JP4130870B2 - 車両用灯具の配光制御システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばヘッドライトなどの車両用灯具の配光を制御する配光制御システム、特に、車両の前方を照射する主ランプと該主ランプによる照射に加えて車両の左右前方をそれぞれ照射する一対の補助ランプとからなる車両用灯具の配光を制御する配光制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシステムとして、例えば特開平7−132773号公報に示されているように、路車間通信により車両の走行路の形状を入力して、同入力した走行路形状に応じて前記各補助ランプの点灯及び消灯を制御することにより常に車両の進行方向を的確に照射して運転者の視野を良好に確保しようとしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来システムにおいては、路車間通信設備のない道路上においてはその形状を入力することができなかったため補助ランプの点灯及び消灯を適切に制御することができなかった。
【0004】
【発明の概要】
本発明の目的は、車両の走行中に補助ランプの点灯及び消灯を常に適切に制御して車両の進行方向を的確に照射し運転者の視野を良好に確保する車両用灯具の配光制御システムを提供することにある。
【0005】
本発明の特徴は、車両の前方を照射する主ランプと該主ランプによる照射に加えて車両の左右前方をそれぞれ照射する一対の補助ランプとからなる車両用灯具の配光を制御する配光制御システムにおいて、道路地図を記憶した地図データベースと、車両の現在位置を前記地図データベースに記憶されている道路地図上にて特定する車両位置特定手段と、該車両位置特定手段により特定された道路地図上の車両の現在位置が同道路地図上の曲路開始点の所定距離手前に達したとき前記各補助ランプを点灯し、該車両の現在位置が前記道路地図上の曲路終了点の所定距離手前に達し、かつ、同車両が該曲路の進路方向に操舵されていないことが検出された場合は、前記各補助ランプを所定時間後に消灯するランプ制御手段とを設けたことにある。これによれば、ランプ制御手段が車両位置特定手段により特定された地図上の車両の現在位置に基づき車両の前方の道路形状に応じて各補助ランプの点灯及び消灯を制御するため、路車間通信設備のない道路上においても各補助ランプの点灯及び消灯を適切に制御することができる。したがって、車両の走行中、常に、補助ランプの点灯及び消灯を車両前方の道路形状に応じて前もって適切に制御して車両の進行方向を的確に照射し運転者の視野を良好に確保することができる。また、車両の現在位置と実際の走行路との間に誤差があった場合などにおいても、実際の操舵角に合わせて車両の進行方向を確実に照射することが可能となり、運転者にとって違和感なく補助ランプを消灯することができる。
【0006】
また、本発明の他の構成上の特徴は、前記特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいて、前記ランプ制御手段が、該車両の現在位置が前記道路地図上の曲路終了点の所定距離手前に達する前に同車両が該曲路の進路方向に操舵されていなかったことが検出された場合は、前記各補助ランプを前記所定時間よりも短い第2の所定時間後に消灯することにある。
【0007】
さらに、本発明の他の構成上の特徴は、前記特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいて、前記各補助ランプがそれぞれ照射方向可変であり、前記ランプ制御手段が、点灯中の前記各補助ランプの照射方向を車両の操舵角に応じて制御することにある。
【0008】
