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JP4146337B2 - 廃水を熱水酸化処理するためのシステムの起動方法 - Google Patents
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JP4146337B2 - 廃水を熱水酸化処理するためのシステムの起動方法 - Google Patents

廃水を熱水酸化処理するためのシステムの起動方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃水中の有機体を酸化させるためのシステムを起動するための方法(プロセス)に関し、その方法を実行するための起動装置に関する。
予見される適用分野の1つは特に、排他的ではないが、廃水中の少量の有機体をガスに変換可能なシステムを起動する分野である。このガスは燃焼させてエネルギーを得ることができ、又は危険なく大気に放出することができる。
廃水中の有機体を酸化させるように構成されたシステムは公知である。これらのプロセスにおける第1の段階の1つは、一般に、酸化剤が注入されたら直ちに有機体の分解が開始されるように、有機体を含む混合液を予熱することを含む。このシステムの通常の操作においては、有機体の分解により生じる熱エネルギーは、混合液を予熱するために回収される。
しかし、分解からは有効な熱エネルギーが得られないので、廃水の予熱は一般には関連付けられた熱電式手段によってのみ実行可能であり、そのためにシステムの通常の操作は中断され再起動される。従って酸化システムは、大型かつ高価な熱電式又は他の種類の予熱手段を有する必要があり、この予熱手段の使用時間は、数日に及ぶ場合もある廃水処理時間に比べて比較的短い。この廃水処理時間の間に、酸化反応によって廃水の予熱に十分なエネルギーが生じる。
故に、本発明が解決しようとする課題の1つは、有機体を酸化させるためのシステムの起動に影響を与えることなくシステムのコストを低減するために、そのシステムの起動に必要な予熱手段の大きさを低減することである。
その目的のために、本発明の第1の目的は、廃水中の有機体を酸化させるように構成されたシステムを起動させる方法を提供することである。このシステムは、少なくとも廃水の臨界圧力に相当する圧力P1にて廃水を注入可能な入口を備えた管状体を有する。管状体は、その入口に延びる第1領域と、酸化剤混合物を注入可能な第2領域と、出口とを有する。この方法においては、管状体の第1領域に第1の量の熱エネルギーQ1が与えられ、Q1は、管状体を流れる流体の温度を初期温度から中間温度T1に上げることができる。さらに、有機体の酸化温度より低い温度にて反応可能な所定量の可燃性混合物が、管状体の第1領域と入口との間に圧力P1にて注入される。可燃性混合物の少なくとも第1部分は、中間温度T1にて反応して、流体の温度をT2に上げる第2の量の熱エネルギーQ2を生じさせることができる。それにより、第2領域内への酸化剤混合物の注入によって可燃性混合物の少なくとも第2部分の反応が生じ、管状体の出口において第3の量のエネルギーQ3が得られる。第3の量のエネルギーQ3の一部は、管状体の第1領域に与えられ、管状体を流れる流体を少なくとも初期温度から中間温度T1に昇温させることができる。
このように、起動方法の特徴は、廃水中の有機体の分解に必要な予熱用熱エネルギーを可燃性混合物によって生成する方法にある。可燃性混合物は、有機体が酸化する温度T2より低い温度T1にて容易に反応可能であり、それにより第1の有機体を少なくとも温度T1に昇温させるために必要なエネルギーが発生する。このようにすれば、関連付けられる大型の予熱手段を用いて廃水の温度をT2に上げる必要はなく、廃水の温度をT2より低いT1まで上げる第1の量のエネルギーQ1を発生させる予熱手段を使用すればよい。
第3の量のエネルギーQ3の一部が少なくともQ1に等しくなったときに、第1の量のエネルギーQ1を管状体の第1領域に与えることを中止することは有利である。従って、可燃性混合物の少なくとも第2部分の反応が、関連する予熱手段の代替となるのに十分なエネルギーを発生するようになったら直ちに、関連する予熱手段のスイッチは切られる。
第3の量のエネルギーQ3の一部が少なくともQ1及びQ2の合計に等しくなり、管状体を流れる流体が初期温度から反応温度T2に昇温されたら、可燃性混合物の注入を停止して廃水を管状体の入口に注入することが好ましい。以降の記載においてより詳細に説明されるように、可燃性混合物の反応により生じた熱エネルギーが、システムの熱平衡に相当するある閾値に達したときは、廃水に含まれる有機体を酸化させるために廃水のみが注入される。廃水中のそれらの有機体の分解により生じた熱エネルギーのみにより、廃水を予熱して反応温度T2まで昇温させることができる。
