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JP4137863B2 - 引戸 - Google Patents
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JP4137863B2 - 引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸に関し、特に、室内側からの開放感を向上できる引戸に関する。
従来より、例えば、テラス等の室外と室内との間には、引戸が設けられることがある。このような引戸として、建物の開口部に取り付けられる枠体と、枠体に対して摺動自在に取り付けられる障子とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この障子は、上下の横框と左右の竪框とを四周枠組みした框体と、この框体内に組み込まれた面材とを備えて構成されている。このような引戸では、障子を摺動させることにより、比較的簡単に開閉できる。また、障子の面材には、ガラスが用いられる場合が一般的であり、障子にガラスを組み込むことにより、室外から差し込む日差しを室内に取り入れたり、室内から室外の景色が視認できるため、室内をある程度開放された空間とすることができる。
実開昭60−104578号公報
しかしながら、特許文献1に示すような従来の引戸では、障子を閉じた際に、枠体の竪框と障子の竪框とが並ぶように配置されるため、室内から室外を眺めた際に、居住者の視界を遮る部分が大きく感じられて、室内側からの開放感が必ずしも十分でないという問題がある。このため、より一層開放感のある室内を提供できる引戸が求められている。
本発明の目的は、室内側からの開放感を、より一層向上させることができる引戸を提供することにある。
本発明は、建物の室内外間に取り付けられ、上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組みした枠体に対して、上框、下框、および左右の竪框を四周框組みした框体と、この框体内に組み込まれる面材とを有する障子を摺動自在に取り付けた引戸であって、前記障子は、最も室外側の室外側障子と、この室外側障子よりも室内側の少なくとも1つの室内側障子とを含み、前記室内側障子および前記室外側障子の戸先側の前記竪框には、縦枠当接機能構造が設けられ、前記戸先側の竪框に当接する側およびその反対側の縦枠には、それぞれ、前記縦枠当接機能構造に当接する竪框当接機能構造が設けられ、前記室外側障子の戸先側の前記縦枠には、前記室外側障子よりも室内側の部位の内側面を覆うアタッチメントが、前記室外側障子の戸先側の縦枠に設けられた竪框当接機能構造に取り付けられることを特徴とする
本発明によれば、障子を閉じた状態では、縦枠の呑込部が障子の戸先側の竪框を呑込むため、室内側からみて戸先側の竪框が縦枠によって隠れるようになる。従って、居住者が室内側から室外を眺めた際に、視界を遮る框部分が小さくなるため、室内側からの開放感をより一層向上できる。
のような構成によれば、アタッチメントによって、縦枠の室内側の部位の内側面や、室外側障子の戸先側の竪框における室内側の面が殆ど隠れるため、室内の開放感がさらに向上する。
なお、縦枠当接機能構造と竪框当接機能構造との組み合わせとしては、例えば、戸先框に設けられた引寄片の溝部とこの溝部に係合するヒレ部や、戸先框に設けられたシール材とこのシール材に当接するヒレ部、戸先框の戸先部分とこの戸先部分に当接するシール材や緩衝材などが考えられる。要するに、戸先框に設けられた縦枠当接機能構造と、縦枠に設けられた竪框当接機能構造とは、当該障子を閉じた際に互いに当接して機能しあう部材または部分の組み合わせであればよい。
このような構成において、室外側障子の戸先側の縦枠(この段落では、第1縦枠と称す)では、第1縦枠の竪框当接機能構造にアタッチメントが取り付けられ、この竪框当接機能構造が覆われることとなる。また、室内側障子の戸先側の縦枠(この段落では、第2縦枠と称す)では、第2縦枠の竪框当接機能構造が縦枠当接機能構造に当接する。このため、室内側障子を縦枠間で摺動させても、これらの竪框当接機能構造に室内側障子が衝突すること等もなく、障子の摺動を阻害することがない。このため、第1縦枠と第2縦枠との間でアタッチメントを付け替えることにより、枠体自体を交換することなく、前記障子の左右勝手にも簡単に対応できる。
