JP4131279B2 - 合奏パラメータ表示装置 - Google Patents
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Description
このような楽器の操作に不慣れな人たちが合奏を行なう場合には、各演奏者による演奏のズレが問題となる。
従来より、手本演奏と演奏者による演奏とのズレを表示する装置として、楽譜上にテンポズレを表示する演奏支援装置(特許文献2)や、手本演奏の発音イベントに応じた表示図形とユーザ演奏の発音イベントに応じた表示図形とを互いに識別可能な表示態様で同時に画面上に表示するようにした演奏表示装置(特許文献3)が提案されている。
上記特許文献2及び特許文献3の発明は、楽譜データや手本演奏(デモ演奏)とのズレ量を表示するもので、個々の演奏者が演奏の上達のために用いるものであった。そして、ファシリテータなどの人間の演奏とのズレ量を表示できるものではなかった。また、特許文献2及び特許文献3の発明は、細かな音符単位のズレ(タイミングのズレ)を表示するものであり、楽器の操作に不慣れな者にとってはどのようにしてズレ量を補正して演奏すればよいか判断しにくいものであった。
そこで、本発明者らは、楽器の操作に不慣れな人であっても、自分の演奏とファシリテータの演奏とのズレ量を容易に把握することができる合奏システムを提案している(特願2005−281059号)。
しかしながら、個人別に表示するだけで、全員の合奏の一致度は評価されず、表示されることがない。演奏者は、合奏を一致させるための手掛かりを表示から得ることができない。
また、上記特許文献4に記載されたものは、メロディとリズムの2つを評価、採点しているが、メロディとリズムはそれぞれ独立して評価されるものであり、評価結果の表示方法は特に開示されていない。
また、上記特許文献5に記載されたものは、採点は個人別に評価、表示されるので、二人で演奏を合わせる手掛かりにはならない。
また、本発明の他の合奏パラメータ表示装置は、複数の演奏者の操作により演奏データを生成する複数の演奏端末と、該複数の演奏端末からの演奏データに基づいて楽音の発生を制御する制御装置とを有する合奏システムにおける合奏パラメータ表示装置であって、前記複数の演奏端末からの演奏データに基づいて演奏端末ごとに複数種類の演奏パラメータを取得する演奏パラメータ取得手段と、前記演奏パラメータ取得手段により取得した演奏端末ごとの複数種類の演奏パラメータについて、基準となる演奏パラメータとのズレ量を検出する差分検出手段と、前記差分検出手段により検出された複数種類の演奏パラメータについての基準となる演奏パラメータとのズレ量に基づいて、前記複数種類の演奏パラメータのうちの3個の演奏パラメータをX軸、Y軸及びZ軸に割り当てた3次元空間上に、演奏端末ごとに、前記3個の演奏パラメータと基準となる演奏パラメータとのズレ量を表現する表示画面を表示する合奏パラメータ表示手段とを有するものである。
さらに、前記基準となる演奏パラメータは、ファシリテータの演奏パラメータ、複数の演奏端末の演奏パラメータの平均値、あらかじめ設定された演奏パラメータ、又は、前記ファシリテータの演奏パラメータ、前記複数の演奏端末の演奏パラメータの平均値もしくは前記あらかじめ設定された演奏パラメータそれぞれの時間的な変化量とされているものである。
さらにまた、前記演奏パラメータは、前記演奏者が行う操作のうち、操作の時間と操作の強さに関するパラメータとされているものである。
さらにまた、前記合奏パラメータ表示手段は、前記2個又は3個の演奏パラメータの所定期間のズレ量の軌跡を表現する表示画面を表示するもの、前記2個又は3個の演奏パラメータのズレ量を図形の大きさに対応させて表示するもの、又は、複数の演奏パラメータのズレ量を複数の部分で構成されるひとつの図形の各部分に対応させて表示するものとされている。
さらにまた、前記合奏パラメータ表示手段は、演奏端末ごとに表示色又は表示線の種類を変更して表示するものとされている。
