービス制御情報を基点情報として提供する。システム情報には、基点情報を送信したDSRCのIDと、このDSRCが基点DSRCであるか否かの種別とが含まれる。サービス制御情報には、この基点DSRCと組合わされる情報DSRCのIDなどが含まれる。
【0020】
情報DSRC22は、主としてサービスを提供する、すなわち、具体的なサービスの内容に関する情報を車両側に提供するDSRCである。この情報DSRC22は、システム情報、サービス制御情報、サービス状態情報、サービス終了地点情報および個別サービス情報を送信する。システム情報には、これらの情報を送信したDSRCのIDおよびこのDSRCが情報DSRCであるか否かの種別などが含まれる。サービス制御情報には、この情報DSRCと組合わされる基点DSRCのIDなどが含まれる。また、サービス状態情報には、情報DSRC22が伝達するサービスの種類と、このサービスの稼働・非稼働の状態とが含まれる。サービス終了地点情報には、サービス終了地点が含まれる。また、個別サービス情報には、サービス毎に必要な情報、すなわち、サービスの対象となる事象に関する情報(例えば、事象の存在する地点、事象の内容、情報対象区間の位置など)が含まれる。ここで、情報対象区間とは、道路側インフラ20が事象に関する情報を検知する区間をいい、基本的に、事象の開始地点から事象の終了地点までの区間である。例えば、サービスの一つである「カーブ進入危険防止支援」において、その事象は道路上のカーブであり、この場合、情報対象区間はカーブ開始地点からカーブ終了地点までの区間となる。
【0021】
なお、本明細書では、情報DSRC22から送信される情報を、その性質から判断して、便宜的にサービス情報という。ただし、本サービスの実現という観点からすれば、広義において、基点DSRC21側から伝達される起点情報もこのサービス情報に含むことができる。
【0022】
基点DSRC21および情報DSRC22から道路側インフラ10に対して提供される情報は、DSRC21,22側に設けられた基地局(図示せず)によって一元的に管理される。この基地局では、サービス区間内に存在する事象(または、この事象が含まれる情報対象区間)を監視しており、サービス情報の作成・更新が行われる。そのため、情報DSRC22を介して伝達されるサービス情報には、現在のサービス区間の交通状況に応じた情報が反映されている。なお、本明細書では、説明の便宜上、一つのサービス区間に一つのサービスが存在するケースについて説明する。
【0023】
再び図1を参照して、車載システムである情報表示システム10について説明する。この情報表示システム10は、通信装置11と、コンピュータ14と、表示装置16とを有し、受信したサービス情報に基づき、車両Cの乗員(典型的には、ドライバー)に対してサービス情報相当の情報を表示する。
【0024】
通信装置11は、アンテナ12と、無線機13とを主体に構成されており、基点DSRC21(或いは情報DSRC22)と無線通信を行う。DSRC21,22から送信された所定周波数の電波を受信するアンテナ12は、例えば、ダッシュボード(インストルメントパネル)上に設けられている。このアンテナ12で受信した基点情報(或いは、サービス情報)は無線機13に出力される。無線機13は周知の復調方式を用いて、搬送波から基点情報(或いは、サービス情報)を取り出す。そして、取り出された基点情報(或いは、サービス情報)が、コンピュータ14へ出力される。
【0025】
コンピュータ14は、例えば、マイクロコンピュータであり、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を主体に構成されている。このコンピュータ14は、通信装置11から取得したサービス情報に基づいて、ドライバーに対して表示すべき情報(以下、「表示情報」という)を決定する。そして、コンピュータ14は、この表示情報が表示画面(図示せず)に表示されるように表示装置16を制御する。本実施形態では、表示情報としてシンボルを用いるため、その表示情報の候補となるシンボルのデータ(例えば、ビットマップデータ)がROMの所定アドレスに予め格納されている。
【0026】
図3は、シンボルの一例を示す図である。本実施形態の特徴の一つとして、コンピュータ14のROMには、同図に示すような単一のシンボルSoが格納されている。サービス情報をコンピュータ14が取得した場合、表示情報として決定されるシンボルは、この単一のシンボルSoとなる。同図に示すシンボルSoは、道路側インフラ10から取得し得る複数のサービス情報を包括するように予め決定されており、注意喚起を促すようなデザインとなっている。
