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JP4136219B2 - 光沢紙およびその製造方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は光沢紙およびその製造方法に関し、特にたとえば、銀色などの金属光沢層が形成された光沢紙およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀色などの金属光沢を有する紙が、たとえば、ビール瓶のラベルとして用いられているが、これは紙を基材としてその表面にアルミ箔を積層したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この基材にアルミ箔を積層したラベルの場合、瓶のリサイクルなどをするときに、アルミ箔が残留するために、リサイクルに支障を来している。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、金属光沢を有するがリサイクルが比較的しやすい光沢紙を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、基材と、基材上に形成されるアンダーコート層と、アンダーコート層上に形成される金属光沢層とを含む光沢紙の製造方法であって、基材上に、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカゲル、活性白土、タルク、クレー、カオリナイト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛の一種類または二種類以上からなる充填剤、滑剤及び架橋剤が添加された結着剤を含むアンダーコート層の材料を塗布し、アンダーコート層の材料の表面に平滑な面を有するフィルムを密着させ、アンダーコート層の材料を乾燥成膜化したのちにフィルムが剥離され、アンダーコート層の表面に蒸着による金属光沢層が直接形成される、光沢紙の製造方法である。
この光沢紙の製造方法で製造される光沢紙において、金属光沢層は、アルミニウムが蒸着されて形成されてもよい。
また、この発明は、上述のいずれかの方法でアンダーコート層及び金属光沢層を形成してなる、光沢紙である。
【0006】
〔作用〕
この発明によれば、基材の表面が粗面であっても、アンダーコート層によってその凹凸が光沢紙の表面にあらわれず、美麗な光沢を有する金属光沢層が形成される。
【0007】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の方法で形成された光沢紙の一例を示す断面図解図である。光沢紙10は、シート状の基材12を含む。基材12としては、たとえば上質紙などが用いられる。基材12上には、アンダーコート層14が形成される。
【0009】
基材12上に形成されるアンダーコート層14は、結着剤中に充填剤、滑剤、架橋剤を添加し、必要に応じて分散剤、消泡剤、耐水化剤、紫外線吸収剤などの添加剤を添加したオーバーコート層の材料をコーティングして形成される。ここで使用される結着剤としては、たとえば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、デンプン、変性デンプン、カゼイン、ゼラチン、にかわ、アラビアゴム、ポリアミド、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル−無水マレイン酸共重合体、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、マレイン酸共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルピロリドン、アクリル酸エステル、アクリルニトリル、メチルビニルエーテルなどの水溶性樹脂またはエマルジョンの一種類または二種類以上を選択して使用することができる。
【0010】
また、充填剤としては、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカゲル、活性白土、タルク、クレー、カオリナイト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛一種類または二種類以上を選択して使用することができる。
【0011】
さらに、滑剤としては、オレイン酸などの脂肪酸類、パラフィンワックスなどの酸化ワックス類、ポリエチレンワックスなどのポリオレフィンワックス類、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸類、カルナバワックスなどのエステルワックス類、シリコンオイル、鯨油などの油類を一種類または二種類以上を選択して使用することができる。
また、架橋剤としては、グリオキザール、ポリアルデヒド、アミノ−ホルムアルデヒドなどのジアルデヒド系、ポリエチレンアミンなどのポリアミン系、ポリエチレンイミンなどのポリイミン系、エポキシ系、ポリアミド樹脂、グリセリンジグリシジルエーテルなどのジグリシジル系、炭酸ジルコニウムアンモニウムなどのジルコニウム塩などを一種類または二種類以上を選択して使用することができる。
【0012】
この光沢紙10では、アンダーコート層14の表面が平滑となるように形成され、平滑なアンダーコート層14の表面に銀色の金属光沢層16が形成されて、光沢のある光沢紙10となっている。
【0013】
このような光沢紙10を製造するには、図2に示すように、基材12の上にアンダーコート層の材料14aを塗布し、アンダーコート層の材料14aの上にフィルム18が密着させられる。フィルム18としては、平滑な面を有するものが用いられる。そのようなフィルム18として、たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミド(ナイロン)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポルビニールアルコール(ビニロン)フィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、EVA共重合体フィルムやアイオノマーフィルムなどのエチレン共重合体フィルム、ポリカーボネートフィルム、セロファンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、アルミニウム箔、アセテートフィルムなどのフィルムや、これ以外の平滑な面を有するフィルム単体、またはこれらのフィルムを貼り合わせた紙およびフィルムなどが使用できる。また、アンダーコート層14との離型性をよくするために、アンダーコート層の材料14aの接合する面に離型剤を塗布したものでもよい。
【0014】