以上の引戸において、前記障子における、前記戸先側とは反対側の竪框が召合框となり、前記召合框には、見込み方向に突出する突出部が設けられ、前記枠体には、少なくとも前記障子を閉じた状態で、前記突出部と係合する補強部が設けられていることとしてもよい。
このような構成によれば、障子を閉じた状態では、前記障子の竪框の召合せ位置において、召合框に設けられた突出部と補強部とが係合し、補強部が召合框を係止するため、風等による障子のがたつきを防止でき、各障子の耐風性を向上できる。
本発明の引戸によれば、室内側からの開放感をより一層向上できるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態に係る引戸について図面を参照して説明する。
図1,図2に示すように、引戸1は、3枚の障子21〜23を有する三連戸として構成されている。また、図3,図4に示すように、引戸1は、建物2の室内とテラス等の室外との間の開口部2Aに取り付けられる枠体10と、枠体10に対して摺動自在に取り付けられる障子20と、障子20の室外側に設けられた網戸30とを備えている。
枠体10は、上枠11と、下枠12と、左右の縦枠13とを四周枠組みして構成されている。図3,図4に示すように、各枠11〜13は、室内外の2つのアルミ押出し形材間に加締あるいは注入により樹脂部14が構成され、室内外間の断熱性能を高めている。具体的には、各枠11〜13は、樹脂部14が、後述する内障子21と中障子22との間に位置するように構成されている。なお、各枠11〜13は、アルミ押出し形材のみで構成したものや、アルミと樹脂の複合材料で構成したもの、樹脂のみで構成したもの等としてもよい。
図3,図4に示すように、障子20は、最も室外側に配置される室外側障子としての外障子23と、外障子23よりも室内側に配置される室内側障子としての内障子21と、内障子21と外障子23との間に配置される中障子22とを備えている。なお、本実施形態において、外障子23は、通常は、摺動しないように縦枠13に固定された状態となっている。各障子21〜23は、上框24、下框25、および左右の竪框26が四周框組みされた框体27と、框体27内に組み込まれる面材としての複層ガラス28とを備えている。なお、面材は、複層ガラス28以外のガラスや、ガラス以外の材質のもの等としてもよい。
図4に示すように、内障子21では、図中左側に示す竪框26が戸先框211となり、図中右側に示す竪框26が召合框212となっている。また、外障子23では、図中左側に示す竪框26が召合框231となり、図中右側に示す竪框26が戸先框232となっている。中障子22では、図中左側に示す竪框26が内障子21の召合框212に隣り合う召合框221となり、図中右側に示す竪框26が外障子23の召合框231に隣り合う召合框222となっている。このような召合框221,222は、複層ガラス28の端部を呑込んでおり、召合框221,222の見付寸法P,Qは、複層ガラス28の呑込寸法Rの略2倍となる寸法(例えば、40mm以下)に形成されている。
図3,図4に示すように、網戸30は、室内側に配置される内網戸31と、室外側に配置される外網戸32とを備え、各網戸31,32は、下枠12に沿って水平方向に摺動自在に構成されている。各網戸31,32は、上框34、下框35、および左右の竪框36(36L,36R)が四周框組みされた框体37と、框体37内に組み込まれる網38とを備えている。図4に示すように、各網戸31,32の図中右側の竪框36Rは、その見付寸法が外障子23の戸先框232の見付寸法と略同一となるように形成されている。また、各網戸31,32の図中左側の竪框36Lは、その見付寸法が外障子23の召合框231の見付寸法と略同一となるように形成されている。従って、外障子23の竪框26と網戸30の竪框36の位置が、室内外方向に揃っているため、見た目がすっきりして、室内側からの開放感を向上できる。