【0027】
さらに、コンピュータ14には、入出力インターフェースを介し、車速センサを含む車両状態センサ15から得られる車速、ウィンカの点滅状態などを含む車両Cに関する車両情報が入力されている。この車両情報は、基点DSRC21の位置を基準にサービス区間における車両Cの位置を認識したり、車両Cの進路変更を認識したりするために用いられる。なお、コンピュータ14に入力される情報としては、車両情報の他に、例えば、ステレオカメラ、レーザレーダ等を含むセンサによって検出された、前方の走行状況であってもよい。この場合、コンピュータ14は、道路側インフラ20から受信したサービス情報に加え、さらに前方の走行状況に応じてシンボルSoを表示してもよい。
【0028】
表示装置16は、例えば、インストルメントパネルの一部に設けられており、コンピュータ14によって制御され、上記シンボルSoを表示画面に表示する。そして、この表示装置16にシンボルSoが表示されることで、ドライバーに対するサービス情報に応じた情報の提供が行われる。
【0029】
つぎに、第1の実施形態にかかる情報の表示手順について説明する。図4は、第1の実施形態にかかる情報の表示手順を示したフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、所定時間(例えば、100msec)毎に呼び出され、コンピュータ14によって実行される。まず、ステップ1において、サービス情報が取得されたか否かが判断される。サービス情報が取得されていない場合、ステップ1において否定判定され、ステップ2,3をスキップして本ルーチンを抜ける。そのため、サービス情報が取得されない限り、ステップ1で否定判定され続けるので、後段のステップ3の表示処理もスキップされ続けることになる。一方、通信装置11がサービス情報を受信し、コンピュータ14がその情報を取得した場合、ステップ1の判定結果が否定から肯定に切り替わるため、ステップ2へ進む。このステップ1における判定結果が否定から肯定に切り替わるためには、その前提として、車両Cが、基点DSRC21と、この基点DSRC21と組になる情報DSRC22とを通過していることが要求される。
【0030】
具体的には、まず、車両Cが基点DSRC21によって形成される無線ゾーン(図示せず)を通過すると、基点DSRC21から送信された基点情報がアンテナ12を介して受信される。受信された基点情報は、無線機13を経て出力され、コンピュータ14によって取得される。この場合、コンピュータ14は、取得した基点情報(正確には、システム情報およびサービス制御情報)に基づき、取得した情報が基点DSRC21からの送信情報であることを認識するととともに、この基点DSRC21のIDを認識する。
【0031】
そして、車両Cがサービス区間を進行し、情報DSRC22によって形成される無線ゾーン(図示せず)を通過すると、情報DSRC22から送信されたサービス情報がアンテナ12を介して受信される。受信されたサービス情報は、無線機13を経て出力され、コンピュータ14によって取得される。コンピュータ14は、取得したサービス情報(正確には、サービス制御情報)に含まれる基点DSRC21のIDに基づき、現在通過した情報DSRC22と組合わされる起点DSRC21を特定する。そして、先に通過した起点DSRC21と、現在通過した情報DSRC22との組合わせが確定した場合に、現在走行中のサービス区間におけるサービス情報を取得したと判断する。これとともに、コンピュータ14は、車両情報の一つである車速に基づき、特定された基点DSRC21と車両Cとの相対な位置関係(すなわち、基点DSRC21から車両Cまでの道程距離)を求めることにより、この基点DSRC21の位置を特定する。そして、コンピュータ14は、この基点DSRC21の位置をサービス区間における距離の基点(基点位置)として認識する。そのため、これ以後、この基点位置を基準として、サービス区間での絶対的な位置が算出される。また、コンピュータ14には、サービス情報の受信にともない、個別サービス情報を更に取得する。例えば、サービス情報が「カーブ進入危険防止支援」であるならば、個別サービス情報として、情報対象区間の位置(すなわち、カーブの開始地点およびカーブの終了地点)およびカーブの曲率などが取得される。
【0032】