さらに、本発明の他の構成上の特徴は、上記の各特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいて、前記ランプ制御手段が、前記車両の操舵角が所定角以上のとき前記車両位置特定手段により特定された車両の道路地図上の現在位置に拘わらず同車両の操舵方向側の補助ランプを点灯させるようにしたことにある。これによれば、車両が操舵されているときは車両位置特定手段により特定された車両の道路地図上の現在位置に拘わらず確実に車両の操舵方向側の補助ランプが点灯することになるので、車両位置特定手段により特定された道路地図上の車両の現在位置と実際の車両の走行路との間に誤差があった場合などにおいても実際の操舵角に合わせて車両の進行方向が確実に照射されることになり、運転者の視野を良好に確保することができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示した車両用灯具の配光制御システムは、車両の前部に付設したヘッドライト10(車両用灯具)の配光をランプ制御回路20により制御するものであり、車両に搭載されたナビゲーションシステム30を一部兼用して構成されている。
【0010】
ヘッドライト10は、通常の車両の直進時に車両の前方を照射する主ランプ11と、主ランプ11による照射に加えて車両の左右前方をそれぞれ照射する一対の補助ランプ12,13とからなる。各補助ランプ12,13は、図示しないアクチュエータにより左右に揺動して照射方向を変化させられるようになっている。
【0011】
ランプ制御回路20には、ヘッドライト10の他、ヘッドライト10の点灯を指示するための点灯スイッチ21と、車両の速度を検出する車速センサ22と、車両の操舵角を検出する舵角センサ23と、ナビゲーションシステム30のナビゲーション制御回路31とが接続されている。ナビゲーションシステム30は、図示しないGPS受信器、方位センサなどを備えてなり、車両の走行中、車両の現在位置を地図データベース32に記憶した道路地図上にて随時特定し、運転者に対して目的地への経路の案内などを行うとともに、ランプ制御回路20に対して車両前方の道路形状を表す信号を出力するものである。
【0012】
また、ランプ制御回路20には、それぞれ左右の補助ランプ12,13の消灯時間を計測するための左及び右解除タイマ20a,20bが内蔵されている。ランプ制御回路20は、各スイッチ21、センサ22.23、制御回路31からの入力信号に従い図2〜6に示したフローチャートに対応したプログラムを実行し、ヘッドライト10の点灯及び消灯並びに照射方向を制御する。
【0013】
次に、上記のように構成した配光制御システムの動作を図面を参照して説明する。最初、図示しない車両のイグニッションスイッチがオン操作されると、ランプ制御回路20は、図2のステップ100にてプログラムの実行を開始し、まずステップ102にて各フラグLNF,RNF,CF,LTF,RTF,LSF,RSFをそれぞれ値“0”に初期設定する。フラグLNF,RNFは、それぞれ値“1”にて、ナビゲーション制御回路31からの入力信号に基づき左右の補助ランプ12,13の点灯を指示するものである。フラグCFは、値“1”にて各補助ランプ12,13の点灯を許容し、値“0”にて各補助ランプ12,13の消灯を許容するものである。フラグLTF,RTFは、値“1”にてそれぞれ左右の補助ランプ12,13の消灯時間を計測中であることを表すものである。フラグLSF,RSFは、それぞれ値“1”にて車両の操舵角に基づき左右の補助ランプ12,13の点灯を指示するものである。また、このときランプ制御回路20は、車両の進路方向を表すデータCDを、中立方向を表す値に設定する。
【0014】
上記初期設定後、ランプ制御回路20は、ステップ104の判定処理を繰り返し実行して点灯スイッチ21がオン操作されるのを待つ。そして、このとき運転者によって点灯スイッチ21がオン操作されると、ステップ106にてヘッドライト10の主ランプ11を点灯させて、プログラムをステップ108以降へ進める。以後、ランプ制御回路20は、点灯スイッチ21がオン状態に保たれている間、ステップ108における「YES」との判定のもとにステップ108〜124からなる処理を繰り返し実行して、ヘッドライト10の各補助ランプ12,13の点灯及び消灯並びに照射方向を随時制御し続ける。
【0015】
上記循環処理中、ステップ110においては、ナビゲーション連動フラグ設定処理を実行する。同処理はナビゲーション制御回路31からの入力信号に基づきフラグLNF,RNFの値を設定する処理であり、図3にて詳細に示すように、各フラグLNF,RNFを値“1”に設定するためのステップ202の点灯指示設定処理と、各フラグLNF,RNFを値“0”に設定するためのステップ204,206の左右の点灯指示解除処理とからなる。
