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JP4139752B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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JP4139752B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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本発明は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。具体的には、本発明は、画素ごとに入力される画像データに対し誤差拡散法に基づいて中間調処理を施す画像処理装置などに関するものである。
従来、スキャナなどの画像読取装置で読み込まれた画像データや、コンピュータでアプリケーションソフトウェアを用いて作成された画像データなどを、プリンタなどの画像出力装置を用いて画像出力することが行われている。このとき、画像出力装置の階調表現能力が画像データの階調表現能力を下回っている場合には、良好な階調を再現するために中間調処理と呼ばれる画像処理を画像データに対して施してから画像出力を行っている。
このような中間調処理では、一般にディザ法および誤差拡散法の2種類の方法が主に利用されている。このうち誤差拡散法は、解像度が高く階調再現性に優れるという点から、現在インクジェットプリンタなどで利用されている。誤差拡散法は、或る注目画素に関して、注目画素の濃度を所定の閾値と比較して量子化値を求める量子化を行い、量子化値に対して量子化前の濃度の差分を誤差として求め、求めた誤差を、注目画素の周辺に位置する量子化前の画素の濃度に拡散することにより階調数を削減し、かつ画像全体としての濃度階調を維持するものである。
ここで、座標(x,y)で表される注目画素の誤差Ex,yを、注目画素から相対座標(i,j)だけ離間した周辺画素に拡散する拡散誤差ex+i,y+jは、拡散係数をai,jとすると、
x+i,y+j=(ai,j/Σai,j)×Ex,y
で表される。
従来、拡散誤差に小数を含む場合には、ハードウエアの簡略化またはソフトウエア処理の高速化の目的で小数部分の数値を切り捨てていた。この場合、各周辺画素の拡散誤差ex+i,y+jの合計値が注目画素の誤差Ex,yから大きくずれることにより、画質が劣化する虞がある。
この問題点に対して、下記特許文献1に記載の画像処理方法では、注目画素の誤差を重みマトリクスの各係数(拡散係数)の総和で除算すると共に、その商の整数部には前記重みマトリクスの各係数倍をして対応する周囲画素に分配し、かつその剰余は所定の配分順位に従って対応する周辺画素に分配している。
この画像処理方法によると、小数部分の演算が不要であるのでソフトウエア処理でも高速に実行でき、またハードウエア構造を簡単にすることができる。また、小数部分の数値に対応する剰余を所定の配分順位に従って対応する周辺画素に分配しているので、画質の劣化を防止することができる。
特開平2−97169号公報(1990年4月9日公開)
例えばデジタル複写機などの画像形成装置の処理能力を向上させるため、画質を劣化させることなく上記中間調処理を高速に行うことが要求されている。
注目画素と同じラインの画素の処理は、パイプライン化ができないため、1クロックにて処理する必要がある。特に、注目画素の右隣の画素については、非常に処理が重く、かつパイプライン化ができないため、高速化を図る時のボトルネックになる。
これに対し、注目画素と異なるラインの処理は、パイプライン化が可能であるので、パイプラインを深めれば(パイプラインの段数を増やせば)、容易に高速化が可能である。したがって、上記ボトルネックを解消することが求められている。
また、上記特許文献1では、剰余が分配される周辺画素に注目画素の右隣の画素も含まれるため、注目画素の右隣の画素は、通常よりも更に処理が重くなり、処理速度が低下することになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画質の劣化を抑えつつ、中間調処理を高速に行うことができる画像処理装置などを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置において、上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化手段と、上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出手段と、上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出手段とを備えており、該拡散誤差算出手段は、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めており、上記拡散誤差の絶対値が小さくなる方に上記拡散誤差の小数部分を丸めることは、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り捨てられる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り上げられることによって行われることを特徴としている。
また、本発明に係る画像処理装置は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置において、上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化手段と、上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出手段と、上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出手段とを備えており、上記拡散誤差算出手段は、上記拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸める小数処理手段を備えており、該小数処理手段は、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り上げることを特徴としている。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記構成の画像処理装置を一体に備えることを特徴とする