ステップ2において、車両情報と、サービス情報とに基づき、情報表示が必要か否かが判断される。このような判断を行う理由は、サービス区間内に存在する適正なドライバーのみに情報提供を行うためである。なぜならば、悪質な暴走運転についてはサービスの対象としないというAHS1のシステム概念に鑑み、平均走行速度を大幅に超過するような車両Cを情報表示の対象から除外するためである。また、情報DSRC22を通過したとしても、その後の進路変更にともないサービス区間から車両Cが逸れてしまった場合には、仮に情報表示を行ったとしても、それが無意味となる可能性がある。そのため、このような状況での情報表示を回避すべく、ステップ3の表示処理に先立ち、ステップ2の判断が設けられている。情報表示が必要でないと判断されるような、速度超過、或いは進路変更は、車速およびウィンカの点滅状態を含む車両情報と、サービス情報とに基づき特定することができる。ステップ2で肯定判定された場合(情報表示の必要性ありの場合)、続くステップ3に進む。一方、このステップ2で否定判定された場合(情報表示の必要性なしの場合)、ステップ3をスキップし本ルーチンを抜ける。
【0033】
ステップ3において、表示情報を表示するべく、表示装置16が制御される。この場合、コンピュータ14は、ROMに格納された単一のシンボルSoを表示情報に決定する。そのため、道路側インフラ20がいかなるサービスの種類に関するサービス情報を提供しようとも、このステップ3の処理を行う限り、表示装置16には図3のシンボルSoが表示される。そして、このステップ3で表示装置16が制御されると、リターンへ進み、今回のサイクルにおける本ルーチンの実行を終了する。
【0034】
そして、車両Cがサービス区間を通過中である限り、ステップ1〜3の一連の手順が繰り返される。なお、コンピュータ14は、その事象の終了地点をシンボルSoの表示を終了する表示終了地点であると判断し、この表示終了地点の車両Cの到達とタイミングを同期して、シンボルSoの表示を終了する。そして、新たなサービス情報を取得した場合には、ステップ1の処理で肯定判定され、上述した処理が行われ、再度、単一のシンボルSoが表示されることになる。
【0035】
このように、本実施形態によれば、情報表示システム10側でサービス情報を受信した場合、図3に示すような単一のシンボルSoが表示される。そのため、サービスの対象となる事象に関する情報をサービス情報として取得しているにも拘わらず、これらの情報は、基本的に表示装置16に表示されない。AHS1では、路車間で協働することにより交通の安全性を高めることを目的としており、その情報提供の趣旨はブレーキ操作といった危険回避のための運転操作を促すための注意喚起である。そのため、道路側インフラ20から、いかなる種類のサービスに関するサービス情報を受信したとしても、それを理解したドライバーが行う行為は、原則として危険回避のための運転操作である。よって、図3に示すようなシンボルSoが、注意喚起を促すものであることを予めドライバーに認識させておけば、その詳細な情報を表示させずとも、単に、このシンボルSoを表示させるだけで注意喚起を促すことができる。また、この注意喚起を受け、ドライバーが危険を予測しておけば、前方の走行状況を確認しつつ、危険回避のための運転操作を迅速に行うことができる。
【0036】
事象に関する詳細な情報を表示させた場合、特に、運転に不慣れなドライバーは、運転操作と、表示情報の認識との両立が困難であることが多く、表示情報の認識に時間がかかる虞がある。この点に関し、本実施形態では、単一のシンボルSoが表示されため、ドライバーが表示画面を注視する度合いを低減させることができる。これにより、危険回避のための運転操作が要求されていることを短時間で認識させることができる。よって、運転に不慣れなドライバーに対しても、危険回避のための運転操作を有効に促すことができる。当然、本実施形態の効果は、運転に不慣れなドライバーのみならず、運転に熟練したドライバーであっても同様の効果を奏する。そのため、シンボルSoの理解から運転操作までの遅れを少なくすることができるので、安全性の向上を図ることができる。
【0037】
なお、ROMに格納される単一のシンボルSoは、図3に示したデザインにのみ限定されず、ドライバーに対して注意喚起を促し得る種々のデザインを採用することができる。例えば、表示装置16に「×」の模様をシンボルSoとしてを表示させたり、「注意」といった文字をシンボルSoとして表示させてもよい。ただし、注意喚起を促し得る単一のシンボルSoであっても、複雑な模様や文字を用いると、その理解に時間を要する虞があるため、視認性に優れる程度に簡略化されたデザインであることが好ましい。
【0038】