【0016】
まず、ステップ202の点灯指示設定処理について、図4を参照して詳細に説明する。最初、前記図2のステップ102の初期設定によりフラグCFが値“0”に設定されたままであるとき、ランプ制御回路20は、ステップ300にて同処理を開始する毎に、ステップ302における「NO」との判定のもとにステップ304〜308の判定処理を繰り返し実行して、車両が曲路開始点、旋回予定交差点、又は合流点に差し掛かるのを待つ。
【0017】
ところで、前記イグニッションスイッチのオン操作以降、ナビゲーション制御回路31は、車両の現在位置を地図データベース32に記憶した道路地図上にて随時特定して、運転者に対して目的地への経路の案内などを行いながらランプ制御回路20に対して車両前方の道路形状を表す信号を随時出力している。具体的には、図7〜14にて例示したように、車両が地図データベース32に記憶した道路地図上の曲路開始点P1,P3、曲路終了点P2,P5、進路方向変更点P4、旋回予定交差点P6、交差点終了点P7、合流点P8、又は合流終了点P9の所定距離lだけ手前に達したとき(地点X1,X3,X6,X8,X11,X14,X15,X19,X21)、同各点P1〜P9を表す信号をランプ制御回路20に対して出力するようにしている。
【0018】
なお、上記場合において、曲路開始点P1,P3は、道路の曲率が所定値未満から所定値以上に(例えば、R>500mからR≦500mに)切り換わる地点であり、曲路終了点P2,P5は、道路の曲率が上記所定値以上から所定値未満に戻る地点である。進路方向変更点P4は、左右の連続した曲路において車両の進路方向が切り換わる点である。旋回予定交差点P6は、運転者に対する経路の案内中において旋回を指示している交差点である。合流点P8は、運転者に対する経路の案内中において例えば高速道路などへの合流を指示している地点(例えば、インターチェンジ、ジャンクションなど)である。
【0019】
また、所定距離lとしては、高速道路走行中は比較的長い距離(例えば、200m)を設定するようにしており、一般道路走行中は比較的短い距離(例えば、150m)を設定するようにしている。ナビゲーション制御回路31からランプ制御回路20に入力される各点P1,P3,P4,P6,P8を表す信号には、同各点P1,P3,P4,P6,P8における車両の進路方向を表す情報も含まれている。ランプ制御回路20は、ナビゲーション制御回路31から上記各点P1〜P9を表す信号を入力すると、以後、車速センサ22から入力した車速に基づき車両の走行距離を随時算出し続ける。そして、車両の所定時間(例えば、2.5秒)後の予測位置が上記各点P1〜P9に達したとき(車両の現在位置が地点X2,X4,X7,X9,X12,X16,X17,X20,X22に達したとき)、車両が上記各点P1〜P9に差し掛かったと判定するようにしている。
【0020】
上記ステップ304〜308の判定処理の繰り返し実行中、車両が曲路開始点P1,P3、旋回予定交差点P6、又は合流点P8に差し掛かると(地点X2,X7,X16,X20)、ランプ制御回路20は、ステップ304〜308のうちのいずれかにおける「YES」との判定のもとにプログラムをステップ310以降へ進めて、ステップ310にてフラグCFを補助ランプ12,13の点灯を許容する値“1”に設定するとともに、ステップ312にて車両の進路方向を表すデータCDを左又は右を表す値に設定する。図7〜10は車両が曲路開始点に差し掛かった場合の例を示したものであり、図11,12は車両が旋回予定交差点P6に差し掛かった場合の例を示したものであり、図13,14は車両が合流点P8に差し掛かった場合の例を示したものである。
【0021】