図4に示すように、内網戸31における左側の竪框36Lの室内側の面と室外側の面には、それぞれ突起31A,31Bが設けられている。また、外網戸32における右側の竪框36Rの室内側の面と室外側の面には、それぞれ突起32A,32Bが設けられている。このため、外網戸32を図中左方向へ閉じるように摺動させると、外網戸32の竪框36Rの室内側の面に設けられた突起32Aが、内網戸31の竪框36Lの室外側の面に設けられた突起31Bに係合し、外網戸32の摺動に伴って内網戸31も左方向へ摺動して、図5に示すように網戸30が閉じた状態となる。
また、図5に示すような網戸30を閉じた状態から、内網戸31を図中右方向へ開くように摺動させると、内網戸31の竪框36Lの室外側面に設けられた突起31Bが、外網戸32の竪框36Rの室内側面に設けられた突起32Aに係合し、内網戸31の摺動に伴って外網戸32も右方向へ摺動して、最終的には、図4に示すような網戸30が開いた状態となる。このように、一方の網戸30を摺動させると他方の網戸も連動して作用するため、網戸30の開閉操作を簡単に行うことができる。
なお、網戸31,32の室内側の面と、室外側の面との両側に突起31A,31B,32A,32Bを設けたので、網戸31,32の左右勝手を替えた場合であっても、前記同様にこれらの網戸31,32の連動作用を奏することができる。
次に、枠体10について詳説する。
図3に示すように、枠体10の上枠11には、それぞれ室内側から室外側に順次、各障子21〜23を摺動させるために、下方へ突出する第2レール11Aと、第3レール11Bと、第1レール11Cとが形成されている。また、上枠11には、網戸30を摺動させるために、下方へ突出するレール11Xが形成されている。
また、下枠12には、それぞれ室内側から室外側に順次、各障子21〜23に対応する位置に上方へ突出する突起12Aが形成され、突起12A上には、カバー部材121が取り付けられている。また、下枠12には、網戸30に対応する位置にレール部材122が取り付けられている。
カバー部材121の上部には、後述する戸車45が摺動する突条部121Aが形成されている。また、カバー部材121の側部にはシール材123が取り付けられ、シール材123が障子21〜23の下框25に当接している。また、下枠12において、突起12Aの両側には、床部材124が着脱自在にそれぞれ取り付けられている。床部材124は、その上面が平らかに形成され、前記上面と突条部121Aとが略同じ高さ位置となるように構成されている。このような構成により、障子21〜23が摺動する床面を、上面がフラットで見た目がすっきりしたものにできて、バリアフリーにも対応できる。また、床部材124が着脱可能なため、床部材124を適宜取り外すことにより、下枠12を簡単に清掃できる。
なお、本実施形態では、床面を平らかに構成するために、カバー部材121や床部材124を用いたが、下枠12側にも、上枠11側と同様に、各障子に対応するレールをそれぞれ設けて、これらのレール上を各障子が摺動する構成としてもよい。この際、後述するように、下枠側に設けたレールを補強部として利用する構成としてもよい。
図4に示すように、各縦枠13には、互いに向き合う方向に突出する呑込部130がそれぞれ形成されている。室内側から見て、右側の縦枠13Rの呑込部130Rは、外障子23の戸先框232を呑込んでおり、左側の縦枠13Lの呑込部130Lは、内障子21の戸先框211を呑込んでいる。また、各呑込部130R,130Lは、建物2の開口部2A近傍の壁体4に係合している。
呑込部130Rによる戸先框232の呑込寸法は、外障子23の戸先框232の見付寸法と略同じである。また、呑込部130Lによる戸先框211の呑込寸法は、内障子21の戸先框211の見付寸法と略同じである。このため、障子20を閉じた状態では、室内から見て、戸先框211,232が縦枠13内に程よく呑み込まれて隠れることとなり、複層ガラス28を通した視界が拡がるため、室内側からの開放感が向上する。
また、各縦枠13には、内障子21の摺動箇所に対応する位置に設けられた竪框当接機能構造としての第1ヒレ部131と、第1ヒレ部131よりも室外側に設けられた第2ヒレ部132とがそれぞれ形成されている。
