JP4140200B2 - 携帯型情報読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばバーコード等の情報を読み取る機能を備えた携帯型情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の携帯型情報読取装置は、容器状をなす上ケースと容器状をなす下ケースを接合させて構成された箱状のケースを備えている。このケースにおける上ケースと下ケースの接合部分の具体的構成の一例を、図5に示す。この図5に示すように、下ケース1の周壁部2の接合端面部3には、突条部3aが上方に向けて突設されている。上ケース4の周壁部5の接合端面部6には、上記突条部3aが嵌合する溝部6aが設けられている。そして、下ケース1の突条部3aを上ケース4の溝部6aに嵌合することにより、上ケース4と下ケース1を接合している。これにより、上ケース4と下ケース1の接合部分に、いわゆるダブル溝が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成において、ケース(上ケース4)の上面に水がかかると、その水はと下ケース1の接合部分に付着することがある。この場合、図5に示すように、水7は、上ケース4の周壁部5の接合端面部6と、下ケース1の周壁部2の接合端面部3とが当接する接合面に沿って付着して溜まるようになる。すると、この溜まった水7は、やがて、上記接合端面部3と上記接合端面部6の接合面の隙間、並びに、突条部3aと溝部6aとの間の隙間を通って、ケースの内部に浸入することがあった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上ケースと下ケースの接合部分から水が内部に浸入することを防止できる携帯型情報読取装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、下ケースの周壁部の接合端面部に突条部を突設すると共に、上ケースの周壁部の接合端面部に突条部が嵌合するように溝部を設け、そして、下ケースの周壁部の接合端部の外側の縁部に斜めにカットされるように斜面部を設けたので、上ケースの上面に水がかかっても、その水は、斜面部に案内されて下方へ流れ落ちるから、上ケースと下ケースの接合面に水が溜まることがなくなる。従って、上ケースと下ケースの接合部分から水が内部に浸入することを防止できる。
【0006】
請求項2の発明によれば、上ケースの周壁部の接合端部の外側の縁部に斜めにカットされるように斜面部を設けたので、上ケースの上面にかかった水は、上ケース及び下ケースの斜面部に案内されて下方へ流れ落ちるから、上ケースと下ケースの接合面に溜まることがなくなる。また、携帯型情報読取装置を上下逆に使用して、その下ケースの上面に水がかかったような場合も、上ケースと下ケースの接合面に水が溜まることがなくなる。
【0007】
請求項3の発明によれば、下ケースの周壁部の外側側面に、上端が斜面部に連続する排水用溝を設けたので、上ケースの上面にかかった水は、斜面部及び排水用溝に案内されて下方へより一層流れ落ち易くなる。このため、上ケースと下ケースの接合面に水がより一層溜まらなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を携帯型バーコード読取装置に適用した第1の実施例について、図1及び図2を参照しながら説明する。図2(a)、(b)、(c)は、本実施例の携帯型バーコード読取装置11の全体構成を示す三面図である。この図2に示すように、携帯型バーコード読取装置11のケース12の形状は、薄形の矩形箱状である。このケース12の上面には、例えばLCDからなるディスプレイ13と、各種の操作キーからなるキー部14と、読取動作の正常完了を示すためのLED15とが配設されている。
【0009】
上記ケース12の下面における図2(a)及び(b)中の左端部には、読取口(図示しない)が設けられている。また、ケース12の内部には、照明用LED、CCDセンサ、レンズ、ミラー、制御回路、電池(いずれも図示しない)等が配設されている。上記照明用LEDから発光された照明光は、レンズ及び読取口を介して外部のバーコードへ照射される。そして、バーコードで反射した反射光は、読取口及びレンズ等を介してCCDセンサにより受光されるように構成されている。
【0010】
また、上記制御回路は、上記携帯型バーコード読取装置11の運転動作を制御するものであり、CCDセンサにより受光された受光信号を信号処理すると共に、読取処理(デコード処理)を実行する機能を備えている。この場合、読取結果等のデータは、制御回路の内部のメモリに記憶されると共に、上記携帯型バーコード読取装置11が図示しないホスト装置(パソコン等)に接続ケーブル等を介して接続されたときに、上記ホスト装置へ送信されるように構成されている。
