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JP4133920B2 - 陰電位治療器 - Google Patents
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JP4133920B2 - 陰電位治療器 - Google Patents

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Description

本発明は、陰電位治療器に関する。
人体の近辺に陰電位に保った電極を配置することにより肩凝り等に対する治療効果が得られることが知られている。従来より、種々の陰電位治療器が開発されている。また、陰電位治療効果を有する採暖具も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
陰電位治療器では、人体を大地に対して負の電位に帯電させる必要がある。このために、陰電位発生回路の陰極端子を陰電位治療用の電床(電極)に接続し、陽極端子を接地する必要がある。
商用電源の2本の配電線のうち1本が接地されていることを利用すると、陰電位治療器に接地を設けることなく、陰電位発生回路の陽極端子を容易に接地することができる。それにより、容易かつ安全に陰電位治療を行うことができる。
特開平9−180857号公報
しかしながら、使用者は、陰電位治療器の電源プラグを交流100ボルトの商用電源のコンセントに挿入する際に、コンセントのいずれの電極が活線(非接地側電位線)または非活線(接地側電位線)であるかを考慮しない。そのため、コンセントの挿入方向によっては電床に供給される陰電位に商用電源の交流成分が重畳される場合がある。その場合、陰電位のレベルが大きく変動するため、安定した陰電位治療の妨げとなる。
そこで、電源プラグの2つの電極のうち非活線に接続された電極を検出し、その電極を陰電位発生回路の陽極端子に接続する切替回路を設けた陰電位治療器も提案されている。しかしながら、切替回路を設けることにより構造が複雑となり、低コストおよび小型化の妨げとなる。
また、陰電位治療器では、効果的な陰電位治療をするためには、高いレベルの陰電位を発生する必要がある。そのため、従来の陰電位治療器では、高いレベルの陰電位を発生するために商用電源の交流電圧をトランスを用いて昇圧している。
しかしながら、トランスの漏洩磁界により電磁波が発生する。このような電磁波は、周囲の環境および人体に影響を与えるため、できるだけ電磁波の発生を抑制することが望ましい。
本発明の目的は、使用者による電源プラグの挿入方向にかかわらず陰電位に重畳される交流成分を抑制または低減するとともに、簡単な構成で電磁波の発生を防止しかつ安定したレベルの陰電位を安全かつ確実に供給することができる陰電位治療器を提供することである。
発明に係る陰電位治療器は、第1および第2の電位線、N倍電圧整流回路(Nは2以上の整数)、負荷要素、第1および第2の一方向性導通機能素子、1または複数の定電圧発生素子、電極、第1および第2のスイッチ、ならびに接地検出装置を備え、第1および第2の電位線は、交流電源の接地側電位線および非接地側電位線のうち一方および他方にそれぞれ接続され、N倍電圧整流回路は、第1および第2の電位線に接続され、負極性の電圧を発生して負荷要素の一端に与え、第1の一方向性導通機能素子のアノードは第1の電位線に接続され、第2の一方向性機能素子のアノードは第2の電位線に接続され、第1の一方向性導通機能素子のカソードおよび第2の一方向性導通機能素子のカソードは接続点で互いに接続され、1または複数の定電圧発生素子は、負荷要素の他端と接続点との間に直列に接続され、1または複数の定電圧発生素子により発生される陰電位が電極に付与され、第1のスイッチは、第1の電位線から第1の一方向性導通機能素子を経由して接続点に至る電流経路に設けられ、第2のスイッチは、第2の電位線から第2の一方向性導通機能素子を経由して接続点に至る電流経路に設けられ、第1および第2の一方向性導通機能素子は通常導通状態にあり、接地検出装置は、第1および第2の電位線のうち交流電源の接地側電位線に接続された電位線を検出し、第1の電位線が接地側電位線に接続されている場合に第2のスイッチを遮断状態にし、第2の電位線が接地側電位線に接続されている場合に第1のスイッチを遮断状態にするものである。
本発明に係る陰電位治療器においては、交流電源の接地側電位線および非接地側電位線のうち一方および他方に第1および第2の電位線がそれぞれ接続される。それにより、N倍電圧整流回路により交流電源の交流電圧が整流されるとともにN倍に昇圧され、負荷要素の一端に負極性の電圧が発生される。