したがって、演奏者は該表示結果を見ながら演奏することで、容易に自己の演奏を修正することができ、合奏の一致度を上げることができる。
コントローラ1は、例えばパーソナルコンピュータにより構成され、このパーソナルコンピュータに搭載されたソフトウェアによって各演奏端末2の制御及びデータの収集を行う。コントローラ1は複数パートからなる楽曲データを記憶している。これらのパートは、1又は複数のメロディパート、リズムパート、伴奏パート等からなっている。コントローラ1は、各パート(又は複数のパート)の発音データをそれぞれの演奏端末2に送信する通信部を備えている。
なお、演奏端末2が音源を内蔵する必要はなく、独立した音源をコントローラ1に接続してもよい。この場合、コントローラ1に接続する音源の数は1つであってもよいし、演奏端末2と同じ数であってもよい。演奏端末2と同じ数の音源を接続する現合、コントローラ1はそれぞれの音源と演奏端末2を対応付けて楽曲データの各パートを割り当てるようにすればよい。
これにより、各使用者(生徒)は指一本で鍵盤を押すという容易な操作で演奏を行うことができ、各使用者(生徒)がファシリテータに合わせてテンポをとることで、複数人で楽しみながら合奏を行うことができる。
図2は、前記コントローラ1の構成を示すブロック図である。この図に示すように、コントローラ1は、通信部11、制御部12、HDD13、RAM14、操作部15及び表示部16を備えている。制御部12には通信部11、HDD13、RAM14、操作部15及び表示部16が接続されている。
通信部11は、演奏端末2と通信を行う回路部であり、USBインターフェースを有している。このUSBインターフェースには、MIDIインターフェースボックス3が接続され、通信部11はこのMIDIインターフェースボックス3及びMIDIケーブルを介して6台の演奏端末2と通信する。
HDD13は、コントローラ1の動作用プログラムや、複数パートからなる楽曲データを記憶している。
操作部15は、使用者(主にファシリテータ)がこの合奏システムの動作指示を行うためのものである。ファシリテータは、操作部15を操作し、例えば演奏する曲の楽曲データを指定したり、各演奏端末2の演奏パートを割り当てたりする。
表示部16は、所謂ディスプレイ(モニタ)であり、ファシリテータや各使用者はこの表示部16を見ながら演奏操作を行う。全員が表示内容を容易に見ることができるように、表示部16として大型の外部ディスプレイを使用することができる。
通信部21は、MIDIインターフェース回路であり、前記MIDIインターフェースボックス3を介して前記コントローラ1と通信する。
制御部22は、この演奏端末2を統括的に制御する制御部である。
鍵盤23は、例えば61鍵や88鍵の鍵数を有し、5〜7オクターブの音域の演奏が可能な鍵盤であるが、この合奏システムでは個々の鍵を区別せずにオン/オフ及び打鍵強さ(ベロシティ)のデータのみ用いる。すなわち各鍵には、オン/オフを検出するセンサと打鍵の強さを検出するセンサが内蔵されており、鍵盤23は各鍵の操作態様(どの鍵がどのような強さで打鍵されたか等)に応じた操作信号を制御部22に出力する。制御部22は、入力された操作信号に基づいてその演奏端末2の演奏データを作成し、通信部21を介してコントローラ1に送信する。具体的には、鍵盤が押されたときにノートオンメッセージが作成されて送信され、鍵盤が離されたときにノートオフメッセージが作成されて送信される。
音源24は、前記コントローラ1から制御部22を介して供給される音源制御データに応じて楽音波形を生成するものであり、生成された楽音信号はスピーカ25から放音される。
なお、上述したように、音源とスピーカは演奏端末2に内蔵していなくともよい。音源とスピーカをコントローラ1に接続し、演奏端末2と異なる場所から楽音が発音されるようにしてもよい。各演奏端末2と同じ数の音源をコントローラ1に接続してもよいが、単一の音源を用いてもよい。
合奏を開始するにあたり、使用者(ファシリテータ)は、まず、演奏曲の演奏パートを接続されている複数の演奏端末2に割り当てるパート割り当て処理を実行する。