上記各設定後、ランプ制御回路20は、ステップ314にて自信度の判定を行う。自信度は、前記ナビゲーション制御回路31にて特定した車両の現在位置の確かさを表す値であり、ナビゲーション制御回路31から上記道路形状を表す信号と共にランプ制御回路20に随時入力されるようになっている。このとき、自信度が所定値未満すなわちナビゲーション制御回路31における車両の現在位置の検出精度が低くナビゲーション制御回路31から入力した信号の表す道路形状が実際の車両の前方の道路形状を的確に表していない可能性が高いと判定した場合は、ステップ316〜320の処理を実行することなくステップ336にて一旦この点灯指示設定処理を終了する。一方、自信度が所定値以上すなわちナビゲーション制御回路31における車両の現在位置の検出精度が高くナビゲーション制御回路31から入力した信号の表す道路形状が実際の車両の前方の道路形状を的確に表していると判定した場合は、ステップ316〜320からなる処理を実行して、進路方向データCDが表す側のフラグLNF又はRNFを値“1”に設定して補助ランプ12又は13の点灯を指示する。
【0022】
上述のようにフラグLNF又はRNFが設定されると、ランプ制御回路20は、図2のステップ114又は120における判定のもとに、補助ランプ12又は13の点灯制御を実行する。進行方向データCDが左を表す値に設定されていて、ステップ316における判定に基づきステップ318にて左の補助ランプ12の点灯を指示するフラグLNFが値“1”に設定された場合、ランプ制御回路20は、次にステップ114を実行したとき「YES」と判定してステップ116にて左の補助ランプ12を点灯させる。一方、進行方向データCDが右を表す値に設定されていて、ステップ316における判定に基づきステップ320にて右の補助ランプ13の点灯を指示するフラグRNFが値“1”に設定された場合は、次にステップ120を実行したときに「YES」と判定してステップ122にて右の補助ランプ12を点灯させる。
【0023】
なお、ステップ116,122における各補助ランプ12,13の点灯の際には、舵角センサ23から入力された操舵角に応じて各補助ランプ12,13の照射方向を決定し制御するようにしている。したがって、上記ステップ108〜124からなる循環処理中、フラグLNF又はRNFが値“1”に設定されている間、これらステップ116又は122の繰り返し実行により、各補助ランプ12,13は操舵角に応じて照射方向を随時制御されながら点灯し続けることになる。
【0024】
上記ステップ310におけるフラグCFの設定により、ランプ制御回路20は、次回以降の点灯指示設定処理の実行の際、ステップ302における「YES」との判定のもとにプログラムをステップ322へ進めるようになる。以後、ランプ制御回路20は、この点灯指示設定処理を実行する毎にステップ322〜328の判定処理を繰り返し実行して、車両が進路方向変更点P4、曲路終了点P2,P5、交差点終了点P7、又は合流終了点P9に差し掛かるのを待つ。
【0025】
上記繰り返し実行中、図9,10に示したように車両が進路方向変更点P4に差し掛かった場合(地点X9)、ランプ制御回路20は、ステップ322における「YES」との判定のもとに、ステップ330にて進路方向データCDを左又は右を表す値に切り換え設定する。そして、自信度が所定値以上であることを条件に、前記ステップ318又は320にて同切り換え設定された側のフラグLNF又はRNFを値“1”に設定し、同設定に基づき前記図2のステップ116又は122にて補助ランプ12又は13を点灯させる。
【0026】
なお、車両が上記各点P1,P3,P4,P6,P8に差し掛かった時点で自信度が低くて上記ステップ316における判定に基づきフラグLNF又はRNFの設定が実行されなかった場合においても、フラグCFが値“1”である間ランプ制御回路20はステップ316〜320からなる処理を繰り返し実行するようにしているため、その後に自信度が高くなればその時点でそのときの進路方向データの表す方向に基づきフラグLNF又はRNFが値“1”に設定されるようになっている。
【0027】
上記ステップ322〜328の判定処理の繰り返し実行中、車両が曲路終了点P2,P5、交差点終了点P7、又は合流終了点P9に差し掛かると(地点X4,X12,X17,X22)、ランプ制御回路20は、ステップ324〜328のうちのいずれかにおける「YES」との判定のもとにプログラムをステップ332以降へ進めて、ステップ332にてフラグCFを再び補助ランプ12,13の消灯を許容する値“0”に設定するとともに、ステップ334にて車両の進路方向を表すデータCDを中立方向を表す値に設定する。
【0028】