また、本発明に係る画像処理方法は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置の画像処理方法において、上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化工程と、上記量子化工程により生じる誤差を算出する誤差算出工程と、上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出工程とを含んでおり、該拡散誤差算出工程は、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めており、上記拡散誤差の絶対値が小さくなる方に上記拡散誤差の小数部分を丸めることは、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り捨てられる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り上げられることによって行われることを特徴としている。
また、本発明に係る画像処理方法は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置画像処理方法において、上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化工程と、上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出工程と、上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出工程とを含んでおり、上記拡散誤差算出工程は、上記拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸める小数処理工程を含んでおり、該小数処理工程は、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り上げることを特徴としている。
また、本発明に係る画像処理プログラムは、上記構成の画像処理装置を動作させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを上記画像処理装置の各手段として機能させるものである。
また、本発明に係る記録媒体は、上記画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
本発明に係る画像処理装置は、以上のように、拡散誤差算出手段が、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めており、上記拡散誤差の絶対値が小さくなる方に上記拡散誤差の小数部分を丸めることは、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り捨てられる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り上げられることによって行われる構成である。
これにより、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てるという、単純な丸め処理のみを行うので、次に注目画素となる周辺画素における処理の負荷が増大することを防止する効果を奏する。また、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めることにより、蓄積された拡散誤差が大きくずれることを防止できる。従って、次に注目画素となる周辺画素に該当する場合に単純な丸め処理を行うことによる画質への影響は小さいので、画質の劣化を抑える効果を奏する。
また、本発明に係る画像処理装置は、以上のように、上記拡散誤差算出手段が、拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸める小数処理手段を備えており、該小数処理手段は、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り上げる構成である。これにより、丸め処理前後での拡散誤差のずれを小さくすることができるので、拡散誤差が蓄積されることによりずれが大きくなることを抑えることができ、画質の劣化を抑えることができる効果を奏する。
また、上記構成の画像処理装置を一体に備える画像形成装置であっても、上述の作用効果を奏することができる。
また、本発明に係る画像処理方法は、以上のように、拡散誤差算出工程が、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めており、上記拡散誤差の絶対値が小さくなる方に上記拡散誤差の小数部分を丸めることは、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り捨てられる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り上げられることによって行われている。これにより、次に注目画素となる周辺画素における処理の負荷が増大することを防止する効果を奏する。また、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めることにより、蓄積された拡散誤差が大きくずれることを防止できるので、次に注目画素となる周辺画素に該当する場合に単純な丸め処理を行うことによる画質への影響は小さく、従って、画質の劣化を抑える効果を奏する。
また、本発明に係る画像処理方法は、以上のように、拡散誤差算出工程が、拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸める小数処理工程を含んでおり、該小数処理工程は、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り上げている。これにより、丸め処理前後での拡散誤差のずれを小さくすることができるので、拡散誤差が蓄積されることによりずれが大きくなることを抑えることができ、画質の劣化を抑えることができる効果を奏する。