第1および第2の電位線のうち一方が交流電源の接地側電位線に接続される場合には、N倍電圧整流回路により発生される負極性の電圧に交流成分が重畳され、第1および第2の電位線の他方が交流電源の接地側電位線に接続される場合には、N倍電圧整流回路により発生される負極性の電圧は一定となる。
また、第1の電位線が交流電源の接地側電位線に接続されている場合には、第1のスイッチが導通状態になり、第2のスイッチが遮断状態になる。それにより、接続点の電位はほぼ接地電位となる。第2の電位線が交流電源の接地側電位線に接続されている場合には、第1のスイッチが遮断状態になり、第2のスイッチが導通状態になる。それにより、接続点の電位はほぼ接地電位となる。
さらに、1または複数の定電圧発生素子により負荷要素の他端と接続点との間が定電圧に保たれ、陰電位が電極に付与される。1または複数の定電圧発生素子によりN倍電圧整流回路により発生される負極性の電圧に交流成分が重畳された場合には、負荷要素により交流成分が吸収される。
したがって、第1および第2の電位線のいずれが交流電源の接地側電位線に接続されるかにかかわらず、陰電位に交流成分が重畳されず、安定した一定のレベルの陰電位が電極に与えられる。
この場合、接続点は常時確実に接地されているで、安全性が確保される。また、接地側電位線に接続された電位線を陰電位発生回路の陽極端子に接続する切替回路が必要ないので、構成が複雑化しない。
さらに、陰電位に重畳される交流成分が確実に除去される。したがって、安定した一定のレベルの陰電位が電極に与えられる。
また、N倍電圧整流回路、第1および第2の一方向性導通機能素子、定電圧発
生素子および負荷要素を用いることにより、トランスを用いることなく、高いレベルの陰電位を得ることができる。したがって、トランスの漏洩磁界による電磁波の発生が抑制される。
また、定電圧発生素子は、定電圧の発生時に内部インピーダンスが極めて低くなるので、電極(治療用電床)に発生した静電気の放電経路、および交流誘導電界により発生する雑音電圧源または治療用陰電位を乱す不用電圧源の短絡路として働く。それにより、静電気による不快な皮膚の刺激を排除することができるとともに、電極を安定した陰電位に保持することができる。したがって、安定かつ効果的な陰電位治療機能が発揮される。
これらの結果、使用者による電源プラグの挿入方向にかかわらず陰電位に重畳される交流成分を抑制するとともに、簡単な構成で商用周波数の電力に基づく低周波の電磁波の発生を防止しかつ安定した一定レベルの陰電位を安全かつ確実に供給することができる。
また、第1および第2のスイッチは、通常は導通状態にあるので、接地検出装置の故障または誤動作により第1および第2のスイッチの切り替えが行われなかった場合でも、第1および第2の電位線がそれぞれ第1および第2の一方向性導通機能素子を通して接続点に確実に接続される。
この場合、第1の電位線が交流電源の接地側電位線に接続される場合には、第2の電位線から第2の一方向性導通機能素子を通して接続点に電流が流れ、接続点の電位は、ほぼ接地電位に半波の脈動成分が重畳された電位となる。第2の電位線が交流電源の接地側電位線に接続される場合には、第1の電位線から第1の一方向性導通機能素子を通して接続点に電流が流れ、接続点の電位は、ほぼ接地電位に半波の脈動成分が重畳された電位となる。
それにより、接地検出装置の故障または誤動作の際にも、陰電位に重畳される交流成分が半波の脈動成分に抑制される。したがって、常時安定したレベルの陰電位が電極に与えられる。
第1の一方向性導通機能素子は第1のダイオードからなり、第2の一方向性導通機能素子は第2のダイオードからなってもよい。
この場合、安価で簡単な構成により接続点を少なくとも半周期において確実に接地することができる。
1または複数の定電圧発生素子は、1または複数のツェナダイオードからなってもよい。
この場合、安価で簡単な構成により接続点と電極との間を定電圧に保つことができるとともに、電極(治療用電床)に発生した静電気の放電経路、および交流誘導電界により発生する雑音電圧源または治療用陰電位を乱す不用電圧源の短絡路を形成することができる。それにより、電極を安定した陰電位に保持することができる。したがって、より安定かつ効果的な陰電位治療機能が発揮される。
負荷要素は抵抗素子であってもよい。この場合、第1のノードに発生される負極性の電圧に交流成分が重畳された場合に交流成分を確実に吸収することができる。それにより、電極により安定した陰電位を与えることができる。