上述のように、車両の走行中、図4に示した点灯指示設定処理が繰り返し実行されることにより、フラグCF,LNF,RNF及びデータCDの値は車両前方の道路の形状に応じてそれぞれ適宜設定されることになる。車両が曲路開始点P1,P3、旋回予定交差点P6、又は合流点P8に差し掛かると(地点X2,X7,X16,X20)、フラグCFは補助ランプ12,13の点灯を許容する値“1”に設定され、進路方向データCDは左又は右を表す値に設定される。このフラグCFの設定後、車両が進路方向変更点P4に差し掛かかると(地点X9)、進路方向データCDは再び左又は右を表す値に切り換え設定される。そして、フラグCFが値“1”であるとき、自信度が所定値以上であれば、進路方向データCDの表す側のフラグLNF又はRNFが値“1”に設定され、同フラグLNF,RNFの設定に基づき、補助ランプ12,13が点灯制御される。また、車両が曲路終了点P2,P5、交差点終了点P7、又は合流終了点P9に差し掛かると(地点X4,X12,X17,X22)、フラグCFは補助ランプ12,13の消灯を許容する値“0”に設定され、進路方向データCDは中立方向を表す値に設定される。
【0029】
次に、図3の204,206の点灯指示解除処理について、図5を参照して詳細に説明する。ランプ制御回路20は、ステップ400にて左(右)の点灯指示解除処理の実行を開始すると、まずステップ402にて、左(右)の補助ランプ12(13)のフラグL(R)NFが値“1”に設定されているか否かを判定する。このときフラグL(R)NFが値“0”であれば、ランプ制御回路20はステップ404以降の処理を実行することなくステップ434にてこの点灯指示解除処理を一旦終了する。一方、このとき前記図4のステップ318(320)の処理によりフラグL(R)NFが値“1”に設定されていれば、ランプ制御回路20は「YES」と判定してプログラムをステップ404以降へ進める。
【0030】
ステップ404〜408は、左(右)の補助ランプ12(13)を消灯すべきか否かを判定する処理である。このときランプ制御回路20は、フラグCFが値“1”に設定されていて、かつデータCDが表す車両の進路方向が左(右)であれば、左(右)の補助ランプ12(13)を消灯すべきではないと判定して、ステップ404,406におけるそれぞれ「YES」及び「NO」との判定のもとに、ステップ410にて後述するフラグL(R)TFを値“0”に設定した上で、ステップ434にてこの点灯指示解除処理を一旦終了する。また、フラグCFが値“0”に設定されているか、又はデータCDが表す車両の進路方向が右(左)であった場合においても、車両が左(右)に操舵されていることが舵角センサ23により検出されれば、左(右)の補助ランプ12(13)を消灯すべきではないと判定して、ステップ408における「YES」との判定のもとに、上記同様にプログラムをステップ410以降へ進めてこの点灯指示解除処理を一旦終了する。
【0031】
一方、上記ステップ400〜410,434からなる処理の繰り返し実行中、前記図4のステップ332の実行によりフラグCFが補助ランプ12,13の消灯を許容する値“0”に設定されるか、又は前記ステップ330の実行によりデータCDの値が切り換え設定されて同データCDにより表される車両の進路方向が左(右)の補助ランプ12(13)と反対の方向すなわち右(左)となるかした場合であって、かつ、車両が左(右)に操舵されていないことが舵角センサ23により検出された場合は、左(右)の補助ランプ12(13)を消灯すべきであると判定して、ステップ408における「NO」との判定のもとに、プログラムをステップ412以降へ進めて補助ランプ12(13)の消灯時間の計測を開始する。
【0032】