図4の左側に示す縦枠13Lにおいて、内障子21を閉じた状態で、第1ヒレ部131は、内障子21の戸先框211の後述する縦枠当接機能構造としての引寄片80の溝部80Aに係合する。第2ヒレ部132は、シール材134を介して内障子21の戸先側に当接する。内障子21の戸先框211には、内障子21を閉じた状態で、縦枠13Lに形成された第1ヒレ部131に当接する縦枠当接機能構造としてのシール材137が設けられている。また、第2ヒレ部132には、竪框当接機能構造としてのシール材134が取り付けられ、内障子21を閉じた際にシール材134が内障子21の戸先側に当接する。
一方、図4の右側に示す縦枠13Rには、閉じた状態の外障子23の戸先框232の室内側に、第1ヒレ部131および第2ヒレ部132を覆うようなアタッチメント部材133が着脱自在に取り付けられている。
アタッチメント部材133は、平面視略F字状に形成され、室内外方向に延びて、外障子23の戸先框232の縦枠13の内周側面である見込方向側の面と略面一となるように構成された面材である複層ガラス28を保持する側の端面としての被覆部133Aを備えている。被覆部133Aの室内側端部には、図中右側へ折り曲げられた係合部133Bが形成され、この係合部133Bが呑込部130Rに係合するとともに、被覆部133Aから延びる2つの係合板133C,133Dが第1ヒレ部131、第2ヒレ部132に係合することでアタッチメント部材133が取り付けられている。
このような構成により、図1に示すように、外障子23の戸先框232の室内側の面がアタッチメント部材133の被覆部133Aによって殆ど隠れるため、見た目がすっきりとし、室内側からの開放感をさらに向上できる。
また、縦枠13(13R,13L)には、外障子23の摺動箇所に対応する位置に、竪框当接機能構造としての第3ヒレ部135がそれぞれ形成されている。図4の右側に示す縦枠13Rにおいて、外障子23を閉じた状態で、第3ヒレ部135は、外障子23の戸先框232の後述する縦枠当接機能構造としての引寄片80の溝部80Aに係合する。また、外障子23の戸先框232には、外障子23を閉じた状態で、縦枠13Rに形成された第3ヒレ部135に当接する縦枠当接機能構造としてのシール材136が取り付けられている。
なお、以上のような縦枠当接機能構造と竪框当接機能構造との組み合わせとしては、例えば、戸先框に設けられた引寄片の溝部とこの溝部に係合するヒレ部や、戸先框に設けられたシール材とこのシール材に当接するヒレ部、戸先框の戸先部分とこの戸先部分に当接するシール材や緩衝材などが考えられる。要するに、戸先框に設けられた縦枠当接機能構造と、縦枠に設けられた竪框当接機能構造とは、当該障子を閉じた際に互いに当接して機能しあう部材または部分の組み合わせであればよい。
以上のように、アタッチメント部材133やシール材134は、いずれか一方の縦枠13側にのみ設けられている。このため、例えば、図6に示すように、アタッチメント部材133やシール材134を他方の縦枠13側に付け替えることにより、建物2から枠体10を取り外すことなく、当該枠体10を使用したまま、障子20を左右勝手の異なる障子に交換するだけで、比較的簡単に障子の左右勝手を替えることができる。
次に、障子20について詳説する。
図3に示すように、各障子21〜23の上框24の上部には、シール材29を介してレール11A,11B,11Cに当接する溝部24Aが形成されている。また、溝部24Aには、左右の竪框26側の端部に上側摺動片(図示略)がそれぞれ設けられ、これらの2つの上側摺動片はレール11A,11B,11Cに係合している。また、下框25下側の左右の竪框26側の端部にも、下側摺動片(図示略)がそれぞれ設けられている。これらの2つの下側摺動片は、カバー部材121の突条部121Aに係合している。前記上側摺動片とレール11A,11B,11Cの係合と、前記下側摺動片と突条部121Aの係合とにより、各障子21〜23の見付方向への振動が防止されている。