特に有利な実施形態によれば、可燃性混合物は可燃性材料と、不足当量比(substoichiometric proportion)の酸化剤とを有する。それにより、可燃性材料の第1部分は、可燃性混合物が温度T1に昇温させられたときに酸化剤と反応して第2の量のエネルギーQ2を生じさせ、さらに可燃性材料の第2部分は酸化剤混合物と反応する。この特徴により、酸化剤混合物と反応可能な可燃性材料の第2部分を保留することができ、故に第3の量のエネルギーQ3を生じさせ、その一部を予熱に利用することができる。
特に有利な方法においては、可燃性材料及び酸化剤は、可燃性材料1モル分子当たり3メガジュールより大きい量のエネルギーを発生させることができる。このようにすれば、システムの起動に必要な可燃性材料は少量でよい。さらに可燃性材料の活性化エネルギーは、可燃性材料1モル分子当たり1キロジュールより小さいことが好ましい。従って、少量のQ1が必要とされるものの、反応の開始に必要な中間温度T1は比較的低く、故にそれに伴って、関連する必要な予熱手段をより小型にすることができる。
本発明の特定の実施形態によれば、酸化剤は、比較的安価であるとともに反応温度及び反応圧力の条件下にて強い酸化力を有する過酸化水素を含む。可燃性材料は、やはりコスト面で有利であって使いやすいグルコースを含むことが好ましい。
起動に必要な予熱手段の大きさを相当に低減するためには、可燃性材料により発生可能な第2の量のエネルギーQ2は、Q1及びQ2の合計の40〜80%の間であることが有利である。
好適な実施形態によれば、可燃性混合物は、廃水と同じ方法で管状体の入口に注入される。
本発明の第2の目的は、本発明の第1の目的に係る本発明の方法を実行する起動装置を提供することである。この目的のために、起動装置は、管状体の第1領域内に第1の量の熱エネルギーQ1を与えるための手段を有する。Q1は、管状体を流れる流体の温度を初期温度から中間温度T1に上げることができる。また起動装置は、所定量の可燃性混合物を、管状体における第1領域と入口との間に圧力P1にて注入するための手段を有し、可燃性混合物の少なくとも第1部分は、中間温度T1にて反応し、流体の温度をT2に上げる第2の量の熱エネルギーQ2を生じさせることができる。第2領域内への酸化剤混合物の注入によって可燃性混合物の少なくとも第2部分の反応が生じ、管状体からの出口において第3の量のエネルギーQ3が得られる。第3の量のエネルギーQ3の一部は、管状体の第1領域に与えられ、管状体を流れる流体を少なくとも初期温度から中間温度T1に昇温させることができる。
従って第2の目的によれば、本発明は、可燃性混合物を管状体内に注入するための手段と、第1の量のエネルギーQ1を与えるための手段とを備えたシステムのための起動装置に関する。Q1は、従来技術のシステムを用いて流体を予熱するために供給されねばならないエネルギー量より少ない。発熱性が高い可燃性混合物の反応が、その差を補うために必要なエネルギーを生じさせるからである。このようにすれば、熱エネルギーを提供する手段の大きさを低減することができ、その結果、それらの手段のコストも下げることができる。
特定量の可燃性混合物を注入するための手段は、可燃性混合物の流れを調節して、管状体を流れる流体の昇温に必要な第1の量のエネルギーQ1を調節するための手段を有することが有利である。さらに、特定の実施形態においては、廃水及び可燃性流体は管状体内に同時に注入され、可燃性混合物の流れを調節するための手段がそれらの所要量を調節することができる。
第1の量の熱エネルギーQ1を廃水に与えるための手段は、管状体が有する熱電発電器を有することが好ましい。このようにすれば、起動を制御するための方法全体の範囲内で、接点又はリレーによってその手段を容易に制御することができる。
特に有利な構成によれば、起動装置は、第3の量のエネルギーQ3の一部を回収してそれを管状体の第1領域に与える熱交換器を有する。
本発明の他の長所及び特徴は、非限定的実施例のみを提供する添付図面を参照しつつ行われる以降の詳細な説明により明らかになろう。
図1を参照して、本発明に係る起動装置を構成する要素と、複数の装置を協働させて作用させる方法と、その結果としての概略の熱プロファイルとを説明する。
