JP4138950B2 - 滑り止め部材付き荷台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬用パレットのような荷台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から運搬用パレットのような合成樹脂製の荷台の外面部には滑り止め部材嵌め込み用孔を形成すると共にこの滑り止め部材嵌め込み用孔に荷台とは異なるゴム等の材料で形成した滑り止め部材を嵌め込んで取り付けて、外面部の上に荷物を載せた場合における荷物の滑りを防止したり、あるいは、外面部を床等に設置した場合に荷台が滑るのを防止したりしている。
【0003】
ところで、上記のような滑り止め部材を取り付けた合成樹脂製の荷台が不用になった場合、これをそのままの状態でごみとして捨てたり、あるいは焼却したりすると、公害問題となるため、近年は荷台の素材である合成樹脂を資源として再利用することが行われている。ところが、上記のように合成樹脂製の荷台の外面部の滑り止め部材嵌め込み用孔に荷台とは異なるゴム等の材料で形成した滑り止め部材が取り付けてあるため、荷台とは異なる材料の滑り止め部材を取り除かなければ合成樹脂を資源として再利用することができない。このため滑り止め部材を取り外す必要があるが、従来この滑り止め部材の取り外しに手間がかかり、荷台の素材である合成樹脂を資源として再利用する際のコストアップの原因になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、荷台の素材である合成樹脂を資源として再利用するに当って、荷台に取り付けている荷台と異なる材料である滑り止め部材を簡単且つ確実に除去でき、また、滑り止めを確実にし且つ荷台に載せた荷物に汚れがつかないようにでき、更に、荷台を裁断する際に簡単且つ確実に裁断して滑り止め部材を除去することができる滑り止め部材付き荷台を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る滑り止め部材付き荷台は、合成樹脂製の荷台1の上面部乃至下面部に滑り止め部材嵌め込み用孔3を形成すると共にこの滑り止め部材嵌め込み用孔3に荷台1とは異なる材料で形成した滑り止め部材4を嵌め込んで取り付け、荷台1の上面部乃至下面部に裁断用目印5を設け、この裁断用目印5の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔3を横切るように設定してあると共に裁断用目印5の端部が荷台1の側端面部において凹設してあることを特徴とするものである。このような構成とすることで、荷台1が不用となって荷台1の素材である合成樹脂を資源として再利用する際、裁断用目印5により裁断することで、滑り止め部材4を嵌め込んだ部分で裁断できて、滑り止め部材4を滑り止め部材嵌め込み用孔3から容易に離脱させることができることになる。また、荷台1を裁断する際に、裁断用目印5の端部の凹設した部分に裁断鋸のような裁断刃を当てて位置決めして切断することで、確実に裁断用目印を裁断することができることになる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0007】
荷台1としては合成樹脂製の運搬用パレット10や、運搬用台車における合成樹脂製の台等がある。添付図面に示す実施形態では合成樹脂製の運搬用パレット10の例が示してある。運搬用パレット10は合成樹脂製であって、前後方向又は前後左右方向にフォーク挿入部11が形成してあり、このフォーク挿入部11は運搬用パレット10の側面に開口している。添付図面に示す実施形態においては、運搬用パレット10は合成樹脂により形成した面板部12に桁部13を突設した上半体10aと、面板部12に桁部13突設した下半体10bとを桁部13の先端面部分で溶着一体化して構成してあるが、必ずしもこれにのみ限定されるものではない。運搬用パレット10を合成樹脂により一体成形したものであってもよい。
【0008】
運搬用パレット10の外面部である面板部12には滑り止め部材嵌め込み用孔3が上下に貫通して形成してある。また、面板部12の外面には裁断用目印5が設けてある。この裁断用目印5は平面視線状、又は点線状をしており、この裁断用目印5の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔3を横切るように設定してある。図1に示す実施形態においては面板部12に縦横に複数本の裁断用目印5を設け、縦横の裁断用目印5の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔3部分で交差するように裁断用目印5、滑り止め部材嵌め込み用孔3の位置関係を設定してある。
