JP4140949B2 - 側溝における細幅通水蓋の装着構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、道路の路側、歩車道境界、中央分離帯などに沿って流水路を備えた側溝用ブロックを配置することによって構築される側溝において、当該側溝の細隙状の導水開口に覆着される通水性を備えた鋼製ないし合成樹脂製の細長い蓋板の装着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
降雨時や融雪時に路上の水を排水するために設けられる側溝は、長手方向に貫通する流水路を備えた側溝用ブロックを道路の路側や中央、歩車道の境界などに沿って埋設することによって構築される。側溝用ブロックは、路上の水を流水路に導くための開口を備えている。U字溝や勾配可変側溝は、流水路の幅に略等しい広幅の開口を備えており、この開口には、通常、コンクリート蓋ないしグレーチングと呼ばれる通水蓋が覆着される。一方、函渠ブロックや円形水路ブロックなどと呼ばれる側溝用ブロックは、道路の長手方向に細長いスリット状の開口を備えている。U字溝などに覆着するコンクリート蓋にも、スリット状の開口を設けたものが提供されている。
【0003】
側溝用ブロックに設けられる導水用の開口には、適宜グレーチングと呼ばれる目皿状ないし格子状の通水性を備えた蓋材が覆着される。前述した函渠ブロックなどの細幅の開口に覆着されるグレーチングは、蓋面に多数の通水孔を穿設した帯板状の鋼板の長手両辺を下方に屈曲して脚部を形成した断面コの字形のものが用いられている。
【0004】
図6は、この種の細幅グレーチング(細幅通水蓋)を装着した従来の側溝用ブロックの導水開口部分を示した断面図である。図において、31はプレキャストコンクリート製の側溝用ブロックであり、断面中央部に長手方向に貫通する流水路2が形成されている。路面の水を流水路32に導く導水開口33は、ブロック31の上面に図の紙面直角方向に細長い形状で開口しており、その導水開口の上部に断面矩形の蓋受部34が形成されている。蓋受部34には、帯状の鋼板の長手両辺を下方に屈曲して断面コの字形とし、かつその蓋面に多数の通水孔42を穿設した細幅の通水蓋(細幅グレーチング)36が嵌挿されている。このような通水蓋36を装着することにより、導水開口33に物が落下したり自転車の車輪などが嵌まり込んだりするのを防止することができる。
【0005】
従来、この種の側溝における細幅グレーチングは、側溝用ブロックの導水開口に形成した矩形断面の蓋受部34に細幅グレーチング36のコ字形の脚部41を嵌合しただけの構造であった。ところがそのような構造では、グレーチング上を車両が通行したときにタイヤの駆動力によって細幅グレーチング36が図8に示すように斜めに跳ね上がり、跳ね上がった端部に後続するタイヤ20が衝突してバーストさせる事故が発生した。そこで、図7に示すように、隣接する細幅グレーチング36の長手端部相互を連結金具21で連結して一体化することにより、グレーチングの跳ね上がりを防止することが行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
隣接する細幅グレーチングの端部相互を連結する構造では、グレーチングの跳ね上がりを防止することはできるが、強い外力が加わったときに蓋受部内で細幅グレーチングが遊動することを防止することができない。従来の構造では、断面矩形の蓋受部に断面コの字形の細幅グレーチングが嵌合している構造であるため、固定力が弱く、強い外力が加わったときに、細幅グレーチングが遊動することを防止することができない。また、スリット状の導水開口が(連続的ではなく)間欠的に設けられているものでは、1つの通水孔に付き1個の細幅グレーチングが嵌着されるので、隣接するグレーチングの端部相互を連結して跳ね上がりを防止するという構造を採用することができない。
【0007】
そこでこの発明は、上面にスリット状の導水開口を備えた側溝用ブロックを連結して構築される側溝において、前記導水開口に装着される細幅グレーチングのより完全で強固な固定を実現すると共に、ブロックに作用する荷重に対抗する補強をも兼ねた、細幅グレーチングの装着構造を得ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本願請求項1の発明に係る側溝における細幅通水蓋の装着構造は、道路の延在方向に細長いスリット状の導水開口3を備えた側溝用ブロック1で構築され、前記導水開口に多数の通水孔を設けた細幅の通水蓋6が装着されている側溝の当該通水蓋の装着構造において、導水開口3は上部に逆台形断面の蓋受部4を備え、側溝用ブロック1は前記蓋受部の直下の位置で導水開口3を横断するように両端部をコンクリートに埋設して装架された複数の差し渡し金具5を備え、前記通水蓋6は蓋面に対して下方に鋭角に屈折した脚部11を備え、当該通水蓋が前記脚部を蓋受部の傾斜した側壁に嵌合した状態で締結具7により差し渡し金具5に固定されているというものである。
