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JP4144530B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents
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JP4144530B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブ特性を可変とする内燃機関の可変動弁機構に関するものである。
従来より、この種の可変動弁機構としては以下に示すものが知られている(例えば特許文献1参照)。図11(a)に示すように、この可変動弁機構は、カムシャフト161及び該カムシャフト161に設けられた回転カム162の他、シリンダヘッド163の各気筒164毎に設けられた合計4つの仲介駆動機構170を備えて構成されている。前記仲介駆動機構170は、バルブ駆動力が入力される入力カム171と、該バルブ駆動力をバルブ側へ出力する揺動カム172と、これら入力カム171及び揺動カム172と同軸に配置されるコントロールシャフト173及びロッカーシャフト175とを備えている。各入力カム171及び揺動カム172は一対の立壁部174の間にそれぞれ配置される。図11(b)に示すように、立壁部174は、前記シリンダヘッド163に一体で形成されたカムキャリア174aと、該カムキャリア174a上に取着されるカムキャップ174bとで構成されている。また、前記ロッカーシャフト175はカムキャリア174aとカムキャップ174bとで支持されるようになっている。
そして、リフト量可変アクチュエータ165によりコントロールシャフト173を軸方向に駆動することで、仲介駆動機構170における入力カム171と両揺動カム172との間の回転位相差を変更する。これにより、バルブリフト量等のバルブ特性を調節して内燃機関の負荷や燃焼状態を制御する。
特開2001−263015号公報
ところで上記可変動弁機構では、仲介駆動機構170をコントロールシャフト173及びロッカーシャフト175に組み付ける際、該ロッカーシャフト175に予め固定されている4つのスライダギア(図示略)の外周にそれぞれ入力カム171及び両揺動カム172が外挿される。そのため、全仲介駆動機構170に亘って、それぞれ入力カム171のローラ171aに対する揺動カム172のノーズ172aの相対位置を統一させるのは困難なものとなっている。即ち、コントロールシャフト173(スライダギア)に対する各カム171,172の相対位置の微小な調整が困難であり、それぞれの保持位置が統一されずにばらつきが生じるものであった。このようなばらつきが生じた場合、全仲介駆動機構170に亘って、入力カム171と両揺動カム172との間の回転位相差にそれぞれずれが生じ、これに伴って各バルブリフト量が不均一なものとなる。
そこで、図11(b)に示すように、カムキャップ174bと揺動カム172との間にそれぞれ板材176を嵌挿することで、コントロールシャフト173に対する入力カム171及び両揺動カム172の位置を調整して前記相対位置を統一させることが考えられる。ここで、カムキャップ174bは、その製造の容易化を図るべくカムキャリア174aに対して位置合わせした状態で共削りされるため、それぞれ略同一の形状をなすとともに、略同一の厚みで形成されるのが一般的である。こうした構成では、板材176がカムキャップ174bに当接支持され、このカムキャップ174bを基準として板材176を介して入力カム171及び両揺動カム172の位置調整が行われる。即ち、入力カム171及び両揺動カム172の位置調整は、カムキャリア174aに加え、該カムキャリア174aに着脱可能とされるカムキャップ174bの取り付け位置にも多大な影響を受けることとなる。そのため、カムキャリア174aに対するカムキャップ174bの厳密な位置決めが必要となる。