図3,図4に示すように、中障子22の上框24には、3枚の障子21〜23を連動して摺動させるための連動部材50が設けられている。また、図3に示すように、各障子21〜23の下框25には、溝部25Aが形成されている。下框25の溝部25Aの位置には、下枠12に設けられたカバー部材121の突条部121Aに沿って回転する戸車45が設けられている。下枠12に設けられたカバー部材121の突条部121Aに沿って、戸車45が回転することにより、障子20を、図4に示す閉じた状態と、図5に示す開いた状態との間で滑らかに移動させることができる。
図7は、連動部材50を示す横断面図である。図7に示すように、連動部材50は、上框24内に収容される本体51と、本体51の両端にそれぞれ取り付けられたリール52と、リール52間に掛け渡されたリング状のワイヤ53と、ワイヤ53に固着された2つの誘導軸54(54A,54B)とを備えている。一方の誘導軸部材54Aは外障子23側に突出し、他方の誘導軸部材54Bは内障子21側に突出している。これらの誘導軸54は、誘導軸部材54Aが図中右側のリール52近傍に位置する場合には、誘導軸部材54Bが図中左側のリール52の近傍に位置するように、ワイヤ53に固着されている。
従って、例えば、一方の誘導軸部材54Aが図中の左方向に移動すると、リール52間に掛け渡されたワイヤ53が回転し、ワイヤ53に固着された、他方の誘導軸部材54Bが図中の右方向に移動する。誘導軸部材54Aは、外障子23の召合框231に設けられた受部材60(60R)に係合し、誘導軸部材54Bは、内障子21の召合框212に設けられた受部材60(60L)に係合する。
次に、連動部材50の動作について説明する。図8は、連動部材50によって障子21〜23が連動して動く様子を模式的に示す横断面図であり、(A)は3枚の障子21〜23により室内外空間を連通する開口部を閉じた状態を、(B)は開口部の一部を開いた状態を、(C)は開口部を閉じた状態を示している。
図8(A)に示す障子21〜23を閉じた状態から、図8(B)に示すように、内障子21を矢印Aの方向に摺動させると、誘導軸部材54Bが矢印Aの方向に移動して、リール52間に掛け渡されたワイヤ53が回転し、誘導軸部材54Aが矢印Bの方向に移動する。誘導軸部材54Aが矢印Bの方向に移動すると、外障子23が固定された状態となっていることから、中障子22が矢印Aの方向に移動する。従って、内障子21と中障子22とが、図中の矢印Aの方向に移動して、最終的には、図8(C)に示すように、3枚の障子21〜23が重なった状態となり、図5に示す開放状態となる。
逆に、図5に示す開放状態から、内障子21を図8の矢印Bの方向に摺動させると、連動部材50が前述とは逆向きに作用して、図4に示す完全に閉じられた状態となる。このような連動部材50により、内障子21を摺動させるだけで、中障子22を連動して摺動させることができ、障子20の開閉が容易となる。
図9は、図4のIX−IX断面図である。図9に示すように、中障子22の召合框222には、室内側に突出する突出部61が一体的に形成されている。突出部61には、上側に溝部61Aが形成されている。溝部61Aには、内障子21を摺動させるための第2レール11Aが係合している。このため、図2に示すように、突出部61を含む召合框222が2つのレール11A,11Bに跨るように配置される。このように召合框222に突出部61を形成して、召合框222の強度を高めている。また、溝部61Aと内障子21用の第2レール11Aとを係合させることにより、召合框222の室内外方向への強度が向上して、中障子22の耐風性を向上できる。なお、内障子21用の第2レール11Aが補強部となっている。
なお、本実施形態では、中障子22の召合框222のみに突出部61を設けたが、中障子22の召合框221に、室外側に突出するとともに、上側に溝部が形成された突出部を形成し、この溝部と外障子23用の第1レール11Cとを係合させて、召合框221の強度を向上させてもよい。
図9に示すように、上枠11には、中障子22用の第3レール11Bと、外障子23用の第1レール11Cとの間の召合せ位置に風止板70が取り付けられている。