この場合、ランプ制御回路20は、まずステップ412にてフラグL(R)TFが値“1”であるか否かを判定するが、最初、前記図2のステップ102の初期設定によりフラグL(R)TFは値“0”に設定されているため、「NO」との判定のもとにプログラムはステップ414へ進められる。ステップ414においては、図示しないメモリに記憶した舵角センサ23の検出履歴に基づき、車両がそれまでに実際に左(右)に操舵されていたか否かを判定する。このとき「YES」と判定した場合は、ステップ416にて消灯時間L(R)Tを所定の値t1に設定する。一方このとき「NO」と判定した場合は、ナビゲーション制御回路31から入力した情報に誤りがあった可能性が高いと考えられるため、ステップ418にて消灯時間L(R)Tを値t1より小さい所定の値t2に設定する。これらいずれかの消灯時間L(R)Tの設定後、ランプ制御回路20は、ステップ420にて左(右)解除タイマ20a(20b)をリセットスタートして計時を開始し、ステップ422にてフラグL(R)TFを左(右)の補助ランプ12(13)の消灯時間を計測中であることを表す値“1”に設定する。
【0033】
ステップ424においては、自信度の判定を行う。このとき自信度が所定値以上であれば、「YES」との判定のもとにプログラムをステップ426以降へ進める。ステップ426においては、上記ステップ420にてリセットスタートした左(右)解除タイマ20a(20b)が消灯時間L(R)Tに達したか否かを判定する。このとき左(右)解除タイマ20a(20b)による計時時間が消灯時間L(R)Tに達していなければ、「NO」との判定のもとにステップ434にてこの左(右)点灯指示解除処理を一旦終了する。
【0034】
上記ステップ420におけるフラグL(R)TFの設定により、この左(右)点灯指示解除処理の次回以降の実行時には、ステップ412における「YES」との判定のもとに上記ステップ414〜422の処理が回避されて、左(右)解除タイマ20a(20b)による計時を継続させながら、ステップ400〜408,412,424,426,434の処理が繰り返し実行されることになる。同繰り返し実行中、仮に自信度が所定値未満となった場合は、ステップ424における「NO」との判定のもとにステップ428にて消灯時間L(R)Tを値t2よりさらに小さい所定の値t3に設定する。また、車両が左(右)に操舵された場合は、ステップ408における「YES」との判定のもとにステップ410にてフラグL(R)TFを再び値“0”に設定し、その操舵が戻されたときに再びステップ412以降の処理を実行して改めて計時をやり直すようにしている。
【0035】
上記繰り返し実行中、左(右)解除タイマ20a(20b)による計時時間が消灯時間L(R)Tに達すると(地点X5,X10,X13,X18,X23)、ランプ制御回路20は、ステップ430にてフラグL(R)NFを値“0”に設定して左(右)の補助ランプ12(13)の点灯指示を解除し、ステップ432にてフラグL(R)TFを値“0”に戻した上で、ステップ434にてこの左(右)点灯指示解除処理を一旦終了する。そして、このフラグL(R)NFの設定に基づき、ランプ制御回路20は、次に図2のステップ114(120)を実行したとき「NO」と判定し、フラグL(R)SFが値“0”であることを条件に、ステップ118にて左(右)の補助ランプ12(13)を消灯させる。
【0036】
最後に、図2のステップ112の操舵連動フラグ設定処理について説明する。同処理は上記ステップ110のナビゲーション連動フラグ設定処理と同様にステップ108〜124からなる循環処理中に繰り返し実行されるものであり、図6に示すように、車両の操舵方向に応じて各フラグLSF,RSFの値を設定する処理である。
【0037】
ランプ制御回路20は、ステップ500にてこの操舵連動フラグ設定処理を実行する毎に、ステップ502にて、舵角センサ23による検出に基づき車両の操舵方向を判定する。このとき車両が左に操舵されていた場合は、ステップ504にて、フラグLSFを値“1”に設定して左の補助ランプ12の点灯を指示するとともに、フラグRSFを値“0”に設定して右の補助ランプ13の点灯指示を解除する。このとき車両がいずれの方向にも操舵されていなかった場合は、ステップ506にて、フラグLSF,RSFを共に値“0”に設定して左右の補助ランプ12,13の点灯指示をそれぞれ解除する。このとき車両が右に操舵されていた場合は、ステップ508にて、フラグRSFを値“1”に設定して右の補助ランプ13の点灯を指示するとともに、フラグLSFを値“0”に設定して左の補助ランプ12の点灯指示を解除する。
【0038】