従って、コントロールシャフト173(スライダギア)に対する入力カム171及び両揺動カム172の位置調整、即ちバルブ特性を可変とする機構の調整を正確に行うのが極めて困難であった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、バルブ特性を可変とする機構の調整を正確に行うことができる内燃機関の可変動弁機構を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のシリンダヘッドにおいて、カム側からのバルブ駆動力により駆動される入力部と、該入力部から伝達されるバルブ駆動力をバルブ側へ出力する出力部と、前記入力部及び出力部と同軸に配置したコントロールシャフトとを備え、前記コントロールシャフトの軸方向移動により、前記入力部と前記出力部との回転位相差を変更してバルブ特性を調節する内燃機関の可変動弁機構であって、前記シリンダヘッドに一体成形された立壁部と、該立壁部上に取着された固定部とで前記コントロールシャフトを支持し、該立壁部及び該固定部の隣接位置に前記入力部又は前記出力部を配置し、且つ前記入力部又は前記出力部と該立壁部との間にシム板を嵌挿してなるとともに、前記シム板は、前記コントロールシャフトに対して前記入力部及び前記出力部を位置合わせするものであり、前記シム板と前記固定部との間には間隙が形成されてなることを要旨とする。
上記構成によれば、シム板は固定部から離間した状態で立壁部に当接支持され、この立壁部を基準としてコントロールシャフトに対する入力部及び出力部の位置合わせがなされる。即ち、このシム板は、シリンダヘッドへのコントロールシャフトの組み付けに際して適宜立壁部に取着される固定部には接触せず、該固定部の影響を受けることなく入力部及び出力部の位置合わせが行われるようになっている。このため、固定部の取り付け位置に多少のずれが生じた場合でも、シム板が立壁部に当接することで該立壁部のみを基準として、コントロールシャフトに対する入力部及び出力部の適正な位置調整が容易に行われる。即ち、バルブ特性を可変とする機構の調整を正確に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の可変動弁機構において、前記固定部は、前記立壁部に比べて前記コントロールシャフトの軸方向における厚さが薄くなるように形成されたものであることを要旨とする。この構成によれば、シム板と固定部との間の間隙を容易に設けることができる。
以下、本発明の可変動弁機構を内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)に適用した一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
図1は、エンジン2における可変動弁機構の構成を示している。また、図2はエンジン2の上部構成を説明する平面図である。
エンジン2は車両走行駆動用として車両に搭載されているものである。このエンジン2は、シリンダブロック4、該シリンダブロック4内で往復動するピストン6及びシリンダブロック4上に取り付けられたシリンダヘッド8等を備えている。シリンダブロック4には、4つの気筒2aが形成され、各気筒2aには、シリンダブロック4、ピストン6及びシリンダヘッド8にて区画された燃焼室10が形成されている。各燃焼室10には、それぞれ2つの吸気バルブ12a,12b及び2つの排気バルブ16a,16bの4バルブが配置されている。吸気バルブ12a,12bは吸気ポート14を、排気バルブ16a,16bは排気ポート18を開閉する。
各気筒2aの吸気ポート14は吸気マニホールド内に形成された吸気通路を介してサージタンクに接続され、エアクリーナを介してサージタンクから空気を各気筒2aに供給している。尚、各気筒2aの吸気ポート14に燃料を噴射するように各吸気通路にはそれぞれフューエルインジェクタが配置されている。
吸気バルブ12a,12bのリフト駆動は、シリンダヘッド8に配置された仲介駆動機構120及びローラロッカーアーム52を介して、吸気カムシャフト45に設けられた吸気カム45aのバルブ駆動力が伝達されることにより可能となっている。
各気筒2aの排気バルブ16a,16bは、エンジン2の回転に連動して回転する排気カムシャフト46に設けられた排気カム46aにより、ローラロッカーアーム54を介して一定のバルブリフト量で開閉されている。そして、各気筒2aの各排気ポート18は排気マニホールドに連結され、排気を外部に排出している。
次に、吸気バルブ12a、12bの可変動弁機構について説明する。この可変動弁機構は、各気筒2a毎に設けられた合計4つの仲介駆動機構120、シリンダヘッド8の一端に取り付けられたリフト量可変アクチュエータ100、同シリンダヘッド8の他端に取り付けられた回転位相差可変アクチュエータ104等を備えて構成されている。
まず仲介駆動機構120について説明する。図3は、仲介駆動機構120の1つを水平に破断した状態の斜視図を示す。仲介駆動機構120は、図示中央に設けられた入力部122、図示左側に設けられた出力部としての第1揺動カム124及び図示右側に設けられた第2揺動カム126を備えている。これら入力部122のハウジング122a及び両揺動カム124,126のハウジング124a,126aは、それぞれ外径が同じ円筒状をなしている。
