JP4135250B2 - 液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置およびその駆動方法に関し、特にマトリクス状に配置された各画素をライン(行)ごとに画素単位で順次駆動する点順次駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型液晶表示装置では、通常、各画素のスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)が用いられている。このアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置において、点順次駆動を行う際に、各画素に印加する映像信号の極性を1H(Hは水平期間)ごとに反転させる1H反転駆動方式では、画素部の各列ごとに配線された信号ラインへの映像信号の書き込みによる充放電電流が大きいと、縦スジとして表示画面上に見えてしまうことになる。
【0003】
この映像信号の書き込みによる充放電電流をなるべく抑えるために、映像信号の書き込みに先立って、あらかじめプリチャージ信号レベルを書き込むプリチャージ方式が知られている。この点順次プリチャージ方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の構成の一例を図5に示す。ここでは、簡単のために、4行4列の画素配列の場合を例に採って示している。
【0004】
図5において、ゲートラインVg1〜Vg4の各々と信号ラインsig1〜sig4の各々の交差部に、画素101がマトリクス状に配置されている。この画素101は、ゲート電極がゲートラインVg1〜Vg4に、ソース電極(又は、ドレイン電極)が信号ラインsig1〜sig4にそれぞれ接続された薄膜トランジスタTFTと、この薄膜トランジスタTFTのドレイン電極(又は、ソース電極)に一方の電極が接続された保持容量Csとを有する構成となっている。なお、ここでは、図面の簡素化のために、液晶セルLCについては省略している。この液晶セルLCは、その画素電極が薄膜トランジスタTFTのドレイン電極に接続されている。
【0005】
この画素構造において、図示せぬ液晶セルLCの対向電極および保持容量Csの他方の電極は各画素間で共通にCsライン102に接続されている。そして、このCsライン102を介して所定の直流電圧がコモン電圧Vcomとして、図示せぬ液晶セルLCの対向電極および保持容量Csの他方の電極に与えられるようになっている。
【0006】
画素部の例えば左側にはスキャンドライバ103が配されている。このスキャンドライバ103は、1垂直期間(1フィールド期間)ごとにゲートラインVg1〜Vg4を順次走査して画素101を行単位で選択する処理を行う。また、画素部の例えば上側にはソースドライバ104が、画素部の例えば下側にはプリチャージドライバ105がそれぞれ配されている。
【0007】
ソースドライバ104は、映像信号ライン106を通して入力される、1Hごとに極性が反転する映像信号videoを順次サンプリングし、スキャンドライバ103によって選択された行の画素101に対して書き込む処理を行う。すなわち、画素部の各信号ラインsig1〜sig4と映像信号ライン106との間に接続されたサンプリングスイッチhsw1〜hsw4が、シフトレジスタの各転送段107-1〜107-4から順に出力されるサンプリングパルスVh1〜Vh4に応答して順次オンするようになっている。
【0008】
プリチャージドライバ105は、プリチャージ信号ライン108を通して映像信号videoと同極性で入力されるプリチャージ信号レベルPsigを順次サンプリングし、スキャンドライバ103によって選択された行の画素101に対して映像信号videoに先立って書き込む処理を行う。すなわち、画素部の各信号ラインsig1〜sig4とプリチャージ信号ライン108との間に接続されたサンプリングスイッチpsw1〜psw4が、シフトレジスタの各転送段109-1〜109-4から順に出力されるサンプリングパルスVp1〜Vp4に応答して順次オンするようになっている。
【0009】
次に、上記構成の点順次プリチャージ方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の動作について、図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0010】
先ず、プリチャージドライバ105におけるシフトレジスタの各転送段109-1〜109-4からは、プリチャージスタートパルスPstに応答してサンプリングパルスVp1〜Vp4が水平クロックCKに同期して順次出力される。一方、ソースドライバ104におけるシフトレジスタの各転送段107-1〜107-4からは、水平スタートパルスHstに応答して、サンプリングパルスVp1〜Vp4に対して水平クロックCKの半クロック分だけ遅れて、サンプリングパルスVh1〜Vh4が水平クロックCKに同期して順次出力される。
【0011】