なお、上記画像処理装置における各手段を、画像処理プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記画像処理プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記画像処理プログラムを実行させることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図に基づいて説明すれば以下の通りである。図2は、本実施形態のデジタルカラー複写機(画像形成装置)の概略構成を示している。図示のように、デジタルカラー複写機10は、画像入力装置11、画像処理装置12、画像出力装置13、および操作パネル14を備える構成である。
画像入力装置11は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナ部を備える構成である。画像入力装置11は、原稿からの反射光像をCCDにて読み取って、RGB(R:赤・G:緑・B:青)のアナログ信号を生成し、生成したRGBアナログ信号を画像処理装置12に出力する。
画像処理装置12は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されており、画像入力装置11から受け取ったRGBアナログ信号に対して画像処理を行って、CMYK画像データを生成し、画像出力装置13に出力する。画像出力装置13は、画像処理装置12から1ページ分のCMYK画像データを受け取り、該データに基づいて記録紙に画像を出力する。
操作パネル14は、図示しないが、ユーザとのインタフェースを行うための液晶表示装置や動作指示用のボタン類から構成され、各装置11〜13との通信により、各装置11〜13に動作を指示したり、各装置11の動作状態を液晶表示装置に表示したりする。
次に、本実施形態における画像処理装置12のさらに詳しい構成および機能について説明する。図2に示すように、画像処理装置12は、A/D(アナログ/デジタル)変換部20、シェーディング補正部21、入力階調補正部22、領域分離処理部23、色補正部24、黒生成下色除去部25、空間フィルタ処理部26、出力階調補正部27、階調再現処理部(中間調生成部)28、および制御部29を備える構成である。
A/D変換部20は、画像入力装置11から受け取ったRGBアナログ信号をA/D変換することによりデジタル形式のRGB画像データを生成する。シェーディング補正部21は、A/D変換部20から受け取ったRGB画像データに対して、画像入力装置11の照明系、結像系、および撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。入力階調補正部22は、シェーディング補正部21にて各種の歪みが取り除かれたRGB画像データ(RGBの反射率データ)に対して、カラーバランスを整えると同時に、例えば濃度データのように、後の画像処理で扱い易い画像データに変換する。
領域分離処理部23は、入力階調補正部22から受け取った画像データに対して、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、および写真領域の何れかに分離するものである。領域分離処理部23は、分離結果に基づき、画素が何れの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部25および空間フィルタ処理部26へ出力するとともに、入力階調補正部22から受け取った画像データをそのまま後段の色補正部24に出力する。なお、領域分離処理部23は、上記領域識別信号を階調再現処理部28に出力しても良い。
色補正部24は、RGB画像データをCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)画像データに変換するとともに、忠実な色再現を実現するために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を施す。黒生成下色除去部25は、色補正部24から受け取ったCMY画像データからK(黒)画像データを生成するとともに、生成されたK画像データを元のCMY画像データから差し引いて新たなCMY画像データを生成する。これによりCMYの3色画像データはCMYKの4色画像データに変換される。
空間フィルタ処理部26は、黒生成下色除去部25から受け取ったCMYK画像データに対して、領域分離処理部23から受け取った領域識別信号に基づいて、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正する。これにより、出力画像のぼやけや粒状性劣化を防止する。例えば、領域分離処理部23にて分離された文字領域に対しては、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めるために、鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。また、領域分離処理部23にて分離された網点領域に対しては、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。
出力階調補正部27は、濃度データなどのデータを画像出力装置13の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行う。
階調再現処理部28は、最終的に画像を画素ごとに分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成処理)を行う。階調再現処理としては、2値や多値のディザ法・誤差拡散法等を用いることができるが、本願では誤差拡散法を利用する。なお、階調再現処理部28の詳細は後述する。
以上の処理が施されたCMYK画像データは、一旦記憶手段(図示せず)に記憶され、所定のタイミングで読み出されて画像出力装置13に出力される。この画像出力装置13は、画像データを紙などの記録媒体上に出力するものであり、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置等を挙げることができるが特に限定されるものではない。