上述のようにフラグLSF又はRSFが設定されると、ランプ制御回路20は、図2のステップ115又は121における判定のもとに、補助ランプ12又は13の点灯及び消灯制御を実行する。この場合、左右の補助ランプ12,13は、フラグLNF,RNF及びフラグLSF,RSFのうちの少なくともいずれか一方が値“1”であれば点灯させ、フラグLNF,RNF及びフラグLSF,RSFの両方が値“0”であるときのみ消灯させるようにしている。すなわち、フラグLSFが値“1”に設定された場合、ランプ制御回路20は、次にステップ115を実行したとき「YES」と判定してステップ116にて左の補助ランプ12を点灯させる。一方、フラグRNFが値“1”に設定された場合は、次にステップ121を実行したときに「YES」と判定してステップ122にて右の補助ランプ12を点灯させる。フラグLSFが値“0”に設定された場合、ランプ制御回路20は、フラグLNFが値“0”であれば、ステップ115における「NO」との判定のもとにステップ118にて左の補助ランプ12を消灯させる。一方、フラグRSFが値“0”に設定された場合は、フラグRNFが値“0”であれば、ステップ121における「NO」との判定のもとにステップ124にて右の補助ランプ12を消灯させる。
【0039】
なお、上記ステップ108〜124からなる処理の繰り返し実行中に点灯スイッチ21がオフ操作された場合、ランプ制御回路20は、ステップ108における「NO」との判定のもとに、ステップ126にてヘッドライト10の各ランプ11〜13を消灯した上でプログラムをステップ102へ戻す。そして、再びステップ104の判定処理を繰り返し実行して点灯スイッチ21がオン操作されるのを待つ。
【0040】
上述のように、上記実施形態においては、ナビゲーション制御回路31によって車両の現在位置が地図データベース32に記憶した道路地図上にて特定されるようになっており、ランプ制御回路20が、同特定された地図上の車両の現在位置に基づき車両の前方の道路形状に応じて各補助ランプ12,13の点灯及び消灯を制御するようになっている。したがって、路車間通信設備のない道路上においても各補助ランプ12,13の点灯及び消灯を適切に制御することができるため、車両の走行中、常に、補助ランプ12,13の点灯及び消灯を車両前方の道路形状に応じて前もって適切に制御して車両の進行方向を的確に照射し運転者の視野を良好に確保することができる。
【0041】
また、上記場合において、各補助ランプ12,13は照射方向を左右に変化させられるように構成されており、ランプ制御回路20は、各補助ランプ12,13の点灯時、車両の操舵角に応じて同各補助ランプ12,13の照射方向を制御するようにしている。これにより、車両が操舵されているとき同操舵の角度に応じて各補助ランプ12,13の照射方向が制御されることになるため、実際の操舵角に合わせてより的確に車両の進行方向を照射して運転者の視野を良好に確保することができるようになっている。
【0042】
また、車両が操舵されている場合には、図2のステップ112の操舵連動フラグ設定処理によりフラグLSF,RSFが値“1”に設定されて、ナビゲーション制御回路31からの入力信号に関わらず操舵方向側の補助ランプ12,13が点灯制御されるようになっている。これにより、車両が操舵されているとき確実に車両の操舵方向側の補助ランプ12,13が点灯することになるので、ナビゲーション制御回路31により特定された地図上の車両の現在位置と実際の車両の走行路との間に誤差があった場合などにおいても実際の操舵角に合わせて車両の進行方向が確実に照射されることになり、運転者の視野を良好に確保することができるようになる。
【0043】
また、各補助ランプ12,13の点灯中には、図5のステップ404〜408の判定処理の実行により、ナビゲーション制御回路31により特定された車両の地図上の現在位置及び車両の操舵角に応じて上記点灯中の各補助ランプ12,13を消灯すべきか否か判定するようにしている。したがって、ナビゲーション制御回路31により特定された車両の地図上の現在位置と実際の車両の走行路との間に誤差があった場合などにおいても実際の操舵角に合わせて車両の進行方向を確実に照射するようになっており、運転者にとって違和感無く補助ランプ12,13を消灯することができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用灯具の配光制御システムの全体概略図である。