図4は、パート割り当て処理の流れを示すフローチャートである。
使用者(ファシリテータ)は、コントローラ1の操作部15などを用いて演奏する楽曲データを選択する(ステップS1)。
楽曲データは例えばSMF(Standard MIDI File)などのシーケンスデータであり、コントローラ1のHDD13に記憶されている。
図5の(a)は楽曲データの一例を示す図である。この図に示すように、楽曲データは、複数の演奏パートからなり、各演奏パートを識別する識別情報と、各演奏パートの演奏情報(シーケンスデータ)を含んでいる。演奏情報には、各イベント間の時間間隔を表す時間情報(デルタタイム)とイベント情報(MIDIイベントなど)の組みがイベントの発生順に含まれている。
図6の(a)はメイン操作ウィンドウの一例を示す図である。この図に示すように、メイン操作ウィンドウ41には、演奏曲名42、その曲に含まれる全小節数43、接続されている演奏端末に演奏パートを割り当てるために用いられる演奏パート割り当て領域44、演奏の開始、終了、一時停止などを制御するための演奏コントロールボタン45、及び、1小節内の拍打数を設定する拍打数設定用ボタン46などが表示されている。
図5の(b)は、演奏パート割り当てテーブルの一例を示す図である。ここで、MIDIポートはMIDIインターフェースボックス3のポート番号を示しており、各演奏端末2はその接続されているMIDIポートで識別されている。
この図に示す例では、演奏パート1にはMIDIポート0(ファシリテータ用演奏端末、図1においては演奏端末2A)が割り当てられ、演奏パート2(ピアノ1)にはMIDIポート1(演奏端末2B)が割り当てられている。以下同様に、演奏パート3(ピアノ2)にはMIDIポート2(演奏端末2C)、演奏パート4(ストリングス)にはMIDIポート3(演奏端末2D)、演奏パート5(ブラス)にはMIDIポート4(演奏端末2E)、演奏パート6(ドラム)にはMIDIポート5(演奏端末2F)が割り当てられている。
ファシリテータは、表示されている演奏パート割り当てを変更する場合には、演奏パート割り当て領域44に表示されているラジオボタンを用いて割り当ての変更を行う(ステップS2)。割り当ての変更があったときには、これに応じて前記RAM14中に記憶されている演奏パート割り当てテーブルが変更される。
なお、同じ演奏パートを複数の演奏端末に割り当てることもできるし、ファシリテータに複数の演奏パートを割り当てることも可能である。
図示するように、合奏ウィンドウ47の上部には、前述した演奏曲名42、演奏曲に含まれる全小節数43、及び、演奏コントロールボタン45が表示されている。
また、中央左側には拍打位置表示領域48が設けられている。この領域において、左側には各演奏パート名が表示され、その右側に、それぞれのパートにおける現在演奏中の小節番号、小節内の拍数、打鍵タイミング及び現在何拍目であるかが識別可能に表示される。この例では、1小節内に4拍、拍打数が2とされており、打鍵タイミングは四角で囲まれた数字(拍数)で示されている。また、現在の拍数は、他の拍数よりも大きな数字(この例では、2拍目)で表示されており、使用者が打鍵するごとに現在の拍数は順次推移していく。使用者は、この表示を見ながら鍵盤23を押すことにより演奏を進めていく。
さらに、合奏ウィンドウ47の中央右側には、複数の演奏パラメータ(テンポ、リズム、ダイナミクス又はスタッカートやテヌートなどの演奏記号)について、基準値(ファシリテータの演奏、使用者の平均値又は楽曲に設定された値)とのズレの度合いを示す表示を行う合奏パラメータ表示領域49が設けられている。
ここで、演奏パラメータとは、演奏者が行う演奏操作のうち、時間や強さに関するパラメータである。また、ダイナミクスとは音の強さのことであり、音量だけではなく音色も変化する。本実施の形態では、ダイナミクスは演奏操作(打鍵)の強さ又は速度として入力される。