【0011】
尚、上記読取結果等のデータを、携帯型バーコード読取装置11からホスト装置へ無線通信手段(PHSや携帯電話、光通信等)によって送信するように構成しても良い。この場合、無線通信手段をケース12内に配設しても良いし、外付けするように構成しても良い。
【0012】
さて、上記ケース12は、下面が開口した浅底の矩形容器状をなす上ケース16と、上面が開口した浅底の矩形容器状をなす下ケース17を接合させて構成されている。ここで、上ケース16と下ケース17の接合部分の具体的構成を、図1に示す。この図1に示すように、下ケース17の周壁部20の接合端面部21には、突条部21aが上方に向けて突設されている。この突条部21aは、下ケース17の周壁部20の全周にわたって形成されている。
【0013】
また、上ケース16の周壁部18の接合端面部19には、上記突条部21aが嵌合する溝部19aが設けられている。この溝部19aは、上ケース16の周壁部18の全周にわたって形成されている。上記構成の場合、下ケース17の突条部21aを上ケース16の溝部19aに嵌合することにより、上ケース16と下ケース17を接合している。これにより、上ケース16と下ケース17の接合部分が、いわゆるダブル溝を構成している。尚、上ケース16と下ケース17は、例えばねじ止めにより固着されている。
【0014】
ここで、図1に示すように、下ケース17の周壁部20の接合端部である接合端面部21の外側の縁部には、斜面部21bが斜めにカットされるように設けられている。この斜面部21bは、図2に示すように、下ケース17の周壁部20の全周にわたって形成されている。また、斜面部21bと上ケース16の接合端面部19とがなす角度α(即ち、カットの角度)は、例えば45度となるように構成されている。尚、上記角度αを、例えば45度よりも大きく設定しても良いし、45度よりも小さく設定しても良く、実験等を実行することにより、水が流れ易くなる適切な角度に設定すれば良い。
【0015】
このような構成の本実施例においては、下ケース17の周壁部20の接合端面部21に突条部21aを突設すると共に、上ケース16の周壁部18の接合端面部19に溝部19aを設け、そして、下ケース17の周壁部20の接合端部の外側の縁部に、斜面部21bを設けた。この構成の場合、上ケース16の上面に水がかかると、その水は、下ケース17の斜面部21aに案内されて下方へ流れ落ちるから、従来構成(図5参照)とは異なり、上ケース16と下ケース17の接合面に水が付着して溜まることがなくなる。従って、上ケース16と下ケース17の接合部分から水が内部に浸入することを確実に防止できる。
【0016】
尚、上記実施例では、下ケース17の斜面部21bを、下ケース17の周壁部20の接合端面部21における突条部21aの根元部から斜めに形成するように構成したが、これに代えて、上記接合端面部21における突条部21aの根元部から少し外方へずらした位置から斜めに形成するように構成しても良い。
【0017】
また、上記実施例では、下ケース17に突条部21aを設けると共に、上ケース16に溝部19aを設けるように構成したが、これに限られるものではなく、下ケースに溝部を設けると共に、上ケースに突条部19aを設けるように構成してもよい。そして、この構成の場合も、下ケースの接合端面部に、第1の実施例と同様にして、斜面部を設ける構成とすれば良い。更に、上記実施例においては、下ケース17の斜面部21bを平面形状としたが、これに代えて、丸みを帯びた形状(曲面形状)としても良い。
【0018】
更にまた、上記実施例では、読取口をケース11(下ケース17)の下面部の一端部に配設するように構成したが、これに限られるものではなく、読取口をケース11の側面部(例えば図2(a)及び(b)中の左端側の側面部)に配設するように構成しても良い。この構成の場合には、読取口を、上ケース16と下ケース17の両方の側壁部にまたがるように配設することになるから、読取口と両ケース16、17の側壁部との間をゴムパッキング等でシールするように構成することが好ましい。
【0019】
図3は、本発明の第2の実施例を示す図である。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。この第2の実施例では、上ケース16の周壁部18の接合端部である接合端面部19の外側の縁部に、斜面部19bを斜めにカットするように設けた。この斜面部19bのカット角度(斜面部19bと下ケース17の接合端面部21とがなす角度)は、第1の実施例の下ケース17の斜面部21bのカット角度と同じである。尚、上記2つの斜面部19b、21bのカット角度を異ならせるように構成しても良い。