制御部29は、一般的なCPU(Central Processing Unit)で構成され、画像処理装置12における各部20〜28を制御することにより、一連の画像処理を実施させる。
次に、本実施形態における階調再現処理部28にて行われる階調再現処理について詳細に説明する。本実施形態にて利用される誤差拡散法は、上述のように、或る注目画素に関して、注目画素の入力画像データを所定の閾値と比較して量子化値を求める量子化を行い、量子化値に対して入力画像データの差分を誤差として求め、求めた誤差を、注目画素の周辺に位置する量子化前の画素の入力画像データに拡散することにより階調数を削減し、かつ画像全体としての濃度階調を維持するものである。
ここで、座標(x,y)で表される注目画素の誤差Ex,yを、注目画素から相対座標(i,j)だけ離間した周辺画素に拡散する拡散誤差ex+i,y+jは、拡散係数をai,jとすると、
x+i,y+j=(ai,j/Σai,j)×Ex,y
で表される。
拡散誤差が分配される周辺画素は、画像データに対して量子化処理が未だ行われていない画素である。一般に、1画面分の画像データの送出は、左上の画素を開始点として、同一ライン右方向の画素の画像データが順次送られ、これを下方向のラインに関して繰り返すことにより行われる。このため、拡散誤差が分配される周辺画素は、注目画素の同一ライン右方向の全画素と、注目画素より下のラインの全画素との中から選択することができる。
図3は、本実施形態にて利用される注目画素とその周辺画素との関係を示している。図示のように、本実施形態では、或る注目画素Pに対して右隣・左下・真下・右下に位置する画素、すなわち或る注目画素Pに対して相対座標(1,0)・(−1,1)・(0,1)・(1,1)に位置する画素を選択して周辺画素A・B・C・Dとしている。
各周辺画素の拡散係数ai,jは、予め定められており、後述の拡散係数格納部32に格納されている。なお、各周辺画素の拡散係数ai,jを要素とする拡散マトリクスを、予め定められた複数組(例えば4組)用意しておき、注目画素ごとにランダムに1組を選択することが望ましい。この場合、同じような濃度が続く領域に対して、モアレ縞のような元の画像にはない模様が生じることを防止できる。
図1は、階調再現処理部28の概略構成を示している。階調再現処理部28は、量子化処理部(量子化手段、誤差算出手段)30、拡散誤差演算部(拡散誤差算出手段)31、拡散係数格納部32、および拡散誤差格納部33を備える構成である。
量子化処理部30は、注目画素(x,y)の入力画像データ(入力濃度)に対し、蓄積された拡散誤差Σex,yを拡散誤差格納部33から取得して加算し、加算された画像データを所定の閾値と比較して量子化する。例えば、閾値を128として、0〜255の値を有する入力画像データを「0」または「255」に2値化する。なお、複数の閾値を用いて3値以上に量子化することもできる。量子化された画像データは、出力画像データ(出力濃度)として画像出力装置13に出力される。また、量子化処理部30は、量子化された画像データから、加算された画像データを減算した差を誤差として算出する。算出された誤差は、拡散誤差演算部31における各周辺画素A〜Dの演算部に送られる。
拡散誤差演算部31は、上述のように、量子化処理部30にて算出された誤差に基づいて、周辺画素A〜Dに分配される拡散誤差を算出する。なお、拡散誤差演算部31の詳細については後述する。拡散係数格納部32には、上述のように、各周辺画素A〜Dの拡散係数ai,jを含む拡散マトリックスが複数組格納されている。
拡散誤差格納部33は、各画素に関して、該当する画像データの量子化処理が行われるまで、拡散誤差を蓄積しかつ保持している。すなわち、注目画素Pから周辺画素A〜Dに分配された拡散誤差は、拡散誤差格納部33に保持されている拡散誤差に加算されて保持されることになる。
実際の回路上では、画素ごとに蓄積される拡散誤差は、画素が周辺画素A〜Dに該当しない場合には、FIFO(先入れ先出し)型メモリに保持される一方、画素が周辺画素A〜Dに該当する場合には、注目画素Pから分配された拡散誤差が加算器にて加算されて、ラッチにて保持されることになる。
次に、拡散誤差演算部31の詳細な構成を説明する。拡散誤差演算部31は、周辺画素Aに関して簡易演算部(簡易算出手段、演算手段、小数処理手段)40を備え、他の周辺画素B〜Dのそれぞれに関して通常演算部(演算手段)41、符号判定部42、ビット判定部43、および補正部(小数処理手段)44を備える構成である。
簡易演算部40および通常演算部41は、注目画素Pから誤差Ex,yを受け取り、拡散係数格納部32から周辺画素に対応する拡散係数を受け取って、上述の式の演算を行って拡散誤差を算出する。例えば、図6(a)に示すように、周辺画素A〜Dに対応する拡散係数ai,jを全て1とした場合、次式の演算を行って拡散誤差を算出する。
x+i,y+j=(1/4)×Ex,y …(1)
なお、算出された拡散誤差の小数部分は、周辺画素Aに関しては簡易演算部40にて切り捨てられ、周辺画素B〜Dに関しては後述のように補正部44にて丸められる。
本実施形態では、次に注目画素Pとなる周辺画素、すなわち周辺画素Aにおける拡散誤差の算出を簡易な演算で行っている。これにより、周辺画素Aにおける拡散誤差の算出時間が短くなり、次の注目画素Pにおける量子化処理を実行するまでの時間が短くなる。したがって、中間調処理を高速に行うことができる。
例えば、図6(b)に示されるような拡散マトリクスの場合、通常演算では、次式の演算を行って拡散誤差を算出する。
画素A:ex,y+1=(5/16)×Ex,y
画素B:ex+1,y-1=(3/16)×Ex,y
画素C:ex+1,y=(5/16)×Ex,y
画素D:ex+1,y+1=(3/16)×Ex,y
これに対し、簡易演算では、乗算を行う代わりに加算または減算を行うことにより拡散誤差を算出している。具体的には、簡易演算が行われる周辺画素Aは、5/16=(1/16)+(1/4)となることから、次式の演算を行って拡散誤差を算出する。
画素A:ex,y+1={(1/16)+(1/4)}×Ex,y