さらに、演奏パラメータの値そのものではなく、該演奏パラメータの時間的な変化量を算出し、この変化量に関する基準値とのズレを表示してもよい。このようにすれば、例えば、だんだん速くなるテンポやだんだん強くなるダイナミクスに対して、一定の変化量で演奏者が演奏できているかが表示、確認できる。
演奏準備段階では、この合奏パラメータ表示領域49には何の表示もなされていないが、演奏が開始されると、後述するように、この領域には、各演奏者の複数の演奏パラメータについて、基準値からのズレが2次元平面上に図形的に表示されることとなる。図6の(b)にはその一例が記載されている。
図7は、前記演奏端末2において、鍵盤23が操作されたときに実行される処理の流れを示すフローチャートである。
使用者が演奏端末2の鍵盤23を指で押すと(ステップS11)、その操作信号が鍵盤23から制御部22へ送られ、制御部22はノートオンメッセージをコントローラ1に送信する(ステップS12)。前述のように、このノートオンメッセージには打鍵の強さを示すベロシティ(Velocity)情報が含まれている。
また、使用者が鍵盤23を元に戻す(指を離す)と(ステップS13)、鍵盤23からその操作信号が制御部22へ送られ、制御部22はノートオフメッセージをコントローラ1に送信する(ステップS14)。
コントローラ1は、前記演奏端末2からノートオンメッセージ又はノートオフメッセージを受信すると(ステップS21)、受信したメッセージの種類(ノートオン又はノートオフ)及び内容(ベロシティ情報)とその受信タイミング(時刻)を各演奏端末ごとに前記RAM14中に記憶する(ステップS22)。後述するように、この情報を用いて各演奏端末2の演奏パラメータ(テンポ、リズム、ダイナミクス等)を取得することができる。
そして、受信したメッセージがノートオンメッセージであるときは(ステップS23がYES)、そのメッセージを送信した演奏端末2に割り当てられている演奏パートの演奏情報の中から、その打鍵により発音すべき長さ分の演奏情報を読み出す(ステップS24)。例えば、前述のように、4/4拍子で拍打数が2の場合には2拍分の演奏情報、拍打数が4のときは1拍分の演奏情報を読み出す(ステップS24)。
すなわち、前記ステップS24で読み出した演奏情報に含まれている先頭の拍の楽音を発生するためのMIDIイベントに基づいて、その発音を指示する音源制御データ(発音指示データ)を生成し、演奏端末2に送信する。このとき、その発音指示データには、そのMIDIイベントにもともと含まれていたベロシティ情報を、演奏端末2から受信したノートオンメッセージ含まれていたベロシティ情報に応じて修正したベロシティ情報が含まれるようにする。これにより、使用者が鍵盤を押した強さに応じた発音強度で楽音を発生させることができる。また、プログラムチェンジやコントロールチェンジ、ピッチベンドなどのMIDIイベントが含まれていたときには、これらに対応した、音色を選択する音源制御データ、音量やパンポットを制御する音源制御データ、音程を変化させる音源制御データなどの音源制御データを生成して、演奏端末2に送信する。
前述のように、これらの音源制御データは、演奏端末2の制御部22により音源24に供給され、対応する楽音がスピーカ25から放音されることとなる。
次に、前記ステップS22で記憶した情報を用いて先行するノートオンメッセージを受信してからこのノートオフメッセージを受信するまでの経過時間を計測し(ステップS27)、該計測した経過時間に基づいてその演奏端末の使用者による演奏のテンポを算出し、設定する(ステップS28)。
このテンポは、計測した1回のノートオンからノートオフまでの経過時間(ゲートタイム)から単純に決定してもよいが、複数回(直近から数回前)の打鍵について、ゲートタイムの移動平均を算出し、これに時間による重み付けを行って決定してもよい。直近の打鍵について最も重み付けを大きくし、過去の打鍵になるほど重み付けを小さくする。このようにテンポを決定することで、ある打鍵の時のみゲートタイムが大きく変化したとしても、突然にテンポが変化することなく、曲の流れに応じて違和感なくテンポ変化を行うことができる。