本発明に係る陰電位治療器によれば、使用者による電源プラグの挿入方向にかかわらず陰電位に重畳される交流成分を抑制または除去するとともに、簡単な構成で電磁波の発生を防止しかつ安定したレベルの陰電位を安全かつ確実に供給することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施の形態に係る陰電位治療器について説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る陰電位治療器の回路図である。図1の陰電位治療器はコントローラ部100および加温/陰電位発生部200を含む。
コンセント300の一方の電極は交流電源(商用電力供給用電源)ACの非活線(接地側電位線)301に接続され、他方の電極は交流電源ACの活線(非接地側電位線)302に接続されている。
電源プラグ1の一方の電極はラインL1に接続され、電源プラグ1の他方の電極はラインL2に接続されている。電源プラグ1をコンセント300に差し込むと、ラインL1およびラインL2のいずれか一方が交流電源ACの非活線に接続され、他方が活線に接続される。ラインL2にはスイッチ2が介挿されている。
コントローラ部100は、陰電位発生回路101、温度制御回路102、サイリスタ103および切替スイッチ104を含む。
加温/陰電位発生部200には、ヒータ201および温度センサ202が内蔵されている。ヒータ201は、第1の発熱導体201a、第2の発熱導体201bおよびシールド導体201cからなる。一方、温度センサ202は、感熱線202aおよびシールド導体202bからなる。本実施の形態では、ヒータ201のシールド導体201cおよび温度センサ202のシールド導体202bが陰電位付与のための電床帯400として用いられる。
陰電位発生回路101は、端子101a,101bを有する。端子101aからは−300Vの陰電位が出力され、端子101bからは−600Vの陰電位が出力される。詳細については後述する。切替スイッチ104は、端子101aおよび端子101bのいずれか一方に切り替えられる。
ヒータ201の第1の発熱導体201aの一端と第2の発熱導体201bの一端との間にはダイオード3が接続されている。第1の発熱導体201aの他端はラインL1に接続され、第2の発熱導体201bの他端はサイリスタ103を介してラインL2に接続されている。温度センサ202の感熱線202aの両端は温度制御回路102に接続されている。温度制御回路102は、感熱線202aに流れる電流の値に基づいてサイリスタ103をオンオフ制御する。
スイッチ2がオンすると、ラインL1からヒータ201の第1の発熱導体201a、ダイオード3、第2の発熱導体201bおよびサイリスタ103を介してラインL2に電流が流れる。それにより、ヒータ201の第1および第2の発熱導体201a,201bが発熱する。このとき、温度制御回路102は温度センサ202の感熱線202aに流れる電流の値に基づいてサイリスタ103をオンオフ制御することにより温度制御を行う。
陰電位発生回路101により発生される陰電位は、切替スイッチ104を介して電床帯400として働くヒータ201のシールド導体201cおよび温度センサ202のシールド導体202bに与えられる。これにより、陰電位治療機能が発揮される。
図2は、図1の陰電位発生回路101の回路図である。
図2に示すように、陰電位発生回路101は、接地検出回路11、スイッチSA,SB、ダイオードD1〜D6、コンデンサC1〜C6、ツェナダイオードZD1,ZD2、抵抗R1および電床帯400を含む。
接地検出装置11の2つの入力端子は、ノードA,BでそれぞれラインL1,L2に接続されている。
スイッチSAの一方の端子はノードAに接続されている。スイッチSAの他方の端子はダイオードDAのアノードに接続されている。スイッチSBの一方の端子はノードBに接続されている。スイッチSBの他方の端子はダイオードDBのアノードに接続されている。ダイオードDAのカソードとダイオードDBのカソードとはノードCで互いに接続されている。
ダイオードD1〜D6は、直列に接続されている。ダイオードD1のアノードにダイオードD2のカソードが接続され、以下順にダイオードD2〜D5のアノードにダイオードD3〜D6のカソードが接続されている。ダイオードD1のカソードはノードBに接続され、ダイオードD6のアノードはノードFに接続されている。
ノードAとダイオードD1のアノードとの間にコンデンサC1が接続され、ダイオードD2のカソードとダイオードD3のアノードとの間にコンデンサC2が接続され、ダイオードD4のカソードとダイオードD5のアノード(ノードG)との間にコンデンサC3が接続されている。