一般に、m桁とn桁との乗算を行う場合、積として(m+n)桁を準備する必要がある。また、桁数が増えると、論理積を行うANDゲートや加算を行う加算器の数が著しく増大することになり、処理が遅延するとともに、回路規模が増大することになる。
一方、加算または減算を用いて、分配される拡散誤差を算出する場合、誤差Ex,yに乗算される係数(ai,j/Σai,j)が、乗算が不要な係数とする必要があるため、利用できる拡散係数ai,jが制限される。しかしながら、乗算を行う場合に比べて桁数が大きく増えることはないので、回路を簡略化でき、演算処理を迅速に行うことができる。なお、除算において、2の累乗で除算するようにすれば、ビットシフト動作のみを行えばよいので、計算処理の負荷を一層減らすことができる。
符号判定部42は、量子化処理部30から受け取った誤差Ex,yが負の値であるか否かを判断する。これには、図7に示すように、量子化処理部30から受け取った誤差データの符号ビットが利用される。なお、図7の場合では、負の数は2の補数で表されている。また、符号判定部42は、通常演算部41にて算出された拡散誤差が負の数であるか否かを判断してもよい。
ビット判定部43は、通常演算部41で算出された拡散誤差の小数部分のビットの論理和が1であるか否かを判断する。すなわち、図7の場合では、拡散誤差は誤差に1/4を乗算したものであるから、下位2ビットが小数部分のビットとなる。したがって、下位2ビットの論理和が1であるか否かを判断することになる。これにより、拡散誤差に小数部分の値が存在するか否かを判断することができる。
補正部44は、符号判定部42およびビット判定部41の判定結果を受け取り、これらの判定結果に基づいて、誤差Ex,yが負の値であり、かつ、拡散誤差に小数部分の値が存在する場合には、拡散誤差の小数部分を切り捨てるとともに1を加算し、それ以外の場合では、拡散誤差の小数部分を切り捨てる補正処理が行われる。すなわち、拡散誤差に小数部分の値が存在する場合、拡散誤差が正の値であれば小数部分が切り捨てられ、負の値であれば小数部分が切り上げられることになるから、拡散誤差の絶対値が小さくなる方へ拡散誤差が丸められることになる。
例えば、図6(a)に示されるような拡散マトリクスの場合、誤差Ex,y=25とすると、上式(1)より各周辺画素A〜Dの拡散誤差ex+i,y+jは6.25となり、従来のように小数部分を切り捨てるとすると、拡散誤差ex+i,y+jは6となる。すなわち、拡散誤差ex+i,y+jが正の数でありかつ小数部分を含む場合には、小数部分の切り捨て処理により拡散誤差の絶対値(大きさ)が小さくなる方へ丸められることになる。
一方、誤差Ex,y=−25とすると、各周辺画素A〜Dの拡散誤差ex+i,y+jは−6.25となり、従来のように小数部分を切り捨てるとすると、拡散誤差ex+i,y+jは−7となる。すなわち、拡散誤差ex+i,y+jが負の数でありかつ小数部分を含む場合には、小数部分の切り捨て処理により拡散誤差の絶対値が大きくなる方へ丸められることになる。この場合、絶対値が大きくなる方へ丸められた拡散誤差が蓄積されることにより、蓄積された拡散誤差が大きすぎて画質が劣化する虞がある。
これに対し、本実施形態では、周辺画素B〜Dに関して、拡散誤差ex+i,y+jが負の数でありかつ小数部分を含む場合には、小数部分の切上げ処理を行うことにより、拡散誤差の絶対値が小さくなる方へ丸められることになる。この場合、拡散誤差の絶対値が大きくなる方へ丸められることがなくなり、蓄積された拡散誤差が大きすぎて画質が劣化することを防止できる。
なお、小数部分の切上げ方法としては、小数部分を切り捨てた後に1を加算する方法と、1を加算した後に小数部分を切り捨てる方法とがあるが、前者の方法が、後者の方法に比べて処理に必要なビット数が少なくなるから、回路規模が小さくなり処理速度が向上するので望ましい。
一方、周辺画素Aに関しては、従来と同様の切り捨て処理を行う。この場合、符号判定部42、ビット判定部43、および補正部44の処理が省略されるので、処理の負荷が増大することがない。また、例え周辺画素Aの拡散誤差の絶対値が大きくなる方へ丸められても、周辺画素B〜Dに該当するときに蓄積される拡散誤差の絶対値は小さくなる方へ丸められているので、画質への影響は小さいと考えられる。実際、本実施形態のような処理を行ったところ、画質への影響は殆ど見られなかった。
次に、拡散誤差が図7に示すようなデータである場合について符号判定部42、ビット判定部43、および補正部44の処理を具体的に説明する。図示のように、拡散誤差の先頭には符号ビットが含まれる。符号ビットが「0」の場合には拡散誤差が正の数であり、「1」の場合には拡散誤差が負の数であることを示している。したがって、この符号ビットを参照することにより、拡散誤差の符号を判定することができる。
一方、ビットの判定処理は、除算を行うことにより小数部分となったビットの論理和を求める。例えば、4(=22)で除算した場合には下位2ビットが小数部分となり、8(=23)で除算した場合には下位3ビットが小数部分となり、これらのビットの論理和を求めることになる。上記論理和が「1」であれば、小数部分となったビットのうち少なくとも1つのビットが「1」であり、これは小数部分に何らかの数値が存在することを意味している。一方、上記論理和が「0」であれば、小数部分となったビットの全てが「0」であり、これは小数部分に数値が存在しないことを意味している。
そして、符号ビットと、上記論理和との論理積を求めることにより、拡散誤差が負の数でありかつ小数部分の数が存在するか否かを判断できる。上記論理積が「1」であれば、拡散誤差が負の数でありかつ小数部分の数が存在するので、上述のように、小数部分の切上げ処理を行う。一方上記論理積が「0」であれば、従来と同様に、小数部分の切捨て処理を行う。
なお、切捨て処理や切上げ処理の代わりに四捨五入処理を行ってもよい。すなわち、拡散誤差の小数部分を参照することにより、最も近い整数に丸めてもよい。例えば、拡散誤差が+6.75であれば+7に、−6.75であれば−7にそれぞれ丸めてもよい。この場合、丸め処理前後での拡散誤差のずれを小さくすることができ、蓄積された拡散誤差が大きくずれることを抑えることができ、画質の劣化を抑えることができる。