【0009】
上記の装着構造は、下記構造の側溝用ブロック、すなわち、道路の延在方向に細長いスリット状の導水開口3を備え、当該導水開口は上部に逆台形断面の蓋受部4を備え、この蓋受部の直下の位置で当該導水開口を横断するように両端部をコンクリートに埋設して装架された複数の差し渡し金具5を備えている側溝用ブロック1に、下記構造の細幅通水蓋、すなわち、蓋面に多数の通水孔を備え、長手両辺を下方に屈設した脚部11を備えた側溝用の細幅通水蓋において、前記脚部は蓋面に対して下方に鋭角に屈設されている側溝用の細幅通水蓋6を、締結具7により固定することにより得られる。
【0010】
締結具7はボルトで良いが、バネ性を備えた金属板をC形やJ形に屈曲して締結具とし、この締結具で細幅グレーチング6の通水孔12と差し渡し金具5とを引っかけ連結する構造や、レバーの死点近傍における倍力作用を利用したトグル式の締結具を用いる構造など、公知の各種の締結構造を採用することができ、差し渡し金具5も、採用する締結構造に応じて丸棒その他の形状にすることができる。
【0011】
上記のこの発明の構造によれば、細幅グレーチング6が両端部をブロック1のコンクリートに埋め込んで装架された差し渡し金具5に締結して固定され、かつブロックの蓋受部4及び細幅グレーチング6が逆台形断面となっているので、前記締結力により両者が楔作用により隙間なくかつ強固に嵌合して、蓋受部4内での細幅グレーチング6の遊動を確実かつ強固に防止することができる。更に差し渡し金具5が導水開口3の両側のコンクリートに両端を埋設して装着されているため、大型車の走行などによりブロック1に導水開口3を狭める方向又は広げる方向の強大な荷重がかかったときに、差し渡し金具5が突っ張り部材となってコンクリートブロックの変形を防止するため、ブロックの内部応力が軽減され、従って荷重によるブロックの破損の防止やブロック自体の軽量化を図ることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例を参照してこの発明の実施形態を以下に説明する。図1は、細幅グレーチングの装着部分を示す断面図、図2及び3は、この発明の構造で細幅グレーチングを装着した側溝用ブロックの側面図及び平面図、図4及び5は、導水開口の位置が異なる側溝用ブロックについての図2及び図3と同様な図である。図中、1は、側溝用ブロック、2はブロックの流水路、3は流水路2からブロック上面に開口するスリット状の導水開口、4は導水開口に形成された蓋受部、5は両端部をブロックに埋設して導水開口3を横切るように装架された差し渡し金具、6は細幅グレーチング、7は締結具(ボルト)である。
【0013】
ブロック1は、その長手方向に貫通する流水路2を備えており、この流水路の頂部からブロック上面に連通するブロックの長手方向に細長いスリット状の導水開口3を備えている。ブロック1は、その上面を地表面とした状態で埋設され、地表の雨水は導水開口3を通って流水路2に流入する。導水開口3は、間欠的に設けられる場合もあるが、図の実施例のものは、流水路2の全長に亘って設けられている。
【0014】
導水開口3の上部には、対向する両壁面を上方が広がる方向の傾斜面とした蓋受部4が形成されている。従って蓋受部4は、その両壁面を上記方向の傾斜面とすることにより、逆台形断面となっている。この蓋受部4の直下の位置に、導水開口3を幅方向に横断する差し渡し金具5がその両端部分をブロックのコンクリートに埋設して装架されている。この差し渡し金具は、ブロック1を成形するときに、成形型内にセットしてコンクリートを流し込むことにより、ブロック1に埋設一体化して設けられたものである。図示実施例の差し渡し金具5には、その中央に上下方向のねじ孔10が設けられている。この差し渡し金具5は、所定長さに切断した帯鋼材で製作され、図3及び5に示すように、ブロック1の長手方向4箇所に埋設されている。
【0015】
細幅グレーチング6は、帯状の鋼板の両長手辺部を下方に鋭角に屈曲した脚部11を備え、その上面(蓋面)には、ブロック長手方向に細長い多数の通水孔12が穿設されている。蓋面13に対する脚部11の屈曲角aは、ブロックの蓋受部4の側壁の傾斜角と一致させてある。
【0016】
差し渡し金具5は、細幅グレーチング6に設けた多数の通水孔の内の幅中央に設けたものと対向する位置に配置されており、当該通水孔は、締結ボルト7を挿通可能な幅寸法で設けられている。そして、細幅グレーチング6の上面の差し渡し金具5の配設位置に対向する位置には、締結ボルト7の頭15を収めるための凹部16が形成されている。
【0017】
上記のように形成された細幅グレーチング6は、側溝用ブロック1の蓋受部4に嵌着され、凹部16を設けた部分において、通水孔に締結ボルト7を挿通し、当該締結ボルトを差し渡し金具のねじ孔10に螺合することにより、蓋受部4に固定される。