ダイオードD1のカソード(ノードB)とダイオードD2のアノードとの間にコンデンサC4が接続され、ダイオードD3のカソードとダイオードD4のアノードとの間にコンデンサC5が接続され、ダイオードD5のカソードとダイオードD6のアノード(ノードF)との間にコンデンサC6が接続されている。
ツェナダイオードZD1のカソードはノードCに接続され、ツェナダイオードZD1のアノードはノードDに接続されている。また、ツェナダイオードZD2のカソードはノードDに接続され、ツェナダイオードZD2のアノードはノードEに接続されている。抵抗R1はノードEとノードFとの間に接続されている。
ノードDには切替スイッチ104の一方の端子101aが接続され、ノードEには切替スイッチ104の他方の端子101bが接続されている。
ここで、ダイオードD1〜D6およびコンデンサC1〜C6がN倍電圧整流回路(多段倍電圧整流回路)を構成する。ここで、Nは2以上の整数である。コンデンサC1〜C6の各々は、交流電源ACの交流電圧の波高値に近い電圧まで充電される。
この場合、コンデンサC1〜C3の直列回路の両端(ノードAとノードGとの間)の電圧VD1は直流電圧となり、コンデンサC4〜C6の直列回路の両端(ノードBとノードFとの間)の電圧VD2も直流電圧となる。一方、交流電源ACとダイオードD1〜D6との直列回路の両端(ノードAとノードFとの間)の電圧VA1は交流電圧となり、ダイオードD1〜D5との直列回路の両端(ノードBとノードGとの間)の電圧VA2も交流電圧となる。
ラインL1が非活線(接地側電位線)に接続された場合すなわちノードAが接地されている場合、ノードFには交流電源ACの交流電圧の波高値の約6倍の陰電位(約850V)が発生する。このとき、ノードAとノードFとの間の電圧VA1は交流電圧となるため、陰電位は脈動成分(脈流成分)を含む。
一方、ラインL2が非活線(接地側電位線)に接続された場合すなわちノードBが接地されている場合、ノードFには交流電源ACの交流電圧の波高値の約6倍の陰電位(約850V)が発生する。このとき、ノードBとノードFとの間の電圧VD2は交流電圧となるため、陰電位は交流成分を含まない定電位となる。
ツェナダイオードZD1,ZD2は、定電圧ダイオードである。ツェナダイオードZD1,ZD2および抵抗R1が直流定電圧安定化回路を構成する。ツェナダイオードZD1,ZD2のツェナ電圧は例えば300Vである。その場合、ノードDの電位がノードCの電位よりも300V低くなる。また、ノードEの電位がノードDの電位よりも300V低くなる。
スイッチSA,SBは、通常時にはオンとなっている。接地検出装置11は、ラインL1,L2のうちいずれが接地されているかを検出し、その検出結果に基づいてスイッチSA,SBのうち一方をオフにする。すなわち、接地検出装置11は、ラインL1(ノードA)が接地されている場合にスイッチSBをオフにし、ラインL2(ノードB)が接地されている場合にスイッチSAをオフにする。
それにより、ラインL1(ノードA)が接地されている場合にはノードCはほぼ接地電位となる。このとき、上記のように、ノードFの電位には交流成分が重畳される。この交流成分は抵抗R1で吸収され、ノードDおよびノードEには一定の陰電位がそれぞれ発生する。ノードDの陰電位は約−300Vであり、ノードEの陰電位は約−600Vである。
また、ラインL2(ノードB)が接地されている場合にもノードCはほぼ接地電位となる。このとき、上記のように、ノードFには交流成分を含まない陰電位が発生する。したがって、ノードDおよびノードEには一定の陰電位がそれぞれ発生する。ノードDの陰電位は約−300Vであり、ノードEの陰電位は約−600Vである。
次に、図2の陰電位発生回路101におけるノードC,D,E,Fの電位波形について説明する。
図3はスイッチSA,SBの両方がオンしている場合のノードC,Fの電位波形を示す図である。
図3(a)〜(d)の縦軸は電位を示し、横軸は位相を示す。また、位相の基準を示すために交流電源ACの交流電圧の波形が破線で示されている。以下の図4〜図8においても同様である。
図3(a)はノードAが接地されている場合のノードCの電位波形を示し、図3(b)はノードBが接地されている場合のノードCの電位波形を示す。図3(c)はノードAが接地されている場合のノードFの電位波形を示し、図3(d)はノードBが接地されている場合のノードFの電位波形を示す。