四捨五入処理は、以下のように行えばよい。すなわち、小数点第1位のビットが「1」である場合には、a+0.5≦x<a+1(但しaは整数)となるから、小数部分を切り捨てて1を加算する。一方、その他の場合、すなわち小数点第1位のビットが「0」である場合には、小数部分を切り捨てる。
したがって、小数点第1位のビットのみを参照すればよく、他の小数部分や正負の符号を参照する必要がないので、上記実施形態よりも回路構成を省略でき、処理速度を向上することができる。
次に、階調再現処理部28における処理動作の流れを図4および図5に基づいて説明する。図4は、階調再現処理部28における処理動作の流れを示している。まず、注目画素Pに入力画像データが入力されると、量子化処理部30は、拡散誤差格納部33から蓄積された拡散誤差を取得して、入力画像データに加算する(ステップS1)。次に、量子化処理部30は、加算された入力画像データに対して、量子化処理を行って出力画像データとして出力するとともに、出力画像データとの差分を誤差として算出する(ステップS2)。
次に、拡散誤差演算部31は、複数組の拡散マトリックスの中から1組を選択して拡散係数格納部32から取得することにより、各周辺画素A〜Dの拡散係数を決定する(ステップS3)。次に、拡散誤差演算部31は、拡散誤差の演算を行う(ステップS4)。
図5は、拡散誤差の演算処理の流れを示している。まず、右隣の周辺画素Aについては、量子化処理部30から取得した誤差に対し簡易演算部40が簡易演算処理を行い(ステップS10)、算出値から小数部分を切り捨てた値を拡散誤差とする(ステップS11)。
一方、その他の周辺画素B〜Dについては、まず、量子化処理部30から取得した誤差に対し通常演算部41が通常演算処理を行う(ステップS12)。次に、誤差の符号がマイナスであり、かつ小数部分のビットの論理和が「1」である場合には(ステップS13でYESかつステップS14でYES)、ステップS12による算出値から小数部分を切り捨て、「1」を加算した値を拡散誤差とし(ステップS15)、それ以外の場合には、ステップS12による算出値から小数部分を切り捨てた値を拡散誤差とする(ステップS16)。そして、ステップS11・S15・S16により拡散誤差を算出した後、図4に示す元の処理ルーチンに戻る。
次に、拡散誤差演算部31は、各周辺画素A〜Dに該当する画素に蓄積された拡散誤差を拡散誤差格納部33から取得し、蓄積された拡散誤差に、ステップS4により算出された拡散誤差を加算し、加算した拡散誤差を拡散誤差格納部33に格納させる(ステップS5)。
そして、以上の処理を全ての画素について行った後(ステップS6)、階調再現処理部28における処理動作を終了する。
なお、上記実施形態では、周辺画素Aの拡散係数は、簡易演算部40にて簡易演算を行い、算出された拡散誤差の小数部分を切り捨てているが、他の周辺画素B〜Dと同様に、拡散誤差が正の値であれば小数部分を切り捨て、負の値であれば小数部分を切り上げる処理に変更してもよい。この場合、図8に示されるように、階調再生処理部28の拡散誤差演算部31における周辺画素Aの演算部は、図1に示される簡易演算部40に、符号判定部42、ビット判定部43、および補正部44が追加された構成となる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図9および図10に基づいて説明する。本実施形態のデジタルカラー複写機は、図1〜7に示されるデジタルカラー複写機に比べて、階調再生処理部28の拡散誤差演算部31における周辺画素Aの演算部の構成が異なり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、階調再生処理部28の拡散誤差演算部31における周辺画素Aの演算部は、図1に示される簡易演算部40を通常演算部41に変更している。すなわち、量子化処理部30から取得した誤差に対し、通常演算を行って拡散誤差を算出し、その小数部分を切り捨てる処理を行っている。この場合、簡易演算部40に比べると、処理負担が増大するが、周辺画素B〜Dの演算部に比べると、符号判定部42、ビット判定部43、および補正部44が省略されるので、回路規模が簡略化されるとともに、処理負担が軽減される。
図10は、本実施形態における周辺画素A〜Dに関する拡散誤差の演算処理の流れを示している。図示のように、まず、量子化処理部30から取得した誤差に対し通常演算処理を行う(ステップS20)。次に、誤差の符号がマイナスであり、小数部分のビットの論理和が「1」であり、かつ注目画素Pの右隣の周辺画素A以外の画素である場合には(ステップS21でYES、ステップS22でYES、かつステップS23でNO)、ステップS20による算出値から「1」を加算し、小数部分を切り捨てた値を拡散誤差とする(ステップS25)。一方、それ以外の場合には、ステップS20による算出値から小数部分を切り捨てた値を拡散誤差とする(ステップS24)。そして、ステップS24・S25により拡散誤差を算出した後、図4に示す元の処理ルーチンに戻る。
〔実施の形態3〕
次に、本発明のその他の実施形態について、図11に基づいて説明する。図11は、本実施形態におけるプリントシステムの概略構成を示している。図示のように、プリントシステムは、コンピュータ50と該コンピュータに接続されたプリンタ51とを備える構成である。コンピュータ50は、アプリケーション実行部52、プリンタドライバ53、通信ポートドライバ54、および通信ポート55を備える構成である。アプリケーション実行部52にて画像データの印刷指示が実行されると、アプリケーション実行部52は、画像データをプリンタドライバ53に送り出す。プリンタドライバ53は、アプリケーション実行部52から送られた画像データに対して各種処理を施した後、通信ポートドライバ54と、RS232C・LANなどの通信ポート55を介して電子写真方式やインクジェット方式のプリンタ(画像出力装置)51に出力する。
本実施形態のプリントシステムは、図1〜7に示されるデジタルカラー複写機に比べると、画像入力装置11がコンピュータ50に対応し、画像出力装置13がプリンタ51に対応する。そして、画像処理装置12の構成のうち、色補正部24、黒生成下色除去部25、および階調再現処理部28がコンピュータ50のプリンタドライバ53に含まれ、その他の構成がプリンタ51に含まれる。なお、プリンタ51は、プリンタ機能の他にコピー機能およびファックス機能を有するデジタル複合機であってもよい。
