JP4139964B2 - 底面ロック簡易封緘箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として青果物の輸送に使用する簡易封緘箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、青果物を出荷する場合、青果物の生産者サイドで一度に多数の箱を組立て、これに荷詰めして出荷するので組立てが容易なJIS−Z1507の0201形式(旧A−1形)の段ボール箱が多用されている。
この段ボール箱は、長方形状の4側板を一方向に連接し、箱の底面及び天面を封緘するため、底面に底板及び底フラップを、また天面には天板及び天フラップを連接してなるほぼ直方体形状の箱であり、底組みに際しては、連接した4枚の側板を角筒状に連結し、底板及び底フラップを箱の内側に折り曲げ、重ねあわせた部分を金属製のコ字状ステープルを専用マシン(ボクサーと呼ばれている)で打ち込んでジョイントするか、あるいは粘着テープで固定して底組みしていた。
【0003】
しかし、予め底組みしておくと、保管や運搬作業時に嵩張って効率が悪い。また、ステープルによる底組み作業は、底組みの都度、ステープルとその打込みマシンを用意する必要があるが、ステープル打ち込みマシンは、重くて力を要するので非力の人間には取り扱いが大変であり、労力とコストが嵩む問題がある。さらにまた、商品を取り出した後使用済みの箱を廃棄処分する場合、分解も簡単ではなく、金属のステープルが混入したままであると、分解するとき、あるいは集積作業時にけがをする危険性を有している。ゴミ減量のため使用済みの箱を古紙として再利用する場合にあっても、金属のステープルは分別し除去する作業が必要であり、処理コストがかさむ問題がある。
一方、底に粘着テープを貼着する方式も手間がかかり、省力化の点で満足できるものではない。使用済みの箱を古紙として再利用する場合にあっても、テープが剥がしずらく、ステープルと同様に、粘着テープを不純物として箱から分別するのに手間がかかるという不具合がある。
【0004】
以上のことから封緘資材を使わない段ボール箱が、農産物の生産者から求められており、また流通業者や小売業者などからも廃棄物の後処理に伴う問題の解決、廃棄作業の軽減化等が要望されている。
【0005】
ステープルおよび粘着テープなどの封緘資材を使用しないで、底止めできる段ボール箱としては、従来、特許文献1の発明が知られている。
特許文献1の箱の底面のロック方式は、底フラップの自由端部両側縁を切り込んで差込片を設け、底板に設けたコ字状の切込を設けて、その内側を抑止片とし、前記差込片をコ字状の切込に差し込み、箱の内部に突出した差込片が内容物に押されて折れ曲がることにより抜けにくくしたものであった。しかし、前記差込片は内容物に押されて折れ曲がることにより抜けにくくしたものであるため、差込片は折れ曲がりの角度が浅いとコ字状の切込から抜けやすく、また、重い内容物により、底板と底フラップの両方が撓んで、差込片が切込から抜け落ち、底抜けするという問題が指摘されていた。
【0006】
【特許文献1】
特許第3056737号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、テープやステープル等の封緘資材を使用せずに底組みロックすることができ、さらに底抜けし難い丈夫な箱底を形成できるとともに、解体作業などでの安全性と簡便性の要求に応え、使用後の環境問題も解決できる包装箱を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の箱は、次のような手段を採用した。
すなわち本発明は、一対の側壁の下辺から延出した底板と、一対の端壁の下辺から延出した底フラップとを重ね合わせて、箱の底面を封緘しロックする段ボール箱において、
前記底フラップに、該フラップの中央の一点aから該フラップの基部両隅または基部近傍の両側縁に向かって斜めに延びる一対の折線イと、前記中央の一点aからフラップ自由端に向かって下方に延びる折線ロとからなるY字状の折線を設けるとともに、該フラップの自由端の両側に一対の差込片11a,11bを形成し、各差込片にアンダーカットされた溝部13を有するフック部12を形成し、さらに該フラップの自由端の中央部に手掛け部14を形成する一方、
前記底板の両側縁寄りにコ字形または逆コ字形した一対の差込口15a,15bを形成し、その内側に舌片16a,16bを設けて、
箱組立時に前記斜めの折線イにより底フラップを折り曲げ、前記差込片11a,11bを前記差込口15a,15bに対して斜め方向に差し込むと、底フラップは斜めの状態から平らの状態に戻ろうとする反発で、フック部12と差込口15a,15bを係合することにより底板と底フラップとを重ね合わせて底面を封緘しロックすることを特徴とする底面ロック簡易封緘箱である。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施例を示す段ボール箱を構成するブランクを示すものであり、このブランクは、ほぼ長方形をした1枚の段ボールシートから形成されている。
【0013】
この第1の実施の形態に示す箱は、ブランクの中央部に、対向する一対の側壁1、1と、他方で対向する一対の端壁2,2を、折線を介し交互に連接する。また前記端壁2,2の上部中央寄りに、手掛け穴3が設けられている。4は側壁1と端壁2とを接合する糊代片であり、一方の側壁1の遊端に設けている。
そして対向する一対の側壁1、1の下辺には底板5、5を連接し、対向する一対の端壁2,2の下辺に底フラップ6、6を連接している。
また対向する一対の側壁1、1の上辺には天板7、7を連接し、対向する一対の端壁2,2の上辺に天フラップ8、8を連接している。
【0014】