【0018】
締結ボルト7を締結することにより、細幅グレーチング6は下方に押込まれ、その鋭角に折り曲げた脚部11と逆台形断面を形成している蓋受部の側壁との楔作用により、細幅グレーチング6は、蓋受部の側壁との間に隙間なくかつ楔作用による強固な嵌合力で導水開口3の上部に固定される。従って、外力により細幅グレーチング6が跳ね上がったり、蓋受部4内で遊動したりする事態は、完全に防止できる。
【0019】
流水路の上部にスリット状に開口する導水開口3を備えたブロックは、その上面に垂直荷重が加わったとき、当該荷重に起因するモーメントがブロックの側壁を内側に向けて、即ち導水開口3の幅を狭くする方向に変形させるように作用する。この発明の構造では、差し渡し金具5が導水開口3を幅方向に横断するように、その両端部をコンクリートブロックに埋設固着して設けられているので、そのような荷重が加わったときに、当該差し渡し金具がブロックの側壁の変形を防止する突っ張り部材として作用し、ブロックの内部応力を軽減させる。この作用により、大きな荷重が繰り返し加わったときのブロックの疲労破壊を防止できる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したこの発明の構造により、側溝に装着される細幅グレーチングの跳ね上がりや遊動を確実に防止して、強固な固定を実現することができると共に、側溝用ブロック本体を補強することもできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】細幅グレーチングの装着構造の一実施例を示す断面図
【図2】この発明の装着構造を採用した側溝用ブロックの側面図
【図3】図2のブロックの平面図
【図4】この発明の装着構造を採用したブロックの第2例を示す側面図
【図5】図4のブロックの平面図
【図6】従来の細幅グレーチングとその装着構造を示す断面図
【図7】従来構造における細幅グレーチングの連結金具を示す模式的な平面図
【図8】車両通行時の細幅グレーチングの跳ね上がりを示す模式的な説明図
【符号の説明】
1 側溝用ブロック
3 導水開口
4 蓋受部
5 差し渡し金具
6 細幅グレーチング
7 締結具
11 脚部
Claims (1)
- 道路の延在方向に細長いスリット状の導水開口(3)を備えた側溝用ブロック(1)で構築され、前記導水開口に多数の通水孔を設けた細幅の通水蓋(6)が装着されている側溝の当該通水蓋の装着構造において、
導水開口(3)は上部に逆台形断面の蓋受部(4)を備え、側溝用ブロック(1)は前記蓋受部の直下の位置で導水開口(3)を横断するように両端部をコンクリートに埋設して装架された複数の差し渡し金具(5)を備え、前記通水蓋(6)は蓋面に対して下方に鋭角に屈折した脚部(11)を備え、当該通水蓋が前記脚部を蓋受部の傾斜した側壁に嵌合した状態で締結具(7)により差し渡し金具(5)に固定されていることを特徴とする、側溝における細幅通水蓋の装着構造。
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| JP2002320083A JP4140949B2 (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | 側溝における細幅通水蓋の装着構造 |
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| JP2002320083A JP4140949B2 (ja) | 2002-11-01 | 2002-11-01 | 側溝における細幅通水蓋の装着構造 |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2004156211A JP2004156211A (ja) | 2004-06-03 |
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Family Applications (1)
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| Country | Link |
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2002
- 2002-11-01 JP JP2002320083A patent/JP4140949B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2004156211A (ja) | 2004-06-03 |
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