図4に、入力部122の斜視図を示す。入力部122のハウジング122aの内周面には軸方向に右ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン122bを備えている。また、ハウジング122aの外周面からは平行な2つのアーム122c,122dが突設されている。これらアーム122c,122dの先端には、ハウジング122aの軸方向と平行なシャフト122eが掛け渡され、ローラ122fが回転可能に取着されている。なお、ローラ122fは、スプリング122gによりアーム122c,122dが持ち上げられることにより、吸気カム45a側に常に接触するように付勢されている(図1参照)。
図5に第1揺動カム124の斜視図を示す。第1揺動カム124のハウジング124aの内周面には軸方向に左ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン124bを備えている。このハウジング124aの内部空間の左端は、径の小さい中心孔を有するリング状の軸受部124cにて覆われている(図3参照)。ハウジング124aの外周面からは略三角形状のノーズ124dが突設され、その一辺には凹状に湾曲するカム面124eが設けられている。
一方、図3に示すように、第2揺動カム126のハウジング126aの内周面には軸方向に左ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン126bを備えている。また、このハウジング126aの内部空間の右端は、径の小さい中心孔を有するリング状の軸受部126cにて覆われている。第2揺動カム126のハウジング126aの外周面からは略三角形状のノーズ126dが突設され、その一辺には凹状に湾曲するカム面126eが設けられている。仲介駆動機構120がシリンダヘッド8に取り付けられた状態において、第2揺動カム126は、その軸受部126c側で立壁部138の側面に接触するようになっている。これにより、仲介駆動機構120が軸方向に沿って図示右側へ移動するのが阻止される(図2参照)。
これら第1揺動カム124及び第2揺動カム126は、軸受部124c,126cを外側にして、入力部122に対して両側から各端面を同軸上で接触させるように配置され、全体が略円筒状となる(図3参照)。
入力部122及び両揺動カム124,126から構成される内部空間には、スライダギア128が配置されている(図3参照)。このスライダギア128は、略円柱状をなし、外周面中央には右ネジの螺旋状に形成された入力用ヘリカルスプライン128aが備えられている。この入力用ヘリカルスプライン128aのねじれ角は前記入力部122のヘリカルスプライン122bのねじれ角と同一である。
入力用ヘリカルスプライン128aの左側端部には小径部128bを挟んで第1出力用ヘリカルスプライン128cが、右側端部には小径部128dを挟んで第2出力用ヘリカルスプライン128eがそれぞれ備えられている。両出力用ヘリカルスプライン128c,128eは左ネジの螺旋状に形成されるとともに、それらのねじれ角はそれぞれ対応する揺動カム124,126のヘリカルスプライン124b、126bのねじれ角と同一である。なお、これら出力用ヘリカルスプライン128c,128eは入力用ヘリカルスプライン128aに対して外径が小さく形成されている。
また、スライダギア128の内部には軸方向に貫通孔128fが形成されるとともに、一方(右方)の小径部128dには、後述する係止ピン132aの先端に軸方向にて係合するための長孔128gが形成されている。
スライダギア128の貫通孔128f内には、図6に示すパイプ状のロッカーシャフト130が摺動可能に配置される。このロッカーシャフト130は、全仲介駆動機構120(本実施形態では4つ)に対して共通の1本が設けられている(図2参照)。該ロッカーシャフト130には各仲介駆動機構120毎に軸方向に長く形成された長孔130aが開口している。
また、このロッカーシャフト130内には、その軸方向に摺動可能なコントロールシャフト132が配置されている。このコントロールシャフト132もロッカーシャフト130と同様に全ての仲介駆動機構120に対して共通の1本が設けられている。同コントロールシャフト132には各仲介駆動機構120毎に係止ピン132aが突出している。この係止ピン132aは前記ロッカーシャフト130の長孔130aを貫通するように形成されている。更に、係止ピン132aの先端は、スライダギア128の長孔128g内に挿入されている(図3参照)。