このように、各使用者が鍵盤を1回押す毎に上記の処理が繰り返され、鍵盤の打鍵に応じて、設定されている拍打数に応じた長さの演奏情報の演奏を、その打鍵の強さに応じた音量とその打鍵に応じたテンポで行うことができる。
また、上記のようにしてゲートタイムの移動平均によりテンポを決定することで、以下のような演奏表現を実現することもできる。例えば、ある打鍵の時のみ短くポンと押された場合、その拍分の各音の音長を短くし、一方でゆったりと押された場合その拍分の各音の音長を長くする。これにより、テンポは大きく変化しないが各音の歯切れをよくする演奏表現(スタッカート)を実現したり、テンポを大きく変化させずに音の長さを保つ演奏表現(テヌート)を実現したりすることができる。
なお、上記においては、いずれの鍵盤を打鍵したとしてもノートオンメッセージ、ノートオフメッセージがコントローラ1に送信されるものとしたが、スタッカートやテヌートが効く鍵盤と効かない鍵盤を分けてもよい。コントローラ1は、特定の鍵盤からのノートオン/ノートオフメッセージが入力された場合のみ、テンポを保ちながら音長を変化させるようにすればよい。
前述のように、各演奏端末2からノートオン/ノートオフメッセージを受信したときに、コントローラ1では、そのメッセージの種類と受信タイミングと内容(ベロシティ情報)を記憶している(図8のステップS22)。そこで、該記憶されている情報に基づいて、演奏端末ごとに、その演奏パラメータを取得する(ステップS31)。例えば、ノートオンメッセージの受信回数(打鍵数)からリズムに関する情報が取得でき、ベロシティ情報からダイナミクスに関する情報が取得できる。また、前述のように、前記図8のステップS28で算出したテンポの情報と、直近の打鍵のゲートタイムからスタッカート演奏又はテヌート演奏に関する情報が取得できる。このようにして、ステップS31において、演奏端末(生徒)ごとに、複数種類の演奏パラメータを取得する。
次に、該複数種類の演奏パラメータそれぞれについて、所定期間(例えば、現在から数拍分前まで)の演奏パラメータの移動平均を算出する(ステップS32)。
そして、算出した各演奏パラメータ(移動平均値)を基準となる演奏パラメータと比較し、ズレ量を算出する(ステップS33)。ここで、基準となる演奏パラメータは、ファシリテータの演奏端末の演奏パラメータ(移動平均値)であってもよいし、あるいは、複数の演奏者の演奏端末についての演奏パラメータ(移動平均値)の平均値であってもよい。又は、演奏曲にあらかじめ設定された演奏パラメータでもよい。ここでは、ファシリテータの演奏パラメータを基準値とする。
さらに、算出したズレ量を所定期間の演奏履歴を表す軌跡として表示する場合には、前記ステップS33で算出したズレ量のうち現在から所定期間前までのものを、評価する部分(軌跡として表示する部分)として選択する(ステップS34)。
そして、ステップS35において、各演奏端末について、複数種類の演奏パラメータのズレ量を2次元平面上に表示する。例えば、X軸をリズムのズレ(ノートオンメッセージの受信タイミングの差又は打鍵数の差)とし、Y軸をダイナミクスのズレ(ベロシティ情報の大きさの差で)とする2次元平面上に、そのユーザの演奏パラメータをポイントし、所定期間の演奏パラメータの履歴の軌跡を表示する。このとき、各演奏端末ごとに表示色を変えることなどによってその表示態様を変えることにより、複数の演奏端末を区別することができる。
以下、前記ステップS31に戻り、上述した処理を繰り返す。
図10の(a)は、縦軸(Y軸)をダイナミクスのズレ、横軸(X軸)をリズムのズレとして、該2次元平面上に演奏パラメータの基準値とのズレの履歴を表す軌跡を表示するようにしたものである。Aで示す履歴を有する演奏端末は基準値との一致度が高く、Bで示す履歴を有する演奏端末は一致度が低いことを表している。また、Cで示す履歴を有する演奏端末はダイナミクスのズレは小さいが、リズムが進みすぎていることが表されている。このように、この表示形態によれば、各演奏者は、演奏パラメータのズレの方向、基準値に対して、進みすぎているのか/遅れているのか、あるいは、強すぎるのか/弱すぎるのかを一目瞭然に判別することができる。