【0020】
そして、上述した以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2の実施例では、上ケース16の周壁部18の接合端部の外側の縁部に斜面部19bを設けたので、上ケース16の上面にかかった水は、上ケース16及び下ケース17の各斜面部19b及び21bに案内されて下方へ流れ落ちるから、上ケース16と下ケース17の接合面に水が溜まることがなくなる。また、携帯型バーコード読取装置1を上下逆の形態で使用して、その下ケース17の上面に水がかかったような場合も、上述したようにして水が流れ落ちるから、水が上ケース16と下ケース17の接合面に溜まることがなくなる。
【0021】
図4は、本発明の第3の実施例を示す図である。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。この第3の実施例では、図4(a)、(b)に示すように、下ケース17の周壁部20の外側側面20aに、上端が斜面部21に連続する排水用溝20bを複数個設けるように構成した。本実施例の場合、下ケース17の周壁部20の長手方向の外側側面20aには、図示するように、例えば3個の排水用溝20bを設け、短手方向の外側側面20aには、図示しないが、例えば2個の排水用溝20bを設けた。これ以外の第3の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0022】
従って、第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第3の実施例では、下ケース17の周壁部20の外側側面20aに、上端が斜面部21aに連続する排水用溝20bを設けたので、上ケース16の上面にかかった水は、斜面部21a及び排水用溝20bに案内されて下方へ流れ落ち易くなる。従って、上ケース16と下ケース17の接合面により一層溜まらなくなる。
【0023】
尚、上記各実施例では、本発明を、携帯型バーコード読取装置11の全体の形状が真っ直ぐな矩形箱状のものに適用したが、これに限られるものではなく、例えば、携帯型バーコード読取装置の読取口が斜め下方に指向するように、携帯型バーコード読取装置の読取口側の端部部分(先端部分)を斜め下方に向けて折り曲げたような形状の構成に適用しても良い。
【0024】
また、上記各実施例では、本発明を、情報としてバーコードを読み取る携帯型バーコード読取装置11に適用したが、これに限られるものではなく、例えば2次元コード等を読み取る携帯型情報読取装置に適用しても良い。更にまた、上記各実施例において、上ケース16及び下ケース17の外側の表面に、撥水性を持たせるような処理を施すように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、上ケースと下ケースの接合部分の縦断側面図
【図2】図(a)は携帯型バーコード読取装置の上面図、(b)は携帯型バーコード読取装置の正面図、(c)は携帯型バーコード読取装置の側面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示すものであり、(a)は携帯型バーコード読取装置の正面図、(b)は携帯型バーコード読取装置の部分下面図
【図5】従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
11は携帯型バーコード読取装置(携帯型情報読取装置)、12はケース、13はディスプレイ、16は上ケース、17は下ケース、18は周壁部、19は接合端面部、19aは溝部、19bは斜面部、20は周壁部、20bは排水用溝、21は接合端面部、21aは突条部、21bは斜面部を示す。
Claims (3)
- 上ケースと下ケースを接合させて構成されたケースを備えて成る携帯型情報読取装置において、
前記下ケースの周壁部の接合端面部に突設された突条部と、
前記上ケースの周壁部の接合端面部に前記突条部が嵌合するように設けられた溝部と、
前記下ケースの周壁部の接合端部の外側の縁部に斜めにカットされるように設けられた斜面部とを備えたことを特徴とする携帯型情報読取装置。 - 前記上ケースの周壁部の接合端部の外側の縁部に斜めにカットされるように設けられた斜面部を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯型情報読取装置。
- 前記下ケースの周壁部の外側側面に設けられ、上端が前記斜面部に連続する排水用溝を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の携帯型情報読取装置。
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