そして、ロッカーシャフト130に形成された軸方向の長孔130aにより、コントロールシャフト132の係止ピン132aが軸方向に移動することで、スライダギア128が軸方向に移動可能となっている。更に、スライダギア128自体は、周方向の長孔128gにて係止ピン132aに係止していることから、係止ピン132aにて軸方向の位置は決定されるが軸周りについては揺動可能となっている。
入力部122及び両揺動カム124,126から構成される内部空間にスライダギア128が配置された状態において、スライダギア128の入力用ヘリカルスプライン128aは入力部122のヘリカルスプライン122bに噛み合わされている。また、第1出力用ヘリカルスプライン128cは第1揺動カム124のヘリカルスプライン124bに、第2出力用ヘリカルスプライン128eは第2揺動カム126のヘリカルスプライン126bにそれぞれ噛み合わされている。
上記入力部122及び両揺動カム124,126は、両揺動カム124,126の軸受部124c,126c側にて、シリンダヘッド8に一体で形成された立壁部136,138の間に配置されている(図2参照)。図7(a)に示すように、立壁部136,138上には、固定部140が取着されている。該固定部140は、立壁部136,138に比べて前記軸方向における厚さが薄くなるように形成されている。
また図7(b)に示すように、立壁部136,138の上端部には前記揺動カム124,126の中心孔下部に対応する下向凹部136aが、固定部140の下端部には該中心孔上部に対応する上向凹部140aがそれぞれ設けられている。そして、両凹部136a,140aにより構成される空間内にロッカーシャフト130が嵌め込まれた状態で、同ロッカーシャフト130が立壁部136,138と固定部140との間で挟持固定されている。従って、ロッカーシャフト130はシリンダヘッド8に対しては固定されて軸方向に移動したり回転したりすることはない。
図7(a)に示すように、上記第1揺動カム124の軸受部124cとこれに対向する立壁部136との間、及び第2揺動カム126の軸受部126cとこれに対向する立壁部138との間にはそれぞれ1枚のシム板141が嵌挿されている。シム板141は側面視逆U字状をなし、その凹み部分でロッカーシャフト130を跨ぐように配設されている(図7(b)参照)。また、該シム板141は、その一側面(外側面)を立壁部136、138にそれぞれ当接させるとともに、他側面(内側面)を軸受部124c、126cに当接させた状態で配設される。シム板141の外側面上部とこれに対向する固定部140との間にはそれぞれ間隙142が設けられている。この間隙142を設けることにより、シム板141は、その外側面が固定部140から離間した構成とされている。
更に、シム板141の上端には嵌合凹部141aが設けられている。該嵌合凹部141a内には、基端を前記固定部140上端に固定する略T字状の固定板143の先端が嵌合されている(図7(c)参照)。このようにして各固定部140に対するシム板141の固定がなされている。そして、上記第1揺動カム124及び第2揺動カム126が、それぞれ軸受部124c、126c側でシム板141の内側面に接触することで、仲介駆動機構120が軸方向に沿って図示左右側へ移動するのが阻止される(図2参照)。なお上記シム板141は、一定の間隙差(例えば20μm)で厚さが異なる複数種のものを備えている。
また、ロッカーシャフト130内に配置されたコントロールシャフト132は、同ロッカーシャフト130内を軸方向に摺動可能に挿通し、一端側にてリフト量可変アクチュエータ100に連結されている(図2参照)。そして、このリフト量可変アクチュエータ100を構成するピストン(図示略)の移動により、コントロールシャフト132の軸方向の変位が調整可能とされている。
上述したような構成により、リフト量可変アクチュエータ100のピストン位置を調整することで、前記コントロールシャフト132が軸方向に移動してスライダギア128の軸方向位置が変化する。こうして入力部122と揺動カム124,126との回転位相差が調節できる。従ってリフト量可変アクチュエータ100の駆動により、図8及び図9に示すごとく吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量を、最大バルブリフト量と最小バルブリフト量との間で連続的に調節することができる。