図3(a)および図3(b)に示すように、スイッチSA,SBの両方がオンしている場合には、交流電源ACの交流電圧がダイオードDA,DBにより半波整流される。それにより、ノードCの電位は、半周期でほぼ接地電位となり、残りの半周期で交流電圧に従って変動する脈動成分を有する。ノードAが接地されている場合とノードBが接地されている場合とでは、ノードCの電位は半周期位相がずれている。
図3(c)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードFの電位は、接地電位からノードAとノードFとの間の直流の電圧VD2分低下した電位に交流電源ACの交流電圧が重畳された波形を有する。
図3(d)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードFの電位は、接地電位からノードAとノードFとの間の直流の電圧VD2分低下した電位で一定となる。
図4はスイッチSA,SBの両方がオンしている場合のノードD,Eの電位波形を示す図である。
図4(a)はノードAが接地されている場合のノードDの電位波形を示し、図4(b)はノードBが接地されている場合のノードDの電位波形を示す。図4(c)はノードAが接地されている場合のノードEの電位波形を示し、図4(d)はノードBが接地されている場合のノードEの電位波形を示す。
図4(a)および図4(b)に示すように、ノードDの電位は、ノードCの電位からツェナダイオードZD1のツェナ電圧の300V分低下した波形を有する。それにより、ノードDの電位はほぼ−300Vの直流成分に半周期の脈動成分が重畳された波形となる。
図4(c)および図4(d)に示すように、ノードEの電位は、ノードCの電位からツェナダイオードZD1,ZD2のツェナ電圧の600V分低下した波形を有する。それにより、ノードEの電位はほぼ−600Vの直流成分に半周期の脈動成分が重畳された波形となる。
本実施の形態に係る陰電位治療器においては、通常は、接地検出装置11によりスイッチSA,SBのいずれか一方がオフにされる。しかしながら、接地検出装置11がラインL1,L2のうちいずれが非活線に接続されているかを検出することができなかった場合には、ノードC,F,D,Eの電位は図3および図4に示したような波形となる。
この場合、電床帯400に与えられる陰電位は、図4(a)〜(d)のように、直流成分に半周期の脈動成分が重畳した波形となる。それにより、直流成分に全周期にわたって交流電源ACの交流電圧が重畳され場合に比べて陰電位に含まれる交流分が低減される。その結果、陰電位治療に及ぼす影響が低減される。
図5はスイッチSAがオフしかつスイッチSBがオンしている場合のノードC,Fの電位波形を示す図である。
図5(a)はノードAが接地されている場合のノードCの電位波形を示し、図5(b)はノードBが接地されている場合のノードCの電位波形を示す。図5(c)はノードAが接地されている場合のノードFの電位波形を示し、図5(d)はノードBが接地されている場合のノードFの電位波形を示す。
図5(a)に示すように、ノードAが接地されている場合には、交流電源ACの交流電圧がノードBに現れるので、ノードBの交流電圧がスイッチSBおよびダイオードDBを介してノードCに与えられる。それにより、ノードCの電位は交流電圧と同じ波形を有する。
図5(b)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードBの接地電位がスイッチSBおよびダイオードDBを介してノードCに与えられる。それにより、ノードCの電位はほぼ接地電位で一定となる。
図5(c)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードFの電位は、接地電位からノードAとノードFとの間の直流の電圧VD2分低下した電位に交流電源ACの交流電圧が重畳された波形を有する。
図5(d)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードFの電位は、接地電位からノードAとノードFとの間の直流の電圧VD2分低下した電位で一定となる。
図6はスイッチSAがオフしかつスイッチSBがオンしている場合のノードD,Eの電位波形を示す図である。
図6(a)はノードAが接地されている場合のノードDの電位波形を示し、図6(b)はノードBが接地されている場合のノードDの電位波形を示す。図6(c)はノードAが接地されている場合のノードEの電位波形を示し、図6(d)はノードBが接地されている場合のノードEの電位波形を示す。