これにより、スキャンドライバ103によって順次選択される各行ごとに、先ず、サンプリングパルスVp1に応答してサンプリングスイッチpsw1がオンすることによってプリチャージ信号レベルPsigが信号ラインsig1に書き込まれ、続いてサンプリングパルスVh1に応答してサンプリングスイッチhsw1がオンすることによって映像信号レベルvideoが信号ラインsig1に書き込まれる。以降、サンプリングパルスVp2〜Vp4およびサンプリングパルスVh2〜Vh4によってプリチャージ信号レベルPsigおよび映像信号レベルvideoが点順次にて信号ラインsig1に書き込まれる。
【0012】
このように、アクティブマトリクス型TFT液晶表示装置において、映像信号videoの信号ラインsig1〜sig4への書き込みに先立って、あらかじめプリチャージ信号レベルPsigを点順次にて書き込んでおくようにすることで、映像信号videoを書き込む際の信号レベルは小さくて済み、映像信号videoの書き込み時の充放電電流を抑えることができるため、縦スジの発生を防ぐことができるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリチャージ信号レベルPsigとしては、縦スジの最も見えやすいグレーレベルに設定しなければならない。しかしながら、プリチャージ信号レベルPsigをグレーレベルに設定すると、ウインドウパターン等を表示した際に、画素トランジスタ(薄膜トランジスタ)のソース・ドレイン間での光リーク量が映像の場所によって異なることに起因して、縦方向のクロストーク(以下、縦クロストークと略称する)が発生し、よって画品位を損なうことなる。
【0014】
この縦クロストークが発生しないようにするためには、プリチャージ信号レベルPsigを黒レベルに設定すれば良く、これにより、画素トランジスタのソース・ドレイン間のリーク電流を画面全体に亘って均一にすることができる。ところが、プリチャージ信号レベルPsigを黒レベルに設定すると、先述した縦スジが発生することになる。すなわち、縦クロストークと縦スジとはトレードオフの関係にある。
【0015】
そこで、本出願人は、黒レベルとグレーレベルを2ステップで一括してプリチャージする、いわゆる2ステップ一括プリチャージ方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置を提案した。この2ステップ一括プリチャージ方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の構成の一例を図7に示す。なお、点順次プリチャージ方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置とは、プリチャージドライバの構成が異なるだけである。
【0016】
すなわち、プリチャージドライバ105′では、黒レベルとグレーレベルを持つ2ステップのプリチャージ信号レベルPstgがプリチャージ信号ライン108を通して入力される一方、各信号ラインsig1〜sig4とプリチャージ信号ライン108との間に接続されたサンプリングスイッチpsw1〜psw4には、制御ライン110を通してプリチャージ制御パルスPcgが共通に与えられるようになっている。
【0017】
図8に、2ステップ一括プリチャージ方式の場合のタイミング関係を示す。このタイミングチャートから明らかなように、プリチャージ制御パルスPcgは、水平ブランキング期間で発生される。これにより、水平ブランキング期間において、2ステッププリチャージ信号Pstgのうち、先ず黒レベルが、続いてグレーレベルが信号ラインsig1〜sig4に対して一括して書き込まれ、その後映像信号videoが点順次にて信号ラインsig1〜sig4に書き込まれることになる。
【0018】
このように、水平ブランキング期間に2ステップのプリチャージ信号Pstgを入力し、信号ラインsig1〜sig4に対して一括してプリチャージを行うことによって先ず黒レベルを書き込むことで、画素トランジスタのソース・ドレイン間のリーク電流に起因して発生する縦クロストークを除去し、その後グレーレベルを書き込むことで、映像信号videoの書き込みの際の充放電電流に起因して発生する縦スジを除去することができる。
【0019】
しかしながら、この2ステップ一括プリチャージ方式では、縦クロストークおよび縦スジの双方を除去して画質不良を改善できるという優れた効果を得ることができるものの、水平ブランキング期間内において黒レベルとグレーレベルを2ステップでプリチャージする必要があることから、水平ブランキング期間が短い映像フォーマットには適用できないという課題がある。
【0020】
近年、高解像度化に伴って画素数が増える傾向にあり、画素数が増えればその分だけ映像フォーマットの水平ブランキング期間が短くなり、ハイビジョン(HD)やUXGA(ultra extended graphics array) 表示規格などでは、水平ブランキング期間が非常に短くなる。UXGA表示規格を例に採ると、水平1600画素×垂直1400画素であり、水平ブランキング期間が例えば2.4μsecであるため、ゲートラインVg1〜Vg4を通して各画素トランジスタのゲートに印加される走査パルスの遅延等によってプリチャージ時間がとれなくなる。したがって、2ステップ一括プリチャージ方式が適用できないことになる。