図1に示されるシステムは、入口12及び出口14を備えた管状体10を有し、入口12と出口14との間には第1領域16及び第2領域18が存する。管状体10の入口12には、タンク22から廃水を圧力P1で注入するためのポンプ20が設けられ、圧力P1は少なくとも管状体10内の廃水の臨界圧力に相当する。管状体10の第2領域18には3つの注入手段24、26、28が設けられ、これらの注入手段は、互いに離れた3つの注入箇所から酸化剤混合物を注入することができる。注入箇所の数を3つに限定する必要はないことは明らかである。
熱交換器30は、管状体10の出口14付近から放散される熱エネルギーを吸収可能な第1端部32と、その放散された熱量の少なくとも一部を管状体10の第1領域16の入口12付近に伝達可能な第2端部34とを有する。
起動装置は、管状体10の第1領域16に第1の量のエネルギーQ1を供給可能な熱電式手段36と、タンク40内に収容された可燃性混合物を注入するための手段38とを有する。可燃性混合物の注入箇所は、入口12と熱交換器30の第2端部34又は熱電式手段36との間に位置することが好ましい。
システムが通常に作用しているときは、起動段階の後に、ポンプ20が、有機体を含む廃水を、管状体10内の廃水の臨界圧力より高い圧力P1にて連続的に注入する。従って管状体の入口12と出口14との間の圧力はP1より高い。注入後、注入された廃水はグラフ42の破線のプロファイルに従って温度T2まで昇温させられる。この昇温は、第1端部32において得られた熱エネルギーの一部を伝達する熱交換器20の第2端部34によって行われる。この熱エネルギーは廃水中にある有機体の酸化により生じ、有機体は温度T2まで昇温させられた後に酸化剤混合物と徐々に反応する。酸化剤混合物は、廃水中の全ての有機体を酸化させるために、注入手段により注入される。従って管状体の第2領域18内の温度は、酸化剤混合物物が注入される毎に徐々に上昇し、最初の注入後に温度T2から温度T3に上昇し、2回目の注入後に温度T3から温度T4に上昇し、(n−2)回目の注入後に温度T(n−1)から温度Tnに上昇する。本発明の好適な実施形態においては、温度がT2からTnの間を連続的に上昇して廃水が亜臨界状態から超臨界領域に移行するように、酸化剤混合物の注入が行われる。
本発明は特にシステムの起動に関し、その特徴の1つは可燃性混合物の注入にある。可燃性混合物による反応は、大型の予熱手段の代替として作用する。その役割を果たすために、可燃性混合物は多くの特殊な特徴を有する必要がある。実際にそのプロセスを有利にするためには、この混合物は可能な限り低い(いずれにせよ廃水中の有機体が酸化可能な反応温度T2よりは低い)中間温度T1にて反応しなければならない。
さらに、特に有利な形態においては、可燃性混合物は可燃性材料と、可燃性材料に関して不足当量比の酸化剤とを有する。それにより、可燃性混合物が中間温度T1のときは全ての酸化剤が可燃性材料の一部と酸化反応に従って反応して熱エネルギーを生じさせ、可燃性材料の他の部分は酸化し得る状態に維持される。
もちろん可燃性材料の一部は、酸化剤と反応した後は、酸化生成物(特に酸化炭素ガス)を有する。また本願明細書における可燃性混合物とは、部分的又は全体的に酸化する可燃性材料と、それに含まれる酸化生成物とを指す。
特定の実施形態によれば、可燃性混合物は水性混合液である。水性混合液は、可燃性材料を構成する有機化合物と水性混合液に可溶の酸化剤(例えば過酸化水素)とを含み、有機化合物の濃度は水性混合液に対する溶解度より低い。有機化合物は、大量の熱エネルギーを水性混合液内に放出するために、高い(例えば化合物1モル当たり3メガジュールの絶対値より大きい)酸化エンタルピーを有する必要がある。
さらに、有機化合物及び酸化剤の混合液は、温度T1にて反応を開始するために、十分に低い(例えば有機化合物1モル当たり1キロジュールより小さい)活性化エネルギーを有する必要がある。活性化エネルギーは、概ね0.8kJ/モルに等しいことが好ましい。
特に有利な形態においては、可燃性混合物は概ね、65%の水、30%の過酸化水素及び5%のグルコースを含む。従って反応のエンタルピーは3.6kJ/モルであり、活性化エネルギーは0.807kJ/モルである。
再び図1を参照すると、上述の通常操作に先立って本発明に係るシステムを起動するための全般的な方法が説明される。
この起動段階の間は、先ず可燃性混合物が単独で、初期温度Tiにて第1領域16内に、予熱手段34及び36から上流に圧力P1で注入され、次に熱電式手段36のスイッチが入れられて、第1の量のエネルギーQ1が管状体10及び熱電式手段36を流れる可燃性混合物に与えられる。このようにして可燃性混合物は、グラフ44に従って温度T1に達する。その結果、この温度T1にて可燃性材料の酸化反応が生じてエネルギーQ2が発生し、混合物はグラフ46に従って温度T2に達する。