図10は、風止板70を示す斜視図である。図10に示すように、風止板70は、上枠11に取り付けられる上板71と、上板71の長手方向に間隔を開けて立設された複数の風止板本体72と、上板71の幅方向の両端部にそれぞれ立設された2つのヒレ部73とを備えている。風止板本体72は、中障子22の上框24と外障子23の上框24とに当接し、上枠11と障子22,23との隙間からの風の侵入や音もれ等を防止している。
図9に示すように、室外側のヒレ部73(73A)は、外障子23の上框24に取り付けられた上側摺動片62の溝部に係合し、室内側のヒレ部73(73B)は、中障子22の上框24に取り付けられた上側摺動片63の溝部に係合している。このようなヒレ部73と上側摺動片62,63との係合により、障子20の室内外方向へのがたつきを防止できる。
なお、図示を省略するが、中障子22用のレール11Bと、内障子21用のレール11Aとの間の召合せ位置にも風止板70が取り付けられている。また、同様に、下枠12にも風止板70が取り付けられている。
また、図4に示すように、内障子21の戸先框211には、引寄片80が取り付けられている。引寄片80は、戸先框211の長手方向に沿って、間隔を開けて複数取り付けられている。引寄片80には、内障子21を閉じた際に、縦枠13Lの第1ヒレ部131を収納し係合する溝部80Aが形成されている。これにより、縦枠13Lから内障子21が勝手に開いてしまうことを防止できる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)外障子23の戸先框232が縦枠13R内に収納されると、戸先框232の見付寸法と縦枠13Rの呑込寸法とが略同一であることから、外障子23を閉じた際に戸先框232が縦枠13R内に程よく収納されて隠れるようになる。このため、障子20を閉じた状態で、室内側から室外を眺めたときに、視界を遮る框部分が小さくなるため、室内側からの開放感をより一層向上できる。
(2)召合框221,222の見付寸法P,Qが、複層ガラス28の呑込寸法Rの略2倍となる寸法で、かつ40mm以下となるようにしたので、一般的な召合框の場合に比べて小さくなるため、障子20に対する召合框221,222の占める割合が小さくなって、室内側からの開放感をより一層向上できる。
(3)縦枠13Rにおける内障子21の摺動箇所に対応する位置に、縦枠13Rの内側面を覆うとともに、その表面が外障子23の戸先框232の見込方向側の面と略面一となるアタッチメント部材133を取り付けたので、アタッチメント部材133によって、縦枠13Rの内側面や外障子23の戸先框232における呑込部130側の面が殆ど隠れるため、室内側からの開放感をさらに向上できる。
(4)各網戸31,32の竪框36Rの見付寸法が外障子23の戸先框232の見付寸法と略同一となるように形成するとともに、各網戸31,32の竪框36Lの見付寸法が外障子23の召合框231の見付寸法と略同一となるように形成したので、外障子23の竪框26と網戸30の竪框36の位置が、室内外方向に揃っているため、見た目がすっきりして、室内側からの開放感を向上できる。
(5)いずれの縦枠13R,13Lにも、ヒレ部131,132,135を形成し、例えば、一方の縦枠13(13R)については、第1ヒレ部131および第2ヒレ部132にアタッチメント部材133を、第3ヒレ部135にシール材136をそれぞれ取り付け、また、他方の縦枠13(13L)については、第2ヒレ部132にシール材134を取り付けている。このため、アタッチメント部材133やシール材134,136を反対側の縦枠13に付け替えることにより、建物2から枠体10を取り外すことなく、当該枠体10を使用したまま、障子20を交換するだけで、比較的簡単に障子20の左右勝手を替えることができる。
(6)内網戸31に突起31Bを設けるとともに、外網戸32に突起32Aを設けて、内網戸31を閉じる際や外網戸32を開く際に、これらの突起31B,32Aが係合して他方の網戸31,32も摺動させるようにしたので、一方の網戸31,32を摺動させるだけで、他方の網戸31,32も連動させることができ、網戸30の開閉操作を簡単に行うことができる。また、網戸31,32には、前記突起31B,32Aの反対側面の同位置にも同様の突起31A,32Bを設けたので、網戸31,32の左右勝手を替えた場合であっても、前記同様にこれらの網戸31,32の連動作用を奏することができる。