なお、AHS1では、基本的に、停止、或いは、減速といった運転操作を必要とする事象を対象としてサービスが行われる。そのため、図3に示すシンボルSoの換わりに、例えば、停止、或いは、減速といった運転操作を意識させるようなシンボルSo’を用いることもできる。図5は、シンボルSoの別の一例を示す図である。同図に示す例では、減速操作(ブレーキの作動)を連想させるようなデザインがシンボルSo’に用いられている(同図(a))。また、「ブレーキ」といった文字をシンボルSo’として用いてもよい(同図(b))。このようなシンボルSo’は、シンボルと運転操作とが1対1で対応しているため、ドライバーに対して危険回避のための運転操作を有効に促すことができる。
【0039】
なお、本実施形態では、AHS1として運用されるサービスが要求する運転操作としてブレーキ操作について記載した。ただし、そのサービスとして、操舵、或いは加速などといったその他の運転操作を要求するサービスが行われる、或いは、異なる運転支援システムとして確立されも、図3に示す単一のシンボルSoを表示させることで、ドライバーに対して注意喚起を促すことができる。このため、要求する運転操作が異なる場合であっても、危険回避のための運転操作を予測させることができる。
【0040】
ただし、図5に示すような単一のシンボルSo’を表示した場合には、シンボルと運転操作とが対応しない状況が起り得るので、かえって混乱を招きかねない。そこで、このような状況を回避するための一手法として、道路側インフラから受信し得る複数のサービス情報と、各サービス情報に対応した表示すべきシンボルとの対応関係を記述した参照マップを作成しておくことが考えられる。この参照マップを作成する前提として、参照マップの作成者は、道路側インフラから受信し得る複数のサービス情報を、ドライバーに対して促す運転操作が同一のものが同一のグループに属するように分類しておく。そして、分類されたグループ毎、グループに属する複数のサービス情報を包含する単一のシンボル(例えば、運転操作を連想させるデザインのシンボル)を対応付けておく。
【0041】
このような参照マップを用いる場合、コンピュータ14は、通信装置11がサービス情報を受信した場合、この参照マップに基づき、受信したサービス情報に対応したシンボルを特定する。すなわち、コンピュータ14は、受信したサービス情報に基づき、参照マップ上のグループを特定することにより、このグループに対応付けられた単一のシンボルを特定する。これにより、コンピュータ14は、この特定されて単一のシンボルを表示情報として決定し、決定されたシンボルを表示するように表示装置16を制御するといった如くである。換言すれば、コンピュータ12は、通信装置11がサービス情報を受信した場合、サービス情報が促す操作行為を意図した単一のシンボルを表示するように表示装置16を制御することになる。このように、表示情報をドライバーが取るべき運転操作と対応させることで、ドライバーに対する注意喚起とともに、要求される運転操作を容易に理解させることができる。このような場合であっても、運転操作毎にではあるが、単一のシンボルが表示されるので、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0042】
(第2の実施形態)
本実施形態も第1の実施形態と同様、サービス情報の種類に拘わらず単一のシンボルSoを表示するものであるが、単一のシンボルSoのみを表示する場合と、サービス情報をより具体化して表示する場合とを選択的に切替えることができる。この場合、コンピュータ14は、単一のシンボルSoのみを表示するための第1の制御モード(以下、単に「簡易モード」という)と、サービス情報をより具体化して表示する第2の制御モード(以下、単に「詳細モード」という)とを有している。簡易モードでは、サービス情報を受信した場合、第1の実施形態と同様、サービス情報の種類に拘わらず、単一のシンボルSoを表示するように表示装置16が制御される。一方、詳細モードでは、サービス情報を受信した場合、サービス情報に基づいて、サービス情報を具体化したシンボル、すなわち、そのサービスの対象となる事象を詳細に表すシンボルが表示されるように表示装置16が制御される。そして、これらの制御モードの切替えは、コンピュータ14に接続されたスイッチ(図示せず)を用いることにより、ドライバーによって切替えることができる。
【0043】