図6(a)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードDの電位は、交流電圧と同じ波形を有するノードCの電位からツェナダイオードZD1のツェナ電圧の300V分低下した波形を有する。それにより、ノードDの電位はほぼ−300Vを中心として変動する。
図6(b)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードDの電位は、ほぼ接地電位で一定のノードCの電位からツェナダイオードZD1のツェナ電圧の300V分低下した波形を有する。それにより、ノードDの電位はほぼ−300Vで一定となる。
図6(c)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードEの電位は、交流電圧と同じ波形を有するノードCの電位からツェナダイオードZD1,ZD2のツェナ電圧の600V分低下した波形を有する。それにより、ノードEの電位はほぼ−600Vを中心として変動する。
図6(d)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードEの電位は、ほぼ接地電位で一定のノードCの電位からツェナダイオードZD1,ZD2のツェナ電圧の600V分低下した波形を有する。それにより、ノードEの電位はほぼ−600Vで一定となる。
図7はスイッチSAがオンしかつスイッチSBがオフしている場合のノードC,Fの電位波形を示す図である。
図7(a)はノードAが接地されている場合のノードCの電位波形を示し、図7(b)はノードBが接地されている場合のノードCの電位波形を示す。図7(c)はノードAが接地されている場合のノードFの電位波形を示し、図7(d)はノードBが接地されている場合のノードFの電位波形を示す。
図7(a)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードAの接地電位がスイッチSAおよびダイオードDAを介してノードCに与えられる。それにより、ノードCの電位はほぼ接地電位で一定となる。
図7(b)に示すように、ノードBが接地されている場合には、交流電源ACの交流電圧がノードAに現れるので、ノードAの交流電圧がスイッチSAおよびダイオードDAを介してノードCに与えられる。それにより、ノードCの電位は交流電圧と同じ波形を有する。
図7(c)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードFの電位は、接地電位からノードAとノードFとの間の直流の電圧VD2分低下した電位に交流電源ACの交流電圧が重畳された波形を有する。
図7(d)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードFの電位は、接地電位からノードAとノードFとの間の直流の電圧VD2分低下した電位で一定となる。
図8はスイッチSAがオンしかつスイッチSBがオフしている場合のノードD,Eの電位波形を示す図である。
図8(a)はノードAが接地されている場合のノードDの電位波形を示し、図8(b)はノードBが接地されている場合のノードDの電位波形を示す。図8(c)はノードAが接地されている場合のノードEの電位波形を示し、図8(d)はノードBが接地されている場合のノードEの電位波形を示す。
図8(a)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードDの電位は、ほぼ接地電位で一定のノードCの電位からツェナダイオードZD1のツェナ電圧の300V分低下した波形を有する。それにより、ノードDの電位はほぼ−300Vで一定となる。
図8(b)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードDの電位は、交流電圧と同じ波形を有するノードCの電位からツェナダイオードZD1のツェナ電圧の300V分低下した波形を有する。それにより、ノードDの電位はほぼ−300Vを中心として変動する。
図8(c)に示すように、ノードAが接地されている場合には、ノードEの電位は、ほぼ接地電位で一定のノードCの電位からツェナダイオードZD1,ZD2のツェナ電圧の600V分低下した波形を有する。それにより、ノードEの電位はほぼ−600Vで一定となる。
図8(d)に示すように、ノードBが接地されている場合には、ノードEの電位は、交流電圧と同じ波形を有するノードCの電位からツェナダイオードZD1,ZD2のツェナ電圧の600V分低下した波形を有する。それにより、ノードEの電位はほぼ−600Vを中心として変動する。