【0021】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、映像フォーマットの水平ブランキング期間が短いグラフィックス表示規格の場合であっても、2ステップのプリチャージを実現可能な液晶表示装置およびその駆動方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、画素がマトリクス状に配置されてなる画素部を行ごとに画素単位で順次駆動する液晶表示装置において、画素部の各列ごとに配線された信号ラインごとに水平ブランキング期間を除く期間で、先ず、黒レベルのプリチャージ信号を、続いて所定レベルのプリチャージ信号を順に書き込み、その後に映像信号を書き込むようにする。
【0023】
点順次駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置において、信号ラインの各々に対する黒レベルのプリチャージ信号および所定レベルのプリチャージ信号を書き込み、即ち2ステップのプリチャージを水平ブランキング期間を除く期間で、映像信号の書き込みに先立って点順次で行うことで、水平ブランキング期間でプリチャージを行う必要がないため、水平ブランキング期間の短い映像フォーマットにも適用可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る点順次駆動方式アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成例を示す回路図である。ここでは、簡単のために、4行4列の画素配列の場合を例に採って示している。
【0025】
図1において、ゲートラインVg1〜Vg4の各々と信号ラインsig1〜sig4の各々の交差部には、画素11がマトリクス状に配置されている。この画素11は、ゲート電極がゲートラインVg1〜Vg4に、ソース電極(又は、ドレイン電極)が信号ラインsig1〜sig4にそれぞれ接続された薄膜トランジスタTFTと、この薄膜トランジスタTFTのドレイン電極(又は、ソース電極)に一方の電極が接続された保持容量Csとを有する構成となっている。
【0026】
なお、ここでは、図面の簡素化のために、液晶セルLCについては省略している。この液晶セルLCは、その画素電極が薄膜トランジスタTFTのドレイン電極に接続されている。
【0027】
この画素構造において、図示せぬ液晶セルLCの対向電極および保持容量Csの他方の電極は各画素間で共通にCsライン12に接続されている。そして、このCsライン12を介して所定の直流電圧がコモン電圧Vcomとして、図示せぬ液晶セルLCの対向電極および保持容量Csの他方の電極に与えられるようになっている。なお、Csライン12は、隣り合う左右の各画素間で抵抗分RCsを有している。
【0028】
画素部の例えば左側にはスキャンドライバ13が配されている。このスキャンドライバ13は、1フィールド期間ごとにゲートラインVg1〜Vg4を順次走査して画素11を行単位で選択する処理を行う。また、画素部の例えば上側にはソースドライバ14が、画素部の例えば下側にはプリチャージドライバ15がそれぞれ配されている。
【0029】
ソースドライバ14は、映像信号ライン16を通して入力される、1Hごとに極性が反転する映像信号videoを順次サンプリングし、スキャンドライバ13によって選択された行の画素11に対して書き込む処理を行う。すなわち、画素部の各信号ラインsig1〜sig4と映像信号ライン16との間に接続されたサンプリングスイッチhsw1〜hsw4が、シフトレジスタの各転送段17-1〜17-4から順に出力されるサンプリングパルスVh1〜Vh4に応答して順次オンするようになっている。
【0030】
プリチャージドライバ15は、プリチャージ信号ライン18-1,18-2を通して映像信号videoと同極性で入力される黒レベルのプリチャージ信号Psig‐blackと、例えばグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐grayを順次サンプリングし、スキャンドライバ13によって選択された行の画素11に対して映像信号videoに先立って書き込む処理を行う。
【0031】
このプリチャージドライバ15において、信号ラインsig1〜sig4の各々とプリチャージ信号ライン18-1の間にはサンプリングスイッチPb1〜Pb4が、また信号ラインsig1〜sig4の各々とプリチャージ信号ライン18-2の間にはサンプリングスイッチPg1〜Pg4がそれぞれ接続されている。そして、これらサンプリングスイッチPb1〜Pb4,Pg1〜Pg4は、シフトレジスタの各転送段19-1〜19-5から順に出力されるサンプリングパルスVp1〜Vp5に応答して順次オンするようになっている。
【0032】
すなわち、サンプリングスイッチPb1〜Pb4には、シフトレジスタの各転送段19-1〜19-4から順に出力されるサンプリングパルスVp1〜Vp4が与えられ、サンプリングスイッチPg1〜Pg4には、シフトレジスタの各転送段19-2〜19-5から順に出力されるサンプリングパルスVp2〜Vp5が与えられるようになっている。
【0033】
次に、上記構成の点順次プリチャージ方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の動作について、図2のタイミングチャートを用いて説明する。