前記図6の(b)の合奏パラメータ表示領域49には、この方法で各演奏端末のズレの軌跡が異なる色で表示されている例が記載されている。
各使用者(生徒)は、この合奏パラメータ表示領域49の表示をみることにより、自分の演奏における演奏パラメータのズレや他の生徒の演奏パラメータのズレを把握することができ、全員が自分の演奏パラメータの図形が原点付近に位置(収束)することを目指して演奏を修正することにより、全員の演奏の一致度を高めて息の合った演奏を行うことができ、大きな達成感を得ることができる。
なお、複数の演奏端末の演奏パラメータを1つの2次元平面に同時に表示するのではなく、各演奏端末ごとに異なる2次元平面上に演奏パラメータのズレを表示するようにしてもよい。
この図に示す表示形態は、演奏パラメータのズレの大きさを四角形や円といった2次元の図形により表すものである。
図10の(b)に示す例は、縦軸をダイナミクスのズレの絶対値、横軸をリズムのズレの絶対値として、それらのズレ量の絶対値を菱形の対角線の長さに対応させて表している。すなわち、ダイナミクスとリズムのズレがともに大きい場合は大きな菱形となり、ともに小さな場合は小さな菱形となる。そして、ダイナミクスのズレが大きく、リズムのズレが小さいときは縦長の菱形となり、逆の時は、横長の菱形となる。
なお、この場合にも、表示される菱形の色などにより演奏者を区別することができる。また、例えば、菱形の輪郭の表示線の種類を実線で行うか破線で行うかなどにより、演奏者を区別することができる。
菱形に限らず、円や他の四角形などを用いることもできる。
この図に示す例は、顔により表示を行うものであり、2通りの表示の仕方がある。
一つは、前記(b)の場合と同様に、人の顔の高さと横幅をズレの大きさにより変化させる方法である。
他の方法は、複数の演奏端末を顔の構成要素に割り当てて、顔の大きさは変更せずに、各構成要素の位置、大きさ、形や角度などの図形情報を、ズレ量に応じて変化させることにより表示させる方法である。例えば、右の眉の位置を演奏端末A、左の眉の位置を演奏端末B、右目の位置を演奏端末C、左目の位置をD、口の位置を演奏端末Eに割り当て、それらの位置を、各演奏端末のダイナミクスのズレに応じて通常の位置から上下に移動させ、リズムのズレに応じて左右に移動させるようにする。これにより、各演奏者は、顔が最も普通に見えるように自分の演奏を修正することにより、演奏の一致度を高めることができる。
また、表示させる図形は上記顔の図形に限らず、複数の部分で構成される1つの図形であればよい。例えば、前足、後ろ足、胴体、顔、尻尾等で構成される犬の図形、ボンネット、キャビン、トランク、タイヤ等で構成される車の図形等である。これにより、各演奏者は、前記1つの図形を完成させるように自分の演奏を修正することにより、演奏の一致度を高めることができる。
また、上記においては、複数種類の演奏パラメータのうちの2個をX軸及びY軸に割り当てた2次元平面上にズレ量を表示していたが、3個の演奏パラメータを選択し、これらをX軸、Y軸及びZ軸に割り当てた3次元空間上に、該3個の演奏パラメータのズレ量を図形表示するようにしてもよい。例えば、テンポ、ダイナミクス及びリズムをX軸、Y軸及びZ軸とした3次元空間に、演奏者の演奏パラメータの軌跡を表示したり、ズレ量に応じて形が変化する3次元図形(直方体など)を表示する。これにより、演奏者は、自己の演奏における3個の演奏パラメータのズレ量を同時に認識することができ、ズレ量が少なくなるように演奏を修正することができる。
さらに、上記においては、鍵盤の打鍵といった簡単な操作により合奏を行う合奏システムにおける合奏パラメータ表示装置について説明したが、本発明の合奏パラメータ表示装置は、これに限られることはなく、複数の演奏端末を用い、各演奏端末の演奏データから演奏端末それぞれの演奏パラメータを取得することができる合奏システムであれば、同様に適用することができるものである。