また、コンピュータ14のROMには、上記単一のシンボルSoのデータに加え、さらに、サービス情報を具体化したシンボル(以下、「詳細シンボル」という)のデータ(例えば、事象を具現化した図形データや文字データなど)が格納されている。AHS1として運用されるサービスが上述した種類である場合、基本的に、6つのパターンの詳細シンボルがROMに格納される。ただし、サービスの対象となる事象には様々な状況が想定されるため、これらの詳細シンボルについては、一つのサービスに着目した場合であっても種々のバリエーションを持たせることが好ましい。例えば、サービスの一つである「路面情報提供支援」であれば、その事象として、路面凍結、低摩擦係数路、路面水濡れ、積雪などの複数のバリエーションを設けるといった如くである。なお、コンピュータ14は、サービス情報に基づいて、その事象に関して最適な情報の提供を行うべく、詳細シンボル(特に、テキストデータ)を適宜作成してもよいし、サービス情報を表示すべき情報としてそのまま決定してもよい。
【0044】
図6は、第2の実施形態にかかる表示手順を示したフローチャートである。このフローチャートに示す処理も、所定時間(例えば、100msec)毎に呼び出され、コンピュータ14によって実行される。まず、ステップ10,11において、図4のステップ1,2と同様、サービス情報を取得したか否か、および、情報表示の必要があるか否かが判断される。ステップ10またはステップ11の一方で否定判定された場合には、後述するステップ12,13(または、ステップ12,14)をスキップして、本ルーチンを抜ける。一方、各ステップ10,11で肯定判定された場合には、ステップ11に続くステップ12に進む。
【0045】
ステップ12において、現在の制御モードが簡易モードであるか否かが判断される。ドライバーが上記スイッチを簡易モードに設定している場合には、このステップ12において肯定判定され、続くステップ13に進む。そして、ステップ13において、図4に示したステップ3と同様、単一のシンボルSoが表示されるように表示装置16が制御される。そして、このステップ12で表示装置16が制御されると、リターンへ進み、今回のサイクルにおける本ルーチンの実行を終了する。
【0046】
一方、スイッチが詳細モードに設定されている場合には、ステップ13において否定判定され、ステップ14に進む。この場合、コンピュータ14は、ROMに格納された詳細シンボルの内、受信したサービス情報に応じた詳細シンボルを表示情報として決定する。例えば、受信したサービス情報が「カーブ進入危険防止支援」である場合、詳細シンボルとして、道路のカーブがデザインされた図形的なシンボルや、道路のカーブ情報(回転半径、進入速度など)を示した文字的なシンボルを用いるといった如くである。そして、このステップ14で表示装置16が制御されると、リターンへ進み、今回のサイクルにおける本ルーチンの実行を終了する。
【0047】
そして、車両Cがサービス区間を通過中である限り、一連の手順が繰り返される。なお、コンピュータ14は、その事象の終了地点をシンボルSo(または詳細シンボル)の表示を終了する表示終了地点であると判断し、この表示終了地点の車両Cの通過とタイミングを同期して、シンボルSo(または詳細シンボル)の表示を終了する。
【0048】
このように、本実施形態によれば、表示形態をドライバーが任意に切替えることができるので、運転レベルに応じた表示形態を選択することができる。例えば、運転初心者であれば、簡易モードを選択することにより、サービス情報の具体的な内容よりも、視認性に優れた表示形態を選択することができる。これにより、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。一方、ベテラン運転者であれば、詳細モードを選択することにより、サービス情報の具体的な情報を認識しながら、運転操作を行うことができる。したがって、第2の実施形態では、ドライバーのレベルに応じて柔軟な情報表示を行うことができる。
【0049】
なお、第2の実施形態では、詳細モードと、簡易モードとを択一的に切替えている。ただし、制御モードを簡易モードに初期設定しておき、ドライバーが希望する場合には(例えば、何らかの操作を行うことによって)、いつでも受信したサービス情報に応じた詳細シンボルを表示するように表示装置16を制御してもよい。この場合、ドライバー自身が運転状況にゆとりがある状態で詳細な情報を確認することができる。
【0050】
第2の実施形態では、制御モードをドライバーが任意に切替えているが、この制御モードの切替えは、コンピュータ14が行ってもよい。このような手法の一例としては、サービス情報に関する事象を通過するまでは簡易モードを選択し、この事象を通過した後に、所定時間だけ(或いは、ドライバーの操作によって表示を終了する操作が行われるまで)詳細モードで継続的に詳細シンボルを表示するといった如くである。この場合、事象を通過するまでの運転操作が要求されるような状況では、簡易モードが選択されるため、上述の如く注意喚起に応じて回避操作を行うことができる。また、事象の通過後に詳細モードに切り替わるのであれば、運転状況にゆとりがある状態で具体的な状況を確認することができる。