【0009】
裁断用目印5は面板部12から線状又は点線状にわずかに突出した突部5aにより構成する場合、面板部12から線状又は点線状にわずかに凹んだ凹条により構成する場合、あるいは、印刷等により面板部12に線状又は点線状に目印を形成する場合等があり、添付図面に示す実施形態においては面板部12から線状又は点線状にわずかに突部5aを突設して裁断用目印5を形成した例を示している。また、いずれの実施形態においても運搬用パレット10の面板部12の裁断用目印5の端部が面板部12の側端面部において凹設してあって凹部2となっている。
【0010】
なお添付図面に示す実施形態においては、突部5aの突出高さは約0.5mmで突部5aの幅は約1mmであるが、必ずしもこれにのみ限定されるものではない。
【0011】
滑り止め部材嵌め込み用孔3は面板部12の上下に貫通するものであり、例えば、図4に示すように滑り止め部材嵌め込み用孔3の上端部は該孔の中央部分よりも径の大きい大径孔部14aとなり、また下端部は該孔の中央部分よりも径の大きい抜け止め孔14bとなっている。また、滑り止め部材嵌め込み用孔部3には大径孔部14aに連続して嵌め込みガイド用のテーパ孔部14cが設けてある。裁断用目印5が突部5aで構成してある場合、図4に示すように突部5aと滑り止め部材嵌め込み用孔3の開口端との間に間隔を設けてあって、この間の面板部12の滑り止め部材嵌め込み用孔3の外周縁の部位が載置面16となっている。
【0012】
滑り止め部材4は運搬用パレット10とは異なる材質のもので、例えばゴム製である。滑り止め部材4の一例を図4において示すと、大径の頭部17の下部に頭部17よりも径の小さい首部18を設け、首部18の下部に上端が首部18よりも小径で且つ下にいく程次第に径が小さくなっていくテーパ軸部19を設け、テーパ軸部19の下端部にテーパ軸部19の最下端と同じ径の軸部20を設け、軸部20の下部に軸部20よりも大径の抜け止め用鍔部21を設けて構成してある。そして、この滑り止め部材4を図4に示すように滑り止め部材嵌め込み用孔3に嵌め込んで取り付けてある。この場合、大径の頭部17の下面外周が面板部12の滑り止め部材嵌め込み用孔3の外周縁の載置面16に当り、首部18の下面外周が大径孔部14aの底の外周部に当り、テーパ軸部19がテーパ孔部14cに嵌め込まれ、抜け止め用鍔部21が抜け止め孔14bに嵌め込まれる。このようにして滑り止め部材4を面板部12に設けた滑り止め部材嵌め込み用孔3に取り付け、滑り止め部材4の頭部17を面板部12から突出させるものである。ここで、滑り止め部材4に上方からかかる荷重に対しては頭部17の下面外周が載置面16に当り、首部18の下面外周が大径孔部14aの底の外周部に当り、テーパ軸部19がテーパ孔部14cに嵌めこまれて傾斜面同士が面接触することで下方に抜けないように支持するものであり、また、抜け止め用鍔部21が抜け止め孔14bに嵌め込まれることで滑り止め部材4の上方への抜けが防止されるものである。このようにして滑り止め部材4が滑り止め部材嵌め込み用孔3に対して上下に抜け止めされた状態で取り付けられるものである。
【0013】
上記の例では運搬用パレット10の上面側の面板部12に滑り止め部材4を取り付けた滑り止め部材嵌め込み用孔3と、裁断用目印5とを設けた例を示したが、運搬用パレット10の上下両側の面板部12又は下側の面板部12に滑り止め部材4を取り付けた滑り止め部材嵌め込み用孔3と、裁断用目印5とを設けてもよいものである。そして、上面側においては面板部12の上に荷物を載置するのであるが、滑り止め部材4により荷物の滑り止めを行うものである。また、下面側に滑り止め部材4が設けてある場合には床に滑り止め部材4が接して運搬用パレット10が床に対して滑るのを防止することができるものである。
【0014】
ところで、上記のような荷台1である運搬用パレット10が不用になった場合には運搬用パレット10の素材である合成樹脂を資源として再利用するのであるが、この場合、まず、運搬用パレット10を裁断用目印5の端部の凹部2に裁断鋸のような裁断刃20を当てて位置決めした状態で裁断用目印5に沿って運搬用パレット10を裁断するものである。この時、裁断用目印5の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔3を横切るように設定してあるので、運搬用パレット10が滑り止め部材4を嵌め込んだ部分で裁断され、滑り止め部材4も同時に裁断されることになる。したがって、一端部に大径の頭部17を有し且つ他端部に大径の抜け止め用鍔部21を有する滑り止め部材4を側方に引き取ることで簡単に脱離することができるものである。特に、添付図面に示す実施形態のように滑り止め部材4を嵌め込んだ部分を縦横に裁断することで4等分(実施形態では4等分であるが、3等分又は5等分以上でもよい)するように裁断すると、2等分に裁断する場合よりもよりいっそう滑り止め部材4を簡単に取り出すことができるものである。