この段ボール箱は、糊代片4を反対側の端壁2に貼着し、扁平に折り畳んだ状態に保管しておき、使用に際し、図2に示すように、各一対の側壁1及び端壁2を4角筒状に起こしてから、底板5と底フラップ6を重ね合わせて、後述するようにステープルなどの封緘資材を使用しないで、差込片11a,11bをY字状の折線に沿って起こして差込口15a、15bに対して斜め方向に差し込んでロックすることができるようになっている。
以下、底板と底フラップの構成及び底面の封緘作業と底組みロック方法を説明する。
【0015】
底フラップ6にY字状に折線を形成し、該フラップの中央の一点aから該フラップの基部両隅または基部近傍の両側縁に向かって斜めに延びる一対の折線イを設けている。そして、前記中央の一点aからフラップの自由端に向かって下方に延びる折線ロを設け、その折線の両側に一対の差込片11a,11bを形成し、各差込片にアンダーカットされた溝部13を有するフック部12を形成し、さらに該フラップの自由端の中央部に指穴を有する手掛け部14を形成する。
【0016】
一方、前記底板5には、その両側縁寄りに前記一対の差込片11a,11bに対応させて、コ字形または逆コ字形の一対の差込口15a、15bを形成し、その内側に舌片16a、16bを設ける。因みに前記底板5の基部(付根)から差込口15までの距離Aとアンダーカットされた溝部13の深さAは、同一寸法に設定するのがよい。
【0017】
底板5および底フラップ6の長さF0は、端壁2の幅Wの1/2の長さに形成されているので、各一対の側壁1及び端壁2を4角筒状に起こしてから、底板5と底フラップ6を重ね合わせて箱底面を閉じるときは、底板5、5の自由端部分が突き合わせになり、底面全面が閉塞される。
そして、底組み時に、前記斜めの折線イにより底フラップを折り曲げ、前記差込片11a,11bを前記差込口15a、15bに対して斜め方向に押し込むと、フック部12は、舌片16a、16bを内側に押下げ、差込口15a、15bに対して斜め(対角線方向)に挿入されるから、容易に差し込むことができ、この差込口を突き破ったり痛めたりすることがない(図2)。
前記差込片11a,11bは差込口15a、15bに押し込まれると、段ボールの反発で斜めの状態から平らの状態に戻ろうとする(図3参照)。野菜などの収納物を箱詰めしたときは、前記差込片11a,11bは底板5に押し付けられる結果、フック部12と差込口15a、15bの端縁とがロックされるから、ステープルを使わずに、底板5と底フラップ6とを重ね合わせて、底面を迅速に封緘しロックすることができる。
したがって、収納物の荷重で底抜けするようなことはない。
【0018】
ここで、上記段ボール箱の天板7および天フラップ8の構成及び天面の封緘作業とそのロック方法を簡単に説明する。図に示すように、この実施形態のものは、ステープルを使用せずに天面の封緘が可能にしたものである。なお、以下の実施例に示す天面封緘構造は、本件発明においては一実施例に過ぎないので、実施例の他でも、ステープルや粘着テープを使用しないで済む天面封緘構造であれば、任意の構造を選択することが可能である。第1の実施形態において、天板7および天フラップ8の長さ方向の寸法F1は、箱の幅面を構成する側板2の幅Wの1/2よりも短く形成されている(ショートフラップとなっている)ため、天板7と天フラップ8を重ね合せて箱の天面を封緘するとき、天面には空気が流通できる窓20が形成される。
【0019】
上記天板7と天フラップ8に対しては、次のような天面ロック機構が形成されている。すなわち天板7は、自由端の左右両隅部をL字状に切り取った切欠部7aを形成する。一方、天フラップ8はフラップの自由端から中央部にかけて左右一対の係合切込8a、8aを形成する。また、該フラップの中央部から端壁2に連接する折線(連接折線)にかけて、ハの字状に一対の切込み8b、8bを設け、このハの字状切込24の連接線側の端と、係合切込8a、8aの下端部とを結ぶ罫線8c、8cを設ける。
【0020】
天面を封緘する場合、先ず天フラップ8を端壁2に対し90度折り曲げる。次に、天板7を側板1に対し90度折り曲げて、天フラップ8の上に重ねる(図6参照)。次に、片方の手で天板7を押さえながら、もう一方の手で天面フラップ8の中央部を握って上方に引き上げる。すると、天フラップ8のハの字状切込8bおよび罫線8cに沿って天フラップ8の中央部が湾曲して、天フラップ8の両端は、天板7の両端切欠き部7aを通過して天板7の上側に引き上げられ、L字状の切欠部7aに係合切欠き8aがかみ合うこととなり、その結果、天板7と天フラップ8とは互いに上下かみ合い固定する(図7参照)。
【0021】
このように、天面を封緘する場合、天板と天フラップを重ね合わせた後、天フラップを持ち上げるだけ、箱内に押し下げる必要がなく、従って、箱内容物に損傷を与えるおそれがない
また、図7に示したように、天面に開口を有していても天板7と天フラップ8は運搬中、荷役中に不用意に開くことなく、天面を確実にロックできる。
なお、内容物の点検時など箱天面を開封するときは、両天フラップ8の中央部自由端を同時に上方向に引き上げると、L字状の切欠部7aと係合切込8aのかみ合いが外れ、箱の天面を容易に開封することができる。
【0022】
なお、農産物を取り出した後使用済みの箱底を解体するときは、底フラップ6の自由端の中央部に指穴を有する手掛け部14が形成されているから、この手掛け部14に指を掛けて、底フラップ6を折線イとロに沿って折り曲げながら、前記差込片11a,11bを差込口15a、15bから引きぬけば、ロックが外れ、底面が開き、容易に解体することができる。
【0023】