【0034】
先ず、プリチャージドライバ15におけるシフトレジスタの各転送段19-1〜19-4からは、プリチャージスタートパルスPstに応答してサンプリングパルスVp1〜Vp4が水平クロックCKに同期して順次出力される。一方、ソースドライバ14におけるシフトレジスタの各転送段17-1〜17-4からは、水平スタートパルスHstに応答して、サンプリングパルスVp1〜Vp4に対して水平クロックCKの1クロック分だけ遅れて、サンプリングパルスVh1〜Vh4が水平クロックCKに同期して順次出力される。
【0035】
そして、スキャンドライバ13によって1行目が選択されると、先ず、サンプリングパルスVp1に応答してサンプリングスイッチPb1がオンすることによって黒レベルのプリチャージ信号Psig‐blackが信号ラインsig1に書き込まれ、続いてサンプリングパルスVp2に応答してサンプリングスイッチPg1がオンすることによってグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐grayが信号ラインsig1に書き込まれる。このとき同時に、サンプリングパルスVp2に応答してサンプリングスイッチPb2もオンするため、黒レベルのプリチャージ信号Psig‐blackが信号ラインsig2に書き込まれる。
【0036】
その後、サンプリングパルスVp3の発生タイミングでサンプリングパルスVh1が発生すると、このサンプリングパルスVh1に応答してサンプリングスイッチhsw1がオンすることによって映像信号レベルvideoが信号ラインsig1に書き込まれる。以降同様にして、信号ラインsig2,sig3,sig4の各々に対して、黒レベルのプリチャージ信号Psig‐blackとグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐grayが2ステップで点順次にてプリチャージされ、その後映像信号レベルvideoが点順次にて書き込まれる。
【0037】
なお、ここでは、1行目(1ライン目)について、2ステップのプリチャージおよび映像信号videoの書き込みを点順次にて行う場合の動作について説明したが、2行目、3行目、4行目についても、1行目の場合と全く同様にして、2ステップのプリチャージおよび映像信号videoの書き込みが点順次にて行われることになる。
【0038】
上述したように、アクティブマトリクス型TFT液晶表示装置において、信号ラインsig1〜sig4の各々に対する映像信号videoの書き込みに先立って、信号ラインsig1〜sig4の各々に対して黒レベルのプリチャージ信号Psig‐blackとグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐grayを2ステップで点順次にてプリチャージするようにしたことにより、縦クロストークおよび縦スジの双方を除去することができる。
【0039】
すなわち、先ず黒レベルのプリチャージ信号Psig‐blackをプリチャージすることにより、画素トランジスタのソース・ドレイン間のリーク電流を 面全体に亘って均一にすることができるため、当該リーク電流に起因して発生する縦クロストークを除去することができる。そして、その後に、グレーレベルのプリチャージ信号Psig‐grayをプリチャージすることにより、映像信号videoの書き込みの際の充放電電流を抑えることができるため、当該充放電電流に起因して発生する縦スジを除去することができる。
【0040】
しかも、2ステップのプリチャージを水平ブランキング期間に一括して行うのではなく、信号ラインsig1〜sig4の各々に対する映像信号videoの点順次書き込みに先立って、2ステップのプリチャージをも点順次にて行うようにしたことにより、水平ブランキング期間が短い映像フォーマットの場合であっても、水平ブランキング期間でプリチャージを行う必要がないことから、縦クロストークおよび縦スジの双方を除去することができるため、高解像度化に伴う多画素の液晶表示装置、例えばUXGA表示規格やHD(ハイビジョン)等の液晶表示装置においても、縦クロストークおよび縦スジに起因する画質不良を改善できることになる。
【0041】
図3は、本発明の第2実施形態に係る点順次駆動方式アクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の構成例を示す回路図である。本実施形態に係るアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置は、互いに隣接する上下左右の画素に印加される映像信号の極性を交互に反転させるドット反転駆動方式のTFT液晶表示装置である。
【0042】
ここでは、簡単のために、第1実施形態の場合と同様に、4行4列の画素配列の場合を例に採って示している。なお、画素部の構成については、第1実施形態に係るTFT液晶表示装置の場合と全く同じであり、異なるのは、ソースドライバ24およびプリチャージドライバ25の構成だけであるため、以下、その異なる部分の構成についてのみ説明するものとする。
【0043】