Claims (8)
- 複数の演奏者の操作により演奏データを生成する複数の演奏端末と、該複数の演奏端末からの演奏データに基づいて楽音の発生を制御する制御装置とを有する合奏システムにおける合奏パラメータ表示装置であって、
前記複数の演奏端末からの演奏データに基づいて演奏端末ごとに複数種類の演奏パラメータを取得する演奏パラメータ取得手段と、
前記演奏パラメータ取得手段により取得した演奏端末ごとの複数種類の演奏パラメータについて、基準となる演奏パラメータとのズレ量を検出する差分検出手段と、
前記差分検出手段により検出された複数種類の演奏パラメータについての基準となる演奏パラメータとのズレ量に基づいて、前記複数種類の演奏パラメータのうちの2個の演奏パラメータについて、そのうちの一方をX軸とし他方をY軸とする2次元平面上に、演奏端末ごとに、前記2個の演奏パラメータと基準となる演奏パラメータとのズレ量を表現する表示画面を表示する合奏パラメータ表示手段と
を有することを特徴とする合奏パラメータ表示装置。 - 複数の演奏者の操作により演奏データを生成する複数の演奏端末と、該複数の演奏端末からの演奏データに基づいて楽音の発生を制御する制御装置とを有する合奏システムにおける合奏パラメータ表示装置であって、
前記複数の演奏端末からの演奏データに基づいて演奏端末ごとに複数種類の演奏パラメータを取得する演奏パラメータ取得手段と、
前記演奏パラメータ取得手段により取得した演奏端末ごとの複数種類の演奏パラメータについて、基準となる演奏パラメータとのズレ量を検出する差分検出手段と、
前記差分検出手段により検出された複数種類の演奏パラメータについての基準となる演奏パラメータとのズレ量に基づいて、前記複数種類の演奏パラメータのうちの3個の演奏パラメータをX軸、Y軸及びZ軸に割り当てた3次元空間上に、演奏端末ごとに、前記3個の演奏パラメータと基準となる演奏パラメータとのズレ量を表現する表示画面を表示する合奏パラメータ表示手段と
を有することを特徴とする合奏パラメータ表示装置。 - 前記基準となる演奏パラメータは、ファシリテータの演奏パラメータ、複数の演奏端末の演奏パラメータの平均値、あらかじめ設定された演奏パラメータ、又は、前記ファシリテータの演奏パラメータ、前記複数の演奏端末の演奏パラメータの平均値もしくは前記あらかじめ設定された演奏パラメータそれぞれの時間的な変化量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の合奏パラメータ表示装置。
- 前記演奏パラメータは、前記演奏者が行う操作のうち、操作の時間と操作の強さに関するパラメータであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の合奏パラメータ表示装置。
- 前記合奏パラメータ表示手段は、前記2個又は3個の演奏パラメータの所定期間のズレ量の軌跡を表現する表示画面を表示するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の合奏パラメータ表示装置。
- 前記合奏パラメータ表示手段は、前記2個又は3個の演奏パラメータのズレ量を図形の大きさに対応させて表示するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の合奏パラメータ表示装置。
- 前記合奏パラメータ表示手段は、複数の演奏パラメータのズレ量を複数の部分で構成されるひとつの図形の各部分に対応させて表示するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の合奏パラメータ表示装置。
- 前記合奏パラメータ表示手段は、演奏端末ごとに表示色又は表示線の種類を変更して表示するものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の合奏パラメータ表示装置。
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