(7)中障子22に連動部材50を備えたので、内障子21を閉じるように摺動させると、それに伴って中障子22が連動して摺動するため、内障子21を操作するだけで、簡単に障子20の開閉を行うことができる。
(8)中障子22において、召合框222に突出部61を形成して、突出部61の溝部61Aと内障子21用の第2レール11Aとを係合させたので、召合框222の室内外方向への強度が向上して、中障子22の耐風性を向上できる。
(9)中障子22用の第3レール11Bと、外障子23用の第1レール11Cとの間の召合せ位置に風止板70を取り付け、風止板70のヒレ部73(73A)を、外障子23の上框24に取り付けられた上側摺動片62の溝部に係合させるとともに、風止板70のヒレ部73(73B)を、中障子22の上框24に取り付けられた上側摺動片63の溝部に係合させるようにしたので、ヒレ部73と上側摺動片62,63との係合により、障子20の見込み方向へのがたつきを防止できる。
なお、本発明は、前記実施形態には限定されない。例えば、図11は、中障子22と外障子23との召合せ部分を拡大して示す横断面図である。図11に示すように、中障子22の召合框222にスペーサ100を取り付け、スペーサ100が外障子23の召合框231の室内側の面を室外側へと付勢する構成としてもよい。このような構成によれば、障子20の室内外方向へのがたつきを抑えることができる。
また、前記上側摺動片および前記下側摺動片に、図11に示すような突起部41をそれぞれ形成し、障子20を閉じた際に、突起部41が、中障子22の右側の煙返部22Xと外障子23の煙返部23Xとの間の上下位置に介装されるようにしてもよい。また、図示を省略するが、中障子22の左側部分についても同様に、前記内障子の煙返部22と中障子の煙返部との間の上下位置に前記突起部が介装されるようにしてもよい。このような構成によれば、障子20を閉じた際に、煙返部22X,23X間のクリアランスに突起部41が介装されて、各クリアランス部分がその上下位置において塞がれるため、各障子21〜23の見付方向へのがたつきを抑えることができる。
また、図12は、前記引戸の下側を示す縦断面図である。図13は、前記引戸を部分的に示す横断面図である。図12,図13に示すように、下枠12の、中障子22に対応する位置にストッパ部材110を取り付けてもよい。ストッパ部材110は、障子20を閉じた際に、中障子22の下框25に当接し、中障子22の下框25を図13中の右側へ付勢する。このような構成により、障子20を閉じた際に、内障子21の煙返部と中障子22の煙返部との間に形成されるクリアランスを小さくすることができて、障子20の見付方向へのがたつきを抑えることができる。
また、前記実施形態では、引戸1を三連戸として構成したが、図14に示すように、前記実施形態と同じ枠体10を用いて、2枚の障子102,103と、1枚の網戸104とを備える引違戸101としてもよい。このような引違戸101では、障子102,103を、前記実施形態の内障子21と外障子23に対応する箇所に配置し、中障子22に対応する箇所では、障子102に設けられた突出部102Aが前記レールに係合するように各障子102,103を構成すればよい。このような構成とすることにより、枠体10を替えることなく、障子や網戸を交換するだけで、簡単に三連戸を引違戸に変更することができる。なお、本発明では、障子や網戸の枚数は、前記実施形態や変形例の枚数に限定されず、いわゆる片引戸や、4枚戸等であってもよい。