ソースドライバ24は、互いに逆極性で入力される例えば2系統の映像信号video1,video2を1Hごとに順次サンプリングし、スキャンドライバ13によって選択された各画素11に対して書き込む処理を行う。ここで、2系統の映像信号video1,video2の極性は、相互間で逆極性であるとともに、その極性が1Hごとに反転する。
【0044】
このソースドライバ24は、画素部の信号ラインsig1〜sig4の各々と映像信号video1,video2を入力する映像信号ライン26-1,26-2の各々の間に交互に接続されたサンプリングスイッチhsw1〜hsw4と、水平スタートパルスHstに応答してサンプリングパルスVh1,Vh2を順次出力してサンプリングスイッチhsw1〜hsw4に与えるシフトレジスタ(各転送段27-1,27-2)とを有する構成となっている。
【0045】
このソースドライバ24において、サンプリングスイッチhsw1〜hsw4は2個ずつ対(hsw1とhsw2、hsw3とhsw4)となっており、シフトレジスタの各転送段27-1,27-2から順に出力されるサンプリングパルスVh1,Vh2に応答して順次オン動作を行うことにより、互いに逆極性の2系統の映像信号video1,video2を、2列(水平2画素)単位で各信号ラインsig1〜sig4に書き込むようになっている。
【0046】
プリチャージドライバ25は、互いに逆極性の映像信号video1,video2が信号ラインsig1〜sig4に書き込まれるのに先立って、映像信号video1と同極性で入力される黒レベルのプリチャージ信号Psig‐black1およびグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray1と、映像信号video2と同極性で入力される黒レベルのプリチャージ信号Psig‐black2およびグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray2を、信号ラインsig1〜sig4に書き込む処理を行う。
【0047】
このプリチャージドライバ25において、信号ラインsig1,sig3とプリチャージ信号Psig‐black1を入力するプリチャージ信号ライン28-1の間にはサンプリングスイッチPb1,Pb3が、信号ラインsig1,sig3とプリチャージ信号Psig‐gray1を入力するプリチャージ信号ライン28-2の間にはサンプリングスイッチPg1,Pg3がそれぞれ接続されている。さらに、信号ラインsig2,sig4とプリチャージ信号Psig‐black2を入力するプリチャージ信号ライン28-3の間にはサンプリングスイッチPb2,Pb4が、信号ラインsig2,sig4とプリチャージ信号Psig‐gray2を入力するプリチャージ信号ライン28-4の間にはサンプリングスイッチPg2,Pg4がそれぞれ接続されている。
【0048】
そして、これらサンプリングスイッチPb1〜Pb4,Pg1〜Pg4は、シフトレジスタの各転送段29-1〜29-3から順に出力されるサンプリングパルスVp1〜Vp3に応答して順次オンするようになっている。すなわち、プリチャージスイッチPb1,Pb2には転送段29-1から出力されるサンプリングパルスVp1が共通に与えられ、プリチャージスイッチPb3,Pb4には転送段29-2から出力されるサンプリングパルスVp2が共通に与えられる。また、プリチャージスイッチPg1,Pg2には転送段29-2から出力されるサンプリングパルスVp2が共通に与えられ、プリチャージスイッチPg3,Pg4には転送段29-3から出力されるサンプリングパルスVp3が共通に与えられる。
【0049】
次に、上記構成のドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の動作について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。
【0050】
先ず、プリチャージドライバ25におけるシフトレジスタの各転送段29-1〜29-3からは、プリチャージスタートパルスPstに応答してサンプリングパルスVp1〜Vp3が水平クロックCKに同期して順次出力される。一方、ソースドライバ24におけるシフトレジスタの各転送段27-1,27-4からは、水平スタートパルスHstに応答して、サンプリングパルスVp1〜Vp3に対して水平クロックCKの1クロック分だけ遅れてサンプリングパルスVh1,Vh2が水平クロックCKに同期して順次出力される。
【0051】
そして、スキャンドライバ13によって1行目が選択されると、先ず、サンプリングパルスVp1に応答してサンプリングスイッチPb1,Pb2がオンすることにより、信号ラインsig1には正極性のグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray1が、信号ラインsig2には逆極性のグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray2がそれぞれ書き込まれる。このとき同時に、サンプリングパルスVp2に応答してサンプリングスイッチPb3,Pb4もオンするため、信号ラインsig3,sig4にも互いに逆極性の黒レベルのプリチャージ信号Psig‐black1,2が書き込まれる。
【0052】