【0015】
ここで、滑り止め部材嵌め込み用孔3が図1に示すように円孔の場合には裁断用目印5の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔3の中心又は中心の近傍を横切るようにする。これにより滑り止め部材4を嵌め込んだ部分の中心又は中心の近傍で裁断できて、円孔よりなる滑り止め部材嵌め込み用孔3に嵌め込んだ滑り止め部材4を裁断により容易に離脱させることができるものであり、特にこの場合には滑り止め部材4の嵌め込んだ部分を2等分に裁断したものでも簡単に取り外すことができる。もちろん滑り止め部材嵌め込み用孔3が四角形の場合には裁断用目印5の延長線が図7の実線に示すように滑り止め部材嵌め込み用孔3の中心またはその近傍を通るもののみに限定されず、図7の想像線で示すように中心から外れた位置を通るように設定してもよいものである。
【0016】
上記のようにして裁断することで、滑り止め部材4を除去した裁断された運搬用パレット10は破砕装置により破砕され、再生樹脂の原料として用いられるものである。
【0017】
上記実施形態では荷台1として合成樹脂製の運搬用パレット10の例で説明したが、運搬用パレット10のみに限定されず、運搬用台車における合成樹脂製の台、あるいは他の滑り止め部材4を取り付けた種々の荷台に本発明が適用できるのはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】
上記の請求項1記載の本発明にあっては、合成樹脂製の荷台の上面部乃至下面部に滑り止め部材嵌め込み用孔を形成すると共にこの滑り止め部材嵌め込み用孔に荷台とは異なる材料で形成した滑り止め部材を嵌め込んで取り付け、荷台の上面部乃至下面部に裁断用目印を設け、この裁断用目印の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔を横切るように設定してあるので、荷台が不用となって荷台の素材である合成樹脂を資源として再利用する際、裁断用目印に沿って裁断することで、滑り止め部材を嵌め込んだ部分で裁断できて、滑り止め部材を滑り止め部材嵌め込み用孔から容易に離脱させることができ、また、上記裁断に当って、裁断用目印の端部が荷台の側端面部において凹設してあるので、裁断用目印に沿って裁断刃により裁断する際に裁断用目印の端部の凹設した部分に裁断刃を当てて裁断することができるものであって、裁断刃の位置決めが正確にできて裁断用目印に沿っての裁断が正確に行えるものである。この結果、本発明にあっては、荷台の素材である合成樹脂を資源として再利用する際のコストを低くできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の平面図である。
【図2】 同上の正面図である。
【図3】 同上の滑り止め部材の取り付け部分の斜視図である。
【図4】 同上の滑り止め部材の取り付け部分の断面図である。
【図5】 (a)は図1のX部の拡大平面図であり、(b)は図2のY部の拡大正面図である。
【図6】 同上の裁断した部分の斜視図である。
【図7】 同上の滑り止め部材嵌め込み用孔が四角形の孔の場合の平面図である。
【符号の説明】
1 荷台
3 滑り止め部材嵌め込み用孔
4 滑り止め部材
5 裁断用目印
5a 突部
Claims (1)
- 合成樹脂製の荷台の上面部乃至下面部に滑り止め部材嵌め込み用孔を形成すると共にこの滑り止め部材嵌め込み用孔に荷台とは異なる材料で形成した滑り止め部材を嵌め込んで取り付け、荷台の上面部乃至下面部に裁断用目印を設け、この裁断用目印の延長線が滑り止め部材嵌め込み用孔を横切るように設定してあると共に裁断用目印の端部が荷台の側端面部において凹設してあることを特徴とする滑り止め部材付き荷台。
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1998
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