ここで、図8はリフト量可変アクチュエータ100のピストンを最もF方向(図3参照)へ移動させた状態の仲介駆動機構120の状態を示している。この状態において、図8(a)が閉弁時、図8(b)が開弁時を示している。この場合には入力部122のローラ122fと、揺動カム124,126のノーズ124d,126dとの回転位相差が最大となる。このため、吸気カム45aが最大限に入力部122のローラ122fを押し下げたときには、ノーズ124d,126dのカム面124e,126eによるロッカーローラ52aの押し下げ量は最大となり、吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量は最大となる。従って、吸気ポート14からの吸入空気量も最大限の状態となる。
一方、図9はリフト量可変アクチュエータ100のピストンを最もR方向(図3参照)へ移動させた状態の仲介駆動機構120の状態を示している。この状態において、図9(a)が閉弁時、図9(b)が開弁時を示している。この場合には入力部122のローラ122fと揺動カム124,126のノーズ124d,126dとの回転位相差が最小となる。このため、吸気カム45aが最大限に入力部122のローラ122fを押し下げても、ノーズ124d,126dのカム面124e,126eによるロッカーローラ52aの押し下げ量は最小となり、吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量は最小となる。従って、吸気ポート14からの吸入空気量も最小限の状態となる。
また図2に示すように、回転位相差可変アクチュエータ104は、クランクシャフト144の回転力を吸気カムシャフト45に伝達する位置に配置され、クランクシャフト144に対する吸気カムシャフト45の回転位相差を変更することができるものである。
さて、上記仲介駆動機構120をシリンダヘッド8に組み付ける際には、まずロッカーシャフト130に固定された各スライダギア128の外周に上記入力部122及び2つの揺動カム124,126をそれぞれ取り付ける。このとき、全仲介駆動機構120について、上記入力部122のローラ122fに対する揺動カム124,126のノーズ124d,126dの相対位置を統一させるように、前記スライダギア128に対する入力部122及び両揺動カム124,126の位置合わせを行う。そして、ロッカーシャフト130を立壁部136,138と各固定部140との間に挟持固定するとともに、入力部122及び揺動カム124,126を立壁部136,138の間に配置することで、仲介駆動機構120がシリンダヘッド8に組み付けられる。
このように仲介駆動機構120をシリンダヘッド8に組み付けた後、全仲介駆動機構120に亘って、コントロールシャフト132(スライダギア128)に対する入力部122及び両揺動カム124,126の位置調整を行う。即ち、図10(b)に示すように、入力部122のローラ122fに対する揺動カム124,126のノーズ124d,126dの相対位置を揃える。
前記位置調整を行う場合、まず図10(a)に示すように、全仲介駆動機構120において、各固定部140の上方から、第1揺動カム124の軸受部124cと立壁部136との間、及び第2揺動カム126の軸受部126cと立壁部138との間に何れかの厚みのシム板141をそれぞれ嵌挿する。この状態において、シム板141の外側面と立壁部136,138との当接により、該立壁部136,138を基準として上記入力部122及び揺動カム124,126が一体となって軸方向へ移動する。すると、入力部122及び揺動カム124,126は、それぞれの内周面とスライダギア128の外周面とより構成されるスプライン機構を介して、先端(ローラ122f,ノーズ124d,126d)が所定方向へ回動する。これにより、前記1つの仲介駆動機構120を基準として、コントロールシャフト132(スライダギア128)に対する入力部122及び揺動カム124,126の位置合わせが行われる。その結果、全仲介駆動機構120に亘って入力部122のローラ122fに対する揺動カム124,126のノーズ124d,126dの相対位置が統一される。
以上説明した本実施の形態により得られる効果を以下に記載する。
・シム板141と固定部140との間に間隙142が設けられていることから、同シム板141が固定部140から離間して配設されるようになっている。即ち本実施形態では、固定部140の干渉を受けることなくシム板141が立壁部136,138に当接支持される。このため、固定部140の煩雑な取り付け状態に伴ってシム板141がずれた状態で配設されることがない。その結果、立壁部136,138を基準として、コントロールシャフト132に対する入力部122及び揺動カム124,126の適正な位置調整を容易に行うことができる。