塗布されたアンダーコート層の材料14aにフィルム18を密着したのち、アンダーコート層の材料14aを乾燥成膜化してアンダーコート層14を形成し、そののちフィルム18が剥離される。なお、図2において、斜線で示すアンダーコート層の材料14aは、未乾燥の状態であることを示す。フィルム18は、平滑な面を有しているため、フィルム18が剥離されたアンダーコート層14の表面は平滑となり、蒸着して光沢のある光沢紙10を得ることができる。
【0015】
なお、アンダーコート層14を形成するために、図3に示すように、フィルム18の面にアンダーコート層の材料14aを塗布し、アンダーコート層の材料14aに基材を貼り合わせ、乾燥成膜化させてフィルム18を剥離しアンダーコート層14を形成してもよい。この場合、基材12の表面はアンダーコート層の材料14aの面に圧着される。そして、フィルム18がアンダーコート層14から剥離される。このように、アンダーコート層14は、基材12側に形成してもよいし、フィルム18側に形成してもよく、アンダーコート層14からフィルム18を剥離することにより、光沢を有するアンダーコート層14を得ることができる。フィルム18側にアンダーコート層14を形成する場合には、まずフィルム18にアンダーコート層を形成しそれを乾燥した後、更にその表面に接着剤を塗布し、基材12の表面に貼り合わせ、アンダーコート層14を形成した後、フィルム18を剥離する。
【0016】
金属光沢層16は、アルミニウム,銀,亜鉛などの蒸発物質を真空蒸着してなる蒸着層からなる。
【0017】
このようにアンダーコート層14が形成された基材12は、次に図4に示す金属光沢層16を形成する蒸着装置100に送られる。この蒸着装置100としては、たとえば、バッチ式の真空蒸着装置が挙げられる。この装置の構造を機能面より大別すると、真空タンク102、上室104内の巻取り軸106、送出軸108および冷却ドラム110を備えた内部装置、下室112内の蒸発源114と加熱装置、真空排気系統116と、その他各種計器類を備えたものを含む。
この真空蒸着装置によって、送出軸108より繰り出された基材12が、冷却ドラム110を介してスリットを通り、下室112に導かれて、基材12の表面に形成されたアンダーコート層14の主面に、アルミニウム,銀,亜鉛その他の金属や金属化合物を蒸着用蒸発物質とし、真空蒸着して、金属光沢層16を形成する。蒸着後再度上室104に戻り、基材12は巻取り軸106に巻き取られる。なお、この真空蒸着装置は、連続巻き取り式でもよく、またバッチ式と併用した半連続式でもよい。
このようにして、金属光沢層16が形成された基材12は、適宜その裏面、すなわちアンダーコート層14とは反対側の面に粘着剤を塗布してラベルとして用いることができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
図2に示すように、アンダーコート層14を形成するために、表1に示す配合比となるように、原料を均一に分散し、アンダーコート層の材料を作製した。ここで、表1に示す配合比は、固形分重量比を示している。得られたアンダーコート層の材料14aを基材12上に塗布し、未乾燥の状態で、フィルム18を貼り合わせた。そして、アンダーコート層の材料14aが乾燥してアンダーコート層14が形成されたのち、フィルム18を剥離し、アンダーコート層14を形成した。
【0019】
【表1】
Figure 0004136219
【0020】
(実施例2)
図3に示すように、アンダーコート層14を形成するために、表2に示す配合比となるように、原料を均一に分散し、アンダーコート層の材料を作製した。得られたアンダーコート層の材料14aをフィルム18上に塗布し、未乾燥の状態で、基材12に貼り合わせた。そして、アンダーコート層の材料が乾燥してアンダーコート層14が形成されたのち、フィルム18を剥離し、アンダーコート層14を形成した。
【0021】
【表2】
Figure 0004136219
【0022】
(比較例)
表3に示す配合比で得られたアンダーコート層の材料を基材12上に塗布し、送風乾燥してアンダーコート層14を形成して、光沢紙10を作製した。
【0023】
【表3】
Figure 0004136219
【0024】
フィルムを用いてアンダーコート層を形成した実施例1および実施例2の光沢紙は、フィルムを使用せずにアンダーコート層を形成した比較例の光沢紙に比べて、光沢度が良好であった。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、アンダーコート層を形成するときに、その材料の表面に平滑な面を有するフィルムを密着させ、アンダーコート層が形成されたのちにフィルムを剥離することにより、平滑で光沢のある光沢紙を得ることができる。
特に基材の表面が粗面であっても、その凹凸が光沢紙の表面にあらわれず、美麗な光沢を有する金属光沢層が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法で製造された光沢紙の一例を示す断面図解図である。
【図2】図1に示す光沢紙を製造するために、アンダーコート層の材料の上にフィルムを貼り付ける工程を示す断面図解図である。
【図3】図1に示す光沢紙を製造するために、フィルムに形成されたアンダーコート層を基材の上に積層する工程を示す断面図解図である。
【図4】この発明の製造方法で使用された蒸着装置の例を示す断面図解図である。
【符号の説明】
10 光沢紙
12 基材
14 アンダーコート層
16 金属光沢層
18 フィルム
100 蒸着装置
102 真空タンク
104 上室
106 巻取り軸
108 送出軸
110 冷却ドラム
112 下室
114 蒸発源
116 真空排気系統

Claims (3)

  1. 基材と、前記基材上に形成されるアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に形成される金属光沢層とを含む光沢紙の製造方法であって、前記基材上に、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカゲル、活性白土、タルク、クレー、カオリナイト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛の一種類または二種類以上からなる充填剤、滑剤及び架橋剤が添加された結着剤を含むアンダーコート層の材料を塗布し、該アンダーコート層の材料の表面に平滑な面を有するフィルムを密着させ、前記アンダーコート層の材料を乾燥成膜化したのちに前記フィルムが剥離され、前記アンダーコート層の表面に蒸着による金属光沢層が直接形成される、光沢紙の製造方法。
  2. 金属光沢層は、アルミニウムが蒸着されて形成される、請求項1に記載の光沢紙の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の方法でアンダーコート層及び金属光沢層を形成してなる、光沢紙。
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