可燃性混合物が第1領域16の端部48に到達して温度T2になったときは、可燃性材料の一部のみが反応するが、注入手段24による酸化剤混合物の第1部分の注入によって、可燃性材料の他の部分が酸化して熱エネルギーが生じる。このようにして可燃性混合物は、グラフ50に従って温度T3に達し、次に、可燃性材料の他の部分の第2部分を酸化させる酸化剤混合物の第2部分が注入されたときにグラフ52に従って温度T4に達し、さらに、可燃性材料の他の部分の第n部分を酸化させる酸化剤混合物の第n部分が注入されたときにグラフ54に従って温度Tnに達する。
管状体10が出口14にて温度Tnに達し、かつ熱交換器30の第2端部34が可燃性混合物に、可燃性混合物を初期温度Tiから反応温度T2に昇温させるのに十分な量の熱エネルギーを与えたときに、システム内は実質的に熱平衡状態になり、熱電式手段36のスイッチが切られ、有機体を含む廃水が管状体10の入口12内に注入され、可燃性混合物の注入が停止される。
これまで本発明に係るシステムの全般的な起動方法を説明したので、システム内が熱平衡状態になる前の起動プロセスにおける種々の段階を、図2を参照しつつ特定の実施形態に従って説明する。
図2が示す管状部材10は、入口12において、タンク22及び40にそれぞれ収容された廃水及び可燃性混合物の一方又は双方が注入される。逆に、熱交換器は、入口12に近い管状体10の第1領域16に供給される熱エネルギーの一部を調節するように構成された制御手段60を有する。さらに、3つのみの注入手段24、26、28が酸化剤混合物のために設けられる。
この実施形態に係る起動プロセスにおける4つの主な段階は、管状部材10に沿う4つの熱プロファイルP1、P2、P3、P4を参照して説明される。
システムの管状体10が停止しており熱交換器30が室温であるときは、廃水及び可燃性混合物の初期温度Tiは、実質的に室温に等しい。
本発明に係る起動方法の第1の仮段階の間は、可燃性混合物のみが少なくともP1に等しい圧力にて管状体10の入口12内に注入され、熱電式手段のスイッチが入れられて、第1領域を流れる流体にエネルギー量Q1が与えられる。酸化剤混合物を注入するための手段は起動されていない。従って、プロファイルP1を参照すると、熱電式手段36により与えられたエネルギーQ1は可燃性混合物を昇温させることができ、その温度は初期温度Tiからグラフ部分62に従って温度T1に至る。次に、熱エネルギーQ1により生じる可燃性材料の第1部分の酸化により、第2の量のエネルギーQ2が生じ、Q2は可燃性混合物の温度をグラフ部分63に従って温度T2に上昇させる。熱プロファイルは、この第1段階の間は、管状体の第2領域内において実質的に一定である。全ての酸化剤が消費されるとともに酸化剤混合物が注入されないからである。
第1の段階に続く第2の段階の間は、システムのプロファイルはP2に対応し、酸化剤混合物のための始めの2つの注入手段24、26のみが使用される。このようにして、酸化剤不足のため第1領域16では酸化されなかった可燃性材料の第2部分が、注入手段24及び26の使用に対応する酸化剤混合物の2つの部分により部分的に酸化される。従って、酸化により生じた熱エネルギーは、可燃性混合物を、先ずグラフ部分64に従って温度T3まで昇温させ、次にグラフ部分65に従って温度T4まで昇温させる。この温度は、反応器の第2領域18の端部まで一定である。
第1段階から第2段階に以降する間は、管状体10の第1領域16の熱プロファイルは実質的に一定であり、一方第3段階における第1領域16の熱プロファイルP1は変化する。
第2段階において酸化剤混合物が可燃性混合物と反応することにより生じた熱エネルギーの結果として、熱交換器30の第2端部34は、Q1に等しい量のエネルギーを可燃性混合物に与え、グラフ部分66に従って初期温度Tiから中間温度T1まで昇温させることができる。このエネルギーは明らかに、可燃性材料の第1部分の酸化を可能にし、次に可燃性混合物をグラフ部分67に従って温度T2に昇温させる。従って熱電式手段36のスイッチは切ることができる。管状体10の第2領域18の熱プロファイルは、第2段階に比べて実質的に変化しない。