前記実施形態では、中障子22の召合框221に突出部を設け、この突出部に溝部を形成して、溝部と隣のレールとが係合する構成としたが、例えば、図15,図16に示す引違戸140として構成してもよい。図15は、引違戸140を示す横断面図であり、図16は、引違戸140を示す縦断面図である。図15,図16に示すように、引違戸140は、2枚の障子141,142と、枠体143とを備えている。外障子142には、室内側へ突出する突出部144が形成され、突出部144の上部には溝部144Aが形成されている。また、枠体143の上枠145において、外障子142の上框146の召合せ部分の位置には、補強部147が取り付けられている。補強部147は、障子141,142を閉じた際に、突出部144の溝部144Aと補強部147とが係合して、各障子141,142の召合せ部分となる竪框148を室内外方向に係止している。なお、前記補強部147を召合せ部分にのみ設けたが、縦枠間に亘って延びるように構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る引戸を室内側斜め上方から眺めた様子を示す斜視図である。 前記引戸を室内側斜め下方から眺めた様子を部分的に示す斜視図である。 前記引戸を示す縦断面図である。 前記引戸を示す横断面図であり、障子を閉じた状態を示している。 前記引戸を示す横断面図であり、障子を開いた状態を示している。 前記引戸において、障子の左右勝手を替えた様子を示す横断面図である。 連動部材を示す横断面図である。 連動部材によって障子が連動して動く様子を模式的に示す横断面図であり、(A)は3枚の障子により室内外空間を連通する開口部を閉じた状態を、(B)は開口部の一部を開いた状態を、(C)は開口部を閉じた状態を示している。 図4のIX−IX断面図である。 風止板を示す斜視図である。 本発明の第1の変形例において、中障子と外障子との召合せ部分を拡大して示す横断面図である。 本発明の第2の変形例において、引戸の下側を示す縦断面図である。 前記第2の変形例に係る引戸を部分的に示す横断面図である。 本発明の第3の変形例において、引戸を示す横断面図である。 本発明の第4の変形例において、引戸を示す横断面図である。 前記第4の変形例に係る引戸を示す縦断面図である。
符号の説明
1 引戸
2 建物
10 枠体
11 上枠
11A 第2レール
11B 第3レール
11C 第1レール
12 下枠
13(13L,13R) 縦枠
20 障子
21 内障子(室内側障子)
22 中障子
23 外障子(室外側障子)
24 上框
25 下框
26 竪框
27 框体
28 複層ガラス(面材)
30(31,32) 網戸
34 上框
35 下框
36(36L,36R) 竪框
37 框体
61 突出部
80A 溝部(縦枠当接機能構造)
130(130L,130R) 呑込部
131 第1ヒレ部(竪框当接機能構造)
132 第2ヒレ部
133 アタッチメント部材(アタッチメント)
133A 被覆部(面材を保持する側の面)
134 シール材(竪框当接機能構造)135 第3ヒレ部(竪框当接機能構造)
136,137 シール材(縦枠当接機能構造)211,232 戸先框
212,221,222,231 召合框
P,Q 見付寸法
R 呑込寸法

Claims (2)

  1. 建物の室内外間に取り付けられ、上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組みした枠体に対して、上框、下框、および左右の竪框を四周框組みした框体と、この框体内に組み込まれる面材とを有する障子を摺動自在に取り付けた引戸であって、
    前記障子は、最も室外側の室外側障子と、この室外側障子よりも室内側の少なくとも1つの室内側障子とを含み、
    前記室内側障子および前記室外側障子の戸先側の前記竪框には、縦枠当接機能構造が設けられ、
    前記戸先側の竪框に当接する側およびその反対側の縦枠には、それぞれ、前記縦枠当接機能構造に当接する竪框当接機能構造が設けられ、
    前記室外側障子の戸先側の前記縦枠には、前記室外側障子よりも室内側の部位の内側面を覆うアタッチメントが、前記室外側障子の戸先側の縦枠に設けられた竪框当接機能構造に取り付けられることを特徴とする引戸。
  2. 前記障子における、前記戸先側とは反対側の竪框が召合框となり、
    前記召合框には、見込み方向に突出する突出部が設けられ、
    前記枠体には、少なくとも前記障子を閉じた状態で、前記突出部と係合する補強部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の引戸。
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