【図2】図1のランプ制御回路にて実行されるプログラムを示すフローチャートである。
【図3】図2のナビゲーション連動フラグ設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】図3の点灯指示設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3の左(右)点灯指示解除処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図2の操舵連動フラグ設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】車両が曲路を通過する場合の配光制御を示す説明図である。
【図8】前記車両が曲路を通過する場合の各フラグ及びデータの設定を示すタイムチャートである。
【図9】車両が連続曲路を通過する場合の配光制御を示す説明図である。
【図10】前記車両が連続曲路を通過する場合の各フラグ及びデータの設定を示すタイムチャートである。
【図11】車両が交差点を旋回する場合の配光制御を示す説明図である。
【図12】前記車両が交差点を旋回する場合の各フラグ及びデータの設定を示すタイムチャートである。
【図13】車両が高速道路などに合流する場合の配光制御を示す説明図である。
【図14】前記車両が高速道路などに合流する場合の各フラグ及びデータの設定を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10…ヘッドライト、11…主ランプ、12…左補助ランプ、13…右補助ランプ、20…ランプ制御回路、30…ナビゲーションシステム、31…ナビゲーション制御回路、32…地図データベース。
Claims (4)
- 車両の前方を照射する主ランプと該主ランプによる照射に加えて車両の左右前方をそれぞれ照射する一対の補助ランプとからなる車両用灯具の配光を制御する配光制御システムにおいて、
道路地図を記憶した地図データベースと、
車両の現在位置を前記地図データベースに記憶されている道路地図上にて特定する車両位置特定手段と、
該車両位置特定手段により特定された道路地図上の車両の現在位置が同道路地図上の曲路開始点の所定距離手前に達したとき前記各補助ランプを点灯し、該車両の現在位置が前記道路地図上の曲路終了点の所定距離手前に達し、かつ、同車両が該曲路の進路方向に操舵されていないことが検出された場合は、前記各補助ランプを所定時間後に消灯するランプ制御手段とを設けたことを特徴とする車両用灯具の配置配光制御システム。 - 前記請求項1に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
前記ランプ制御手段が、該車両の現在位置が前記道路地図上の曲路終了点の所定距離手前に達する前に同車両が該曲路の進路方向に操舵されていなかったことが検出された場合は、前記各補助ランプを前記所定時間よりも短い第2の所定時間後に消灯することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。 - 前記請求項1又は2に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
前記各補助ランプがそれぞれ照射方向可変であり、
前記ランプ制御手段が、点灯中の前記各補助ランプの照射方向を車両の操舵角に応じて制御することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。 - 前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、前記ランプ制御手段が、前記車両の操舵角が所定角以上のとき前記車両位置特定手段により特定された車両の道路地図上の現在位置に拘わらず同車両の操舵方向側の補助ランプを点灯させることを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
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