【0051】
なお、本明細書では、「事象を通過するまで」という言葉を車両が事象を完全に通過し終わる状況のみで用いるばかりではなく、事象を通過中であっても、その事象を安全に通過できると判断されるような状況であればこれを用いる。したがって、後者のような状況であれば、コンピュータ14は、簡易モードから詳細モードへの切替えを行ってもよい。事象を安全に通過できるか否かの判断は、事象を通過する前の走行状態に基づき行うことができる。例えば、「カーブ進入危険防止支援」において、事象として存在するカーブの目標速度が40km/hで設計されている場合、この速度を下回るような場合には、そのカーブを安全に通過できると判断し、簡易モードから詳細モードへの切替えを行うといったごとくである。
【0052】
第1の実施形態または第2の実施形態において詳述していないが、情報表示システム10は、例えば、スピーカ(図示せず)を用いることにより、特定の音声、或いは特定の警告音を鳴らすることにより、表示と音とを併用した注意喚起を行ってもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、情報表示システム側でサービス情報を受信した場合には、単一のシンボルが表示される。この表示された単一のシンボルが注意喚起を促すことをドライバーが認識していれば、そのサービス情報に関する詳細な情報を表示させずとも、この単一のシンボルを表示させるだけで注意喚起を促すことができる。そのため、この注意喚起を受け、ドライバーが危険を予測しておけば、前方の走行状況を確認しながら、危険回避のための運転操作を迅速に行わせることができる。また、本発明によれば、表示画面を注目する必要がなくなるので、ドライバーが表示画面に注視する度合いを低減させることができる。これにより、危険回避のための運転操作が要求されていることを短時間で認識させることができる。よって、ドライバーに対して、危険回避のための運転操作を有効に促すことができる。また、シンボルの理解から運転操作までの遅れを少なくすることができるので、交通の安全を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる情報表示システムが適用された走行支援システムの全体構成を示したブロック図
【図2】道路側インフラを示した説明図
【図3】シンボルの一例を示す図
【図4】第1の実施形態にかかる情報の表示手順を示したフローチャート
【図5】シンボルの別の一例を示す図
【図6】第2の実施形態にかかる表示手順を示したフローチャートである。このフローチャート
【符号の説明】
1 AHS
10 情報表示システム
11 通信装置
12 アンテナ
13 無線機
14 コンピュータ
15 車両状態センサ
16 表示装置
20 道路側インフラ
21 基点DSRC
22 情報DSRC

Claims (1)

  1. 道路上に設定されたサービス区間において、サービスの対象となる事象に関する情報をサービス情報として道路側インフラから受信するとともに、当該受信したサービス情報に応じた情報を表示する情報表示システムにおいて、
    前記道路側インフラから送信されたサービス情報を受信する通信装置と、
    前記受信したサービス情報に基づいて、表示すべきシンボルを決定するコンピュータと、
    前記コンピュータによって制御され、前記決定されたシンボルを表示する表示装置とを有し、
    前記コンピュータは、前記表示装置を制御するための制御モードとして、第1の制御モードと第2の制御モードとを有し、
    前記コンピュータは、前記通信装置が前記サービス情報を受信した場合、前記第1の制御モードでは、前記道路側インフラから受信し得る複数のサービス情報を包括する単一のシンボルを表示するように前記表示装置を制御するとともに、前記第2の制御モードでは、前記単一のシンボルよりも前記受信したサービス情報を具体化したシンボルを表示するように前記表示装置を制御し、
    前記コンピュータは、前記サービス情報に関する事象を通過するまでは前記第1の制御モードを選択し、前記サービス情報に関する事象を通過した後に前記第2の制御モードを選択することを特徴とする情報表示システム。
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