熱プロファイルP4に従う最後の段階は、可燃性混合物の注入と酸化すべき有機体を含む廃水の注入との間の移行段階を構成する。この段階の間は、酸化剤混合物のための最後の注入手段28が作動し、可燃性混合物に含まれる可燃性材料の最後の部分を酸化させる。これにより生じたエネルギーは、可燃性混合物をグラフ部分68に従って、温度T5に昇温させる。従って熱交換器30の第2端部34は、グラフ部分69に従って可燃性混合物を初期温度Tiから反応温度T2まで直接的に昇温させることができる。温度T2において、可燃性材料は酸化剤混合物によって酸化可能である。
このようにして、システムは熱平衡に達し、可燃性混合物の注入から廃水の注入への変更が可能になる。
管状体10の熱プロファイルは、各段階の間において不連続な形では変化しないことが理解されよう。逆に、注入手段又は熱電式手段の制御は、全てか無か(all-or-nothing)の形で行うことができる。
特に有利な形態においては、システムのための起動装置は、管状体10の温度を測定するための手段と、本発明に係る起動方法を自動的に制御するための制御手段とを有する。
このために、この管状体10は、入口12と熱交換器30の第2端部との間に第1温度センサを有し、その第2端部34と熱電式手段36との間に第2温度センサを有し、熱電式手段36と酸化剤混合物が注入手段24により注入される第1の点との間に第3温度センサを有し、さらに、酸化剤混合物のための各注入点の後に第4、第5及び第6温度センサを有する。
さらに、制御手段は、複数のセンサにより測定された複数の温度を比較する比較手段と、いくつかの注入手段及び熱電式手段を制御する制御手段を有する。
特定の実施形態においては、熱電式手段36による可燃性混合物の予熱後に測定される温度T1の値は80〜120℃(例えば100℃)であり、可燃性材料の第1部分の反応後に測定される中間温度T2の値は230〜270℃(例えば250℃)である。この実施形態によれば、酸化剤混合物の第1の注入後に測定される温度の値は280〜320℃(例えば300℃)であり、第2の注入後に測定される温度の値は380〜420℃(例えば400℃)であり、第3の注入後に測定される温度の値は530〜570℃(例えば550℃)である。
従って、廃水が水と同等と考えてよいことを考慮すると、廃水は第2の注入の後に超臨界状態に達することがわかる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。特に、例えば廃水中の有機体濃度が処理中に変化して、システムの熱平衡を維持する必要がある場合は、廃水及び可燃性混合物をある条件下で同時注入してもよいと考えられる。
さらに、反応する混合物の滞留時間を長くするために、管状体が拡大領域を有するようなシステムが考えられる。
本発明に係るシステム及び起動装置の模式図であって、特定の段階におけるそれらの設置に対応する概略の熱プロファイルを併せて示す図である。 本発明の特定の実施形態に係るシステム及び起動装置の模式図であって、起動プロセスの4つの段階に対応する4つの熱プロファイルを併せて示す図である。

Claims (14)

  1. 廃水中の有機体を酸化させるためのシステムの起動方法であって、前記システムは、少なくとも廃水の臨界圧力に相当する圧力P1にて前記廃水を注入可能な入口(12)を備えた管状体(10)を有し、該管状体(10)は、前記入口(12)に延びる第1領域(16)と、酸化剤混合物を注入可能な第2領域(18)と、出口(14)とを有する、方法において、
    − 前記管状体(10)を流れる流体を初期温度から中間温度T1に昇温させることができる第1の量の熱エネルギーQ1を、前記管状体(10)の前記第1領域(16)に与える段階と、
    − 有機体の酸化温度より低い温度にて反応可能な所定量の可燃性混合物を、前記管状体(10)の前記第1領域(16)と前記入口(12)との間に圧力P1にて注入する段階であって、前記可燃性混合物の少なくとも第1部分は、前記中間温度T1にて反応して、流体の温度を反応温度T2に上げる第2の量の熱エネルギーQ2を生じさせることができ、それにより、前記第2領域(18)内への前記酸化剤混合物の注入によって、前記可燃性混合物の少なくとも第2部分の反応が生じ、前記管状体(10)の前記出口(14)において第3の量のエネルギーQ3が生じ、該第3の量のエネルギーQ3の一部は、前記管状体(10)の前記第1領域(16)に与えられ、前記管状体(10)を流れる流体を少なくとも前記初期温度から前記中間温度T1に昇温させることができる、段階と、
    を有することを特徴とする、システムの起動方法。
  2. 前記第3の量のエネルギーQ3の前記一部が、少なくとも前記第1の量のエネルギーQ1に等しくなったときに、該第1の量のエネルギーQ1を前記管状体(10)の前記第1領域(16)に与えることが中止されることを特徴とする、請求項1に記載のシステムの起動方法。