本実施の形態に係る陰電位治療器においては、ラインL1が非活線に接続されている場合には、接地検出装置11によりスイッチSAがオンにされかつスイッチSBがオフにされる。それにより、図7(a)に示すように、ノードCの電位がほぼ接地電位で一定となり、図8(a)に示すように、ノードDの電位がほぼ−300Vで一定となり、図8(c)に示すように、ノードEの電位がほぼ−600Vで一定となる。
また、ラインL2が非活線に接続されている場合には、接地検出装置11によりスイッチSAがオフにされかつスイッチSBがオンにされる。それにより、図5(b)に示すように、ノードCの電位がほぼ接地電位で一定となり、図6(b)に示すように、ノードDの電位がほぼ−300Vで一定となり、図6(d)に示すように、ノードEの電位がほぼ−600Vで一定となる。
上記のように、本実施の形態に係る陰電位治療器においては、交流電源ACの非活線および活線のうち一方および他方にラインL1,L2がそれぞれ接続される。それにより、N倍電圧整流回路により交流電源ACの交流電圧が整流されるとともにN倍に昇圧され、ノードFに負極性の電圧が発生される。
ラインL1が交流電源ACの非活線に接続される場合には、ノードFに発生される負極性の電圧に交流成分が重畳される。ラインL2が交流電源ACの非活線に接続される場合には、ノードFに発生される負極性の電圧は一定となる。
また、ラインL1が交流電源ACの非活線に接続される場合には、スイッチSAがオンし、スイッチSBがオフする。それにより、ノードCの電位はほぼ接地電位となる。ラインL2が交流電源ACの非活線に接続される場合には、スイッチSAがオフし、スイッチSBがオンする。それにより、ノードCの電位はほぼ接地電位となる。
さらに、ツェナダイオードZD1によりノードCとノードDとの間が定電圧に保たれ、ツェナダイオードZD2によりノードDとノードEとの間が定電圧に保たれる。ノードFに発生される負極性の電圧に交流成分が重畳された場合には、抵抗R1により交流成分が吸収される。
したがって、ラインL1,L2のいずれが交流電源ACの非活線に接続されるかにかかわらず、陰電位に交流成分が重畳されず、安定した一定レベルの陰電位が電床帯400に与えられる。
この場合、ノードCは常時確実に接地されているので、安全性が確保される。また、非活線に接続されたラインL1またはL2を陰電位発生回路の陽極端子に接続する切替回路が必要ないので、構成が複雑化しない。
また、複数のダイオードD1〜D6およびコンデンサC1〜C6からなるN倍電圧整流回路、ダイオードDA,DB、ツェナダイオードZD1,ZD2および抵抗R1を用いることにより、陰電位治療器内にトランスを設けることなく、十分に高いレベルの陰電位を得ることができる。その結果、陰電位治療器の小型化および低コスト化が可能となる。また、トランスからの商用周波の交流磁界の漏洩がないので、漏洩磁界による電磁波の発生が防止される。それにより、電磁波が人体および周辺の環境へ与える影響を十分に防止することができる。
また、ツェナダイオードZD1,ZD2が電床帯400への陰電位供給経路となる。ツェナダイオードZD1,ZD2は、定電圧の発生時に内部インピーダンスが極めて低くなるので、ツェナダイオードZD1,ZD2が電床帯400に接触する人体、衣服、枕、寝具、寝巻き等に発生した正極性または負極性の静電気の放電経路として働き、静電気が除去される。それにより、静電気による不快な皮膚の刺激を排除することが可能となる。また、ツェナダイオードZD1,ZD2は、交流誘導電界により発生する雑音電圧源または治療用陰電位を乱す不用電圧源の短絡路として働く。さらに、負極性の静電気の誘発による陰電位の変動が抑制されるので、電床帯400を安定した陰電位に保持することができる。その結果、安定かつ効果的な陰電位治療を実現することができる。
これらの結果、使用者による電源プラグ1の挿入方向にかかわらず陰電位に重畳される交流成分を除去し、簡単な構成で電磁波の発生を防止しかつ安定した一定レベルの陰電位を安全かつ確実に供給することができる。
また、接地検出装置11が交流電源ACの非活線を検出することができなかった場合においては、安定した直流成分に半周期の脈動成分が重畳された陰電位が電床帯400に与えられる。この場合、直流成分に全周期の交流成分が重畳された陰電位と比較して陰電位治療に及ぼす影響が低減される。
本実施の形態においては、ラインL1が第1の電位線に相当し、ラインL2が第2の電位線に相当し、抵抗R1が負荷要素または抵抗素子に相当し、また、スイッチSAが第1のスイッチに相当し、スイッチSBが第2のスイッチに相当し、ダイオードDAが第1の一方向性導通機能素子または第1のダイオードに相当し、ダイオードDBが第2の一方向性導通機能素子または第2のダイオードに相当し、ツェナダイオードZD1,ZD2が定電圧発生素子に相当し、電床帯400が電極に相当する。