本実施形態では、プリンタドライバ53は、色補正部56、階調再現処理部57、およびプリンタ言語翻訳部58を備える構成である。色補正部56は、図2に示される色補正部24および黒生成下色除去部25と同様の処理を行うものである。また、階調再現処理部57は、図2に示される階調再現処理部28と同様の処理を行うものである。また、プリンタ言語翻訳部58は、色補正部56および階調再現処理部57にて画像処理された画像データをページ記述言語(PDL)などのプリンタ言語に翻訳するものである。
このように、本発明に係る階調再現処理は、コンピュータ50のプリンタドライバ53にて実行することができる。
最後に、上記実施形態の画像処理装置12の各ブロック、特に階調再現処理部28は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理装置12は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit )、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである印刷管理装置4の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記印刷管理装置4に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理装置12を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、さらに、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、画像処理装置は、以下のように構成してもよい。
すなわち、画像処理装置は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置において、上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化手段と、上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出手段と、上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出手段とを備えており、該拡散誤差算出手段は、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差を簡易に算出する簡易算出手段を備える構成でもよい。
この場合、拡散誤差算出手段が、次に注目画素となる周辺画素、すなわち、注目画素の右隣の画素に分配される拡散誤差を簡易に算出する簡易算出手段を備える構成である。ここで、簡易に算出するとは、上記誤差に対し、各周辺画素に割り当てられた拡散係数を乗算し、かつ上記拡散係数の総和で除算する通常の演算よりも簡易な演算で算出することをいう。これにより、非常に処理が重く、しかもパイプライン化できない右隣の画素の処理を軽くして高速動作を可能にし、中間調処理を高速に実行できる効果を奏する。
さらに、画像処理装置は、上記の構成において、上記拡散誤差算出手段は、上記誤差に対し、各周辺画素に割り当てられた拡散係数を乗算し、かつ上記拡散係数の総和で除算する演算手段と、演算手段の演算値に対して小数部分を丸める小数処理手段とを備えており、上記簡易算出手段は、上記演算手段の演算を、除算と加算との組合せで行う構成でもよい。
この場合、利用できる拡散係数が制限されるけれども、演算に必要な桁数の増加が抑えられるので、回路を簡略化でき、演算処理を迅速に行うことができる効果を奏する。
さらに、画像処理装置は、上記の構成において、上記拡散誤差算出手段は、上記誤差に対し、各周辺画素に割り当てられた拡散係数を乗算し、かつ上記拡散係数の総和で除算する演算手段と、演算手段の演算値に対して小数部分を丸める小数処理手段とを備えており、上記簡易算出手段は、上記小数処理手段の丸め処理を、小数部分を切り捨てる処理により行う構成でもよい。
この場合、単純な丸め処理のみを行うので、次に注目画素となる周辺画素における処理の負荷が増大することを防止する効果を奏する。また、次に注目画素となる周辺画素において単純な丸め処理を行っても、他の周辺画素において適切な丸め処理を行うことにより、各周辺画素の拡散誤差の合計値が注目画素の誤差から大きくずれることを防止でき、画質の劣化を防止する効果を奏する。
また、画像処理装置における画像処理方法は、注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置における画像処理方法において、上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化工程と、上記量子化工程により生じる誤差を算出する誤差算出工程と、上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出工程とを含んでおり、該拡散誤差算出工程は、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差を簡易に算出する簡易算出工程を含んでもよい。
この場合、拡散誤差算出工程が、次に注目画素となる周辺画素、すなわち、注目画素の右隣の画素に分配される拡散誤差を簡易に算出する簡易算出工程を含んでいる。これにより、非常に処理が重く、しかもパイプライン化できない右隣の画素の処理を軽くして高速動作を可能にし、中間調処理を高速に実行できる効果を奏する。
本発明により、次に注目画素となる周辺画素における拡散誤差の算出時間を短縮した画像処理装置が提供される。これにより、デジタルカラー複写機などの画像処理装置において、画像処理に必要な時間の短縮を実現することができる。