  3. 前記第3の量のエネルギーQ3の前記一部が少なくともQ1及びQ2の合計に等しくなり、前記管状体(10)を流れる流体が前記初期温度から前記反応温度T2に昇温されたときに、前記可燃性混合物の注入が停止されて、前記廃水が前記管状体(10)の前記入口(12)に注入される、請求項2に記載のシステムの起動方法。
  4. 前記可燃性混合物は、可燃性材料及び不足当量比の酸化剤を有し、前記可燃性材料の第1部分は、前記可燃性混合物が前記温度T1に昇温させられたときに前記酸化剤と反応して前記第2の量のエネルギーQ2を生じさせ、前記可燃性材料の第2部分は、前記酸化剤混合物と反応することを特徴とする、請求項1に記載のシステムの起動方法。
  5. 前記可燃性材料及び前記酸化剤は、可燃性材料1モル分子当たり3メガジュールより大きい量のエネルギーを発生させることができることを特徴とする、請求項4に記載のシステムの起動方法。
  6. 前記可燃性材料の活性化エネルギーは、可燃性材料1モル分子当たり1キロジュールより小さいことを特徴とする、請求項4又は5に記載のシステムの起動方法。
  7. 前記酸化剤が過酸化水素であることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載のシステムの起動方法。
  8. 前記可燃性材料がグルコースを含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステムの起動方法。
  9. 前記可燃性材料により発生可能な前記第2の量のエネルギーQ2は、Q1及びQ2の合計の40〜80%の間であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のシステムの起動方法。
  10. 前記可燃性混合物が、前記管状体(10)の前記入口(12)に注入されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステムの起動方法。
  11. 請求項1に記載の方法を実行することにより廃水中の有機体を酸化させるためのシステムの起動装置であって、前記システムは、少なくとも廃水の臨界圧力に相当する圧力P1にて前記廃水を注入可能な入口(12)を備えた管状体(10)を有し、該管状体(10)は、前記入口(12)に延びる第1領域(16)と、酸化剤を注入可能な第2領域(18)と、出口(14)とを有する、起動装置において、
    − 前記管状体(10)を流れる流体を初期温度から中間温度T1に昇温させることができる第1の量の熱エネルギーQ1を、前記管状体(10)の前記第1領域(16)に与えるための手段(36、34)と、
    − 請求項1における所定量の可燃性混合物を収容し、前記管状体(10)の前記第1領域(16)と前記入口(12)との間に圧力P1にて注入するための手段(38)に関連付けられるタンク(40)であって、前記可燃性混合物の少なくとも第1部分は、前記中間温度T1にて反応して、流体の温度を反応温度T2に上げる第2の量の熱エネルギーQ2を生じさせることができ、それにより、前記第2領域(18)への前記酸化剤混合物の注入によって、前記可燃性混合物の第2部分の反応が少なくとも生じ、前記管状体(10)の前記出口(14)において第3の量のエネルギーQ3が生じ、該第3の量のエネルギーQ3の一部は、前記管状体(10)の前記第1領域(16)に与えられ、前記管状体(10)を流れる流体を少なくとも前記初期温度から前記中間温度T1に昇温させることができる、タンク(40)と、
    を有することを特徴とする、システムの起動装置。
  12. 所定量の可燃性混合物を注入するための前記手段が、前記可燃性混合物の流れを制御するための手段を有することを特徴とする、請求項11に記載のシステムの起動装置。
  13. 前記第1の量の熱エネルギーQ1を廃水に与えるための前記手段が、前記管状体が備える熱電発電器(36)を有することを特徴とする、請求項11又は12に記載のシステムの起動装置。
  14. 前記第3の量のエネルギーQ3の前記一部を回収して該一部を前記管状体(10)の前記第1領域(16)に与える熱交換器(30)を有することを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項に記載のシステムの起動装置。
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