その後、サンプリングパルスVp3の発生タイミングでサンプリングパルスVh1が発生すると、このサンプリングパルスVh1に応答してサンプリングスイッチhsw1,sw2がオンすることにより、信号ラインsig1には正極性の映像信号video1が、信号ラインsig2には逆極性の映像信号video2がそれぞれに書き込まれる。以降同様にして、信号ラインsig3,sig4の各々に対して、黒レベルのプリチャージ信号Psig‐black1,2とグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray1,2が2ステップで点順次にてプリチャージされ、その後映像信号video1,2が点順次にて書き込まれる。
【0053】
なお、ここでは、1行目(1ライン目)について、2ステップのプリチャージおよび映像信号video1,2の書き込みを点順次にて行う場合の動作について説明したが、2行目、3行目、4行目についても、1行目の場合と全く同様にして、2ステップのプリチャージおよび映像信号video1,2の書き込みが点順次にて行われることになる。
【0054】
上述したように、ドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置において、信号ラインsig1〜sig4の各々に対する映像信号video1,2の書き込みに先立って、信号ラインsig1〜sig4の各々に対して黒レベルのプリチャージ信号Psig‐black1,2とグレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray1,2を2ステップで点順次にてプリチャージするようにしたことにより、第1実施形態の場合と同様に、縦クロストークおよび縦スジの双方を除去し、画質不良を改善できるとともに、水平ブランキング期間でプリチャージを行う必要がないため、高解像度化に伴う多画素の液晶表示装置、例えばUXGA表示規格等の液晶表示装置にも適用できることになる。
【0055】
さらに、ドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置にあっては、上述した動作説明から明らかなように、信号ラインsig1とsig2、sig3とsig4には、黒レベルのプリチャージ信号Psig‐black1,2、グレーレベルのプリチャージ信号Psig‐gray1,2および映像信号video1,2がそれぞれ逆極性で書き込まれるため、画面内シェーディング等の画質不良を改善できることにもなる。
【0056】
すなわち、Csライン12には隣り合う左右の画素11,11間で抵抗分RCsが存在し、さらにCsラインと信号ラインsig1〜sig4との間には寄生容量が存在することから、抵抗分RRCsと保持容量Csおよび当該寄生容量によって微分回路が形成される。そして、2ステップでのプリチャージや映像信号video1,2の書き込みの際の信号ラインsig1〜sig4の各電位変化が、保持容量Csや寄生容量を介してCsライン12に飛び込むと、Csライン12の電位が同極性方向にゆれるため、シェーディング不良を引き起し、画質を大きく損なう懸念がある。
【0057】
ところが、ドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の場合には、互いに隣り合う信号ラインsig1とsig2、sig3とsig4には、プリチャージ信号Psig‐black1,2、プリチャージ信号Psig‐gray1,2および映像信号video1,2がそれぞれ、逆極性の信号レベルとして書き込まれることから、保持容量Csや寄生容量を介してCsライン12に飛び込む信号ラインsig1〜sig4の電位変化がキャンセルされるため、Csライン12の電位がゆれることはなく、したがって画面内シェーディング等の画質不良を改善できるのである。
【0058】
なお、第2実施形態では、ドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置に適用した場合について説明したが、例えば、逆極性の映像信号video1,2を異なるライン(例えば、上下2ライン)の画素に同時に書き込むとともに、書き込んだ後の画素配列において画素の極性を、隣り合う左右の画素間では同極性とし、上下の画素間では逆極性となるように駆動する、いわゆるドット‐ライン反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置にも同様に適用可能であり、この場合にも、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0059】
また、上記各実施形態においては、アナログ映像信号video1,2を入力とし、これをサンプリングして点順次にて各画素を駆動するアナログインターフェース駆動回路を搭載した液晶表示装置に適用した場合について説明したが、デジタル映像信号を入力とし、これをラッチした後アナログ映像信号に変換し、この変換後のアナログ映像信号をサンプリングして点順次にて各画素を駆動するデジタルインターフェース駆動回路を搭載した液晶表示装置にも、同様に適用可能である。
【0060】