以上、本発明の箱を図示実施例に則して説明してきたが、上記箱底面のロックを天面のロック機構に使用することは自由である。その例を図8に示す。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、長さ面を構成する一対の側壁の上下一方の辺に底板または天板を連接し、幅面を構成する一対の端壁の上下一方の辺に底フラップまたは天フラップを連接して、前記底フラップ又は天フラップに、該フラップの中央の一点から該フラップと基部両隅または基部近傍の両側縁に向かって斜めに延びる一対の折線を設けるとともに、該フラップの自由端の両隅に一対の差込片を形成し、各差込片にアンダーカットされた溝部を有するフック部を形成し、さらに該フラップの自由端の中央部に手掛け部を形成する一方、前記底板または天板の両側縁寄りにコ字形または逆コ字形した一対の差込口を形成し、その内側に舌片を設けて、箱組立時に前記斜めの折線により前記差込片を前記差込口に対して斜め方向に差し込んで、フック部と差込口を係合させることにより底板または天板と、底フラップまたは天フラップとを重ね合わせて底面または天面を封緘しロックするため、フラップの重ね合せ部をステープルでロックした場合と同様に、強力に箱の底面をロックできる。
【0025】
本発明により、封緘資材を全く使わない段ボール箱が提供でき、また、使用済みの箱を廃棄処分する場合、金属のステープルを分別し除去する作業がなくなり、廃棄作業の軽減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に段ボール箱のブランクを示す平面図である。
【図2】同上実施形態の箱の底組途中の斜視図である。
【図3】底組状態の完成斜視図である。
【図4】同上差込片挿入時における状態を示す説明図である。
【図5】同上実施形態の箱天面の開封状態の斜視図である。
【図6】箱の天面をロックする直前の斜視図である。
【図7】箱の天面をロックした状態を示した斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す部分図である。
【符号の説明】
1 側壁
2 端壁
3 手掛け穴
4 糊代片
5 底板
6 底フラップ
7 天板
8 天フラップ
11a、11b 差込片
12 フック部
13 溝部
14 手掛け部
15a、15b コ字形または逆コ字形差込口
16a、16b 舌片
20 通気窓
イ、ロ 折線
Claims (1)
- 一対の側壁の下辺から延出した底板と、一対の端壁の下辺から延出した底フラップとを重ね合わせて、箱の底面を封緘しロックする段ボール箱において、
前記底フラップに、該フラップの中央の一点aから該フラップの基部両隅または基部近傍の両側縁に向かって斜めに延びる一対の折線イと、前記中央の一点aからフラップ自由端に向かって下方に延びる折線ロとからなるY字状の折線を設けるとともに、該フラップの自由端の両側に一対の差込片11a,11bを形成し、各差込片にアンダーカットされた溝部13を有するフック部12を形成し、さらに該フラップの自由端の中央部に手掛け部14を形成する一方、
前記底板の両側縁寄りにコ字形または逆コ字形した一対の差込口15a,15bを形成し、その内側に舌片16a,16bを設けて、
箱組立時に前記斜めの折線イにより底フラップを折り曲げ、前記差込片11a,11bを前記差込口15a,15bに対して斜め方向に差し込むと、底フラップは斜めの状態から平らの状態に戻ろうとする反発で、フック部12と差込口15a,15bを係合することにより底板と底フラップとを重ね合わせて底面を封緘しロックすることを特徴とする底面ロック簡易封緘箱。
Priority Applications (1)
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| JP2003058147A JP4139964B2 (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 底面ロック簡易封緘箱 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003058147A JP4139964B2 (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 底面ロック簡易封緘箱 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=33121327
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003058147A Expired - Lifetime JP4139964B2 (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 底面ロック簡易封緘箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP4139964B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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| JP7298395B2 (ja) * | 2019-08-29 | 2023-06-27 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装箱 |
-
2003
- 2003-03-05 JP JP2003058147A patent/JP4139964B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JP2004268922A (ja) | 2004-09-30 |
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