本発明の一実施形態であるデジタルカラー複写機における階調再現処理部の概略構成を示すブロック図である。 上記デジタルカラー複写機の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態にて利用される注目画素とその周辺画素との関係を示す図である。 上記階調再現処理部の処理動作を示すフローチャートである。 上記階調再現処理部の処理動作にて実行される拡散誤差の演算の処理動作を示すフローチャートである。 同図(a)(b)は拡散係数の例を示す図である。 拡散誤差のデータ構造を示す図である。 上記階調再現処理部における周辺画素Aに関する構成の変更例を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態であるデジタルカラー複写機における階調再現処理部の概略構成を示すブロック図である。 上記階調再現処理部の処理動作にて実行される拡散誤差の演算の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態であるプリントシステムの概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 デジタルカラー複写機(画像形成装置)
12 画像処理装置
30 量子化処理部(量子化手段、誤差算出手段)
31 拡散誤差演算部(拡散誤差算出手段)
40 簡易演算部(簡易算出手段、演算手段、小数処理手段)
41 通常演算部(演算手段)
42 補正部(小数処理手段)
50 コンピュータ
53 プリンタドライバ(画像処理装置)
P 注目画素
A〜D 周辺画素

Claims (7)

  1. 注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置において、
    上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化手段と、
    上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出手段と、
    上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出手段とを備えており、
    該拡散誤差算出手段は、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めており、
    上記拡散誤差の絶対値が小さくなる方に上記拡散誤差の小数部分を丸めることは、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り捨てられる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り上げられることによって行われることを特徴とする画像処理装置。
  2. 注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置において、
    上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化手段と、
    上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出手段と、
    上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出手段とを備えており、
    上記拡散誤差算出手段は、上記拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸める小数処理手段を備えており、
    該小数処理手段は、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り上げることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置を一体に備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置の画像処理方法において、
    上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化工程と、
    上記量子化工程により生じる誤差を算出する誤差算出工程と、
    上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出工程とを含んでおり、
    該拡散誤差算出工程は、次に注目画素となる周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、他の周辺画素に分配される拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸めており、
    上記拡散誤差の絶対値が小さくなる方に上記拡散誤差の小数部分を丸めることは、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り捨てられる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分が切り上げられることによって行われることを特徴とする画像処理方法。
  5. 注目画素における入力濃度と出力濃度との間で生じる誤差を周辺画素に分配する画像処理装置の画像処理方法において、
    上記入力濃度を所定の閾値で量子化して上記出力濃度とする量子化工程と、
    上記量子化により生じる誤差を算出する誤差算出工程と、
    上記誤差が各周辺画素に分配される拡散誤差を算出する拡散誤差算出工程とを含んでおり、
    上記拡散誤差算出工程は、上記拡散誤差の小数部分を、該拡散誤差の絶対値が小さくなる方に丸める小数処理工程を含んでおり、
    該小数処理工程は、上記拡散誤差が正の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り捨てる一方、上記拡散誤差が補数で表された負の値であれば上記拡散誤差の小数部分を切り上げることを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項1または2の画像処理装置を動作させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを上記画像処理装置の各手段として機能させるための画像処理プログラム。
  7. 請求項6に記載の画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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