さらに、上記各実施形態では、映像信号videoを書き込む直前にプリチャージするプリチャージ信号として、グレーレベルのプリチャージ信号Psig‐grayを用いるとしたが、必ずしもグレーレベルのプリチャージ信号に限られるものではなく、例えば次に入力される映像信号videoの信号レベルを予測し、その信号レベルに近いレベルの映像信号をプリチャージ信号として用いるようにすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、点順次駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置において、信号ラインの各々に対する2ステップのプリチャージを水平ブランキング期間を除く期間で、映像信号の書き込みに先立って点順次で行うようにしたことにより、水平ブランキング期間で一括してプリチャージを行う必要がないことから、水平ブランキング期間の短い映像フォーマットでも2ステップのプリチャージを実現できるため、多画素の液晶表示装置の場合であっても、縦クロストークや縦スジを除去できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る点順次駆動方式アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成例を示す回路図である。
【図2】第1実施形態の動作説明のためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る点順次駆動方式アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成例を示す回路図である。
【図4】第2実施形態の動作説明のためのタイミングチャートである。
【図5】ドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の一従来例を示す回路図である。
【図6】一従来例の動作説明のためのタイミングチャートである。
【図7】ドット反転駆動方式のアクティブマトリクス型TFT液晶表示装置の他の従来例を示す回路図である。
【図8】他の従来例の動作説明のためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
11…画素、12…Csライン、13…スキャンドライバ、14,24…ソースドライバ、15,25…プリチャージドライバ、16,26-1,26-2…映像信号ライン、18-1,18-2,28-1〜28-4…プリチャージ信号ライン
Claims (7)
- 画素がマトリクス状に配置されてなる画素部を行単位で順次駆動する垂直駆動手段と、
映像信号を入力する映像信号ラインと前記画素部の各列ごとに配線された信号ラインの各々との間に接続された第1のサンプリングスイッチ群と、
前記第1のサンプリングスイッチ群の各スイッチを順次駆動する第1の水平駆動手段と、黒レベルのプリチャージ信号を入力する第1のプリチャージ信号ラインと前記信号ラインの各々との間に接続された第2のサンプリングスイッチ群と、
所定レベルのプリチャージ信号を入力する第2のプリチャージ信号ラインと前記信号ラインの各々との間に接続された第3のサンプリングスイッチ群と、
水平ブランキング期間を除く期間において、前記第1の水平駆動手段による前記第1のサンプリングスイッチ群の各スイッチの駆動に先立って、前記第2のサンプリングスイッチ群の各スイッチおよび前記第3のサンプリングスイッチ群の各スイッチを順次駆動する第2の水平駆動手段と
を備えたことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記所定レベルはグレーレベルである
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 前記所定レベルは次に入力される映像信号の信号レベルを予測して得られる映像信号レベルである
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 前記映像信号ラインが互いに逆極性の映像信号を入力する少なくとも2本の映像信号からなり、
前記第1,第2のプリチャージ信号ラインも各々、互いに逆極性のプリチャージ信号を入力する少なくとも2本のプリチャージ信号ラインからなる
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 画素がマトリクス状に配置されてなる画素部を、行ごとに画素単位で順次駆動する液晶表示装置の駆動方法であって、
前記画素部の各列ごとに配線された信号ラインごとに水平ブランキング期間を除く期間において、
先ず、黒レベルのプリチャージ信号を、続いて所定レベルのプリチャージ信号を順に書き込み、
その後に映像信号を書き込むことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 前記所定レベルはグレーレベルである
ことを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置の駆動方法。 - 前記所定レベルは次に入力される映像信号の信号レベルを予測して得られる映像信号レベルである
ことを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置の駆動方法。
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