なお、接地検出回路11が正常に動作する場合には、ダイオードDA,DBの代わりにそれぞれ抵抗を設けてもよい。この場合にも、電床帯400に十分に高い一定レベルの陰電位を安定して与えることができる。
なお、スイッチSA,SBの両方がオンしている場合には、直流成分に交流電源ACの交流電圧の半分の振幅を有する脈動成分が重畳された陰電位がノードD,Eに発生する。
また、抵抗R1の代わりにダイオード等の他の負荷要素を用いてもよい。
さらに、スイッチSA,SBおよび接地検出回路11を設けなくてもよい。この場合には、上記のように、負の直流成分に半周期の脈動成分が重畳された陰電位がノードD,Eに発生する。
本発明に係る陰電位治療器は、人体に陰電位治療を行うため等に利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る陰電位治療器の回路図である。 図1の陰電位発生回路の回路図である。 スイッチの両方がオンしている場合のノードの電位波形を示す図である。 スイッチの両方がオンしている場合のノードの電位波形を示す図である。 スイッチの一方がオフしかつスイッチの他方がオンしている場合のノードの電位波形を示す図である。 スイッチの一方がオフしかつスイッチの他方がオンしている場合のノードの電位波形を示す図である。 スイッチの一方がオンしかつスイッチの他方がオフしている場合のノードの電位波形を示す図である。 スイッチの一方がオンしかつスイッチの他方がオフしている場合のノードの電位波形を示す図である。
符号の説明
11 接地検出装置
SA,SB スイッチ
DA,DB,D1,D2,D3,D4,D5,D6 ダイオード
C1,C2,C3,C4,C5,C6 コンデンサ
R1 抵抗
ZD1,ZD2 ツェナダイオード
104 切替スイッチ
100 コントローラ部
101 陰電位発生回路
D50 加温/陰電位発生部
400 電床帯
AC 交流電源

Claims (4)

  1. 第1および第2の電位線、N倍電圧整流回路(Nは2以上の整数)、負荷要素、第1および第2の一方向性導通機能素子、1または複数の定電圧発生素子、電極、第1および第2のスイッチ、ならびに接地検出装置を備え、
    前記第1および第2の電位線は、交流電源の接地側電位線および非接地側電位線のうち一方および他方にそれぞれ接続され、
    前記N倍電圧整流回路は、前記第1および第2の電位線に接続され、負極性の電圧を発生して前記負荷要素の一端に与え、
    前記第1の一方向性導通機能素子のアノードは前記第1の電位線に接続され、前記第2の一方向性機能素子のアノードは前記第2の電位線に接続され、前記第1の一方向性導通機能素子のカソードおよび前記第2の一方向性導通機能素子のカソードは接続点で互いに接続され、
    前記1または複数の定電圧発生素子は、前記負荷要素の他端と前記接続点との間に直列に接続され、
    前記1または複数の定電圧発生素子により発生される陰電位が前記電極に付与され、
    前記第1のスイッチは、前記第1の電位線から前記第1の一方向性導通機能素子を経由して前記接続点に至る電流経路に設けられ、
    前記第2のスイッチは、前記第2の電位線から前記第2の一方向性導通機能素子を経由して前記接続点に至る電流経路に設けられ、
    前記第1および第2の一方向性導通機能素子は通常導通状態にあり、
    前記接地検出装置は、前記第1および第2の電位線のうち前記交流電源の前記接地側電位線に接続された電位線を検出し、前記第1の電位線が前記接地側電位線に接続されている場合に前記第2のスイッチを遮断状態にし、前記第2の電位線が前記接地側電位線に接続されている場合に前記第1のスイッチを遮断状態にすることを特徴とする陰電位治療器。
  2. 前記第1の一方向性導通機能素子は第1のダイオードからなり、前記第2の一方向性導通機能素子は第2のダイオードからなることを特徴とする請求項記載の陰電位治療器。
  3. 前記1または複数の定電圧発生素子は、1または複数のツェナダイオードからなることを特徴とする請求項1または2記載の陰電位治療器。
  4. 前記負荷要素は抵抗素子であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の陰電位治療器。
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