・立壁部136,138に固定部140を取着した状態で、該固定部140は、立壁部136,138に比べて前記軸方向における厚さが薄くなるように形成されている。このため、シム板141に対する固定部140の干渉防止に寄与する間隙142の形成を容易とすることができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・本実施形態の固定部140は、前記立壁部136,138に比べて前記軸方向における厚さが薄くなるように形成されているが、両者を同じ厚みに形成するようにしても良い。この場合、固定部140に対向して配置されるシム板141上部の厚みを、同シム板141下部の厚みより薄くする構成が好ましい。このような構成とした場合、固定部140とシム板141との間に上記と同様の間隙が設けられ、固定部140とシム板141との干渉が低減される。
・第1揺動カム124と立壁部136との間、又は第2揺動カム126と立壁部138との間のどちらか一方に上記シム板141を嵌挿し、スライダギア128に対する入力部122及び揺動カム124,126の位置合わせを行うようにしても良い。
・上記実施形態では、20μmの間隙差で厚みが異なる複数のシム板141を設けるようにしたが、この間隙差を10μm、30μm、40μm等に適宜変更してもよい。
・本発明は、同一種類の機関バルブ(吸気バルブ又は排気バルブ)を1気筒当りに1本又は3本以上有するエンジンにも適用することができる。この場合、揺動カムの数は機関バルブの本数に合わせて変更され、1つ又は3つ以上となる。
・本発明の可変動弁機構を排気カムシャフト46に適用して、排気バルブ16a,16bの最大リフト量を変更するようにしてもよい。また、上記可変動弁機構を吸気カムシャフト45及び排気カムシャフト46の両方に適用して、吸気バルブ12a,12b及び排気バルブ16a,16bの両方の最大リフト量を変更するようにしてもよい。
・ロッカーシャフト130を省略し、コントロールシャフト34にロッカーシャフト130の機能を兼ねさせてもよい。
本発明の一実施形態におけるエンジンの縦断面図。 本実施形態のシリンダヘッドにおけるカムシャフト及び可変動弁機構の配置関係を示す概略平面図。 本実施形態の仲介駆動機構の内部構成を示す一部破断斜視図。 同仲介駆動機構の入力部を示す斜視図。 同仲介駆動機構の第1揺動カムを示す斜視図。 上記ロッカーシャフトと上記コントロールシャフトとの組み合わせ状態を示す斜視図。 (a)は同仲介駆動機構を示す側面図、(b)は図7(a)の7b−7b線における側断面図、(c)は同仲介駆動機構を示す平面図。 本実施形態の可変動弁機構を示す動作説明図。 本実施形態の可変動弁機構を示す動作説明図。 (a)は位置調整前の仲介駆動機構を示す側面図、(b)は位置調整後の仲介駆動機構を示す側面図。 (a)は従来の可変動弁機構の配置関係を示す概略平面図、(b)は従来の仲介駆動機構を示す側面図。
符号の説明
2…内燃機関としてのエンジン、8…シリンダヘッド、12a,12b…吸気バルブ、16a,16b…排気バルブ、45…吸気カムシャフト、46…排気カムシャフト、122…入力部、132…コントロールシャフト、136,138…立壁部、140…固定部、141…シム板、142…間隙。

Claims (2)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドにおいて、カム側からのバルブ駆動力により駆動される入力部と、該入力部から伝達されるバルブ駆動力をバルブ側へ出力する出力部と、前記入力部及び出力部と同軸に配置したコントロールシャフトとを備え、前記コントロールシャフトの軸方向移動により、前記入力部と前記出力部との回転位相差を変更してバルブ特性を調節する内燃機関の可変動弁機構であって、
    前記シリンダヘッドに一体成形された立壁部と、該立壁部上に取着された固定部とで前記コントロールシャフトを支持し、該立壁部及び該固定部の隣接位置に前記入力部又は前記出力部を配置し、且つ前記入力部又は前記出力部と該立壁部との間にシム板を嵌挿してなるとともに、
    前記シム板は、前記コントロールシャフトに対して前記入力部及び前記出力部を位置合わせするものであり、前記シム板と前記固定部との間には間隙が形成されてなることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記固定部は、前記立壁部に比べて前記コントロールシャフトの軸方向における厚さが薄くなるように形成されたものである請求項1に記載の内燃機関の可変動弁機構。
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